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【ファンキル】SSスレPart3

1ゆるりと管理人:2020/06/02(火) 19:59:19
前スレはこちら
Part1
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/15938/1563639218/
Part2
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/15938/1568155889/

ファンキルの二次創作SSを投稿するスレです。

・18禁の内容はNGです
・原作のキャラクター性を著しく損ねる内容はご遠慮下さい、
また損ねている可能性がある場合は注意書き等でご配慮下さい
・複数レスに跨る場合は投稿者名(いわゆるコテハン)を利用しましょう
・投稿に対する暴言は規制対象になります
・ダモクレスばかり登場させるのは控えましょう

542名無しさん:2020/12/11(金) 11:53:43
こんな可愛い顔しておいて謎の守銭奴路線

543誕生日のファンアートを描くマスター:2020/12/12(土) 08:26:19
今日はベガルタ、モラルタの誕生日おめでとうございます!
この二人は企画で誕生したキル姫です。複数の意識が混在するという設定で、数多くの声優の卵が演じてくれています。人によっては苦手な人もいたでしょうが、自分はこの二人が好きでお気に入りキャラです。なので、モラベガとなって再登場したときは、驚いたものです。
モラベガ単体も可愛いのは間違いないのですが、モラルタとベガルタ、この二人であるからこ相乗で魅力が底上げされていたと個人的には思っています。だから、正直なところこの結果だけは凄く残念に思っています。新規声優を起用する形でもいいので、モラとベガの二人が復活してほしいものです。

544誕生日のファンアートを描くマスター:2020/12/12(土) 08:26:54
今日はモラルタ、ベガルタの誕生日!二人はマスターが用意してくれた誕生日会にサプライズとしてサンタのコスプレをして、マスターを驚かせます。マスターに似合ってるといわれて照れながら、二人は手をとり、マスターにも手を伸ばして、マスターは二人の手を握ります。みんなずーーーーと一緒だよ!と、互いの手を強く握って、いままでの不幸を振り払うような笑顔で約束を交わすのでした。

https://i.imgur.com/qfPcBBX.png
https://i.imgur.com/ERqyXrV.png

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<削除>

546名無しさん:2020/12/12(土) 16:16:02
管理人のファンアートスレを統合するって方針があったからだぞ
煽りたいだけのやつには何言っても通じないと思うが

547<削除>:<削除>
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549名無しさん:2020/12/12(土) 19:40:40
ベガルタ好き

550名無しさん:2020/12/12(土) 23:36:10
ねぇ知ってる?
https://imgur.com/a/aXARTLN

551名無しさん:2020/12/13(日) 00:04:46
なにこれかわいい

552名無しさん:2020/12/13(日) 00:52:05
あー、ねえ知ってるつながりか


553名無しさん:2020/12/13(日) 07:20:51
【let's ファンキル学園!】※日曜日更新

『日常その四 我ら聖ユグ生徒会』

ここは聖ユグドラシル姫学園。
三校の中で最も気品漂う由緒正しい学園だ。

その中核を担う生徒会。
会長のエクスガリバーはその校風に革命を起こすべく、日夜奮闘していた。

「はぁ…何かいい案はないかしら…」

「会長、どうしたんですか?」

「ナーゲルリング…生徒から指定水着に対してデザインの改善要求が来ていたでしょう?夏に間に合うようにそろそろどうにかしたいのですが」

副会長のナーゲルリングは首をかしげた。

「特に今の水着に改善すべき点は無いと思いますけど…」

「これを機に可愛い水着に変えたいのです。皆が水泳の時間を存分に楽しめるように!」

「会長、気をつけてください。会長には色々と敵も多いですから」

書記のアロンダイトも作業の手を止め、議論に参加をする。
アロンダイトの言う敵とは、革命を掲げる会長に対し、古くからの校風を重んじる革命反対派。保守派の事だ。

「分かっています。ですが…これを見ていたらどれもいいなって…」

エクスガリバーの手元には一冊の本が握られている。
表紙には水着の美女と『最新!水着カタログ』の文字が踊る。
三人は改めて中を覗き込んだ。

「うわぁ…すごく大胆…!会長、こんな着る人を選ぶ水着は絶対にダメですよ!」

「こんなに肌を晒して…見ているだけで目眩が…」

「二人とも、大事なのは生徒のみんなに似合うどうかです。露出に気を取られてはいけませんよ」

「会長には前科があるので…」

文化祭で会長が用意したメイド服。
ある意味で聖ユグの伝説となった衣装だ。
が、ナーゲルリングの小言にエクスガリバーは動じるどころか「それだ!」と指を鳴らす。

「そうよ!またシェキナーにモデルを頼みましょう!となると…これもいい…こっちも着せたいわね…ああこれも捨てがたいわ!」

二人は頭を抱える。

「あの、いいんですか?会長をこのままにして…」

「ナーゲルリング、私達は会長を支えるだけです」

「それはそうですが…せめてデザインには口出ししましょう。露出的な部分で」

「まぁ、確かに…」

聖ユグでも随一のスタイルを誇るシェキナーを基準に選ばれたら、多くの生徒が涙を流すことになる。
二人がシェキナーモデル案に異を唱えようとしたその時だった。

「失礼します。生徒会長、風紀委員の活動に対して一部の生徒から苦情が来ていると言うのは本当なのですか?」

タイミング良く生徒会室にシェキナーが現れてしまった…
この場合はタイミング悪く、なのだが…
再びアロンダイトとナーゲルリングは頭を抱える。

「シェキナー!ちょうどいいところに来ました!あなたにも意見を聞きたいわ」

「え…ど、どうしたの?」

ついに二人はカタログ片手にキャッキャッと騒ぎ出す。
ノリノリで可愛い水着にはしゃぐシェキナーを眺め、ナーゲルリングは思う。

(委員長のこんな姿、他の風紀委員には見せられないな…)

結局、ヒートアップした会長と風紀委員長の二人によりデザインされたオーダーメイドの水着案が理事長へと提出された。

〜後日〜

「会長、理事長からです」

「ありがとう。例の水着についてでしょう」

アロンダイトから手紙を受け取り、中を確認する。

『却下』

「……」

「会長…」

「会長…」

手紙に同封され返却されたデザイン案…
およそ高校生の着る水着とは思えない大胆かつ派手なイラストを見て、「そりゃそうだ」と心の中でつっこむナーゲルリングとアロンダイトであった…

おわり(次話へつづく)

554名無しさん:2020/12/13(日) 08:21:24
シェキナー基準にしたらそらそうなるよ

あとエクスカリバーがエクス"ガ"リバーになってる

555名無しさん:2020/12/13(日) 15:12:41
どうしてガリバーになってんのさ…(ノД`)
本当にすみません!
何度か読み返してるはずなのに何で気付かないのか…
今度から10回以上ははちゃんと読み返して色々確認したいと思います
誕生日なのにごめんよ、エクスカリバー(´;ω;`)

お詫びに次回以降の登場キャラの組合せのヒントを (。・ω・。)順番は決まっていないので誰が来るかお楽しみに!
BA&TA
RO&KE
SHI&MI&MI
A&YO



556誕生日のファンアートを描くマスター:2020/12/13(日) 16:14:37
今日はエクスカリバーの誕生日!おめでとうございます!

エクスさんはアーサー王の武器として有名ですね
とても真面目な姫ですが、堅物キャラというわけではなく柔軟で物腰の柔らかく、学園では出自に縛られることもなくかなり自由にはっちゃけたりもしていますね
エクスさんやロンゴミアントは神器の経緯から結構過保護な面が見受けられ、そこに魅力を感じる人も少なくないと思います
DSのホーリーゲイザーは天上ユニットで5本の指に入るほどカッコよくて好きです

557誕生日のファンアートを描くマスター:2020/12/13(日) 16:15:43
今日はエクスカリバーの誕生日!エクスカリバーはいつものようにマスターを起こしに部屋を訪れると、突然クラッカーの音が!驚いたエクスカリバーはマスターのおめでとう言葉とプレゼントで、自分の誕生日であると思い出します。包装を解いてプレゼントを確認すると、それは鞘の形をしたペンダント。マスターの気持ちを受け取り、エクスカリバーはあらためてこのマスターに仕えてよかったと思い、これからも彼を守っていこうと思うのでした。

https://i.imgur.com/1R04M1K.png

558名無しさん:2020/12/13(日) 16:33:54
うおお可愛い

559名無しさん:2020/12/15(火) 19:43:54
毎回素晴らしい誕生日絵ありがとう…ありがとう…!

560名無しさん:2020/12/16(水) 18:19:18
嫌味とかそういうつもりはないんだけど今のSSスレやっぱりなんか物寂しい感じがする

561名無しさん:2020/12/16(水) 22:32:37
Let'sファンキル学園はここが完全に沈まないために書き始めたのです(。・ω・。)
曜日を指定して投稿しているのもSSスレがちゃんと一定期間で更新されると言う安心感みたいなのを持ってもらうため
でも同じ作品ばかりだと絶対に飽きるだろうし、ネタのストックもそこまであるわけではないので来年の2月くらいまでが限界かな

な の で

何かネタがある人はどんどん作品書いてみましょう!
自分だけじゃもたない…(´;ω;`)

562名無しさん:2020/12/17(木) 06:51:37
いい人だ
ファンキル学園すきよ

563名無しさん:2020/12/17(木) 21:29:25
ファンキル学園すこすこのすこだよ

564誕生日のファンアートを描くマスター:2020/12/17(木) 23:00:55
今日はマイ最推しパラケルススの誕生日!おめでとうございます!
パラケルススは最初、雑誌で登場したのは背中を見せたやつでしたが、実装は変更されてましたね
乙女漫画チックな絵柄で独特だなぁと思って最初は興味なかったですが、キャラクエを見てかなり好きになりました
そこから海上がきて、台詞、キャラクエ、デートと繰り返していくうちにどんどん好きになって行きました!
Dもお尻がエッチで、とてもグッド!覚醒は絵師が変わりましたが、それでもとても素敵で大好きです!!
・・・なんか、好きしか語ってなくて申し訳ない
自分もSSを久しぶりに書きたいと思いながらもリアルに時間がなくて難しいです

565誕生日のファンアートを描くマスター:2020/12/17(木) 23:02:23
今日はパラケルススの誕生日!今日は誕生日祝うためにマスターと外へデートへ。色々なものを見て回って充実した時間を過ごし帰宅をしたパラケルスス。マスターが自室にいこうとしたとき彼の裾を握り、マスターを呼び止めると、もう少し一緒にいたいんだと言われます。パラケルススの部屋に入り、ベットに腰かけ、座ってくれと促され、どこか顔の赤いパラケルススを見て、二人とも寒さを忘れるほど同じぐらいどきどきしながら、二人きりの幸せな時間を過ごすのでした。

https://i.imgur.com/TsNsadX.png
https://i.imgur.com/ZabmFKX.png

566名無しさん:2020/12/17(木) 23:13:33
ペレケルススかわいいぞ

567名無しさん:2020/12/18(金) 02:45:59
自由度がある学園でも限界あるよね
公式で出てるキャラに限りあるし

568名無しさん:2020/12/18(金) 07:23:44
>>567
すぐそういう話に持っていくね

569名無しさん:2020/12/18(金) 09:32:46
>>568
すぐそういう話に持っていくね

570名無しさん:2020/12/18(金) 09:51:10
>>569
すぐそういう話に持っていくな

571誕生日のファンアートを描くマスター:2020/12/18(金) 09:57:37
二次創作なんですから自由にやっていいと思いますよ、設定なんかに縛られず、自由にやるのが創作です
ある程度のモラルさえまもれば問題はないと思います

572名無しさん:2020/12/18(金) 13:13:26
むしろもし◯◯が学園に登場したら…みたいなの面白そう

573名無しさん:2020/12/18(金) 13:52:10
長編は需要のなさとまとめて書けって言われるから二度と書く人いないだろね

574名無しさん:2020/12/18(金) 14:09:50
はいはい
すぐそういう話に持っていくね

575名無しさん:2020/12/18(金) 14:25:31
読む側は待てばいいし、時間もそんなにかからんが創作する側は読むのにかかる時間の何十倍も使う
感想自体がなかったり、書いたら長いとか、それどころか酷い反応されたりとか言われたらたまったもんじゃないし

576名無しさん:2020/12/20(日) 07:21:51
【let's ファンキル学園!】※日曜日更新

『日常その五 はじめてのおつかい?』

昼休み。芭蕉扇は一人、力ない足取りで校舎を彷徨っていた。
名家の出身である彼女には多くの取り巻きがいる。
望めば皆が思い通りに動いてくれる。
それが当然であり…それが彼女の不満でもあった。

「皆、ただのイエスマン……私が欲しいのは…」

どうしても今は一人になりたくて、彼女は皆を避けて人気の無い場所まで逃げ出したのだ。
しばら歩いていると、廊下の先に大きな物体が転がっているのが目に入る。

「あれって!」

よく見るとそれは人だった。
制服から城学の生徒であることが分かる。

「だ、誰か…あの人を保健室に…!」

が、今は芭蕉扇しかいない。
皆を遠ざけたことが裏目に出てしまった。

「もう…!ねえ、大丈夫?」

放っておくこともできず、仕方なく芭蕉扇は生徒に駆け寄る。
倒れていたのは以外な人物で…

「あなたは…何でこんな所に?」

横たわる生徒、それはタスラムだった。
いつもは元気よく走り回る彼女が見る影もない。

「うぅ…く、く……」

「苦しいの?どうしたら…」

「く、食い物を…くれ…」

「…え?」

そう言えばタスラムは常に食べ物を持っている。
しかし今の彼女は手ぶらだった。
ひとまず病気の類いでないことが分かり芭蕉扇は安堵する。

「はぁ…心配させないでよ…。食事なら自分で売店にでも行きなさい」

「食い物、全部パラシュに没収された…もう…動けないぞ…」

「知らないわよ!」

「お前…肉まん隠してるな…」

「ちょっ…!これは胸…!」

「あ〜ん……」

「いやー!本当に噛み付こうとしないで!わかった!わかったわよ!」

身の危険を感じた芭蕉扇は、タスラムを背負って売店まで連れて行くことにした…

「もう…どうして高貴な私がこんなことを……」

「あむあむ…」

「ちょっと!髪を食べないで!」

涙目になりながらもどうにかタスラムを売店へと運ぶ芭蕉扇。
途中、幾度となくタスラムを放り投げようと考えた。
けれど、彼女はやり遂げた。無事に聖ユグの売店に辿り着いた時には周りの目などどうでもよくなっていた。

タスラムは芭蕉扇がパンやおにぎりを与えると、凄まじい勢いで食べ始める。

「あまむまも!あむまああも!(ありがとう!助かったぞ!)」

「食べながらしゃべらないで。本当に仕方ないわね…」

悪態をつく芭蕉扇であるが、ふと考える。
嬉しそうなタスラムを眺めて、湧き上がってくる感情。

(悪い気はしないわね…)

取り巻きをイエスマンと断じた彼女。
しかし芭蕉扇の周りの彼女達も、今の自分のように、ただ喜ぶ姿を見たかっただけではないだろうか……

(ふん!そもそも高貴な私がこんなことで悩むなんて、馬鹿げているわ!)

売店を後にする芭蕉扇。

「もう行くのか?」

「ええ。私の介抱を受けられたこと、感謝しなさい!」

普段の姿を取り戻した芭蕉扇に、微笑むタスラムなのでした。

ちなみに芭蕉扇は「尽くされるより尽くすタイプ」なのだが、その本領が発揮されるのはとある人物と出会ってからである。

おわり(次話へつづく)

577名無しさん:2020/12/20(日) 07:42:23
芭蕉は尽くすタイプ
タスラムは食い尽くすタイプ

578名無しさん:2020/12/20(日) 11:06:50
うわあめっちゃいいこれ好き

579名無しさん:2020/12/20(日) 11:35:51


580誕生日のファンアートを描くマスター:2020/12/20(日) 23:39:41
今日はネスの誕生日!おめでとうございます!

ネスはエンシェントキラーズの節制を司っていて、なにかと節制するようにと言ってきます。
ですが、本人の精神はまだ子供であり、背伸びをしている感じがあります。本来の彼女は子供らしい一面を持ち、マスターをお兄ちゃんとよんだり、親しい人に素直に甘えたり、素直になれずムスッとしたりととても子供らしい性格で愛らしいです。
今回は久しぶりに即席ではありますがお誕生日SSを書きました。
簡素ではありますが、楽しんでいただければ幸いです。

581誕生日のファンアートを描くマスター:2020/12/20(日) 23:41:22
ネス誕生日SS
『あったかい居場所』

昨日降った雪により、マスターが住んでいた町外れの一軒家の周囲は一面銀世界に変わっていた。
天上世界のマスターが住む地方で雪がここまでつまることは滅多になかった。

ネス「わぁ、凄い雪ですね」
プタハ「そうだな、美しい景色だ」

プタハとネスは初めてみる景色に見とれている。
目をキラキラさせているネスは外に出ると、いつもの様子とはうってかわり、子供のようにはしゃいでいた。
それに続くようにちっちゃいキラーズたちは各々はしゃいで飛び出していった。

マスター「いやー、こんなことになるなんてなー。せっかくのネスの誕生日なのに外には遊びにいけないね」
プタハ「ケーキの材料はあるのだ。今回は家でやればよい」
マスター「そうだねー、うう、さっむ!」

人間には堪える寒気にマスターは、震えながらもはしゃいでるキル姫たちを微笑んで優しく見つめている。
プタハも同様に、はしゃぐみんなの姿を見て微笑んでいた。

ネス「こら!そんなにはしゃいだら転んじゃいますよ!」
シユウ「いいもーん!シユウは平気だもーん!」
ネス「ああ!タスラム!雪をシロップ食べたらお腹壊しますよ!」
タスラム「ネス、お前も食ったらいい、食べ放題だ」
ネス「ゴミが混じってるから食べちゃだめす!それに食べすぎると体が冷えちゃうんですよ」

回りで自由にはしゃぐ姫たちを見るに見かねたネスは、あたふたしながらも導いている。
出会った当初は頭でっかちで、節制という言葉に縛られ他のキル姫に煙たがれてたが、今ではちっちゃい娘のちっちゃいお姉さんポジションに収まっている。
端から見れば大変そうに見えるが、なんだかんだ一緒にはしゃいで気を許しているのは打ち解けてる証拠だろう。

マスター「さーて、俺は屋根の雪かきだなぁ」
プタハ「妾はケーキの準備をすませよう。ふふ、頑張るのだぞ、偉大なる我らがマスターよ」
マスター「頑張りますか〜、このままだと家が潰れかねんしね〜」

マスターが意気込んでスコップを手に取り、プタハはケーキを作ろうとそれぞれわかれようとしたとき、ネスが駆け寄ってきた。

ネス「二人とも、いまから雪ダルマ作りましょう!シユウたちも待ってますよ」
プタハ「ネスよ、マスターはいまから屋根の雪かきをせねばいかん。妾はケーキを作るのだ。もう少ししてからでよいか?」
ネス「だったら私も手伝います。そっちの方が早いですし」
プタハ「それは嬉しいが、今日はネスが主役なのだ。今日はのびのびとしてよいのだぞ」
ネス「いえ、私がしたいんです。それに・・・プタハママとお料理するの楽しいし・・・」

ぼそぼそと面と向かったプタハにしか聞こえないような声で、頬を染めて言うネスの頭をプタハは優しく撫でた。

プタハ「ならば、頼もうか。今日ケーキの作り方を覚えて、妾や他の娘らの時に振る舞ってくれると嬉しい」
ネス「はい!」

ネスは元気よく堪えると、二人に背を向けて手を降りながら大きな声でいい放つ。

ネス「みなさん、いまからマスターが屋根で雪かきをするので、たくさんお手伝いした人にはご褒美がありますよー!」

それを聞いてマスターの元に駆けつけるちびっこキラーズたち。その勢いに苦笑しながら、プタハの影響を受けて強かになっていくネスの成長を二人は嬉しく思うのだった。

582誕生日のファンアートを描くマスター:2020/12/20(日) 23:41:59
エピローグ

ネス「むにゃむにゃ、お兄ちゃん・・・プタハママァ・・・」

誕生日会も終わり、プタハの膝ですやすやと寝息をたてているネスを彼女は優しく、愛おしく撫でる。

マスター「ねちゃったな。ふふ、気持ち良さそうに寝ちゃってまぁ・・・最初の頃が嘘みたいだ」
プタハ「ネスも寂しかったのだろうな。仲間と別れ離れになったのだから、致し方のないことだ」

ネスは幸せそうに寝息をたてている。
そこには不安など皆無で、ただ母親の温もりに安心して身を預ける赤子のようだ。

プタハ「このように小さな娘が戦わなければいけない世など、妾は許せん」
マスター「ああ、わかってるよ。俺も同じ気持ちさ。だけどその前に、ネスの仲間を見つけないとな」
プタハ「・・・・・」
マスター「どうした?もしかして、見つからなければ、なーんて思ってる?」
プタハ「・・・お主には敵わんな」
マスター「俺も気持ちだからな。ネスもタスラムもシユウも、他のキル姫も、当然プタハにだって戦ってほしくはないんだ」

マスターは部屋で遊び疲れたキル姫たちを見る。みんな戦いのことなど忘れて幸せそうに寝ていた。

マスター「いつか平和になったら、こういう風にいつでもみんな笑顔でいられる場所でも作ろうかな」
プタハ「孤児院か?・・・それもよいな」
マスター「言ってもそれにはまだ遠いし、もしかしたら、いつかキル姫の淘汰が完全に完了する日が来るかもしれないからなー。いつまでも一緒にいられるかはわかんないな」
プタハ「ならば、約束をしよう。いつか別れ離れになろうと、再びこの場所にみなで集まり、今日のように食べて遊び、健やかなる時間をすごそうと」

プタハはネスを撫でていた手をマスターの元へ。小指をたて、マスターもそれにあわせて小指をたてて指切りをした。

それは口約束に満たない小さな約束。
それはなんの強制力のない他愛のない約束。
それでも二人は、この先の未来でそれを迎える約束をした。
もし、この先、何かが全てを別とうと、忘れない誓いを。

ネス「私も・・・ずっと・・・一緒・・・」

二人の会話を聞いていたのか、それともただの寝言だったのか。
ネスの呟いた言葉を聞いて、二人はより強く約束を記憶に刻むのだった。


https://i.imgur.com/0x2VGDO.png

583名無しさん:2020/12/21(月) 00:00:12
かわいい

584名無しさん:2020/12/21(月) 19:12:51
ふーん

585誕生日のファンアートを描くマスター:2020/12/22(火) 16:35:54
今日はクラウソラスの誕生日!おめでとうございます!

クラウソラスは凛としていて、とても自分に厳しいキャラで努力家です
そんな性格からか男性に女性の自分を誉められたことがなく、周囲もそのように扱っていた経緯があります
ですが、キャラクエでは甘いものを口にしたことがなかった彼女がスイーツ好きになったりと、そういうギャップがとても可愛らしい姫です
カラドボルグとのライバル関係もとても好きです

586誕生日のファンアートを描くマスター:2020/12/22(火) 16:37:03
今日はクラウソラスの誕生日!マスターとカラドボルグが開いた誕生日会にお呼ばれしたクラウソラス。マスターからは人の腕と見紛う出来の義手と、カラドボルグは自分と同じデザインの衣装をプレゼント。二人の気持ちに嬉しく思う彼女は、さっそく試着してみることに!しかし、カラドボルグの服は彼女には恥ずかしかったらしく、スカートはないのか!?と戸惑う彼女を見て、カラドボルグはいいわね、好きだわ、と微笑むのでした。

https://i.imgur.com/TNjotwj.png

587名無しさん:2020/12/22(火) 17:28:39
カラドの服じゃないか!いいね

588名無しさん:2020/12/25(金) 15:23:02
メリークリスマス!
https://i.imgur.com/e8kRzFM.png

589名無しさん:2020/12/25(金) 15:31:09
おおお

590名無しさん:2020/12/25(金) 16:40:59
めっちゃいい

591誕生日のファンアートを描くマスター:2020/12/26(土) 07:56:14
ロンゴミアント誕生日絵の画像はりたいんですけど
imgurの調子が悪くて、画像のアップロードが出来なくてはれません
昨日あげたかったんですが申し訳ない
しばらくあげられなさそうです

592誕生日のファンアートを描くマスター:2020/12/26(土) 08:13:55
昨日はロンゴミアントの誕生日でした。遅くなりましたが、おめでとうございます!

ロンゴさんはアーサー王由来の神器で、神器の影響からマスターを失うことを恐れるあまり過保護な面が見受けられます。なにかとお世話を焼いてくれるのでついつい甘えたくなっちゃう魅力があります。
暴走の絵がとても美麗で好きで、初めて見たときの衝撃は今でも忘れません。
暴走はとてもいいイベントでしたから、どうにかして再利用してほしいですね。

593誕生日のファンアートを描くマスター:2020/12/26(土) 08:14:39
今日はロンゴミアントの誕生日!ロンゴミアントとマスターはサンタキャッチなるイベントに呼ばれて町へいくことに!クリスマスを迎えた町は色鮮やかな装飾がなされて、人であふれかえっていました。ロンゴミアントははぐれては危ないからと、マスターと手を繋いでイベントに参加して、後にイベント中に一度も手を話さなかったカップルとして裏で伝説になったそうな。

https://i.imgur.com/UfwL4WW.jpg
https://i.imgur.com/3P9nY8z.jpg

594名無しさん:2020/12/27(日) 07:23:07
いつも読んでいただきありがとうございます
ファン学、年内最終投稿です
来週はお休みを頂き、再開は再来週、1月10日からとなります
来年もよろしくお願いします
少し早いですが、良いお年を!

595名無しさん:2020/12/27(日) 07:23:45
【let's ファンキル学園!】※日曜日更新

『日常その六 ナンパ師にご用心』

「ふんふ〜ん♪どこかにいい子はいないかなぁ〜♪」

城学に通うケラウノス。彼女の趣味はナンパである。
とにかく顔の良い人物を見かけると男女問わず声をかける彼女は、"城学の青きナンパ師"としてその名を轟かせていた。

放課後。今日も今日とて品定めをする彼女。
ほどなく城学の校門付近に佇む小さな少女を見付ける。

「お?あれは確か…!」

すかさずその少女に近づいて声をかける。

「ヤッホー、ロンギヌス♪」

「ひゃぁ!」

少女の名はロンギヌス。
血気盛んな城学の校風とはかけ離れた、気弱な性格の持ち主である。
今も声をかけられただけで相当な怯えようだ。

「あ、あの…何でしょう…」

「何してるの?ヒマならちょ〜っと付き合ってくんない?悪いようにはしないからさ♪」

「いえ、友達を待っているので…」

「友達?だれだれ!場合によってはアリだよ!」

「えっと、聖ユグのフォルカスとメギドですけど…」

ケラウノスは名前から記憶を辿り、二人の顔を思い浮かべる。

「うん、うん!いいね♡私も一緒に待とうかな♪」

「えぇ…」

身構えるロンギヌス。明らかにケラウノスを警戒している。
そんなロンギヌスの警戒心を解くべく、ケラウノスはナンパ師として果敢に挑むのであった。

「あのさ、よく売店にいるグリダヴォルって知ってる?」

「たまにお世話になりますけど…」

「私と似てると思わない?絆創膏もお揃いだし!」

「言われてみれば…」

「……ここだけの話、実は姉妹なんだよね」

一瞬、驚いた表情を浮かべるロンギヌス。
しかし、しばらく考え…

「あの、嘘ですよね?」

「ふふふ、付き合ってくれたら真実を教えるよ♪」

「け、結構です!」

ふいっ、とそっぽを向くロンギヌス。
なかなかガードは硬く、一向に気を許す気配はない。

(仕方ないなぁ〜次の手に行くか)

ケラウノスは、普段から身に付けているウサギのストラップを取り出し、チラチラと振って見せる。

「ほら、可愛いでしょ♪」

「そ、そうですね」

「……ここだけの話、実はこのウサギ、しゃべるんだよね。付き合ってくれたら話すところ、見せてあげるよ♪」

再び驚いた表情を浮かべるロンギヌス。
しかし、今度も慎重に思考を巡らせている。

(やっぱり、さすがにこんなんじゃ釣れないよね〜)

ケラウノスが半ば諦めていると、キョロキョロと辺りを見回し…誰もいないことを確認したロンギヌスがゆっくりと口を開く。

「ほ、本当です…か?」

(やったー!釣れたーーーー!)

と、喜んだのもつかの間。

「「そんな訳ないでしょう!」」

つっこみと共にズドンとケラウノスに衝撃が走る。

「ぐふぅ…!」

ケラウノスがロンギヌスを迎えに来たフォルカスとメギド、二人に突き飛ばされたのだと理解したのは、すでに数メートルほど転がされた後だった。
二人に護られながら校門を後にするロンギヌス。
その視線は、どこか名残惜しそうにウサギのストラップに向けられるのであった…

おわり(次話へつづく)

596名無しさん:2020/12/27(日) 07:51:09
今回も面白かった。ロンギ可愛いよロンギ
そして、良いお年を!

597荒ぶる異族(エルキュールR18 SS):2020/12/27(日) 20:04:28

エルキュールとマスターが恋人になり、クリスマスデートするR18 SSです

成人された紳士な方は下記のURLから覗いてやって下さい。

二次小説投稿サイトハーメルン エルキュール R18 SS
https://syosetu.org/novel/226862/

※もし入れなかったら、ハーメルンにて「荒ぶる異族」で検索をかけて貰うと見つかると思います。

598名無しさん:2020/12/28(月) 07:50:37
魔法陣グリグリ
令和6年6月6日朝6時66分より放送開始!!

https://i.imgur.com/vxCSAB2.png

599名無しさん:2020/12/29(火) 02:26:49
エンディングテーマはD'AMOのEnjoy the Party

600名探偵イシューリエル:2020/12/31(木) 00:20:43
久しぶりです!
名探偵イシューリエル年末年始スペシャルです!

解答編はお正月に公開予定!

601名探偵イシューリエル:2020/12/31(木) 00:21:39
名探偵イシューリエル
「ロッカールームの密室」

イシュ「久しぶりに事件が私を呼んでいますわ!これぞトゥルース!」

アルマス「絶うるさい!殺人現場に勢いよく入らないでよ!」

イシュ「ここが事件現場ですわね。アルマスさん、ご説明をお願いします」

アルマス「じゃあ、端的に説明するわ」

イシュ「いえ詳しくお願いします」

アルマス「・・・。コホン。」

アルマス「死体が発見された現場はここ、私立ファンキル学園のロッカールームよ」

イシュ「ロッカールームというのは、更衣室ではないのですね」

アルマス「そういうこと。あくまで荷物をロッカーに入れて保管しておく部屋ね」

アルマス「中はこんな感じ。こっちは女性用ね」

イシュ「いっぱいロッカーが並んでいますわね。部屋の奥行きは6メートルぐらいでしょうか」

アルマス「そうね。男性側はこのロッカーの向こう側にあって、ロッカーが仕切りになっているのよ」

イシュ「なんか銭湯みたいですわね」

アルマス「セントウ?」

602名探偵イシューリエル:2020/12/31(木) 00:22:21
イシュ「壁の仕切りがあるわけでもなく、一つの大きな部屋をロッカーで区切っているだけ、というわけですわね」

アルマス「そういうこと。だから更衣室じゃなくロッカールーム、荷物置き場って体なのね」

アルマス「男性側の出入り口は、女性側の出入り口の対角線上にあって・・・」

アルマス「上から見た図で表すと、こんな感じね」

ーーーーーーーーーーーー■■■ー
|       |      |
|       |      |
|       |      |
|       |      |
|女性側    |  男性側 |
|       |      |
|       |      |
|       |      |
|       |      |
ー■■■ーーーーーーーーーーーー

※■が出入り口を表す。
※中心の仕切りはロッカーで作っているため、上部には人が通れる程度の空間が空いている。
※崩れてたらごめんなさい

イシュ「なるほどですわ。それで、遺体は男性側にあったと」

アルマス「それと、今回の事件は絶特殊な条件があるんだけど・・・」

イシュ「特殊な条件?」

アルマス「それはカリス警部から説明してもらうわ」

カリス「ヤッホイ!カリスちゃんだよ!」

イシュ「うわっびっくりしましたわ!」

603名探偵イシューリエル:2020/12/31(木) 00:23:05
カリス「この事件の担当をやってるよ!」

イシュ「なんか頼りなさそうですわね」

アルマス「意外とそうでもないみたいよ」

カリス「うんうん、実はもう犯人は捕まえているからね!」

イシュ「え?ということは事件は解決しているのでは?」

カリス「ただ、要約すると「密室トリックを暴けたら犯行を認める」と言ってるんだよ!」

イシュ「なるほど。別の証拠で捕まえたものの、密室は解けていないんですのね」

カリス「そういうこと!だから今回、探偵イシューリエルに依頼したんだよ」

アルマス「・・・ってわけだから、今回は犯人を突き止める必要はなくて」

イシュ「トリックさえ暴ければ解決ですわね」

カリス「よろしく!👍」



イシュ「それでは、密室だったという死体発見時の状況を教えてもらえます?」

アルマス「わかったわ。まず、この更衣室の鍵は南京錠を使っているの」

アルマス「基本的には鍵が職員室に保管されていて、そこから持ち出して利用する形ね」

イシュ「今時南京錠は、ずいぶん安上がりな感じがしますわね」

アルマス「学校ならこんなもんでしょ。で、男女とも出入り口の掛け金に南京錠が掛けてあるんだけど」

アルマス「死体を発見した時には、【男性側は内側から突っ張り棒で開かないように細工されていたの】」

イシュ「密室らしくなってきましたわね!」

アルマス「この突っ張り棒のおかげで外からは全く開かなくなっていたそうよ」

アルマス「逆に、女性側の出入り口は【外から南京錠が掛かっていた】というわけ」

イシュ「・・・ふむ?」

イシュ「普通に考えれば、例えばですけど以下のような手順でできますわよね」

①男性側で殺害する。
②男性側の出入り口を突っ張り棒で塞ぐ。
③ロッカーの上部を通って女性側に移動し、外に出て南京錠を掛ける。

アルマス「そうなんだけど、そうは問屋が下ろさないのよ」

カリス「鍵が問題なんだよね!」

イシュ「鍵・・・職員室にあるという、南京錠の鍵ですか?」

カリス「そうそう。調べたんだけど、どうも合鍵を作られた形跡はないみたいで」

カリス「鍵庫で他の鍵と一緒に厳重に保管されてるから、こっそり持ち出すこともできないみたいだよ!」

カリス「鍵はもちろん【一本しかない】よ!」

イシュ「では、鍵を最後に持ち出した人物が怪しいですわよね」

カリス「でもその人は犯人じゃないんだよね」

イシュ「ああ、そういえば犯人はすでに捕まっているんでしたわね・・・」

604名探偵イシューリエル:2020/12/31(木) 00:23:58
アルマス「最後に鍵を持ち出した人に聞き込みをしてみたんだけど、こういう感じだったらしいわ」

【女性側のロッカールームの鍵を最後に持ち出した人の証言】
・1人で使用した。
・通常通り職員室で鍵を借り、南京錠を解錠。南京錠は入り口に引っ掛けて、ロッカールームに入る。
・なぜか入り口の近くのロッカーに使用不可の張り紙が貼られていたので、奥の方のロッカーを利用。
・荷物を出し入れして、退室。南京錠を外から掛ける。
・鍵を職員室に返却。

イシュ「・・・ごく普通ですわね。変なところがひとつもない」

カリス「おかしいところは何もないし、この人は嘘をつく理由がないから、本当のことを言ってるはずだよ!」

イシュ「ちなみに男性側の鍵は?」

アルマス「遺体のポケットに入っていたらしいわ。貸し出しの記録を見たけど、被害者が最後に持ち出していたわ」

アルマス「被害者が鍵を持ち出したのは、さっき話した【女性側の最後の持ち出し人の前】よ」

アルマス「死亡推定時刻からしても、【殺人があったのは女性側の人が鍵を返却する前】なのよ」

アルマス「色々考えたけど、絶不可能犯罪よ!」

カリス「警察でもお手上げだよー」

イシュ「ふーーーーーむ・・・」

アルマス「どう?わかりそう?」

イシュ「多分、大体わかりましたわ」

アルマス「ええ!?」

カリス「ホント!?」

イシュ「ええ・・・実際にやってみましょうか」

イシュ「アルマスさん、実践しますので南京錠を持ってきてください」

アルマス「絶わかったわ!!」

まとめ
※ロッカールームの図面は上記の図を参照
【被害者は男性側で亡くなっていた】
【死体発見時、男性側の出入り口は内側から突っ張り棒で開かないようにされており、女性側は外から南京錠が掛かっていた】
【鍵は一本しかなく、合鍵は存在しない。勝手に持ち出すことも不可能だった】
【男性側の鍵は被害者の衣服のポケットに入っており、被害者が最後に持ち出した履歴がある】
【女性側の鍵については上記の証言を参照】
【女性側の鍵が貸し出される前に、男性側の鍵を被害者が持ち出している】


解答編へ続く

605名探偵イシューリエル:2020/12/31(木) 00:27:53
※補足
【突っ張り棒を外から仕掛ける方法は存在しない】
【ロッカールームの利用者はさほど多くはない】
【部屋に窓はない】

606名無しさん:2020/12/31(木) 11:30:40
女子の使用不能にしていたロッカーの中に犯人が隠れてたんかな?
男性殺害→突っ張り棒で男性側封鎖→ロッカー上部から移動し使用不能ロッカーに隠れる
もしくはロッカー自体に細工がしてあり中が繋がってるとか?

南京錠だから後で鍵かけることは可能だから
先に女子の鍵を開けておき、鍵を返す→男性使用中に殺害→突っ張り棒で男子側を止めて女子側から出て南京錠を施錠し出ていく。
職員室との距離感がわからんけどこれくらいなら出来そう。

607名無しさん:2020/12/31(木) 11:43:58
これは面白い
カリス警部かわいい

608名無しさん:2020/12/31(木) 15:14:23
パズルみたいだなさっぱりわからんけど

609名無しさん:2021/01/01(金) 15:17:09
答えはまだか!気になって夜考えすぎたせいで今まで寝てたんだぞ!

610名無しさん:2021/01/01(金) 16:09:09
犯人は女子ロッカーの南京錠と同形の南京錠を用意していた
最後に女子ロッカーを使った生徒がロッカールームに入っている隙にドアに引っかかっていた南京錠と自分の南京錠を入れ替えた
※元々の南京錠は開いたまま犯人が保管
南京錠は施錠する際には鍵が不要なので女子生徒は鍵が入れ替わっていることに気づかず施錠した
だが女子ロッカールームの南京錠は犯人が用意したものになっているので当然犯人は自分で鍵を持っており開錠できる
犯行を終えて退出する際に元の南京錠で施錠した

じゃないの

611名無しさん:2021/01/01(金) 16:10:57
4行目
鍵が入れ替わっている→錠が入れ替わっている
でした

612名無しさん:2021/01/01(金) 16:23:41
>>610
すげえ

613名無しさん:2021/01/01(金) 16:47:21
古い、日頃から使われてないから、同型の南京錠の線すり替えの線は考えたけどそんなに単純か?

614名無しさん:2021/01/01(金) 17:20:44
まあ無理があるとすれば錠を入れ替えるのを見られないかって点だけどそこは貼り紙で女子生徒を奥に誘導したという点でフォローしてるし、
・突っ張り棒は外から設置できないという前提から女子生徒側の扉をどうにかするしかない
・別の証拠があるため犯人を突き止める必要はない、裏を返せば証拠が残らないトリックを用いた
っていう条件にも適合している答えではあるよ

そもそもの情報量が少ないからあまり複雑なこともできないしね

615名無しさん:2021/01/01(金) 17:59:28
>>610を参考に自前の南京錠を使わないの考えてみた。

被害者を男子ロッカー室で殺害。
男子の南京錠と鍵は自分が持っておく。
※鍵は一旦かけるや死体を一時的にロッカーに隠すなどで見つからないようにしていた?

最後の生徒が女子ロッカー室入ったところで女子の南京錠と男子の南京錠とすり替え。
生徒は男子の南京錠で女子ロッカー室に鍵をかけて鍵を返却。

犯人は最後の生徒が出たのを確認して男子の南京錠の鍵を使って女子ロッカー室の扉を解錠。
上を通って男子ロッカー室に移動。
被害者のポケットに男子の南京錠の鍵を入れて突っ張り棒を設置。
上を通って女子ロッカー室に移動。
女子ロッカー室の扉に南京錠をしてその場を去る。

利用者が多くないので男女の南京錠の差異に気づかないだろうと犯行の過程が見つからない前提

616名無しさん:2021/01/01(金) 18:14:31
なるほどなあ
利用者が少ないって前提だから男子側の南京錠を使う方がスマートかもなあ
トリックの脆さを鑑みると衝動的な犯行を隠すための咄嗟の策と考えた方が座りも良い

617名無しさん:2021/01/01(金) 18:56:22
前回のもわりかしガバガバトリックだったからそもそも真面目に考えても意味ないと思う

618名探偵イシューリエル:2021/01/02(土) 15:03:45
アルマス「・・・ってなんで南京錠を持ってくるの?現場に来てるんだからここにあるじゃない」

イシュ「そうでなく、新品の南京錠が必要なのですわ」

アルマス「???」

イシュ「いいから買ってきてください!」

アルマス「わ、わかったわよ・・・」

10分後

アルマス「買ってきたわよ。現場にあったのと同じ南京錠」

イシュ「ありがとうございます」

イシュ「それと、カリスさんに一つ確認がありますわ」

カリス「何かな?」

イシュ「女性側の鍵の利用者の名簿に犯人の名前はありましたか?」

カリス「なかったよ!貸し出される時はちゃんと本人確認がされるから偽名とかもない!」

イシュ「ですわよね。仮に過去に履歴があれば、簡単に解ける謎のはずですから、カリスさんが頭を悩ませる理由がない」

イシュ「そんな重大な証拠を残して、密室トリックを行うわけがありませんものね」

アルマス「まあ、そうよね。鍵を借りて、南京錠を開けて返却すればできちゃうし」

【鍵の貸し出し履歴に犯人の名前はない】

イシュ「以上を踏まえて、これから私が、犯人が行った密室トリックを再現いたしますわ!」

カリス「ワクワク」

619名探偵イシューリエル:2021/01/02(土) 15:05:32
イシュ「アルマスさん、先ほど言っていた、最後に鍵を持ち出した女性の役をやって頂けませんか?」

アルマス「それは別にいいけど、役って・・・何をしたら?」

イシュ「最初からですわ。職員室で鍵を持ち出してきてみて下さい。その間に準備をしておきますわ」

アルマス「絶りょーかい」

ー職員室ー

アルマス「女性側のロッカールームの鍵を借りるのよね。って現場検証してたんだから持ってるじゃない」

アルマス「まぁ、形だけでいいか。戻るわよ」

ーロッカールームー

アルマス「あれ、イシューとカリスがいない・・・」

アルマス「再現しろって言われたし、入ればいいのよね?」

アルマス「鍵で女性側の南京錠を開けて、ロッカールームに入って・・・」

アルマス「えーと証言だと」

アルマス「南京錠を入り口に引っ掛けて、入り口付近のロッカーは使用禁止になってて使えなかったから奥のロッカーを使うのよね」

アルマス「で、荷物の出し入れ。ロッカーを適当にガチャガチャっと」

アルマス「よし、これでロッカールームを出て、南京錠で施錠して」

アルマス「後は職員室に鍵を返却したらいいのかしら」

ー職員室ー

アルマス「はい、返却っと。ロッカールームに戻るわよ」

ーロッカールームー

アルマス「戻ってきたけど、相変わらずイシューもカリスもいないわね」

アルマス「おーーーい、イシュー、カリスー!」

イシュ「ここですわ!」ガラッ

620名探偵イシューリエル:2021/01/02(土) 15:08:32
アルマス「うわっ、なんでロッカールームの中に!?」

アルマス「さっき南京錠で絶しっかり施錠したのに!」

カリス「いやー、こういうことだったんだね、さすが名探偵!」

アルマス「カリスも中にいたのね・・・一体どうやって中に入ったの?」

アルマス「最初から中に入ってたとかじゃないわよね」

イシュ「それだと、アルマスさんに外から南京錠を掛けられたら閉じ込められてしまいますわ」

アルマス「うーん・・・」

イシュ「答えはこれ。さっきアルマスさんが買ってきてくれた南京錠ですわ」

アルマス「?どういうこと?」

イシュ「先ほどアルマスさんが施錠したのは、用意した別の南京錠だったのですわ」

アルマス「・・・え!?」

イシュ「アルマスさんは私がすり替えた南京錠で施錠したのですわ。ですから、こちらが持っている鍵で開くことができるのです」

カリス「盲点だったね、南京錠の方がすり替わってても気づけないもん」

アルマス「すり替えるなんていつ・・・あ!」

アルマス「私が中に入って、奥のロッカーを利用している時!」

イシュ「その通り!証言によると解錠した南京錠は入り口に掛けていたそうですから」

イシュ「中でロッカーを使用している隙に、その南京錠をすり替えたのですわ!」

アルマス「なるほど、確かに奥のロッカーを使ってたら気づかないわね・・・」

アルマス「あ、入り口近くのロッカーが使用不可だったのって、奥のを使わせるためだったのね!」

イシュ「そういうこと、犯人の誘導だったのですわ」

イシュ「これをすり替えるだけなら数秒の話ですからね」

621名探偵イシューリエル:2021/01/02(土) 15:10:16
イシュ「というわけで、今回の事件の真相はこういうことですわ!これぞトゥルース!!」

①男性側のロッカールームで被害者を殺害。鍵はポケットに入れておく。
②ロッカーの上部を移動して女性側へ。入り口近くのロッカーに使用不可の張り紙を貼る。
③再び男性側へ移動し、男性側の出入り口から退室。
④女性側の最後の利用者がロッカールームを利用する時に、南京錠をすり替える。
⑤すり替えた南京錠を利用者が施錠。持っていた鍵でその南京錠を解錠し、入室。
⑥ロッカーの上部を通って男性側へ移動し、突っ張り棒で出入り口を塞ぐ。
⑦ロッカーの上部を通って女性側へ移動し、すり替えた南京錠を元に戻し、施錠する。

アルマス「すごく手が掛かってるけど、完璧な密室トリックね・・・」

イシュ「トリックの肝は南京錠のすり替えですから、そこさえ気づければ後は簡単ですわ」

イシュ「この真相を犯人に伝えれば、観念すると思いますわ」

カリス「ありがとう!!これでちゃんと事件解決できるよ!」

イシュ「いえいえ・・・これにて事件解決ですわ!」

警察「警部、ちょっとお話が」

カリス「どうしたの?」

警察「実は・・・」

カリス「ふんふん」

アルマス「やっぱり密室の事件は探偵の華よね」

イシュ「今回もバッチリでしたわね」

カリス「名探偵イシューリエル!ちょっといいかな?」

イシュ「どうしましたの?」

カリス「実はまた事件があったみたいで、これから現場に向かうから同行して欲しいんだ!」


次回 名探偵イシューリエル「異次元の狙撃手」

622名探偵イシューリエル:2021/01/02(土) 15:11:43
読んでいただいてありがとうございました。
真相なこんな感じでしたが、>>615さんの男子側の南京錠を使うのもスマートだと思います!

それではまた次回

623名無しさん:2021/01/02(土) 15:46:07
明けましておめでとうございます
ハッピーニューイヤー&ハック前オルフェウス実装おめでとうをかねてのファンアートです
誕生日ファンアートは1週するまでは継続するので、今年もよろしくお願いします

https://i.imgur.com/lQx2SMZ.png
https://i.imgur.com/sebmxns.png

624名無しさん:2021/01/02(土) 15:47:18
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625名無しさん:2021/01/02(土) 15:48:50
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626名無しさん:2021/01/02(土) 15:49:35
明けましておめでとうございます
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627名無しさん:2021/01/02(土) 15:50:19
謎に3連してる?
申し訳ないです

628名無しさん:2021/01/02(土) 18:05:08
>>622
新しい鍵準備するパターンだったのね
あとこの密室トリックは利用者が少なくて目撃されにくいから成り立つんだけど、利用者が少ない中で来るかわからない女子側の利用者を待たないといけないことが一番の問題かなと思った

629荒ぶる異族:2021/01/02(土) 19:07:18
明けましておめでとうございます!
マスター×誓約カシウスの全年齢版です。
手に入れたばかりの誓約カシウスが可愛い過ぎたので、勢いで書きました。
誓約カシウスをお迎え出来ている方は、脳が蕩けるので是非とも彼女のボイスを聞いてあげてください。

630荒ぶる異族:2021/01/02(土) 19:09:06

カシウス・誓約・ウロボロス。

ティファレトは救済を、フェイルノートは覚悟を、私はウロボロスに「普遍的な平和の実現」を目指して思考を続けることを誓い、新たな力を得た。

世界が平和になり、マスターの隊に入って数カ月が経つ。

取り戻した平和を普遍のものにするのが今の私の役目。

その足掛かりに、「幸せ」とは何かを考えることにした。

自分の記憶の中にある幸せを探す。

地上で親しくなった村人と暮らしていた頃を思い返した。

「……彼女は結婚という契りを結んでいたわ。とても、幸せそうだった」

そして、何故だか羨ましいとも思った。

「…………?どうして、御館様の顔が浮かぶの……?」

分からない。

分からないけれど、御館様との子を抱く自分の姿を想像して胸がポカポカと暖かくなってきた。

「これが、幸せ…、なの…?」

思考は巡る。

ぐるぐる、ぐるぐる。

考えても、答えは出なかった。

631荒ぶる異族:2021/01/02(土) 19:09:44

「御館様、話がしたいの。少し時間を貰ってもいい?」

「ん、いいよ」

皆と昼食を食べ終えた後で御館様に声を掛けた。

「御館様、私と久遠の契りを結んでみない?」

「…………えぇっと?」

御館様には、私の言ってることの意味が伝わらなかったみたいだ。

言葉を変えて、同じ想いをぶつけることにした。

「大切なことだから、もう一度伝えるね。私と結婚してみない?」

「ぶふっ!」

私の言った事をキチンと理解できていないのか、何故か御館様が吹き出した。

「私の言葉、ちゃんと伝わってる?御館様、結婚って言葉は理解できる?」

「それは僕の台詞だよ……。カシウス、何で急にそんなことを…?」

「幸せを理解したいの。御館様となら幸せになれる気がする…。だから、お願い。私と結婚して」

「あ、はは……」

御館様は苦笑いし、私の頭を優しく撫でた。

「形だけの結婚じゃ幸せになれないと思うよ。カシウスに結婚の事を教えてくれた人も、お互いを好き合って結婚してたんじゃないかな?」

「私は……」

御館様が好き、と続けることは出来なかった。

御館様の私に対する気持ちを、私は知り得なかったから。

知りたい。

どう思われているのか。どう思ってくれているのか。

「カシウス?」

「…………なんでもない」

聞けなかった。

聞いてしまったら、御館様が今みたいに頭を撫でてくれることがなくなってしまう気がしたから。

632荒ぶる異族:2021/01/02(土) 19:10:23

部屋に戻り、枕を抱いてベッドに転がる。

思考の海に溺れていく。

さっきは、御館様の私への気持ちを聞きたいのに聞けなかった。

度し難い程に矛盾している。

いや、もしかしたら違うのかもしれない。

知りたいのに、聞けなかった。

分からない。

思考は巡る。

巡り続ける。

「…………そっか」

御館様の気持ちは分からないけど、一つだけ納得した。

「私、御館様に好かれたいのね……」

ずっと御館様の事が気になっている自分に気づいた。

彼のことを考え出すと頭が回らないのに、思考はぐるぐると巡り続ける。

御館様の手は大きくて暖かい。

御館様の声を聞いてると安心する自分が居る。

御館様の隣は居心地がいい。

「……?」

ふと、胸が締め付けられた様に息苦しくなった。

もし御館様の「好き」が、他の姫に向けられていたら。

それを知ってしまって、今までの距離を保てなくなったら。

考えれば考える程に、胸が痛くなっていく。

「……どうしたら、御館様に好きになって貰えるのかしら?」

コンコン、とノックの音が思考を遮った。

「どうぞ」

「カシウス、お邪魔してもいい?」

耳に届く彼の声に、さっきまで息苦しさは嘘の様に無くなった。

代わりに、トクトクと心臓が主張をし始める。

身体を起こして、枕を抱いたまま「どうぞ」と言って彼を部屋の中に通した。

633荒ぶる異族:2021/01/02(土) 19:13:26

「今、大丈夫だった?」

「ん…、構わないわ。少し、考え事をしてたの。御館様のことを考えてた」

「そっか」

御館様は照れた様に頬を指でポリポリと掻いた。

「少し、さっきのことが話したくて」

「うん。私も聞きたいことがたくさんあるわ。御館様、座って」

ベッドに座ったまま、手で隣をポンと叩く。

「えっと…」

「………座らないの?」

「ううん、座るよ」

御館様は少しよそよそしい様子で私の隣に腰を下ろし、ポツポツと話し始めた。

「結婚の話をした時に、カシウスは最後に何を言いかけたのか気になったから教えて欲しいんだ。カシウスが良ければだけど……」

「……今は、言えない」

「ん、そっか」

「御館様には、好きな人はいるの?」

「……気になっているコがいるよ」

聞いてしまった。

知ってしまった。

(もう、こうして御館様と居られるのも難しくなるのかな……)

胸の内を不安に巣食われ、気が付けば彼の服の裾をキュッと摘んだ。

「告白はするの?」

「今からしようと思ってる」

「……少しだけ待って」

「……うん」

御館様の表情が暗くなった。

もしかすると、御館様は私の気持ちに気づいていて、今からそれを打ち明ける事に後ろめたさを感じているのかもしれない。

その考えに至った途端、また胸がギュッと締め付けられた。

634荒ぶる異族:2021/01/02(土) 19:15:04

今ここで彼への想いを口にしないまま失恋すれば、きっと後悔する。

「御館様、私の話を先に聞いてくれる?」

「うん」

「私は……、……」

震える唇をキュッと結ぶ。

告白がこんなにも勇気のいる事だとは知らなかった。

たった2文字。「好き」の一言を伝えることがままならない。

「カシウス……、無理に言わなくてもいいよ。僕にもなんとなく分かってるから……」

「……うん。でも」

言葉じゃなくても気持ちは伝わると思うから。

御館様の頬にソッと口付けをした。

「…………え?」

「私の気持ち、伝わった?」

ドキドキと動悸が激しくなる。

優しく触れ合っただけなのに、唇がすごく熱く感じた。

そんな私を、御館様が酷く驚いた表情で見つめていた。

「少しだけ待って、っていうのは……?」

「告白には勇気がいるの。私の言葉は、上手く伝わらないから…」

「あっ、そういう意味だったんだ……」

御館様は安堵の息を吐き、頬を綻ばせた。

「……どうして御館様は嬉しそうなの?」

「え!?」

「御館様には気になるコがいて、これから告白するのよね?」

「あ、うん。先に告白されちゃったけどね」

驚いたり、納得したり、御館様の表情がコロコロと変わっていくことが不思議でならない。

635名無しさん:2021/01/02(土) 19:15:25
あえて厳しく指摘します
鍵が女子側は保管庫、男子側は遺体のポケットにある時点で>>621の③で退室する時に男子側の南京錠を施錠したらすでに密室状態なのよね
③の後に④まで隠れる暇があったら逃げればいいし
男子を殺害するのに南京錠、つっかえ棒、張り紙を抱えてロッカールームまで行くのも目立たない?
トリックありきで行動理念が破綻してるように感じる

636荒ぶる異族:2021/01/02(土) 19:16:25

「…………ぁ」

決定的に何かが噛み合っていなかったけど、どういう展開になっているのか思い当たり、その期待に声が漏れてしまう。

「告白、やっぱり今聞いてもいい……?」

「カシウス、好きだよ」

ギュッと枕を抱き締め、隣にいる御館様から視線を逸らした。

嬉しさで心臓がバクバクと暴れ出していた。

顔が熱くて堪らない。

きっと今の私は耳まで真っ赤になっている。

「結婚を頼んだ時、どうして頷かなかったの?」

「あはは…、カシウスが本当に僕を好きで言ってくれてるのか、自信がなかったから…」

「……御館様も、そうだったのね」

あの時、私も御館様に好きだと言うことが出来なかった。

「誤解して、すれ違って、何だかもどかしいね」

「うん。言葉で想いを伝えるのはやっぱり難しい。私と御館様がそうだった様に…」

相手に言葉を受け止めて貰うまでに、意味の劣化が著しくて上手く伝わらないから。

何度でも言葉を変えて、伝わるまで相手に想いを投げかけないといけない。

「御館様、好き」

「うん」

「……お慕いしてます」

「僕もだよ」

「……大切なことだから、もう一度伝えるね。ンっ…」

彼の首に手を回し、今度は彼の唇に口付けをした。

唇が触れ合う感触に、身体中が熱くなって、胸が苦しくなる。

その熱さと苦しさが、今は何よりも愛おしく感じた。

「ちゃんと伝わった?」

「……まだ分からないかもしれない」

「それなら、伝わるまで何度でもするから。御館様、私を受け止めて…」

言葉は上手く伝わらない。

想いを伝えたいのなら尚更。

だから、伝わるまで相手に想いを投げかけないといけない。

私が今感じてる幸せを、御館様も感じているといいな。

言葉の代わりに肌を重ねて、お互いの好きを何度も伝えあった。

637荒ぶる異族:2021/01/02(土) 19:18:25

御館様と付き合い始めて、半年が過ぎた。

たくさん話をして、お互いの事を知って、愛し合った。

今はこうして御館様と隣り合ってベッドに座り、幸せについて話している。

「幸せって結局何なのかな?カシウスは答えを見つけられた?」

「……うん。私なりの答えを聞いてくれる?」

御館様は私の手を握り、首を縦に振ってくれた。

かつての私は「結婚」という形に囚われ過ぎていて、幸せとは何かを理解できていなかった。

でも、今なら分かる気がする。

「多分、明確な答えは無いと思うの」

きっとソレに、全てに共通する様な普遍的な答えはない。

「幸せは人それぞれ。ありきたりかもしれないけれど、これが私の答え」

「じゃあ、カシウスにとっての幸せは?」

他の人からすれば、「分かりきったことを…」なんて言われてしまいそうだけど。

私と御館様は言葉を重ねると決めているから、少し恥ずかしいけれど彼の肩に頭を預けて正直に答えた。

「……御館様の傍に居ることが私の幸せ。それに勝るものはないわ」

「そっか。僕も今が幸せだけど、一番幸せを感じる様になるのはもう少し先かな」

そう言って、御館様は懐から四角い小箱を出した。

「ーーー御館様、それ…」

御館様は私の左手を取り、小箱から取り出したものを薬指に通した。

言葉が詰まって、何も言えなかった。

薬指に通された銀色のソレは、久遠の契りを結ぶ為のモノだったから。

「あれから半年も経って今更かもしれないけど…、僕と結婚してくれませんか?」

溢れてくる想いを伝えようとしても、唇は震えるばかりで言の葉を紡ぐことが出来なかった。

自然と瞳に涙が溢れるのをよそに、コクリと頷いた。

嬉しくて流す涙もあるのだと始めて知った。

「ん…」

御館様に指で涙を拭われ、唇を奪われた。

幸せは人それぞれ、言葉は上手く伝わらない。

想いを伝えたいのなら尚更。

でも、今だけはきっと、御館様と同じ幸せを感じていると思えた。

「…御館様、私と久遠の契りを結んでくれる?」

「勿論」

幸せに、全てに共通する様な普遍的な答えはない。

それが恋であったり、愛であったり、人によって違うのかもしれないけど。

この胸の内を満たす暖かさこそがきっと幸せなのだと、そう信じて。

この暖かさを、御館様と共に育んだ。

fin

638荒ぶる異族:2021/01/02(土) 19:26:01
誓約カシウスの王姫か匠姫が欲しくて手に入れるまでに2500個も石を溶かしましたが、その甲斐がある可愛さでした。
個人的にはイラスト、キャラクエ絵、ボイスが過去最高に好みなので、これからお迎えする皆様の元に彼女が訪れるのを祈ってます!
このSSを通して少しでもカシウスの可愛さ・魅力を感じて頂けたら嬉しいです!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
※R18は需要があったら書きます。

639名無しさん:2021/01/02(土) 19:52:33
>>635
普通に南京錠を施錠するだけだと逆に密室になっていないと簡単に見抜かれるんだよ
つっかえ棒をすることで女子生徒側からしか開けられない状況になるから女子生徒(の中でも鍵を借りた生徒)に疑いを逸らせることが重要なんだ

640名無しさん:2021/01/02(土) 21:59:47
名探偵イシューに触発されたのと、ゲームでカシウス引いて惹かれたのとでミステリ調のもの一本書いてみた。
推論の域を脱せないしファンキルの知識もある程度ないと解けないので、あまり真剣に考察せずに適度な緩さで読んでください。


ある雷槍使いの事件録


カシウスが自室で物思いに耽っていると、買い出しから戻ったムラマサが顔を覗かせた。
「カシウス、今日はドーナツを買ってきたから後で一緒に食べよう」
「ドーナツ…円環の菓子…」
カシウスは口元を緩ませた。ムラマサにしか分からないほどのわずかな表情の変化である。
「拙者は稽古をしてくるから、終わるまで待っていてね」
「ええ。頑張って」
ムラマサが去るとカシウスはまた黙り込んだ。

数時間後、稽古が終わる頃合いを見計らってカシウスが部屋を出ると、扉が開きっぱなしになっているムラマサの部屋から物音が聞こえてきた。
「どうしたの、ムラマサ?」
カシウスが尋ねるとムラマサは机の上の皿を指さしながら答えた。
「無い!私がここに置いておいたドーナツがどこにも無いの!」
「…!」
カシウスの目がわずかに見開いた。
「部屋には鍵をかけておいたのに。どうして…」
「施錠していたの?普段はしていないでしょう」
「それは…ドーナツなんて買ってきたのをお姉ちゃんに見つかったら怒られるかと思って」
ムラマサは恥ずかしげに打ち明けたが、カシウスはその機微を解さないかのように小首を傾げて扉の方に目を戻した。
「あそこは閉めなかったの?」
彼女の視線の先には扉の上、欄間程度の小窓が開放されていた。
「そこは換気のために開けてあるけど、人間が通れる大きさじゃないよ」
だが、その言葉にカシウスは承服しかねるようだった。
「でも、わたしやムラマサには不可能でももっと小さければ…」
彼女はおもむろに部屋を出ていった。

「…でぇ?私がドーナツを盗み食いしたとでも言いたいわけ?」
事情を聞かされたグリモワールは明らかに不機嫌そうな顔をしていた。
「い、いえ、そういうわけではないのですが、カシウスが気になるようで…」
「私がそんな子供みたいな事するわけないじゃない」
「では今日の午後はどこで何をしていたか教えていただきたい」
「ずっと部屋で魔術書を読んでいたわ。と言っても証人はいないけど」
会話を重ねるにつれてグリモワールの機嫌は明らかに悪くなっていったが、それでもムラマサは恐る恐る会話を続けた。
「あの、一応小窓を通れるか試してみてもらうことは…」
「はぁ?するわけないじゃない。通れたら私が侵入できると自分で証明することになるし、通れなかったら私が太っているみたいじゃない」
そう話すグリモワールはカシウスの視線が自分の腰回りに向いていることに気がつくと咄嗟に声を荒げた。
「ちょっと、じろじろ見ないでよ!」
彼女はお気に入りのぬいぐるみで自分の体を隠すような素振りを見せた。

641名無しさん:2021/01/02(土) 22:00:29
グリモワールに追い返された2人の下に、興味津々な様子のカドケウスが現れた。
「ねえねえ、さっき何の話してたの?」
「実は拙者が買ってきたドーナツが…」
ムラマサは彼女に事の経緯を話した。グリモワールとの会話も含めて。
「ふーん。なら私が通れるか試してあげようか?」
不可思議な出来事を聞かされたからか、彼女は目を輝かせながら申し出た。
「しかし、良いのですか?」
「勿論。だって面白そうだからね」
かくしてカドケウスが小窓からの侵入を試みることとなったが、腕を通して頭を通したところで彼女の動きが止まった。
「ダメだね、肩が通らない。一番細い私が通れないんだから誰も通れないよ」
一番細いかどうかはともかく、彼女の様子を見るにグリモワールも通れそうになかった。
挑戦を諦め戻ってきたカドケウスにムラマサが尋ねた。
「ちなみにカドケウスは今日の午後は何を?」
「隣の隊に遊びにいってたよ。ケラウノスとかセファーとか、あの隊は頭の良い子が多いから話していて楽しいんだよね」
「ケラウノスとセファー…」
カシウスが呟いた。カドケウスが話す隊とはかねてから親交が深く、彼女が頻繁に足を運んでいるのも事実である。カシウスもまた頭の切れるタイプであるからか、その隊とはよく親しげにしている。隊に尋ねればカドケウスの発言の裏を取ることも容易であろう。

2人は隊の他の姫に話を聞いて回ることにした。
「クレスはずっと外で遊んでたよー」
「それを証明できる者は?」
カシウスが尋ねるとダモクレスは即答した。
「ワズラも一緒に遊んだよ。駆けっことかキャッチボールとか…あっ!」
今日の出来事を思い出して楽しげに話していたダモクレスは唐突に素っ頓狂な声を上げた。
「缶蹴りで使った空き缶、蹴り飛ばして終わったままだった!回収してこないと!」
カシウスが何か言おうとしたのも聞かずにダモクレスは外に出ていった。

ダモクレスを見失ったカシウスとムラマサはワズラを探すことにしたが、部屋を尋ねても彼女の姿はなかった。どこへ行ったのかと2人が話していると隣の部屋からマサムネが顔を出した。
「ムラマサ、それにカシウス殿も、何かあったか?」
「拙者達はワズラに用があるのですが…どこに行ったか知っていたら教えていただきたい」
「ワズラなら先ほどどこかに出かけていったな」
「そうですか…ワズラとダモクレスが一緒に外で遊んでいたことを確認したかったのですが…」
「それならば拙者は部屋で刀の手入れをしていたが、外から幾人かの戯れる声が聞こえてきた。あれがワズラとダモクレスだったのだろうな」
彼女の言葉を聞いてムラマサは大きく頷いた。
「ではダモクレスの言っていたことは真実でしたか。恩に着ます、姉上」

これでダモクレスの証言に一通りの整合性がとれたことになる。
「話を聞いていないのはワズラだけだけど…」
考え込むムラマサの服の裾をカシウスが引っ張った。
「これ以上の真理の追究は無意味よ」
「えっ?どうして?」
「悪気があって食べたわけではないのよ。残念だけど、今回は諦めるしかないわ」
「もしかして、誰がドーナツを食べたか分かったの?」
ムラマサの問いかけにカシウスは頷いた。
「ムラマサの部屋に戻りましょう。そこで説明するわ」

To Be Continued…


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