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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part2
1
:
名無しリゾナント
:2011/01/18(火) 17:04:23
アク禁食らって作品を上げられない人のためのスレ第2弾です。
ここに作品を上げる → このスレの中で本スレに代理投稿する人が立候補する
って感じでお願いします。
(例)
>>1-3
に作品を投稿
>>4
で作者が代理投稿の依頼
>>5
で代理投稿者が立候補
>>6
で代理投稿完了通知
立候補者が重複したら適宜調整してください。ではよろしこ。
440
:
名無しリゾナント
:2012/02/02(木) 03:04:38
>>436-439
■ ビューティーオブチキン −前田憂佳X萩原舞− ■ でした。
お手数おかけしますが
代理投稿お願いいたします
441
:
名無しリゾナント
:2012/02/02(木) 12:50:25
>>435
トライしてみる
442
:
名無しリゾナント
:2012/02/02(木) 12:59:16
案の定最後でさるさんを喰らった
1時間後に
443
:
名無しリゾナント
:2012/02/02(木) 20:42:21
>>440
遅れたけど行ってきたよん
444
:
名無しリゾナント
:2012/02/03(金) 02:06:55
>>443
どうもありがとうございました
445
:
名無しリゾナント
:2012/02/03(金) 02:08:06
■ インターセプトパスト −前田憂佳X萩原舞・中島早貴− ■
萩原舞はベルトから機関拳銃を抜く。
「まいいや…先手必勝っしょ」
躊躇なく引き金を引いた。
軽快な発射音が連続し、無数の9mm弾が前田憂佳へと吸い込まれて行く。
「残念です…萩原さん」
次の瞬間、萩原舞は矢庭に機関拳銃をあらぬ方向に乱射した。
誰もいない、瓦礫と瓦礫の間。
何もないその空間へと。
「うぎゃあっ」
悲鳴と同時に目の前の前田憂佳が陽炎の如くゆがんで消えた。
「言われたとおりにしてみたけど、いったいどういうことなの?なきこ」
萩原は瓦礫の影、すぐ近くの何者かに声をかける
「んーまぁいいじゃんそのへんのことは」
なきこ…中島早貴は曖昧な返答をしながら萩原に歩み寄る。
「逃げた、か。もう一度"やりなおす?"いやアタシの方がもうもたないか…」
不思議な独り言をつぶやき、ふうと息をつく。
446
:
名無しリゾナント
:2012/02/03(金) 02:08:55
>>445
ミスがありました
>>445
の依頼を取り消します
447
:
名無しリゾナント
:2012/02/03(金) 02:09:55
■ インターセプトパスト −中島早貴・萩原舞X前田憂佳− ■
萩原舞はベルトから機関拳銃を抜く。
「まいいや…先手必勝っしょ」
躊躇なく引き金を引いた。
軽快な発射音が連続し、無数の9mm弾が前田憂佳へと吸い込まれて行く。
「残念です…萩原さん」
次の瞬間、萩原舞は矢庭に機関拳銃をあらぬ方向に乱射した。
誰もいない、瓦礫と瓦礫の間。
何もないその空間へと。
「うぎゃあっ」
悲鳴と同時に目の前の前田憂佳が陽炎の如くゆがんで消えた。
「言われたとおりにしてみたけど、いったいどういうことなの?なきこ」
萩原は瓦礫の影、すぐ近くの何者かに声をかける
「んーまぁいいじゃんそのへんのことは」
なきこ…中島早貴は曖昧な返答をしながら萩原に歩み寄る。
「逃げた、か。もう一度"やりなおす?"いやアタシの方がもうもたないか…」
不思議な独り言をつぶやき、ふうと息をつく。
448
:
名無しリゾナント
:2012/02/03(金) 02:10:44
「詳しい説明はそのうち…ね。とにかく、無事でよかったよ。」
「無事も何も最初から舞の圧勝だったっしょ!どこから攻撃されたって舞は無敵なんだからさー」
「んーそだねーうん。」
「あー!なんかバカにしてる!絶対バカにしてる!」
「いやしてないってハギさんそりゃ誤解だよ」
「いーや!した!絶っ対してる!いっつもそうだよ!舞ががんばってもさーいっつもみんなコドモ扱いしてさー」
またはじまった。舞ちゃんはすぐすねるんだから。
中島早貴は前田憂佳が逃げた方向へと振り返る。
そっちへ逃げても無駄なのに…
全てはもう、 決 ま っ て い る ことなのに…
萩原の不平不満の声が現実へと引き戻す。
考えてもしょうがない。舞ちゃんだけでも救えたならそれでいい。
さようなら。
彼女は心の中でつぶやく。
さようなら、前田憂佳。
449
:
名無しリゾナント
:2012/02/03(金) 02:13:16
>>447-448
■ インターセプトパスト −中島早貴・萩原舞X前田憂佳− ■
でした。
お手数おかけして恐縮ですが
以上、代理投稿願います
450
:
名無しリゾナント
:2012/02/03(金) 08:10:50
朝から上げるのもどうなのかとも思ったがいつ規制に遭うかもしれんので行ってきました
中島さんは時間をリセットしてるのか、それとも最初から幻の中に誘い込んでいるのか
いずれにせよ前田さんとの話と併せて仲間を守るために同胞を手にかけざるを得なかった者のかなしみが描かれている話だと思いました
451
:
名無しリゾナント
:2012/02/03(金) 23:17:14
>>435
です
遅くなりましたが代理投稿してくださった方ありがとうございました。
452
:
名無しリゾナント
:2012/02/04(土) 14:57:18
>>450
どうもありがとうございました
453
:
名無しリゾナント
:2012/02/04(土) 15:02:50
■ ドロシーシステム −石田亜佑美− ■
『カムオン!リオン!』
大気が渦巻き、その少女の足元に"何か"が凝縮された。
姿は見えない。だが、"何か"かがそこにいる。
しかし、"能力者"、高橋愛には見えている。
逆巻く鬣、鋭い牙、巌のごとき体躯
それはまるで、獅子の石像がそのまま動きだしたかのような姿をしていた。
『リオン!アタックモード!』
少女の号令が闇を貫く。
獣の咆哮は少女と、高橋にのみ聞こえているのだろう。
『GO!』
『リオン』と呼ばれた獅子の幻獣は、引き絞るゆみが如く、
たわめた総身を低く伏せ、
一気に高橋の…その喉笛めがけて殺到する。
だが
「ボリン!」
ムッシャ、ムッシャ、ムッシャ…
咀嚼、"それ"は突然現れた。
「リ、リオン!そんなっ!」
454
:
名無しリゾナント
:2012/02/04(土) 15:03:22
喰われている。獅子の石像が巨大なアギトに噛み砕かれ、悲鳴をあげている。
巨大な口、無数の棘、二対の腕に二対の脚…この世ならざる魔獣が、そこにいた。
「イリュージョナリービースト…その怪物はそう呼ばれてるんやろ?」
「お…お前もDシステムを持っているのか!?」
「D?ああ、あーしのコレは"ある人"から…いや、いまはあーし自身の力やよ。」
「そんな…Dシステム無しで直接IBを使役するなんて…ありえない…ありえないっちゃ!」
「あーしの名前は高橋愛…石田亜佑美ちゃん。あなたをスカウトしに来た。」
「スカウト?…ふん!断る!Dシステムは渡さない!」
「…あーしは…」
『カムバック!リオン!』
号令とともに、半ば喰われた獅子が空に四散する。
『カムオン!バルク!』
455
:
名無しリゾナント
:2012/02/04(土) 15:04:08
連続して放たれた号令は、まるで力士のような体格の、板金鎧に身を固めた巨人を出現させる。
巨人?だが鎧の隙間からは、なにも見えない。空洞。
巨人では無い。巨大な鎧そのものが動いている。
『バルク!アタックモード!』
巨人はその背に負った巨大な鉞を手にとり、主人の号令を待つ。
殺戮の、その合図を。
「無駄やよ…石田亜佑美。」
高橋は冷徹にそう宣言する。
『GO!』
巨人と、魔獣が、激突する。
456
:
名無しリゾナント
:2012/02/04(土) 15:09:58
■ セットドキュメントヒトミ −吉澤ひとみ− ■
「念動力?ああ"一応そういうことに"なってるわな」
遠い昔、あの人の念動力について聞いてみたことがある。
石川さんと目が合うと、二人で
ばつが悪いような、悲しいような不思議な顔をして笑った。
あの頃、あーしも、みんなも、あの人の能力を、ずっと【念動力】だと思っていた。
――――――――
吉澤ひとみ【念動力(サイコキネシス;psycho kinesis)】
意思、精神の力で手を触れずに物を動かしたり、破壊したりする能力。
特に吉澤のそれはまるで直接手で操作しているかのような繊細さと
反対に巨大な猛獣が暴れたかのような破壊力とをあわせもっていた。
吉澤ひとみ【幻想の獣(イリュージョナリービースト;illusionary beast)】
吉澤ひとみが【念動力】と偽っていた能力。
『組織』の見解における能力の根源"D"、通常は他の能力者同様、
いわゆる超能力という形で現実世界へ干渉する。
だがごくまれに、超能力とは違った形をなして現実世界に干渉することがある。
古くは陰陽師の式神、世界各地に残る"懲らしめられた怪物が改心して英雄の家来となる"話、
西洋の悪魔召喚等の逸話の中にもごく少数ながら"これら"の及ぼした事例が、含まれているという。
通常その実体は自分および同質の能力者同士にしか知覚しえないが
いわゆる霊感の強い人間のなかにもごくまれに知覚する者がいるという。
能力者の根幹にかかわる秘密ゆえ、組織でも一部の者しかこの事実は知らされてはいない。
吉澤ひとみのもつ"それ"は四足の獣のような体躯に巨大な口だけの頭部、
不自然に生えた四本の腕、背中にびっしり生えた長い棘と非常にグロテスクな姿をしている。
457
:
名無しリゾナント
:2012/02/04(土) 15:11:57
>>453-455
■ ドロシーシステム −石田亜佑美− ■
>>456
■ セットドキュメントヒトミ −吉澤ひとみ− ■
でした
以上、代理投稿願います
458
:
名無しリゾナント
:2012/02/04(土) 16:33:58
完了しました
459
:
名無しリゾナント
:2012/02/04(土) 19:05:44
■ インプデントアンサー −石田亜佑美− ■
静寂
石田亜佑美、そう呼ばれた少女が地に伏している。
すでに満身創痍。もはや戦う力は残されていない。
「うそ…IBだけじゃなしに…ぜんぶウチとおなじ力…」
「全く同じ能力というわけじゃないんやよ。
それにあーしはあなたの思考が読める。だから常に先手をとれる、決して後れをとらん。」
「認めない…認めないっちゃ…ウチは負けない。ウチはこんなところで負けるわけには!」
「石田亜佑美。現実をうけいれなさい…あなたはあーしに敗北した。」
「!」
「誤解してほしくないんやよ…あーしはあなたのDシステムを奪うために来たわけじゃない。
ただ…助けてほしい人達がいる…
あーしにはもう出来ないことをあなたに…
"あなたたち"に…だからあなたをスカウトしに来た」
沈黙…
460
:
名無しリゾナント
:2012/02/04(土) 19:06:26
「石田亜佑美、あなたは強い子…でもその力をもってしても、あなた一人だけでは戦ってはいけん…
元に今、たった一人のあーしにすら、あなたは勝てんかった。」
高橋はそっと膝を折る、石田亜佑美の頬に触れ、その額に額を合わせる。
「!?今の…今の人達は…」
「あーしが守りたい人達…あなたに助けてほしい人達…そして、あなたの力になってくれる人達」
石田に見えたものはそれだけでは無かった。
が、石田は何も言わぬことに決めた。もう、答えは出ている。
「わかりました、高橋愛さん。あなたの申し出を受けます。
でも、ウチ…私はまだ完全に負けたとは思っていません。
あなたとは経験が違いすぎた…それだけです。
私はすぐに追いつく…私はもっと強くなる。あなたよりもっと。
必ずあなたを倒します。それまでの間だけ、あなたに従います。」
「生意気な、とっても良い答えやよ。石田。」
461
:
名無しリゾナント
:2012/02/04(土) 19:08:00
>>458
ありがとうございました
>>459-460
■ インプデントアンサー −石田亜佑美− ■
でした
以上代理投稿ねがいます
462
:
名無しリゾナント
:2012/02/04(土) 21:37:47
完了
いいですねこのラッシュ
百の論議よりも一つのネタの方が尊いと思ってるのでどんどん代理していきますよ
463
:
名無し募集中。。。
:2012/02/04(土) 23:10:49
リゾ!リゾ!リゾビアー!
『リゾビアの泉 素晴らしきリゾ知識』
「みなさん、こんばんは!リゾビアの泉にようこそ。本日からリゾナン史におけるリゾ知識を品評するリゾビアの泉が始まります。審査していただくのはリゾビア審査委員のリモリさんです!」
「どうぞ、よろしく。」
「それではさっそく最初のリゾビアいってみましょう。まずはこちらから・・・」
リゾビアNo.001
『リゾナンターのリーダー・高橋愛は精神感応者のくせに詐欺にひっかかっている。』
リゾリゾリゾ!
「さっそくリゾボタンが押されましたね。それではこちらが確認のVTRです。」
リゾナンターのリーダー・高橋愛といえば瞬間移動、光の力、そして人の心が読める精神感応という力を持っているリゾナンター最強の戦士である。
そんな高橋愛が詐欺にひっかかったかどうか、本人に話を聞いてみた。
リゾナンターリーダー・高橋愛
(本当に高橋さんは詐欺にあったのですか?)
「はい。確かに私リゾナンターのリーダー・高橋愛は精神感応者のくせに詐欺にひっかかっています。」
高橋さんは詳しい経緯を語ってくれた。
ある日、高橋さんは通りがかりのおじさんにぶつかり、骨が折れたとして1億円の慰謝料を要求されたという。
困った彼女はホストクラブで「タカ」という名前で働くことになったという。
464
:
名無し募集中。。。
:2012/02/04(土) 23:11:47
(なぜひっかかったのですか?)
「私は普段は能力を使わない生活に徹しています。お客様の気持ちをくみ取るのに多少は使うかもしれませんが、ほとんど使いません。それにがきさんが言うには私は人が良すぎるのでついつい相手にペースに持っていかれるみたいです。」
(ちなみにホストクラブでは人気があったんですか?)
「はい。私は宝塚のセリフなどを使ってかなり女性の方に人気がありました。もともと宝塚が好きでした。それに自分で言うのはなんですが男装をしたらかなりいけます。」
その事実は高橋愛の行動を怪しんだ久住小春がホストクラブに潜入したことで発覚した。
その後、その騒ぎも収まった。
(大丈夫だったんですか?その後、詐欺は・・・)
「はい。あの後、事情を聞いたがきさんとれいなが一緒に先方と話をつけにいきました。たぶん穏便にすんだと思います。ふたりに喫茶リゾナント永久無料コーヒー券を預けて渡してもらいましたから。」
(最後に一言)
「みなさん、詐欺は絶対だめですよ。」
みなさんも詐欺を起こそうという気は起こさないでください。
命がないかもしれません
465
:
名無し募集中。。。
:2012/02/04(土) 23:12:22
リゾリゾリゾ!
「補足をしますと。その後、高橋さんはもう一度詐欺に引っ掛かります。今度はオレオレ詐欺です。」
リゾリゾリゾ!
「その時は久住小春さん、光井愛佳さんが協力して、詐欺グループを見つけ出しました。しかもその時銀行のATMを破壊していました。そしてその後、高橋さん、新垣さん、田中さんによる制裁を詐欺グループは受けたとのことです。」
パネラーのリゾル小木から質問が・・・
「あの、具体的にはどんな制裁があったんでしょうか?」
「具体的には知られていませんが、光井さんの予知によりますとこんなに一方的で容赦がないのは初めてみたとのことです!」
リゾリゾリゾ!
リゾビアNo。001
『リゾナンターのリーダー・高橋愛は精神感応者のくせに詐欺にひっかかったことがある。』
68リゾ
「他にもリゾビアがございましたら、こちらまでご応募ください。」
466
:
名無し募集中。。。
:2012/02/04(土) 23:16:46
>>463-465
「リゾビアの泉 素晴らしきリゾ知識 1回目」
ちょっとためしに作ってみました。
過去の作品を懐かしむ意味を込めたものでほかの皆さんも何かネタがあれが
という気持ちで本当に応募があったらどうしようって感じです。
一応ほかのコーナーも考えています。
もしよければ代理投稿よろしくお願いします。
467
:
名無しリゾナント
:2012/02/04(土) 23:32:29
承って候
468
:
名無しリゾナント
:2012/02/04(土) 23:36:40
滞りなく終わって候
469
:
名無し募集中。。。
:2012/02/04(土) 23:40:16
どうもありがとうございます。
470
:
名無し募集中。。。
:2012/02/05(日) 11:16:38
『ボツリゾの沼』
「このコーナーは数多くのリゾスレ作者が試行錯誤の末に考えたがやむ追えない事情で公開できなかったものを紹介し、その公開できない未練をこのボツリゾの沼に沈めて、消し去るコーナーです。まず最初のボツリゾはこちら・・・」
ボツリゾNo.001
「リゾナンターVS仮面ライダー」
仮面ライダーといえば東映制作の人気特撮ドラマである。
謎の組織ショッカーによって改造人間にされた青年・本郷剛が正義の心で仮面ライダーに変身し、ショッカーと戦う物語である。
なぜこういう作品を作ろうとしたのかその経緯をこの作品を作ろうとした作者に聞いた。
(こういう作品を作ったことはありますか?)
「ハイ、私は一度リゾナンターVS仮面ライダーというものを作ったことがあります。」
471
:
名無し募集中。。。
:2012/02/05(日) 11:17:15
その内容を簡単に説明してもらった。
リゾナンター久住小春はモデルの仕事で数日の間日本を留守にしていた。
そして日本に帰国して、喫茶リゾナントを訪れると毎度おなじみのリゾナンターの面々の様子がおかしいことに気付いた小春はMの吉澤ひとみに相談。
ちょうど、その頃吉澤の知人でインターポールの滝捜査官からリゾナンターがショッカーの構成員と行動とともにしている証拠写真を見せられる。
リゾナンターがショッカーに!
そんなことを信じない小春はどこかへ行くリゾナンターを尾行。
そして小春はリゾナンターがショッカーの蜂女に洗脳されていることを突き止める。
蜂女と対峙する小春であったが、蜂女に力に圧倒され窮地に・・・
そこに駆けつけたのが仮面ライダー1号であった。
仮面ライダー1号は蜂女をみごとに撃破。名も名乗らずその場を去っていく。
こうして無事に平和を取り戻せたのであった。
472
:
名無し募集中。。。
:2012/02/05(日) 11:17:58
(どういう経緯でこの作品を思いついたのですか?)
「これは日進のキャンペーンでモーニング娘。とショッカーが一緒に写っているのを見て、思いつきました。」
(どうして公開しなかったのですか?)
「著作権が怖くて、書くまでは良かったのですが公開するとなると気が引けてしまいました。それと決定的だったのは私の今までのデータが入ったUSBが壊れて復旧できなかったことにあります。」
(ちなみに見どころはどこだったんですか?)
「それはやはり仮面ライダーと久住小春が共演するところでしょう。ただ、作品内では明確に仮面ライダーとは言ってないんですけどね。」
公開はされなかったが、久住小春の目には仮面ライダーの雄姿がしっかりと目に焼き付けられたであろう。
473
:
名無し募集中。。。
:2012/02/05(日) 11:18:44
「ほう、USBを壊した。それはショックですね。でも、リゾスレって意外といろんな共演してますよね。」
「ええ、彼も恐れずに発表していたらどうなっていたかわかりませんね。でも、ここで未練を持っては今後の作家活動に影響がでますので沈めます。」
「ボツリゾよ、さらば!」
「リゾナンターVS仮面ライダー」はボツリゾの沼に沈められた。
「作ったけど、公開できなかった作品。思いつけたけど、書く力がなかったなどの様々なリゾスレ作品を持っている方はぜひここまでご応募ください。」
474
:
名無し募集中。。。
:2012/02/05(日) 11:21:36
>>470-473
「リゾビアの泉 ボツリゾの沼 1回目」
リゾビアの泉のコーナーのひとつです。
みなさんもこんなの思いついてたなぁというのがあればぜひ一度試してみてください。
あともう1コーナー作るつもりです。
現在、パソコンでスレを見れないようなので代理投稿よろしくお願いします。
475
:
名無しリゾナント
:2012/02/05(日) 14:51:33
無事に投下できました
476
:
名無し募集中。。。
:2012/02/05(日) 16:01:56
どうもありがとうございます。
477
:
名無しリゾナント
:2012/02/24(金) 19:41:14
夏だ!
海だ!
リゾートだ!
てなわけで、同僚ウエイトレスの仕草にいちいち萌えてやかましい変態1号こと道重さゆみは、午後の食糧調達班に回された。
ちょっと騒いで、ちょっと隠し撮りして、ちょっと過剰なスキンシップとっただけなのに。
要は邪魔だから追い出されたということで、さゆみはちょっと落ち込んだ。
ちなみに、いちいち萌えて若干キモい笑顔を浮かべていたのは変態2号こと譜久村聖も同様だったのだが、
さゆみと違って前科がないことや、うるさくはしなかったことが考慮されて海の家に残ることが許されている。
用具一式とクーラーボックスを提げながら、さゆみは一人とぼとぼと指定された場所を目指していた。
目的地はこの海岸の先の岩場。
お手軽な磯釣りスポットとして名を馳せるそこで食材となる魚を釣ってくること。
それがさゆみに課せられた使命だった。
「・・・って言ってもさあ」
降り注ぐ真夏の太陽光。
足元からの照り返し。
熱中症対策は、今被っているひと夏のアバンチュール的なつばの広い麦わら帽子とクーラーボックスに入れた濡れタオルのみ。
そしてなにより体力及び磯釣りの経験がまったくない自分。
どこをどう考えてもさゆみのミッション達成の確率は低かった。
ああやっぱりこれは罰なのかなお客さんの幼女をねっとり眺めていたのがまずかったのか
も
しれない愛ちゃんと絵里とりほりほの可憐なウエイトレス姿(海の家Ver.)を目とフィルム
に焼きつけるだけにしておけばいやでも鈴木やフクちゃんも意外と目が離せなくて以下略
早くも暑さにやられて朦朧としてきたところで、ようやくさゆみは目的の場所に到着した。
478
:
名無しリゾナント
:2012/02/24(金) 19:41:58
「うっわぁ・・・・・・もう場所ないじゃん」
岩場にはそれなりの格好をした釣り親父たちが坐しており、新しく割り込めるようなスペースは少ない。
空いているのは、足場が不安定で少しでもバランスを崩したら海へドボン!となりそうなところばかりだ。
「しょうがないよね、うん。場所がないんだもん。帰るしかないでしょ、これは」
さゆみは、里保のベストショットが撮れた時に負けずとも劣らない今日一番のイイ顔を見せた。
よっしゃこれで帰る口実ができた。
さゆみはいそいそとUターン。
が、そこで。
「おっ、おねーさん釣りに来たの?めずらしーねー若い女の子が。こっちおいでよ。よかったら一緒にやんない?」
近くの岩場に腰かけていた、やたらちっちゃい釣り師に声をかけられてしまった。
魚屋のおっちゃんが被ってるような帽子を目深に被っていて顔はわからないが、声からして女性。
さゆみとそう年は離れていない気がする。
せっかく帰れるところだったのに。でもこんな若そうな人が釣りしてるなんてちょっと気になるかも。
半分がっかり、半分好奇心で、さゆみはその人の元へ向かう。
「失礼しまーす」
「どーぞどーぞ。ところでおねーさん、釣りよくやるの?」
「いえ、全然です。釣り堀に一回行ったことがあるくらいで」
小さい釣り師が場所を詰めてくれたおかげで、さゆみも岩場に入ることができた。
目の前はまさに海。
その恐ろしさを知らしめるような深い色が白波と共に音を立てる。
昨日遊んだビーチとは似ても似つかぬ海の本性の一端が見てとれた。
「ふーん、ほとんど初心者か。・・・よし、せっかくだからおいらが釣りのコツと醍醐味ってやつを教えてあげよう!」
「え?あ、はい、ありがとうございます」
「んじゃ、まずは道具を出して」
「・・・はい」
479
:
名無しリゾナント
:2012/02/24(金) 19:42:40
面倒見がいいというか、押しつけがましいというか。
心の中でぼやきながら、さゆみはこの暑い中苦労して持参した釣り用具一式を取り出した。
どれも海の家から引っ張ってきたものだ。
あの店は釣りの道具の貸し出しも行っているらしい。
「やっぱり、道具にこだわったほうが大物が釣れるんですか?」
「ん〜、そりゃあどうかなー?こだわれるならこだわったほうがいいだろうけど、結局最後は自分の腕次第だからなあ」
ちっちゃい釣り師は、さゆみと会話しながらてきぱきと釣りの準備を始めている。
餌の用意、釣り竿のセッティング、踏ん張れる足位置の確認、などなど。
「よしっ!こんなもんだろ!」
言って、釣り竿をさゆみに渡してくれた。
しかしさゆみはそこまでの過程に一切手をつけていない。
さすがに申し訳なくなって、やり方を教わろうともう一度お手本をお願いするが。
「あー、いいのいいの!初心者は小難しいことよりまず釣りの楽しさを覚えないと!」
「でも」
「ほら見て。この餌は組織の科学力に物を言わせ・・・じゃない、えーっと、あれだ、手作りの特製ルアー。
海水に触れると本物の小魚だと思わせる催眠が、いや、その、とにかく本物っぽく動くんだよ!だからちょっと垂らせば・・・」
ちっちゃい釣り師はさゆみの申し出を却下し、渡した釣り竿を二人で握るようにして海に放った。
すると、一分も経たないうちに。
「わっ!かかった!」
「落ち着いて落ち着いて!ここまで来たらこっちのもんだから!」
釣り師の手ほどきに任せ、リールを巻いていく。
さゆみも苦しいが、魚だって苦しい。
じわじわと体力を奪われていく両者。
果たして先に体力が尽きるのはどちらなのか。
480
:
名無しリゾナント
:2012/02/24(金) 19:43:27
そして。
「わぁっ!」
「キャハハハ!はい、釣れましたー!」
小さい魚が見事に釣れた。
名前はわからないが、サイズはさゆみの手のひらに収まってしまう程度。
こんなに小さいやつがあんなに強い力で引っ張っていたのか。
それにしても、なんだろうこのスリリングかつエキサイティングな快感は。
釣られまいと粘る獲物との駆け引きがたまらなく楽しかった。
次はどんな反応をみせるだろう。どんな餌を使えばもっと大物が食いついてくれるだろう。
釣りってこんなに楽しかったんだ!とさゆみは思うわけである。
「・・・どうやらあんたにもわかったようだな。釣りの醍醐味ってやつが」
帽子の下で、先輩釣り師が不敵に笑う。
そう、彼女は“先輩”だ。
さゆみは今日から釣り師を目指す。
こんなネタあんなネタでばっさばっさと釣り上げて、釣った獲物を手のひらで転がしてやるのだ。今日の魚のように!
「ありがとうございました。頑張るぜ!先輩!」
「うっしゃ!その意気だ、後輩!」
そんな感じで。
互いに顔も名前も知らない二人は、その後も時に協力し時に競い合って釣りに励んだのであった。
「えいっ!妖精が写り込んじゃったの〜釣法!」
「なんの!私は組織きっての釣り好きで、組織の中じゃ二番目か三番目に釣りに詳しいと思います釣法!」
もちろん、キャーキャーとうるさくて周りの釣り親父たちの顰蹙を買ったのは言うまでもない。
481
:
名無しリゾナント
:2012/02/24(金) 19:44:20
おまけ。
釣りを終えたさゆみが、夕方になって海の家に戻ってきた頃のこと。
海の家は閉店間際で、里沙や愛佳たち数人が店の前で後片付けをしている。
そこに、ビーチバレー大会に行ったれいなと小春と衣梨奈の三人が帰ってきた。
「い〜や、小春のほうがポイント高いんだから小春の勝ち!」
「でも最後の長いラリーで決めたのは衣梨奈です!あとラインギリギリの際どい当たりもほとんど私が拾いました!」
「ルールはルールでしょ!えりぽん大人げないよ!」
「久住さんのほうが年上じゃないですかぁー!」
うるさい。
よくれいながキレないなあと、さゆみは不思議な気持ちで見ていた。
キンキンと言い合う二人の横で、れいなは肩を落として暗く沈んでいる。
なにか嫌なことでもあったのだろうか。
「あんたら、やかましいわ!まだお客さん中におるんやから、向こう行っとき!」
「「だって〜・・・」」
「おかえり〜。バレーどうだったー?」
「あー!にーがきさん!」
「新垣さぁーん!」
「・・・うぅ。・・・・・・ビェー!ガキさーん!!」
「うっひょぉええっ!田中っち!?」
「「えぇーっ!!」」
す、すごいものを見てしまったかもしれない・・・・・・
なんと、あのれいなが。
ガキさんとのメールのやり取りは年に一、二回と言っていたあのれいなが。(←多分お正月と誕生日)
小春と生田を押しのけてまで、ガキさんに抱きついている・・・!!
482
:
名無しリゾナント
:2012/02/24(金) 19:45:42
「もうこの二人と組むのやだー!(>□<) 次組むならガキさんと組むー!」
「ちょっと!あんたたち田中っちになにしたの!この人本気で嫌がってるよ!?」
「「えー、別に・・・」」
れいなはガキさんの背中に腕を回しているのに、ガキさんの腕は中途半端なところで固まっているのがリアルなようなで案外そうでもないような。
さゆみは動揺を抑えながら冷静に観察していた。
あ、しまったカメラ持ってない。
このレアショットどころではないレアショットを後世に残しておけないなんて。
と思ったら、愛佳が懐からそっとデジカメを取り出してパシャパシャと撮り出した。
普段は「風景撮るほうが好きなんです〜」とか言ってるが、さすがにこの歴史的和解の瞬間は撮らずにいられなかったようだ。
あとで焼き増ししてもらおう。そして二人に見せよう。
そうして我に返って照れまくるれいなと苦笑いするガキさんを写真に収めるまでがワンセット。
別の方向を見ると、聖もデジカメを構えているのがわかった。
姿勢とカメラの形態から察するに、ムービーモードをセットオン。
感動してむせび泣きながらも軸はまったくブレていない。
さすがである。
夕暮れの浜辺。
抱き合う二人のシルエット。
この感動的な場面を周囲の人々は優しく見守っていた。
小春と衣梨奈は割と不満そうに見守っていた。
誰もが時を忘れて見入る中、さゆみの釣ってきた魚だけがクーラーボックスの中でピチピチとその存在をアピールしていた。
483
:
名無しリゾナント
:2012/02/24(金) 19:47:37
>>477-482
『リゾナントリゾートin利曽南島 3日目昼(3)―のせてのせられ釣り講座―』
以前リクエストにあった釣りの話に時事ネタを混ぜてこんな形になりました
書いてる本人釣りに詳しくないのでなんか間違ってたらすみません
次が最終回(仮)です
↑
以上をどなたか代理投稿お願いします
484
:
名無しリゾナント
:2012/02/24(金) 20:18:17
行ってきます
485
:
名無しリゾナント
:2012/02/24(金) 20:27:33
言って来ましたけど2レス目が行数オーバーだったので分割させていただきましたよ
486
:
名無しリゾナント
:2012/02/24(金) 22:55:32
ごめんなさい行数チェックするの忘れてました
どうもありがとうございました
487
:
名無しリゾナント
:2012/03/12(月) 21:49:58
以下、リゾナントリゾートです
最終回(仮)と最終回後の番外編、二本同時に用意しました
できれば最終回(仮)から時間を置かずに番外編を落としたかったからなのですが・・・
規制中ということで、自分の手でそれができそうにありません
時間を置いて一本ずつでも二本同時投下でも構いませんので、以下をどなたかお願いできますでしょうか
488
:
名無しリゾナント
:2012/03/12(月) 21:50:34
夏だ!
海だ!
リゾートだ!
てなわけで、旅行3日目の予定をほぼ消化したリゾナンター13名はホテルのプライベートビーチに集まった。
海の家に提供して、余った野菜その他の食材。
れいなたちがビーチバレー大会で獲得した、牛肉とトロピカルフルーツの詰め合わせ。
さゆみが海で釣ってきた魚。(海の家の料理長の手によってさばかれ済み)
野外用のコンロ。大量の炭。トングや串や人数分の箸。
それらが所狭しと並んでいる。
「よぉし!じゃあ今からバーベキュー始めっぞー!!」
愛の呼びかけに対し、うおー!という12人分の勝ちどきの声が上がった。
今この瞬間から、今回の旅行最後のメインイベント・バーベキューが始まったのだ。
「はい、ガキさん。トングでーす」
「はいよーっ」
ごく自然にさゆみからトングを受け取り、ごく自然に肉その他諸々を焼き始める里沙。
肉食ばかりのリゾナンターだけあって、多くのメンバーが目をギラリと光らせながら様子を見守っている。
「おーい!肉こっちにもあ、むぐっ!」
「いちいち言わんでもええやないですか愛ちゃん」
「向こうは向こう、こっちはこっちで楽しむデスよ、愛ちゃん」
目をギラリとさせたメンバーよりもさらに目を妖しく光らせて、愛佳とリンリンは愛の口を塞ぐ。
卓は二つで向こうは8人、こっちは5人。
明らかにこちらのほうがライバルは少ない。
周りにいた里保と香音も、うんうんと頷いた。
489
:
名無しリゾナント
:2012/03/12(月) 21:51:07
「ちょっ、さゆ!今れいなの前にあった肉とったやろ!」
「ケチくさー。いいじゃん、まだあるんだから」
「じつはねー、ジュンジュンはねー、くっすみさんのことがー」
「暑苦しいよー。酔っぱらうの早いよー。あっ、笹食べてみなよ笹!健康によさげな色してるよ?」
「はあ?メダルにサイン?・・・まあいいけど」
「ヤター!後で持って行きますね!」
「はいフクちゃん。お食べ」
「いいんですか!かかか亀井さんに焼いていただいたパプリカ・・・!」
「そしてこれがリンリンマンの必殺ギャグ・・・・・・“ポテト!”Say!」
「「ポテト!!」」
「アヒャー!マジ面白れー!」
「いや笑いどころがわからへん。あ、そろそろ新しい炭取ってこな」
思い思いに盛り上がるバーベキュー。
束の間の平和を満喫するかのようなバーベキュー。
やってることは普段と大して変わらない気がするバーベキュー。
しかし、これだけのメンバーが集まって平和に食事が終わるはずもなく。
「取り消して!今の発言取り消さないと本当に怒るよ!」
「なんで?里保ちゃんかわいい言っただけだよ?」
「被ってるって言ってんの!りほりほ大好きキャラまで真似しないでよ!」
「まねじゃないもん!わたし、ちっちゃくて動きにキレがある子大好きなだけだもん!」
「おう鞘師。その肉食べて腹壊す未来が見えたで。愛佳がのけといたるわ」ヒョイ
サッ「結構です。生焼けの肉程度でお腹を壊すほど水軍流はヤワじゃありません」
「先輩の心遣いは素直に受け取っとくもんやぞ」ヒョイ
サッ「心遣いって、育ち盛りの後輩から大きい肉を横取りすることがですか」
490
:
名無しリゾナント
:2012/03/12(月) 21:51:52
それぞれの卓でそれぞれに勃発する騒動の種。
さゆみとジュンジュンは、里保を愛でる権利を巡って。
愛佳と里保は、目の前のとびきり上等そうな肉を巡って。
今、嵐が吹き荒れる・・・!
「上等だぁ!表に出ろやぁ!」
「のぞむところダ!」
「いっぺんおまえとはケリつけなあかんと思ってたんや・・・」ヒョイ
サッ「あなたのこと先輩として尊敬してますが、勝てないと思ったことは一度もありません」
「道重さん!ジュンジュンさん!光井さんと里保ちゃんも!」
ひょうきんだけど案外常識人キャラの香音が二組を止めに入る。
なにしろさゆみとジュンジュンは身長があるし、愛佳と里保は勝つためには手段を選ばなさそう。
こいつらが暴れたらえらいこっちゃなのだ。
「あぁ〜、でも私一人じゃ止められっこないよ!助けてください高橋さん!」
振り返る香音。
助けを求めた先には、みんなの頼れるリーダー・高橋愛。
だが。
491
:
名無しリゾナント
:2012/03/12(月) 21:52:38
「れいな、食べカスついてる」
「えっ、どこ?」
「ここ。ってか、これ」
「!? ちょ、愛ちゃん!」
びっくり仰天、頬を赤らめるれいな。
きょとんとする愛。
れいなの口元についていた食べ物のかけらを、愛が指ですくって食べたのである。
「なんじゃそりゃあっ!それ天然でやってるなら凄過ぎるんですけど高橋さん!ってか田中さんの雰囲気も
いつもと違い過ぎるんですけど!なんか乙女な感じで、ぜんっぜん声かけられないし!」
思わず香音も、コントのツッコミ役みたいなツッコミが飛び出るというものだ。
普段は人に威嚇ばかりしている猫が飼い主の前でお腹見せてゴロニャン、な場面を目撃したような気分。
可愛いけど邪魔をしてはいけない。邪魔したら引っかかれそう。
愛たちを見なかったことにして、香音はもう一人の頼れる先輩に助けを求めることにする。
「新垣さん!みんなを止めてくださ・・・」
「う〜ん、やっぱお土産は日本酒のほうがいいかなあ」
「ちょっとガキしゃーん。まだのむんですか〜?」
「私じゃなくて先輩たちへのお土産だからね。結局この夏の慰安旅行も参加できなかったし」
「オゥ!ガキはんにも先輩がいるですか!」
「そりゃいるよー。中澤さんでしょ保田さんでしょ吉澤さんでしょ、それになんといっても安倍しゃん!でしょー・・・」
「いっぱいいるですね!ダークネスの幹部たちみたいな名前だ!」
「やだやだー!新垣さんは衣梨奈だけを見ててくれなきゃやだー!」
「ちょっとがきしゃーん。まらのむんれしゅかぁ〜?」
「っておい!どう考えてもダークネスの幹部の名前じゃん!まだスパイ設定続いてたのかよっ!つーかあんたたちも気づけよ!」
492
:
名無しリゾナント
:2012/03/12(月) 21:53:26
頼れるもう一人の先輩は、酔っぱらい二人と普段のテンションが酔っぱらいな未成年一人に囲まれすでに出来上がっていた。
どっからどう見ても、助けてくれそうにない。
そうこうしているうちに、メンチ切りまくりの4人のほうに動きがあった。
「里保ちゃん、ジュンジュンと組もうね!一緒にあの人やっつけるだよ!」
「あ゛ー!ちょっとなにドサクサに紛れてりほりほとくっついてんの!離れてよ!」
「大丈夫ですよ道重さん。すぐにあの小生意気なガキんちょ、道重さんの前に引っ立ててやりますから」
「タッグバトルというわけですか。・・・面白い。受けて立ちましょう!」
ジュンジュンの隣に里保が、さゆみの隣に愛佳が立っている。
二つのバトルが交わって一つになったようだ。
戦闘力に長けたジュンりほ、計略に長けなんとなくしつこそうなさゆみつ。
まともにやり合えば前者だが、後者がまともにやり合う気がしない。
まさに嵐の予感である。
なんかもう諦めたけど、一応念のため万が一ということもあるかもしれない。
香音はほんの微かな期待を胸にゆっくりと後ろを振り返って、その名を呼んだ。
「・・・聖ちゃーん」
聖は中学三年生にもなって年下にローマ字のスペルミスを指摘されるようなおバカさんだけど、
いざという時は香音たちのお姉さんという感じで頼りになる。
もしかしたら、ひょっとして、ともすれば・・・?
「今の私があるのはきらりちゃんのおかげなんです。久住さんあってこその聖っていうか・・・キャッ、言っちゃった!」
「ふーん。あ、梅干し食べる?」
うん、少しでも期待した私がバカだったんだろうね。
493
:
名無しリゾナント
:2012/03/12(月) 21:54:22
愛はれいなと戯れていて、里沙は絵里やリンリンや衣梨奈と飲んだくれている。
聖は小春に近づいて2ショットをねだるつもりだろう。
誰も、ジュンジュン・里保vsさゆみ・愛佳のバトルを止める気配がない。
バトルに気づいているかどうかも怪しい。
なにやってんだろう自分、と考えて香音は空しくなってきた。
「・・・はあぁ〜」
盛大にして重厚なため息を一つ。
今日一日の疲れをすべて乗っけたかのような深い深いため息。
香音は人の声が“聞こえ過ぎる”。
拾わなくてもいい声まで拾えてしまう性質なのだ。
聞きたくない言葉を今までいっぱい聞いてきた。
それで損してきたことだってたくさんある。
だから、たまにはいいか。
こういうことにしても。
「・・・・・・知ーらないっと!」
くるりと反転。
なんでもなかったような顔をして食事に戻る。
見て見ぬ振り、聞いて聞かぬふりだ。
みんなが事に気づくまで、香音はなんにも知りません。
494
:
名無しリゾナント
:2012/03/12(月) 21:55:05
「里保ちゃん、合体だよ!」
「はい!行きます!“ライド・イン・パンダ”!」
「ジュンジュンめぇ!さゆみを差し置いてりほりほと合体なんて許せない!・・・でも、パンダに跨るりほりほ超ラブリー〜!!」
「・・・言うとくけどな、鞘師。この場合は“ride in”より“ride on”のが適当やからな」
「うぐっ!!」
「バウ!?」
「ああ!間違いを指摘されたショックでりほりほが落ちた!」
「フッ。知ったかぶりの優等生は打たれ弱くてあかんなぁ」
先程まであんなに頭を悩ませてくれた喧騒もBGMに変えて。
誰も周りを気にしていないなら、今がチャンスだ。
網の上に残された肉や魚もまだ箱の中に眠ってる野菜も、みぃーんな一人で食べ尽くしてやる!
香音は焼いた。
焼いて焼かれてまた焼いてを繰り返して食べた。
聞きたくない声をシャットアウトして食べ続ける術を身につけた香音。
しかし、今日のような喧騒はリゾナンターにおいて日常茶飯事だ。
スル―したくなるような馬鹿馬鹿しいやりとりはこれからも数多く巡ってきて、そのたびにドカ食いした結果
成長期の女子中学生にふさわしい拡張を遂げるようになることを、彼女はまだ知らない。
495
:
名無しリゾナント
:2012/03/12(月) 21:56:15
夏だ!
海だ!
リゾートだ!
てなわけで、リゾナンター13人はひと時の休暇を終えて帰路につこうとしていた。
行きと同じく帰りも交通費をケチるので、一行は駅のホームで1時間に1本の電車を待っている。
しかし、そんなリゾナンターたちに迫る4つの影。
大きな柱の後ろに重なるようにして、少し離れたところからじっとリゾナンターの姿を見つめている。
「よし。行くよ、みんな」
「いやー・・・もうちょっと待ったほうが・・・」
「なんだよ、近づいて声かけようって言ったの亜佑美ちゃんじゃん」
「それはそうだけどさあ」
愛らしい容姿に似つかぬ低い声の少女が、その後ろの長い黒髪をまっすぐ伸ばした勝ち気そうな少女に文句をつける。
そんな二人の様子を、雑誌モデルばりに線の細い少女がおろおろと、実に純朴そうな大和撫子風少女がニコニコと見守っていた。
「ねえ、メシはどう思う?いつ声をかければいいか、最年長としてバシッと決めちゃってくんない?」
「え〜、歳は関係ないよ。ていうかね、メシってあだ名はやっぱりどうなのかなって・・・」
「じゃあメッシ」
「そういうバロンドール的なのもかっこいいけど。でももっともう、ガーリーな」
「じゃあはうたん」
「う〜ん、悪くはないんだけど・・・ちょっと恋愛体質っぽいかなあ」
「まぁちゃんのジョーカーどっか行った」
「「はい?」」
「まぁちゃんのジョーカーどこだろ〜」
496
:
名無しリゾナント
:2012/03/12(月) 21:57:09
話がズレて、お年頃の乙女としてはそれなりに深刻な問題を話し合っていた低音とモデル。
そこに、ニコニコ少女が割って入った。
だがその割り込み方はあまりに脈絡がなく、二人は暫し呆気にとられてしまう。
沈黙を破ったのは、先程まで低音と言い合っていた黒髪ロングだった。
「あ、もしかしてまぁちゃん、トランプのジョーカー失くしちゃったの?」
「うん」
ニコニコ少女がいっそうニコニコと笑ってみせる。
どうやら、持参したトランプの中にジョーカーが見当たらないらしい。
「ホテルに置いてきちゃったのかな。昨日の夜みんなでババ抜きしたんだから、その時まではあったよね」
「ちゃんとケースに入れたよ」
「じゃあケースのフタが外れて荷物の中に紛れちゃったとか。ちょっと探してみようか」
「うん。あゆみん優しい」
二人は荷物を開けてごそごそとジョーカーを探し始めた。
そのうち「私も手伝うよ」と言って最年長らしいモデル少女も捜索隊に加わる。
3泊4日の泊まり荷物の中からカード1枚見つけ出すのは、結構大変なのだ。
「あゆみん優しい。はるなんも優しい。だからくどぅーの負けー!」
「なんでだよっ!」
「くどぅーも一緒に探そうよ。みんなで探したら早いよ、きっと」
4人でいると、いつもこうなる。
低音がなにかを仕切ろうとすると負けず嫌いな黒髪が張り合ってきて、
ニコニコがわけのわからないことを言い出しモデルがみんなをまとめる。
たまにパターンは変わるけど大体こうだ。
“くどぅー”と呼ばれた低音少女は、それが悔しくもあり心地良くもあった。
497
:
名無しリゾナント
:2012/03/12(月) 21:58:19
4人はいつだって一緒。
この夏の大冒険「東京から利曽南島・鈍行列車ほかの旅」も4人で挑戦し、成功を収めようとしている。
夏の海を遊び倒す中で、不思議な存在感を示す集団に気がついたのは誰だったか。
砂浜で遊びまわっていたら、怪しげなチャラ男どもを一蹴するお姉さんたちがいた。
海の家に行ったら、一生懸命に接客するお姉さんたちがいた。(なんか不純な目で見てくる人もいたけど)
ビーチバレー大会をチラ見したら、並み居る強豪に引けをとらない勝負をする姉さんたちがいた。
島を散歩していたら、すごい勢いで獲物を釣り上げまくる姐さんがいた。
帰りの電車を待っていたら、ずっと憧れの眼差しを送っていたあのアネキたちがいた!
声をかけようかかけまいか。
そもそも道中どこまでご一緒できるのか。
あれやこれやと葛藤しつつ、今4人は“まぁちゃん”のジョーカーを探している。
「あったー!」
“くどぅー”が達成感に満ちた大きな声を上げる。
手には、トランプの札を収納する専用のケース。
「ケースの底に張りついてた!ちゃんと見なきゃダメじゃん、まぁちゃん」
「えへへぇ〜」
ジョーカーが収納ケースの底にぴたりとはまっているのを見せる。
おそらく“まぁちゃん”は、ケースをひっくり返して出したトランプの札を見てジョーカーがないと慌てたのだろう。
まったく人騒がせな。
498
:
名無しリゾナント
:2012/03/12(月) 21:59:56
だが、おかげで決心がついた。
この中でジョーカーを見つけた人の意見に従おうと、“くどぅー”はひそかに思っていたのだ。
“あゆみん”が見つけて「もう少し待とう」と言えばそうしたし、“まぁちゃん”が見つけて「このままがいい」と言えばそのつもりでいた。
“はるなん”が見つけたら・・・メシと呼ぶのをやめてあげてもよかった。
でも、見つけたのは“くどぅー”だ。
だから今は、自分の思う通りに行動する。
「ジョーカーも見つかったし!みんな、行くよっ!」
「ま、待ってよ、くどぅー!」
「心臓がポクポクしてきた〜」
「くどぅー待って!荷物荷物!」
「後で受け取る!はるなん持ってきて!」
「えぇ〜!・・・ってあれ?“はるなん”?」
荷物も持たずに飛び出した。
憧れの彼女たちの元へ向かって一直線に走る。
彼女たちが何者かわからない。
どこに帰るのかだって知らない。
それでも、この出会いは4人にとって一生忘れられないものになる。
きっと4人の転機になる。
そんな予感に満ち溢れ、“くどぅー”の足は止まらなかった。
499
:
名無しリゾナント
:2012/03/12(月) 22:03:15
>>488-494
『リゾナントリゾートin利曽南島 3日目夜―やっぱり最後はバーベキュー?―』
>>495-498
『リゾナントリゾートin利曽南島 4日目昼―うれしめでたし大合流―』
以上です
お手数おかけしますがよろしくお願い致します
500
:
名無しリゾナント
:2012/03/13(火) 22:50:40
代理ありがとうございました
501
:
名無し募集中。。。
:2012/04/07(土) 10:24:27
「御苦労だったわね。」
「はい。飯田様のお指図どおりに・・・」
鳳卵学院・理事長室には大量の針がケースに入れられている。
そしてそこにはダークネスの予知能力者・飯田圭織の姿があった。
「しかしよろしいのですか?本来の目的はサンプルとなる能力者の確保のはず。針から採取したDNAだけでは実験が・・・」
「いいのよ、これはあくまでの予防措置。この学院にはあの忌々しいリゾナンターもいるからね。吉川、捕えているあの3人を殺してきてちょうだい。」
「よろしいのですか?」
友はどうやらダークネスが敵であるリゾナンターを味方に欲しているのを知っているようだ。
「構わないわ、正直言うと、裕ちゃんの思い通りに事が運ぶのは納得できないから。」
「わかりました。」
友は理事長室を出て行った。
飯田が残された部屋にはさきほどれいなたちと激闘を繰り広げた恵理菜がすやすやと寝息を立てている。
「強大な力を持っていてもそれを制御できずにすぐに倒れてしまう。兵隊には向かわないわね、あなたは・・・」
502
:
名無し募集中。。。
:2012/04/07(土) 10:26:21
矢島警備隊本部
れいなたちは檻からだされていた。
しかしピアノ線できつく拘束されたままだ。
「あんたが黒幕だったと!」
「そうね、この針で人を惑わせていたのは事実よ。でも、これはお金をもらってやっていた単なるビジネス。」
「ひどいの!あなたに操られて、心を傷つけられた人が大勢いるの。」
「あなたもそのひとりよね。面白かったわよ、親友の首をしめる姿を見ていて・・・」
友はひとり笑っている。
この女は完全に自分のしたことで楽しんでいる。
おそらくここだけではない、ほかの所でも大勢の人を苦しめていたのだろう。
「くそっ!ぶん殴ってやる!」
「そんな姿で何ができるの?今、楽にしてあげるから。」
友は指先から針をだして、3人に迫る。
「やるなら、私からしなさい!」
「がきさん!」
「大丈夫よ、あんたたちには指一本触れさせないから。あんたたちを死なせるようなことになったら愛ちゃんに顔向けできないから。」
「そう、じゃああなたから死なせてあげる。」
友は針を里沙の急所に向けた。
ボン!
すると友が何かに跳ねのけられて、本部内にある机に頭をぶつけて気を失った。
503
:
名無し募集中。。。
:2012/04/07(土) 10:27:09
「何があったの?」
「どうです?ももアタックの威力は?」
そこにいたのは嗣永桃子であった。
どうやら洗脳されている様子はなさそうだ。
「あんた・・・どうして?」
「もう潜入捜査している場合じゃないし、かといってももちひとりでは解決できそうにないんで、助けに来たニャン!」
そう言いつつ、桃子はなれた手つきでれいなたちの拘束をほどいた。
「黒幕は理事長室にいるニャン!」
「よし、がきさん行こう!」
理事長室
ドン!
れいなたちがドアを蹴破って中に入ると・・・
「あんたはダークネスの!」
「やはり来たわね・・・やはりあなたたちとかかわるとろくなことにならないわね。私のプライベートオフィスに土足で踏み込むなんて・・・」
「もしかしてここの理事長って・・・」
「そうよ、数年前からここの理事長になっていたのよ。少しずつダークネスの人材になりそうな生徒を人知れず洗脳していたの。それなのにあんたたちに嗅ぎつけられて・・・」
「だったら、観念するんや!」
れいなたちがすごんでも飯田はまったく感情を出していない。
何やら余裕を見せている。
504
:
名無し募集中。。。
:2012/04/07(土) 10:28:23
「ふふふ、m411に敗れたあなたたちで何ができるの?」
すると飯田の傍らに恵理菜が立ち上がった。
「さぁ、m411。こいつらを殺しなさい。」
恵理菜が手をかざした瞬間・・・
ビリビリビリ!
恵理菜の目の前を電撃が走った。
「この電撃・・・もしかして。」
「ヒーローはいいところに登場するもんだよ。」
「小春!」
恵理菜はすかさず部屋の中のものを念動力でれいなたちにぶつけようとはかった。
バキバキ!
「発火!」
目の前にパンダが盾となり、そして緑の炎が物体を燃やしつくした。
そしてそこからできた炎を風が恵理菜に吹き荒らした。
「ジュンジュン!リンリン!」
「絵里!」
「くっ!」
恵理菜が高速移動で里沙に迫った。
パシッ!
「あーしの仲間には指一本触れさせんで・・・」
「あんたの動きは愛佳にはお見通しやで。」
「愛佳・・・愛ちゃん!」
505
:
名無し募集中。。。
:2012/04/07(土) 10:29:08
リゾナンター全員集結!
「里沙ちゃん、一樹君からの伝言ちゃんと聞いたやよ。」
「召使い・・・ちゃんとリゾナントにつけたと!」
「やったなの!」
恵理菜はさすがに一歩引いて、リゾナンターを見つめている。
過去に戦ったことはあるが、リゾナンター全員を相手したことはなかった。
すると・・・
「ああ・・・きゃあ!」
突然、恵理菜が発狂し始めた。
「どうしたの?」
「たぶん、力を制御できずに暴走しているのよ。」
今まで恵理菜の力は安部なつみによって抑えつけられていた。
それを友によって無理やり解放されて、その反動がきたのだ。
「ぐわー!」
「ぎゃあー!」
学院中からも叫び声が聞こえる。
「洗脳された人たちもおかしくなっとるけん!」
「洗脳の中枢が狂いだしたのよ、ほかに洗脳されている人達にも影響が出始めている。」
506
:
名無し募集中。。。
:2012/04/07(土) 10:30:10
学院の人々のほとんどは恵理菜の洗脳音波で操られている。
恵理菜の影響も音波のように伝わったのだ。
「どうするんですか?これだけの人々の洗脳をいちいち解いている時間はないですよ!」
「高橋さん!新垣さん!愛佳の提案聞いてもらえますか?」
「うん、何?」
「愛佳の案にしては突拍子もないですけど、前、田中さんがいうてたのを聞いたんですけど、田中さん、道重さん、亀井さんが約束してたんですよね。」
「それってもしかして・・・」
それは絵里、さゆみ、れいなのしたひとつの誓いであった。
れいなの共鳴増幅と絵里の風の力でさゆみのいやしの力を世界中に送り届けるのだと
「あれをするんです。これだけ大勢の人々の洗脳を解くにはそれが一番かと。」
「できるかどうか一か八かだけど、やるしかないけん。」
全員がうなずいたのちに円陣を組む、こうしたほうがたがいに共鳴しやすいのだ。
「じゃあ、始めるよ。」
里沙の合図をきっかけに共鳴を始めた。
だが、それを影から友が眺めている。
(おのれ、飯田はすでに私を見捨てて逃げている。もしやこうなることが最初からわかっていたのか。私は単なる使い走りか!だが、このままでは捨て置かないぞ、リゾナンター!)
すると友は針をれいなの顔に向けて、飛ばそうと構える。
「そうはさせないぞ!」
507
:
名無し募集中。。。
:2012/04/07(土) 10:31:13
すると駆け付けた一樹が友に組みかかった。
激しくふたりは廊下を転げまわる。
「邪魔をするな!」
友の針が一樹に迫る。
「さぁ、癒しを力を学院に・・・」
リゾナンターの円から光が学院中に降り注ぐ。
それは恵理菜を含め、学院中の人々にも届いていく。
光を浴びた恵理菜は発狂をやめて、静かに眠りにつく。
それに続くかのように学院中の生徒や教員も倒れていく。
光を解き放ち、リゾナンターは円陣を解く。
「うまくいったと?」
「彼女は眠ったの。たぶん、成功したんだと思う。」
周りを見渡すれいなの目に飛び込んだのは・・・
「一樹!」
一樹は胸を針で刺されて倒れていた。
れいなはすかさず駆け込んだ。
「そんな・・・嘘やろ!死ぬんやない!あんたが死んだら、誰がれいなの明太子パンを買ってきてくれると!」
いくら揺さぶっても一樹は目を覚まさない。
れいなの目には一筋の涙が・・・
508
:
名無し募集中。。。
:2012/04/07(土) 10:32:05
「ごめん・・・れいなたちとかかわったばかりに・・・関係ないあんたを死なせてしまった。」
「待ってよ・・・勝手に殺さないでくれる!」
すると一樹がぱっちりと目を開けた。
その様子にれいなは驚いている。
それもそのはずだ、位置的に確実に心臓のあたりを刺されていそうだった。
「これのおかげで命拾いしたよ。」
「明太子パン・・・」
「買っておかないと、君に怒られるだろうから。」
「よかったと!」
れいなは一樹に抱きついた。
里沙たちはれいなのあまり見ない光景に少し戸惑っている。
そんな中、愛は一樹を刺した針をゆっくり抜いて、確認をした。
「この針を刺した奴はどこにいったんやざ。」
「走って逃げたと思います。」
「そうか、ありがとう。さゆにきちんと治療してもらってな。小春!」
「はい!」
愛はすごい声で小春を呼びつけた。
小春はすぐさま愛の意図に気づき、念写を始めた。
そしてそれを見た愛はすぐさま瞬間移動で消えた。
509
:
名無し募集中。。。
:2012/04/07(土) 10:32:41
その頃、友は学院から走って逃げていた。
「このままじゃあ、終われないわ。いつか必ずリゾナンターに復讐してやるわ!」
「あーしらも終われないんやよ。」
すると友の前に愛が瞬間移動してきた。
「おまえは高橋愛!」
「やっと見つけたやよ。前の時の借りを返させてもらうやよ!」
数日後・・・
喫茶リゾナント
「いらっしゃいませ!」
喫茶リゾナントにれいなの姿があった。
すでに制服ではなくいつものウェイトレス姿だ。
「こんにちは。」
「がきさん、いらっしゃい。元の生活はどうとね。」
「そうね、身元を隠すために歌をわざと音痴にする必要もなくなったからね。楽よ。」
「それ必要なことかいな。さゆはあれから学院を離れたがらんくて苦労したと。鞘師と離れるのが嫌なんやろう。」
あの事件以降、学院の校長はけがから復帰して、飯田が逃亡したことにより理事長席は空白となり、風紀委員も友の暗躍から解放されて、風紀委員は矢島警備隊と統合されることになった。
騒動もなくなり、ひとまずれいなたちの潜入捜査は幕を閉じた。
510
:
名無し募集中。。。
:2012/04/07(土) 10:33:13
「ねぇ、愛ちゃん。メニューに明太子パンをいれようよ。」
「駄目やよ、どうせれいなしか食べないんやろう。」
「ぶぅー!」
れいながふてくされて、カウンターから離れると里沙が愛に話しかけた。
「結局、多くの生徒のDNAをダークネスに持って行かれたから、めでたしとはいえないけど・・・」
「そうやね、あの友ってやつはあーしがぼこぼこにして警察に引き渡したからよかったけど、結局ダークネスには手も足もだせんかったやよ。」
「真野ちゃんのこともこれからの課題だし、それに・・・」
「それに?」
「実はあの後、警察に問い合わせたんだけど、潜入捜査官に嗣永桃子というのはいないらしいわ。」
「えっ!」
確か桃子は里沙たちに警察からの応援の潜入捜査官としてやってきたと告げていた。
しかしそんな人物は最初からいなかった、これは里沙がKに確認してわかったことであった。
「うかつだったわ、田中っちたちがうまく潜入捜査できるかに気を配りすぎて、あの嗣永桃子の身元をちゃんと確かめなかったわ。」
「仕方なかったやよ、いろいろあったんやから。このことはれいなたちには内緒にするやざ。余計な心配させたくないし。」
「そうね・・・」
511
:
名無し募集中。。。
:2012/04/07(土) 10:34:03
一方、街中を桃子が携帯を片手に歩いていた。
「もしもし?私です。はい、今能力者のDNAサンプルを持って、そちらに・・・ええ、飯田圭織をだしぬけるか心配でしたけど、先生のおっしゃる通りでした。確実に飯田圭織の予知能力は衰えており、事前の対処に遅れが。はい、すべては先生の願いどおりに・・・」
「明太子パンほしいなぁ。」
ガランガラン!
リゾナントのドアが開かれると同時に明太子パンがれいなに向かって、飛んできた。
それを見て、れいながうれしそうな表情を浮かべた。
それは明太子パンが飛んできたことだったのか、それともそれを投げた彼の会えたことに喜んでいるのかはれいなしかわからなかった。
学園潜入 終わり
512
:
名無し募集中。。。
:2012/04/07(土) 10:37:00
>>501-511
「学園潜入 救いへの共鳴」
どうもリゾクラ作者です。
いろいろありましたが、なんとか完結です。
ドラマの内容に振り回されながら書いており、どのように終わらせるかも悩んでいましたが。
結局はリゾナンター集結というありがちな展開になりました。
やはりオリメンがしっくりきてしまうのかな?
513
:
名無し募集中。。。
:2012/04/07(土) 10:37:45
あ、忘れてました。
自分のパソコンでは連投規制が入るので代理投稿よろしくお願いします。
514
:
名無しリゾナント
:2012/04/07(土) 17:26:09
レス数が多いな
ま、行ってみますか
515
:
名無しリゾナント
:2012/04/07(土) 17:53:55
どうにか完了
ありがちな展開というよりは王道の展開というべきか
516
:
名無し募集中。。。
:2012/04/07(土) 21:32:58
代理投稿ありがとうございます。
517
:
名無し募集中。。。
:2012/04/25(水) 20:57:03
>>274-277
彼女は風を感じるのが好きだった。
あの事故から数ヵ月。
陸上部での大会が迫っていたが、あの事故には自身の足に重症の怪我を負わせた。
リハビリをすれば治ると医者に言われたが、喪失感は彼女を絶望させる。
中等部最後の試合だった。
高等部でも続けるつもりだった。
この先もずっと駆け続けるつもりだった。
練習して見に付けた力が無くなる。失くなる。
不安で不安でしかたがなかった。
子供だと思われるかもしれない。
実際、子供だった。小さな世界しか知らない、未熟な子供。
そんな時だった。
完全に傷の治っていない、ちゃんと力の入らない足でも走る事ができた。
まるで魔法のように。
自分だけの魔法に、彼女は依存するようになった。
例えそれが、自身の両足に負担をかけていた事になっていたとしても。
いつしか"アレ"は彼女に反抗するようになった。いわゆる、暴走。
『空気を操る力』
部活中にそれは起こった。
仲間の数人が怪我を負って、彼女は、思った。
ああこれで、楽になれる。
518
:
名無し募集中。。。
:2012/04/25(水) 20:57:58
思ってしまった。
いつこの魔法が解けてしまうか判らない不安と、背負わされた期待。
ただ走れれば良かったのに。
自分の気持ちが恐ろしかった。ただ走って振り切る事しかできなかった。
誰に助けを求めばいいのか、判らなかったんだ。
ああ、眩しい。
オレンジ色のブレた太陽のヒカリ。
…違う。
似ているけど違う、あれは、あのヒカリは。
――― 少女の見下ろす世界。
変わらないモノを変える世界。カタチの変わる世界。
イノチの終わりを告げる世界。
卑屈に笑って、真っ白に消える、退屈に咲いて、真黒に朽ちる。
熱にうなされたまま。
命の輝き、傷の癒えない軌跡、屋上に佇む黒い影。
呟く、笑って、笑った―――
光が収束し、女の子は刃の切っ先を女子生徒に向けていた。
振るった。
瞳に宿る一閃。ぽっかりと『穴』が開く。
それがゆっくりと元の"カタチ"へと凝縮していく。
無機質な球体ではなく、持ち主の感情そのままに。
コハクのヒカリを帯びた、砂時計。
女の子はそれをしっかりと箱に詰め、古びた電話ボックスの受話器を取った。
519
:
名無し募集中。。。
:2012/04/25(水) 20:59:12
「ふっ、ほっ、はっ」
鈴木香音は両腕を横に泳がすような動作を必死にやっていた。
自分の部屋で、何の恥ずかしさも無く。
夕飯の時間までの軽い運動、といえば聞こえはいいかもしれない。
ぶおーん、ぶおーん。
両腕を横に振る事で微かな風力が収束し、見えない風によって壁に
掛けられたカレンダーがゆっくりと揺れている。
額から汗が滲んでいる。両目はどこか真剣だ。
少なくとも鈴木はまさに極めるかの如く「ちょうちょ」の動作をしている。
彼女の十八番だ。
得意だからこその真剣な眼差し。
それを往復数十回とこなすのだからモノマネも突き詰めれば達人の域だ。
母親は妹と一緒に買い物へ出かけている。
まだこの時間は学校で部活に励んでいるのだが、今日は顧問の先生が
不在だったため、休みになっていた。
誰も居ないからこそただならぬ集中力を発揮する。
誰かが顔を出そうと思うものなら鈴木の顔真似&両腕から繰り出される
横スマッシュによって顔を挟まれてしまう。
それとも「カマキリ」によって縦チョップが幾度となく繰り出されるかもしれない。
たかがモノマネ、されどモノマネ。
4歳の頃から持っているクマのぬいぐるみがアフロを付けていても
それが鈴木にとっては自然であり、また愛しさを憶えるようになる。
虫に対してもそのカタチを全て記憶したうえで処理をする。
つまりはそういう事だ。
520
:
名無し募集中。。。
:2012/04/25(水) 20:59:58
この動作に意味がなくとも、鈴木はモノマネをし続けるだろう。
そこに確かな愛がある限り。
〜♪!
そんな何処か青春ドラマチックな音楽を流しているような雰囲気に
なっていた鈴木の耳に微かな着信音。
1階にある固定電話からだ。
誰も居ないからこそ必然と鈴木がそれを取る事になる。
さすがに電話の"音"で誰かがかけてきたのかまでは判らない。
鈴木はタオルで汗を拭きながら、その受話器を取った。
「はい、鈴木でーす」
軽い口調で鈴木は相手に告げる。
だが声は返って来ない、静まり返るそれに、もう一度告げ返す。
「もしもーし?」
鈴木は無言電話か?と思い、その受話器を下ろそうとした。
だがなんとなく、本当になんとなく気になってしまう。
もう一度告げ返して、何もなければ下ろそうと思い、口を開く。
「あのーどちら様ですか?」
瞬間。
『嘘のない現実は無い』
521
:
名無し募集中。。。
:2012/04/25(水) 21:00:48
…?…??
『本当の現実はあっても、嘘のない現実が無くなることはない』
突然聞こえて来た、女性の声。
宗教勧誘か?
鈴木は耳から離し、受話器を下ろす。聞いてはいけない気がして。
カチャン。――― ?
鈴木の鼓膜に"音"が響く。キインという鋭い音。
頭を揺さぶられる音、奔る音、嫌な音。
何故?
何故なら。
『何故なら人の嘘で出来た世界だから。』
『優しい声に人は惑わされてしまう』
『優しい嘘に人は依存していく』
『ねえ』
『貴方は、本当にそこにいるの?』
ガチャン。
香音はビクリと反応する。
玄関から顔を出したのは妹で、「ただいまー」と声を上げた。
後に入ってきた母親が香音の姿を見て首を傾げる。
522
:
名無し募集中。。。
:2012/04/25(水) 21:01:46
「どうしたの?電話でもかかってた?」
「え?あ、う、ううん。間違い電話だって」
「そう?なんか顔色悪いけど大丈夫?」
「きっとお腹すいたんだよ、早くご飯ー」
「じゃあ手を洗ってきなさい、香音もね」
「うん」
スーパーの袋を抱える母親と妹を見て、もう一度電話機を見つめる。
鈴木は頭をかきむしりながら、二人を追った。
微かな違和感を端っこに押しやるように。
鈴木は気付かない。
それが受話器の向こう側ではなく、直接脳に伝わっていた事を。
鈴木は気付かない。
既に自分が"当事者"である事を。
鈴木は気付かない。
誰も気付かない。
今から始まるのではなく、以前からずっと続いていたことを。
523
:
名無し募集中。。。
:2012/04/25(水) 21:05:00
--------------------------------以上。
>>517-522
ついにPCまで規制に…というか忍法帖なんたらってまだ
あるんですね…もしかしたらまたお世話になるかもです。
すこし長くなりましたが時間がある時にでも…。
524
:
名無し募集中。。。
:2012/04/25(水) 21:08:44
あ、良ければ521の下から三行目を「香音」から「鈴木」
に変えてください、よろしくお願いします。
525
:
名無し募集中。。。
:2012/04/25(水) 22:01:38
>>523
代理っときやした!
526
:
名無し募集中。。。
:2012/04/26(木) 12:57:52
代理投稿ありがとうございましたっ。
個人的に長くなりそう…あの忍法帖はいつ解けるんでしょう。
527
:
名無し募集中。。。
:2012/04/26(木) 14:33:09
――― 譜久村は公園に立っていた。
ホームルームの時に彼女が入院した事を教諭から聞き、放課後
倒れていたというその場所に立っていた。
両足が酷い状態だったという。
事故で怪我をしていたという話をは聞いていた。
まだ完治していなかったにも関わらず、部活で走り続けていたのもあって
一歩遅ければ手術しなければいけなかったらしい。
だが時間をかければ治る見込みはあり、今後はリハビリをする事になる。
名もなき通報者によって彼女の人生は救われたと見えた。
「……」
譜久村の真下には何かの欠片が残っていた。
ペットボトルのキャップ、プラスチックの破片が散らばっている。
液体はもう乾いてはいるが、その事実は変わらない。
万物の元素の一つである物質層には、人が決して見ることの出来ない思念を纏っている。
本質的なエネルギー場、アストラル・コーザル。
足跡、そして、傷跡。
膝を折り、地面に手を置いた。
譜久村の両眼がグアアアと見開かれる。
眼球を押さえつけられているような痛みに眉が歪む。
ビデオテープの巻き戻される音が鼓膜を刺激する。
ガリガリガリガリ、ザリザリザリザリ。
目がジクジクする。視線に薄紅の閃が過る。
「くっ…」
528
:
名無し募集中。。。
:2012/04/26(木) 14:34:28
白黒、モノクロ、揺れる影、揺れるのは、女子生徒だ。
意識が揺れる。ダメだ、まだ。
気持ちが悪い、音に酔う、色に廻る。
まだ。
まだ。
女子生徒の姿。キイキイ。ブランコ。後ろ姿の女の子。
女の子と言い合う女子生徒。ブレる、ブレる。見えない。
携帯電話。投げられる。茂みの中。
女の子の顔が逆光に照らされる。ブレる視界。女子生徒が吠える。
赤。朱。血。刃。
ガリガリガリ、ザリザリザリ。
倒れる。ぼんやりと掠れた視界。黒、闇。穴。
オレンジ色。コハク色。
知ってる。箱に詰めた、コハク色。オレンジ。
知ってるような気がした。
――― 遊園地の観覧車の前で女性が一人。
綺麗な笑顔だった。
まるで今にも散ってしまいそうな華のように。
透き通る瞳。手を上げる。高く、高く、高く。指を宙(ソラ)に。
口を開ける。大きく、叫ぶ。
女性は満足したように静かに、風の音を聞いた―――…。
パシンッ。
529
:
名無し募集中。。。
:2012/04/26(木) 14:35:34
パシンッ。
譜久村の意識が戻る。
目を見開き、弾かれるように青空を仰ぐ。
晴天。今日もまた、晴天だ。
知ってるような気がした。あの女性の事。
とても切なくなるような、悲しくなるような、気持ちが揺れ動く。
涙が溢れそうになって、それを乱暴に拭った。
譜久村は茂みの中を捜し回り、携帯電話を見つける。
開くと、画面には一つの留守電。
部活が中止になった事を聞いて掛けた、譜久村の着信。
彼女から話を聞く必要がある。
譜久村は彼女の居る病院へと足を進めた。
頃合い、か。
屋上。其処は何処でもない。
其処はハシゴの上。其処は給水塔。其処はあっち側。
ポータブルプレイヤーにはイヤホン。両手にはサイダー。
イヤホンを付ける耳には静かなさざ波の音。
街が見える、公園が見える。小さな影が一つ、事実を拾った。
鞘師は少しだけ寂しくなかったが、しょうがないと思う。
目玉焼きはかのんちゃんに譲るよ。想う。
530
:
名無し募集中。。。
:2012/04/26(木) 14:36:20
夕凪。
静かな海の上を、めいっぱい羽根を広げたうみねこ
が飛んでいく。
波打ち際。光の中で。
光が眩しい、蒼い、蒼い空。
それは誰かが夢見ていた、願い。
世界は廻る。誰かが居なくなっても、それでも。
531
:
名無し募集中。。。
:2012/04/26(木) 14:38:49
-----------------------以上。
>>461-467
を投下の時に書いておいて頂けると幸いです。
また時間がある時にお願いします(平伏)
532
:
名無し募集中。。。
:2012/04/26(木) 14:41:39
付け足し。
りほりほがあの年で環境音楽が好きっていうのは
軽く衝撃を受けました。
533
:
名無し募集中。。。
:2012/04/26(木) 19:03:41
代理っときやした!
534
:
名無し募集中。。。
:2012/04/26(木) 23:23:02
猫は群れない
誰と関わらないでも気にせず、勝手気ままに生きる
本能の赴くままに食べ、走り、眠る、そんな束縛を嫌う自由の象徴
犬は群れる
集団のなかに飛び込んで、社会を構築する一員となる
ボスの命令に忠実に従い、課せられた使命をこなす規律の象徴
そのくせ猫も犬も退屈を嫌うし、悩む
自由な猫は時折思う、何のために生きているのか?今をいきるだけでいいんだろうか?
縛られた犬も時折思う、ただ従うことが本当に正しいのか?自分らしさとはないか?
「れいな、暇やけん」
そう言って隣で笑うあなたの見た目は猫
『・・・今も退屈ですか?』
ためらいがちに尋ねた私の質問にあなたは答えた
「ん?そうっちゃね・・・昨日よりは楽しいけど一昨日よりは退屈っちゃね」
本当に気まぐれだと思う。でもそれは私も同じ
まわりからみたら私もきっと猫
でもこうやってあなたの傍にいたいと思う気持ちは犬
・・・もし私が犬だと気付いたら猫のあなたはどこかに行ってしまいますか?
535
:
名無し募集中。。。
:2012/04/26(木) 23:31:09
新しい話が多くて色々と刺激受けてます。時代の移り変わりも感じてます。
投下したのは『Vanish! 0.7』のプロローグです。読み方は『バニッシュ レイナ』
れいなの『共鳴』が発現してない時代、いわゆる『過去編』になります。
某ベリメンが出る話なのでホゼナンターの許可をもらってから書きます
代理の方よろしくお願いします
536
:
名無しリゾナント
:2012/04/27(金) 02:11:54
とりあえず貼っときました
537
:
名無し募集中。。。
:2012/04/27(金) 07:05:09
代理ありがとうございました
538
:
名無し募集中。。。
:2012/06/01(金) 03:27:33
http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/577.html
http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/584.html
の続き。
何処にも繋がっていない世界。
子供のころに、いつも傍にあった辺りをはね廻る音たち。
両手いっぱいにすくったはずの水は、今でも零さないように大切にしていた。
失くすことを恐れた。
手にくんだ水は、本当は乾いていて。
誰にとってもそうで、体温で乾いていく。
生きてるから。熱を持ってるから。
でも失くした水は、また汲んでくれば良い。
その場所は何処にでもあるから。
道端に転がるほんの小さな小石にだって。
例えは誰かのココロとか、自分のココロとか。
気付くことが出来れば簡単なことで。
見つける事ができればなんて優しい。
少し目線を変えればいいだけなのに、まだ小さな世界に佇んでいる。
*
――― カチカチカチカチ。
携帯を操作する音。
メールを作成するのに数分を要するものの、デコレーションくらいは
少しぐらい力を入れたいと思っていたりもする。
だがあまり夜にはしてはいけない。理由は簡単、寝てしまうからだ。
でもどうしても不安になったときは構わず送信してしまう。
こればかりはどうしようもないのかもしれない。
539
:
名無し募集中。。。
:2012/06/01(金) 03:28:13
カチカチカチカチ。
きっと相手の顔を見て言った方が良いのかもしれないし、それが
苦手という訳でもない。
人見知りはしないタイプ。
言いたいことは言っておきたいタイプ。
それがどんなに相手のことを考えていない発言だとしても
自分が後悔することの方がダメだと思うから。
後悔はしたくない。
勝負に負けることもしたくない。
悲しい事は嫌だから。
自分を犠牲にすることで切り開ける未来なんて考えられない。
でも誰かのためならそういう事もするかもしれない。
優柔不断という訳じゃない。
ようするに優先順位で物事を決めるタイプ。
カチカチカチカチ。
仮面ライダーゼロノスとボウケンピンクの共通点は、二人共
最終回では自分の為に仲間と別れて旅立ってしまう。
前者は自分の生きる歴史を捜す為に。
後者は想い人を支える為に。
求めるのは凄く良い事だと思う。
人は求めるものがあるからこそ生きたいと思うし、生きられると思うから。
彼の言葉はそれを物語っているとしか言いようがない。
ふっ、思えば熱い男だったとよ。
カチカチカチカチ、ピッ。
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