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拝鳴

157名無しさん:2017/06/20(火) 20:41:02 ID:GT2UOlkg0
>>154
轢いといたら良かったな

158名無しさん:2017/06/20(火) 21:21:25 ID:KX7D4nlk0
読み返したらイノシシ?出現ポイントもドンピシャだしそれっぽい
こんなとこに伏線張ってたのか

159名無しさん:2017/06/20(火) 21:46:41 ID:XGDe9L6Q0
ビロードの失踪と>>52も関係あるのかな
髪の毛使ったから犬(?)に匂いを覚えられたとか

160名無しさん:2017/06/20(火) 22:22:53 ID:Xjt2lj4Y0
>>159
根こそぎ持っていかれたネットも明言されてないけど髪の毛付きのだろうなぁ

161名無しさん:2017/06/20(火) 22:23:08 ID:FpT04JzU0
普通にイノシシとかそんな平穏じゃないと思う
祭りの内容がなんとも言えないけどグルって単語に何か不穏感を感じてるのは俺だけじゃないはず

162名無しさん:2017/06/20(火) 22:33:55 ID:rHemcVxU0
ビロードに大きな声を出してって言ってるけど逢断祭って大きな声出しちゃダメなんだよね

163名無しさん:2017/06/20(火) 22:33:57 ID:vXoWpvKU0
獣害人災ホラーなんでもありだな

164名無しさん:2017/06/20(火) 22:45:00 ID:Xjt2lj4Y0
>>162
うわああああ!?やべぇよ……

165名無しさん:2017/06/20(火) 22:52:42 ID:XGDe9L6Q0
>>162
実は逢断祭は既に始まっていて大声を出した子供から順に・・・

166名無しさん:2017/06/20(火) 22:53:47 ID:3Gx67FNs0
よそうは更新までよそう

167名無しさん:2017/06/20(火) 23:01:36 ID:GQSrBsF60
拝鳴町会日誌

標題

   年 月 日        記入者


悲鳴が止んだ
また一人あれに殺された

見たことがない生き物だった
でも、皆一目であれが何かを理解した

鋭く巨大な牙 異常に長い前脚の爪

真っ直ぐに伸びた両耳はまるで

168名無しさん:2017/06/20(火) 23:02:27 ID:GQSrBsF60
拝鳴町会日誌

標題

   年 月 日        記入者


助けを求め、沢山の人達が芝里合に向かった

ただ一人生きて帰ってきたタカラさんは
「土砂崩れで道が潰れている」と泣き叫んだ
そのタカラさんも、私の目の前であれに連れて行かれた

私達はどこで間違えたのだろう

射取は死んだ
祭事は本来の意義を見失い、娯楽に変わってしまった

物音を立ててはいけない
外に助けを求めてはいけない

あれは人間の味を知り、臭いを覚えた
私達に出来ることは、身を隠し、息を殺して、全てが過ぎ去るのを待つことだけだ

居場所がばれたその時は

169名無しさん:2017/06/20(火) 23:03:04 ID:GQSrBsF60
拝鳴町会日誌

標題

   年 月 日        記入者


逢断が私達を殺しに来る

170名無しさん:2017/06/20(火) 23:06:36 ID:gEcbW7L.0
これアカンやつや……

171名無しさん:2017/06/20(火) 23:07:52 ID:rHemcVxU0
渋沢さんはよ

172名無しさん:2017/06/20(火) 23:08:45 ID:gE.GvzJU0
うわあああ……本格的にヤバいな……

173名無しさん:2017/06/20(火) 23:09:09 ID:niKWF/Wk0
関ヶ原さん…渋澤さん…助けて…

174名無しさん:2017/06/20(火) 23:20:38 ID:TlYiOVmI0
リアルタイムにきやがった

175名無しさん:2017/06/20(火) 23:20:50 ID:Xjt2lj4Y0
ついに……来てしまったか……

176名無しさん:2017/06/20(火) 23:22:03 ID:e/.2zI1Y0
うぎゃあああああ

177名無しさん:2017/06/20(火) 23:23:51 ID:XGDe9L6Q0
うわぁぁぁぁぁ
せめて全滅だけは避けてくれ

178名無しさん:2017/06/20(火) 23:24:14 ID:3Gx67FNs0
名前書く余裕も無いだろうけどお面の特徴と酷似してる文面見る限り記入者はデレなのか

179名無しさん:2017/06/20(火) 23:24:50 ID:eQM/fRi20
二日目の夜になりました

180名無しさん:2017/06/20(火) 23:27:03 ID:WymUXMYc0
お前らレスの音をたてたr

181名無しさん:2017/06/20(火) 23:41:04 ID:MPS8H.Mc0
うわあああ…追いついたと思ったら…うわあ

182名無しさん:2017/06/20(火) 23:50:03 ID:uYBkfOw20
あいた ちまつり

183名無しさん:2017/06/21(水) 02:39:38 ID:jPBE/beY0
バス送迎時のトラブル………?

184名無しさん:2017/06/21(水) 03:15:23 ID:S1Sgm93k0
18日あたりから記入者デレちゃんじゃない気がしてるけど、だとしたら作中の誰かしらからツッコミあるよなぁ。
それとも誰も読んでないとか?

185名無しさん:2017/06/21(水) 08:09:15 ID:rUXGFBqg0
これもうデレの遺書みたいなものなんだろう

186名無しさん:2017/06/21(水) 08:41:22 ID:cBc8wPSo0
コワっ!ぞくっときた

187名無しさん:2017/06/21(水) 08:54:46 ID:pLW7dtP20
自分が死んだとしても後で読む人に知ってて欲しい的な感じで書いてるのか

188名無しさん:2017/06/21(水) 09:10:31 ID:ATu91mhU0
神社にある鏡と弓で…戦えんよなぁ現代人には…

189名無しさん:2017/06/21(水) 10:38:27 ID:aRGS5Ypo0
これ警察もやられたっぽいな
>>120

190名無しさん:2017/06/21(水) 17:43:32 ID:cGxvJUdg0
射取死んだ…でも補欠のブーンがなんとかしてくれると信じるぞ…

191名無しさん:2017/06/21(水) 19:20:51 ID:2Qr5iVPQ0
これ書いてる人死んだら>>169で終了なんじゃね?

192名無しさん:2017/06/21(水) 19:23:25 ID:BQuzhPfs0
渋澤さんが赤ヘルに看板持って出て来るから大丈夫

193名無しさん:2017/06/21(水) 23:18:11 ID:beBAor5w0
標題

   年 月 日        記入者


この押し入れの中から聞こえた悲鳴の数だけでも、既に数え切れない程の人達が犠牲になっている
拝鳴は今日、逢断に殺された

ここに隠れてどれだけ経っただろうか
もう時間の感覚すら曖昧だ

きっと私の心はとっくに限界を迎えていて、
この日誌に文字を書き連ねることで、辛うじて持ち堪えているのだろう
恐怖に押し潰され、叫び出しそうになる自分を押さえ込んでいるのだろう

僅かに差し込む部屋の明かりが眩しい
隠れる前に電気を消し忘れたのは却って救いだったかもしれない

この明かりのお陰で文字が書ける 文字が読める
ページを捲れば楽しかった過去に思いを馳せ、一時の安息を得ることが出来る

引田さん モナーさん クールさん タカラさん

芝里合の狸娘さんは元気だろうか。しぃちゃんは将来きっと美人に育つだろう

そうだ、私は確かに愛していたのだ
平穏だった日々を、私達の拝ロ

194名無しさん:2017/06/21(水) 23:18:45 ID:W.utd3FU0
あっ

195名無しさん:2017/06/21(水) 23:20:15 ID:cGxvJUdg0
あああ…

196名無しさん:2017/06/21(水) 23:20:50 ID:Y8ite.2o0
全滅・・・?

197名無しさん:2017/06/21(水) 23:22:33 ID:pADTT8MU0
うわあああ……

198名無しさん:2017/06/21(水) 23:24:05 ID:GpchuiM.0
おいおい……

おいおいおいおい……

199名無しさん:2017/06/21(水) 23:30:17 ID:F4Jrhm5.0
あか〜ん……

200名無しさん:2017/06/21(水) 23:30:54 ID:uTRRez/k0
なんという絶望感…………

201名無しさん:2017/06/21(水) 23:40:41 ID:pznkNxnE0
勘弁してくれ。。。

202名無しさん:2017/06/21(水) 23:48:59 ID:JQz/9tDU0
もうね……

203名無しさん:2017/06/21(水) 23:50:25 ID:H1nckdGk0
ま、待ってくれ! これで終わりじゃないよな……違うよな……?

204名無しさん:2017/06/21(水) 23:53:39 ID:S1Sgm93k0
うあああああ、やばいこれこわい日誌の筆者大丈夫かあああ
頼む無事であってくれぇ…

205名無しさん:2017/06/22(木) 00:01:21 ID:utS7UK1M0
198X年 6月18日

明日の逢断祭に備えて木刀を磨いていたところ、祭の中止を告げる町内放送が耳に入ってきた。
町内会の連中は一体何を考えているのかと一瞬怒りが湧いたが、しかし、已むを得ないことだろう。

昨年射取を務めた埴谷の次男は都会の方へ出稼ぎに行っているし、
その前に5年連続で射取をやった流石の長男は、病で町内会を引退した。
更にその前は誰だったか、とにかく、町内会にはもう逢断祭の大切さを知る人間が居ない。
無用な混乱を避け、真実のみを受け継ぐために生まれた口外禁止の掟が仇になった。

宮司としての領分を弁えない行為だが、仕方ない。流石の爺者が老人会の長をやっていたはずだ。
射取の経験はなかったと思うが、流石の人間であれば或る程度、察するところが有るだろう。

そう言えば奴は最近、別宅の大広間を改装したと言っていた。
私物を見せびらかすのが好きな奴の事だ、少し煽ててやれば喜んで場所を提供してくれるだろう。

206名無しさん:2017/06/22(木) 00:04:43 ID:1Dwl4up60
荒巻か

207名無しさん:2017/06/22(木) 00:46:58 ID:HAnEU7v60
タカラは真相知ってたのに呑気にしてたのか

208名無しさん:2017/06/22(木) 00:55:10 ID:rZSbrPow0
>>207
ほとんどおとぎ話みたいなものって言ってただろう
襲撃が不定期で長らく平和で親とそれより先の世代も見たことがなかったら危機感を感じなかったんだ

209名無しさん:2017/06/22(木) 10:37:46 ID:VsKYoFKs0
とうとう逢断祭の実態がわかるのか

210名無しさん:2017/06/22(木) 12:35:29 ID:Y7Ktz0M.0
追いついた

211名無しさん:2017/06/22(木) 21:08:51 ID:6fgW6sG.0
日誌から日記に切り替わったか…

212名無しさん:2017/06/22(木) 21:21:04 ID:U0QtaiC60
うわぁぁぁ
どうなってしまったんだ

213名無しさん:2017/06/22(木) 22:46:22 ID:utS7UK1M0
198X年 6月19日

爺者の説得には少々手を焼いたが、まあ、今回も恙無く終えることが出来たと言える。
特に、長岡の倅の働きには文句の付けようがない。
あの若さにもかかわらず、射取という大役を見事に果たしてくれた。
これでまた来年までは、平和な日々を送ることが出来るだろう。

しかしまあ、それに引き替えタカラとかいう若者には、もう言葉も無い。
町会員達の信頼が厚いというから期待してみたが、奴は只の軽薄な大馬鹿者だ。
来年に備えて伝えておいた逢断祭の真実を、あろうことか「御伽噺」と笑った。

長岡の倅とタカラ。同じ年頃の若者だというのに、どうしてこうも違うのか……。

そうだ、そういえば今日手伝いに来ていた芝里合の青年も、確かあの二人と同い年ではなかったか。
彼もまた、長岡の倅に負けず劣らずいい仕事をしてくれた。
タカラではなく、彼がこの拝鳴の人間であったら、私も若い世代に後を任せて隠居出来るのだが……。
所詮、無意味な夢想だろう。

まあ良い、今日はもう休もう。雨に体を当て過ぎた。
中嶋もきっと今頃は布団の上で喧しい寝息を立てているはずだ。
あいつは今日11人もブルを捕まえたらしい。明日明後日は立っているのもやっとだろう。

214名無しさん:2017/06/22(木) 23:10:29 ID:HTUsQb7g0
シブサワァ

215名無しさん:2017/06/22(木) 23:12:52 ID:O7hZi06c0
やっぱりタカラのせい…とは言えないか
見たことないもの信じろってのは厳しい
しかし逢断祭の真実が気になるな

216名無しさん:2017/06/22(木) 23:14:18 ID:e8QVMsTs0
タカラの悪口はそこまでだ!

217名無しさん:2017/06/22(木) 23:21:04 ID:zUEaxQXo0
グルじゃなくてブルだったのか
祭りの最後に特殊な墨で名簿に名前を書くっていうのがあったけど、あれも意味があったのかな

218名無しさん:2017/06/22(木) 23:49:44 ID:lifQTae.0
一回の量が少ないから一日中ふとした時にどんな展開になるのか考えてしまう
狙ってやったとしたら作者の術中にはまってるわ俺

219名無しさん:2017/06/22(木) 23:53:05 ID:jLt0N3GA0
>>2で用水路をコンクリ化したのがきっかけで結界みたいな物の効力が弱まってたとか?
山と拝鳴の境界的な
側溝で相次ぐ事故+害獣被害の場所が同じだし

220名無しさん:2017/06/22(木) 23:58:27 ID:Bu1QGZQY0
>>219 その線な……怪しいよな
っつーか、このスレ内で考察は他のやつら的にありなんだろうか、
もしあれなら小説板2あたりに考察スレ立てようかと思うんだが

221名無しさん:2017/06/23(金) 00:25:10 ID:neSW97Tw0
考察書き込みについて自分も気になる
俺は考察書かれててもあんまり気にしないし皆の考えが見れて好きだけど
作者はどう思ってんだろね

222名無しさん:2017/06/23(金) 01:23:52 ID:WkYL73Yg0
考察も含めて読んでるから本スレで展開してくれた方がありがたいんだが

223名無しさん:2017/06/23(金) 01:51:02 ID:RAVR8etI0
長文の考察でなければここでもいいんじゃないかなと思う

224名無しさん:2017/06/23(金) 09:42:32 ID:.v5O73pM0
射て取る
逢うて断つ
ブル…ブル?

225名無しさん:2017/06/23(金) 14:21:01 ID:rTPncJDY0
ブルブル震えてんだろ

226名無しさん:2017/06/23(金) 15:16:20 ID:0uHGvnQc0
ブル

http://i.imgur.com/jO0E0WR.jpg

227名無しさん:2017/06/23(金) 15:18:17 ID:dNb1Klog0
総合にあった北欧神話説を推す

228名無しさん:2017/06/23(金) 19:45:57 ID:mZIXrkyU0
両手に刀持ってる犬か
素手でも強そうだな・・・

229名無しさん:2017/06/23(金) 23:23:27 ID:FUzG70OY0
シベリアの青年がブーンの親父だったら生存に一筋の光明が

230名無しさん:2017/06/24(土) 21:03:08 ID:KysXl1JA0
198X年 6月22日

任命式も終わり、中嶋が正式に拝鳴の町会長となった。
頭の固い前会長とは違い融通の効く男なので、色々と世話になることも多いだろう。
先日の逢断祭でも、何の疑問を抱くことなく私の代役を請け負ってくれた。

そうだ、奴にくらいは逢断の話をしてやっても良いかもしれない。
今後の動き易さを考るのであれば、そちらのほうが賢い選択では……

……いや、やめておこう。
我々はこれまで、今のこのやり方で拝鳴を守り続けた。
不用意な行動が全ての調和を乱し、取り返しのつかない事態を招く可能性がある。

宮司としての私の役割は、慣習を守り、平和な拝鳴を次の世代に引き継ぐことだ。
今はただ、そのために為すべきことだけを考えよう。





そういえば今日、件の芝里合の若者が、「山に入らせてくれ」と猟銃を携えてやって来た。
何を考えているのかは大方予想出来たが……まあ、好きにすれば良いと言ってやった。

どうせ徒労に終わるとしても、向上心の有る人間には好感が持てる。
聞いた話では猟友会の中でも一目置かれているらしく、本当に、彼がこの集落の人間であったならと思わずにはいられない。
嫁でも付けてやれば、拝鳴に居着いてくれはしないだろうか。

231名無しさん:2017/06/24(土) 21:15:25 ID:t0psDsOw0
渋澤氏?

232名無しさん:2017/06/24(土) 21:54:16 ID:GtFz7Dfs0
荒巻は「だいたいこいつのせい」枠かな

233名無しさん:2017/06/25(日) 10:35:57 ID:TojpCr2.0
渋沢は知ってたのか?

234名無しさん:2017/06/25(日) 10:51:19 ID:kiTLmB5s0
逢断の荒らした跡かなんかを害獣被害だと思ったとかじゃないの

235名無しさん:2017/06/26(月) 16:37:10 ID:/eT61uEY0
ストーリーの進行とリンクしているかと思うとこのちょっとした空白期間すら不気味

236名無しさん:2017/06/26(月) 22:36:00 ID:37bOK3/.0
198X年 6月26日

もう五日目になるか。彼は今日も山に向かったらしい。
既にあの山に逢断は居ない。恐らくは近辺の、どこか別の山の奥の奥にでも隠れているのだろう。
逢断狩りという功名心に浮かされ視野の狭まった若者がそれに気づくまで、あと何日かかるだろうか。

過去幾度となく行われた集落を挙げての山狩りでも、逢断を発見することはできなかった。
猟師が仕掛けたどんな罠にも掛からず、存在の痕跡すらも残さない。
毎年のある時期に何処からと無く現れ、人間を食らう怪物。

「逢断祭」が現代まで続いているのは、それが怪物を退け、被害を事前に食い止めるための唯一の手段だからに他ならない。

若さゆえの情熱も、獲物への執着心も、人間を成長させる糧である。
糧ではあるが、それは過ぎれば人を破壊する毒にもなるだろう。
私は今、彼に微かな危うさを感じている。



最近、痰に混じる血の量が増えた。病は確実に私の体を蝕んでいる。

時間が無い。

私の後継者を、次代の射取を、一刻も早く見つけなければならない。
この集落に十年、二十年という長い平穏を齎す英雄を探さなければならない。
それが私の最後の仕事になるだろう。

237名無しさん:2017/06/26(月) 23:35:22 ID:WDn7H3fw0
誰なんだこいつは

238名無しさん:2017/06/27(火) 00:50:59 ID:BhPH3iQc0
( ´・ω・`)「このショボン様さ!」

239名無しさん:2017/06/27(火) 06:53:41 ID:Yyd8rPo60
>>237
宮司だし荒巻じゃないの?

240名無しさん:2017/06/28(水) 00:19:00 ID:whwKbNb60
198X年 6月27日

蔵の整理をしたところ、先代宮司の日誌の一部が消えていた。
抜けている日付を見る限りでは、毎年六月前後の記録を丸ごと抜き取ってあるらしい。

あの芝里合の若者だろう。随分早まった真似をしてくれたものだ。

幸い、先代宮司の日誌に逢断祭に関する重要な記載は無い。
そういった物は例の場所に纏めて保管しているが、そちらに手を付けられた痕跡はなかった。
よって、彼が盗み出したのは只の日々の出来事を綴った日記であるのだが……とはいえ、お仕置きは必要だ。
流石家を通して猟友会に口利きし、頭を冷やす期間を設けてやろう。

禊として拝鳴での奉仕活動を課すのも良い。私の所で暫く育てれば、きっと立派な射取になる筈だ。
そしてその間に、年頃の嫁を宛てがうことができれば……

成程、悪くはない。


彼が日誌を盗み出したのを「幸運」と呼ぶのは、些か不謹慎が過ぎるだろうか。
しかし私は、突如として舞い降りたこの好機に、湧き上がる興奮を禁じ得ない。

残された僅かな命の中で、一条の光を見た心持ちである。

241名無しさん:2017/06/28(水) 00:39:59 ID:tA02Id0M0
荒巻渋沢大好きだな

242名無しさん:2017/06/28(水) 00:52:33 ID:FHX1itNA0
渋沢はどうやって逢断の真実知ったんだろうな

243名無しさん:2017/06/30(金) 00:20:20 ID:HP2ntJ6Y0
198X年 6月29日

内藤の所の嫁が子を産んだらしい。
ロマネスクの奴は「俺もとうとう爺だ」と笑っていたが、とにかく、目出度いことだ。
子供の名前は確かブーンといったか。
髪の毛が多く、良く肥えた子だった。きっと健康で丈夫に育ってくれるはずだ。

今年は引田や素直の家でも子が生まれた。子宝に恵まれた年だ。
ついこの間まで鼻水を垂らしていた子供達が、気が付くと人の親になっている。
時の流れは怖いなどと感じる辺り、私も相応に年をとってしまったのだろう。

彼らの成長を見守ることが出来ないのは非常に残念だ。
二十年後、彼らが成人する頃、この集落はどのような姿になっているだろうか。



そういえば今日、町内会の人間が逢断祭の謝礼を届けに来た。
謝礼金は例年通り。この程度の金は有っても無くても変わらないとはいえ、さすがに遅過ぎはしないか。

今年は事情が特殊であるし、流石家への挨拶が先になるというのは分かる。
しかし、祭が終わってから今日で十日目。それまでに幾らでも機会はあっただろう。
礼儀を軽んじ、慣例を忘れるような人間ばかりになってしまったら……

いや、止めておこう。
私的な日記ですら説教臭くなってしまうのは年寄りの悪い癖だ。
今日はもう眠らなければ。明日はあの青年、渋沢君を迎える用意をしなければいけないのだ。

244名無しさん:2017/06/30(金) 06:39:37 ID:hI3nN2T.0
遂に渋澤の名前が出たか

245名無しさん:2017/06/30(金) 17:12:17 ID:Sxkaebv60
答え合わせがされるのはいいけどあの惨劇はどう収拾つけるのかな

246名無しさん:2017/07/01(土) 21:20:01 ID:7b/Z2a/Y0
面白いなあ、先が気になるじゃないか

247名無しさん:2017/07/02(日) 03:55:24 ID:5ti4WAt.0
つづきが気になるんじゃ〜

248名無しさん:2017/07/03(月) 00:14:20 ID:NymO66AA0
198X年 7月2日

「山の中に化け物が居た」と、三瀬の娘が血相を変えてやって来た。
ワラビ採りに夢中になっているうちに山の奥の方まで迷い込んだところ、
山道脇の藪の中から、見たこともない生き物がこちらを睨んでいたという。

場所を聞き取り、渋沢君と二人で確認に向かったが、現場付近に「化け物」の姿は無かった。
只の見間違いであればよいのだが、そうでなければ……。

渋沢君も、どうやら私と同じ考えに至ったようだ。
「周囲に熊の足跡があった。疥癬にかかった熊は異様な見た目をしているものだ。襲われなくてよかった。」
三瀬の娘には渋沢君からそのように説明してもらい、とりあえずは納得させることが出来た。
万一のため、歴代の射取には声をかけておき、有事に備えるべきだろう。

……しかし、「化け物」の正体が逢断だったとしたら、何故この時期にあの場所に居たのだろうか。
あれの生態については解明されていない部分が多いとはいえ、
この時期に拝鳴付近の山中に居るのが異常事態である事は間違いない。

逢断祭の日に追い払ったはずのあれを、この地に留まらせるような何か。
その「何か」はもしかすると、我々に大きな災いを齎すものになるのかもしれない。

急ぎ、対策を立てなければ。

249名無しさん:2017/07/03(月) 06:09:33 ID:jhLCFQfY0
逢断が化け物なのか?

250名無しさん:2017/07/03(月) 06:10:10 ID:B6lOlrPs0
疥癬(かいせん)って初めて知った、皮膚病なのね
害獣被害のとき渋沢はやっぱり気付いてたのか

251名無しさん:2017/07/03(月) 06:57:42 ID:CvEbYSvo0
一応生き物の類なんだな

252名無しさん:2017/07/05(水) 23:54:54 ID:jBqKt5Cs0
198X年 7月5日

今日、再び山中で「化け物」を見たという人間が現れた。盛岡の所の婆だ。
逢断が今もあの山の中に居るというのは、最早間違いないことなのだろう。
……しかし、そうなると疑問が湧いてくる。なぜ三瀬の娘と盛岡の婆は、生きて帰って来れたのか。

「特定の棲家を持たない獣が一処に留まる理由は幾つかあるが、最も可能性が高いのは、都合の良い餌場を見つけた時だ」

これは渋沢君が昨日、私に語った言葉だ。
猟師としての経験から身に着けた知識であるらしい。

野生の獣は安全で効率の良い餌場を発見した時、その場所に異常な程の執着心を示す場合がある。
そして、貪欲な個体であれば、その餌場が枯れるまで獲物を狩り続けることも珍しくはないという。
逢断がこの拝鳴を「餌場」だと認識したのであれば、それは我々にとって最悪の事態と言えるだろう。

だが、逢断は二度に渡り目の前の餌を見逃した。
二人の証言を信じるならば、あれは二人に襲いかかるような素振りは一切見せず、ただ黙ってこちらを見つめていたのだという。
謎は深まるばかりだ。何か手掛かりは無いか……



追記

過去に同様の事例が無いか、探ってみよう。
三百年分の資料を紐解けば何か手掛かりが掴めるかもしれない。

253名無しさん:2017/07/05(水) 23:57:07 ID:jBqKt5Cs0
             .


資料が無い

やられた   見られていたのか

                   .

254名無しさん:2017/07/06(木) 00:05:13 ID:y240P3ss0
きか

255名無しさん:2017/07/06(木) 00:54:26 ID:6NW2fYDQ0
消されたのか……

256名無しさん:2017/07/06(木) 00:59:32 ID:6HAs97fw0
人間サイドにも敵がいるのか…


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