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( ,,^Д^)プラスチックの心臓が痛いようです 最終話
1
:
名無しさん
:2023/08/25(金) 22:38:39 ID:w43iWbmg0
最終話の途中ですが、まさかの2スレ目です。
1スレで足りると思ったのに…なんでや…。
368
:
名無しさん
:2025/05/23(金) 02:58:46 ID:e4oB02520
(,,^Д^)「まぁ、食費について考えてくれるのはありがたいし、別にいいよ。むしろ、いつもありがとうな」
o川*^ー^)o「いえいえ、マスターのためですから!それに、パンに合った料理を作るのもちょっと新鮮で楽しいですし!」
o川*゚ー゚)o「しかし改めて考えるとパンってありがたいですねぇ。安いし、お腹いっぱいになるし、日持ちするし、更にはおやつにもなりますし!」
(,,^Д^)「基本的にどんな食材にも合うし、余って困ることもあんまりないからな」
(,,^Д^)「それで、今日の夕飯って何なんだ?」
o川*゚ワ゚)o「はい!今日はですね、トースターで焼いたパンに、ゆで卵のサラダ!そして貰ったお皿には、春野菜たっぷりのビーフシチューです!」
o川*^ー^)o「ビーフシチューはですね、パンに付けても楽しめるようにとろみを多くつけておりまして……!」
o川*゚ー゚)o「…………あ」
369
:
名無しさん
:2025/05/23(金) 03:04:55 ID:e4oB02520
o川;゚ー゚)o「……」
(,,^Д^)「ん?キュート、どうした?」
o川;゚ー゚)o「……あのですね、お皿使いたくて、お皿の形にもパンにも合うビーフシチューにしたんですけど……」
(,,^Д^)「うん」
o川;゚ー゚)o「……お皿、一枚しかない、ので……足りない、です、ね……」
(;,^Д^)「……」
o川;゚ー゚)o「……」
(;,^Д^)「………いや、まぁ、別のお皿使えばいいんじゃ」
o(゚ー゚;川o「ちょっともう30点分パン買ってきます!!」バッ
(;,^Д^)「いや要らないって!!てか似たような形の皿ぜったい何処かで売ってるから!!」
o(゚Д゚;川o「ああっパン半額って確か今日限定だ……!緊急事態です、もう飛んでくしかない!!」
(;,^Д^)「話聞いて……ちょっ、キュート!?止まれって!!」
o(>ー<;川o三「うわあぁ私としたことが!急げいそげ〜!!」ダッシュ
(;,^Д^)っ「キュート〜!?」
〜おしまい〜
370
:
名無しさん
:2025/05/30(金) 17:32:05 ID:4SLJ3XTg0
本編読んでここまで追いつきました!素晴らしい作品ありがとうございます!!!
371
:
名無しさん
:2025/06/08(日) 01:40:58 ID:PcZlMQe60
更新乙です!
372
:
名無しさん
:2025/06/11(水) 09:32:21 ID:oe7hiBzg0
乙
373
:
名無しさん
:2025/06/11(水) 09:34:59 ID:rt.RunqI0
乙乙
374
:
名無しさん
:2025/07/18(金) 23:46:27 ID:97ayFyBY0
『くら寿司』 16/99
o川*゚ワ゚)o「わ〜!ここがくら寿司ですか!外観も店内も綺麗ですね〜!」
(,,^Д^)「言っとくけど、ここ食べ放題じゃないからな」
o川;゚ー゚)o「わ、分かってますよ!ちゃんと食べたいだけ食べます!」
(;,∩Д-)「いやそれじゃダメなんだって……」
o川*゚ー゚)o「あれ?ここ、流れてくるお寿司にカバー着いてるんですね」
(,,^Д^)「そうだよ。だから流れてるお寿司も新鮮さが失われてないんだ。あっ、今流れてきたカツオ取ってくれ」
o川*゚ワ゚)o彡っ○ヒョイ「カツオ……これですね!どうぞ!」
(,,^Д^)っ○「ありがとう。キュートも好きなの取っていいんだぞ」
o川*゚ー゚)oっ○「好きなの……じゃあこのマグロで!やっぱりお寿司と言えばマグロですよね!」
o川*^ー^)o「美味しい〜!じゃあ次は玉子とエビと海老天!ネギトロ、あわび……へぇ牛カルビ!これも頼みます!」
(;,^Д^)「相変わらずめちゃくちゃ食べるな……」
o川*゚〜゚)o「エネルギーが必要なので!」モグモグ
375
:
名無しさん
:2025/07/18(金) 23:47:38 ID:97ayFyBY0
(,,^Д^)「あ、5皿貯まったな。じゃあキュート、そこにお皿入れてみな」
o川*゚ぺ)o「えっ?いいんですか?お皿ってお会計の時に数えてもらわないといけないんじゃ……」
(,,^Д^)「くら寿司はこういうシステムなんだ。ほら」
o川*゚ー゚)oっ○「はぁ……じゃあ入れてみます」
<ガシャン
Σo川;゚ー゚)o「わ!なんかアニメが始まりました!」
(,,^Д^)「なんか今コラボやってるみたいだな」
<ハズレ…
(,,^Д^)「あちゃー…今回は外れたけど、当たったらキーホルダーとか缶バッジとかが貰えるんだ」
o川*゚ワ゚)o「なるほど……!他のお寿司屋さんにはないシステムですね!コラボしてるキャラも可愛いし、一つ欲しいです!」
<プルルル
(;,^Д^)っロ「あっ……ごめん、ちょっと仕事の電話だ。食べてていいぞ」
o川*゚ー゚)o「はーい! なるべく早く戻ってくださいね!」
(^Д^,,)三ピュー
376
:
名無しさん
:2025/07/18(金) 23:50:14 ID:97ayFyBY0
o川*゚ワ゚)o「さぁーて、また5皿入れて……あっ、さっきと映像違う!これはもしや……!」
o川;゚皿゚)o「……ってまたハズレですか!こうなったら当たるまでやってやります!」
o川*゚ー゚)o「どうせならフェアのやつ頼みましょう。北海道産のサーモンに天然ぶりに穴子……あっほたてと大トロも美味しそう!これも入れて……よし5皿です!」
o川*^ー^)o「美味しいお寿司食べながらガチャも楽しめるなんて、素敵なお店!よ〜し、マスターが帰ってくるまでに当たり引いてビックリさせちゃいますよ〜!」
〜数十分後〜
(;,^Д^)「めちゃくちゃ電話長引いてしまった……キュート、怒ってるかな」
(,,^Д^)「ただいまキュート、ごめん遅くなって……って、え?」
o川*゚ワ゚)oっ人「あっマスター!見て下さいよコレ!可愛いキーホルダー!」
(,,^Д^)「えっ……あ、当てたのか?マジで?」
o川*^ー^)o「はい!しかも主人公の子ですよ!ラッキーでした!」
(*,,^Д^)「凄いな、コレ全然当たらないって評判なのに……」
(;,^Д^)「…………いや待て」ゾッ
o川*゚ー゚)o「?」
377
:
名無しさん
:2025/07/18(金) 23:51:27 ID:97ayFyBY0
(,,^Д^)「……キュート、お前何回びっくらぽんやった?」
o川*゚ー゚)o「10回目で当たりが出たので、そこでちゃんと止めましたよ!」
o川*^ー^)o「いくら回転寿司がリーズナブルとはいえ、塵も積もれば山となりますからね!腹八分目ともいいますし!」エッヘン
(,,^Д^)「10回って、え?確か5皿で1回だよな?それを10回って、ことは……」
(ll;,^Д^)サァッ
(;,^Д^)っ『注文履歴』ポチッ
Σ(;,^Д^)「…………1万円、超えとる!?」
o川*゚ワ゚)o「ほら、マスターも食べてくださいよ!あっ出来ればお寿司頼んでくださいね!またガチャしたいので!」
(;,^Д^)「……いや、俺はもういいかな……」
o川*゚ぺ)o「えっ何でですか?ガチャ出来るのに!」
(,,^Д^)「だからだよ」
〜おしまい〜
378
:
名無しさん
:2025/07/19(土) 20:12:38 ID:QFXxwVGQ0
『うなぎ』 17/99
o川*- -)o(今日は土用の丑の日。要するに、うなぎを食べるべきだとされている日)
o川*- -)o(私は今までうなぎを食べたことがそんなにありません……せいぜい、お寿司屋さんに流れてくる薄〜いヤツくらいです)
o川*゚ー゚)oカッ(ですがそれも今日まで!私は今日、ついに本物のうなぎを食べます!)
o川*゚ワ゚)o「まさか、本当に有名なお店に連れてきてくれるなんて!ありがとうございます、マスター!」
(;,^Д^)「……まぁ、確かに『良いうなぎを食べに行こう』って言ったのは俺なんだけどさ」
『次は名古屋に停まります。その次は京都、新大阪の順に――』
(;,-Д-)「まさか本当に名古屋まで来ることになるとは……」
o川*^ー^)o「初めてのうなぎは良いやつが食べたいので!日帰りプチ旅行ってやつですね!マスター!」
379
:
名無しさん
:2025/07/19(土) 20:13:18 ID:QFXxwVGQ0
〜うなぎ屋"うな焼き"さんにて〜
o川*゚ぺ)o「このうなぎ屋さんって他のお店とどう違うんです?」
(,,^Д^)「ドクオから聞いたんだけど"青うなぎ"ってのを使ってるらしい。俺も詳しくないんだけど、うなぎの中でも特に上質で貴重なんだってさ」
Σo川;*゚ー゚)o「ほほう、それは期待しちゃいますね……あっマスター、あっち見て下さいよ!本物の炭火ですよ!」
(,,^Д^)「焼いてるのがここから見えるようになってんだ…。めちゃくちゃ迫力あるし、凄いな」
o川*゚ー゚)o「ご所望でしたら家でも出来ますよ?」
(;,^Д^)「いや望んでない要らない止めて」
o川*^ー^)o「そんなご遠慮なさらず!なんでしたらアマゾンで良い備長炭を購入しますよ!」
(,,^Д^)「言っとくけどウチのキッチンの壁、まだ焦げたまんまなんだからな」
380
:
名無しさん
:2025/07/19(土) 20:14:09 ID:QFXxwVGQ0
@*゚ヮ゚))っ○「お待たせしましたー!肝入りうな丼、二つです!」
Σ(;,^Д^)「おっ来たきた……ってうわ!ボリュームすごっ!」
o川;゚ー゚)o「一切れがめちゃくちゃ分厚いですよ!回転寿司で流れてるうなぎと全然違います!」
o川;*゚∩゚)oモグモグ「……うわっ、お、美味しい!パリパリなのに、中ふわっふわ!」
(*,,^Д^)「肝焼きも、初めて食べたけど凄いな!全然臭みがないし香ばしい…日本酒欲しくなる…!」
o川*゚ワ゚)o「炭火でカリっとなった食感から、全然しつこくない甘味を含んだ油が溢れてくる!いくらでもご飯食べられますよコレ……!」
(*,,^Д^)「コレが"青うなぎ"ってやつか……この為だけに名古屋来る価値あるな。ここまで美味しいとは」
o川;*゚ー゚)o∩「すいません!おかわり!」
(,,^Д^)「うなぎ屋でおかわりって……いやもう全部食べたのか!?早っ!」
@*゚ヮ゚))「もしよろしければ、タレではなく塩でサッと焼いたうなぎ本来の味をより楽しめる白焼きは如何ですか?」
o川*゚ワ゚)o「タレじゃなく、塩……!?それもお願いします!」
(;,^Д^)「商売上手過ぎる!ちょ、ちょっと待てキュート!もうちょっと遠慮してくれー!」
381
:
名無しさん
:2025/07/19(土) 20:15:20 ID:QFXxwVGQ0
〜翌日・東京〜
o川*-ワ-)o「はぁ〜昨日のうなぎ、美味しかったですねぇ。まさにご馳走って感じでした……」
(;,-Д-)「年に一回の贅沢ってやつだな……あぁ〜クレカの明細見たくない……」
o川*゚ー<)o「ご安心くださいマスター。土用の丑の日って今月二回あるらしいですよ!」
(,,^Д^)「その発言の何に安心しろってんだ」
o川*゚ー゚)o「まぁ、うなぎだけじゃなく調理環境にも拘ってたっぽいですからね。あのレベルは流石に店まで行かないと……」
(,,^Д^)「……ん?」
o川*゚ぺ)o「マスター?急に立ち止まってどうし……って」
『うな焼き・東京店』
(;,^Д^)「あれって……え?お、同じ名前ってだけか?」
o川*゚ー゚)o「あー……。いえ、今検索してみたんですけど、どうやられっきとした支店みたいですね」
o川*゚ー゚)o「というか、大阪とか京都とか、色んな所に支店があるみたいです。何なら東京には二店舗あるそうで」
(;,^Д^)「えっじゃあ、俺たちがわざわざ名古屋まで行った意味って……」
o川*゚ー゚)o「……」
(,,^Д^)「……」
o川*゚ワ゚)o「……前向きに考えればホラ、気軽にあのうなぎが食べられるってことでは!?」
(,,^Д^)「んな訳あるか」
〜おしまい〜
382
:
名無しさん
:2025/07/21(月) 00:28:38 ID:bamU65K20
『方を付ける』 18/99
2回ほど、ドサドサと物が落ちる音で目が覚めた。
頭まですっぽり覆っていた薄手のカーディガンを退け、机に突っ伏していた自らの上体をゆっくり起こす。
床にはさっき落ちたのであろう数冊の本と、写真立てが転がっている。そして、微かに聞こえるエアコンの稼働音と冷気が部屋を満たしていて、カーテンの隙間からは日光が差していた。
部屋の壁にかけてある時計の長針は五時に差し掛かろうとしている。どうやら深夜の作業中、すっかり寝落ちしてしまっていたらしい。
頭をポリポリと掻きながら、床に落ちている本を再び立たせ、写真立てを元の位置に戻した。
虚ろな目で写真を見る。ずっと前、友人から貰ったチケットで訪れた、都内の水族館で撮ってもらったツーショット。
何とも言えない寂寥感と郷愁感を覚えながら、どうにか頭を回転させようと自らの頬を数回叩く。
何か夢を見ていたような気もするが、上手く思い出せない。
ただ、なんとなく、幸せな夢だったような気がする。
383
:
名無しさん
:2025/07/21(月) 00:29:56 ID:bamU65K20
昨日、仕事から家に帰ってからのことを脳内で再生する。
夕飯や風呂などの雑務を終わらせ、最近は随分とサボってしまっていた部屋の掃除と片付けを済ませ終わったのが深夜。
そこからさっさと寝ればよかったのに何を思ったのか、買ってきたばかりの便箋を広げて、手紙の執筆に勤しみ始めてしまったのだった。
ついさっきまで自分の顔が乗っていた机には、可愛らしいシロツメクサの意匠が目立つ便箋と、愛用している万年筆が転がっていた。
自分の手を確認してから、汚れがつかないよう慎重に手紙へと手を伸ばす。
家に余りがないことに気が付いて、新しく買いに行ったのが昨日の仕事帰りの夜。
手紙のデザインと紙質が気に入ってからは、ずっとこの便箋のシリーズを用意することに決めていた。
途中で文章が止まっている便箋に改めて目を通す。
深夜の自分が途中まで書いていたにしては、支離滅裂な内容にはなっていない。
便箋を棄ててまた書き直す、なんて作業は必要なさそうなことに安堵の息が漏れた。
書いている内容は特段珍しいものでもない。
今年の夏は去年より暑い気がするだとか、夜が来るのが遅いだとか、夜の雲が高く見えるだとか、どれもわざわざ文章にして認める必要もないようなことばかりだ。
こうして手紙を書き続けて、もう何年になるのだろう。
なんとなく始めた行為だが、一向に終わる気配がない。何か伝えたいことが出来たらすぐに便箋を買いに入っているし、少なくとも季節が変わるごとにこうして手紙を書いてしまっている。
意味があるのかと問われれば、正直無い。一向に文字は綺麗にならないし、面白い文章が書けるようになった訳でもない。
最近は随筆だのエッセイだのが流行っているらしいが、数年続けてもこの程度の文章しか書けない自分には縁遠い話なのだろう。元来、他の人に見せる予定のある手紙でもないが。
万年筆を手に取り、再び便箋に向き直る。万年筆内にあるカートリッジは新品に変えたばかりだから、今ある便箋を使い切ったとしてもインクは保つはずだ。文字が霞む心配をする必要はない。
目を瞑り、最近あった出来事をゆっくり想起していく。
楽しかったこと。面白かったこと。少しムッとしたこと。悲しかったこと。綺麗だと思えた風景。季節の話。そんな何でもない話たちを脳内で整理してから、ゆっくりと文章に落とし込んで、万年筆を動かしていく。
お世辞にも自分は字が綺麗な方じゃない。まぁ彼女は優秀だったから、どれだけ稚拙な文字でもきっと読めるだろうが、それでもやっぱり出来ることなら綺麗な文字を届けたい。そう願いながら一文字ずつ、ゆっくりと時間をかけて言葉を足していった。
384
:
名無しさん
:2025/07/21(月) 00:31:03 ID:bamU65K20
数十分。いや、数時間かけて手紙を書き終える。
軽く手で風を扇いでインクをしっかりと乾かし、改めて自ら書いた手紙を最初から読んでいく。
丁寧に時間をかけて書いた筈なのに、やっぱり綺麗な文字とは言えない。内容についても特に面白みがなく、近況報告に少し毛が生えた程度のものだ。もしも自分が貰う立場だったとしたら、返信には更に数十時間かかるだろう。
きっと笑われてしまうだろうな。
そんな自嘲染みた考えが頭を過る。それでも、どこか満足感があった。
誤字脱字がないか最低限のチェックだけ完了させ、便箋を整え、丁寧に畳む。
今回は合計10枚。いつも大体10枚前後になるのは狙ってやっている。短すぎると読み応えがないし、長すぎると冗長になってしまうだろうから。
便箋同様、花の豪華なデザインが縁に施された封筒に紙を入れ終わる。
そして、傍に置いてあったシーリングスタンプ風のシールを一枚手に取り、手紙に封をする。封筒に貼るのはこのシールだけで、切手などは要らない。何故なら特定の住居に送る類の手紙ではないし、ポストに投函する訳でもないからだ。
一息ついてから封筒をクリアファイルに入れる。届けるまでに鞄の中で折れたりしないように。
時計を見ると、もう朝の七時になろうとしていた。
今日は祝日だから仕事もない。休日の朝ならばきっと比較的涼しいし、あの公園の人通りも多くはないだろう。手紙を出しに行くのなら、今がベストタイミングに違いない。
385
:
名無しさん
:2025/07/21(月) 00:33:23 ID:bamU65K20
手早く夏服に着替え、大学生の頃から使っている鞄を肩から掛ける。中に手紙入りのファイルを仕舞うことも忘れずに。
最低限の身嗜みは整えようと、玄関前の全身鏡を見る。
寝ぐせはない。着ている服に目立つ皺などもない。
だが、どこかに小さな違和感があった。
何かを忘れているような気がする。
そう思い、改めて自分の全身を見つめ続けることに数分かけて、ようやく気が付いた。
リビングへと戻り、机の隅に置いたままの小さな箱に手を伸ばした。
純白と表現すべき真っ白な箱を開く。
中には、いつかの景色を思い出させるような、桜色に輝く指輪が入っていた。
宝石の類はついていない。日付や名前なども刻まれていない。
数年前。また一人暮らしに戻ってしまった頃。
とある金属製の髪飾りを原料に、職人さんに作ってもらった指輪だ。
流石にお風呂に入る時には外すことにしているのだが、外してから失くすのは絶対に嫌だから、どれだけ急いでいる時も必ずしっかり箱の中に片付けることにしているのだ。
指輪を取り出し、左手の薬指につける。
既婚者でないどころか、パートナーも恋人もいないのに指輪を付けるなど、傍から見れば異端者そのものだろう。
気狂いと思われても仕方がないし、事実、会社の同僚に指摘されたこともある。
それでも、誰に何を言われようとも、この指輪を手放す気にはなれなかった。
386
:
名無しさん
:2025/07/21(月) 00:34:31 ID:bamU65K20
自分の手元に遺った彼女の物は、振り返ってみるとそう多くはなかった。
彼女の私物は木製の小箱に全て収まってしまう程度の数しかなかったし、クローゼットに未だかかっているレディースの服も、自分が身に付けられる類の物じゃない。
肌身離さず身に付けられるような彼女の物は、未だ自分の胸の奥で拍動を重ねる心臓を覗くと、これしかなかった。
夜桜が舞ったあの春の日。いつの間にか、手元にあった髪飾り。
自分は男だ。髪飾りを付ける習慣などない。
髪を伸ばしてみようかと思ったが、勤めている会社の規則でそれも出来ない。
そんなこんなで困っていたある日、髪飾りの材質が特殊な金属であることに気が付いて、ふと思い立ったのだ。
「そうだ。指輪にしてしまおう」と。
アイデアが浮かんでからの行動は早かった。
信頼できて腕のある職人を探し、自分と彼女の分の指輪を二つ作った。
一つは手紙と共に送り、もう一つは自分の指に着けることにした。
左手の薬指にした理由は、まぁ、そこしかないと思ったから。
もし彼女がいたのなら、なんと言ったのだろうか。
喜んでくれたのだろうか。それとも、呆れたのだろうか。年単位の時が経っても未だに執着し続ける自分を見て、彼女はどんな顔をするのだろうか。
勝手なことをしている自覚はある。こんな話をしたところで誰も分かってくれない。もしかしたら彼女にすらも引かれてしまうかもしれない。
だけど、そもそも先に勝手なことをしてきたのは向こうだ。
キッチンの壁を焼き、物を捨て、散々こちらを振り回した挙句、心臓を押し付けてきて、いなくなった。
ならば、こちらが勝手に生涯を誓ったところで特段問題はないだろう。彼女がしてきたことに比べたら可愛いものだ。
387
:
名無しさん
:2025/07/21(月) 00:35:50 ID:bamU65K20
薬指で光る指輪を確認してから、再び玄関へと戻る。
向かうのはいつもと同じ、あの大木がある公園。
先日買ったばかりのスニーカーを履き、鞄の中身をチェックしてから、ドアノブに手をかける。
外に出ると、すっかり昇りきった太陽が眩しく輝いていた。
後ろ手で玄関に鍵をかけ、一度だけ深呼吸をする。
澄んだ早朝の空気が肺を満たし、心臓の鼓動が少しゆっくりになる。
休日の朝、柔らかな陽の光に包まれた街並みが驚くほど綺麗に見える。
なんとなく、初めて彼女と出会った夏日のことを思い出した。
〜おしまい〜
388
:
名無しさん
:2025/08/05(火) 22:20:37 ID:yJuy4IZ20
『バッティングセンター』 19/99
o川*゚ー゚)o「マスター、手軽に野球が出来る場所ってここですか?」
(,,^Д^)「そうだよ、バッティングセンターっていうんだ。俺もあんまり来たことないけど……」
(,,^Д^)「ここにお金入れるとあの機械からボールが飛んでくるんだよ。ストレス発散とかによく使われてるらしい」
o川*゚ぺ)o「えぇ〜機械が投げるんですか?私がテレビで見た野球はちゃんと人が投げてたのに…なんだか物足りないです!」
(,,^Д^)「手軽さ重視だからな。ほら、上の方に『ホームラン』って書かれたマークあるだろ?あそこのボールを打ち返すと景品が貰えるんだ」
o川*゚ワ゚)o「景品……わぁ!魚沼産コシヒカリ5kg!?めちゃくちゃ太っ腹じゃないですか!」
(,,^Д^)っl「あそこをピンポイントに狙って打ち返すってプロでも難しいらしいから、景品も豪華なんだろ。ま、とりあえず一回やってみな。結構楽しいから」ハイ、バット
o川*^ー^)oっl「よ〜し!お任せくださいマスター、今日の夜からはお米が美味しくなりますよっ!」
389
:
名無しさん
:2025/08/05(火) 22:21:45 ID:yJuy4IZ20
/◎ ) =| )ウイーン
o川*゚ー゚)o「ほほう、アレがピッチングマシーン……同じロボット同士ですが手加減はしませんよ!この第三世代アイである私が、あなたの性能を見極めてあげましょう!」
(,,^Д^)「キュートー!頑張れー!」
o川*^ー^)o「はーいマスター!見てて下さいね!今から甲子園球児もバットを捨ててグラウンドから逃げ出すレベルのプレーを披露してみせますから!」
/◎ ) =| )ノ○ ウイーン
(;,^Д^)「いや別にそこまでは求めてない……って、おいキュート!前向け前!」
o川*゚ー゚)o「へ?」
(;,^Д^)「もうボール飛んでくるぞ!」
/◎ ) =| )ノ三三○ ビュン!!!←140キロ
390
:
名無しさん
:2025/08/05(火) 22:22:18 ID:yJuy4IZ20
o川*゚ー゚)oっ○「あぶなっ」 パシッ
(;,^Д^)「は?」
Σ/;◎ ) =| )
o川*゚ぺ)oノ⌒○「なんですか、私がマスターとお喋りしてる途中に……イマドキ、機械でも空気読めなきゃスクラップ行きの時代ですよ?」ポイッ
(;,^Д^)「いや……キャッチじゃなくて、バットで打つゲームなんだけど……」
o川*゚ー゚)o「へ?これでアウトじゃないんですか?」
(;,^Д^)「普通の野球じゃないからコレ!バットで打った時の爽快感を味わう遊びなんだよ!」
o川;゚Д゚)o「え〜それじゃあ本当にお手軽野球もどきじゃないですか!ゲッツーとかないんですか!?」
(;,^Д^)「ないわ!てか最初からそういうゲームだって言っただろポンコツ!」
391
:
名無しさん
:2025/08/05(火) 22:23:30 ID:yJuy4IZ20
/◎ ) =| )ノ三三○ ビュン!!!←160キロ
o川;゚ー゚)oっl「えいっ……!あぁもう、バットには当たるのに全然ボールが飛ばない!」コンッ
(,,^Д^)「なんだかんだ160キロに上がったボールにも毎回絶対当ててるの凄いな……」
o川;゚ー゚)o「野球選手の体の使い方なんてプログラムされてませんし…あぁもう!」
o川;- -)o「私があんなボールを射出することしか能のない機械に負けるなんてあってはなりません!マスターの前で恥をかく訳には……!」
/◎ ) =| )ノ三三○ ビュン!!!
o川;゚ー゚)oっl「ええいっ……あぁ、違う方向に飛んじゃった!次が最後の一球……どうすれば……!」コンッ
(*,,^Д^)「おっ、結構飛ばせるようになってきたな。いいぞキュートー!」
392
:
名無しさん
:2025/08/05(火) 22:23:57 ID:yJuy4IZ20
o川*゚ー゚)o「………まてよ?」ピコン
o川*゚ー゚)o(……要するに、あのホームランの所にボールが当たればいいんですよね)
o川*゚ー゚)oっー「………」コトン
(,,^Д^)「お、おいキュート?バット置いて何してるんだ?」
o川*゚ー゚)o「……」ジッ
(;,^Д^)「……まさかアイツ、そのまま――」
/◎ ) =| )ノ三三○ ビュン!!
o川*゚ー゚)oっ○パシッ
o川* ー )oっ"○"ググッ…
o川*>ー<)oノ三三三○「えいっ!!」ビューン!!
<パッパラー! ホームラーン!!
(;,^Д^)「やりやがった……」
393
:
名無しさん
:2025/08/05(火) 22:24:45 ID:yJuy4IZ20
o川*゚ワ゚)o「わーい!見てましたかマスター、ホームランです!凄くないですか!?」
(,,^Д^)「今のをホームランって言えるお前のメンタルが凄い」
o川*゚ー゚)o「え?だって要するにあそこにボールをぶつければいいお話ですよね?」
o川*^ー^)o「じゃ、ホームランの音鳴ったし、景品のお米貰ってきますね〜!」
o(^ワ^*川三ピュー!!
(,,^Д^)「いや多分お前は……ってもういないわ」
〜数分後〜
o川*゚ー゚)o「ズルですって」
(,,^Д^)「だろうな」
〜おしまい〜
394
:
名無しさん
:2025/08/06(水) 07:42:06 ID:S9TCfWJo0
乙
395
:
名無しさん
:2025/11/15(土) 02:11:22 ID:YOitbRs.0
『秋上がり』 20/99
〜昼時・都内のデパート内の酒屋〜
(,,^Д^)っ□「……うーん、あれも良さげだな。でもやっぱりこっちの方が……」ブツブツ
o川*゚ぺ)o「マスター、まだですかぁ? もうかれこれ30分は経ってますけど?」
(,,^Д^)「すまん、もうちょい……あ、コレ初めて見る銘柄だ! たまには甘口も呑んでみようかな」
o川#゚ー゚)o「どれもお酒には変わりないじゃないですか!もう何でもいいから安いやつとかにしましょうよ!」
o川*- -)o(まったく、マスターの日本酒好きにも困ったものです。絶対コーラとかカルピスソーダとかの方が美味しいのに)
o川*゚ぺ)o(てゆーか、アルコールって人間にとっては普通に毒ですよね? どうしてわざわざ毒物を摂取しようとするのか……。
まだまだよく分かんないですねぇ、人間)
(*,,^Д^)っ□「お、『雨後の月』のひやおろしだ!これは確かまだ……!」
(;,^Д^)「……ん? いや、やっぱ前に呑んだことあったような?」
o川#- -)o「なんでもいいですけど、早く選んでくださいよ。もう他のお買い物は済んでるんですから!」
(;,^Д^)「あ、あぁごめんキュート。すぐ決めるから……」
396
:
名無しさん
:2025/11/15(土) 02:12:20 ID:YOitbRs.0
(;,^Д^)っ□ ウーン
o川*゚ぺ)o(あーもう、また悩み始めてる……これは時間かかりますねぇ。
洋服を選んでる訳でもないのに、何をそんなに悩むことがあるんでしょう? 日本酒なんて何選んでも美味しくないのに!)
三lw´‐ _‐ノv「それは間違いだよお嬢さん」ヌッ
o川;゚ー゚)o「間違いって何が……って、えっ?どなた?」
lw´‐ _‐ノv「米が本来持つ甘味や旨味、それらをより深く豊かに、それでいて芳醇なものへと昇華させた液体が日本酒なんだ。
銘柄だけじゃなく、作られた年や季節によっても全く味が変わる。四季に恵まれたこの国を彷彿とさせるその様は最早芸術と言ってもいい。そう、米は芸術なんだよ。分かるかいお嬢さん」
o川*゚ー゚)o「え、えっと……ここの店員さん、ですかね?」
lw´‐ _‐ノv「ううん、ボクはただの通りすがりの農学博士だよ。不審者の類ではないから安心してくれ」
o川;゚ー゚)o「その自己紹介だと全然安心できないです……」
397
:
名無しさん
:2025/11/15(土) 02:12:51 ID:YOitbRs.0
o川*゚ー゚)o(……ん?この女性、なんだかちょっと見覚えがあるような?)
lw´‐ _‐ノv「お連れ様が悩んでいるようだね。見たところ、ひやおろしや秋上がりといった秋のお酒を選びたがっているが、予算の関係で多くは選べない。
それでいて出来れば今まで呑んだことのないタイプを買いたいが、失敗するのも怖い……そんな所かな?」
o川;゚ー゚)o「私以上の分析力持っててますます怖いんですけど……」
lw´‐ _‐ノv「ほほう。彼、日高見の秋上がりを手に取ったね。
スイーツにも合う悪くないチョイスだけど…ここはあえて、より秋酒らしい旨味とフルーティーさを感じられる一品をオススメしたいな」
lw´‐ _‐ノvっ□「という訳で、これを授けよう。我が故郷の福岡が誇る名酒『庭のうぐいす』の秋上がりだよ」
o川;゚ー゚)o∩「いえ、その、別に私が呑む訳ではなくてですね……」
lw´‐ _‐ノv「おや、お酒を嗜むのは彼氏さんだけかい?」
o川;*゚Д゚)o「カレッ……!?いやそういう関係でもなくてですね!?!?」
「――おい、シュー!」
(;ФωФ)「何処に行ったのかと思えば……人様に迷惑をかけては駄目だろうに」
398
:
名無しさん
:2025/11/15(土) 02:14:04 ID:YOitbRs.0
lw´‐ _‐ノv「あ、やっと来た。勝手にいなくなられると困るよロマ、ただでさえ東京は広いのに」
(;∩ωФ)「吾輩ではなく鏡に向かって言え……お姉さん、申し訳なかったであるな。此方のが迷惑をかけてしまった」
o川;*^ー^)o「い、いえいえ!楽しくお喋りしてもらっていただけですから!」
( ФωФ)「お気遣いなく。大方、何の前触れもなく唐突に話しかけて困惑させたに違いないであろうし」
lw´‐ _‐ノv「信用がないなぁ……そうだ、お嬢さん。最後にもう一つアドバイス」
o川*゚ー゚)o「はい?」
lw´‐ _‐ノv「――お酒の力に頼るのも、そこまで悪手ではないと思うよ」
o川;*゚ー゚)o「……ほえっ」
lw´‐ _‐ノvノシ「それじゃあね。さ、行こうかロマ」
( ФωФ)「マイペースにも程がある……本当に失礼いたしました。それでは、我々はこれで」ペコリ
399
:
名無しさん
:2025/11/15(土) 02:14:32 ID:YOitbRs.0
<テクテク
o川*゚ー゚)o(お酒に頼る……なるほど。その思考はありませんでしたね。私に"酔う"なんて機能がないからこその盲点でした)
o川*- -)oケンサクチュウ
o川*゚ー゚)o(アルコールは理性を飛ばす…ほう……?)
(*,,^Д^)っ□「お待たせキュート!色々悩んだんだけどさ、結局この一本だけ買おうかなって」
o川*゚ー゚)o「……遠慮しなくていいんですよマスター。明日はお休みですし、もう少しくらい呑んじゃいません?」
(;,^Д^)「えっ?い、いいのか?てか、普段と言ってること違くないか?」
o川*^ー^)o「まぁまぁ、偶にはいいじゃないですか!今夜はそうですね……」
o川*^ワ^)o「もう十本くらい呑んじゃいましょう!マスター!」
(;,^Д^)「いやそれは死ぬからいいかな……」
400
:
名無しさん
:2025/11/15(土) 02:15:39 ID:YOitbRs.0
( ФωФ)「学会まで時間があるとはいえ、そこまで余裕がある訳ではないぞ。
あの若い娘に一体どんな迷惑をかけていたのであるか」
lw´‐ _‐ノv「ちょっとしたお節介を焼いていただけさ。
たまにはマシュマロやたこ焼き以外を焼いてみるのもオツなものだね」
(;-ωФ)「よく分からぬが、やはり余計なことをしたのは分かったのである」
lw´‐ _‐ノv「必要なことをずっと忘れてる人に言われたくはないなー」
( ФωФ)「……必要なこと?」
lw´‐ _‐ノvっ「ん」スッ
( ФωФ)「……?」
lw´ _ ノvっ「……ボク、東京には不慣れなんだけど」
(*ФωФ)っ「……あ、あぁ。すまぬ」ギュッ
lw´*‐ _‐ノvっ「……うん。よろしい」ギュッ
401
:
名無しさん
:2025/11/15(土) 02:17:25 ID:YOitbRs.0
(;ФωФ)「そ、それで、結局ここで何を買うのだ。重たい物や大きい物は御免蒙るぞ」
lw´‐ _‐ノv「そうだねぇ。日本酒と銘柄米はマストとして、デパ地下で果物も見たい気分かな」
( ФωФ)「人の話聞いてたのであるか?」
lw´‐ _‐ノv「冗談だよ。思ってたよりこっちは寒いから、ちょっと服とか見に行きたいね」
( ФωФ)「分かったのである。それでは、マフラーとか手袋とかの小物も探しに行くとするか」
lw´‐ _‐ノv「そうだね……あ、でも」
( ФωФ)「ん?どうした?」
lw´‐ _‐ノv「……少なくとも、まぁ」
lw´*‐ _‐ノv「手袋は、間に合ってるかな」
〜おしまい〜
402
:
◆JtZPZsGk4o
:2025/11/18(火) 02:05:28 ID:CQa7h/mo0
乙です!
403
:
名無しさん
:2025/11/22(土) 16:54:30 ID:Frxr8HHg0
明日出るの?
404
:
名無しさん
:2025/12/30(火) 10:11:34 ID:t6Km20Pc0
庭のうぐいす飲みやすそうで良いな。乙乙!
405
:
名無しさん
:2025/12/31(水) 23:55:18 ID:3zZYW40o0
『大晦日』 21/99
o川*- -)o「はぁ〜〜コタツって凄く居心地良いですよねぇ。唯一許せる家電かもです」
(,,^Д^)「夏の時はエアコンに同じこと言ってた気がするけどな」
(,,^Д^)っ○「ほらキュート、年越しそば。海老天二つ乗せといたぞ」
o川*゚ワ゚)o「わ!ありがとうございますマスター!」
o川*^ー^)o「あったかいコタツでお蕎麦とお寿司食べながらテレビ……!むふふ、大晦日って素敵ですねぇ〜!」
(,,^Д^)「まぁ、一年の締めくくりの日だしな。年明けは初詣とかで忙しいし、今くらいはダラダラしてもいいだろ」
406
:
名無しさん
:2025/12/31(水) 23:55:52 ID:3zZYW40o0
o川*゚ぺ)o「ん?この歌手の人って誰ですか?私見たことないんですけど」
(,,^Д^)「失礼なことを…いや俺も知らないな。紅白出るってことは国民的に知名度ある筈だけど…」
o川*゚ー゚)o「こういうのも紅白あるあるなんですかねぇ。そもそも紅組と白組って何が違うんです?」
(,,^Д^)「普通に女性か男性かってだけだぞ」
o川*゚ワ゚)oっ「そんな単純な組み分けだったんですねぇ……あっ米津玄師!音量上げますね!」ピピピピ
(;,^Д^)「おい上げすぎ上げすぎ!」
407
:
名無しさん
:2025/12/31(水) 23:57:16 ID:3zZYW40o0
(,,^Д^)「キュート、そこの甘ダレ取ってくれ」モグモグ
o川;゚ぺ)oっ○「どうぞ……って、マスター、その穴子もう三貫目ですよね!一人二貫までですよ!」
(;,^Д^)「あっごめん……いや待てお前も俺のサーモン食べただろ!これでおあいこだ!」
o川;゚ー゚)o「うぐっ…いやサーモンは120円ですけど穴子は200円ですから!相殺にはなりませんよ!」
(#,,^Д^)っ○「一貫は一貫だろ!値段の話するんなら玉子も貰うからな!」
o川#゚皿゚)oっ○「あ"ーッ!!な、なんてコトを!!ならこっちだって中トロ貰いますからね!」
(;,^Д^)っ「おい待て中トロだけは手を出しちゃダメ…ああー!?」
<ギャーギャー…
408
:
名無しさん
:2025/12/31(水) 23:58:13 ID:3zZYW40o0
o川*^ー^)o「ふぅ〜美味しかった……満足です〜!」ゴロン
(,,^Д^)「食べてすぐ横になるなって。ほら、寝る前に皿とか片付けるぞ」
o川*゚ー゚)o「いつの間にか紅白も終わって、ゆく年くる年が始まってる…京都の清水寺かぁ、いいですねぇ、行きたいなぁ〜」チラッチラッ
(#,,^Д^)「コタツから動かないロボットを京都まで連れてく気はないからな」
o川*^ワ^)o「分かってますって!パパっとお片付けしちゃいますから!」
409
:
名無しさん
:2025/12/31(水) 23:59:23 ID:3zZYW40o0
(,,^Д^)「さて、もうすぐ今年も終わりかぁ」
o川*゚ー゚)o「振り返ってみると、あっという間でしたね。色々あったとは思えないくらい」
(,,^Д^)「……なぁキュート、今年も一年ありがとうな」
o川*^ー^)o「いえ、こちらこそ。こんなにゆったりマスターと一年暮らせて、私は本当に幸せでしたよ」
(,,^Д^)「来年はそうだな、もっと二人で遠出とかしようか。今年は割とのんびりしてたような気もするし」
o川*゚ワ゚)o「いいですね、楽しみにしてます!なんなら私、海外とか行ってみたいです!」
(*,,^Д^)「ははっ、それいいな。来年の目標はそれにするか」
o川*^ワ^)o「わ!言ってみるものですね〜!私、本当に期待しちゃいますからね!」
(*,,^Д^)「はいはい、分かってるよ」
o川*゚ー゚)o「……それでは、改めまして」
410
:
名無しさん
:2026/01/01(木) 00:00:21 ID:51Wb.Xc.0
o川*゚ー゚)o「――あけましておめでとうございます」
o川*^ワ^)o「今年もよろしくお願いしますね!マスター!」ニコッ
〜おしまい〜
411
:
名無しさん
:2026/01/01(木) 01:17:11 ID:xU08qTDg0
びっくりした、乙です
412
:
名無しさん
:2026/01/03(土) 03:17:22 ID:y1EpregE0
『初詣』 22/99
<ワイワイ ガヤガヤ
(;,^Д^)「うわぁ、分かってたけど混んでるなぁ……キュート、勝手にどっか行くなよ」
o川*゚∩゚)o「はひ!わはっへはふ!」モグモグ
(,,^Д^)「勝手にご飯食べるなって言うのが先だったな」
o川*゚〜゚)o「あ、ひょっとまっへ……」モグモグ
o川*- -)oゴクン
o川*゚ワ゚)oっ○「すいませーん!焼きとうもろこし1つー!」
(;,^Д^)「おいそれ俺の財布!いつの間に!?」
413
:
名無しさん
:2026/01/03(土) 03:19:19 ID:y1EpregE0
o川*^ワ^)o「唐揚げ、フランクフルト、じゃがバターにベビーカステラ!
新年早々こんなに食べていいなんて…!初詣、最高です!」
(;,^Д^)っ○「あれ、千円札結構入れてたんだけどな…なんか財布軽い…あれ……?」
o川*^ー^)o「まぁいいじゃないですか、代わりに小銭は増えたんですから!」
(#,,^Д^)「良いことあったみたいに言うな」
o川*゚ー゚)o「さて次は何を食べましょうか!ちょっと贅沢に牛タン串とか……ん?」
ヽiリ,,゚ヮ゚ノi「おみくじこちらですー!如何ですかー!」
o川*゚ぺ)o「おみくじ…?やけに人が集まってますねぇ、あそこ」
(,,^Д^)「あぁ、この一年の運勢を占うんだよ。
ここのは凶が多いっていう噂だけど、やっぱり皆気になるんだな」
o川*゚ー゚)o「ちょっと待って下さいね、調べます……ほほう、面白そうですね!私たちもやりましょう!」
(,,^Д^)「そうだな、今年最初の運試しといくか」
o川*゚ー゚)oっ「それじゃあマスター!早くまたお金下さい!」
(,,^Д^)「今年も金がかかるロボットだなお前は」
414
:
名無しさん
:2026/01/03(土) 03:19:51 ID:y1EpregE0
<ガラガラ
o川*゚ぺ)oっ○「"吉"…なんか結構良いこと書いてますけど、これって良い方の運勢なんですか?」
(,,^Д^)「神社とか寺とかで微妙に変わるけど、此処の寺だと良い方だぞ」
o川*゚ー゚)o「う〜ん、どうせなら一番良い大吉を引きたかったですけど…マスターはどうでした?」
(;,^Д^)「いや、俺は…まぁ、その……」
o川*゚ー゚)oっ○「あ、"凶"だ!ありゃりゃ〜ドンマイですマスター!」
(;,^Д^)「勝手に人のおみくじ見るな!」
o川;゚ー゚)oっ○「願望叶いにくい、病気おぼつかない、失物見つからない……。
え、なんかフォローできないぐらい悪いことしか書いてないんですけど」
(li,,^Д^)っ○「えっまだそこまで見てない…うわマジだ…幸先悪すぎる……」
415
:
名無しさん
:2026/01/03(土) 03:20:30 ID:y1EpregE0
o川*゚ー゚)o「マスター、元気出してくださいよぉ。おみくじなんて当てになりませんって!」
(li,,^Д^)「いやまぁそうだけど…あそこまでボロカスに書いてるおみくじ引くとはなぁ…」
o川*゚ー゚)o「な、何か美味しいものでも食べましょう!こういう時はスイーツ系の……あれ?」
(,,^Д^)「ん?どうしたキュート」
o川*゚ー゚)o「いえ、あのお店……」
『〜恋みくじ付き、いちごカステラ串400円〜』
(,,^Д^)「へぇ、恋みくじなんてあったのか。でもまぁ、俺はもうおみくじは……」
三o川*゚ー゚)o「すいません二本下さい、おみくじ付きで」サッ
(;,^Д^)「足速っ…瞬間移動…?」
416
:
名無しさん
:2026/01/03(土) 03:21:17 ID:y1EpregE0
o川*゚ー゚)oっ○「はいマスターのこっちです!ほら早く食べて!おみくじ開いて!さぁ!」
(;,^Д^)っ○「これそんな急かされて食べる物じゃなくないか!?」
o川*^ー^)o「見た目もアイデアも可愛いですね!しかもちゃんと美味しいし…さてさて結果は〜!?」
(*,,^Д^)っ○「……あれ、こっちは大吉だ!」
o川*゚ー゚)oっ○「………え」
(*,,^Д^)「素晴らしいめぐり合わせがある…今更な気もするけど、やっぱり新年にこういうの当てると嬉しいな!
キュートはどうだったんだ?」
o川*゚ー゚)o「……吉、でしたね……こっちも……」
(,,^Д^)「なんだ、それなら別に悪い結果じゃなかったろ?」
o川*゚ー゚)o「いえ……なんか、上手くいかないとか、心傷付くとか、身を引くべき、とか……」
(,,^Д^)「え?あ、ホントだ、吉なのに結構キツイことばっか書いてるな」
o川#゚ー゚)o「………は?え、何ですか、コレ……」
417
:
名無しさん
:2026/01/03(土) 03:23:54 ID:y1EpregE0
(;,^Д^)「……ま、まぁ、キュートが言ってた通り、おみくじなんて当てになんないしな。
あんまり気にする必要ないだろ、俺も最初のは気にしないことにするしさ!」
o川#゚ー゚)o「………」
(,,^Д^)「そ、そろそろ帰るか!帰りに何処か寄って帰ろう。
そうだ、ショッピングモールで買い物ついでに映画観るとかでも……」
o川#゚ー゚)oっ□「すいませんまた買ってきます」
(;,^Д^)「お、おいキュート!?一万円札持ってどこ行く気だ!?」
o川#゚ー゚)o「大吉引くまで買います」
(;,^Д^)「いやおみくじってそういう楽しみ方するもんじゃ…ちょっ、止まれキュート!おい!?」
o川#゚ー゚)o「認めません。絶対に」
〜おしまい〜
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