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Cry for you
110
:
ちんぱる
:2013/07/11(木) 22:54:06
目の前で繰り広げられているドタバタ劇に対処しきれない遥香の存在に、ようやく晴人は気付いた。
「あ、ゴメン。コイツら、俺のクラスメート」
「あっ、そうなんだ…」
戸惑いを隠し切れていない遥香を、好奇心溢れる眼差しで見ている大貴。
晴人と一緒にいる人物のことが全く分からない、駿太郎。
晴人は一人ずつ、彼女に彼らの事を紹介した。
「し、島崎遥香です…。よろしくお願いします…」
やはりどこか緊張している。
彼女は極度の人見知りだと言う事は、晴人は既に承知の上だ。
だがそのとき気になったのは、何故自ら、自分に話しかけてきたのかと言う事だった。
その事を聞く度に、彼女は、
「う〜ん、なんでだろ?晴人くんは、何か、大丈夫な気がしたんだよね」と謎の答えを返すのみだった。
「そっか、晴人の彼女か」と頷きながら事情を把握した駿太郎の隣に座っている大貴は
相変わらず大型ビジョンに映る麻友の姿を凝視していた。
「はあ〜、まゆゆって、ホント、カワイイよな〜」
「まだ言ってんのかよ」
「だってさ、カワイ過ぎんだろ!常識じゃ考えらんないぜ、あのルックスは」
「はいはい」と適当に晴人はあしらったが、意外にも遥香が食いついた。
「分かります!まゆゆってホントかわいいですよね!」
「おっ!遥香ちゃんもその口かい?」
「はい!」
「おお〜!思わぬところに同士がいたか〜!」と何故か握手を交わす二人。
駿太郎と晴人はやれやれと言わんばかりに、両手をあげていた。
「んで、結局何しに来たんだよ、お前ら」
「だからぁ、最近遊び誘っても付き合い悪いだろ?お前。だから、これはもしかしたら“コレ”でも出来たかと思ってさ」
“コレ”と言いながら、小指を突き出すそのそぶりは、数十年昔のトレンディドラマを思い出す姿だった。
「古いんだよ!」
まあ、妥当なツッコミである。
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