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実験板企画「TwitterRPG」
135
:
名無しさん
:2014/12/21(日) 00:22:43
>「そのウーパールーパーを譲ってくれないか。言い値で買うよ」
「うほっ!ありがとな。それじゃあ10万ゴールドだ!」
賭けに負けた男は大喜びでランドールにウーパールーパーを手渡した。
するとそれを見ていた小汚ない飲んだくれの男たちがランドールの目の前に並んで、ウーパールーパーを差し出してくる。
「騎士様。私の娘は病気なのです。どうか御慈悲を……」
「騎士さま。働きたくありません」
などと色々な理由をつけ、男たちはウーパールーパーを売りつけてくる。その数はざっと20人ほど。
果たしてランドールはこれを乗りこえ、これからどうするのであろう。
136
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2014/12/21(日) 11:50:13
なんとインディアンは美少女キャラだったらしい。とんだ大誤算である!
これでは容赦なくギャグ漫画的ノリで倒すことができない。
千本に分裂した手で頭をかきむしりついでに全身をかきむしるトラネコ。
いつの間にか全身が泡だらけになっている。
黒子が出てきてバケツで水をぶっかけ、火炎放射器でかわかす。
「ドライヤーの熱を味方に! モッ○ヘアー!」
黒焦げになったトラネコはシャンプーのボトルを片手にインディアンの美少女と共にポーズを決める!
「はいカーット!」
お笑い芸人がCMに起用されることは昔からよくあるのだ。
137
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2014/12/21(日) 11:57:13
そんなことをやっている間に若き日のランドールは別の意味で窮地に陥っていた!
どのウーパールーパーがモンブランちゃんなのか分からない以上買うしかないのだろう。
ところでCM出演というのはドラマ等に比べてものすごくコストパフォーマンスがいいらしい。
このCMのギャラ次第でまかなえるかもしれない。
トラネコは商人スキル”ヨイショ”を敢行する!
「いやぁ監督、まさかシャンプーのCMとは思わない導入部分からのあっと驚く展開、流石ですね!
ところでその今日のネクタイのセンスも素晴らしい!」
138
:
名無しさん
:2014/12/21(日) 17:28:52
>「いやぁ監督、まさかシャンプーのCMとは思わない導入部分からのあっと驚く展開、流石ですね!
ところでその今日のネクタイのセンスも素晴らしい!」
「いやいや、君こそ面白いよ!センスのかたまりじゃないか!」
監督であるハゲの筋肉質の大男がトラネコを愛でる。
ちなみに監督は裸にネクタイ。スポンサーはつるつるのハゲ社長。
それはさておき、トラネコのおべっかと良い作品を作れた興奮からか、監督は他のCMにもトラネコを起用したいと言い出す。
「どんぺいの新商品、金のウパに青いタヌキ役で出てくれないか?」
139
:
名無しさん
:2014/12/21(日) 17:30:20
そう言うやいなや、セットが変わってゆき撮影が始まる。だがしばらくすると
「どないなってんねん!」
芸人界の重鎮、青狸染五郎師匠が小さいからだを怒りで膨らませながら扉から飛び出して来た。
「それ、わてが先に契約しとった役やぁ!君、どこの事務所やぁ!」
トラネコを睨み付ける師匠。続けて監督を睨み付け
「あ〜、わての番組で、放送作家しとった若造が監督になったとたんにこれかい?今では立派な天狗かいな?なあっ!?」
「この人はトラネコ君です。才能が溢れる芸人さんです。私がこの人をこのCMに起用したいと思い、勝手に判断してしまいました」
ざわざわ……。なんだかドッキリのようになるスタジオ。トラネコの運命は如何に。
140
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2014/12/22(月) 23:44:32
「一匹いればそれでいい」
ぴしゃりと言ってのけると、ずんずんと人ごみを掻き分けていく。
外に出るとマッチ売りの少女(こじき?)がマッチを拾っていた。
「……ひやむぎ殿?」
だが、少し様子がおかしい。
なんというかこう、前は足の辺りが半透明だった。いやマジでマジで。
「そうだ、君の潔白を証明する為に私はこうしてモンブランちゃんを探しているのだったな。
だというのにひやむぎ殿、なにゆえマッチを売っているのだ? 汚名を被っているのは貴女なのだぞ」
やちほが消えたお陰か、記憶の混乱には波があった。
騎士は曖昧な時と明確な時を煩雑に行き来している。
141
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2014/12/27(土) 01:52:29
>「どんぺいの新商品、金のウパに青いタヌキ役で出てくれないか?」
「勿体ないお言葉! 私でよければ是非!」
単純なトラネコはすっかりその気。だがその役に先に契約していたという人物が登場。まさかのダブルブッキング。
「申し訳ありませんっ! ロケ現場を隣と間違えてしまいました!」
慌てて言い訳するトラネコ。丁度隣ではマッチ売りの少女の撮影を行っていた。丁度マッチョな騎士が少女に話しかけているシーンだ。
>「そうだ、君の潔白を証明する為に私はこうしてモンブランちゃんを探しているのだったな。
だというのにひやむぎ殿、なにゆえマッチを売っているのだ? 汚名を被っているのは貴女なのだぞ」
「普通にマッチ売りの少女をやったのでは今の子供達に人気が出るとは思えません。ここはいっそマッチョ売りの少女にしてみてはどうですかね、監督」
斬新なアレンジを提案するトラネコであった。
142
:
名無しさん
:2014/12/27(土) 14:22:45
その頃。暇をもて余した破壊神のヤチホはマスターの無意識をメルヘンチックにサンタにのって漂っていた。
時や空間を越え、色々な世界に場所にマスターは形を変えて存在していて、
ふとヤチホの目に止まったのは、「お菓子を食べている少女を見ているマスター」だった。
その者の記憶をさぐってみると、どうやらお菓子の国のマスターらしい。
それはさておき、おなかの空いたヤチホはマスターの体を操り、思わずお菓子に手を伸ばしてしまう。
だがしかし、食べることもかなわず、ヤチホはお菓子のなかに憑依してしまうのだった!
143
:
名無しさん
:2014/12/27(土) 14:24:31
>「普通にマッチ売りの少女をやったのでは今の子供達に人気が出るとは思えません。ここはいっそマッチョ売りの少女にしてみてはどうですかね、監督」
「よしっ!素晴らしいアイディアだぞトラネコ君っ!
君の言う斬新なアイディアというものを皆に教えてやってくれ!」と監督。それにひやむぎは
「普通にマッチ売りって、こっちは真面目な商売だっつうの!」と激おこ。
よくあの人は今とかであの歌姫が大阪でホステスとか言われるけれど立派な商売なのだ。
「でもマッチョを売って生活するのもなかなか面白いかも。……って、それって人身売買じゃないのっ!」
と、のりつっこみをしてマッチに火をつけるひやむぎ。
「さっきおっさまが言ってたモンブランちゃんってお菓子のことじゃないの〜?」
するとなんということだろう。
もやもやとマッチの明かりから空間にテーブルが現れてその上にはお菓子の山。
「これ、とっても美味しいの。おっさまもたべる?このマッチって魔法のマッチなのよ」
と、ひやむぎはお菓子を食べてもぐもぐしている。もしゃもしゃ小さな口を動かすひやむぎに、きっとランドールは夢か現かわからない変な気持ちになることだろう。
すると向こう側の空間から
「それ、あたしのお菓子だもんっ!」
変な子が飛び出して来た!
と、マッチの明かりと共に空間は消える。
「きゃあああ!」と顔を見合わせて絶叫する少女たち。
144
:
名無しさん
:2014/12/27(土) 14:27:42
ヤチホ入りのお菓子を食べたひやむぎはころりと転げ沈黙。
一方でマッチの明かりの向こう側の世界から現れた少女は目を輝かせていた。
「これが、芸能界なのね〜!」
体いっぱいで表現している少女の名前はなんとモンブランだった!
ごごごごご…
するとランドールの背後でゆらりと立ち上がるひやむぎの体のヤチホ。
「きゃっきゃっきゃ」
ヤチホがぴょんぴょんジャンプするとスタジオの証明がガチャンガチャンと落ちてくる。
そんななか、モンブランは自慢の歌唱力を監督にアピール。
「あ、あぶなぁいっ!」
ガッシャアンッ!
ライトがランドールの頭にぶち当たった。
否、よく見ると金のウーパールーパーがその身をていしてライトを支えていた!
小さな体を筋肉でムキムキにしてランドールの頭に乗っかると、ライトで彼が圧死するのを防いだのだ!
「うわぁあ!はやく、はやく撮影を終わらせよう!」監督は号泣しながらメガホンをとる!
145
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2014/12/30(火) 22:41:00
「う、ウーパールーパーーッ!」
一匹の両生類の死に、騎士が覚醒した。
やちほの影響の残滓を振り払って剣を引き抜く。
「君の決死の行動を、勇気を私は生涯忘れぬ! 彼女は命に賭けて連れ戻すッ!」
金色ウーパーを丁寧に水槽に収める。
落下してくる照明を剣で払いながらモンブランに肉薄する。
「モンブラン殿、事情は問いませぬ。ただ私と共にザッハトルテ陛下の下へお帰り願いたい!」
ザッ、と歌うモンブランの前で片膝をつき頭を下げた。
146
:
名無しさん
:2015/01/01(木) 17:13:57
>「モンブラン殿、事情は問いませぬ。ただ私と共にザッハトルテ陛下の下へお帰り願いたい!」
モンブランはランドールを見つめている。
「はいっわかりましたっ」
沈黙ののちに、モンブランは答える。
騎士の力なら、無理やりにでも王女を連れ帰ることもできる。
だがそれをしないのは彼が本物の騎士だからと感じたのだ。
その一方で、暴れるやちほに破壊されてゆくスタジオ。
照明の電気がパチパチと火花を散らして火災を誘発する。
それに撒き散らされた魔法のマッチが反応して燃え上がり無数の異空路が出現していた。
147
:
名無しさん
:2015/01/01(木) 17:15:24
異空路からは恐ろしい化け物たちが覗いていたりしている。こちらの様子を見ているのだ。そんななか……
「あれですっ。あれがお菓子の国の入り口ですっ」
モンブランが指をさすも、真意は誰にもわからない。
自由を求めている王女が嘘をついている可能性もある。
だが王女はスカートをたくしあげ、てけてけと異空路の向こうに消えた。
そして……
「……やっぱり、ここは水晶山だったのですねっ」
クリスタルの木々に虹色の炎がゆらめいていた。大岩の上に突き刺さっている美しい剣。
あの伝説の剣士、ティルトの剣だ。
剣士はここで剣のみを残し、何者かに破れたのだという。
148
:
名無しさん
:2015/01/01(木) 17:17:01
「王国に帰るまえに一度見ておきたかったのですっ。この世で一番美しいと吟われている伝説の怪物の姿を……」とモンブラン。
【明けましておめでとうございます。今年もなにとぞよろしくお願いいたします】
149
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/01/03(土) 10:36:53
「あけまして……」 異空間の縁に手をかけ……
「おめでとうございますっ!」勢いよく押し広げながらくぐる!
>「王国に帰るまえに一度見ておきたかったのですっ。この世で一番美しいと吟われている伝説の怪物の姿を……」
「かっ怪物う!?」
慌てて回れ右しようとするトラネコ。だがすでに異空間路は閉じていた。なんてこった!
ゴゴゴゴゴゴ……
謎の声【我が眠りを妨げしはお主らかっ!?】
コマンド?
→はい
いいえ
150
:
名無しさん
:2015/01/04(日) 19:51:48
「我が眠りを妨げしはお主らかっ!?」
謎の声の主の主はなんと自分自身だった。
モンブランの前には美しいモンブラン。トラネコの前には美しいトラネコ。
ランドールの前には美しいランドールが現れていた。
それは理想の自分であり、目覚めたのは妥協しない自分。
美しい理想に溢れている自分自身だ。
「私は民を愛し、この人生を民に捧げるつもりでおります。なのにもう一人の私は自由を求め、出来ればその定めから逃げ出したいと思っている……。
なんと嘆かわしいことでしょう。そんなことではいけませんよモンブラン」
ぽわんと偽モンブランが魔法を使えば偽ランドールの剣にフレアが宿る。
そして銀光一閃!汚れなきランドールの剣が美しく弧を描きランドールに迫る。
「その錆びた剣は、今の貴方の心を表しているのか!?答えろランドール!」
ランドール16歳がランドールに斬りかかる。
151
:
名無しさん
:2015/01/04(日) 20:04:25
一方でトラネコのほうは美しいトラネコが通せんぼしていた。
「あれほどこの山には登るなって言ったのに……
あれ?言ってなかったっけ?まあいいや。
君にはこれをあげるよ」
「ねこよけペットボトロル〜」
水の入ったペットボトルのトロルがのしのしとトラネコに迫る。
それは透明の体に光を乱反射させて目がチカチカするのだ。
152
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/05(月) 01:02:22
「……感謝致します。モンブラン殿」
ひやむぎがモンブランを連れ去ったのは真実なのだろうか。
どうしてモンブランが異界でアイドルを目指しているのか。
騎士には全てが謎であったが、その辺りを急にズケズケと聞くのは流石に失礼だ。
マイペースな中年もそれぐらいは理解している。
「お菓子の国にこのような場所が存在していたのか……」
水晶の森で揺らぐ炎が虹色に反射して輝く。
そこではプリズムの木漏れ日が幻想的な風景を生み出していた。
突き刺さっている剣は過去にここで戦い敗れた剣士のものであろうか。
戦場に身を置く者ならば一目で鍛え抜かれた名剣だと分かる。
153
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/05(月) 01:03:22
「その……怪物が見たかったのですか?」
騎士は反射的に身構えた。
王侯貴族の生活も、視点を変えればある種不自由な暮らしと言えなくもない。
牢から解き放たれ一人の女性として人生を謳歌する彼女を、騎士は連れ戻そうとしている。
これぐらいの我儘を許してもばちは当たらないだろう。
「モンブラン殿、この老いた騎士に一つだけお聞かせ願いたいのです。
貴女を城から連れ出したのはひや……」
続きの台詞は突如として響いた謎の声に掻き消された。
眼前には若く精悍な十六の自分。
154
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/05(月) 01:04:20
「……妖術かッ!?」
愛剣を抜くと若い騎士と中年騎士の剣が激突。
炎を纏う美しい刀身が年季の入った黒剣をちりちりと焼く。
「錆びている? 馬鹿なッ、私は愛剣の手入れを怠ったことなど……」
騎士は目を疑った。握られている剣は見るも無残に薄汚れ、随所が錆ついている事に。
剣は騎士の象徴だ。愛用の黒剣の現状は、己自身を映し出しているのか。
「忠誠を尽くす相手の居ない騎士など、錆びつき使い物にならぬ剣と同じということか……!?」
瞬発力に圧され騎士(中年)は剣の射程圏外へ後退。
若い自分は追撃を掛けるべく愚直に突撃──猛攻を仕掛ける。
155
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/05(月) 01:05:52
「私が斬ったのは間違いなく魔物だったのだ……!
あの時私がやらねば奴の鋭い牙は間違いなく王の首を裂いていた!」
「戯けるな! 味方殺しの騎士団長だと自負しているから、貴方の剣は穢れているのだろう!」
剣が再び交錯。魔法の付加がある分こちらの不利は明白であった。
熱と力で徐々に圧される中年騎士。
「そうかも知れぬ……それに奴が魔物だと皆に認められなかったのは事実だ……」
「ならば未来の私に引導を渡そう! あの時大臣の助言を振り払い、過ちを犯した未来の私をッ!」
中年を騎士を力任せに弾き飛ばすと、若い騎士は右腰から第二の剣を抜く。
それは代々騎士団長のみに与えられる聖剣であった。
白雪の如き刀身は当時の己にように真っ直ぐで淀みない。
156
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/05(月) 01:07:15
「思い出したか? この『右の聖剣』ブランネージュと、『左の魔剣』カリギュラを?」
二刀流が繰り出す、防御を知らぬ苛烈な連続攻撃が騎士本来の戦闘スタイル。
国外追放の処分に遭ったとき聖剣は次の騎士団長に受け継がれ、己には『左』だけが残った。
「せめて安らかに眠れッ、朽ちた騎士!」
若き日の一撃がランドールの五体を裂いた。
血を噴き出しながらどさりと水晶の草葉に崩れ落ちる。
【あけましておめでとうございます。アンドすまぬ。長くなってしまった】
157
:
名無しさん
:2015/01/07(水) 00:43:50
「騎士さまっ!」
と叫ぶモンブランにピシャッァとサンダガが落ちる。
「うくっ……。ほんとう、あなたたちは美しい怪物です。人の心を知らない純粋無垢な怪物たち。
それゆえに人の気持ちも考えないで自分の意見だけをベラベラと話すのでしょう?
相手のことも考えず、ただ打ち倒せば良いと思っている」
偽「では逆に、貴女とその老騎士を守る理由はあるのでしょうか?
仲間殺しは重罪なのではありませぬか?」
「黙りなさい偽モンブラン!このかたはそのようなことはなさっておりません。目をみたらわかります。
きっと何か他のことが、このかたの剣を鈍らせているのです」
そう言うとモンブランは歌い始める。力の限り友愛の歌を。それに対して偽モンブランは鼻白んだ顔
偽「まあなんと薄っぺらい歌を……。一ヶ月に一度、従者たちの給料計算をし、それだけでちゃっかり一ヶ月分の給料貰っているお姫さまが歌いそうな歌ですこと!」
歌声が響く。モンブランに出来ることはこれしかなかった。
主を失った騎士の誇りに代わるもの。立ち上がる勇気の言葉。
そんな大層なものを生憎モンブランは持ち合わせていなかったのである。
偽「まったく耳障りな歌ですこと!メテオっ!」
天をさき、灼熱の隕石群が降り注ぐ!
158
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/01/07(水) 00:46:10
トラネコの前にはやたら毛並がつやつやしている綺麗なトラネコ。
それは空前の好景気の元で順風満帆に店を経営していた時代のトラネコだった!
>「ねこよけペットボトロル〜」
「うおっまぶしっ!」
ねこよけペットボトロルはねこよけの光を放った!
トラネコはうおっまぶしっのポーズを取りながら吹き飛ばされた!
>「せめて安らかに眠れッ、朽ちた騎士!」
隣では中年が少年とチャンバラごっこをしてやられたー!と倒れた。
(ように端から見ているトラネコには見えた。幻術の類なのかもしれない)
「ランドール殿、ふざけている場合ではないぞ。それはそうと……イケメンやんけー!」
159
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/01/07(水) 01:06:40
トラネコは綺麗なランドールを追いかけ始めた!
「ぎゃあああ! 汚いトラネコが追いかけてくるぅうう!」
逃げ惑う綺麗なランドール。
「ああ、何時からこんな風に汚くなってしまったんだろう。
そうか、店を失って野良猫になってからだ……」
猫避けペットロボトル――
全国の庭へのノラ猫の侵入に悩む者達に贈る、若かりし日のトラネコの一世一代の大発明。
これは売れる、と確信したトラネコは、大量発注した途端にバブル崩壊――
店は倒産し、皮肉にも自分が野良猫の身に堕ちることと相成った。
160
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/01/07(水) 01:07:51
そこに響き渡るモンブランの友愛の歌。
「でも……店を失ったからこそ野良猫の気持ちを知ることができた……
野良猫の気持ちを知らない自分に戻りたいなんて思わない、これで良かったんだ!」
野良猫の悲哀を知らぬ若かりし日の自分に言い放つ!
>「まったく耳障りな歌ですこと!メテオっ!」
「猫避けペットロボトル……君の本当の使命は野良猫避けなんかじゃない……。
守ってくれ、この世界を!」
メテオを迎撃すべくペットロボトルロケットが発車される!
161
:
名無しさん
:2015/01/07(水) 21:46:16
ペットボトルのロケットはメテオを相殺してゆく。でも一個だけすり抜けてくる。
そのときだった。ペットボトルのロケットの中から桃太郎のように黒猫が現れた。
黒猫の名前はチャトラ君。彼はメテオを受け止めるとゴミ箱に放り込む!
「ま、間に合ってよかったぜ……ぐはっ」
ばたりと倒れるチャトラ君。その肉球は腫れ上がっていた。
彼はかつて野良猫界の魔王と呼ばれた大悪猫だった。
「どうしてそんな都合よく現れるのですか!」と偽モンブラン。
「ぐははは!奇跡ってものはな嬢ちゃん、10回続けて起こったら必然に変わるんだよ!
って、それは冗談だ。あのトラネコは俺様の親友だ!だから盗聴器で細かな会話も毎日チェックしていたんだ!
そうさ、いつでも助けられるようになぁ」
「えぇ〜……気持ち悪。あなたは狂っていると思います」ドン引きする偽モンブラン。
「狂った世界で狂うなら、そりゃまともだ!ぬはははは」
「くっ、だまりなさい外道!」モンブランは爪先で脇腹を蹴る。
「ぐぇ!……あのとき、俺は世界を闇に変えると言った。だがトラネコ、あいつは俺を闇から救うと言った。だから俺は来たのだ!それに御都合主義も糞もあるかぁ!」
「ええい黙りなさい!たかが野良猫の戯れ言など、ほうれいせんと一緒に消し飛ばしてさしあげますわ!……ひっ!?」
ペットロボトルがパンチをし、偽モンブランがしゃがみこむ。
「ありがとな、ペットロボトル。そしてすまねぇ、トラネコ。俺はやっぱり、こんな外道にならなきゃ、お前たちを守れねぇ……うおぉおわぁ!」
チャトラ君は大魔王に変身してゆく。そう、呪いの猫人形の異名をもつあの時の姿に。
162
:
名無しさん
:2015/01/07(水) 21:47:14
その一方で、偽トラネコが怒鳴っていた。
「おろかものたちめぇ!貴様らの心には一欠片の美しさも残っていないのか?それはなぜだ?人はなぜ我々をすてるのだ?」
なんと偽トラネコの顔が溶けだしている。
激怒して本性が現れはじめているのだ。
「いいや。トラネコは捨てちゃいない。その証があのロボトルだ。
あいつは吹っ切っても悟ってもいねぇ。でっけえ悩みを抱えたまま、大人になった大馬鹿者なんだわ」とチャトラ君。
「なあ、そうだろ!そうなんだよぉ!
お嬢ちゃんも、そこの旦那もよぉ。
どちらか選べねぇなら、2つ持って進めばいいじゃねぇかぁ!はぁっ!」
大魔王になったチャトラ君の変身が完了する。
と、同時に美しいものたちが合体する。そして次の瞬間。
ペットロボトルが火炎をあげて崩れ落ちた。
なんとそこにいたのは合体した美しいものたち。
163
:
名無しさん
:2015/01/07(水) 21:54:01
それは夢魔だった。インディアンのような衣装を纏い手を八本持つ化け物。
ドリームキャッチャーの捨てる部分、悪夢から生まれし混沌の集合体。
そんななか、幻なのか。ランドールの前にはひやむぎと金のウパが正座していた。
ひやむぎ「おっさまはがんばったよ。だからもう寝ててもいいんだよ。主がいなくっても皆を守ってくれたし、それで充分じゃない?
もう美しいランドールに勝つ意味なんてないでしょ?
だから私はここでいつまでも寝てたらいいと思うのよ」
金ウパ「そうだよ。寝てて。立ち上がったら苦しいよ。昔の自分の心を、否定しちゃだめだよ」
やちほ「そのウパ。手が再生しないから奇形ね。もとから指が一本足りないの」
夢魔は剣を構えている。ランドールには夢魔が若き日の自分に見えていることだろう。
164
:
名無しさん
:2015/01/07(水) 22:05:27
長くなってしまってすいません
165
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/10(土) 23:54:08
騎士・ランドールは今まで民を、国を、主君を守るために戦ってきた。
国王の首を狙う魔物を斬り、誤解から国外追放に処されたことも恨んではいない。
だが致命的なことに騎士でなくなったランドールは存在理由を見失った。
騎士であることを誇りに思い、理想の騎士を追い求めた騎士・ランドールは死んだのだ。
当てもなく町から町へ、国から国へ渡る根なし草。
また、騎士という華やかな世界で生きた彼にとって、そこはあまりに過酷な世界であった。
突如負の側面を突きつけられ、それに対して何もできない無力感──現実があまりに深く突き刺さる。
ゆえに、若い己がこの上なく眩しい。
昔の自分はああも輝いていたのか。
羨ましいとすら感じていた。
166
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/10(土) 23:54:58
いっそ、本当に死んでしまった方が良いのかもしれない。無意味な生など手放せばいい。
未練がましく騎士然とした恰好で、幽鬼の如く彷徨を続けるのは滑稽なだけだ。
>ひやむぎ「おっさまはがんばったよ。だからもう寝ててもいいんだよ。主がいなくっても皆を守ってくれたし、それで充分じゃない?
>もう美しいランドールに勝つ意味なんてないでしょ?
>だから私はここでいつまでも寝てたらいいと思うのよ」
>金ウパ「そうだよ。寝てて。立ち上がったら苦しいよ。昔の自分の心を、否定しちゃだめだよ」
>やちほ「そのウパ。手が再生しないから奇形ね。もとから指が一本足りないの」
暗い思考を後押しするように、金のウーパールーパーややちほ達の声が聞こえた。
(そう、だな……理想の自分に負けて、後は美しいもう一人の自分に託してしまうのも良いかもしれない……)
167
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/11(日) 00:00:48
(……そして、誰がモンブラン殿を守るというのだ……? 中途半端で全てを終えるのか、ランドール……!)
血を噴き出しながら徐々に立ち上がる中年の元騎士。
騎士の称号を失ったとしても、虚しく滑稽だとしても、やはり彼の心は何処までも騎士だ。
辛い現実に挫折したとて、彼はヨロヨロと立ち上がって歩き続ける。元騎士の売りは愚直さだ。
「理想の私は、一片の曇りもなく美しい……」
微かに聴こえる歌が元騎士を奮い立たせ、少しずつ身体を持ち上げた。
ありふれた旋律。ありふれた友愛。元騎士が信念を貫くには、それだけで十分だ。
騎士でなくとも、頼まれなくとも、彼は人を守り続ける。彼が愛する人たちを。
「比べて辛い現実に理想を砕かれ、時には暗い感情すら生まれる私は、なるほど醜いかも知れぬ……
だがそれでも理想を拾い集めて前に進めるはずだ……! 吹けば飛ぶようなか弱い足取りだが……」
168
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/11(日) 00:01:26
一歩。理想に自分に歩みよる。
「それが人の美しさだ。濁っていようと、清くあろうとする姿こそ美しいのだ……!」
一歩。錆の浮いた剣を振りかぶる。
「私の大切な人を傷つけるというのなら、私は理想の私とだって戦ってみせる――!」
中年の騎士が、遂に夢魔へと黒剣を振り下ろした。
169
:
名無しさん
:2015/01/11(日) 16:08:42
>「私の大切な人を傷つけるというのなら、私は理想の私とだって戦ってみせる――!」
ランドールの太刀を受けた夢魔は微笑んでいた。微笑みながら泣いていた。
「私はとうのむかしに、あなたに捨てられていたと思っていました。でもそれは違っていたようです。
……あなたはまだ、大切に握りしめていてくれたのですね。……粉々に砕け散ってしまった夢の欠片を、希望という形に変えて……」
本当は夢魔は知っている。人の夢とは儚いものだと。
波際の砂の城のように脆く、故に尊く美しいものなのだと。
ランドールは、赤の他人のモンブランを命がけで守ろうとしていた。
その必死さは自分が自分であるための最後の抵抗なのだろう。
自分であるための今を彼は命がけで守ろうとしているのだ。
170
:
名無しさん
:2015/01/11(日) 16:10:21
夜明けと共に夢魔は朝日に消えるのだと言う。
そんななか、夢魔はこんなことも語った。
「ここは星の記憶の世界なのです。ゆえに過去も現在も混同してしまっている。
あなたたちがここへ迷い混んだのも、現実が何者かによって破壊されてしまったからでしょう。
もし、あなたたちが現実世界を復旧したいと言うのであれば、お城の地下にある禁断の泉へと足を運ぶと良いはずです」
こうして夢魔は光になって消えた。
「ありがとう」
己の行きべき道の向こうに何があるのかを、ランドールたちに教えられたのだ。
だから夢魔は誇らしげな笑顔で消えてゆく。
……そして、ひやむぎたちは王宮に招かれた。
あのとき、マッチの炎で異次元に穴を開け、結果的にモンブランを連れ去ってしまったことは
ランドールの活躍によって水に流してもらった。
「ありがとうランドール。貴方は正真正銘の騎士でした。なので、こんがりぷちしゅーの称号を受け取っていただきたいのですが?お願いできますか?それと」
モンブランが目配せすると財宝が入った宝箱が運ばれてきた。
それは皆が何かを言う前にひやむぎが受けとると迅速に金ウパに運ばせる。
そして禁断の泉へ。
171
:
名無しさん
:2015/01/11(日) 16:12:29
「どうかお気をつけて。ぷちしゅーの騎士ランドールよ」
モンブランは固い信念で結ばれていると信じていた。ゆえに強い視線でランドールを見送る。
彼には新しい名を与えた。もはや味方殺しのランドールではない。
否、真偽など関係なく、息子を信じる母親のような視線でランドールを見送るのだ。
「ではそろそろ行こうぜ兄弟!」
大魔王のチャトラ君が泉に飛び込んだ。続けて宝箱をもった金ウパ。
それにひやむぎ(やちほ)が続く。ひやむぎはちゃっかりティルトの剣を持っている。
ここが本当に記憶の世界なら、この剣も情報の塊のはず。
やちほは剣が記憶している剣技を少しずつ盗むつもりなのだ。破壊のすべてを極めるために。
【世界の復旧編へ続きます。続きは考えていませんのでもし宜しかったら何かのネタを投下していただきたく思います】
172
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/01/12(月) 20:40:31
突如現れた黒猫チャトラ。彼の口から唐突に語られるキ○グダムハーツ的な過去設定。
>「ありがとな、ペットロボトル。そしてすまねぇ、トラネコ。俺はやっぱり、こんな外道にならなきゃ、お前たちを守れねぇ……うおぉおわぁ!」
「チャトラ……、また会えたな。安心しろ、お前はもう呪いの猫人形じゃない!」
どうやらトラネコ、商人時代に相当いろいろな経験をしているらしい。
まあ某ゲームには勇者のご一行に入って魔王を倒した商人もいたのであながちあり得ない事ではない。
チャトラの後押しもあって覚醒したランドールが自らの影を打ち砕く。
>「ここは星の記憶の世界なのです。ゆえに過去も現在も混同してしまっている。
あなたたちがここへ迷い混んだのも、現実が何者かによって破壊されてしまったからでしょう。
もし、あなたたちが現実世界を復旧したいと言うのであれば、お城の地下にある禁断の泉へと足を運ぶと良いはずです」
「な、なんだってー!?」
モンブランを助けて一件落着と思ったのも束の間、引き続き世界の復旧編の始まりと相成った。
173
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/01/12(月) 20:49:14
>「ではそろそろ行こうぜ兄弟!」
「応ッ!」
不思議な泉に飛び込むご一行。
みよんみよんとワープして、気づくとそこは……雑誌の編集社のようなところだった。
一人の編集者が編集長にどやされている。
「バッカモーーン!! TwitterRPGはうちの雑誌の花形、休載は許されないのだぞ!?」
「はっ、それが……確かに原稿を回収してここに置いておいたんですが忽然と姿を消していてこのような書置きが……」
【原稿は1ページごとにバラバラにしたうえで世界各地に封印しておいた。
休載にしたくなければ世界に散った原稿の欠片を集めてみせよ!】
174
:
名無しさん
:2015/01/12(月) 22:01:54
「……だそうなんだけど。説明してくれる?」
と、やちほはランドールを見つめた。
175
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/14(水) 23:09:20
「忘れてなどいない。私は、いつまでたっても理想を追い求める愚か者だからな……」
元騎士の背後から陽光が射した。
黄金色に輝き、白んでいく空のように夢魔が空に溶けていく。
「ありがとう。君が、夢があるから私は前に進めるのだ。だから……ありがとう。若き私よ」
そして王宮に招かれ、再び騎士として(それも異界の)叙勲を受けたランドール。
名実共に騎士となった中年はこれからも年甲斐なく頑張ったりしちゃうのだろう。
「ぷちしゅーの騎士の名、恐悦至極でございます。モンブラン姫」
似合わぬ称号を背負うと、騎士は己の世界を正常に戻すべく再び異界の門を叩くのだった。
176
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/14(水) 23:10:08
泉に飛び込むと何やら問題が発生しているようで、やけに忙しい。
説明を求められても、中世に生きる彼に編集者だの何だのと理解できるはずがない。
「羊皮紙如きで何を慌てているのか」と編集部内にて突っ立つこんがりぷちしゅー。
「良く分からないが……ゲンコーを書いた人間にもう一度書いてもらえば良いと、私はそう思うぞ」
非常識も甚だしい意見であったが、ある種仕方のないことであった。
わりと勢いで飛び込んだこの世界──彼らはまだ「どうやって」世界を復旧するのか知らない。
それ以前に手掛かりの断片すらも掴めていない状況だ。
「そのゲンコーとやらも大事かも知れぬが、私は私の住む世界の人々が気掛かりなのだ。
寄り道に現を抜かして手遅れになってしまったらどうする? キューサイは人の命と釣り合う程のモノなのか?」
ゆえに、騎士がやや性急になっているのも無理からぬ話であった。
177
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/14(水) 23:14:02
「とはいえ何をするべきか……とりあえず、私たちはそのゲンコーを書いた人間に会いに行くとしよう。
この世界に我らの世界を復旧させる方法がきっとあるはずなのだ。まずは情報を集めなければ」
こうして一同はTwitterRPG作者、岸 井路伊子(きし いろいこ)先生の下へ向かうこととなった──!
M県S市森国町に居を構える岸先生は偏屈で知られるベテラン漫画家だ。
代表作・少女の不思議な冒険はコアな人気を誇り第八部まである。最近三部がアニメ化された。
「僕の原稿を紛失しただとォ〜〜〜〜ッ!? ハンッ! 呆れてモノも言えないな」
ヘンテコなバンダナを付けた男は開口一番にそう言った。
「言っておくが、そりゃ完全に編集部の責任だからな……代原は自分で用意しなよ。フザケやがってッ!
新人時代に描いた僕の漫画カラー原稿とか、読み切りとかも一度失くしたことがあったっけな。思い出したらムカムカしてきたぞッ!!」
岸先生はたっぷり一時間騎士達に罵詈雑言を浴びせ、コーヒーを一杯飲むと「そういや君達、変なカッコしてるね」と言った。
178
:
名無しさん
:2015/01/15(木) 18:57:49
岸に一方的に愚痴を言われ、むかむかしているやちほ。
「変わってるのはあなたのほうよ。偉そうにしてるけど、あなたこそなんなのよ?」
今のやちほの頭のなかにあるのはイライラのみ。
世界に散らばった原稿を集めるとか、新人のころの読み切りなど
色々な情報はあってもそれはモヤモヤなのだ。
だが一触即発のところでチャトラ君がズゴゴゴとわってはいる。
「まあ待て。俺たちの目的は世界の復旧だ。そうケンケンすんじゃねぇ小娘。
……で、トラネコはそいつに詳しく説明してやってくれねぇか。
俺たちが何者で、何処から来て何処へ向かおうとしてるかをよぉ」
179
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/01/18(日) 00:19:12
>「まあ待て。俺たちの目的は世界の復旧だ。そうケンケンすんじゃねぇ小娘。
……で、トラネコはそいつに詳しく説明してやってくれねぇか。
俺たちが何者で、何処から来て何処へ向かおうとしてるかをよぉ」
「私たちはここではない世界からやってきた。
だけどその世界は破壊されてしまった……私達は失われた世界を取り戻すためにこの世界に来たんだ」
黄色い救急車を呼ばれかねないトンデモな話を岸は否定するでもなく聞いて一言。
>「そういや君達、変なカッコしてるね」
そう言いながらバンダナを結びなおそうとして外した時だった。
バンダナの中から原稿が一枚はらりと落ちる。
180
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/01/18(日) 00:19:56
「なんだ……? TwitterRPGの原稿じゃないか! 編集者に渡したところなのになんでこんなところに……」
そしてトラネコ達の方を向き、突如驚愕する。
「君たちは……僕の漫画の登場人物じゃないか! いや、そんなはずはない、コスプレか……?
でもどうしてさっきまで気付かなかったんだ……まさかそんなことが……!」
チャトラ君がすかさず解説を加える。
「そのまさかだよ。癪だがどうやら貴様が俺たちの世界の創造主らしい。
世界が1ページ救出されたから記憶の断片が蘇ったのだろう」
181
:
名無しさん
:2015/01/18(日) 10:45:17
やちほ「なるほどぉ。じゃあ、今の私たちのことは誰が書いているの?」
チャトラ君「禁断の扉から飛び出した時点で、文字どおりキャラが一人歩きしてるってことになるんじゃねぇのか?」
やちほ「じゃあ、ここに来る前の私たちは?原稿の中に記録として入っていたの?
それと私たちの記憶は?その岸って人につくられたものなの?」
チャトラ君「創造主ってことはそうなんだろうがよ。だがそれにも外的要因や、無意識。色んなものが影響しているはずだぜ」
大魔王は窓から空を見上げている。
チャトラ君「……そうなんだよなあ。創造主だって無からすべてを生み出してるわけじゃねぇだろうし外的要因ってものが多々あるわけだ……。
つか誰がこっちの世界で原稿ってやつをバラバラにしたんだろうなあ。
そいつがあっちの世界でいう破壊神ってやつの正体なんだろうがよ。元ネタっつうかモデルみたいなもんがあるはずなんだわ」
やちほ「……ふ〜ん。まあそんなことはどうでもいいとして、今までのこと、全部つくりものなんだとしたらこのままのほうがよくない?ね、おっさま?」
ひやむぎの体に憑依してるやちほはひやむぎのあさましさや記憶を受け継いでいる。
だからランドールにむけてそう言ったのだった。
182
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/21(水) 21:27:52
「マジかよ……」
あまりの出来事にキャラ崩壊した騎士は部屋の隅で四つん這いになって項垂れている。
自分が誰かが作ったお話の存在だなんて言われたらそりゃそうなる。
「だがひやむぎ殿、当然このままで良いはずがない!
自分の自由と世界の崩壊を秤にかけるなど、あってはならないことだ!」
くわっと集中線。
自分の世界の人間を見捨てるくらいなら作り話の住人でいる方がマシらしい。
浅ましさを通り越して悪魔の発想だ、と言わんばかりにひやむぎに迫る。
「僕が創造主か、リアリティないな。漫画のネタには使えそうもない」
唐突すぎてわりと平然としてる岸は暇を持て余したのかネームを切りはじめた。
183
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/21(水) 21:28:32
「フン、だいたい創造主ったって僕にはカンケーないね。自分の漫画のキャラじゃネタにもなりやしない。
どうでもいいが、失くなったのは最終回の原稿だし、どうせ終わる予定だったんだぜ、君達の世界は」
終わるのが早いか遅いかだけなんだよ、と言って岸は再び原稿に向かった。
そして、何かを思いついたように再びこちらを向く。
「……そうか。終わらないから世界が崩壊に向かっているんだな。
未完の物語なんて、そりゃ世界(ものがたり)として破綻してる。だからお前らの世界は崩壊寸前なんだ」
新たな漫画のネタが思いついたように岸の口数が増していく。
「そうなると、君たちの世界はいつから始まったんだろうな──僕が原稿を書き終えた瞬間?
いいや違うッ! それはきっと『雑誌に掲載された時』だッ! 作品として世の中に提示されたとき、はじめて世界が生まれるんだッ!」
岸は引き出しから原稿用紙、仕事道具一式を取り出すと机に並べ始めた。
184
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/21(水) 21:29:10
急ぎ足で部屋から出ていくと、折り畳みの机をがちゃがちゃと運ぶ。
そこに予備の仕事道具を三人分並べた。
「だったら──原稿を取りに行くより書き直した方がきっと早いぜ。
僕の原稿は他の物語世界に散らばってるんだろ?
それじゃ回収したって締切には間に合いっこないさ……あと19ページあるんだからな」
最終回は巻頭カラーだったため通常の18ページプラスカラー原稿3ページぶんある。
「いいか、僕はこれまで締切に遅れたことがない……ただの一度もな……
それは僕が『漫画家』だからだ! 読者に新作を送り届ける漫画家だからなのだッ!
だが、その僕があろうことか原稿を落とそうとしている! これはとても我慢ならないッ! 沽券に係わるからだッ!」
185
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/21(水) 21:29:54
「いくら僕といえど今から書いてたら締切には間に合わない……アシスタントを取ってないからな。
だが君達が加われば、滑り込みで印刷までにはどうにか間に合うかもしれないッ!」
岸がGペンを振るうと下書きもない原稿用紙に一瞬で絵が刻まれた。
ヒトの短い生涯のうち、大半を机の前で漫画に費やしてきた男のみが可能とする奥義、『一発書き』である。
「自分の漫画の最終回を、自分のキャラと描く……こんな経験中々ないかもしれない。
締めくくりに相応しいってヤツだ……別に君たちに絵を描けって言ってんじゃないよ。ベタやトーンだけでいい。やり方は教える」
かくして一同は世界を修復するため──否、終わらせるために──漫画を描く事になった!!
186
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/01/25(日) 00:03:48
どうでもいいがTwitterTRPGはバラバラになった世界の欠片を集めるなんて陳腐な王道展開とは無縁な漫画であるそうだ。
かくして、元商人でお笑い芸人のトラネコは漫画家のアシスタントを勤めることになった。
文字通り"猫の手も借りたい"とはこのことなのだろう。
猫の手でどうやって細かい作業をしているのかは永遠の謎だが
作業は意外と順調に進み、このペースでいけば印刷に間に合うのではないかと思われたそのときだった。
ドアをバーンと開け何者かが乱入してきた。
「コラー! せっかく人が創意工夫をこらしていろんな場所にページを隠したのに探してくれないなんて酷いじゃないか!」
おそらくこいつが世界崩壊させようとしている犯人なのだろう。
しかしとんでもない逆切れである。
187
:
名無しさん
:2015/01/27(火) 22:48:34
返信が遅れてしまってすいません。
少し休ませていただきます。
お話のほうは進めてくださってもけっこうです。
188
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/30(金) 00:24:54
「強引な手段で申し訳なく思うが、上手く引っ張り出せたようだな……」
岸の瞳がきらりと光る。
「フン! 所詮悪役なんてチャチな理論武装で身を固めただけのお子ちゃまよッ!
他人を振り回すのはいいが、自分がいざ振り回されると怒るなんてのは最初からお見通しさ……」
岸もわりとそういうタイプであることを留意していただきたい。
「僕は漫画家だ。回収できる見込みのない、アンフェアな戦いを挑む主義じゃない。
原稿はすでに完成寸前だッ! あとは入稿が終われば君の野望も潰えたと言えるな……」
得意げな顔の岸にチッチッチと舌を鳴らす黒幕。
「あまい、あまいよ岸イロイコ。お前は自分がわりと賢いとか僕は他人とは違うとか
そういう優越感ってヤツが心のどこかにあるタイプだろう……それを私は知っている!」
189
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/30(金) 00:25:34
「なに……どういうことだ?」
眉根を寄せる岸に、黒幕は下衆なスマイルで応えた。
ちなみに黒幕は今コナンの犯人状態なので表情は分かるが人相まで分からない。
「お前が入稿を終える前にネットにバラまいてやると言っている。
アップローダーというアップローダーに撒き散らし、ありとあらゆる場所に拡散させてやろう」
「馬鹿な! 貴様の目論見は依然として分からんが、少なくとも僕の作品と世界を終わらせるのが目的だったはずだ!
これが世に出た時点で敗北は確定するんだぞ……! 相打ち覚悟だとでも言うのか! 気が狂ってるッ!」
「貴様の最終回をクソにミソつけて終わらせられるなら何でもやってやろうじゃないか」
奪った原稿を取り出すとヒラヒラと扇子のように仰いでみせる黒幕。
190
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/01/30(金) 00:27:04
「言っておくが私のバレは海外経由なんてチャチなものじゃないぞ……!
2ちゃんねる、twitter、ふたば……少なくとも有名どころには全て投下する!
やられたらやり返す! 振り回されたら振り回し返す! 百倍返しだ岸ぃぃ〜〜」
「……何が条件だ?」
黒幕の勢いに遂に屈した岸。
流石の彼も違法アップロードは看過できない。
「そうだなぁ、貴様の完成寸前の原稿を賭けて……ゲームをしよう。
単純なゲームだ。お前が勝てば入稿には間に合うくらいの長さのゲームを」
黒幕が提案するゲームとは、一体どんなゲームなのか!?
その内容は次のレスで明かされる!!(無茶ぶり)
191
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/02/01(日) 23:36:29
「してそのゲームとは……?」
一同が息を飲む中、黒幕の口からゲームの名が語られる。
「そのゲームとは……モッツァレラチーズゲームだッ!!!」
「モッツァレラチーズゲーム……だと……?」
トラネコは戦慄した。
「時計回りに順番にモッツァレラチーズと言っていくだけのゲーム。
ただし次の人の前の人よりもテンションをあげて言わなければいけないッ!
狂気の世界に旅立つ者が続出しその危険性故に法律で禁止された国もある恐怖のゲームだ……!」
「そうだ、果たして君たちはこのゲームの宇宙的恐怖に耐えられるかな?」
残酷にもゲームの火ぶたは切って落とされた。
192
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/02/01(日) 23:38:09
「モッツァレラチーズ……」
最初からハードル上げ過ぎては大変と、出来うる限りのテンションの低さで言うトラネコ。
次は黒幕の番だ。
「モッッツァレラァアアああチーーーーーーーーズーーーーーーーーーーー!!」
初っ端からいきなりハードル上げすぎだろ。
どうしよう、シリアス枠(多分)のランドールにキラーパスが回ってしまった、と狼狽えるトラネコであった。
193
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/02/04(水) 00:17:42
笑いのコツは緊張と緩和だそうだが、今回は忠実にセオリーを守った流れと言える。
具体的に言うと岸が思わず噴き出すくらい安心感のある面白さだ。
ただ隣の騎士は顔面蒼白で今にもぶっ倒れそうなくらいテンションが低い。
(黒幕のくせに威厳も何もあったものではない)
モッツァレラチーズゲームとかいう狂気の祭典を提案するぐらいの御仁なので仕方ない。
話が逸れた、問題はそこではなく騎士はわりとシリアスポジのキャラであり
こういった流れには天然ボケでやり過ごすタイプだ。果たしてあれ以上のテンションで叫べるのか。
一番マズイパターンは恥ずかしがって間を置いてしまうことだ。
時間が空けば空くほど場の空気はシラケモードに入りハードルがかえって上がっていくッ!
194
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/02/04(水) 00:18:57
「――ムゥゥォォッツァレラチィィィーーーーーーズゥァァァァァァァァアアアアッッ!!!!!!」
瞬間、いい年こいた中年が枯れたテンションで叫んだ!
隣の岸がほくそ笑む。騎士の背中には「ランドールは黒幕より高いテンションで叫ぶ」と書き込まれていた。
「フッ! 忘れたか、僕が原作者であることを!? それがキャラ崩壊であろうと、何人たりとも作者の方針には抗えないのだ!」
なるほど、ランドールが話の端々でギャグ空間に呑み込まれたテンションに陥ってたのは岸のせいらしい。
終始どや顔の岸だったがハッとなった顔で周囲をキョロキョロ見渡し段々落ち着きがなくなっていく。
どうしたんだろう。
(マズイ……次、僕の番だ……)
この男があれより高いテンションで叫べるはずもない。
頭を抱えた原作者の視界にニヤニヤ顔の黒幕。うぜえなぶん殴るぞ、と心の中で囁く。
195
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/02/04(水) 00:32:15
(くっ、フザけやがってェェ〜〜ッ。そもそも何なんだコイツは!
色々な世界を自由に出入りできるだとォ!? のっけから普通の人間じゃない!)
高速回転する岸の思考。
(……世界を自由に行き来できる存在……世界を……まさか……いや、そんなッ!?)
そしてついに岸の灰色の細胞?が犯人へ到達した。
「そうか。そういうことか。君の正体が分かったぜ、黒幕……いやッ!!」
腰を捻りつつ指を黒幕に向けて決めポーズ。
「TwitterRPGの狂言回し、マスターッ!
すなわちその元ネタである担当編集……内藤編集長、貴様だなッ!!」
このDr.マシリト理論は果たして当たっているのだろうか!?
196
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/02/07(土) 01:09:01
「ご名答――
そうだ、今回序盤から私の様子がおかしかったのはこのための伏線だったのだッ」
黒幕の顔が様々な顔に目まぐるしく変わり、一同が見慣れた猫バーのマスターの顔に落ち着いた。
もしかしたら岸には内藤編集長の顔に見えているのかもしれない。
「何故こんな事を……!?」
マスターはその辺のRPGのラスボスが言いそうな事を言い出した!
197
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/02/07(土) 01:09:31
「それは君達に可能性を見出しているからだよ。
超越存在というのは存外孤独なものでね……
全てが自分の思うままになってしまう恐怖が君たちに想像できるか?
それに耐えきれなくなってきた、そんな時に現れたのが君達だった。
さあ来い、創造主たる私を打ち負かしてくれ!」
あふれ出る正統派ボス戦の雰囲気に身構えるトラネコ。
しかしマスターが付け加えた一言が雰囲気をぶち壊した
「モッツァレラチーズゲームで」
「えっ、まだモッツァレラチーズゲーム引っ張っちゃう!? やめとこ!?」
果たしてモッツァレラチーズゲームは続行されてしまうのか!?
198
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/02/10(火) 00:42:28
【遅れてすまぬ、明日返します】
199
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/02/10(火) 20:38:32
「ま、またモッツァレラチーズゲームだと……」
このゲーム、そもそも複数で挑む側が不利にならざるを得ない。
そしてマスターはしょっぱなからテンションマックスで叫ぶ空気が読めないタイプ。
家庭用ゲームでワイワイやらずにわりとガチってくるタイプの人間なのだあの男は。
「いいだろう……受けて立ってやる……見せてやろう、この岸イロイコ一世一代の大勝負を……!」
額に汗が滲む。軽く息を吐き、そして肺腑の限界まで酸素を溜めこんだ。
「ムゥゥゥゥウウウオオオオオオッツァァァアアアレエエエエラアアアアッッチイイイイイイイズウウウウウウウーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!」
轟いたのは奇声に近い何かであった。正直テンションが狂っている。
ターンは一巡し次はマスターの番。このテンションを超えなければ彼は敗北する。
だが岸も騎士も、そしてトラネコも直感した――こいつは、このテンションを超えてくる――!!
200
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/02/10(火) 20:40:23
刹那、対面の騎士が腰から剣を引き抜きマスターの顔面へ振り下ろした!
「そう! モッツァレラチーズゲームはただテンションを上げて言うだけのゲーム!
逆説それ以外は何したって構わないんだッ! このゲームの本質は水面下の『暗殺』だッ!
相手に悟られずいかに敵を殺す(リタイヤさせる)か――それが宇宙的恐怖の真相なんだッ!!」
騎士の一撃は純然たる暗殺だ! まともに食らえば脳天かち割れて死ぬ暗殺攻撃なのだッ!
次の手番はマスター。彼が死ねば自動的に敗北となり、トラネコ達は勝利する!
201
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/02/14(土) 02:14:55
>「そう! モッツァレラチーズゲームはただテンションを上げて言うだけのゲーム!
逆説それ以外は何したって構わないんだッ! このゲームの本質は水面下の『暗殺』だッ!
相手に悟られずいかに敵を殺す(リタイヤさせる)か――それが宇宙的恐怖の真相なんだッ!!」
「そうか、確かに死亡すればモッツァレラチーズと言う事はできなくなる……。
しかも暗殺はルールで禁止されていないッ!!」
ランドールの滅茶苦茶な超理論に真顔で驚きつつ解説を加えるトラネコ。
マスターは、致命傷を受けながらも歓喜に震えていた。
202
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/02/14(土) 02:15:30
「はは、ははははは! そうきたか……!
これぞ狂気のゲームのルールの間欠を突いた無限の可能性!
私は大きな勘違いをしていたんだ、もはや”セカイ”は私の手を離れ自らの手で歩き始めていた……。
最後に一言だけ言わせてくれ。
チョッコレイトォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
渾身のの断末魔だがモッツァレラチーズでないので自動的に敗北となり、それっぽい演出でキラキラと消えていくマスター。
戦いは――ひとまず終わったのだ!
なんとか>107に収められそうな雰囲気である。
203
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/02/19(木) 01:12:34
待たせてすまぬ。このままやちほ殿をどうにかして一件落着といけそうだが、どうしたものか。
ひやむぎ殿が帰ってくるまで繋ぎの話で持たせた方が良いのだろうか……
204
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/02/19(木) 19:07:56
明日帰ってくるかもしれないし暫く帰ってこないかもしれないからなんとも……
・なんか忘れてる気がするけどまあいいか(丸投げエンド)
・無限の可能性を見せてくれたお礼にとマスターが収めてくれた(ご都合エンド)
思いつく案としてはこんなもん
205
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/02/21(土) 23:46:14
マスターを倒して無事原稿を取り戻し、印刷に間に合った岸先生。
時を同じくして崩壊に向かった世界は修復され、安定に向かいつつあった。
トラネコ達は無事使命を果たし元の世界に帰って行く。
そして今回の騒動で創作意欲を刺激された岸はまた新しい世界を生み出すことだろう。
「――トラネコ君にランドール君は、とんでもないことをやってしまったなぁ」
何処からともなく響く声。そう、全てが終わったわけではない。
破壊の萌芽を残したまま、トラネコ達の世界は復旧を迎えたのだった――。
【TwitterRPG 世界の復旧編 完】
だが、戦いは続く。
206
:
ランドール
◆ct40QFXlbk
:2015/02/22(日) 00:05:36
【妙案が思い浮かばないので十八番の丸投げで締めと致した次第です。
思えばサッと話を畳もうと焦りすぎて足を引っ張りまくっておりました。
やはり私は分を弁えて受けの民に徹するべきでしたね。本当にすみませんでした。
以上のことも踏まえ、私はここで身を引かせて頂きます。
トラネコさん、ひやむぎさん、お付き合い頂きありがとうございました】
207
:
トラネコ
◆cxt6jyx9JU
:2015/02/22(日) 15:23:54
【そんなことないですよ〜
ひやむぎさんもですけどこんな思いつきで立てた実験的スレにお付き合いくださってありがとうございました!
今のご時世始まる前に終わるスレや牛歩自然消滅が多い中で
数か月まともに稼働した上に多少打ちきりちっくであっても一応完結までいったのは素晴らしい事だと思います。
お二人のお蔭です。
幸いこの板だとスレが落ちる事もないですしまた機会があればご一緒しましょう!】
208
:
名無しさん
:2015/02/22(日) 23:13:04
「嘘の世界だから綺麗事を言い続けられるのに……」
冷笑するひやむぎ(やちほ)の顔は享年10才のあどけなさと融合し不気味。
それはとにかく物語が終わればその後のやちほは自由である。無であるゆえに可能性は無限。
読者はその後のキャラクターたちの人生を自由に想像する。大袈裟に言えば人々の糧となり共に歩むのだ。
ここまでは書いていたのですが、
色々と間が悪かったのでした( ノД`)…
間が入れず、ぽかぁんとなってしまって。
それはさておき、みなさん。
お疲れさまでした。ありがとうございました(^-^ゞ
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