[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
拝鳴
252
:
名無しさん
:2017/07/05(水) 23:54:54 ID:jBqKt5Cs0
198X年 7月5日
今日、再び山中で「化け物」を見たという人間が現れた。盛岡の所の婆だ。
逢断が今もあの山の中に居るというのは、最早間違いないことなのだろう。
……しかし、そうなると疑問が湧いてくる。なぜ三瀬の娘と盛岡の婆は、生きて帰って来れたのか。
「特定の棲家を持たない獣が一処に留まる理由は幾つかあるが、最も可能性が高いのは、都合の良い餌場を見つけた時だ」
これは渋沢君が昨日、私に語った言葉だ。
猟師としての経験から身に着けた知識であるらしい。
野生の獣は安全で効率の良い餌場を発見した時、その場所に異常な程の執着心を示す場合がある。
そして、貪欲な個体であれば、その餌場が枯れるまで獲物を狩り続けることも珍しくはないという。
逢断がこの拝鳴を「餌場」だと認識したのであれば、それは我々にとって最悪の事態と言えるだろう。
だが、逢断は二度に渡り目の前の餌を見逃した。
二人の証言を信じるならば、あれは二人に襲いかかるような素振りは一切見せず、ただ黙ってこちらを見つめていたのだという。
謎は深まるばかりだ。何か手掛かりは無いか……
追記
過去に同様の事例が無いか、探ってみよう。
三百年分の資料を紐解けば何か手掛かりが掴めるかもしれない。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板