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仮投下スレ

30 ◆i7XcZU0oTM:2012/10/28(日) 01:00:29 ID:oC4wYm7A0


 はい、それではですね、殺し合いの最中ですが、ちょっとしたお料理を作ろうかと思います。
 せっかく、良い"お肉"が手に入ったので、つい我慢できなくなりまして。
 さて、さっそく調理にかかりましょう。
 血抜きと内臓の処理は既に行っていますから、その点は心配ありません。
 なにしろ、始まってすぐに作業に取りかかったので。

「さて、まずやることは……下ごしらえです。臭みが少々あるようなので、香辛料で臭みを消します」

 誰もいない厨房。
 木霊するのは、僕の声だけ。
 傍らに転がるのは、切り落とした鳥のような生き物の頭。
 ――――そう、僕が一番最初に出会った生き物だ。
 名前は分からなかったが、なんとなく鳥っぽかった。
 そう思った瞬間だった。僕が、「いい料理になりそうだ」と思ったのは。
 それから先は、あまり語る必要はないでしょう。

(全く見た事のない生き物だっただけに、肉質や臭みがあるかどうか分からなかったけれど……
 予想以上に、いいお肉でしたね。これは、いい料理になりますよ!)

 僕も、料理人の端くれだ。
 いい料理、美味しい料理が作れると言うのは、素直に嬉しい。
 例え、こんな状況でも。
 だから、僕はここで料理を作る。
 このお肉で、美味しい料理を作る。
 そして、殺し合いに乗ってしまった人達に、食べて貰う。

(僕は、殺し合いなんてしたくない。でも、もしかしたら僕の知らない誰かは、殺し合う気があるかも。
 でも、そんな人だって、美味しい料理を食べれば、気が変わるはずだ!)

 僕が、一番最初に辿り着いたのが、レストランだったのも、幸運だった。
 色んな材料や道具が揃っていたおかげで、こうやって料理ができるんだから……。
 ……おっといけない、そろそろ野菜の用意をしないと。

「……どんな料理になるか、楽しみだなぁ!」


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