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仮投下スレ

10 ◆m8iVFhkTec:2012/10/06(土) 12:13:06 ID:eZQbASKA0

「MSKK!!」

ベルジャネーゾは崩れ落ちるMSKKを抱き抱えて叫ぶ
MSKKは頭は銃弾が貫通しており、ダクダクと血を流したままピクリとも動かない
脳を貫かれており、即死していた
クラウドさんは即座に銃弾の飛んできた方を確認する
自分たちがいる路地から少し離れた場所に、着ぐるみサイズの猫が狙撃銃を構えていた

「不意打ちはあまり好きじゃないが、呑気に油断してるおまいらが甘いんだからな」

猫、もといモララーはそう言って狙撃銃をしまうと、今度は右手を軽く開いて前に突き出した
彼の手から赤い光が伸びて、そこには真っ赤に輝く刃が握られていた

「よ、よくも…!」

ベルジャネーゾが怒りを込めてモララーを睨み付ける
だが次の瞬間、モララーは刃を振り上げ、目にも止まらぬ速さでベルジャネーゾへ向かって駆け出す

―――ガギィ…ン!!


鉄同士がぶつかり合う鋭い音が響き、クラウドさんのバールのようなものと、赤い刃が交わった

「ベルジャネーゾさん、早く逃げなよ」

そう言うとクラウドさんはバールのようなものの先端のフックを引っかけ、赤い刃を弾き飛ばした

「路地からでたほうがいいよ」

クラウドさんに促され、ベルジャネーゾは二人分のデイバックを抱えて逃げ出していった


その様子を見てモララーは不敵な笑みを浮かべる

       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧ |へぇ、紳士的なもんだな
 ( ・∀・)< 弱い者は守ってやるってか?
 (    )|どっちにしろ、一人しか生き残れないというのに
 | | |  \__________
 (__)_)

「もうやめなよ、こんなの無駄な争いだよ」

モララーは嘲るかの如く笑うと、飛び退いてクラウドさんから距離を取る

「無駄なものか、優勝すればどんな願いでも叶えてもらえるんだからな!
…でもまあ、こんな初っ端から君みたいな実力者を相手にするのもキツいしな。ここは降りさせてもらうよ」

そう言うとモララーは路地裏の闇へと姿を消していった


その場に静寂が戻り、取り残されたクラウドさんはMSKKの亡骸を背負いあげる

「まずはベルジャネーゾさんと合流しよう、そのあと彼を埋めてあげられる場所を探さないと…」

そう呟いて彼は月明かりの照らす路地をテクテクと走っていったのであった



【MSKK@ゲームハード 死亡】


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