したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【ファンキル】SSスレPart3

1ゆるりと管理人:2020/06/02(火) 19:59:19
前スレはこちら
Part1
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/15938/1563639218/
Part2
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/15938/1568155889/

ファンキルの二次創作SSを投稿するスレです。

・18禁の内容はNGです
・原作のキャラクター性を著しく損ねる内容はご遠慮下さい、
また損ねている可能性がある場合は注意書き等でご配慮下さい
・複数レスに跨る場合は投稿者名(いわゆるコテハン)を利用しましょう
・投稿に対する暴言は規制対象になります
・ダモクレスばかり登場させるのは控えましょう

753名無しさん:2021/03/16(火) 22:42:03
この3人の隊の隊長になってあんなことやこんなことしたい

754名無しさん:2021/03/19(金) 00:41:40
今日はミネルヴァの誕生日!今日はミネルヴァの誕生日ということで、マスターはミネルヴァをデートに誘い町へ行くことに。町へ向かう道中で今年あった様々な出来事を話して懐かしそうに笑いあい、ミネルヴァはそっとマスターへと近付きます。これからもお側にいさせてくださいと、頬を染めて頬笑む彼女の表情にドキリとしながらも、マスターは頷き、寄り添いあって町へ向かうのでした。

https://i.imgur.com/SVWlao4.png
https://i.imgur.com/Qg7NNzo.png

755名無しさん:2021/03/19(金) 22:20:40
スーツ姿の黒ティル(コラボ衣装)×マスター純愛 R18 SSです。
純愛では黒ティルだけ二作目になりますが、最推しなので我慢出来ませんでした。

スーツ姿のティルさんに躾けられたい紳士なマスターは良ければ読んでやってください。
二次小説投稿サイトハーメルン 【アフター】黒ティル×マスター R18 SS
https://syosetu.org/novel/226862/

※もし入れなかったら、ハーメルンにて「荒ぶる異族」で検索をかけて貰うと見つかると思います。

756名無しさん:2021/03/20(土) 16:59:58
今日は梓弓の誕生日!梓弓は前日に誕生日にマスターとでぇとのお誘いを受け、心のどきどきが止まりません!占いにはいつもと違う自分になれれば異性と急接近できるかも?と出ていましたが、いまのままでも幸せだと思い、いつもの服装で当日でぇとへ。そんな道中でマスターが服屋により、梓弓に洋服をプレゼント!思いがけず占いの通りになった梓弓は、いつもと違う自分に衣装ちぇんじ!慣れない服装を少し恥ずかしいと思いながらも、マスターとのでぇとを楽しんだのでした。

https://i.imgur.com/TvtGK5v.png
https://i.imgur.com/tiNcWIr.png

757名無しさん:2021/04/01(木) 16:41:45
3月30日はゲイボルグさんの誕生日でした!おめでとうございます!

これにて一年続いた誕生日ファンアートは終了です!
頻度は減ると思いますが、これからもファンキルの絵は投稿していくのでよろしくお願いします!

『バニーでもクールな彼女』
https://i.imgur.com/PehMzXc.png

758荒ぶる異族:2021/04/02(金) 19:25:34

ティファレト・聖鎖がレイプ・調教されるR18 SSです。

純愛でなくても構わない紳士な方は良ければ読んでやってください。
二次小説投稿サイトハーメルン 【レイプ・調教】ティファレト・聖鎖・ミカエル R18 SS
https://syosetu.org/novel/251500/

※もし入れなかったら、ハーメルンにて「荒ぶる異族」で検索をかけて貰うと見つかると思います

759名無しさん:2021/04/07(水) 19:56:11
>>757
お疲れ様でした

760誕生日のファンアートを描くマスター:2021/04/12(月) 14:00:34
誕生日ファンアートが終わってから、久々にSSが書きたくなりました。

エロースとアダマスのSS『血染めの鎌と血濡れの弓』制作中です

そこそこ長編になるかもです
まだプロット仕上げきってないのでちょっと時間がかかります
イラストも描こうかと思いますのでそれなりに時間がかかりますが、どうぞよろしくお願いします
下、雑ですがプロットマスターの絵と設定です(まだプロットなので変更する可能性有り)

https://i.imgur.com/8ct6hVM.png
https://i.imgur.com/Ja1Vk0T.png

761名無しさん:2021/04/21(水) 20:53:34
let's fannkiruCampus!2nd season

ComingSoon…

one moment please!

762名無しさん:2021/04/21(水) 21:40:29
(;・`д・´)!!!

763名無しさん:2021/04/24(土) 20:48:13
と言うわけで、let's ファンキル学園!2期

「もっとlet's ファンキル学園!」
5月2日より
毎週日曜日投稿
全8回

できるだけ前期で出番の無かった、少なかったキャラを中心にお送りしたいと思います
よろしくお願いします٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

764名無しさん:2021/04/25(日) 08:07:18
やったぜ!楽しみにしてます

765名無しさん:2021/04/25(日) 11:34:27
マジでシーズン2やってくれるとはww
嬉しいわ

766名無しさん:2021/04/25(日) 15:08:22
うわ俺シーズン1読んでないわ
管理人ちゃんまとめ記事化頼む!

767名無しさん:2021/04/25(日) 20:19:30
まとめられてるよん

http://blog.livedoor.jp/yururi_phankill/archives/1078778431.html

768荒ぶる異族:2021/04/28(水) 13:06:19
・ゆるりとを覗く姫達

脳味噌空っぽにして書きました。
萌スレ成分を多分に含みます。
尻切れトンボですが、それでも良ければ楽しんで貰えると嬉しいです。

769荒ぶる異族:2021/04/28(水) 13:07:22

当主様達は今のネット社会についてどう思う?

誰もが気軽に情報を共有しあえる素晴らしい社会…。

確かにそうだけど、それだけじゃないでしょう?

「綺麗な薔薇には棘がある」という言葉があるわ。

例えば、掲示板。

誰もが気楽に書き込みができる反面、相手に自分を特定されないのをいい事に心無い言葉で相手を傷つけたりする人もいるわ。

勿論、それは極一部の話。殆どの人はモラルを弁えている。

でもね。どんなに良識ある人でも、相手を傷つけてしまうことはあるの。

相手の顔が見えないから冗談が伝わり辛かったり、人の数だけある価値観の違いから衝突してしまったりと、どうしようもないことだってあると思う。

「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いている」

ねぇ、当主様達はどう思う?

770荒ぶる異族:2021/04/28(水) 13:07:54

・ダモクレスとワズラの場合

ダモクレス「……」カタカタカタカタ

ダモクレス「クレスの口調、ダモじゃないのに…」

ワズラ「私の口調も…、というか性格も全然違いますし、もはや別人では…」カタカタカタカタ

ダモクレス・ワズラ「…………」

ワズラ「話題に上がっているだけマシなのでしょうね」

ダモクレス「この際だから、クレスと仲良くなろ!」

771荒ぶる異族:2021/04/28(水) 13:08:37

・レーヴァの場合

100 : 名無しさん sage 2022/09/09(火?) 12:48:56
レーヴァってロスラグに入ってからホント太ったよな。

101 : リーダーって難しいさん sage 2022/09/09(火?) 12:48:59
ムッチリといえクソ餓鬼。



レーヴァ「………また書かれてる。ダイエットしよっかな……」

ムー「昼寝を辞めればいいんじゃねぇの?」

レーヴァ「…………」

レーヴァ「……………………明日から頑張る」

ムー(ダメだなこりゃ)



一方その頃、ヘレナの自室。

ヘレナ「レーヴァってロスラグに入ってから太ったよな、…っと」カタカタカタカタ

ヘレナ「おっ。レスが速いな。レーヴァは人気者だなぁ…。……くふっ」

灯台下暗しだったりする。

772荒ぶる異族:2021/04/28(水) 13:09:23

・エルキュールとミネルヴァの場合

私にとって苦い過去の数々を思い返す。

コマンドキラーズとして実装された私は、マルチコンテンツで通称ミネルヴァ爆弾として扱われた。

☆4未育成の低ステータスによる戦闘ダメージの反射で相手を道連れにする戦法。

育成をして貰えないのは少し寂しいけれど、勝つ為に必要として貰えるのならそれでも構わなかった。

爆弾にされる事自体は別段不満は無い。

ただ、ネットで私の扱いが議論される度に少し心が痛むだけ。

勝つ為に爆弾として私を必要とする声と、キチンと私を育成してあげるべきだと言う声。

その意見は多分どちらも正しくて、正しいが故にお互いぶつかりあってしまう。

ミネルヴァ「正義の敵が別の正義とは、良く言ったものですね……」

エルキュール「ミネルヴァ……。あ」

ミネルヴァはコマンドミネルヴァ☆4を特攻させ、エルキュールとのマルチバトルに勝利した!

ミネルヴァ・エルキュール「…………」

エルキュール「これが人のすることですか!?」

ミネルヴァ「エルキュールは私の爆弾に心を痛めてくれるんですね、ありがとうございます」

エルキュール「そうじゃなくて!他の人ならともかく!自分を爆弾にするなんてアナタに人の心は残っていないんですか!?」

ミネルヴァ「そんなもの、擬彩した時の匠抜きガチャ事件で炎上した日からズタボロですよ」

エルキュール「杜撰なチェック体制がミネルヴァの心をやつれさせていたんですね!」

二人は今日も仲良しです。

773荒ぶる異族:2021/04/28(水) 13:09:57

・話題になるのは

アロンダイト「はあ…」

テュルソス「はぁ…」

レーヴァ「……ねぇ、あからさまに溜息つくのやめてくれない?」

テュルソス「溜息だってつきたくなるわよ…。出番が尽きなくて羨ましい限りよ…」

アロンダイト「……私は、今はたまたま新ユニットが実装されたばかりですけど…。掲示板だとアナタの話題は尽きなかったじゃないですか…」
※テュルソス売ってくる→[http://blog.livedoor.jp/yururi\_phankill/archives/1068018348.html](http://blog.livedoor.jp/yururi_phankill/archives/1068018348.html)

レーヴァ「……テュルソス売ってくるって…、それでいいの?」

アロンダイト「話題に上がらないやるせなさを理解出来ない方は黙っていてください」

レーヴァ「えっと、ゴメン……」

テュルソス「アンタは「アロンちゃん」やpixivで挙げられてた長編SS、あと「EPILOGEアロンダイト」とか…、たくさんSSスレで出番があったじゃない…」

アロンダイト「それを言うならレーヴァテインだって、「でぃすらぷ!」や色んなSSに引っ張りだこですよ」

レーヴァ「……なんかゴメン」

ネタにされている方が嬉しいというお話。

774荒ぶる異族:2021/04/28(水) 13:12:46
テュルソス売ってくるURLミスったのでこちら↓
http://blog.livedoor.jp/yururi_phankill/archives/1068018348.html

775荒ぶる異族:2021/04/28(水) 13:15:29

・アルテミスの場合

パラシュ「アルテミス。未曾有の危機だ。僕達の風紀が著しく乱されている」

アルテミス「どういうことですか?」

パラシュ「まずはこれを見てくれ」

パラシュはノートパソコンに表示させたあるスレをアルテミスに見せた。

アルテミス「キャラ萌えスレ…?これは一体……?……!?」

アルテミスが覗いたスレには、破廉恥極まりない言葉が飛び交っていた。

アルテミス「こ、これは…!」

パラシュ「彼らは僕達を愛でるという名目でイヤらしい書き込みをし続けている。根底にあるのがキャラ愛だとしても、僕にはとても容認できない」

アルテミス「これは立派な名誉毀損です!大体この書き込みは一体何なんですか!?私のどこが風紀を乱していると……、言い掛かりも甚だしい!」

パラシュ「それについては議論の余地があるけど、僕からは何も言わないでおくよ」

アルテミス「黒テミスって未亡人っぽい…?どういう意味ですか!?」

パラシュ「あぁ、うん……」

パラシュ「…………」

パラシュ(僕の目から見ても、そうとしか見えないなんて言えない…)

価値観の違いが争いを生む気がします。by作者

776荒ぶる異族:2021/04/28(水) 13:16:08

・ゴッドチーム

ゆるりとを覗いたゴッドチームは肩を震わせていた。



980 : リーダーって難しいさん sage 2022/08/08(火?) 12:41:56
アルマスが尻餅をついてry( ドゴオオオオン!!

985 : 名無しさん sage 2022/08/08(火?) 12:44:59
あるじさま、おこづかいくださいレト。

986: 名無しさん sage 2022/08/08(火?) 12:46:59
カシウスペロペロ

991: 名無しさん sage 2022/08/08(火?) 12:49:42
他の三人はエロい身体をしているのに、どっかの皇帝様ときたら…w
だれか貧乳にも居場所を作ってやれよw



その書き込みを見た4人は怒りに震えていた。

アルマス「誰のケツが震度7なのよ!?」

ティファレト「私の口調は、こんなに変ではありません!」

カシウス「これが、怒り…」

フェイルノート「……」

777荒ぶる異族:2021/04/28(水) 13:16:48



992: 嘘つきな道化師さん sage 2022/08/08(火?) 12:49:43
\>>991
貧乳に失礼だろ。無乳に人権無し。

993: これが私の最適解!さん sage 2022/08/08(火?) 12:49:44
\>>992
キミは五十歩百歩という言葉を知らないの?




フェイルノート「ふっ、ふふっ…。どうやら射抜かれたい様ね…」

アルマス「ふ、フェイルノート…?」

フェイルノート「殺すわ、くだらない書き込みをした者全て。カシウス、八咫鏡を貸しなさい」

カシウス「分かった」

ティファレト「あの、どうするつもりでしょうか?」

フェイルノート「鏡を通してあらゆる情報を収集・閲覧する能力。ここで使わずして、一体いつ使うというのかしら?」

アルマス「あ、あ〜……」

次の日、軽い気持ちで書き込みを行っていた者達はフェイルノートの折檻により酷く懲らしめられた。

778荒ぶる異族:2021/04/28(水) 13:17:49

・リサナウトの場合

リサナウト「当主様は知ってる?時って凄く残酷なのよ。少し弄るだけで、人の関係は大きく変わってしまう」

マスター「リサナウト…」

リサナウト「だから、いつも傍で変わらずに居てくれる当主様には感謝してるの。1兆ポイントあげるわ。言っておくけど、特別なんだからね!」

マスター「よっしゃあああああああ!!」

リサナウト「」ビクッ

マスター「リサナウト、今から付き合って貰ってもいい!?急な用件があるなら僕も手伝うから!」

リサナウト「な、無いけど…。当主様、どうしたの?」

マスター「すう……、ふう……」

マスターは深呼吸をして自分を落ち着けた!

マスター「僕はいつも通りだよ(・∀・)」

リサナウト「と、当主様…、ちょっと待っててね?」

マスターから少し距離を取るリサナウト。

リサナウト「そんなに1兆ポイントが嬉しかったのかしら…?そういえば当主様、ポイントを何に使うの?……こんな時はぐーぐるね!えーと…、リサナウト ポイント※、っと…」
http://blog.livedoor.jp/yururi\_phankill/archives/1075947233.html





以下、原文ママ

217: 名無しさん 2019/10/08(火) 18:23:31 ID:
リサナウトポイントは貯めたら何に還元されるのか?

218: 名無しさん 2019/10/08(火) 18:30:09 ID:
1ポイント:隣にいる権限
5ポイント:一緒に食事する権限
15ポイント:デートする権限
100ポイント:キスする権限
10000ポイント:ゴム付きセックスする権限
1000000ポイント:中出しセックスして良い権限
10000000000ポイント:危険日に中出しセックスして良い権限

224: 名無しさん 2019/10/08(火) 20:50:35 ID:
そういやリサちーのキャラクエでマスター億単位でポイント貯めてなかったけ?

226: 名無しさん 2019/10/08(火) 21:00:33 ID:
\>>224
ファッ!?
孕ませOKかよ・・・

228: 名無しさん 2019/10/08(火) 21:19:27 ID:
\>>224
なるほどこれは遠回しに孕ませてほしいって言ってるのか



リサナウト「…………」

リサナウト「私、ママになっちゃうの?」

その日、マスターと危険日孕ませセックス(100億p/1回)を100回することになった。

終われ

779荒ぶる異族:2021/04/28(水) 13:20:14
URLが残念になってたので訂正
リサナウト ポイント↓
http://blog.livedoor.jp/yururi_phankill/archives/1075947233.html

780荒ぶる異族:2021/04/28(水) 13:21:46
内容は落書きのソレですが、少しでもクスッとして貰えた方がいれば嬉しいです。

皆様、良いGWを!

781名無しさん:2021/04/28(水) 14:26:43
ワズラの反応でワロタ
原作のキャラのほうが違和感あるわ

782名無しさん:2021/04/28(水) 21:07:23
ミネルヴァはコマンドミネルヴァ☆4を特攻させ、エルキュールとのマルチバトルに勝利した!


ここ草

783名無しさん:2021/04/28(水) 23:53:51
原作バージョンのダモとワズラが仲良くなるSSみたいですね

784荒ぶる異族:2021/05/01(土) 20:20:14

ソロモン(天上編)×マスターの純愛 R18 SSです。
登場するソロモンは天上編ですが、ウェディング姿も登場します。(エラいことになってます)

ソロモンと結婚したい紳士なマスターは良ければ読んでやってください。
二次小説投稿サイトハーメルン ソロモン(天上編)×マスター R18 SS
https://syosetu.org/novel/226862/

※もし入れなかったら、ハーメルンにて「荒ぶる異族」で検索をかけて貰うと見つかると思います。

785名無しさん:2021/05/02(日) 07:18:57
【もっとlet's ファンキル学園!】

プロローグ『お復習い』

ここは『ラグナロク女学院』『聖ユグドラシル姫学院』『牙克城学院』の3校から成るファンキル学園。
これまで個性的な生徒達によって、数々の日常が繰り広げられました。

>>486 >>502 >>511 >>536 >>553 >>576
>>595 >>651 >>658 >>664 >>669 >>679
>>683 >>686 >>692

そして、再び響く開校の鐘。

「はい、おはよ〜。おはよ〜」

朝の登校時間。やってくる生徒達にあいさつをしてまわるのは、学園の理事長デュリン。

「ふぅ、また新しい一日が始まるわね。さぁ、気を引きしめていくわよ!」


新たに紡がれる8つの日常。
今一度、彼女達の日常を覗いてみませんか?

※来週より本編スタート。全8回、6月末まで

786名無しさん:2021/05/04(火) 00:30:30
期待してるで前のも好きだった

787荒ぶる異族:2021/05/04(火) 20:07:04
名無し

788荒ぶる異族:2021/05/04(火) 20:07:58

以前紹介させて頂いたハルモニアR18 SSの後編です。

前編ではティファレトがレイプ・調教されましたが、後編はフォルカスの調教・尊厳破壊がメインとなります。

フォルカスがとんでもなく酷い目に遭いますが、純愛じゃなくても構わない紳士な方は良ければ読んでやってください。
二次小説投稿サイトハーメルン 【調教・尊厳破壊 ハルモニア後編】フォルカス・聖鎖・ウリエル R18 SS
https://syosetu.org/novel/251500/

※もし入れなかったら、ハーメルンにて「荒ぶる異族」で検索をかけて貰うと見つかると思います。



また、当分先ですがR18 SS集の特別編としてクズマスターによる自分が今までSSを投稿したキャラ(海上編で)のハーレムを考えているので、キャラ・プレイのリクエストがあればこの下に記載したURLから書き込んで頂けると嬉しいです。

ファンキルR18 SS集 特別編リクエストについて
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=259967&uid=289229

789名無しさん:2021/05/05(水) 00:43:23
ゆるり覗くやつおもしろかったよー

790名無しさん:2021/05/09(日) 07:17:41
【もっとlet's ファンキル学園!】※日曜日更新全8回

『日常その一 アルバイト大作戦!』

ここはファンキル学園…ではなく、学園のある地域から一番近くにある海。
大勢の人が詰めかけ、ビーチは賑わいを見せている。
海岸沿いに建つ海の家では、城学のグリダヴォルがせっせと懸命に働いていた。
困っている人を放っておけない性分で、人助けからアルバイトを請け負うこともあり、結果として多数のバイトを掛け持ちしていたりする。
そんな彼女も今、ある問題に直面していた。

「う〜ん…やっちゃったな…」

目の前の鉄板には、お昼時に合わせて多めに調理をしていた焼きそばがある。
が、他の接客でちょっと手を離した間に少々焦げ付いてしまい、どう考えても売り物としては出せそうになかった。

(うん、仕方ない。食べられなことはないから自分で買い取って、それから…)

グリダヴォルが焼きそばの処理方法を考えていると…突然、凄まじい勢いで何かが店の前に駆け込んできた。

「おお!良い匂いだ!その焼きそば、貰うぞ!」

駆け込んできたのは、グリダヴォルと同じ城学に通うタスラム。
焼きそばを注文しつつも、すでに両手には沢山の食品を抱えている…

「あぁ、ごめん!すぐに作るから、少し待ってて!」

「? そこにあるじゃないか。駄目なのか?」

「えっと…ちょっと焦がしちゃってさ。これは売れないんだ」

申し訳なさそうに、「ごめんね!」と両手を合わせてみせるグリダヴォル。
タスラムはしばらく焼きそばを眺め…

「ふ〜ん、もったいないな……うん、決めた!それでいい!それを貰う!新しい焼きそばが出来るまで待てないぞ!すぐ食べたいんだ!」

「え〜、困ったなぁ〜」

とは言え、確かにこの量をグリダヴォル一人で食べきることは不可能に近い。
タスラムの申し出がありがたいのも事実だ。

「分かった。じゃあ、タダでいいよ!どうせ食べきれない分は処分しちゃうだろうし、好きなだけ持って行ってくれれば、こっちも助かるよ!」

「む〜…それは嬉しいけど、本当にいいのか?なんか悪い気がするぞ」

「私のミスだからね。お金は取れないよ!それともやっぱり新しいの、作る?」

「待てない!」

「ははは…どうしよう…」

さすがに困り果てるグリダヴォル。
頑固なタスラムのことだ。おそらく譲る気はないだろう。
と、さらにそこへ見知った少女が顔を覗かせる。

「やっほー!繁盛してる?」

ひらひらと手を振っているのはオティヌス。彼女もまた城学の生徒である。

「あ、オティヌス。実はさ…」

簡潔に事情を話すグリダヴォル。
オティヌスは一通り聞き終えると、うんうんと頷き…

「オッケー!要するに、グリダヴォルはこの焼きそばを食べてほしい。けれど、売り物にはしたくない。タスラムもこの焼きそばをすぐ食べたい。でもタダは気がひける。つまり、焼きそばをタダで提供しても、ちゃんとグリダヴォルに利益が入ればいいわけだ!」

グリダヴォルとタスラムは顔を見合わせる。

「このオティヌスに任せなさい!」


そしてーー

「本当にこれでいいのか?信じるぞ!」

海の家の真正面に特設されたテーブルには、山盛りの焼きそばが置かれている。例の少し焦げた焼きそばだ。
オティヌスの指示通り、タスラムは一心不乱にそれを掻き込み始めた。

「そうそう、おいしそうに食べてね〜!」

「まさか、タダであげる代わりに客寄せをさせるなんて…ははは…」

苦笑するグリダヴォル。
オティヌスの狙い通り、ビーチには焼きそばの良い香りと山盛りの焼きそばを頬張る少女の珍しさから、徐々に人が集まって来ている。
一つ、また一つと、タスラムに吊られた客が焼きそばを買い求め、気づくと海の家にも列が形成され始めていた。

「やっば!捌けるかなぁ」

「乗り掛かった船だし手伝うよ!終わったら飲み物でも奢ってね♪」

「……うん!ありがと!」

普段は誰かの手助けをする側のグリダヴォル。でも…

(たまには助けてもらうのも悪くないかな♪)

三人の協力で大繁盛の海の家。
仕事の最後にみんなで飲んだメロンソーダは格別だった!

つづく

791名無しさん:2021/05/09(日) 11:41:22
どのキャラもいい人で和む

792名無しさん:2021/05/16(日) 07:16:41
【もっとlet's ファンキル学園!】※日曜日更新 全8回

『日常その二 エースと韋駄天』

ここはラグ女のグラウンド。
陸上のコースに大きな声が響きわたる。

「おらっ!もう一本!しっかり走れよ!」

「ああ、もう…うるさい……」

大会を間近に控え、部活後に内緒で自主練に取り掛かったレーヴァテイン。
そこまではよかったのだが…それを先輩のトリシューラに見付かってしまい、頼んでもいないのにそのまま練習に付きまとわれているところだった。
あまりこういった姿を人に見せたくない彼女にとっては、逆に気が散ってしまい練習どころではない。

「はぁ、はぁ…もう上がる…」

コースを走り終えたレーヴァテインは、トリシューラに向けて呟く。
切り上げると分かればトリシューラもさっさと帰るだろう。
その後にまたこっそり再開すればいい。そう考えての判断だ。

「なんだ、もう終わりか?まぁ、練習のし過ぎで故障してもつまんねぇからな」

トリシューラは予想に反し、荷物の横にドカリと座り込む。
どうやらレーヴァテインを待つ気のようだ。

「はぁ…あんた、まだ帰らないの?正直…うざい…」

「ったく、お前も相変わらず口のきき方を知らねぇなぁ。ま、いいか…」

トリシューラはコホンと小さくせき払いをし…

「恥ずかしいから一度しか言わないぞ?お前さ、いつも隠れて練習してるだろ。それを知らない連中から『怠け者』って後ろ指さされてても、意地でも頑張ってる事を言わねぇ。これまでも結果を残すことでそんな連中を黙らせてきた。なんかさ、カッコイイじゃねぇか!」

「なっ…」

「だからこそ、たまには力になりたいって思った。応援したくなった。それだけだよ。まぁそんなわけで、嫌がってないでドーンと頼れ!お前は誰かに甘えることを覚えるべきだ!あ、あと口のきき方もな!」

「う、うるさい…!」

少し照れくさそうに笑うトリシューラ。
レーヴァテインも何とも言えない表情になる。
トリシューラを邪険にしつつも、居てくれることで安心感があったのも否定できない。

「大会、負けんなよ?」

「当然!言われなくても絶対に勝つし…!」

「へへ、その意気だ!」

ふとレーヴァテインは考える。
一つ先輩のトリシューラ。先に卒業し、いつかは居なくなる…
そんな当たり前のことに今更ながら気づき、そして寂しさを覚えるのは何故だろう…と。

「……ねぇ」

「ん?どうした?」

「今日は、ありがとう……ゴザイ…マシタ…」

最後はやはり恥ずかしさで小声になってしまったが、一度くらいはちゃんと敬語を使おうと絞り出す。が…

「あぁ、なんだって?」

「ああ、もう!今日はありがとう!くっ…せっかく言ったのに…!何で聞いてないのよ…!」

水分補給のためにクーラーボックスを乱暴に開ける。つい力が入ってしまったのは完全に八つ当たりだった。

「って…あれ?」

しかし、レーヴァテインの熱も一気に冷める。
クーラーボックスには入っていたはずの飲み物が忽然と消えているのだ。
たしかに2、3本はペットボトルを入れていた。それが1本も残っていない。
ほどなく犯人が自ら名乗り出た。

「あ、悪い。貰ったぞ、そこの飲み物」

「……どうしてくれるのよ」

「だから悪いって!あ、飲みかけだけどいるか?」

悪びれる様子もなく、ペットボトルを差し出してくるトリシューラ。レーヴァテインは何とか怒りを抑え、それを受け取る。

(はぁ…ここで怒って無駄な体力使う方が面倒くさいし…それに、一応は感謝してるんだから…このくらい我慢できる…)

レーヴァテインがペットボトルを口に運んだ瞬間だった。

「お、そう言や間接キスになるな」

盛大に飲み物を吹き出すレーヴァテイン。
次の瞬間にはトリシューラに迫っていた…
トリシューラもひらりと躱し、二人による追いかけっこが始まる。

「はは、お前気にするタイプか?顔、真っ赤だぞ!」

「うるさい!やっぱりムカつく!ムカつく!」

おそらく本人達は気付いていないけれど…端から見ると十分仲が良い二人なのであった。

つづく

793名無しさん:2021/05/16(日) 15:29:36
ワイもレヴァと間接キスしたい

794名無しさん:2021/05/23(日) 07:18:33
【もっとlet's ファンキル学園!】※日曜日更新 全8回

『日常その三 フラベルム イン ザ スカイ』

「ふぅ、いい眺めですね…」

フラベルムが溜め息混じりに呟く。
ここは学校の屋上。彼女のお気に入りの場所だ。
毎日のように昼休みなどに足を運び、眼下に広がる景色を楽しんでいる。
ふと、彼女の目前を一羽の鳥が羽ばたいていった。
遠ざかる鳥を見つめ、フラベルムは顔をしかめる。

「ふん、わざわざ見せ付けるなんて、何かの嫌がらせですか。わたくしにもあのような翼があれば…この大空へ飛び立てるのに」

フラベルムはパタパタと腕を振り、鳥の動きを真似てみた。
しかし、当然彼女が宙に浮くことはない。
はずだった。

「えっ!?こ、これは!」

何が起きたのか、突然彼女の体が重力を失ったように跳ね上がる。

「と、飛んでいる?飛んでいるのですか!」

わけも解らず、一心不乱に腕を振るフラベルム。
その動きに合わせて体も浮き沈みを繰り返す。
どうやら自分の力で飛んでいるのは確からしい。
あっという間に屋上が小さく見えるほど、はるか上空へとやって来てしまった。

「わかりました…きっとこれは夢です!ふふふ、そうです!で、なければ説明がつきません!」

ふわふわと浮きながら、フラベルムは深呼吸をする。

「夢…ならば、やるしかありませんね…」

ゆっくりと腕の動きを止め、一気に全身の力を抜く。

「いざ!I Can Fly!」

浮力を無くした体は、ガクンと地上へと降下を始める。

「あぁ、あぁ…素晴らしい体験です!夢よ、このまま覚めないでください!ああああ!」

いよいよ地面が迫る。
どんどんと…どんどん…
ドンドン…




ドンドンと戸を叩く音で意識が覚醒する。
フラベルムの親がなかなか起きてこない彼女を起こしに来た音だった。
部屋にはアラームも鳴り響いている。

「……ゆ、夢…?」

目を覚ましたはいいものの、ベッドから落下し何とも情けない格好のフラベルム。
しかし、彼女にとって問題なのはそこではなかった。

「な、何てことでしょう!ほ、本当に夢だったなんて!いえ、それより…あんないいところで起きてしまったことが重大です!」

ドタバタとベッドに戻り、布団を掛け再び眠りにつこうと集中する。

「何とか続きを…夢の続きを…!」

しかしながら、興奮状態でなかなか寝付けなかったことと、遅刻を天秤にかけた結果、二度寝は断念せざるを得なかった…


その後、しぶしぶ登校するフラベルム。
彼女の頭は今朝の夢のことでいっぱいだった。

「直後ならば続きを見れると思ったのですが…仕方ありません。今夜も同じ夢を見られるよう、しっかりイメージを固めておきましょう。それにしても、夢とはいえあのような体験をできるなんて…ふふ♪」

すれ違いざま、クラスメイトが「あ、おはよう」と声をかけてくる。

「ええ、おはようございます」

ぎょっとするクラスメイト。まさかフラベルムからまともに返事をしてもらえると思っていなかったようだ。
確かに普段の彼女なら、辛辣な言葉で返していただろう。
だが、今日の彼女は少し違う。

「何です?元から冴えない顔が更に見られた物じゃなくなってますよ。言いたいことがあるならはっきりと言ったらどうですか」

いや、"少し違う"だけであって、やはり基本的にはいつもの毒舌は健在のようだ。
戸惑いながらも「な、何か良いことあった?」とクラスメイト。

「よく低能な貴方が気付きましたね。ええ、そうです。とても素晴らしいことがあったんです!」

「そう、良かったね」と、手を振り離れようとするクラスメイトだったが…

「お待ちなさい!本当に気の利かない人ですね。わたくしがわざわざ『素晴らしいことがあった』と言っているのです。話すつもりがなければ教えると思いますか?貴方にも聞かせてあげようと言っているのですよ!」

「ええ〜!」と更に困惑するクラスメイト。
しかし、フラベルムがあまりにも嬉しそうに夢の話をしてくれるので、深いことを考えるのは辞めた。

「また、思いっきり飛びたいですね♪」

はたして再び彼女が飛べたかどうかは、ご想像にお任せします。

つづく

795let's ファンキル学園:2021/05/31(月) 23:12:41
SSスレが出来て約2年
エンシェント・ホラーハウスからlet's ファンキル学園まで
これまで自分の拙い作品を読んでいただきありがとうございます

作品が途中で本当に申し訳ないのですが、今月いっぱいで全てのファンキルにおけるマスター活動を終えることにしました
投稿も打ち切りと言う形をとらせていただきます
すみません
心残りはありますが……
本当にお世話になりました

ファンキルに嫌気がさしてと言うわけではなく、自分の生活スタイルではイベントや育成等を消化しきれなくなったのが理由です
ファンキルの事は辞めてもずっと大好きです!

皆さん、お元気で!

796名無しさん:2021/06/02(水) 23:12:03
お疲れさまでした…

797荒ぶる異族(黒ティル×マスター SS):2021/06/04(金) 21:02:13

黒ティル×マスターの純愛R18 SS3作目です。他キャラは2作目が無いのに一人だけ3作目です。推しなので我慢できませんでした。
過去最長です。




途中で出る部屋着姿はパジャマティルの格好を想定しています。

強欲の業に振り回されて乱れるティルさんを見たいマスターは良ければ読んでやってください。
二次小説投稿サイトハーメルン 【アナザー】ティルフィング(ブラックキラーズ)×マスター R18 SS
https://syosetu.org/novel/226862/

※もし入れなかったら、ハーメルンにて「荒ぶる異族」で検索をかけて貰うと見つかると思います。

798<削除>:<削除>
<削除>

799荒ぶる異族:2021/06/26(土) 08:00:05
インテグラルノア編におけるレーヴァ×マスターの純愛SS(全年齢)です。普段なら掲示板に掲載させて頂くのですが、物語の内容の仕様上ルビをたくさん振っていて読みづらい(かもしれない)のでURLでの紹介とさせてください。

シリアスな内容になっています。

ついでに今まであげたEPILOGUEシリーズを纏めているので、良ければ読んで頂けると嬉しいです。


EPILOGUEレーヴァテイン
https://syosetu.org/?mode=write_novel_submit_view&nid=261965

800荒ぶる異族:2021/06/26(土) 08:02:01
URLの掲載をミスしました。すみません。

EPILOGUE レーヴァテイン
https://syosetu.org/novel/261965/

801名無しさん:2021/06/28(月) 02:07:27
なかなか面白かった。これからも面白い物を頼む

802荒ぶる異族:2021/07/02(金) 20:54:35
(クズな)マスターが海上編キル姫のハーレムを築くR18 SSの前編です。

好き放題してます。

今回のSSでは6人のキル姫がマスターに抱かれます。マスターがハーレムを作る上でどのキャラがマスターの犠牲になるかを予想してから読むと楽しいかもしれません。パラディーゾにハーレムを築きたい真摯なマスターは良ければ読んでやってください

二次小説投稿サイトハーメルン 【ハーレム】海上特別編 前編 R18 SS
https://syosetu.org/novel/251500/

※もし入れなかったら、ハーメルンにて「荒ぶる異族」で検索をかけて貰うと見つかると思います。

803<削除>:<削除>
<削除>

804名無しさん:2021/07/23(金) 15:33:59
なんか二年前からSSスレに投稿してた人が卒業なさったけど今SSに投稿してる人って荒ぶる異族さん以外で誰かいる?

805名無しさん:2021/07/24(土) 02:53:21
ここで書いても管理人に収益全部持ってかれるから賢くて実力がある人たちはみんな独立したよ

806名無しさん:2021/07/24(土) 14:14:45
へえそうなんだ
独立先ってどこ?教えてよ

807名無しさん:2021/07/24(土) 20:28:19
管理人に収益がーって言ってる人まだいたんだ

そんな管理人を下げたいだけの妄想より、せっかくSSスレも二年経ったのなら記念にこれまでに投稿された作品について語ったが有意義だね

808名無しさん:2021/07/25(日) 17:16:42
管理人の管理してくれてる掲示板で会話してんだからさぁ…
文句あるならよそ行ってどうぞなんだワ

809荒ぶる異族:2021/08/06(金) 19:35:12

アルマス(インノア編マスター)×マスターの純愛 R18 SSです。
アルマスはインテグラルやコールではなく、ラグナロクのバイブスを取り込んだマスターバージョンです。
マスターと付き合ったアルマスがグランテピエと交わす姉妹のやり取りを見て頂けたら嬉しいです。

アルマス!コール化おめでとう!

二次小説投稿サイトハーメルン アルマス(インノア編マスター)×マスター R18 SS
https://syosetu.org/novel/226862/

※もし入れなかったら、ハーメルンにて「荒ぶる異族」で検索をかけて貰うと見つかると思います。

810荒ぶる異族:2021/08/14(土) 20:07:28
クズなマスターが海上編キル姫のハーレムを築くR18 SSの中編です。

パラディーゾにハーレムを築きたい真摯なマスターは良ければ読んでやってください。

二次小説投稿サイトハーメルン 【ハーレム】海上特別編 中編 R18 SS
https://syosetu.org/novel/251500/

※もし入れなかったら、ハーメルンにて「荒ぶる異族」で検索をかけて貰うと見つかると思います。

811名無しさん:2021/08/19(木) 15:33:49
>>808の直後よそ行ったやつが宣伝挟んでて盛大に草

812名無しさん:2021/08/26(木) 14:57:54
>>811
別に荒ぶる異族さんはよそには行ってないよ。
ここが単にR18SSの投稿を禁止してるだけだから別のところで投稿して宣伝してるだけ、全年齢SSなら投稿するしこういう宣伝みたいなのはずいぶん前からしてるし、なんなら宣伝の許可なんて管理人さんから直々にもらってる。

813荒ぶる異族:2021/09/03(金) 20:11:39
スイハ(擬装)がマスターとイチャラブするSSです。
とんでもない辱めに合うスイハの姿を見たい紳士なマスターは良ければ読んでやってください。

二次小説投稿サイトハーメルン スイハ・擬装×マスター R18 SS
https://syosetu.org/novel/226862/

※もし入れなかったら、ハーメルンにて「荒ぶる異族」で検索をかけて貰うと見つかると思います。

814名無しさん:2021/09/13(月) 23:15:52
>>811
ずっと前からこの形式でやってるのにこういう突っ込み方するってことはクッソ新参で過去スレも見てないのに訳知り顔で実力ある人は独立したよとか言ってたってコト?

815荒ぶる異族:2021/09/18(土) 21:22:37

クズなマスターが海上編キル姫のハーレムを築くR18 SSの3話目です。ボリュームが多くなったので、4話構成に変更しました。ごめんなさい。

パラディーゾにハーレムを築きたい真摯なマスターは良ければ読んでやってください。今回はコマンドキラーズ&ゴッド回です。

二次小説投稿サイトハーメルン 【ハーレム】海上特別編 EPISODE3 R18 SS
https://syosetu.org/novel/251500/

※もし入れなかったら、ハーメルンにて「荒ぶる異族」で検索をかけて貰うと見つかると思います。

816名無しさん:2021/09/21(火) 16:10:09
生意気なミュルが部隊に入ってマスターに分からせされる話が読みたいです

817<削除>:<削除>
<削除>

818名無しさん:2021/10/04(月) 04:15:53
そういえば、まとめ記事のコメントで『キャラ崩壊ひどいわ、意味不明だしどっかよそに行ってほしい』って言われてたアロンちゃんを書いてた人はどっかよそでSS書いてたりしてんのかね?

819名無しさん:2021/10/08(金) 13:11:53
よそに行ってほしいって遠回しに出て行けって言ってるようなものだし、これが管理人から「ルール違反しまくって迷惑ですので出て行ってください」って言われたならともかく見ず知らずのやつからよそに行けなんか言われたら俺だったらムカついて書くのはやめるしSSを書くとしてもファンキルのは書こうとは思わないかなぁ

820荒ぶる異族:2021/10/23(土) 21:01:05

グレイプニルがマスターとイチャラブするSSです。
グレイプニルに甘やかされ、そして彼女に甘えられたい紳士なマスターに見て頂けると嬉しいです。

二次小説投稿サイトハーメルン グレイプニル×マスター R18 SS
https://syosetu.org/novel/226862/

※もし入れなかったら、ハーメルンにて「荒ぶる異族」で検索をかけて貰うと見つかると思います。

821グレイプニル×マスター SS:2021/10/28(木) 15:59:37
グレイプニルさんが余りにも可愛いので布教します。
先に案内をあげたSSの導入部分です。
良ければ見てやってください。

822グレイプニル×マスター SS:2021/10/28(木) 16:01:19
貧困、差別、戦争。

生物の中で唯一理性を備える人間だけが抱える業。

言語を介してコミュニケーションを取る術を持っていながら、欲望を抑えきれないばかりに争いが絶えないのは皮肉な話だ。

ユグドラシルに封印されている間に世界の歴史を眺めたが、人間が己の業を克服することは最後まで無かった。

人間は終わらない苦しみに苛まれる生き物だと気付き、幸福という望みを捨てさる。

祈りは届かず、願いは叶わず。

それどころか人類は飢えに苦しみ、差別に苦しみ、争いに苦しみ、隣人を憎しみ、恨み、妬んできた。

誰に何を諭されようと私の考えは変わらない。

この世は生き地獄なのだから、終わりこそが救いなのだと信じている。

多くの者が(常人からすれば)破綻者である私を避ける中、マスターだけは私に構い続けた。

ーーーそれは、哀しい物の見方だよ…。

ーーー申し訳ありませんが、私にはあなた様の仰る意味を分かりかねます。死で苦しみから解放されることの何が哀しいのでしょう?

ーーー僕らはまだ生きているのに、生きる幸せを放棄するのは哀しいことだよ。

ーーーなるほど。確かに、多くの人はそうお考えになさるのでしょうね。

争いの無い平和で幸福な世界。

それが叶えられるべき理想であるのは間違い無いし、否定するつもりも無い。

だが、

ーーー残念ながら私達が理想に届くことはございません。過ちを繰り返してしまうのが私達人間ですから。歴史がそれを証明しています。

現実が常に残酷であることを私は知っている。

ーーー逃れようの無い苦しみに苛まれている人が目の前に居たとして、あなた様はどの様な救いをもたらされますか?

ーーー……苦しみの元凶を取り除くよ。

ーーーでは、もう一度お訊ねしますね。貧困による飢えや不治の病、他の何かでも構いません。逃れようのない苦しみに苛まれている人に、それでも生きろと手を差し伸べられますか?

ーーーそれ、は……。

私の問いにマスターは言葉を詰まらせた。

それが答えだった。

823グレイプニル×マスター SS:2021/10/28(木) 16:02:36

ーーー……グレイプニル。もしかして君は、死にたいと思ってる…?

ーーーまぁっ。ご理解頂けるのですね!ですが残念なことに私は救いが叶わぬ身です。

ーーー……死ねないってこと?

ーーーええ。常人よりも多くのマナを持ちながらグレイプニルのキラーズを宿した弊害です。容易に死ぬことが出来ないというのは、やはり辛いものですね。

キラーズを受け容れてからも騙され続けた少女の昔話をした。

死にたくとも死ねない苦しみを味わい、多くを失い、多くを喪わせた私の罪。

その全てを話し終えると、マスターはギリッと歯を食い縛った。

拳は強く握られ、怒りに震えている。

その感情の訳を私は理解できなかった。

ーーー困りました。私、気に障る様なことを申してしまいましたか?

ーーーグレイプニル、僕と一緒に世界を見に行こう。

彼の唐突な誘いに目を丸くした。

ーーーあら。これでも私はユグドラシルに封印されていた何百年もの間、世界中を拝見させて頂いていたのですが……。

ーーーそれは眺めていただけだ。実際に見ないと分からないことだってきっとあるよ。

ーーー眺めていただけなんて、そんなことはありませんけれど……。そこであなた様の答えをお聞かせ頂けるのなら、私はお付き合い致します。

ーーーううん、探すのは君の幸せだよ。

ーーー……?私の、ですか?

幸せは知らない。

とうの昔に忘れてしまった。

だけど、もし本当にそんなモノがあるのなら、皆が死に抗う理由を少しでも理解できる様な気がする。

幸せがどういったモノかを思い出すのも悪くないのかもしれない。

ーーーかしこまりました。あなた様の旅に私を連れていってください。

ーーーうん。

彼は私の手を取り、そのまま歩き出した。

私の手首に繋がれた鎖とは違い、繋いだ手からは温もりが伝わってくる。

人肌の感触に酷く懐かしさを覚えながら、マスターと共に旅に出た。

824グレイプニル×マスター SS:2021/10/28(木) 16:03:42

マスターと旅に出て半年が経った。

愛を見て、絆を見て、多くの幸せに触れた。

色んな人に出会った。

色んなものを食べた。

色んな思い出を作った。

「グレイプニル、この半年間どうだった?」

「……皆様が望む平和がどういったものなのか、私にも理解できた気がします」

貧困に喘ぎ、キル姫となって罪を犯し、ユグドラシルに長く封印されていた私には縁の無かった幸せ。

見ているだけで終ぞ経験することが無かったのだから、理解できる筈も無かった。

「……私は間違っていたのですね」

「まるっきりそうという訳でもないよ」

マスターが私の考えを肯定してくれていると思っていなかったので、少し驚いた。

「君の言った通り、死ぬことでしか苦しみから解放されない境遇の人だっているかもしれない。それでも生き永らえさせることが正しいとは僕にも思えない。でも…」

優しさの籠もった目で真っ直ぐに見つめられ、トクンと心臓が跳ねる。

「死は苦しみを遠ざけてくれるかもしれないけど、それ以上に幸福を遠ざける。死ななくても苦しみから解放されるのなら、その原因を取り除いて幸せを掴んで欲しいと僕は思うな」

玉虫色の意見だ、非現実的だ、と突き放すことは出来なかった。

この半年間、名前も知らぬ会ったばかりの人に手を差し伸べてきた彼の姿を、傍でずっと見続けてきたから。

確かめてみたいと、思ってしまった。

「参りたい場所があるのですけど、お付き合い頂けないでしょうか?」

「もちろん」

近場の教会に足を運んだ。

私がまだキル姫では無かった頃、教会で多くの子供達と共に過ごしてきた。

毎日祈りを捧げようと、飢えに苦しむ私達を誰も助けてはくれなかった。

「……これが、幸せだったのですね」

教会には身寄りの無い子供達がたくさん預けられていたけど、そこには笑顔が溢れていた。

かつての私が望んでいた幸せがそこにはあった。

「……グレイプニル」

「私にもこんな感情が残っていたなんて、お恥ずかしい限りです…」

胸の内に暖かさが灯る。

涙が自然と溢れて頬を伝っていく。

「あなた様は、この幸せが続いていくとお思いですか?」

「……一時の平和を迎えても、人間はくだらない理由でまた争いを始めてしまう。バイブスやキラーズが無くなったとしても、次は国や肌の色の違いで争うかもしれない」

でも、とマスターは付け足し、微笑みながら己の答えを告げた。

「ーーーだからこそお互いを知って想い合うことが大切なんだと思う。僕達人間は言葉で想いを伝えて、分かり合うことができる生き物だから」

聞く人が聞けば夢物語だと笑うかもしれない。

そんなものは理想にすぎないと一蹴するかもしれない。

だけど、彼の言葉には確かな芯と温かさがあった。

何百年にも渡って凍りついた心が一人の青年に揺り動かされていた。

「素敵ですね」

「うん。そんな世界にしていきたい」

「……あなた様のことでございますよ」

「え?」

「ふふっ」

マスターのキョトンとした表情に笑みが溢れる。

そうして子供達がはしゃぐ様子を日が傾くまでマスターと見守った。

825グレイプニル×マスター SS:2021/10/28(木) 16:05:15

ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

グレイプニルと初めて会った時、今にも壊れそうな印象を受けた。

薄幸の美少女と言い換えてもいいかもしれない。

彼女の生い立ちを聞いた。

生きている限り苦しみから解放されることの無い環境にいたグレイプニルは生きていくことの幸せを知らなかった。

死ぬことが出来ないと寂しそうに笑ってさえいた。

死を受け容れることでしか救われないと当然の様に考えさせられるまで彼女を追い込んだ全てに対して、怒りでどうにかなってしまいそうだった。

放っておくことなんて出来る訳が無かった。

ーーーグレイプニル、僕と一緒に世界を見に行こう。

世界はもっと優しくて、幸せで溢れているべきものだと、彼女に知って欲しかったから。

半年間、彼女と共に旅をした。

彼女が幸せを感じられるその日まで続けようと思っていた。

ーーー……これが、幸せだったのですね。

グレイプニルが教会で元気に遊ぶ子供達を見て流した涙。

それを見て僕は安心した。

彼女はきっと、もう僕が居なくなっても大丈夫だ。

半年間一緒に過ごしてきたから寂しい気持ちも少しあるけれど、これからは自分の人生を歩んで幸せになって欲しいと思うから。

「ーーー」

いつ言い出そうかな?もう暫くは一緒に居る方がいいのかな?と考えていると、微かに声が聞こえた。

この半年間、耳に馴染んだ声だった。

「ーーーーーー」

「ん…」

眠っていた意識が少しずつ覚醒する。

「……様、ご主人様。もうお昼前でございますよ」

「…………うん」

目を開けると、僕の髪を指で梳くグレイプニルと目が合った。

後頭部に何故か枕とは違う、程良く柔らかい感触がする。

戸惑う僕に対し、グレイプニルはニッコリと微笑んだ。

「今日のご主人様は珍しくお寝坊さんですのね。枕がよろしかったのでしょうか?」

「……なんで僕は膝枕をされているんだろう?」

「お嫌でしたか?」

「…………そうじゃないけど」

昨日、教会に行ってからというものの、グレイプニルの距離が異様に近い気がする。

というか多分、気のせいじゃない。

いつの間にか僕の呼び方も「あなた様」から「ご主人様」になっている。

女のコのフワリとした匂いと太腿の感触にドキマギとし、僕は呆然としていた。

「ふふっ♡もう少しお眠りになられますか?私の膝を気に入って頂けて何よりです♡」

「ぅあ!ご、ごめん!」

「ぁ……」

膝枕を堪能していたことを指摘され、急いで身体を起こす。

グレイプニルは心なしか残念そうにしていたが、あまり気に留めず身支度を整えた。

826グレイプニル×マスター SS:2021/10/28(木) 16:08:15

「今日はどこに行こうかな…」

「ご主人様さえ良ければ参りたい場所があるのですけど…、宜しいですか?」

「あ、うん。勿論構わないよ」

昨日に続いて珍しくグレイプニルからのリクエストを受け、僕達はピクニックをしに近場の原っぱへと向かった。

「良い景色ですね」

「そうだね。ここでご飯にしようか」

ビニールシートを敷いて腰を降ろすと、グレイプニルが僕の隣に座る。

少し動けば肩がぶつかる距離に動悸が少し増していく。

「ぐ、グレイプニル…?」

「私達の付き合いもそろそろ半年が経ちますし、もしご主人様さえ良ろしければ、これからはグレイと呼んで頂けないでしょうか…?」

「あ、うん…。ぐ、グレイ…」

「はい…♡」

グレイが僕の腕を抱き、自身の頭を僕の肩に預けた。

二の腕に伝わる彼女の胸の柔らかさと、女のコの匂いに動悸が激しさを増していく。

「グレイ…。ち、近くない…?」

「そう、ですね。いけないと理解はしているのですが、昨日から身体が火照ってしまって…、ご主人様の傍にもっと居たいと思ってしまうのです」

「そ、そうなんだ…」

「はい♡もっと近くに寄っても宜しいですか?」

これ以上近付いたらどうなってしまうのだろうか、と一瞬考えかけて頭をブンブンと振る。

今までそういう目で見ていなかったが、死への執着が無くなった今のグレイが相手だと、魅力的な異性としてしか見ることが出来ない。

きっとこれ以上は僕の理性が保たない。

保つはずがない。

「こ、このままだと、ご飯が食べづらいから…」

「まあっ、それは残念です……」

やっとの思いで声を絞り出すと、グレイは渋々といった様子で僕の腕を離したが頭は僕の肩に預けたままだった。

グレイを意識しない様に努めながら、二つの弁当箱を取り出した。

一つは普通のサイズの弁当箱、もう一つはグレイ用の重箱(五段)だ。

「「頂きます」」

グレイが作ってくれたお弁当は美味しかった。

グレイ自身も幸せそうに食べている。

食べ方こそ上品だけれど、お昼ご飯はあっという間に彼女の胃の中に収められた。

特大のお弁当がその細い身体のどこに入るのか不思議な位にグレイはよく食べる。

そんなことを考えていると、僕の視線に気付いたグレイと目が合った。

827グレイプニル×マスター SS:2021/10/28(木) 16:09:30

「あ、あの…、食事をしている所を見られるのは、少し……」

「ご、ごめん…」

少しだけ頬を赤らめて顔を逸らすグレイにドキリとする。

恥ずかしがるグレイの顔を見つめていると、あることに気付いた。

「グレイ、頬に食べ物がついてるよ」

「え?」

グレイが頬についた食べカスを拭おうとするが、中々取れない様なので僕が取ってあげることにした。

「グレイ」

「ん…、ありがとうございます」

指で食べ物を掬ってあげると、グレイは僕の手を取って礼を告げ、

「れろ…」

僕の指についた食べ物を舐め取った。

「ぐ、グレイ…?」

「ちゅ…♡あ……」

グレイは口から僕の指を急いで引き抜いた。

グレイの唇から僕の指に唾液の糸が伝う。

そして僕がずっと見つめていると、グレイは耳に少しずつ赤みが帯びさせ、俯いてしまった。

「も、申し訳ありません…。はしたない真似をしてしまいました…」

「い、いや……」

その後、少しだけ気まずくなりながらも、手を繋いで公園や教会を回っていった。

828グレイプニル×マスター SS:2021/10/28(木) 16:10:26

以上がグレイプニル×マスターのR18 SSの導入部分になります。

この後はグレイさんに甘やかされ、甘え続ける展開となりますので、興味のある方は下記のURLから除いてやってください。

二次小説投稿サイトハーメルン グレイプニル×マスター R18 SS
https://syosetu.org/novel/226862/

※もし入れなかったら、ハーメルンにて「荒ぶる異族」で検索をかけて貰うと見つかると思います。

829グレイプニル×マスター SS:2021/10/28(木) 16:19:20
余談ですが、グレイさんの持つスキルに「自身を除く周囲3マス以内のユニット全員の物攻・魔攻を30%上昇して、回避を50%下げる」といったものがあります。
回避パだと普段は味方に使いづらいスキルですが、フラガラッハの神器のスキルでパラメータ下降を反転させると(クエスト開始3ターンとはいえ)回避が2倍と凄まじく上昇するので、かなり楽しいです。

あと、キャラクターボイスも可愛いので、お迎えされた方は是非一通り聞いてみてください。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

830名無しさん:2021/10/28(木) 23:40:50
読んだわ
グレイプニルすここここ

831グレイプニル×マスター SS:2021/10/29(金) 05:05:58
>>830
感想頂けて嬉しいです!海上編や季節での再登場はよ。
ありがとうございました!

832グレイプニル×マスター SS:2021/10/29(金) 05:06:47
sage忘れました。すみませんでした。

833リクエストあれば気が向いたら書くかも:2021/10/31(日) 03:20:04
【でぃすらぷ!】
「re:ハッピーハロウィン」

10月30日。今年もついにこの季節がやって来た…。
枕元で眠るムーを起こさないよう、そっとベッドを抜け出す。
ヘレナ、カリス、ソロモン…みんなが寝静まっている夜中に
しか出来ないこと…。

「本当はめんどくさいけど…また私だけ売り物ですませるのはモヤモヤするし…」

以前、みんなが手作りのお菓子を用意してくれていたのに、自分だけ売り物のお菓子しか渡せなかった。
これは、私のリベンジ。今年こそは手作りを渡す!

「別に、喜んでほしいとかじゃないし…!あくまで以前のみんなの手作りお菓子に対するお返しだから…!」

誰かに何か指摘されたわけでもないのに、自分にそう言い聞かせつつ、隠しておいた材料を片手にそっと調理場まで向かった。
と、調理場の直前で足を止める。

「……ウソでしょ」

明かりが付いている…この時間ならみんな寝ていると思ったのに。
ゆっくり調理場をのぞき込むと、カリスがパタパタと忙しそうに動き回っていた。
さらにその横で椅子に座り欠伸をしているにはヘレナだ。
まさか二人も起きているなんて…。
ここでこっそりと引き返せばいいのに、つい溜め息が出てしまう。

「はぁ…二人とも、何してるのよ…」
「あ、レーヴァ!起こしちゃった?ごめんね、明日のパーティーの準備をしてたんだよ!下拵えだけやっておこうと思って!」
「そう…で、ヘレナは?手伝いにはみえないけど…」
「不慣れなヘレナが手を出すと逆に遅くなるからな。カリスの邪魔をしちゃ悪いだろ?くふっ」
「手伝いたくないだけでしょ…それ」
「ヘレナはお菓子を作りに来ただけだからな。もう少しで調理場が空くらしいから、待っているだけだぞ」

ヘレナもお菓子作り?しかもこのあと?
どうしよう…タイミングが悪い時に出てきたみたい…。
やっぱり一度部屋に戻って出直すしか…。

「じゃあ、二人とも頑張って…」

できるだけ怪しまれないよう、自然に引き返そうと振り返る。
直後…。

「そう、以上のことから今がお菓子作りに最高のタイミングよ!これが私の最適解…って、みんな!ど、どうして起きているの?」

最適解どころか最悪のパターンで行動しているソロモンに道を塞がれた…。
て言うか、ここに来るまでどんな分析をしていたのか気になる…。
いや、そんなことより…お菓子作り…?
今、ソロモンまでお菓子作りって言った?

「やあ、ソロモン。ヘレナのあとになるけどいいか?」
「え、ヘレナも?」
「わーいいなぁ!私も何か作りたくなってきた!」

わいわいと騒ぎだす三人。
ああ、もう…。

「じゃあ、みんなでやりましょ…その方が早いし…」

きょとんとする三人に、渋々背中に隠していた材料をちらりと見せる。
みんなも全てを察し、なんだかおかしくて…全員で笑いあった。

「ふふ、やっぱりあのタイミングで間違いなかったわ!レーヴァとお菓子作りができるなんて」
「レーヴァもこっそり準備しようなんて、カワイイな」
「うるさい…」
「うん!みんなで作るのも楽しいね!」

予定とは違ったけど、まぁ…こういうのもいいかな…。
手作りお菓子を食べてもらえることに変わりはないんだから…。

そして10月31日、ハロウィン当日ーーー

テーブルには沢山の料理と、昨夜みんなで作ったお菓子が並ぶ。
私達はもちろん、オートアバター達も仮装に身を包み、全ての準備は整った。

「それじゃあレヴァ!開幕の挨拶、ビシッと頼むぜ!」
「何でアンタが仕切るのよ、ムー……。じゃあ、ハッピーハロウィン」

と、挨拶が終わった瞬間…三人が急に詰めより、同時に…。

「Trick or Treat!」
「え?ちょっと!お菓子ならテーブルにあるでしょ…!」

ふと、三人の手をみると、そこにはお菓子のラッピングが握られていた…。昨日作ったお菓子とは別のものが入っているように見える…。

「レーヴァ、私達はお菓子作りとは言ったけれど、渡す為のお菓子とは言っていないわ。ごめんなさい。これも君にイタズラするため…!」
「ヘレナの言った通りにやってよかったろ?悪いな、レーヴァ。くふっ」
「レーヴァ!マジ天使なカリスちゃんも、今日は悪魔みたいにイタズラしちゃうよ!」

つまり、昨夜のことは仕組まれていた?その手のお菓子は私用で…私だけお菓子を準備してないからイタズラされる…?
やけにみんなの集まるタイミングが被るとは思ったけど…やられた…。

「はぁ……本当、かなわないな……」

嬉しそうな三人の笑顔が余計にムカつく!
絶対、来年こそは三人をぎゃふんと言わせてみせるし!

結局、あまりにも悔しかったからパーティー自体は思いっきり楽しんだ。
三人のイタズラの内容?聞かないで……。

おわり

834リクエストあれば気が向いたら書くかも:2021/10/31(日) 03:20:49
二年も前の作品の続編です
覚えている方だけ読んでいただければと
ファンキル7周年記念に正真正銘最後の作品です
やはり自分と言えばこの作品かと思い、締めくくりとして…

7周年おめでとうございます
失礼しました!

835名無しさん:2021/10/31(日) 09:58:02
!?

836名無しさん:2021/11/01(月) 00:19:23
お疲れ様です
良質なSSをありがとうございました

837名無しさん:2021/11/15(月) 22:37:42
よかったです

838キル姫アルマスは改造人間である:2021/11/16(火) 23:22:06
 注
・某仮面戦士ネタが大量に入ってます
・長めです
・一応学園編です

839キル姫アルマスは改造人間である:2021/11/16(火) 23:31:51
NGワードに引っ掛かり載せられないらしいのでpixivのURLで…すみません



https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16433021

840名無しさん:2021/11/17(水) 11:46:46
多分 ノ イ ズ だと思うで

841名無しさん:2021/11/18(木) 23:13:33
ほんとでしたね。ありがとうございます!
それにしても意外というか変な単語がNGになってるんですね

842名無しさん:2021/11/18(木) 23:52:32
せっかくいい作品だしノ イズ消して投稿しようぜ

843荒ぶる異族:2021/11/19(金) 20:49:32

クズなマスターが海上編キル姫のハーレムを築くR18 SSの4話目です。例によって長いです。作者が遅筆なので、夏はとっくに過ぎてしまいました。ごめんなさい。

パラディーゾにハーレムを築きたい真摯なマスターは良ければ読んでやってください。今回はゴッド(カシウスメインと全員)&ディスラプターズ(レーヴァメイン&全員)回です。

二次小説投稿サイトハーメルン 【ハーレム】海上特別編 EPISODE4 R18 SS
https://syosetu.org/novel/251500/

※もし入れなかったら、ハーメルンにて「荒ぶる異族」で検索をかけて貰うと見つかると思います。

844キル姫アルマスは改造人間である:2021/11/21(日) 00:32:15
『キル姫アルマスは改造人間である』


 キル姫アルマスは改造人間である!
 彼女を改造した裁定社は世界征服を企む悪の秘密結社である!
 アルマスは人々の自由のために裁定社と戦うのだ!


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


学園。とある昼下がり。
 薄青色の骨格で構成された骸骨のような怪物が次々と現れ、中庭で暴れ出した。

「P、555!」

 ラジオの雑音や高周波のような機械音を思わせる鳴き声を上げながら動き回る怪物たち。

「え、なに?」

 突然煙のように現れて暴れだした彼らに、マスターは動揺を隠せなかった。
 いや、突然無数の怪物が現れ、暴れ出す。そこまでならこの学園では珍しくないことだ。
 マスター自身も腕っぷしは弱いもののが修羅場はくぐっている。
だが、そんなマスターをして怯ませるほどの異常事態。
 その元凶は暴れる怪物たちの後方で思いつめたような顔で立っていた。

「不確定要素に対する懸念はあるが、これで新たなステージにいけるなら……」

 ラグナロク女学院であることを示す制服。その上から羽織られた白衣。
 パラケルススという名の少女だった。
 彼女の掌には紫色に輝く小さな長方形。
 ただのUSBメモリ。
そう見える。
 パラケルススはそれを天高く掲げ、ぐっと握りしめた。

《バフォメット!》

 紫のメモリから謎の音声が再生され、

「えいっ」

 パラケルススは掲げたメモリを己の掌に思い切り突き刺した。
 直後、紫の光がパラケルススを包み込み、マスターはその眩しさに思わず目をつむる。

「……えっ」

 マスターが瞼を開けた時、目の前にいた少女はまるで別人に変わっていた。

「いい気分だ。さあ、実験を始めようか!」

 着ていた制服も白衣も消えて、パラケルススが身に纏うものは髪の色と同じブラウンのレオタードに変わっていた。背中から羽のように展開された何本ものナイフ、そして何より凶悪な笑みが以前のパラケルススとは違うものなのだと痛烈に訴えてくる。
 変身。それが最も適切な状況説明に思えた。

(暴走……じゃない!? 黒い霧はなかった! それにあんな姿になるなんて初めてだ……それに、)

845キル姫アルマスは改造人間である:2021/11/21(日) 00:32:50
 暴れる怪物たちも、今まで見てきたフードに仮面の異族とは違う。まるで別物である。何もかも初めての展開でマスターの頭のハザードは止まらない。

「ふむ。では手ごろな所からやってみようか」
「え、まずっ」

 考えている隙が命取りだった。
 パラケルススがナイフの狙いをまっすぐこちらに向けている。回避に移るまでもない。舌なめずりと共にナイフが投擲された。

(ティルフィング……!)

 自分の眉間に飛来するナイフを嫌気がさすほどにスローに感じながら、マスターは桃色の髪の少女のことを思いながら一瞬後の死に身を強張らせた。
 しかし、

(―――――――――ん?)

 いつまでたってもナイフが来ない。それどころか急に目の前が暗くなった。

「ちょっと、いつまで腰抜かしてるの? 絶情けない」

 気づくと、マスターを守るように誰かが正面に立っている。
 青い髪の少女だ。青いパーカーは所々くすんで薄汚れ、彼女自身の紅い眼も常に周囲を威圧する磁場のようなオーラを放っていてとても近寄りがたい。

「ふん。別にわたしには関係ないけど」

 青髪の少女の掌でナイフがパキンと二つに折られる。先ほどマスターに向けて放たれたものを素手で掴み取っていたのだろう。
 明らかに人間技ではない。がマスターの心にまず浮かんだものはそんな冷静な状況分析よりも目の前の少女に対する感謝の念だった。

「助けてくれてありがとう……あの、君の名前は?」
「うっとおしい。わたしに質問しないで」

 少女はマスターを突きはなし、ずんずんとパラケルススに向かって歩いていく。あちこち跳ねた癖毛をばりばりと乱暴に掻きむしる。そして、

「……今度はこんなやつか」

 忌々し気に呟くとパーカーのポケットからパラケルススが先ほど出したのと同じようなメモリを取り出し、強く握りしめた。

《アビス!》

 ただし、少女のメモリはパラケルススの紫色のものとはまるで違う。この世の闇全てを凝縮したかのような禍々しい『黒』。

「絶・変……身っ」

 乱暴に首に突き刺すとメモリから黒い煙が溢れだす。それはまるで墨のような濃度で少女を包み込み、それが晴れた時には、

「…………ふん」

 血に染まった十字架のような刺々しい威圧を放つ剣が一振り。その手にあった。その姿を見たパラケルススは興奮に頬を上気させた。

「ああ、君が彼女の言っていた『アルマス』か!」
「それがわかったからなんなの? あなたには何もできない。絶望があなたのゴールよ」

 言い終わる前にアルマスと呼ばれた少女は力強く大地を蹴っていた。
 青い粘土で作られた骸骨のような兵士たちがアルマスの道を塞ぐように襲い掛かる。アルマスはそれらに一切怯むことなく剣を一振りして彼らの足を切り落とし転ばせたところで頭を踏み砕いた。

「PPP913JJッ!?」

 それは一方的な蹂躙だった。
 未知の敵だったはずの青い怪物たちは文字通り壁としての役目しか果たしていない。
 パラケルススがナイフを連発するが、アルマスはそれらを怪物の首を飛ばすついでに切り払って前へ進んでいく。
 アルマスの前にひと際巨大なゴーレムが現れた。

846キル姫アルマスは改造人間である:2021/11/21(日) 00:33:23
「邪魔よ」

 己の数倍もある巨体をアルマスは睨みつける。

「OOO! OOO! OOO!」

 唸りを上げて振るわれるゴーレムの腕を軽くかわし、その腕に飛び乗るとまるで坂道のように駆け上がった。そして肩まで到達するとゴーレムの顔に空いた黒い穴に剣を容赦なく差し込んで頭頂まで貫く。
 ゴーレムは沈黙し、力なく崩れ落ちた。

「次!」

 剣が頭蓋で挟まって動かなくなったのでゴーレムの頭を蹴り飛ばして強引に取り外したアルマスは、身を守る兵士がいなくなったパラケルススへ体液にまみれた刺々しい剣を向ける。
 その冷たい瞳にパラケルススはぞくり、と肩を震わせた。

「ふふふ、よくないなぁ……こういうのは」

 状況判断は素早く。

「私にも準備ってものがある。悪いが出直させてもらうよ」

 パラケルススはすっと校舎の影に隠れ、そのまま消えてしまった。

「逃げられた……」

 気怠げに呟くと、アルマスは首のあたりをまさぐって黒いメモリを引き抜いた。すると変身が解けるように剣が空気に拡散し消滅する。

「うっ……ガハっ」
「だ、大丈夫!? どこか怪我してるんじゃ!?」

 直後、アルマスが体を九の字に折り曲げて血混じりの咳をした。慌てて駆け寄るマスター。

「……っ、触らないでよ!」

 どん、と突き飛ばされ、再び尻もちをつくマスター。口の端から垂れた血を拭きながら少し申し訳なさそうな顔をしたアルマスだったが、

「とにかく、わたしに近寄らないで」

 そう一言だけ告げて足元をふらつかせながら逃げるように去ってしまった。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「『未確認』と呼称するわ!」

 理事長室にて。小さな体で人並外れた大声とともにデュリン理事長は宣言した。
掌に収まってしまうほどの小さな体、背中から伸びる翅など妖精としか思えないその外見のどこにこんな規格外の発声を可能とするエネルギーがあるのか。
そんなことを考えながらマスターは恐る恐る手を上げ質問した。

「あの、でもこれは僕が実際に目撃した事件だから未確認ってのはちょっとニュアンス違うんじゃ」
「細かいことはいいの!」
「はい……」

 お前の意見は求めん。とばかりの力強い一喝。

「デュリン理事長。最近サスペンスドラマをよく見られているそうですよ。その影響かもしれないですね」

 マスターの傍らに礼儀正しく膝を揃えて座る桃色の髪の少女がささやいた。
 彼女の名はティルフィング。数年も前から様々な事件と紆余曲折を経て今はマスターと共に学園の平和を守るために活動している仲間だ。

「それにしても見てる番組までよく知ってるんだね」
「ふふ、理事長とは長い付き合いですからね」

 ティルフィングの整った顔がほころび笑みの形を作り上げる。話に聞くと彼女はマスターと出会うよりも前からデュリン理事長と知り合っていたらしい。当然過ごした時間も自分よりは長いはずだ。
 少し、負けたような気分になった。

「ちょっと! 今アタシを笑った!?」
「いや、笑ってないです。ただ、ネーミングがちょっと少し堅苦しいかなって……」

 突っかかってきたデュリン理事長を苦し紛れに誤魔化したマスターだったがその言葉は意外にも響いたようで「そうね」と考え込む理事長。

「……『アンノウン』とかのがよかったかしら」

847キル姫アルマスは改造人間である:2021/11/21(日) 00:34:17

「ともかく! 今回は『黒い霧』とは無関係。そう思っていいのかしら?」
「はい。たぶんなんですが」

 元凶であるMAIちゃんがいなくなってなお生徒を暴走させる『黒い霧』はわずかながら発生している。
 しかし、それと今回の件はどこかズレているとマスターは感じる。
 今回の件でのポイント。それは黒い霧とは全く別の、そう、例えば、

「メモリ……」
「メモリ?」
「ええっとUSBメモリみたいなもので。それを挿すと……すいません。まだよく説明できません」
「あーもーじれったいわねー!」

 デュリン理事長がマジックペンを構えるとやけっぱち気味にホワイトボードに殴り書きをしていく。

『骸骨みたいな奴 未確認一号』
『ゴーレムみたいなの 未確認二号』
『変なパラケルスス 未確認三号』
『青髪の子、生徒? 未確認四号』

 ホワイトボードに並んだ文字列。

「くくり雑!」
「うっさいわね! よくわかんないのはとりあえずまとめれば片づけた感じになるのよ!」
「マスターからの話を聞くにこの中だと……パラケルススさんと青髪の子とは一応お話しができる。そんな気がします」
「よっし! ティルフィングいいこと言った!」

 バンっとデュリン理事長がホワイトボードを叩く。

「行きなさいマスター! やることはいつもと変わらないわ! 女の子の悩みを聞いて解決してくるのよ! まずはとっとと三号と四号を探しだして親密レベルを上昇させてきなさーい!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「……ん」
「あ、目が覚めましたかアルマス」

 ベッドで起き上がったアルマスに声をかけたのはさらさらのグレーの髪を腰元まで伸ばした女性だった。回転いすとくるりと回して立ち上がるとアルマスの横たわるベッドまで近寄る。
 女性の白衣からただよう消毒液の匂いが鼻にツンとした。

「また、倒れてたの?」
「そうですね。もう八度目。もうすっかり保健室登校ですね」
「わたしこの学園の生徒じゃないんだけど」

 ベッドから降りて保健室から出ようとするアルマス。その腕を掴む白衣の女性。

「ティターニア。わたしは今すぐ出たいの。手を放して」

 鋭い眼光で威圧されてもティターニアと呼ばれた女性は少しも怯まなかった。
 それどころか手のかかる生徒を教え諭す教師のように優しい声色でアルマスを引き留める。

「ダメですよ。傷だってまだ残ってるじゃないですか。もう少し休みなさい。何か食べたいものあります?」
「……お豆腐。パリの」
「ありますよ」
「あるの!?」

 思わず素で驚くアルマス。

「こないだの夜は焼き肉とか言い出してその前は光るソバでしたからね。もうだいたいアルマスの言ってくることはわかります」

 コンロ代わりにした業務用ストーブの上に鍋が置かれていた。事前に準備していたらしくティターニアが蓋を開けると猛烈な湯気とともに煮られた豆腐が現れる。

「……仕方ないわね」

 わざと変なモノを言ってティターニアが困った所を上手いことゴネて逃げるつもりだったが後に引けなくなってしまった。ひとまず大人しく席について箸を取るアルマス。

「一人で取れますか? よければ私が小皿に取り分けますけど」
「バカにしてるの? お豆腐くらい取れるわよ……あ!」
「ダメですよアルマス。無駄に力入れたら崩れちゃいます。やっぱり私が」
「いいから!」

 ムキになって挑むこと数分。鍋の豆腐は見事に全て粉々になる。

「なんなのよ豆腐なんて! こんなのスプーンですくえばいい話じゃない!」
「まあここまで崩れたらスプーンしかないですよね」

848キル姫アルマスは改造人間である:2021/11/21(日) 00:34:47
スプーンはなかったのでレンゲで豆腐をすくって食べる二人。いつしか会話はなくなって黙々と食べるだけになった。
 もうすぐ完食ということ、アルマスがポツリとティターニアへ問う。

「聞かないの……?」
「何がです?」
「わたしがなんでケガしたのかとか、なんで咳するたびに血が出るのとか」
「アルマスが話したくないのなら聞きません。ただ私はこれでも保健室の先生ですから。ケガした子を助けるのは当たり前です」
「そう……。ならいいわ」

 思えばこの町に隠れ潜んでもう数週間もたつ。今までならとっくに別の町に移っている頃合いだ。
 なぜ? とアルマスは自問自答していたがその答えはおそらくこのティターニアという保険医のせいだ。
 少し甘えすぎた。ケガをしても治療を受けられて食べ物ももらえるこの環境に、ティターニアという女性に知らず知らずのうちに甘えすぎていたのだ。

(いい加減、場所を変えないと……)

 アルマスは改造人間である。
 彼女を改造した『裁定社』は世界征服を企む悪の秘密結社である。
 アルマスは組織を脱走したことにより裏切り者として追われる身の上なのだ。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 理科室。
 様々な機材と生体サンプルを秘めた科学の世界。
 学生たちは授業の度にその扉を開き、摂理を学ぶ。

「『サイエンス・オン・ユアハンド』その手で真理を掴め! ってね」
「どうしたのよ急に」
「いやなに、少し気分が高揚しているだけさ」

 放課後、その理科室では二人の人物が密会をしていた。

「それでどう? メモリを使った気分は?」
「ふん。まあいい気分だ。今ならどんな危険な実験も躊躇なくできそうだよ」
「そう。ならせいぜいこのわたしに出会えたことを感謝することね」
「行き詰っていた私を新たなステージへ引き上げたのは君とこのメモリのおかげだ。そこは素直に感謝しているよ」
「ふふん。そうでしょう。もっと感謝していいのよ」

 一人はパラケルスス。今だ中庭で戦闘をした際の姿のままだ。そしてもう一人は、片手に槍を持つ赤い髪の少女だった。

「その記憶に私の名を刻みなさい。魔を貫き祓う魔鎗、ガ・ジャルグってね」

 光沢のある近未来的なサイバースーツ。端正な顔立ち。宝石のように美しい赤い髪。そして何よりその背から広がる白い翼などその少女のあらゆるパーツが輝きを放っていた。
 本人の自信に満ち溢れた態度はそれらに裏打ちされたものなのかもしれない。

「そうだ、ガ・ジャルグ。君が探していた『アルマス』を見つけたよ」

 その言葉にガ・ジャルグと呼ばれた少女はばさりと翼をはためかせた。どこまでも透き通る白色の翼が電灯の光を透過し虹のような七色のプリズムに分解する。
 驚きの仕草だったのかもしれない。

「そう。やっぱり、戦闘員の反応がこの辺りでよく途切れるから近いとは思っていたのよね。それで彼女はこの学園に?」
「いるみたいだな。で、質問なんだが」
「なに?」
「メモリは三種類だけと聞いていたが? アルマスのメモリは『黒』だったぞ」
「ああ、それは」

 ガ・ジャルグが手元から三本のメモリを取り出す。
 まずは金色。

「これが聖鎖メモリ」

 次に紫色。

「これがD. plugメモリ。あなたのものと同じ」

 最後に黄緑色。

「これが獣刻メモリ。わたしはこれよ」

 それぞれを机の上に並べる。

「これいわゆる汎用型でね。改造人間ではない一般人でも使えるように調整されているの。あなたが見た『黒』っていうのはおそらく初期型ね。……まったく、そんなもの組織から持ち出していたなんて」
「改造人間? 組織?」
「そこは忘れなさい。ともかく。『黒』のアビスメモリは出力がとにかく高いけど使用者への負担もある欠陥品よ。あんなもの使っていればいずれ自滅するわ」
「そういう情報は事前に言ってくれよ。前提条件の共有は実験の基本だぞ」
「……悪かったわよ」
「謝ってすむなら警察はいらないんだ」

 腹立たし気に軽く頬を膨らませるパラケルスス。

「ま、わかればいい。それに私は今、アルマスなんかに構っている暇はないんだ。メモリや君の成り立ちも気になるが、それにはまず『この』研究を完成させなければな」

 気持ちを切り替えるようにパンと手を打つ。

「アルマスさえ捕獲すればこのメモリはもらっていいんだろう?」
「ええ、そういう契約だったわね」
「ならば手早く済ませねばな。ちょうど実験も兼ねられそうだ」

 パラケルススの頬がにぃっと裂ける。

「アルマスのメモリの特性がリスク前提の火力だというなら……これは使うしかないよなぁ」

 それは純粋な知的探求心から倫理を容易く踏み越える狂科学者特有の無邪気で残忍な笑顔だった。

849キル姫アルマスは改造人間である:2021/11/21(日) 00:35:31
「探してこいって言ってもなあ……。まだ学園にいるとも限らないし……」

 マスターは頭を抱えながらラグナロク女学院をうろつき回る。
 パラケルススは科学部所属なので理科室にいるかと思っていたがあては外れた。マスターが行った時にはもぬけの殻であった。

「もう一人の子は……どこにいるのかな……。名前はたしか……」
「ちょっとアルマス。まだ休んでないとダメですよ!」
「やめてよ。わたしに触らないで」
「アルマス……っていた!」

 思わず大声を上げてしまうマスター。
 目の前には今朝見たばかりの青髪の少女、アルマスと保険医のティターニア先生。ずんずんと歩くアルマスを先生が引き留める格好になっている。

「マスターはアルマスとお知り合いなのですか?」
「あなた朝の……ふうん。マスターっていうんだ。」

 二人がこちらに気づいた。アルマスは軽蔑のこもった眼差しをマスターに向けてくる。そこまで嫌われるようなことをした覚えはないのだが、

「じゃ、わたし行くから」
「あ、待って」

 マスターは慌てて話題を探す。ここでアルマスを見失うわけにはいかない。

「あの! 朝は助けてくれてありがとう! すごいねあのメモリって何……」
「メモリ……?」
「ティターニアは知らなくていいから!」

 マスターの言葉に対する反応は劇的だった。
 ティターニア先生が首を傾げたその瞬間、マスターがまだ喋り終わる前にアルマスのラリアットがマスターの腹に食い込んでいた。
 そのまま時間流を操作したかのような高速動作でアルマスはマスターを校舎裏まで引きずっていく。
 ティターニア先生の姿が消えたことを確認してアルマスはマスターを思い切り怒鳴りつけた。

「この絶馬鹿! 必死で隠してきたのにバレるところだったじゃない!」
「え? え?」
「わかってないの!?」

 ただただ困惑するマスター。そんな態度にアルマスはますます業を煮やしたようで「ああああああ!」と大声と共に髪を掻きむしると叫んだ。

「つまり端的に言うとわたしは世界征服を企む悪の秘密結社の裁定社の改造人間だったんだけど方針が合わなくて脱走して追撃してくる裁定社の刺客たちを盗んだアビスメモリの力で撃退しながら生きてることがティターニアにバレるって言ってんのよ!」
「え、全然端的に言えてないけどそれ本当?」
「そうよ! ……あ!」

 アルマスの動きが止まった。
 お互いに静止したまま沈黙が流れる。
 アルマスは顔を赤くしたり青くしたりしていたがやがて、

「うわああああああああ!」

 頭を抱えてうずくまってしまった。

「言っちゃった……」
「……いやまあ失敗は誰にでもあるよ」
「憐みなんていらないわよ!」

 励ましたつもりなのだが。
 ともかく。この様子だと先ほどのことは本来話さないつもりだったようだ。それの意味するところとはつまり、

「アルマスは優しいんだね」
「な、何よいきなり」

 思わぬ言葉に思わず顔を上げるアルマス。軽く涙目だった。
 そんな大きなしでかしだったろうか。

「いや、悪の秘密結社とか唐突すぎてちょっと飲み込みきれてないところもあるけど。巻き込まないようにしてたんでしょ、ティターニア先生のことを」
「そんなつもりじゃ……」
「それに中庭で僕を守ってくれた」
「偶然よ」
「まあそれでもいいよ」

 こんな突き放した態度もきっと自分の抱える問題に他人を巻き込まないためにしているのだろう。例え、本人が気づいていなかったとしても。
 だからこそマスターは彼女を助けたいと、彼女の抱える問題を解決してあげたいと思う。
 きっとティルフィングやデュリン理事長だって同じようにを思うはずだ。

「偶然でもいい。僕は助けられた。だから君に何か恩返しがしたいんだ」
「だからわたしは……はぁ」

 拒絶しかけたアルマスだったが、マスターの真っすぐな瞳を見て呆れの混じりのため息を吐く。
 その時のマスターは言っても聞かない顔をしていた。アルマス自身もよくする顔だ。だから自分のことのようにわかる。

「絶対に折れない。って感じね。わたしも裁定社から逃げた時そんなだったのかしら? モラとベガがずいぶん止めてきたけど振り切ったんだっけ」

 パン! と気合入れに勢いよく頬を叩く。

「いいわ! 話も聞かれたことだしあなたには絶・手伝ってもらうわよ!」

850キル姫アルマスは改造人間である:2021/11/21(日) 00:36:08
 ここは図書室。

「申し訳ございません。このような格好で」

 図書委員のセファーは一周まわって不自然なほどに気持ちのいい笑顔でマスターとアルマスを出迎えた。

「掃除中に押しかけてごめんね」
「いえいえ。放課後は図書委員ならば受付にいるのが必定。それを怠り本の整理に熱中してしまったのはひとえにわたくしの甘さが原因ですわ。それにしても知識に囲まれていると自然と気持ちが高揚しますね」

 と鼻歌でも始めそうな調子で制服についた埃を払う。
 そんなに楽しかったのだろうか。

「変わった人ね」
「セファーはこれで普通だから」

 口下手なアルマスの代わりに細かい事情は伏せつつ質問するマスター。

「パラケルススを探しているんだけど?」
「……? いえ、存じませんね。以前はよく図書室に来られたものですが」
「ここじゃなかったか……」

 アルマスがマスターに頼んだのは二人の人物の捜索だった。

「もうこの学園を出るのは確定だけど、その前にわたしのせいで起きたメモリ騒ぎだもの。解決していきたいわ」

 一人はメモリ保有者のパラケルスス。
 そしてもう一人はパラケルススにメモリを渡した人物。
 どうやらその人物こそが悪の秘密結社裁定社の追手らしい。

「それにしても誰が来てるのかしら。モラとベガならもっと無差別に挿しまくってるはずだし。あとはリサか……」

 それがどのような人物かは不明だがある程度アテはあるらしい。
 ぶつぶつと独り言を続けるアルマスはひとまず置いておいて、セファーに話を聞いていくと彼女は「思い出しましたわ」と手を打った。

「パラケルススさんといえば飼育部のソロモンさんと懇意にしてらっしゃるとか」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 学園内には小さな飼育小屋がある。

「パラケルススとの関係? そうね、彼女には定期的に動物たちの健康診断をしてもらったりしているわ」

 飼育部のソロモンは鳥小屋を掃除する手を止めて答えた。

「あと彼女のモルモットも私が育てているのよ。時々『使う』って何匹か連れていくけど何に使うのかしらね? 陸上部に飲ませるドリンクに混ぜる薬がどうとか言ってたけど」
「……それは、」

 実験用、とマスターは言いかけて止めておいた。
 世の中には気付かない方がいいこともある。

「そうだ。これセファーから」
「あ、私が頼んでたやつだわ。ありがとう」

 ソロモンの所に行くならば持っていくようセファーから頼まれていた七冊の本を受け取ってその重さに少しよろけるソロモン。

「そんなに借りてどうするの?」
「これね。全部フクロウについての本なのよ。身体に、病気に、環境。色んな角度から学ばないとね」
「勉強熱心だね」
「そうかしら? 私はまだまだデータが足りてないと思うわ。この子たちが本当に快適に暮らすための最適解までにはね」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「すごい人たちばかりね」

 校庭のベンチで休憩しているアルマスとマスター。ぼんやりと宙を眺めながらアルマスは呟く。

「全然気付かなかったけど改めて接してみると。みんな楽しそうね。セファーもソロモンも、他のみんなも自分の好きなことに一生懸命で」
「アルマスは何かやりたいことはないの?」
「わからないわ」

 目の前を陸上部の列が学外に向かって走っていく。今日は外で走りこみらしい。そういえば大会が近いとトリシューラやレーヴァテインが言っていた。そんなことを思い出すマスター。

「昔の記憶なんてほぼないし日々生きるのが精一杯でやりたいことなんて考えたこともないわ」
「僕もみんなほど強く夢中になれるものはないんだ」
「そうなの?」
「夢中でやりたいことはない……けど誰かの夢中を守ることはできる」

 かつて『黒い霧』という生徒を暴走させる因子が学園で猛威を振るった。多くの生徒が傷ついたり、悩んだりしていたと思う。
 そんな訳の分からないもので誰かの涙は見たくなかった。みんなに笑顔でいてほしい。
 なぜか自分に備わっていた『黒い霧』を見る力。その力で皆を守れるなら、それこそマスターが一番やりたいこと。と考えてもいいのかもしれない。

「ふうん。よくわからないけどマスターも色々あったのね」

 その言葉にアルマスはつまらなさそうに返す。彼女は相変わらず不愛想で周囲を威圧するオーラを出しているが、少しだけその圧が緩まった気がした。

「さ、パラケルススを探しましょう。次は誰に話を聞くの?」
「えっと……」

 マスターが手掛かりをまとめたメモを開いたその時背後から伸びてきた腕がぬるり、と首にまわされる。

「!?」

 驚き声を上げるより早く、その腕の主はすっと離れ改めてマスターとアルマスの前に現れた。

「私のことなら私に聞くべきじゃないかな」

851キル姫アルマスは改造人間である:2021/11/21(日) 00:37:17
 髪色と同じブラウンのレオタード。体中に仕込まれたナイフと医療用メス。
 パラケルスス・D. plug・バフォメットである。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「アルマス。君には感謝しているんだ。君が脱走しなければ私はこの力に出会えなかったからな」

 身構えるアルマスとマスターに対してパラケルススは余裕たっぷりにしていた。一見無防備で今襲い掛かれば抑え込めそうにも見える。

「私は君のおかげで真っ当な科学者になれた。今度は私が君を救ってやろう」
「何を言っているの?」
「聞いているぞ。アビスメモリのせいで君の体はボロボロだ」
「…………っ」
「君は裁定社に帰り治療を受けられる。私は君を捕獲してこのメモリを受け取る。そういう契約だからな。誰も損はしてないだろ?」
「あなた……っ」

 怒りのままにアルマスが黒いメモリを掴み、首に挿しこみかけたところでその手が止まった。

「どうした? 変身しないのか? そうだろう。君の体はそのメモリの力にあと何回耐えられるのかわからないからな」
「知ったようなことを言うじゃない。あなたこそ朝の連中を引き連れてこないの? あいつらさえいなければあなたくらいわたし一人でも……」
「ああ、言い忘れていたが」
「!? マスター下がって!」

 ドン! と流星のような勢いで飛来した何かが校庭に突き刺さった。吹き荒れる爆風が晴れるとその中心には一人の少女が立っている。

「直接戦闘は彼女の役目でね」

 宝石のように美しい赤色の髪。そして背中から伸びる白銀の羽。彼女を構成する全てのものが輝きを放っていた。

「魔を貫き祓う魔鎗、ガ・ジャルグ。虹の女神イーリスを宿し完全となったわたしがやって来てあげたわ。さ、アルマス。大人しく帰るっていうなら怪我はさせないでおいてあげる」

 ガ・ジャルグと名乗った少女はアルマスたちを確認すると鎗を片手にゆっくりと歩き出した。その歩みは悠々としているが目だけは冷静に射程距離を測っている。

「えっと、誰?」
「ガ・ジャルグ、裁定社の改造人間。メモリとの融合係数が高すぎて元の姿に戻れなくなったやつよ」

 困惑するマスターにアルマスが珍しく簡潔に説明した時、ガ・ジャルグは地面を蹴って距離を一気に詰めていた。

《アビス!》

 そんな不意打ちも意に介さずアルマスは黒のメモリを使用して剣を生み出し応戦する。ガ・ジャルグの鎗とアルマスの剣が激しい剣戟音を奏でる。

「やっぱり大人しく帰る気はないのね!」
「当たり前でしょ! 何で逃げたと思ってるの!」

 剣を振り切った隙をついてガ・ジャルグの蹴りがアルマスの腹に直撃する。
 その威力にアルマスは校庭を横切るように吹き飛びながらも無理やり態勢を立て直して魔弾を放った。
 マナを込めた漆黒の球体が七つ。弾丸となってガ・ジャルグに襲い掛かる。

「はっ」

 ガ・ジャルグは翼で全身を包み込み盾にすることで魔弾をガードした。そのまま力強く翼を広げることで烈風をまき散らす。
 さらに翼を羽ばたかせると空気の渦が竜巻となり、指向性をもってアルマスへ襲い掛かる。

852キル姫アルマスは改造人間である:2021/11/21(日) 00:37:55
「さすがわたし。……いい風が吹くわね」
「ッしゃあ!」

 気合い一閃。
 竜巻を真っ二つに切り裂いて、アルマスはその勢いのままにガ・ジャルグへ斬りかかる。
 だがガ・ジャルグは勢いよく地面を蹴り飛び上がることで斬撃を回避。そのまま上空で滞空しながらアルマスを見下ろした。

「どう? だいぶ疲れてるんじゃない?」
「何を……はぁ……はぁ……ゲハッ!」

 唐突にアルマスがよろけ吐血する。力が抜けたように膝を突き、痙攣するように激しく肩を上下させ始めた。

「アルマス!」
「ああ。やはり病人に使わせるものじゃなかったな」

 駆け寄ろうとしたマスターをいつの間にか傍に立っていたパラケルススが押しとどめた。マスターに見せつけるように謎の小ビンを掲げる。
 そのビンの中には乳白色の液体が満ちていた。

「これね。心拍数を上げて運動能力を高めるための薬なんだがこれを校庭にガス状にして散布しておいた」
「え? なんでそんな……」
「本来は経口摂取するものなのだがね。気体の状態で吸っても効果があるとわかってよかったよ」
「どうしてこんなことをするんだ!」

 一人語りで悦に入っていたパラケルススだったがマスターの大声でようやくその存在に気づく。

「どうしてって。そりゃ研究のためだよ。人体実験だ」
「運動能力の上がる薬……?」
「そうだね」
「でもアルマスは元気になるどころか……」
「そりゃ病人に使うのと私たちみたいな健康優良な者が使うのとでは全く別の意味合いだ。やはり体調の優れない者に飲ませるとデメリットが出るな……加速した血流が心臓に負担をかけるのか?」
「…………っ」

 マスターはもう最後まで話を聞いていなかった。うずくまり荒い呼吸を繰り返すアルマスに駆け寄ろうとした。が、

「やめてくれないかな。私の役に立たない人間は邪魔だよ」

 ずぶり、首元に注射器が打ち込まれていた。何かを注入されたと思った途端手足から力が抜ける。

「軽い筋弛緩剤だ。しばらく横になっているといい」

 手馴れた風にマスターの注射痕に消毒を施すとパラケルススはアルマスとガ・ジャルグの戦いの観戦に戻る。

「健康なガ・ジャルグ、病人のアルマス。それぞれに同じ薬品を投与したらどうなるか。比較実験もそろそろクライマックスかな」
「やめてくれ、……アルマスが……」
「するわけないだろ。実験にバックギアはない。実験体は限界を無視して使い切らないと科学者じゃないじゃないか。その点。彼女らは最高のモルモットだ」

 血を吐きながら空に向かって絶叫するアルマス。
 電撃のような七色のスパークを放ちながら天から地上に向かってイナズマを乱射するガ・ジャルグ。
 一方的な戦いをマスターはただ見ていることしかできない。彼にできることはただ叫ぶことだけ、

「「アルマス!」」

 誰かと声が重なった。
しかし誰と? と思うより先にマスターたちを通り抜けて何者かが校庭に躍り出た。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板