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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part2

478名無しリゾナント:2012/02/24(金) 19:41:58

「うっわぁ・・・・・・もう場所ないじゃん」

岩場にはそれなりの格好をした釣り親父たちが坐しており、新しく割り込めるようなスペースは少ない。
空いているのは、足場が不安定で少しでもバランスを崩したら海へドボン!となりそうなところばかりだ。

「しょうがないよね、うん。場所がないんだもん。帰るしかないでしょ、これは」

さゆみは、里保のベストショットが撮れた時に負けずとも劣らない今日一番のイイ顔を見せた。
よっしゃこれで帰る口実ができた。
さゆみはいそいそとUターン。

が、そこで。

「おっ、おねーさん釣りに来たの?めずらしーねー若い女の子が。こっちおいでよ。よかったら一緒にやんない?」

近くの岩場に腰かけていた、やたらちっちゃい釣り師に声をかけられてしまった。
魚屋のおっちゃんが被ってるような帽子を目深に被っていて顔はわからないが、声からして女性。
さゆみとそう年は離れていない気がする。
せっかく帰れるところだったのに。でもこんな若そうな人が釣りしてるなんてちょっと気になるかも。
半分がっかり、半分好奇心で、さゆみはその人の元へ向かう。

「失礼しまーす」
「どーぞどーぞ。ところでおねーさん、釣りよくやるの?」
「いえ、全然です。釣り堀に一回行ったことがあるくらいで」

小さい釣り師が場所を詰めてくれたおかげで、さゆみも岩場に入ることができた。
目の前はまさに海。
その恐ろしさを知らしめるような深い色が白波と共に音を立てる。
昨日遊んだビーチとは似ても似つかぬ海の本性の一端が見てとれた。

「ふーん、ほとんど初心者か。・・・よし、せっかくだからおいらが釣りのコツと醍醐味ってやつを教えてあげよう!」
「え?あ、はい、ありがとうございます」
「んじゃ、まずは道具を出して」
「・・・はい」


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