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【誕生日スレ】今日は何の日?【総合】

441Republica de Venexia:2015/01/22(木) 01:06:31 ID:???
1月22日はスイス傭兵がローマ教皇庁に着任した日です

13世紀、スイス南部のゴットハルト峠が通行可能となると、スイスは南北ヨーロッパを結ぶ要衝の地となり、一躍各国の注目を浴びることとなります
そこでスイス出身のハプスブルク家はこの地を掌握しようとしますが、スイスの人々はこれに頑強に抵抗、スイス誓約同盟を結び、1315年のモルガルテンの戦いでハプスブルク軍の撃退に成功します
続く1386年のゼンパッハの戦いでもハプスブルク軍に勝利し、スイス兵の評判が高まりました
大きな産業が無かったスイスはこれを機に傭兵業が盛んとなり、スイス傭兵がヨーロッパ各地に出稼ぎに出るようになったのです

>>414で見たブルゴーニュをめぐる戦争においてもスイス傭兵は活躍し、ナンシーの戦いにてシャルル突進公を破る戦果をあげます
これによりスイス傭兵の需要はますます大きくなり、ローマ教皇もスイス傭兵を雇うようになりました
というのも当時のイタリアは>>429で見たように各国の利害が対立する紛争地域であり、特にイタリア戦争の勃発によりローマ教皇庁にも自衛力が求められていたからでした
1505年、ローマ教皇ユリウス2世はそれまで一時的に雇っていたスイス傭兵を常設の衛兵として起用することを決定し、スイス傭兵にこれを要請します
そして1506年1月22日、150人のスイス傭兵がローマ教皇庁に到着し、以後スイス傭兵が教皇庁防衛の中核となりました
スイス傭兵は>>93のローマ劫掠においてもローマ教皇を守り、>>308のレパントの海戦でも派遣されます
そして約500年が経った現在においても、このスイス傭兵はローマ教皇庁の衛兵として教皇を守り続けているのです


本日は教皇庁スイス衛兵の誕生日です、おめでとうございます


参考文献
・菊池良生『傭兵の二千年史』講談社、2002年
・森田安一編『世界各国史14 スイス・ベネルクス史』山川出版社、1998年
・北原敦編『世界各国史15 イタリア史』山川出版社、2008年


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