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Cry for you

101ちんぱる:2013/06/24(月) 18:28:54

-7年前の秋-
「ええ〜!!!!」
始業式早々、騒々しいヤツがいた。

その大声の主は「ま、まゆゆが居たの?この街に?」と言って腰を抜かしている。
「おう」
“何か問題でも?”と言わんばかりの表情を浮かべている晴人。

「何で教えてくんないんだよぉ〜!」
「だって別にいいかなって思って」
「いいわけねぇだろが!」と興奮度MAXの大貴に興味が失せた晴人は、大掃除に取り掛かった。

2学期に入り、掃除場所も大きく変わった。
1学期は教室掃除だったのだが、今回から5階建ての校舎の一番上。
そう、屋上掃除なのである。
事実上サボることが出来るから、掃除決めの際には男子の激戦区と化す。
まあ男子2:女子3の割合であるため、女子の目を気にして手を休めることは出来ない…。
なぜなら…。

「コラぁ!神山くんと松井くん!ダメだよ、掃除サボっちゃ!」とクラスの学級委員長の子が怒ってやってきた。
高橋みなみ、自分から学級委員長になると立候補した元気のいい女の子だ。

「あ〜高橋さん、ゴメンなさい」
「私に謝ったってしょうがないでしょ」と笑顔で返す。
ちなみにさっきの大声を出していたのがウソみたいに大人しくなっている大貴は、高橋に一目ぼれしていた。
「あ、あのっ!高橋さん!」
「はい?」と振り向く彼女のポニーテールがキレイになびいている。
「こ、今度さ!!」

キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン。
「はい、帰るぞ〜」と晴人は大貴の首根っこを掴み、そのまま校内に入っていった。

「何だったんだろう?」と高橋が首をかしげていると、同じ屋上掃除の板野が近寄ってきた。
「高橋さん、災難だね…」と謎の一言を残すと、彼女も校内に戻った。
「どゆこと!?」
頭の上に?マークが浮かんでは消え、浮かんでは消えている高橋だった。


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