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仮投下スレ

1偽ひろゆき★:2012/09/25(火) 02:28:45 ID:???0
仮投下スレです
ちょっと不安……とか冒険しました! なSSは一度ここに通しておくといいかもしれません。

2 ◆m8iVFhkTec:2012/09/25(火) 07:44:28 ID:7YtTKxoY0
ギコ猫、一条三位を仮投下します

3 ◆m8iVFhkTec:2012/09/25(火) 07:44:59 ID:7YtTKxoY0
   ____∧∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 〜' ____(,,゚Д゚)< ハッ…ここは…?
   UU    U U   \________

森林公園の草陰で、一匹の黒猫が目を覚ました
いかにも災いを運んできそうな、何か不吉な印象を受ける真っ黒な毛並みを持つ猫、名前を「ギコ」と言う
彼は自慢の鍵尻尾をピンと立てて伸びをし、眠気を振り払おうと努めた
そしてぼんやりとした頭を奮い起こし、自らの状況を確認する

確か、気がつけば妙な場所にいて、突然ひろゆきが「殺し合いをしろ」とかふざけたことを抜かして、それでまた意識を失って…
ということはだ、今俺がいる場所はその「殺し合い会場」っつーわけか

ギコ猫は大きくため息をついて愚痴をこぼす

もうね、アフォかと、バナナかと…
なんだってそんな物騒なお祭りになんぞに参加しないといけない訳ですか
今の俺の心境は「ひろゆき、逝ってよし!」の一言だな…

面倒に巻き込まれたことに心底うんざりしながらも、とりあえず付近を見回した
デイバックが落ちている…例のこれが支給品とか言うやつだろう

中を適当に探ってみる
サバイバルナイフにクマのぬいぐるみ、あとこれが忍法帳とかいうやつだな…


と、ここまで確認したところで気配を感じたので顔をあげる
そこには真っ白な顔面にきらびやかな着物を纏った、派手な格好の男の姿があった
あいつは…zipを求めるのに必死乙な江戸の貴族…
確か磨呂とか言ったか

磨呂こと一条三位はギコ猫の姿を確認すると、突如目をカッと見開き声を張り上げた

「お主!麿のために今ここで死ぬのじゃ!」
「ハァ…?」

いきなり不条理なことを言われ、思わずポカーンとした表情を浮かべる

        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ∧∧  | 何言ってんのお前…
   (,,゚Д゚)< ひろゆきの妄言に乗るとか
   ⊂  ⊃ | 正気かよゴルァ!
  〜|  |  \_____
 ,,  し`J

        ___|二ニー-、、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
        /rヽ三三三三三─‐-- 、;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
        ',i ,-三三三三三、   _,.ニ、ー-、!;: -‐二 ̄彡′
        ',、、ヾ三三'" ̄ ̄   `ー‐"    ヾ-'"  .〉′
        ヽ ヽヾ三,'    :::.. _,,.,,_:.:.:.:..  _j_ .:.:.:.、,'
         `ー',ミミ     : ',ィでiンミ、:.:.、__, -,ィも=、',′  「黙りゃ!!!」
         /:l lミミ     ´ ̄`゙`ラ .:. 三 f"´ ̄`','    
      ,.-‐フ:::::| |,ミ     `二ニノ ,、 jl ',` ―''"
     /r‐'":::::::::| |ヾ       ,ィ'"     ト、    /
 _,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',.        / `^ヽ,_ノi    /ヽ,_
"    l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ.    /  _,,...,_,,..,、l  /l |
     ',\\:::::::::::::::ヽ  /  ,ィiTTTTTト, ,} /::| |
     \\\;::::::::::::\ {  ,/⌒'ー'‐'‐'‐',リ /::::::::l |
       ヽ \`ー-、::::::ヽ l  {,ゝ、‐r‐'ン-i/ ,/::::::::::ノ ./
          `ー-二'‐丶 ヾ                ̄` ` ` ‐ -- ‐'"" ̄      /


磨呂は大声で一括し、ギコ猫を横っ腹を蹴飛ばす

4 ◆m8iVFhkTec:2012/09/25(火) 07:47:15 ID:7YtTKxoY0
「ガハッ…てめぇ…」

「麿は!恐れ多くも帝より三位の位を賜り、中納言を務めた身じゃ!
そのような麿の望みは、お主ら平民風情が望むようなたった一枚の画像では収まらぬ!
zipの画像、それすなわち麿の望み!それが速やかに貼られるようなスレこそが(ry」

「つまり何が言いたいんだよ!三行でまとめろ!」
長々と説明する磨呂に、ギコ猫は改めて問いかけた

「この戦で麿が優勝し、
常に迅速にzipの貼られる、
より良い掲示板を作るのでおじゃる!!」

あぁ、コイツという奴は…
まともな神経の奴なら、例えば死にたくないだとかでそういう理由で乗っちまうかもしれん
だがコイツはそんなのじゃなくて、純粋に性よk…野望のために殺し合いに乗るつもりでいやがる…
これだから人間って言うのは信用出来ねぇんだ

ナイフはバックの中だし、とりあえず今は逃げるとする
掴みかかってくる磨呂の腕からひらりと身をかわし、一目散に逃げ出した

「おのれ、待てーい!」
待つわけ無いだろ、悪いが俺は死にたくないんだ

森林公園を飛び出し、深夜に大通りを黒猫は走る
闇に溶け込む彼の姿は、前述した通り見る者に不吉な印象を抱かせる
ゆえに、彼はこれまで常に人間達に忌み嫌われていた

今まで何人もの人に追い回され、石を投げられ、そのたびに何度も修羅場を潜り抜けてきた
今さらエロ貴族ごときに捕まる俺じゃない

よく考えたら「殺し合い」と銘打たれているが、俺にとっちゃなんら普段と変わらないじゃないか
俺には仲間なんて煩わしいモンはいないし、命の危機なんざ日常茶飯事だ
むしろ武器がある分、ここの方が幾分かマシかもしれない

ひろゆきに従って殺し合いに乗るのは癪だが、俺はこんなところで大人しく野垂れ死ぬつもりはない
せいぜい、本能に従って足掻かせて貰うぜ

自らの方針をまとめ終わった頃には、麻呂の姿はとうに見えなくなっていた


【C-2 森林公園/1日目・深夜】

【ギコ猫@AA(フラッシュ「K」)】
[状態]:打撲(小)
[装備]:サバイバルナイフ@現実
[道具]:基本支給品一式、忍法帳、コロちゃん@家族が増えるよやったねたえちゃん、ランダム支給品0〜1
[思考・状況]
基本:生存優先
1:本能に従って生き残る
2:仲間なんて煩わしいので作るつもりはない
3:磨呂を警戒
4:ひろゆきはマジで逝ってよし

※どこへ移動したかは次の書き手の方にお任せします

【一条三位@AA】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本:優勝して、zipが安定して貼られる掲示板を作る
1:おのれ、逃げおって…
2:支給品を確認する
3:zipが欲しい


【支給品紹介】
コロちゃん@家族が増えるよやったねたえちゃん
               , r::':::::::::::::..ヽ 、
             /::::::::::::::::.:::::..::::::::ヽ、
                /:::イ::N、..iv、..:..:..:.:.::::::::vr−、
/⌒ヽr−、  _    /i::;;;:/十ヾN-、Ni:::i!:::::/    i
たや i! ::.'´ / ・ヽ  ' Y:::i ⌒ , ⌒`}::N)::i ふ家 .!
え っ i!     ,, `●,/N:::!.'' r-v, '' ,}rrノ::| え.族 |
ち.た i!  r−、 ーrイ:/ .i!N;;>`ニ イ/ト;;;< る.が |
.ゃね > ヽ :::、==´=}   _,.r'r'| ,./ ` >! .よ  .|
ん  i!ヽr=>   `ヘ>V⌒)|| ,iト、_,/  ノ/、 !!  /
! ./  |'/,フ7   /⌒i:/ト、ト` ヾ三テイ'  .iー'
`ー'   、' ' レi     ノ'::i`ーi  ヽ´ ./.:   |
上記のAAの左のぬいぐるみの名前
原作のように言葉を話すかもしれない

5 ◆m8iVFhkTec:2012/09/25(火) 07:51:12 ID:7YtTKxoY0
以上で仮投下終了です
見た感じAAは大丈夫そうだ

ちなみにタイトルはどんな感じにつければよいでしょうか?
やっぱり、パロディ系ですかね

6ちょww和田がNANASHIに!?ww:2012/09/25(火) 18:54:50 ID:l/JEWUnsC
乙です
AAは問題ないと思いますが、状態表からPDAが抜けてます
気になったのはそこだけですね
タイトルは何でもいいと思いますよ

7 ◆m8iVFhkTec:2012/10/06(土) 12:11:15 ID:eZQbASKA0
クラウドさん、レベル男、MSKK、モララーを仮投下致します
仮タイトルは「MSKK「不遇キャラってレベルじゃねぇぞ!」」です

8 ◆m8iVFhkTec:2012/10/06(土) 12:12:03 ID:eZQbASKA0

           レベル男
          ___
         /  _ノ  \
       / ,、 (●) ヽヽ       MSKK
      /  ^  ,    (●)      ____
     /       >ー 、_) /     /ヽ       \
     /      /r┬ノ  /     (<)        \
   /      廴/  /     (_) ゚        ヽ
   /            ノ       ^,/       ;u   i
   i     n^^^.i   `ヽ    (⌒´           ノ
   |    l   !   ノ     ヽ    ,) ∠    ,。    ,/
   ヽ  ヽ/  /   /ヽ  \/ (⌒ヽミ ⌒ヽ  _/
   / \     /  /  \    ./\ '\l   |   ヽ
  /   \_ノ  /    ヽ__/   /\  ,ノ     }
  /          /         /   ̄~     /
「おい!アンタ大手ゲーム会社なんだろ!なんとかしろよ!」
「し、知らないお…ていうかそれ、SCEに聞くべきだお…」

近鉄百貨店近くの路地にて、レベル男ことベルジャネーゾ氏はMSKKと名乗る男に掴みかかっていた
何故ベルジャネーゾはこれほどまで憤慨しているのか?それはこの殺し合いが始まる前に遡る…


ベルジャネーゾ氏は新発売のゲーム機「プレイステーション3」を買いに、早朝のビックカメラの行列に並んでた
…だが、そこでは同じようにプレステを求める大量の人々が押しかけたため、その場は混乱の渦に飲み込まれていた
ゲーマーたちによる行列はもはやカオス極まりない状況、「行列なんて関係ねーよ!」という怒号や女性の喘ぎ声まで聞こえてくる始末
たまたまテレビカメラの近くにいたベルジャネーゾは、そんな暴動寸前の状況に思わずこう叫んだ

「もう、物売るっていうレベルじゃねぇぞ!オイ!」

その直後、彼の意識は遠のき、気がつけば殺し合いに巻き込まれていたのであった


「徹夜して待ってたのに、全部無駄になったじゃねぇか!仕事しろよMSKK!」
「えー、じゃあXーBOXでも買って我慢すればいいお」

ベルジャネーゾの八つ当たりに対してなげやりに答えるMSKK

「なんでそうなるんだよ!ていうか、もう一つ納得できないことがあんだよ!」
そう言って彼はMSKKから手を離し、デイバックから取っ手のついた四角い機械を取り出した
それは任天堂から発売されたハード「ゲームキューブ」である

「なんで任天堂とマイクロソフトがあるのに、SCEだけ無いんだよ!不条理ってレベルじゃねぇぞ!」

常識的に考えて、不条理なのはMSKKの方である
そんな訳でMSKKも適当に返事を返す

「それも面白いからいいじゃん、ボクも仕事の時間をスマブラに費やした結果5日で全キャラ揃えました(キリッ」
「仕事しろよ!!」

と、二人のゲーマーが小競り合いをしている中、金髪をなびかせた変な生物が駆け寄ってきた

「みんな〜」

なごみボイスを上げながら、ポカンとしてる二人のそばへ行き、おもむろに自己紹介を始めた

「大丈夫だった?ボクはクラウドと言いま…」
「今取り込み中なんだよオイ!邪魔するんじゃねぇ!」
「勘弁して欲しいお。我が社に一切の責任はありません」
「うるせー!」

MSKKの対応にキレたベルジャネーゾは、ゲームキューブの取っ手を掴み、ブンブンと宙で振り回した

「コレ危ない!危ないよコレ!」
「確かに危ないお!暴力反対だお!」
「なら保証してくれよMSKKー!!!プレステ3をよーーー!!!!」

9 ◆m8iVFhkTec:2012/10/06(土) 12:12:29 ID:eZQbASKA0

  |ヽ∧_
  ゝ __\
  ||´・ω・`| > やめなよ
  /  ̄ ̄  、ヽ
 └二⊃  |∪
  ヽ⊃ー/ノ

興奮するベルジャネーゾに対し、冷静な声が投げ掛けられる
そのままクラウドさんは静かな口調で続けた

「MSKKさんのが正論だよ。普通にひろゆきのせいだし、SCEじゃなくてむしろビックカメラさんの不手際だよね」
「うっ…」

クラウドさんに諭すような口調で言われ、ベルジャネーゾは我に返る

「そうだお!うちにクレーム付けるなんてめちゃくちゃだお!」
「す、すまなかった…怒りのあまり、自分を見失っていた…」
「まぁ、いきなりこんな場所に飛ばされたわけだし、混乱するのも仕方ないよ
 とりあえず落ち着いて、三人で協力してこの殺し合いから脱出する方法を考えようよ」




クラウドさんの冷静な対応によってその場は丸く収められた
彼らはお互いに自己紹介をし、そしてそれぞれの支給品を確認することにした

「みんな何が入っていたお?」
「ボクのには、エルメスのティーカップに牛丼の大盛りねぎだくギョク、あと…」

そこでクラウドさんはデイバックから鉄の棒を取り出した
先端が赤く塗られており、なおかつフック状になっている

「何て言うんだろう?このバールのようなもの」
「他二つが正式名称言えるのに、それだけわからないのか…」
「なんだよ、武器らしいものが入ってるじゃねぇか!俺の支給品なんて、殺し合いしろってレベルじぇねぇぞ!」

そう言って彼がバックから取り出したのは先ほどのゲームキューブとお守りだった

「ゲームキューブの時点で武器ってレベルじゃねぇし、お守りとか気休めレベルじゃねぇか!」

またしても憤慨するベルジャネーゾに対し、MSKKは沈んだ表情をしていた

「二人ともまだマシだお…ボクなんて、きゅうりと『イオナズン』の巻物だったお…」


そう言ってデイバックをひっくり返すと、バラバラと10本ほどのきゅうり、
そして達筆で『いおなずん』と書かれた紙が出てきた

「こ、これでどうやって戦えばいいんだお…」

MSKKはorzの体勢でシクシクと涙を流す
その様子を見たベルジャネーゾはため息一つついて、デイバックに手を突っ込んだ

「…ほら、こんなのしかないがよければ使えよ」

ベルジャネーゾはゲームキューブの取っ手を掴み、MSKKに差し出した

「さっきは本当にすまなかった、これで許してくれないか」
「えっ…で、でも…」
「気にするな、俺が欲しいのはプレステ3だけだ」
「いや、ていうか個人的にライバル社の製品は使いたくないお」
「わがままってレベルじゃねぇぞ!!」

またしてもしょうもない小競り合いが起きようとしていた
しかし、残念ながら彼らのアホらしい争いは二度と繰り返されることは無かった

           ____  ・
       /:::::::::●∴∴∴
      /::::::─三三─\・
    /:::::::: ( ○)三(○)\    ターン…
    |::::::::::::::::::::(__人__)::::
     \:::::::::   |r┬-|   ,/ .
    ノ::::::::::::  `ー'´   \ 
  /:::::::::::::::::::::
 |:::::::::::::::::  MSKK



乾いた音が建物の壁に反射して響きわたり、次の瞬間MSKKの額には、大きな風穴が開いた

10 ◆m8iVFhkTec:2012/10/06(土) 12:13:06 ID:eZQbASKA0

「MSKK!!」

ベルジャネーゾは崩れ落ちるMSKKを抱き抱えて叫ぶ
MSKKは頭は銃弾が貫通しており、ダクダクと血を流したままピクリとも動かない
脳を貫かれており、即死していた
クラウドさんは即座に銃弾の飛んできた方を確認する
自分たちがいる路地から少し離れた場所に、着ぐるみサイズの猫が狙撃銃を構えていた

「不意打ちはあまり好きじゃないが、呑気に油断してるおまいらが甘いんだからな」

猫、もといモララーはそう言って狙撃銃をしまうと、今度は右手を軽く開いて前に突き出した
彼の手から赤い光が伸びて、そこには真っ赤に輝く刃が握られていた

「よ、よくも…!」

ベルジャネーゾが怒りを込めてモララーを睨み付ける
だが次の瞬間、モララーは刃を振り上げ、目にも止まらぬ速さでベルジャネーゾへ向かって駆け出す

―――ガギィ…ン!!


鉄同士がぶつかり合う鋭い音が響き、クラウドさんのバールのようなものと、赤い刃が交わった

「ベルジャネーゾさん、早く逃げなよ」

そう言うとクラウドさんはバールのようなものの先端のフックを引っかけ、赤い刃を弾き飛ばした

「路地からでたほうがいいよ」

クラウドさんに促され、ベルジャネーゾは二人分のデイバックを抱えて逃げ出していった


その様子を見てモララーは不敵な笑みを浮かべる

       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧ |へぇ、紳士的なもんだな
 ( ・∀・)< 弱い者は守ってやるってか?
 (    )|どっちにしろ、一人しか生き残れないというのに
 | | |  \__________
 (__)_)

「もうやめなよ、こんなの無駄な争いだよ」

モララーは嘲るかの如く笑うと、飛び退いてクラウドさんから距離を取る

「無駄なものか、優勝すればどんな願いでも叶えてもらえるんだからな!
…でもまあ、こんな初っ端から君みたいな実力者を相手にするのもキツいしな。ここは降りさせてもらうよ」

そう言うとモララーは路地裏の闇へと姿を消していった


その場に静寂が戻り、取り残されたクラウドさんはMSKKの亡骸を背負いあげる

「まずはベルジャネーゾさんと合流しよう、そのあと彼を埋めてあげられる場所を探さないと…」

そう呟いて彼は月明かりの照らす路地をテクテクと走っていったのであった



【MSKK@ゲームハード 死亡】

11 ◆m8iVFhkTec:2012/10/06(土) 12:13:22 ID:eZQbASKA0
【B-4/1日目・深夜】

【レベル男@ゲームサロン】
[状態]:健康、悲しみ
[装備]:ゲームキューブ@現実
[道具]:基本支給品一式、忍法帳、PDA、お守り@寺生まれのTさん、きゅうり×10@なんJ、イオナズンの巻物@FLASH「イオナズン」
[思考・状況]
基本:生き残る
1:猫(モララー)から逃げる
2:MSKK…

【クラウドさん@ゲームハード】
[状態]:健康
[装備]:バールのような物@現実
[道具]:基本支給品一式、忍法帳、PDA、エルメスのティーカップ@電車男、大盛りねぎだくギョク@吉野家コピペ
[思考・状況]
基本:みんなと協力して、殺し合いから脱出する
1:レベル男と合流する
2:MSKKを埋葬する
3:猫(モララー)を警戒

【モララー@AA(FLASH「Nightmare City」)】
[状態]:健康
[装備]:モシン・ナガンM28(4/5)@現実
[道具]:基本支給品一式、忍法帳(Lv01)、PDA、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]
基本:優勝狙い
1:殺し合いに乗る、強者はなるべく後回し
【備考】
※出典元により、自在に赤い刃を作り出す能力を持っています


【支給品紹介】
【ゲームキューブ@現実】
ゲーム機の中でも、最も強力な武器になると言われているハード
持ち手を掴んで振り回せばカドも相まって高威力の鈍器になる
また、耐久面も抜群に高く、階段から落とそうが余裕で機能するぞ!

【バールのようなもの@現実】
殺人犯が凶器として使用することがある、頑丈な鉄の棒
蓋とかをこじ開ける工具のバールに近い形状だが、バールかどうかは断定出来ない

【エルメスのティーカップ@電車男】
電車内で酔っ払いに絡まれている女性を助けたところ、お礼として送られてきた品

【大盛りねぎだくギョク@吉野家コピペ】
吉野家通の中で最近流行している牛丼の頼み方
ねぎだくというのはタマネギが多めに入ってる、そん代わり肉が少なめ
そんで大盛りギョク(玉子)、これ最強
なお、これを注文すると次から店員にマークされる諸刃の剣であるため、素人にはおすすめできない

【お守り@寺生まれのTさん】
夜、金縛り状態でノコギリを持った男が現れるという悪夢に苛まれている人が、Tさんから渡された手製のお守り
枕元に置いて寝たところ、悪夢から身を守ってくれた。寺生まれはスゴイ

【きゅうり@なんJ】
なんでも実況Jの原住民によって信仰されていた野菜

【イオナズンの巻物@FLASH「イオナズン」】
これを読めば誰でもイオナズンを習得できる画期的な支給品
イオナズンは敵全体に100ヒットポイント以上のダメージを与えられる魔法
履歴書の特技欄に書いても恥じないレベルである

一応説明書がデイバックに入っているが、MSKKは気づかなかった
現在、クラウドさんとレベル男が習得している

【モシン・ナガンM28@現実】
フィンランド軍が生んだ最強のスナイパー、白い悪魔ことシモ・ヘイヘが愛用していた狙撃銃
…というと聞こえはいいが、単にソビエト軍の主力武器として使用されていた普通の狙撃銃
装弾数は五発


【出典詳細】
FLASH「Nightmare City」
第三回紅白フラッシュ合戦にてMVPを獲得した、み〜や氏のFLASH作品
2chAAたちが戦うアニメーションで、モララーは敵役として登場する

12 ◆m8iVFhkTec:2012/10/06(土) 12:15:13 ID:eZQbASKA0
以上です
誤字脱字、ご意見、問題点などがありましたらご指摘お願いします

13 ◆m8iVFhkTec:2012/10/19(金) 16:47:16 ID:Ca37adFg0
日本鬼子、鬼女を仮投下いたします

14 ◆m8iVFhkTec:2012/10/19(金) 16:48:25 ID:Ca37adFg0
鬼女は激怒した
必ずや、かの邪智暴虐のひろゆきを社会的に抹殺せねばならないと決意した
彼女は家庭においてはごく一般的な可愛い奥様である
だが、インターネットの世界では、未成年犯罪者や不正行為で私腹を肥やす企業などを社会的に抹殺する組織『鬼女』の一人である
たった一枚の写真から住所を割り出し、またたく間に個人情報を暴いてネットに公開する…
そんな彼女たちの情報収集能力は、CIAにも匹敵するとも言われている

もちろん暇つぶしで行うこともあるだろうが、彼女たちの原動力はそれだけではない
『正義感』
既に3人の命を奪い、そして多くの人間に殺し合いを強要したひろゆきの所業は許されるべきではない
絶対に吊るし上げられなければならない!決して逃がしたりはしない!

「待ってなさいひろゆき…アタシから平和な日常を奪った罪、必ず後悔させてやるわ!」

一人で行動しても勝ち目はない、まずはコネクションを作らなくてはいけないだろう
多数派の力こそが、相手を追い詰めるのに最も容易で、何よりも強大なのだから

近くに落ちているデイバックを拾い上げたところで、彼女はすぐ近くに神社があるのに気がついた
こんな道の真ん中で中身を確認するのも良くないし、とりあえず神社内へ行こう
石段を登り、鳥居をくぐったところで、彼女は神社の前に人影があるのに気がついた


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「う、うぅ〜ん…」
日本鬼子(ひのもとおにこ)は小さくうめき声を上げながら目を覚ました

ここは一体どこなのでしょうか?
変な男に突然「殺し合いをしてもらいます」などととんでもないことを言われましたが…

先ほどの変な空間ではないみたいです
ひんやりとした空気から、おそらく室外だとは思いますが…

鬼子は目をこすり、周囲の様子を確認する
やけに眩しく感じていたが、どうやら電灯の光の下にいるようである
木製の床、目の前には木箱…というより賽銭箱が置かれており、天井には大きな鈴とそこから垂れる紅白が織り込まれた紐…
そう、おそらく自分は今、神社の屋敷の扉の前にいるのだ

鬼子は着物の裾をはたきながら立ち上がる
なんとなく賽銭箱の前に立ち、鈴を鳴らしてみた
深夜の静まった世界に、ガシャンガシャンと頼りない音が響く、ついでに手を二回ほど叩いて祈っておく
とりあえず無事に帰れるようにと願っておいた。賽銭が無いのが残念である
目を開けて下を見ると、足元にデイバックが転がっていることに気づいた

あの男、確か名前を「ひろゆき」と言っておりました
罪のない女性と、勇気ある男性、そしてアザラシのような生き物を殺めた非道な人物
まともな人間の所業では無い、おそらく彼は心を『鬼』に取り憑かれた被害者なのではないでしょうか?
もしもそうであれば、彼の心に住まう鬼を退治するのは私の役目です
このデイバックの中には、その「殺し合い」をさせるための武器などが入っているのでしょう
どうか、これ以上被害者を増やさないためにも、私の力になってくれる道具が入っていますように…

願いも虚しく、日本鬼子は困惑せざるを得なかった
デイバックの中に入っていたのはトゲトゲした変な剣、なんか変な雑草、そして画面ばかりでボタンの無い変な機械が出てきた
付属されている説明書に目を通すも
『グラットンソード:高い攻撃力を誇る片手剣。全ステータスが-1されるが、VITが+7される』
『これね、ミキプルーンの苗木』と、意味不明の一言
機械の方に至っては説明書が付いていなかった
剣はともかく、他の二つはどうやって扱えばいいのかさっぱりわからない…

と、その時、石段を歩く足音が響き、一人の女性がこちらに近寄ってきた
鬼子は反射的に剣を女性に向けて、質問をぶつけた

「…貴女は殺し合いには乗っていますか?」
「いいえ安心して、私は殺し合いには反対派よ。アナタのような若い女の子まで巻き込まれてるのに、怒りを感じるほどよ」

女性は柔和な顔でそう言う
そして、自分に向けられている剣をチラリと見て、なだめるような口調で話した

「だから、その物騒な剣を降ろしてもらえるかしら?」
「いいえ、まだ信用には足りませんわ。油断させて闇討ちすることも考えられますもの」

依然として警戒を解かない鬼子に対し、鬼女は大きく息を吐くと静かな口調でこう言った

「…そう、それじゃあ、アタシの思いを聞いてもらえれば信用してくれるかしら」
「ええ、話してみてください」

15 ◆m8iVFhkTec:2012/10/19(金) 16:49:51 ID:Ca37adFg0
鬼子が了承した直後、女性の顔から柔らかな笑顔が消えた
目をカッと見開いて、歯をむき出しにし、叩きつけるような口調で早口で語りだした

「アタシはね、他人の命を軽々しく奪って平気な顔をするゴミクズみたいな人間が死ぬほど嫌いなのよ!
 アナタ知ってる? 最近のいじめは、『ある一人の子をいじめて、その子が何日で自殺するか』だなんてゲーム感覚で行うところもあるらしいのよ?
 しかも未成年を理由に、犯罪を犯してもテレビでは名前も顔も明かされない!少年院に入っても数年後にはケロリとした顔で出てくる!
 こんなバカみたいな話ほかにあると思う? いじめられて苦しんで、悩んで、そして自殺した子供は未来を奪われたのに、
 ゲーム感覚で『人殺し』をしたクズは、大したペナルティを受けずにのうのうと生きていけるのよ?
 アタシはこんな事絶対許させるべきじゃないと思うの! だからこそ、アタシたちがそいつらを社会的に抹殺しないといけないの!
 この殺し合いだってそうよ! 罪のない人同士で命を奪い合わせて、その様子を見てほくそ笑む奴らがいるってことよね?
 アタシたちはそんな悪党を野放しにしてはいけないの! 必ず報いを与えなくてはいけないの! だから私はこんなふざけた殺し合いには乗らない!!
 絶対に、ひろゆきを縛り上げるの! 絶対にあの野郎の思い通りにさせてはダメなの!! わかった!?」

話している間の彼女は、出会い頭の印象は完全に消え去っていた
その姿はまさに『鬼のような形相』というのに相応しい表情だろう

「…とまぁ、アタシの思いはこんな感じね」

力説が終わったところで、女性の顔は一瞬で元の柔らかな笑顔に戻っていた
何故だか自分が怒られているような感覚に陥っていた鬼子は、思わず安堵の息を漏らした
若干泣いていたかもしれない

「す、スミマセンでした…ご、誤解しておりましたわ…貴女はとても信頼出来るお人柄のようです…」
「わかればいいんですわ」

はぁ…正直この方にも鬼が宿ってるのかと思いましたわ…
でもどうやら悪いお人では無いみたいです、ギャップが恐ろしすぎますけれども…

「おっと、申し遅れましたわ、私の名は日本鬼子と言います。」
「あら、変わった名前ね!えーっとアタシは…」

と、女性は名乗ろうとしたところで何故か言葉を止めてしまった
その様子に不思議そうな顔をする鬼子

「どうかなさったのですか」
「おかしいわ…自分の名前が思い出せないなんて…」

それはまるで、記憶にフィルターが掛かっているかのように思い出すことができなかった

氏名を記入してる時、誰かに名前を呼ばれた時
どれを思い出しても、そこだけぼんやりと掠れていた

「…これもひろゆきの仕業に違いないわ! アタシの日常だけでなく、記憶まで奪い取るなんて…万死に値する!」

彼女は大いに憤慨し、ひどく物騒な単語まで飛び出してきた
またしても顔が恐ろしいことになって来たので、鬼子は慌てて話を逸らそうとする

「そ、そうですわ! 私、この支給品がよくわからないんですの!機械が滅法苦手なもので…」

そう言って鬼子はデイバックを開き、先ほどの変な機械を取り出して見せた

「あら、それがひろゆきの言っていたPDAよ」
「ぴーでぃーえー…ですか。よろしければ私に使い方を指南して頂けませんか?」
「いいわよ、こう見えても昔はSEやっていたから、機械には詳しいのよ」

しすてむえんじにあ…? と呟く鬼子を尻目に、女性は自らのデイバックからPDAを取り出す

ちょうど手のひらに収まるサイズで、電源ボタンのみが側面についている
表側全体が液晶に、裏側にはタッチペンを収納する穴と、カメラのレンズが付いていた

女性は電源を付け、しばらく一人で機能の把握に努めた

「ふーん…」だの「ハァ!?」だの呟きつつも数分後、「OK、簡潔に説明するわ」と口を開いた

「まず、主な使える機能は、カメラ、手書きメモ、ボイスレコーダー、GPSマップ…つまり現在地のわかる地図
 あと2ch、そして忍法帖プログラムね」

16 ◆m8iVFhkTec:2012/10/19(金) 16:51:11 ID:Ca37adFg0

女性はおもむろにレンズを鬼子に向けて、画面をタッチする

「今写真を撮ってみたんだけど、こんな風にシャッター音が鳴らないみたい
 つまり、盗撮するのには打ってつけだわね」

口調こそ皮肉が込められているものの、表情はニヤニヤとしていた
この機能はもちろん、盗撮よりもスパイ目的に使用するのに非常に都合が良い
そうして、画面左下の『戻る』ボタンで最初のメニューへ飛ぶ

「カメラで撮った写真とか、メモとかはこのデータフォルダに保存されるわ
 あと、肝心のインターネット機能なんだけど、どうも2ch以外のページにジャンプしても、『404エラー』が発生するわ」
「えっ?えーと…、じゃんぷ…? よんぜろよん…?」
「つまり、2ch掲示板しか見れないのよね」
「はあ、なるほど…」
「2chのスレッドは全て閲覧可能だけれど、キーボードやボタンが無いから書き込みが出来ないわね
あと、ひろゆきが言ってた特設板ってのが、この『バトルロワイヤル板』って言うスレね」

鬼子が画面を見ると、以下のように書き込まれていた

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

1 名前:ひろゆき:20XX/09/01 00:00:00 ID:??????
  この板では6時間毎に脱落者、禁止エリア、殺害者の実名をこちらに掲示します。
  それ以外にも諸君に伝えたい情報があるときは随時ここでお知らせするので、時々見ていただければと思います。
  なお忍法帖プログラムは『オーナー情報』から行えるので、恩恵を利用したい人はそちらからどうぞ。

  ちなみに開始前に脱落した不運な参加者は
   S県月宮
   荒巻スカルチノフ
   室伏広治
  の三名です。

  それでは、皆様がご活躍出来ることを期待しております。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「禁止エリアとやらがあるので少なくとも六時間毎…
 しかし、いつ緊急連絡が入るかわからないので、時々は確認する必要があるのですね…」

女性はそこでインターネットを閉じて、『オーナー情報』を開く

「忍法帖プログラムなんだけど、ここで自分のレベルの確認と、レベルに応じた恩恵のオーダーが出来るみたいね」

無論、今表示されているレベルは0
誰かを殺すことでレベルが上がり、表示が更新されるのだろう

「…おや、こちらに書かれているのは貴女のお名前では無いのですか?」

オーナー情報の画面上部には『鬼女』の二文字が書かれていた
それを見て、女性は小さくため息をついた

「いいえ、『鬼女』って言うのはアタシがよく利用している既婚女性板の住民の通称よ
 だからこれはアタシの本名じゃないわ…

確かにアタシは鬼女だけれど、これじゃまるで、私自身の存在を否定されてる気分じゃない」
「………」

『鬼女』さんはPDAの電源を切り、寂しそうな顔をして深くため息をついた
なにか慰めの言葉をかけるべきなのでしょうが、私にはなんと言えば良いのか思い付きません
名前を奪われることの辛さは、私には想像することが出来ませんでした

しばらく沈黙が続いたところで、鬼女は気持ちを切り替えたかのように声をあげた

「さぁ、こんなことは後回しよ!早く他の味方を探さないと!」

その時、鬼子はピーンと思い付いた顔をして、そして鬼女の言葉にこう答えた

「わかりました、これからお互いに頑張りましょう! 『おにめ』さん」
「えっ…? おにめ…さん?」

唐突に呼ばれた名前に、鬼女は驚いた表情を浮かべる

「ほら、『鬼女』と言う文字は『おにめ』とも読むことが出来ますわ!
 ですので本名を取り戻すまでは、代わりにこちらを使用して頂くというのはいかがでしょうか?」

17 ◆m8iVFhkTec:2012/10/19(金) 16:51:33 ID:Ca37adFg0

と、ここまで説明したところで、鬼子は不意に恥ずかしくなってきた

「…あぁ、私としたことが…やはりこれでは安直過ぎますし、お気に召していただけませんわ…」

すると、顔を紅潮させる鬼子に対し、鬼女は微笑んでこう答えた

「ううん、そんなことないわ!素敵な名前を付けてくれて、とっても嬉しいわよ
 それに、鬼子ちゃんとお揃いみたいで、いいじゃない!」
「本当ですか! そう言って頂ければ、私も嬉しいです」

電灯の光だけが照らす、薄暗い神社の中で二人はお互いに微笑み合った
そしてこの二人の鬼は殺し合いを打破するために手を取り合ったのである
これから彼女たちに何が待ち受けるのか…それはまだ誰にもわからない

【A-3 神社境内/一日目・深夜】

【日本鬼子@創作発表】
[状態]:健康
[装備]:グラットンソード@FF11
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、ミキプルーンの苗木@ミキプルーンコピペ
[思考・状況]
基本:殺し合いを打破する
1:鬼女と協力する
2:早くPDAを使えるようにしなくてはいけませんね…

【鬼女@既婚女性】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、ランダム支給品0〜3
[思考・状況]
基本:殺し合いを打破する
1:鬼子を信頼、協力する
2:殺し合い打倒派の協力者を集める
※自分の本名がわからないため、仮名として『鬼女(おにめ)』と名乗ることにしました

《支給品解説》

【グラットンソード@FF11】
ナイトの武器の中で最高峰と言われる剣
片手剣だが、大振りになるところを見ると、そこそこの重さだと思われる
VIT+7とは、簡単に言えば被ダメージを大幅に軽減出来ると言う効果を意味する
出典元では装備可能レベルが存在するが、本ロワにおいては誰でも装備可能
ただ、他人へ譲渡することが出来ない仕様となっている

【ミキプルーンの苗木@ミキプルーンコピペ】
説明書には苗木と称されているものの、実際は校庭に生えている雑草

18 ◆m8iVFhkTec:2012/10/19(金) 16:52:47 ID:Ca37adFg0
以上です
修正点や問題点などがありましたらご指摘お願いします

19ちょww和田がNANASHIに!?ww:2012/10/20(土) 17:34:24 ID:KmCWF9ds0
乙です
拝見いたしましたが、特に問題点や修正点は無いかと思われます

20 ◆m8iVFhkTec:2012/10/26(金) 08:17:39 ID:3CceV7DI0
やきうのお兄ちゃん、一等自営業を仮投下します
仮タイトルは『自営業「では、教育してやるか」彡(゚)(゚)「えっ」』です

21 ◆m8iVFhkTec:2012/10/26(金) 08:18:01 ID:3CceV7DI0
J( 'ー`)し「あなたが壁殴り代行さんね」


J( 'ー`)し「私の息子の胃腸壁を殴って欲しいんだけど…」
代行「かしこまりました」

#aa(){{{
          (゚)(゚)ミ
  (  ´・ω)  ノ   ミ 
 γ/  γ⌒ヽ  つ  (  ウッ…
 / |   、  イ(⌒    ⌒ヽ
.l |    l   } )ヽ 、_、_, \ \
{  |    l、 ´⌒ヽ-'巛(  / /
.\ |    T ''' ――‐‐'^ (、_ノ
        |    |   / //  /
}}}




「ファッキューマッマ!!!」

やきうのお兄ちゃんは怒りの言葉を吐きながら飛び起きた

彡(゚)(゚)「な、なんや…夢か…」

今の母親の畜生発言が現実でないことを知り、胸を撫で下ろした
ここ最近、マッマが自分に対して尋常ではないほど辛辣であることを思い出す
以前は、「ご近所に住んでた○○君、課長に昇進したらしいわよ、一方アンタは…」だとか、
「○○さん、もうすぐ二人目が産まれるそうよ。…まぁ、うちは孫の顔は見れなさそうね」とか、
心に突き刺さる嫌みをネチネチと言ってくる程度だった
しかし、今年に入ってからは、食事中に「おい、嫌なやつがメシ食ってるぞ!」とか罵ってきたり、
「母監督は息子選手に戦力外通告しましたwwwwww」とか言って家から追い出そうとしたりと日に日に過激さが増している

まあ、マッマも自分に働いて欲しいからそういう散々な事をやってるだけであって、
まさか、今の悪夢のように本気で息子を殺しに来たりはしないだろう…多分

それにしても悪夢なんて久しぶりに見たものだ
おそらく自分のストレスもマッハなのかもしれないな…まだ働きたくはないが
せっかくだし、スレでも立ててこれをネタとして消費しようかな…と思い、パソコンに向かおうと起き上がった

「…ん? ていうかワイ、なんで外にいるんや」

そこはいつもの自分の部屋ではなく、深夜の草むらの真ん中であった
一瞬、寝てる間に母親に外へ放り出されたかと思った
いや待て、悪夢を見たせいで忘れていたが、よく考えれば何か変なことに巻き込まれてなかったか?
確か自分は変な広い場所にいて、ひろゆきがヘラヘラと現れて、そして…

―――皆さんには最後の一人になるまで殺し合いをしてもらいます。

そうだった…!今自分はひろゆきが言う『殺し合い』に巻き込まれたのだ!
…といきなりそんな事言われても、あまり実感が湧かなかった
もしかすると、何かの冗談かもしれない
…いやでも、現にひろゆきは何人かを目の前で爆殺していたが…では本当なのか?
…寝起きのせいか頭が働かない…ていうか、普段からあんまり頭を働かせて無かっ…



「お前は殺し合いに乗るつもりはあるか?」



突然耳元で聞こえたドスの効いた低い声と共に、やきう兄の思考は停止した
続けて首を腕で押さえ込まれ、カチリと自分の頭に重い鉄のような物を当てられた、

22 ◆m8iVFhkTec:2012/10/26(金) 08:18:44 ID:3CceV7DI0
寝起きでぼんやりとしたやきう兄の頭は一瞬で覚醒せざるを得なかった
そう、ぼーっとしている間に、背後から軍人か誰かに押さえられて銃を向けられているのだ
自分の命が相手に握られている…その状況は『殺し合い』の場であることを痛感するのに充分だった

「乗るつもりかと聞いている!? さっさと答えろ!!」
「ま、待て! 殺さんといてくれ! ワイは乗るつもりないで!」
「この状態なら誰でも同じことを言う、信用出来ん!」
「ホンマ、ホンマや!ワイはただのしがないニートやからホンマ!助けてくれ!」

やきう兄は必死に命乞いをする
相手に有害だと判断されればそこでジ・エンド、絶体絶命の危機なのだ
自分は無害で、ついでに無学で…といったいらないことまで言う
やがて、やきう兄の必死の思いが通じたのだろう
チャキッと音がして銃が下ろされ、拘束も解かれた

「いいだろう、信用しよう」

恐怖で激しくなった動悸を押さえながら、自分を拘束した相手の姿を見る
そこにいたのは軍人ではなく、ごく普通の初老の男性だった

「いやぁ、驚かせてすみません。でも貴方が殺し合いに乗っているか確かめたかったものでね」

先ほどの威圧感を微塵も感じさせない、人の良さそうな声
おそらくさっきのは声色を作っていたのだろう

「なんや…ひどいやっちゃなぁ…」
「ははは、こう見えても私はミリタリー系には詳しいものでね、稚拙ながら軍人の真似事をさせていただきました
 普段は軍事系漫画を書いてるんですよ。私のことは、一等自営業と呼んでください
貴方は妙な容姿ですが、話を聞く限り信用出来そうでなによりですよ」

そう言って手際よく拳銃の安全装置を付け、ズボンのポケットに納める
慣れた手つきだ。おそらく、普段からモデルガンなどで練習していたに違いない
それにしてもこの男、どうしてそんな拳銃を持っているのだろうか?

「なぁ一等自営業さん、あんたのその拳銃はモデルガンちゃうよな?どこで手にしたんや?」
「おや、貴方にも鞄が支給されてるはずですよ。ほら、そこにあるじゃないですか」

一等自営業が指差す方を見ると、確かにそこには鞄が転がっていた
よく見たら、さっき自分が枕にして寝ていたものだった
これは灯台もと暗しってやつだろうな、うん。いや、断じて自分が抜けているわけではない

やきう兄はデイバックを拾い上げるとそのままひっくり返し、中身をドサドサと全て取り出した
携帯食糧や地図、PDAなどの他に、きのこの山、たけのこの山、PSPが入っていた

「えっ…、ワイのには武器入っとらんぞ…」
「んー…? 説明書にはこのゲーム機が武器だって書かれてますね」
『PSP:私はこのPSPのおかげで、女の子を襲う三人のチンピラを撃退しました
四つの血だるまを見て思う、持っててよかったPSP』

「なんやこの説明! 人をバカにしてるやろ!」
「どうやらハズレ引いちゃったようですね
まぁ、私が拳銃持ってますし、これから協力して生きて帰りましょうよ」

気さくに慰める一等自営業だが、やきう兄は内心穏やかではなかった
(なんでこんなおっちゃんが立派な拳銃を手に入れて、ワイがおもちゃなんや…
欲しいわぁ拳銃…自分の身を自分で守れんのがこんなに不安だとはな…)
この殺し合いに呼ばれた者はみんな凶器を持っているに違いない
そんな中で、自分が丸腰なのは耐えられない
拳銃が欲しい…、こいつが持つ拳銃がどうしても欲しい…
やきう兄は羨ましそうに、一等自営業の拳銃を見ていた




「なぁ一等自営業さん、せっかくやし、ワイにその拳銃の使い方とか伝授してくれへんか?」

23 ◆m8iVFhkTec:2012/10/26(金) 08:19:45 ID:3CceV7DI0
黄色い変なニート君はそう言ってきた
その言葉に僕は思わず心踊っていた
自分の軍事知識を披露できるとなれば、誰でもウキウキするだろう

「よく聞いてくれましたねぇ、それじゃあ説明しましょう! この拳銃はH&K USPって言って、ドイツ軍によって開発されたハンドガンでね…」

この拳銃にまつわる話や、使い方を説明する
ニート君はとても興味深そうな目をして僕の話を聞いてくれた
生きて帰れたら、ぜひとも僕の漫画も読んで欲しいものだ
きっと彼にも兵器のカッコよさや魅力を知って貰えるだろう

安全装置のかけ方、弾の込め方、そして拳銃の正しい構え方…一通りの説明が終わった
結構詳しく話したし、これでいざという時は彼にも扱えるだろう

「いやーホンマに勉強になるわー。拳銃ってやっぱり、男のロマンやな」
「おお、貴方にもこのカッコよさをわかって貰えましたか!」
「せやな、ワイもその方面にハマりそうやで。 …そんなわけで一度ワイにそれ貸してくれんか? やっぱり実際に手で持って練習してみたいわ」
「もちろんいいとも! モデルガンじゃなく、いきなり本物に触れられるとは、貴方は幸せもんですよ!」
「ホンマか、ほな試してみるわ」

拳銃を渡すと、彼は僕が教えた通りに弾倉に弾を込めていった
その手付きはなかなかのものだった
これは僕の教え方が良かったようだ

「ほんで、こうやって安全装置を外して、こう構えるんやな」
「そうそう、いやぁ覚えが良くて素晴らしいですね
他にも知りたいことがあれば何でもお話ししますよ!」
「いや、もうその必要はないわ」
「えっ、どういう意味で…」

呆気に取られた直後、彼はクルリと銃口をこちらに向けてきた

引き金が引かれ、強烈な破裂音と共に腹部に強い衝撃、そして激しい激痛が走る…

血反吐を吐き、一等自営業は膝をついてそのまま倒れ込んだ

「なっ…何を…?」
「いやーホンマ助かるで。正しい武器の使い方を学んだし、強力な武器も手に入ったしなー」
「そんな…最初からこのために僕の話を聞いていたのか?
僕は軍事系の素晴らしさを君に伝えようと思ったというのに…」
「正直使い方だけでよかったわ
ワイは野球以外にはそれほど興味ないんでね
まぁ、これで生き残れる可能性もぐんと上がったんやし、感謝しとるわ(ニッコリ」
「僕は…君を信用していたというのに…最低なやつだよ!お前は!」

僕の意識が遠ざかっていく
許せない…許せない野郎だ…ふざけるな…!

「ち…ちくしょう!!いつか殺してやる!!!」
「畜生やて? ハハ、よう言われますわ」

僕は黄色い化け物野郎のニヤニヤした憎らしい顔を睨み付けた
しかし、徐々にその腹立たしい顔もぼやけていった…

ふざけやがって…チクショウ……畜生…………







彡(^)(^)「やったぜ」

そう呟いて、手際よく拳銃に安全装置をかける
撃つときはだいぶ緊張と恐怖があったが、終わってしまえばスカッとしたものだ
そう、自分が生きるためには誰かが犠牲にならなくてはいけないのだ、だから仕方ないのだ

24 ◆m8iVFhkTec:2012/10/26(金) 08:20:08 ID:3CceV7DI0
そうして、一等自営業のデイバックを拾い上げ、ひっくり返す
拳銃以外にも何か役立つ物が入っていればいいのだが…
中から出てきたのは木製のバット、そしてキラキラと輝く粉だった
言わずもがなやきう好きの彼は、思いがけない品に喜んだ
そして粉の方は『ひかりのこな』と書かれていた
説明によると『一定の確率で、相手の攻撃を回避出来る』そうだ
原理はよくわからないが、持っているだけで生き残れる可能性が上がるのは確実だろう

さぁ、さっさとここから離れてしまおう
地図によればこの付近に野球場があるらしい
他の目処も立ってないし、とりあえずそこへ向かうことにした


【F-1/一日目・深夜】

【やきうのお兄ちゃん@なんJ】
[状態]:健康
[装備]:H&K P8@現実
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、きのこの山@現実、たけのこの山@現実、PSP@現実、木製のバット@現実、ひかりのこな@ポケットモンスター
[思考・状況]
基本:生き残り最優先
1:やったぜ
2:野球場へ向かう
3:マッマは流石におらんよな…?









やきう兄が立ち去ってから数分後、小さなうめき声が聞こえた
一等自営業は腹部を撃ち抜かれたものの、すぐには息絶えていなかった
しかし依然として出血は止まっていないため、このままでは力尽きるのは明らかだ
苦痛に耐えながらも一等自営業は、アスファルトに血文字で「黄色 化け物」と書き記す

このまま死んでたまるものか…!絶対にあのクソッタレ野郎に報いを与えてやる…!
僕は甘かったんだ…この場で簡単に人を信用するなんて愚かな行為だったようだ…
あぁ、僕の命が続いているあいだに、誰か『お人好し』が通りがかって助けてくれればいいのだが…
もし一命を取り留めることが出来たならば、必ず…必ず復讐してやる…!

今彼に出来ることは誰かに助けを求めることだけであった
だが、信用することを愚かだと判断した彼の思考は、少しだけ歪み出したと言える




【一等自営業@軍事】
[状態]:瀕死、怒り、精神不安定
[装備]:
[道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】)
[思考・状況]
基本:殺し合いから生きて帰る
1:誰かの救いに期待する
2:黄色い化け物(やきうのお兄ちゃん)を殺す
※数時間このままだと力尽きます
※死んだ時のためにダイイングメッセージを書き記しました
 「黄色 化け物」

25 ◆m8iVFhkTec:2012/10/26(金) 08:20:20 ID:3CceV7DI0
《支給品紹介》

【H&K USP@現実】
ドイツの銃器メーカー、ヘッケラーアンドコッホ社によって作られたセミオートハンドガン
汎用性が高く、ドイツ連邦軍や、日本警察のSATで採用している

【きのこの山@現実、たけのこの山@現実】
きのこ厨とたけのこ厨によって日々行われている戦争
この戦争によって数多くのきのこたけのこが犠牲になってきたという…
なお、両者の争点は「どちらが美味しいか」である

【PSP@PSPコピペ】
日々の生活に潤いをもたらしてくれる、と言う内容のコピペが主だが、
特に有名なのが「女の子に絡むチンピラを倒す」ネタだろう
PSPキックやPSP裏拳、PSPエルボーにPSPチョップ…どれもPSP要らないし、一人余分に殺ってしまっている

【木製のバット@現実】
やきうで使うバット。一般的にはスポーツで使うが、こういう場ではやっぱり手頃な鈍器に

【ひかりのこな@ポケットモンスター】
持たせると敵の攻撃の命中率を0.9倍にするアイテム
ポケモンでは様々な対戦理論があるが、一部では「光の粉を持たせて攻撃を全部回避すれば絶対勝てるwwwwwwササッwww」と言う、
回避論理が提唱されているとかいないとか

26 ◆m8iVFhkTec:2012/10/26(金) 08:22:13 ID:3CceV7DI0
以上です
どうにもシリアス系が苦手です

27ちょww和田がNANASHIに!?ww:2012/10/26(金) 22:50:34 ID:myjPB5LE0
仮投下乙です
本文中や支給品説明ではUSPになってますがやきうのお兄ちゃんの状態表ではP8になっていますね
それ以外は、特に問題無いかと思われます

28 ◆m8iVFhkTec:2012/10/26(金) 23:16:04 ID:3CceV7DI0
指摘ありがとうございます
修正して投下いたしました

今回、武器名は「バイオハザード 銃」で検索して、目に付いたのを採用してます

29 ◆i7XcZU0oTM:2012/10/28(日) 01:00:10 ID:oC4wYm7A0
川越達也、オエー、マウンテンバイク仮投下します
仮タイトルは「川越シェフがバトルロワイアル中に料理してる画像ください」

30 ◆i7XcZU0oTM:2012/10/28(日) 01:00:29 ID:oC4wYm7A0


 はい、それではですね、殺し合いの最中ですが、ちょっとしたお料理を作ろうかと思います。
 せっかく、良い"お肉"が手に入ったので、つい我慢できなくなりまして。
 さて、さっそく調理にかかりましょう。
 血抜きと内臓の処理は既に行っていますから、その点は心配ありません。
 なにしろ、始まってすぐに作業に取りかかったので。

「さて、まずやることは……下ごしらえです。臭みが少々あるようなので、香辛料で臭みを消します」

 誰もいない厨房。
 木霊するのは、僕の声だけ。
 傍らに転がるのは、切り落とした鳥のような生き物の頭。
 ――――そう、僕が一番最初に出会った生き物だ。
 名前は分からなかったが、なんとなく鳥っぽかった。
 そう思った瞬間だった。僕が、「いい料理になりそうだ」と思ったのは。
 それから先は、あまり語る必要はないでしょう。

(全く見た事のない生き物だっただけに、肉質や臭みがあるかどうか分からなかったけれど……
 予想以上に、いいお肉でしたね。これは、いい料理になりますよ!)

 僕も、料理人の端くれだ。
 いい料理、美味しい料理が作れると言うのは、素直に嬉しい。
 例え、こんな状況でも。
 だから、僕はここで料理を作る。
 このお肉で、美味しい料理を作る。
 そして、殺し合いに乗ってしまった人達に、食べて貰う。

(僕は、殺し合いなんてしたくない。でも、もしかしたら僕の知らない誰かは、殺し合う気があるかも。
 でも、そんな人だって、美味しい料理を食べれば、気が変わるはずだ!)

 僕が、一番最初に辿り着いたのが、レストランだったのも、幸運だった。
 色んな材料や道具が揃っていたおかげで、こうやって料理ができるんだから……。
 ……おっといけない、そろそろ野菜の用意をしないと。

「……どんな料理になるか、楽しみだなぁ!」


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