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【誕生日スレ】今日は何の日?【総合】
772
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2015/10/25(日) 20:09:40 ID:UN9ZXnUo
10月25日はアザンクールの戦いが行われた日です
>>440
のシャルル5世の死後、後を継いだシャルル6世は
>>300
でも登場したモンフォール伯ジャンと和解し、1381年に英仏間で休戦協定が結ばれました
1385年に休戦協定の期限が切れるとシャルル6世はスコットランド王と呼応しイングランドに上陸します
しかしイングランド王リチャード2世はスコットランドに遠征してこれを破り、フランス軍はイングランドからの撤退を余儀なくされました
翌1386年にもイングランド上陸が計画されるものの中止に終わり、1389年には再び英仏間での休戦協定が結ばれます
1396年にはシャルル6世の娘イザベルがリチャード2世に嫁ぐ条件で28年間の休戦協定が成立し、両国は最終的な和平への道を進もうとすることとなりました
しかし
>>552
で見たようにイングランドでリチャード2世が廃位されてヘンリ4世が即位、ランカスター朝が開かれると両国の関係は再び悪化していきます
ヘンリ4世はフランスに使節を送り休戦協定を確認したものの対仏強硬派であり、フランスもこれを警戒していたため相互に不信感が募り、戦争には至らなかったものの休戦協定は完全には遵守されず、間接的な衝突が見られるようになったのです
1400年にウェールズでイングランドに対する反乱が起こるとフランスはその反乱を支援するため軍を派遣し、またスコットランドにも継続的に支援を行っていました
イングランドもまた1400〜1410年にかけて断続的にノルマンディを襲撃、両国関係は悪化の一途を辿ります
シャルル6世がイングランドに対する本格的な攻撃を計画する段階になると、戦争再開の気運はますます高まっていきました
カスティーリャ王国からも軍船が派遣されて艦隊が編成され、重装兵・弓兵も招集、これらが二部隊に分かれ、カレー・ボルドーのイングランド勢力を駆逐すべく、それぞれピカルディ地方とギュイエンヌ地方に派遣されます
しかしオルレアン公ルイとブルゴーニュ公ジャンが率いたこの遠征は失敗に終わりました
というのもこの2人、
>>581
で見たようにそれぞれオルレアン派・ブルゴーニュ派を形成して対立していたのです
この対立はオルレアン公が暗殺されたことでさらに激化し、オルレアン派の主導権を握ったアルマニャック伯ベルナールによってアルマニャック派と称されるようになると、この対立がついに武力衝突に発展しました
ブルゴーニュ公はこの内戦に際しイングランドに軍事的支援を求め、その見返りとしてイングランドへフランドル諸都市やノルマンディ侵攻への支援を約束しました
イングランド王ヘンリ4世の時代ではこの内戦への介入に消極的でしたが、その後を継いだヘンリ5世は積極的な介入を開始します
1413年、ヘンリ5世はフランス宮廷を牛耳っていたアルマニャック派に対し、かつてイングランドがフランスに持っていた全ての領土の割譲という法外な要求を突きつけました
フランスとしては到底受け入れられないものでありこの要求を拒絶、ここに百年戦争が再開されたのです
1415年8月、ヘンリ5世はノルマンディに上陸、セーヌ川河口の都市アルフルールを陥とすとさらにカレーに向けて進軍します
これを追撃したフランス軍との間で1415年10月25日に行われたのがアザンクールの戦いでした
この戦いでイングランドはまたも地形を有効活用した長弓隊の活躍でフランス軍を破り、フランスは多数の犠牲者を出し貴族の多くが捕虜となる大敗を喫します
イングランドは攻勢に出てその脅威が直接パリにも及ぶようになりますが、フランス宮廷では依然としてブルゴーニュ派とアルマニャック派の対立が続いており、有効な対策をとれない有様でした
アルマニャック派に属する王太子シャルル、後のシャルル7世に対抗するブルゴーニュ派のフィリップ、
>>278
でも見たブルゴーニュ公フィリップ善良公は1420年、イングランドとトロワ条約を締結します
この条約でイングランド王ヘンリ5世が精神異常を来していたフランス王シャルル6世の摂政てなり、シャルル6世の死後はヘンリ5世がフランス王となることが取り決められたのでした
本日は百年戦争後期におけるイングランド攻勢の誕生日です、おめでとうございます
参考文献
・福井憲彦編『世界各国史12 フランス史』山川出版社、2001年
・朝治啓三・渡辺節夫・加藤玄『中世英仏関係史 1066-1500 ノルマン征服から百年戦争まで』創元社、2012年
・佐藤賢一『フランス王朝史2 ヴァロワ朝』講談社、2014年
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