したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

削除要請

77ななくしゃ:2017/12/24(日) 19:53:37 ID:fqwjHBzY0
間奏曲

10/19/2017
お金がないのは気にしないが、中身まで貧しい人間は、もうどうしていいかわからない。日本人は、貧乏を好む。というか、金を持っている人間を強烈に嫌悪している。

�� 一般的には、豊かな暮らしをしたいから金持ちになりたいと望むわけではなく、名声が欲しいがゆえに金持ちになりたいと人は思う。という話を友人にしたら、「日本人には食欲と性欲しかないからな」と返ってきた。突拍子もないようでいて、極めて合点のいく考え方だ。それらの人々は極めて原始的にネオテニーされ非文明的な衝動を育てていた。もしくは、原始的衝動のみを生まれ持っていた。野の獣と同じ視点に立てば、わからないことにも、理解の糸口は見つかるものだ。
�� 日本人の会話はとても貧しい。なぜ貧しいかというと、安っぽい暇つぶしの数だけは街に無数にあって、当座そのくだらない子供騙しで自分達を埋め尽くしていれば、会話など必要ないからだ。僕は、はっきり言って、話の出来ない人間、つまるところ、中身のない人種が大嫌いだ。なのに、それらは人間の成りそこないみたいな形で、あたかも人間ですと肩を張って歩いている。「娯楽の少ないヨーロッパでは、会話は娯楽だから、成熟し機知の利いた会話術を自然と育てることになるんじゃない。一方で、日本人は浅薄な無数の暇つぶしに囲まれてるから、会話という高度な文化は育たなかった。と思うんだけど」と別の友達にはなしていたら、「日本人は、何も考えてないだけなんじゃない」と言った。そして彼は、いい加減な英語で「君の事を追跡するわけじゃないんだけど、週末は何するつもり?」と続けた。「僕は予定は立てないタイプなんだよ、休みの予定はね。」
 
 バナナしか取れない島で、イルカと話しながら暮らすほうが、よほど人間的に充実した一生を送れるだろう。

78ななくしゃ:2017/12/24(日) 19:54:43 ID:fqwjHBzY0
So she runs

10/20/2017
お別れだ。これで本当にお別れだ。もう考えなくてもいい。遠くに見送って、もう見えない。すべてを決定してしまったら、たった数年前の感覚さえ取り戻せなくなってしまった。フォーレもラヴェルも、何も関係がない。はるか遠くの記憶のかけらすらにじまない音の連なりでしかなくなってしまった。思えばいろんな人がいた。でももういいだろう。アフタマスを書き終える前に友人としたやりとりが、とても現実的だった。


 「一度だってそいつらのことを愛したことないでしょ。」

 「愛?彼らが僕を好きなんでしょ、なんで僕が愛なんかくれてやらなきゃなんないの?」

 「ほら、憎んでるの。心の底から憎んでるでしょ。」

 「憎んでる?僕が?憎んでいたの?知らないよ、自分の事なんて。」

 「私のことは好きでしょ?だってよくプレゼントくれるもの。だけど、そいつらにただの一回でも無償のプレゼントをあげたことがある?」

 「どうして?あいつらが僕を体験するために支払うんであって、どうして僕がプレゼントなんか。」

 「でしょ。憎んでるの。呪ってるの。いい加減にしないと本当に破滅すると思うけど。」

 「わからないけど、わかった。君は感がいいから、君の直感を信じるよ。」

 どんな事実であれ、嘘を吹き込まれて騙されて目くらになっているよりは、向き合って血を流すほうがいい。デスクライトを、G-SHOCKにあてて眠る。これは僕の育てている発電する植物みたいなものだ。僕は運がいい。僕は友人には恵まれている。彼らがいてくれるのなら、僕は生きているというだけで幸福な人間になれるかもしれない。このところ、寝るときにかける音楽がない。心が湿っていないから、音で乾かす必要がない。枕にはローズマリーオイルを一滴落とす。どんな芸術で空間を満たすより、素朴な自然の音楽が時間とともに人間になるのを嗅ぐのが、気楽で心地いい。

79ななくしゃ:2017/12/24(日) 19:57:04 ID:fqwjHBzY0
Mr. Usagi & Acceptatie

10/26/2017
ある日、うさぎくんは、アイスクリームを食べていた。次の日は、甘いプディングを食べていた。どれも充分、食事の代わりになるものだ。アイスは乳製品でミルクがたくさん使われているし、プディングには卵黄がたくさん使われていて、どちらも体にいい。

うさぎくんは賢いので、他人の家族が作るサンドイッチやりんごをむいたやつを否定することはしなかった。それはそれでいいものだろうけど、アイスやプディングだっていいものさ。工場で作られてたって、人間が作ったものに変わりはないんだ。うさぎくんは学校が終わって家に帰ると、かごの中のりんごを一つとって自分でむいてみた。なんだ、僕の方がよほど上手にりんごがむけるじゃない。うさぎくんは、りんごを3つむいて、それぞれを4等分して冷蔵庫に入れた。りんごは数時間して色が変わり、数日して乾燥して、一週間たつ前に青いかびがはえた。うさぎくんは、そのことで、誰からもとがめられることはなかった。うさぎくんは、アイスもプディングも飽きたけれど、お腹はすいた。空腹だって永遠に続くものじゃない。死んだらおしまいだ。死んだ人は、何も食べないんだから。

80ななくしゃ:2017/12/24(日) 19:58:01 ID:fqwjHBzY0
進化の前の人間

10/27/2017
世間話は、イギリスではとても重要な位置を占めている。どうでもいい世間話をすることが、礼儀正しいというか、あるべき人間像であるというわけだ。世間話というのは、天気とか、そういう空を見りゃわかるような馬鹿話をしてみせろって言うことだ。なら僕の世間話はこうだ。


ねーねーねこ:
「狂った女が男の子を育てると、男の子は必ず狂うよね。狂った男が男の子を育てても、たくましい男になるくらいなのにね。狂った女が女の子を育てても、女の子は人との出会いで変わるよね。狂った男が女の子を育てても、男の言うことなんか蹴飛ばせる強さが育つものだよね。」

 ついでで、混血の末路というのも話しておこう。一般に程よく混血する地域は、容姿が整うイメージがあるかもしれない。この、ほどよく、というのは難しいところだ。行き過ぎた混血は、原人間的な、進化の前の人間の形に近づく。具体的にどれがかというと、南アフリカの一部の人々が、それに近い。混ざり過ぎると何でも原始に帰るものだということを、現代で教えてくれる数少ない手がかりの一つだ。

81ななくしゃ:2017/12/24(日) 19:59:29 ID:fqwjHBzY0
one can say that

10/29/2017
オリバー君の持ってる時計は、僕が今でも持っている。思い出をお金に換えて、社会的価値のあるとみんなが認めるものを、その時買った。もう一つの国の時間が、24時間で一回転する針でわかるから、海を越えて離れていても家族が何時を過ごしているかわかっていいと思っていた。飛行機の代わりだ。今では、自分の住んでいる街の時間に合わせて、朝と夜がわかるだけの針になった。醒めきってしまっては、人は生きてはいけない。

��
�� 「ねえ、知ってるかい?」
��
�� 「何を?」
��
�� 「男の子は、シュガーと星屑とバターで出来てるんだ。」
����
�� 「へえ。なら女の子は?」
��
�� 「とても恐ろしいもので出来ている。」
��
�� そんなわけがない。だって僕は女から生まれてきたはずだ。もし女がそうだというのなら、人間は全てが恐ろしい。一切例外がなく、すべてが欲望を食らう者たちだということになる。シュガーと星屑とバターだって?全部お前が口に入れて食べられるものじゃないか。意図するところは想像はついても、僕はそういうペダンティックなのは好まない。馬鹿にもわかるイングリッシュにしてくれなきゃ、確信ができない。

��

�� 全く関係ないが、とても興味深いものがインスタで回ってきた。見てもらえればわかる。英語圏の子供向け教材か何かなのだろうけど、感情と表情の対応がおかしい。僕が見たのはフランス語のものだったけど、もともとはイタリア語のものかもしれない。"One can say that"というのも、あまり英語では言われない表現で、フランス語にこういった表現が多くあり、その英訳みたいなものらしい。フランス人の知り合いは多くないが、彼らの下手な英語の端々に、この言葉は良くのってくる。日本語で言うと、"ただ一つ言い得ることは"、という感じだろうか。スイス人もそうだが、あのひどい英語で構わないのは、英国はともに世界の覇を競うライバルであって、頭を下げて英語の経済圏に混ぜて欲しいという奴隷根性とは無縁だからだろう。僕はイギリス人の英語が好きになれない。耳障りで女みたいだ。なのに、僕は英語しか話せない。嫌なものがずっとずっとまとわりついてくる。奴隷の話す言葉なんて、僕は知らなくても良かった。アーケインの響きが聞こえる。成層圏で反射し、地表で人工物にあたっては繰り返し反響している。最近ずっと体調が悪い。人は簡単に死ぬものだ。

82ななくしゃ:2017/12/24(日) 20:01:39 ID:fqwjHBzY0
人種差別

11/3/2017
人種差別っていうのは、教育が行き届いている国ではなかなか経験できないものだ。だけど、差別に合ったという人がいる。それは、みんな知っているけどみんな口にしない、ごく極めて簡単な理由からだ。容姿が良くなかった、ということ。

とりわけ、白色文化圏では、平たい顔族の平たい顔はかなり不人気。さらに、頭のでかさ・脚の短さ・スタイルの悪さが彼ら的に、どうにもだめらしい。リベラル性を誇示したい場合、あえてそういうものと仲良くすることで高い教養があることを示す手段とするそうだ。黒人使用人を学校に入れてやっていたアメリカの土地持ちをイメージしてくれれば、わかりやすいだろう。なんて理解のあるマスター(ご主人様)なんだ!黒色文化圏では、日本人のメリハリのない肉体にご不満のご様子。男なら筋骨隆々っていうのがないし、女なら大きな胸に大きなお尻っていうのがなくて、だめってらしい。とはいっても、白色文化圏とは違って日本人的アジア人の容姿を何とも思ってはいない。というか黒人たちは、黒人世界以外は興味がないというのが本音だろう。

 面白いと思うのは、白人と見なされる人々は黒人のスタイルの良さを割と根源的な次元でうらやむが、黒人と分類される人々はとくに白人世界の美醜に左右されていないことだ。黒人たちの言う明るい肌がいいというのは、明るく輝く肌の黒色アーティストや俳優にあこがれているだけであって、結局自分たちの世界観の中での競争というリアリズムが基底にある。ありもしないものをねだって、植民地を作りまくるような野蛮さを、不運なことに黒人たちは持ち合わせていなかったということだろう。じゃあマオリは?中東は?とか聞かれると、彼らが何に属するのか、知らないのでわからない。マオリの歌は好きだけど。

 どこからが人種差別で、どこからが容姿差別なのかってことなんだろうけど、そんなの知らないよ。学校に入るとか、仕事に就くとか、そういうところで区別されたなら、それはとりあえず差別だろうね。

83ななくしゃ:2017/12/24(日) 20:02:20 ID:fqwjHBzY0
芸術の香気

11/4/2017
人の恐れは手に取るようにわかる。彼に未来があるからと言って、彼に触れることができないのは、手にしたものが失われるのが怖いからだ。彼自身の持つ放埓さがあなたの手に負えないということもあるだろうし、彼は永遠の少年でいてくれるわけでもない。

彼はいずれは恋をし、家庭を持てば子供も持つだろう。彼自身も、彼の美しさも、すべてを手にして奏でることができないのなら、なにもかも身を引こう。あるいは、手にしたとしても損なわれてしまうものなら。彼は私の心の中で、永遠の一部、レクタングルの縁、避雷針の傍受した香気、奏でるべきだったのに奏でられなかった楽器で居続けてくれるのだから。この楽器はえり好みをしたりはしない、ただ一番に愛するのなら、この楽器は良い音がするだろう。だけど、僕は歌は歌わない。それは美しい声をしているといわれるから。そういう移り気さに、ためらいと恐れとを感じるのなら、彼が歌うまでぶって躾けてやればいい。
��
�� 僕はオルガンを売る、1400ユーロくらいにはなるだろう。芸術が芸術を奏でるなんて、とんだ矛盾だから。僕を弾きたいやつは、勝手にやればいい。

84ななくしゃ:2017/12/24(日) 20:03:30 ID:fqwjHBzY0
DISQUSの導入

11/6/2017
今のところ、The Frontlinesのカテゴリだけだが、直接僕が人に話しているのはこれだけだから、当面は充分だろう。 考え、意見、提案、議論、好きに使ってくれて構わない。

なぜFrontlineだけかといえば、Knowledgeはただの集めた知識にすぎないし、Storyは僕の小説を読んで内省する人はあっても議論したい人はいないだろう。それからReviewはただの僕の道楽だし、Absoluteは日記だ。

85ななくしゃ:2017/12/24(日) 20:04:25 ID:fqwjHBzY0
醜い肉体に、美しい精神

11/6/2017
成長と諦めの違いは、他人に気づかされるか、自分で気づくかの差だ。

��
�� G-Shock日本人似合わない理論というのがあって、それはどういうことかというと、引き算のスタイリングと同じことだ。つまり、使い捨てのものに使い捨てのものをあてがっても、両者が打ち消し合って良さが引き立たない。価値のないものには、ラベルで価値を示してくれるブランド物をあてがっておくと、なんだか泥臭くてちょうどよくはまる。こっちは派生形だ。
��
�� それからこれも気に入っている表現で、友人の作品だが、「醜い肉体に、美しい精神は宿らない。」というものだ。当然のことながら、案外忘れているものだ。最も、個人的な問題は、醜いものを人間と認知できなくて、存在に気づけない性質だ。いっそ、全く違う生き物の形をしていてくれれば、それが生きている何かだと見分けることができただろうに。
��
�� これを成長と呼ぶか、諦めと呼ぶかは、まだ決めかねている。

86ななくしゃ:2017/12/24(日) 20:05:59 ID:fqwjHBzY0
女の不思議

11/11/2017
記事では一件だけしか取り上げていないけれど、僕に直接かつ対等な話をしてくる人間というのは、現実世界でもネット上でも、女の子ばかりだ。驚くような熱意と知性とを持った女の子達がいたものだと、感心してメールを読んでいる。

女性と呼ぶ方が失礼がないかもしれない。僕はこれを女の不思議と呼ぶことにしている。ほかにもいくつか女の不思議というのはあって、愛することに関しては女の右に出る性はないということだ。もちろん、例外的な人間もいるが、概して女は愛することに非常に長けている。これを教えてくれたのも、友達の女の子だ。僕を元気づけてくれるのも年上の女の人だし。繊細さでいえば男なのかもしれないが、共鳴する平和的な世界を分かち合っているのはどう考えても女だ。母というのは教師であるし、この世の枠組みを人類に与える偉大な仕事をしている。どうあっても、女を中心とした社会を作ることこそが、あらゆる平和の糸口になると確信している。

87ななくしゃ:2017/12/24(日) 20:07:06 ID:fqwjHBzY0
狂気のない好意

11/15/2017
よく、もてるでしょう、と言われるけれど、別にあまりもてはしない。興味や関心を持たれることが多いだけであって、もてるというのとは違う。ああいう人間たちは、僕のことが好きなだけで、愛してはいない。好きであることと、愛することは異なる。

好きであると表明することは誰にでもできるが、愛すると証言することには相手の同意が必要だ。だから、飽きてしまう。食事ならお金よりも手間のかかったものがうれしい。高い値段に釣り合った味がするものは少ない。本当に質の良いものは街ではなかなか味わうことができない。外見ばかり飾り付けられた中身のない食事に、おいしいですね、というのは骨が折れる。気の利いた保存食品なんかのほうが、鮮度の良い腐った食べ物よりも、まだましだ。ハムとかチーズとか、そういうやつ。本当に良いものを口にして生きてきたならば、あれが本物だ、これは偽物だと騒ぎはしない。ましてや聞かれてもいないのに真贋の見分けが付くだの浅ましい真似はしないだろう。豊かさを知れないことを、僕の前で実証して関心を買おうとするのは間違いだ。面白いはずである新しい人間よりも、いつもの友達と、まったくくだらないおもちゃがとれるまで、コインをつぎ込む過程の方がよほど刺激的だ。それからアイスを食べて、お互いの持つもっとも鋭い性質が刃こぼれし始めるあたりで家に帰る。心地よい疲れを感じ始めている。僕らは親しいのにずいぶん遠い。僕は愛には恵まれないが、友人には恵まれている。この不自由な平衡さが、高くてまずい食事を飲み込ませているのだろう。人を褒めるこつは、思いもよらないところを褒めることだ。相手が褒められなれているような言葉は、どこにも響かない。それから充分に感情を示すこと。感情のない言葉には、意味がない。

88ななくしゃ:2017/12/24(日) 20:10:13 ID:fqwjHBzY0
spacious gateways

11/19/2017
小説の朗読音源を作っている。目で読むよりも声にのせたときに響くことに重点を置いているから、音声で再生された方が自然なはずだ。わかりやすいかどうかはともかく、音声であった方が現実味が生まれるだろう。

視覚的美観に配慮されつくした文章を除けば、声に出したときに不自然な文章は醜いと言って差し支えない。書き手が醜さを強調したいのであれば、いや、そういう質感の文章も一つの分野であったはずだ。そういえば、文章の書き方において英語と日本語の良いとこどりをした話を Knowledge に書こうかと思っているけれど、僕のような状況の人間は少ないから、説明したところで誤解を生むだけだろう。僕の話はいつも誤解される。どんな場合でも、友好的になるか敵対的になるかの差異はあるけれど、誰もが聞きはする。そして、あまり重要ではない、時間を取っていない部分について後からあれこれと聞かれる。価値のない意味をなさない細部にこだわるということは、己のくだらなさにさらなる上塗りをするようなものだ。何も塗らないよりはいいかもしれないが、太っている人間はさらに食うよりかは、計画的な減量をした方が美しいとされるだろう。感じたいままを感じるなら、生きてる人間の言葉より死んだ人間の文字を読むほうがいい。もっといえば、自然と語らう方がいい。
���� 感性のない人間に物事を説明するのは骨が折れることだ。もう少しわかりやすい言い方をするならば、感受性の貧弱な人間に対して本来的人間らしさを取り戻させる教育は、困難を極めるという言葉では足りない。ヴィクトールのほうが、よほど豊かな感情を持っていたといえるだろう。
��
ねーねーねこ:
�� 『平和な国は不細工だけを集めれば築くことができるね。女が女に嫉妬するのは当たり前のことだよね。女が男に嫉妬することもないことはないね。男が男に嫉妬するのは醜いね。男が女に嫉妬するのは、実はすごく多いんだよね。俗にいう、女に嫉妬する男だね。やばいね。女に嫉妬する男っていうのが合法的に”ねーねーねこ”できるようにならないようじゃ、暗黒時代は続くね。それから、女は夢見てるけど現実を生きてるよね。だから、夢見ても現実に帰ってこれるよね。俗にいう夢女子だね。男は夢ばかり見てるよね。現実はついでだよね。夢見てる男がさらに夢を見たら狂うよね。だから、男に夢を見ろなんて言っちゃだめだね。』

89ななくしゃ:2017/12/24(日) 20:10:55 ID:fqwjHBzY0
オルガン II

11/29/2017
あんなに眺めていた窓は、くもっていたんじゃない。あれはすりガラスで、中なんてもとから見えない仕組みだった。

大きいものを作りたいって人ほど慎ましくまとまって、小さくやろうとする人ほど変におかしな偉大さをまとってしまったりする。計画を見通しが立たない時期にやってしまおうとすると、こういう自然な不自然が起こる。畏怖と驚嘆はいい名前だったと思う。古臭くて、誰もが考えつくような安心感がそこにはある。僕はイヤフォンを耳から外す。おいしくないコーヒーをすする。キャラメルが焦げる香りがする。僕のコーヒーにも、キャラメルがのっかっているはずなのに、何の匂いもしなかった。こんな寒いのに、冷たくてクリームののったコーヒーを頼むなんてアメリカ的だね、と彼は言った。僕はイヤフォンの色を見ていた。銀色の、削り出された金属の質感。彼の耳穴を離れて時間の立ったそれは、氷のように冷たかった。そこで繰り返される彼の音楽もまた、温かくはなかった。顔がないんだ、この人は。顔がないから、僕はうまく今を体験することができない。少しだけ雪がちらつく外を眺めながら、彼の行きつけのカフェで匂いのないコーヒーを飲んでいる。彼はそれをもう飲み終えている。これは、僕の内臓だ。あの音は、ぶちまけられた血の床の上をすべる靴底が鳴らしている。靴と床が愛し合うのに、血が邪魔だ。

90ななくしゃ:2017/12/24(日) 20:13:08 ID:fqwjHBzY0
オルガン III

11/30/2017
僕は人の思考を先回りすることはとても得意だが、今ある感情がどこへ向かっていくか予測することは難しい。おそらく、感情の先回りというものは、ほとんど誰にとっても難しいことだ。感情は情報量が膨大過ぎる。この扱いがうまい人は予知するのではなくて、今まさに起こりあがる感情に対して即座に反応するという形をとる。

��
�� 共感というものは、実証されなければ唯の偽善である。共感というものは行動で実証されなければ、実際的な意味を持たない。例えば、僕が病気の時にある友人は野菜ジュース(酸っぱくて不味い)を補充してくれたけど、別のある友人はサプリメント(僕がよく飲んでるビタミンC)より伝統食がいかに健康に良いかを熱心に説いただけ。ここ百年程度の伝統食と科学の産物と、どちらが正しいかって言われれば、さあ、あと死ぬまで何回溜息ってつけるんだろうね。でもね、共感は物質や行動で実証されれば、有無を言わさぬものになる。科学的とか口走ってる場合じゃない。「ほら、てめえの口に注ぎ込むために野菜ジュース買ってきたぞ、おら口を開け!」ってなったら、もう科学の仕事はお終い。バイバイ、栄養学。共感しているから自分の言い分を通していいっていうのは、共感は二の次でまずは意見を通したいだけだ。自己正当化の手段として、他人の感情をあてにしているのだから、それは欺瞞的になって当然なのだ。それからこの手の人は、自分が怒ったことを、さも叱るような形式で諭す話に持っていく。僕はこれが苦手。だって、怒ったことは怒りとして出さなかったら、嘘でしょう。嘘は嘘ってすぐばれるんですよ、どんなにうまく叱って諭そうとしてみせたって、そんな感情は透けて見える。でも、分別のない人間たちからすると、こういうのは高尚でありがたく見える。生命力のない主体性の欠落した人間にはありがたいんだろうな。法悦を浮かべてるよ、あいつら。

91ななくしゃ:2017/12/24(日) 20:14:29 ID:fqwjHBzY0
uncollectible�� bill

12/8/2017
人はやはり分けてはっきりさせてしまうのが好きなようだ。僕の場合、精神分析的な技術はあくまで、他人の才能や特性以外の部分を見抜くために運用している。それ以外の実用的な使い道は、あまりないだろう。

�� 特に、過度に創造的な人々(creative learners)に対して、ユングのタイポロジーを用いるのは危険である。以下に書いた��ttp://www.theodorex.org/knowledge/1584041�� 創造者的な人々のことだ。彼らの才能は、単純な分類をすり抜けた先に秘められている。giftedの子供のタイプをだいたい見分けて、適切な学習環境を整備するという試みは目新しいものではない。こういう使い方は、一定の成果があるし、giftedは操作的に分類されるから理屈上見落としはない。だが、僕の友人にも何人かいる creative learners を見抜くのは、とても難しい。歴史的な偉人でいうと、ジャン・ジャック・ルソーは、これにあたるものだったろう。彼らの洞察は極めて本質的でいて、隠されている。彼らの感情と思考は高度に融合しており、単純な物差しで測れる類のものではない。物差しを持ち出した瞬間に、彼らの存在を見失うだろう。才能というものは、時に引き取って手間をかけ、育てなければならないこともある。全ての才能が、天井の分厚いコンクリートを打ち抜いて、武装して出てくるわけではないのだ。

92ななくしゃ:2017/12/24(日) 20:15:14 ID:fqwjHBzY0
missing the days

12/16/2017
十分すぎるほどの機会を作られると、何をしていいかわからない。


�� 充電台にiPhoneを置くと、バッテリーの残りはわずか数パーセントだった。今日は長話に付き合わされたと思った。だけど、彼女が色々話をしたりするのは、僕が目に見えないけれど、目に見えて落ち込んでいる時だ。落としどころのないこの毎日を、どこかに飾れるようにしてくれる。僕はそして、彼がどうしているかを聞いた。だけど、忘れてしまった。この部屋にはもう、飾るべき二人があって、新しい写真を貼る場所がない。本当はあるけれども、僕は貼りたいと思えない。もうそこに一緒に写ることは出来ない。ずいぶん前に、三人で撮ったセルフィ―があるんだ。最高のものがあるのに、あえて二番目や三番目や、それよりはるかに劣るものを置く必要はないだろう。どこにいても、飛行機で来れそうなとこなら来てしまって、それから僕を連れ出して苦手な人混みの中に居場所を作る。もうほとんど好ましいとは思えなくなっていた。成長か退行か、あるいは何かを繋ぎとめるものを失ってしまったら、人はとどまり続けてしまう。生きてすらいない人間が、なぜ死を恐れるのかは、未だに理解の外にある。あれらは、生きながら死ぬために備え、そして自分が死んだことにさえ気づかないのだろう。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板