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【プレイ日記】勇者「縛りプレイさせられた」【DQ3】

1お久しぶりですと言っておきます:2018/09/03(月) 15:55:27 ID:2Mcj1gYY
ーーアリアハン城、謁見の間

王様「よくぞ来た、勇者オルテガの息子よ!」

いっぴきおおかみ勇者「…どうも」

王様「さて勇者よ、早速だがそなたには魔王を倒す旅に出てもらう…が!」

勇者「…が?」

大臣「今まで数多の勇者が大魔王を倒すために旅をしてきた。成功した者もあれば、道半ばで倒れた者もおる」

勇者「成功した…?成功したなら、もう俺は旅に出る必要が…」

王様「故にじゃ!ただ魔王を倒すだけでは面白くないからのう。そなたには縛りプレイをしてもらうことになったのじゃ!」

勇者「なったのじゃ!と言われてもな…」

大臣「まず、勇者殿に大事なアイテムを渡そう」スッ

たびびとのふくを手にいれた!こんぼうを手にいれた!こんぼうを手にいれた!ひのきのぼうを手にいれた!

勇者「…これが、大事なアイテム?」

王様「さよう。今回の縛りは…『誰かが死んだら装備品を投げ捨てる』じゃ!」クワッ

勇者「………はあ?」

104以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/09(火) 23:07:57 ID:LAzhmri6
その解釈はなかった
盗賊、苦労してきたんかな…

105ーー地底の湖、B3F:2018/10/10(水) 19:25:33 ID:Z2UKLi0Y
ーーマタンゴのこうげき!ひとくいがのこうげき!

戦士「くっそ、くっそ…うおおらー!」ゴンッ

勇者「まだまだ!おらあっ!」ザグッ

マタンゴをたおした!ひとくいがをたおした!まもののむれをやっつけた!

商人「はあ…ボロボロになってしまいましたね…」

盗賊「さすがにそろそろやばいな、泉まで持つかどうか…そういや勇者よ、さっきレベルが上がって呪文覚えたみたいじゃないか。ここを脱出出来るような呪文じゃなかったのか?」

勇者レベル13「残念ながら、俺が覚えたのはアストロンって呪文だ。リレミトはまだ覚えてねーよ」

戦士「なんだよ、覚えてねーのかよ!」

勇者「うるせー!そもそも覚えてたとしてももう魔力切れだ。ホイミの一発もつかえねーよ」

商人「参りましたね。あまり気は進まないですが、やくそうを使うようですね…」

盗賊「ああ、こっちにもくれ。ここで魔力は0でやくそうを2つ消費、泉はもう1つ上の階ときた」

戦士「なんだ、弱気になってんのかよ?!」

盗賊「バカいえ、ちょうど良いスリルだぜ。今までがぬるすぎたからな」

勇者「とはいえ、誰も死なずに泉まで行けるのか…少し雲行きが怪しくなってきやがったな…」

106ーー地底の湖、B2F:2018/10/10(水) 19:44:05 ID:Z2UKLi0Y
ーーマタンゴがあらわれた!バリイドドックがあらわれた!

勇者「くそっ、数が多い!逃げるぞ!」ダカダカダカ…

しかし まわりこまれてしまった!マタンゴのこうげき!バリイドドックのこうげき!

商人「ど、どうしますか!?覚悟を決めて…」

勇者「バカ、逃げると決めたら逃げるぞ!さあっ!」ダカダカダカ…

盗賊「ふう、逃げ切ったか。なかなかのスリルじゃないか」フウー

戦士「やっぱり逃げるなんて性に合わねーよ!戦おうぜ!」ウガー

勇者「もうそんな余力ねーよ。それにもう少しだ、ほら、泉が見えて…」

マタンゴがあらわれた!

商人「ああっ、あとちょっとの所で!」

勇者「マタンゴ4匹か…くそっ、やるぞオメーら!」

戦士「たりめーだ!オラオラー!」ゴンッ

盗賊「よっし、俺も…」

マタンゴのこうげき!マタンゴのこうげき!

盗賊は死んでしまった!

107以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/11(木) 02:17:00 ID:.cPseEVw
最初の犠牲者は盗賊か
まぁ被ダメ多いだろうしなぁ

108以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/13(土) 14:38:07 ID:5QP1iVfs
商人「と、盗賊さん!」

戦士「おいおい、あいつ死んじまったじゃねーかよ!」

勇者「慌てるな!まずは目の前の敵を倒すぞ、おらあっ!」ザグッ

商人「は、はい!このおっ!」ゴンッ

ーーマタンゴたちをやっつけた!

戦士「おいおいどーすんだよ!なあどーすんだよ!」

勇者「落ち着けって!まずは泉だ、行くぞ」

商人「はい!…と言っても本当に目の前でしたね。あと一息だったのに…」

戦士「ぐびぐび…あー、生き返ったぜ!よっしゃ、早く帰って盗賊生き返らせようぜ!」

商人「でも、カザーブは遠いですね…ここからの道のりも大変ですよ、盗賊さんもいないし…」

勇者「いや、まずはエルフの隠れ里だ。そこで上手くノアニールの呪いを解ければ…」

戦士「おー、カザーブまで行かなくて良いのか!」

商人「なるほど…でも女王は呪いを解いてくれるでしょうか…?」

勇者「さあな、そこは賭けになるが…例え解いてくれなくても、大した寄り道じゃねえからな。さ、そうと決まったら行くぞ。さっさと生き返らせてやらねえとな…」

109以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/13(土) 16:07:51 ID:m3h5JNRo
無事に帰れるか…
あとペナルティはいつ実行?

110回復の泉にぬののふくぶん投げてきました:2018/10/14(日) 19:49:29 ID:JxHhlZFo
ーーエルフの隠れ里

エルフ女王「ーー分かりました。ではこのめざめのこなをお持ちなさい。これでノアニールの人々は目覚めるでしょう…おお、アンよ!ママを許しておくれ!」

勇者「…ふう、気の重い仕事だったな…」

戦士「やっぱり家族が死ぬって辛いよな。お、商人、お前も辛そうだな?」

商人「…これで、良かったんでしょうか?王女は、男に…」

勇者「それは盗賊の考えだろ。本人も言ってただろ、本当の事は誰にも分からないってな。そもそも、それを伝えて女王の考えが変わったらどうする?ノアニールは呪われっぱなしだ」

商人「それは…確かにそうですね…」

勇者「俺達が最優先するべきはノアニールの呪いを解く事だ。だから、これで良いんだよ」

戦士「にしても、あれだけ怒ってたのに眠らせただけってのはなんでなんだろうなあ?全員眠らせられるなら皆殺しにだって出来るよなあ?」

勇者「さあな…ゆめみるルビーを盗まれた報復だからじゃねーか?お前ら眠りが欲しいんだろ?なら好きなだけ眠らせてやるよ、ってな」

商人「なるほど…」

勇者「さあ、呪いを解く手段は手に入れた。ノアニールに行ってさっさと呪いを解くぞ」

戦士「おー、盗賊のやつも早く生き返らせないとな!」

111ーー夜、ノアニール:2018/10/14(日) 20:00:28 ID:JxHhlZFo
商人「なんとか無事にここまで来ましたね。では、このめざめのこなを…」サアア…

戦士「おお、風に舞い上がっていくぜ!すげー!」

勇者「この風は…この風も魔法なのか?町全体に降り注いでいく…」

商人「これで呪いが…あ!見てください、町の人達が!」

「ふああ…」「よく寝たなあ…」「あれ?なんでこんな所で…」

戦士「おおっ!目が覚めてるぞ!町の連中みんなだ!」

勇者「どうやら呪いは解けたみたいだな…お、じいさんが近づいてくるぜ」

老人「ま、町のみんなが…!これはあなた方が!?ありがとうございました!」

商人「いえ、そんな…」

勇者「ああ、眠ってた町に通りかかったから起こしただけだ。大した事じゃ…さて、それより盗賊だ、教会に…」

老人「教会?はて、この町に教会はありませんが…」

戦士「はあ?ねーのかよ!」

商人「という事は結局カザーブまでいかなければ盗賊さんは生き返らせられないんですか?」

勇者「のようだな。まああと少しだ、問題ないだろうが、あてが外れたな…」

112以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 23:01:01 ID:xZhzjLnQ
聖なる泉に変なもん投げ入れんなww

113ーー夜、カザーブ教会:2018/10/16(火) 19:41:53 ID:kqWiWQcU
盗難「………ん、ここは…」

戦士「おおー!生き返ったぜ!」

商人「良かった…神父様、ありがとうございました!」

神父「うむ、道中気を付けてな。皆様に神のご加護があらんことを」

勇者「ふう、一件落着だな。ぬののふくは捨てたが、もう少し装備には余裕があるからな」

商人「帰り道でたびびとのふくを見つけましたからね、差し引き0です」

戦士「にしてもよお、本当に大丈夫なのか?痛いとことかねーのか?」

盗賊「ああ、今は大丈夫だ、死ぬ時はそりゃ痛かったけどな…つーか、お前に心配されるのはキモいな」

戦士「てめー、人がせっかく心配してるのにキモいとはなんだよ!」ウガー

盗賊「わ、悪かったよ。それより早く宿に行こうぜ。痛みはないが疲れちまったよ」

商人「そうですね、今までで一番疲れた1日だったかもしれません…」フウー…

勇者「まあ、さすがに今日はな…よし、じゃあ宿に行くぞ」

戦士「っしゃー!飯食って寝るぜー!」

盗賊「元気だなお前…」

114以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/16(火) 19:55:59 ID:kqWiWQcU
戦士「ぐがー、ぐがー」zzz…

勇者「…んん…うるせー…」ムニャ…

商人「………」フウ…

盗賊「…眠れないのか?」

商人「盗賊さん…いえ、いやまあ、そうですね…」

盗賊「ノアニールの、あの二人の事か?あんまり俺の言ったこと気にするなよ。結局何が正しいかなんてもう分からないんだからな」

商人「そうですけど…」

盗賊「…なあ、あの湖を見て、あの手紙を読んだ後…やっぱりお前にはあの二人が仲良く手を繋ぎながら身を投げる姿が見えたのか?」

商人「え?ええ、見えたというか、そうだったんだろうなって…」

盗賊「そうか。俺には見えたよ。男を罵る女と、必死に言い繕う男。しばらくして、女は男に微笑んで、おもむろにゆめみるルビーを男の目の前に付き出すんだ」

商人「…」

盗賊「意識が遠のいていく男に女は体当たりをして、男を湖に突き落とす。男がゆっくり湖の底に沈んでいくのを、女は泣きながら、笑いながら見つめているんだ。そして、男が見えなくなった頃、自分もーー嫌になるよなあ?」

商人「え?」

盗賊「こんな考え方しか出来ない自分がさ。お前みたいにまっすぐ生きてりゃあ、こんな風にはならなかったんだろうが…まあ、だから盗賊なんてやってるんだけどな。さ、もう寝ようぜ。明日もまた冒険だ。疲れを残す訳にはいかないからな…」

115以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/16(火) 21:15:19 ID:7zYyX/ps

商人くん純粋だな

116男だらけの夜会話…グハアッ:2018/10/17(水) 20:31:32 ID:kBL.T/IA
ーー23日目、カザーブ

勇者「つー事で、俺達の次の目的地はアッサラームだ」

盗賊「つー事でってなんだよ」

商人「えっと、ノアニールの宿屋で、オルテガさんがアッサラームに向かったっていう情報があったんですよ」

戦士「しかも昨日って言ってたぜ!あ、1日経ったから一昨日か!まあすぐ追い付くだろ!」

勇者「バカ、親父が町を出てってからすぐノアニールは呪われたんだよ!だからもうずっと前の話だ」

商人「でも、アッサラームに行ったのは間違いないので…で、あの、盗賊さんは、ノアニールに行かなくても大丈夫なんですか?」

盗賊「ノアニール?いや、俺は別に…何かあるのか?」

勇者「いいなら良いんだよ、お前は呪いが解けたあの町を見てないから、見たいならって思ってな」

盗賊「ああそういう事か。別に構わないな、後からでも、それこそこの冒険が終わってからでも来られるしな」

勇者「なら、今日は1日余裕があるからな、またシャンパーニに行ってせいなるナイフ探しだ」

戦士「まだ諦めてなかったのかよ!どうせ見つからねーんだから地底の湖で経験値稼いだ方が良くねーか?」

勇者「ところが今朝アリアハンから手紙が来てな、ただで回復出来る場所に長いこと居続けるのは好ましくないってさ」

商人「まあ、それをしたら2日ごとに新しい場所に行く縛りが緩くなりますからね…」

盗賊「なあに、俺か商人が今日こそは見つけてやるさ。さ、そうと決まったら行こうぜ」

117ーーシャンパーニの塔、1F:2018/10/18(木) 20:02:45 ID:7YHCLYB6
戦士「本当にいつまで経ってもせいなるナイフが出なああい!盗みでもあなほりでも出なああい!」クワッ

盗賊「でも…レベルアップすれば、世界は変わる」ニヤリ

商人「なんて強さなんだ…この強さ、まさにメイドインアリアハン」

勇者「経験値、だーいすき♥️…って何やらせんだクソ共があっ!」

盗賊「まあ落ち着けよ。しかし出ないなせいなるナイフ。一旦五階まで上がって下りてくるまでに全く出なかったぞ」

戦士レベル15「ホントはレベル上がったの俺だけだしな!」

商人「しばらくレベルに触れてませんでしたけど、勇者さんが13、他の3人は15です…よっと」ザッザッ

盗賊「なんだ、懲りずにあなほりしてるのか商人。マメだなあ」

勇者「今のところどくけしそうとまんげつそうばっかりだからな…っておい商人、そいつは…」

なんと どうのつるぎをてにいれた!

戦士「おおー!やるじゃねーか!」

商人「はい!目的の物とは違いましたけど…」

盗賊「まあ、この際贅沢は言えねえよ。武器が初めて更新出来た、それだけでも感謝しなきゃな」

勇者「よし、とりあえずこれは戦士が装備しとけ。商人が持って攻撃力の底上げをしても良いが…」

商人「1人メインアタッカーがいた方が良いですよね。でも、僕と盗賊さんは未だに木製の武器だなあ。早く更新したいけど…」

118以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/19(金) 01:15:27 ID:0wlFgIJk
勇者意外とノリ良くて草

119ーー24日目、ロマリア郊外:2018/10/21(日) 19:48:32 ID:1NqUvFOQ
戦士「っしゃー!アッサラーム行くぜー!」

商人「アッサラームってここロマリアから東ですよね?東には恐ろしい怪物がいるという話ですが…」

盗賊「へっ、スリルがあって良いじゃないか。まあそう心配すんなよ、ちょっと西の方見てみなよ」

商人「西…?あ、あれはほこらですか?」

盗賊「もし本当に怪物だらけで進めなかったとしても、あのほこらに行けば縛りは回避出来る。進めないなら進まなくても大丈夫って訳だ」

商人「な、なるほど…」

勇者「あんまり冒険してる地域と離れすぎても縛り回避に使いづらいからな、そろそろ使っちまっても良いとも思うが…」

盗賊「まずは行ってみてからだな、よし、行くか」

戦士「アッサラームか、どんな町だろうな!楽しみだな!」

勇者「ノアニールみたいじゃないと良いがな」

商人「ま、まさかそんな…」

盗賊「でも実際呪われた町はあったからな。この先何が起きても不思議じゃねえよな」

勇者「まあ…何があろうと進むだけだけどな。行くぞ」

戦士「うおー!待ってろよアッサラーム!」

盗賊「少しは落ち着けよ…ま、今から元気なくても困るけどな」

120以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/21(日) 19:57:19 ID:1NqUvFOQ
勇者「ーー橋が見えてきたな。橋を渡ると魔物が強くなる、ってのは昔から言われてるらしいが…」

戦士「っしゃー!渡るぜー!っておお!?モンスターだぜ!」

あばれザルがあらわれた!バンパイアがあらわれた!

盗賊「おお!?ばかでかいサルだな、しかしまずはあんまり体力がないって分かってるバンパイアの方からだろ、おらあっ!」ポコッ

戦士「うおおおおー!」ザンッ

バンパイアをたおした!あばれザルのこうげき!あばれザルのこうげき!

勇者「ぐおっ!?バカ力が!おらあっ!」ザンッ

商人「こ、このおっ!」ゴンッ

ーーまもののむれをやっつけた!

戦士「おお、思った程じゃなかったな!」

勇者「アホか、クソいてえよ!だがまあ、バンパイア辺りとそこまで攻撃力の差はなかったかな」

商人「これならなんとかなりそうですね。とはいえ、他にも手強い魔物がいるのかもしれませんが…」

盗賊「そうでなくちゃスリルがないからな。よし、じゃあどんどん進もうぜ」

勇者「アッサラームまでどれくらいの距離なのか…近ければ良いんだけどな…」

121以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/22(月) 02:16:08 ID:mw0BCsz6
アッサラーム〜ピラミッド辺りが序盤の山場よな
苦しくもあり、楽しくもあり

122ーーアッサラームの町:2018/10/22(月) 19:48:33 ID:Cw5X7HL2
戦士「おっしゃ着いたぜアッサラーム!」

盗賊「あれから一回しか戦闘せずにあっさり着いたな。ちょっとスリルが足りないぜ」

商人「いやあ、魔物が強いからスリルはありましたけど…それにしてもにぎやかな町ですね」

勇者「今までに寄った町では俺等は余所者丸出しだったけど、ここは旅人も多いから浮かなくて済むな」

旅人女「やーきにくーだー そのことーばーくちずーさんだーらー♪やーきにくーだー ほらねこーをーばらしーはじめーたー♪」

猫「ふにゃー!?ばらしちゃダメですにゃー!」オアー

戦士「ん?今猫がしゃべってなかったか?」

勇者「んな訳ねーだろ。にしてもせっかく新しい町に来ても、買い物出来ねえからやることねーんだよな」

商人「本当ですよね。色々見て回っても張り合いがないというか…」

盗賊「いや、この町は夜になると違う顔を見せるらしいぜ?だからとりあえず町から出て、モンスター倒しながら夜を待つってのはどうだ?」

勇者「そうだな…俺は親父が南に行ったっていう話が気になったな。夜の町はともかく、町を出てみるのは悪くねえ」

戦士「っしゃー!じゃあ魔物退治だな?やってやるぜー!」

商人「うーん、ここの魔物強いから少し怖いなあ…」

123ーーアッサラーム南部、夜:2018/10/22(月) 19:58:11 ID:Cw5X7HL2
勇者「おいおい、南に行ったって、南は海しかねーじゃねーかよ!」

盗賊「まっすぐ南じゃないのかもな。東にも行けないようだし、西か?」

戦士「西ってえと砂漠か?暑そうだなおい!」

商人「砂漠は昼間は灼熱ですけど夜は凍えるほど寒いっていいますよね。辛い旅路になりそうですね…」

勇者「今さら辛いもクソもねーよ。でも砂漠で思い出したぜ、確か砂漠の南にまほうのカギの事を知ってる老人がいるとか町で聞いたな」

盗賊「ああ、言ってたな。そういやオルテガさんもまほうのカギを探してたって話だよな?」

商人「では、オルテガさんももしかしたら砂漠南の老人の所へいったかも…」

勇者「多分だけどな。よし、とりあえず次に行くべき所は決まったな」

盗賊「よっしゃ、そうと決まったらまず町へ戻ろうぜ。もう夜になったし、あの町のーー」

キャットフライがあらわれた!バリイドドッグがあらわれた!さまようよろいがあらわれた!

商人「も、モンスター!しかも5体もいますよ!」

戦士「構わねえ、やるぜおい!」ウオー

勇者「あの鎧のやつとルカナン使いが一緒か。しかもあの飛んでる猫も攻撃力がかなりあったと思ったが…やるしかねえな、行くぞ!」

124以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/23(火) 01:38:39 ID:UKA.Yt/g
過去作のキャラがモブとして登場するやつwwww

好き

125以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/23(火) 19:53:02 ID:PwHqxyRw
盗賊「とりあえず柔らかい犬からだろ、そらっ!」ポコッ

バリイドドッグはルカナンをとなえた!バリイドドッグのこうげき!キャットフライのこうげき!さまようよろいのこうげき!

勇者「くっそ、守備力が下げられた所にこいつらの攻撃力じゃ…!回復を…」

キャットフライはマホトーンをとなえた!勇者のじゅもんはふうじこめられた!

勇者「…!」

戦士「おいおい、大丈夫かよ!さっさと倒すしかねーな、おらおらっ!」ザンッ

バリイドドッグをたおした!キャットフライをたおした!

さまようよろいのこうげき!キャットフライのこうげき!

商人「ぐはっ…!」ヨロッ

盗賊「商人!大丈夫か!?」

商人「だ、大丈夫です…僕は3列目ですし、そこまで狙われる事は…」

バリイドドッグのこうげき!キャットフライのこうげき!

商人はしんでしまった!

戦士「うそだろ!?おい商人!」

盗賊「くっ、ダンジョンでもない所で死人がでちまうとは…やっぱり今までより厳しい戦いになりそうだぜ…」

126ーーアッサラームの町:2018/10/23(火) 20:03:20 ID:PwHqxyRw
モギ!モギ!モギエイゴロー!モギ!モギ!…

戦士「なんだあ?夜なのにやたら騒がしいじゃねーか」

盗賊「んな事はどうでもいい、早く教会に行くぞ!」スタスタ

勇者「あおい、そんなに慌てんなよ!」

盗賊「着いたぜーーさあ神父さんよ、こいつを生き返らせてくれ、寄付金ならある」ジャラッ

神父「分かりました。おお神よ!忠実なる神のしもべ、商人の御魂を呼び戻したまえ!」テーテーテーテーテーーテーーテーー

商人「ん…あ、あれ?僕は…」キョロキョロ

戦士「おお、生き返ったか!心配したぜ、特に盗賊がやたら慌ててよー!」

商人「え?盗賊さん…」

盗賊「生き返ったなら良い。ほら、行くぞ!」

商人「え?え!?ちょっと…」

勇者「おい!どこ行くんだよ!…ってここはベリーダンスの劇場!?まさかてめえ…」

踊り子「おどりなーがら♪はばたくたーめのステージではいつくばっーててもおー♪」

盗賊「イマエ!イマエ!」ヒャッハー

商人「え…まさかダンスを見るために急いで…盗賊さん…?」

127ーー25日目、アッサラーム宿屋:2018/10/24(水) 13:26:01 ID:ueLOZ9Tg
勇者「おう、お前らもう起きたか?」

戦士「おお、俺はもう出発出来るぜ!」

商人「僕ももう少しで準備が…あれ?盗賊さん?」

盗賊「…ああ、うん…」

戦士「おいおい、昨日あんなに張り切ってたのになんだよテンション低いな!」

盗賊「ああ、確かに劇場は良かったよ…ただな、その後のぱふぱふがな、なんだあれは…」クッ…

商人「ぱふぱふ?ああ、あのマッサージの事ですか?良かったじゃないですか、僕は死後硬直もスッキリですよ!」

勇者「いや、笑えねえからな…でも、まあ、悪くないマッサージだったな」

戦士「だよな!しかもタダだったしな!何が気に入らねーんだよ!?」

盗賊「くっ、お前ら本当に…!ぱふぱふは…ぱふぱふは男のロマンだろうがよ!それを、それを…くっそー!」タタタ…

戦士「おい!どこ行くんだよ!?」

勇者「なんだ?ありゃあ」

商人「さあ…」

128以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/24(水) 17:55:47 ID:tZwQ9qqc
盗賊キャラ立ってきたw
と言うよりは他のメンバーがお子様なのか?

129ーー地底の湖、B1F:2018/10/25(木) 19:30:47 ID:EDVDXuyo
商人「今日は砂漠での旅に備えて経験値稼ぎですね」

戦士「おいおい良いのかよここに来てよ!ダメなんじゃなかったのか?」

勇者「何度も何度も回復の泉使うのが良くないって事なら、一回くらいならOKだろ。もしダメなら…」

盗賊「どこからともなくあのお姉さんが来るだろうからな。いや、来た方が嬉しいのかなー?」ニヤニヤ

勇者「んな訳ねーだろ!経験値稼ぎてーがもうシャンパーニじゃもの足りねーからな、ここ使えないと困るんだよ」

戦士「なんだ、せいなるナイフ諦めたのか?」

商人「さすがにあれだけ見つからないと…」

勇者「それに、せいなるナイフ見つけても攻撃力が上がるだけだからな。ならレベル上げて全体の能力アップさせた方が良いだろ」

盗賊「まあなあ。それにここはかしこさのたねも手に入るかもしれないからな、勇者の魔力が上がれば儲けもんよ」

商人「確かにかしこさのたねは欲しいですね」

勇者「もっと呪文が使えれば何て事ない場面も多かったからな…」

戦士「とにかくここでモンスター退治なんだな!やってやるぜー!」ウオー

勇者「とはいえ、この間はここで死人出してるからな。経験値稼ぎといえど、気楽には出来ないが…」

130ーー地底の湖、B1F:2018/10/25(木) 19:42:53 ID:EDVDXuyo
盗賊「…で、何で俺はロマリアの教会にいるんだ?」

戦士「そりゃ死んだからに決まってんだろ!」

盗賊「だよな…くっそ、やっぱりルカナンはきついな…守備力が高くて前列にいる俺は、守備力下げられると脆いんだよなあ」

商人「天敵ですよね実際…」

勇者「とはいえ、あそこ以外で経験値稼ぎもなあ。アッサラーム周辺は効率が悪いみたいだしな」

盗賊「まあ、あそこしかねえよな。で、今ロマリアにいるって事は…」

勇者「ああ、今日は砂漠には行かねえ。ここの西にあるほこらで縛りを回避して、今日明日は経験値稼ぎだ」

戦士「モンスター退治だな?やるぜ俺は!…で、今日はほこら行った後どーすんだ?」

勇者「どうすっかなー。シャンパーニか地底の湖に日帰りで行ければ良いが、遠いよなあ」

商人「一応、ノアニールが近い地底の湖の方が帰りまで考えれば良さそうですが…」

盗賊「まずは行ってみて、か?辿り着けなかったり日付が変わるようだと1日ムダになるけどな」

勇者「これからは1日もムダに出来ねえからな。思えばアッサラームに着いた日はムダが多かったよなあ」

戦士「んな事言ってもしょうがねーだろ!昔より今日だろ今日!」

勇者「確かにな。終わった事をどうこう言ってもしょうがねえ、じゃあ地底の湖目指して行くぞ。時間が足りれば良いがな…」

131以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/25(木) 21:30:35 ID:rozr5eOU

やっぱり貧弱装備では厳しくなってきたかー

132ーー26日目、カザーブ山中:2018/10/26(金) 19:46:02 ID:hlD.ugnI
勇者「このペースだと…地底の湖に着くまでには夜になっちまってるな」

戦士「でも今日中にあそこまで行ってノアニールに戻れそうだよな?」

商人「多分、ギリギリだとは思いますけど…それより、さっきのほこら…ロマリアの関所でしたっけ?あそこの番人が言ってましたけど…」

盗賊「まほうのカギがあればポルトガとやらに行けるって言ってたな。やっぱり俺らにはまほうのカギが必要らしいな」

勇者「ポルトガに何があるか知らねーけどな。世界を回るには必要だって事だな…親父の足取りを追う為にもな」

商人「そうですね…」

盗賊「そのためにはまず、砂漠を越えられる強さが要るからな。遠回りだろうが、これも必要な行軍だ」

戦士「でもここに来るまでにやくそうが2つ見つかったぜ!これで7つだよなあ?」

商人「そうですね、あなほりと魔物の持っていた宝箱から…」

戦士「あなほりと宝箱っていやあよ、お前最近全然盗んでねえよなあ盗賊?」

盗賊「ぐ…ま、まあ調子の悪い時位誰にだって…」

勇者「23日目のまんげつそうが最後か。丸二日何も盗んでねえな」

盗賊「細けえな勇者!今日こそは盗んでやるよ、まあ見てろって!さ、目指せ地底の湖、だぜ!」

133ーー夜、ノアニール宿屋:2018/10/26(金) 20:37:52 ID:hlD.ugnI
戦士「くー、今日も疲れたぜ!」

勇者レベル14「なんとかレベルアップ出来たな。リレミトを覚えたから、これから多少はダンジョンから安全に帰ってこられるかもな」

商人「脱出呪文はかなり良いですよね!」

勇者「とはいえ、魔力に余裕がないと使えないからな。なかなか使いどころは難しそうだな」

戦士「ところで盗賊よお、今日は何か盗めたか?」

盗賊「…」

勇者「商人はあなほりで何か見つけてたよな?」

商人「一応、どくけしそうとキメラのつばさを見つけました。あんまり使わないですけど…」

戦士「ちょくちょく掘り当ててるよな商人は!で、盗賊は何を…」

盗賊「ああ、何も盗んでねえよ!悪かったな3日連続で何も盗めなくて!」

商人「と、盗賊さん落ち着いて…!」

盗賊「あーくそ、こんなはずじゃなかったんだけどな…今頃せいなるナイフからかしこさのたねまで揃ってたはずなんだが…」

勇者「まあしゃーねえだろ。明日も地底の湖だ、明日かしこさのたねでも盗んでくれれば良いさ」

盗賊「良いさ、とは言うが、あれ盗むの大変なんだよ…ゆめみるルビー見つけてから俺だけレベル上がってないしな、明日はやらなきゃならない事だらけだぜ…」

134にゃんパイ:2018/10/26(金) 21:09:14 ID:J2Gd6aAY
初めまして。どんな話なのか知らないけど、よろしく!

135以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/28(日) 02:10:17 ID:nSX0/ya.
リレミト分のMPは残しとかなきゃって話だからな
回復がキツくなりそう

136ーー27日目、地底の湖、B1F:2018/10/28(日) 19:59:30 ID:.ZTelxT6
盗賊「さて、今日も今日とて穴蔵の中かーっと」

商人「ここの寒さは少し堪えますよね…」ブルッ

戦士「んだあ、軟弱だなおい!寒さなんて筋肉でシャットアウトだろ!」ムキィ

勇者「誰も彼もがてめえみたいじゃねーんだよ。ま、今日も死なない程度に頼むぜ」

商人「今日も遠回りして回復の泉を目指すんですね?あなほりの挑戦回数も増えますし…」

盗賊「手軽に地下3階まで行けるしな。どうやらそこまで下りないと出てこない魔物がいるみたいだからな」

戦士「あの蛾だろ?マヌーサがうっとおしいよな!」

勇者「そこまで行かなきゃ出ないって事は、そこまで行かなきゃあなほりで見つけられない物があるって事だからな。いろんなアイテムを見つける為にも…商人?」

商人「み、皆さん…み、見て下さい…!こ、このあなほりで出てきたこれ…!」

戦士「あー?…なんだこりゃ、すげー大金じゃねーか!」

盗賊「こりゃすげえな、いくらある?1000、2000…5000ゴールド近くあるぜ!」ヒュー

勇者「こいつは大金だな、やったな商人!…と、言いたい所だがな…」

商人「はい…お金があっても宿代と蘇生代にしかならないんですよね…」

盗賊「全くだよな、あーあ…ま、あって困るもんでもないがよ、なんかなー…」

137ーー夕方、ノアニール西部:2018/10/28(日) 20:09:22 ID:.ZTelxT6
盗賊レベル16「ふう、なんとか今日中にレベルが上がったぜ」

戦士レベル16「ついでに俺も上がったぜ!盗賊にほぼ追いついたな!」

盗賊「ちっ、なーんか最近レベル上がるの遅いよなあ…」

勇者レベル14「これでゆめみるルビーを見つけてから全員が最低でも1はレベルが上がった事になるな。しかし今日はレベルが上がった割には昨日や一昨日よりも洞窟の中にいられた時間が短かったな…」

商人レベル16「妙に魔物の攻撃が苛烈だった気がしますね。もう余力が…あれ?皆さん、あれは…」

盗賊「あ?影が…なんか不自然だな。なんだあの影は?」

ーーあやしいかげがあらわれた!

勇者「なんだかよく分からねえが…おら、攻撃だ!」ザンッ

商人「たあー!」ゴンッ

ーーあやしいかげをやっつけた!

戦士「なんだ、大したことなかったな!…お?宝箱落としたぜ!」

盗賊「どくけしそうか。ってか、宝箱開けたらショウタイガ見えたな、こりゃあ…どくイモムシか?」

商人「みたいですね。影の中に他の魔物を宿す魔物っていう事なんでしょうか?いろんな魔物がいるんですね…」

138以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/29(月) 01:15:50 ID:o6PqyIH.
所持金の半額が出るあなほりとかいうチート技
しかしこの縛りプレイじゃなぁ…勿体ない

139ーー28日目、アリアハン城下町:2018/10/30(火) 19:56:52 ID:FSwOoR4E
勇者「ここに戻ってくるのも久しぶりな気がするが…前に来たときからそんなに経ってねえんだよな」

商人「19日目にお金を預けに来てますね。でもすぐに出立しちゃいますから、戻ってきたって感じがしないのかもしれませんね」

戦士「勇者よお、母ちゃんに会ってかなくて良いのか?」

勇者「んな暇ねーよ。今日も金預けたらさっさと出発するぞ」

盗賊「使いみちもないのにマメだよな。まあ商人がうるさいから仕方ないか」

商人「旅の途中ではあまり使いみちがありませんが、旅が終わってからもお金はお金ですからね。無駄には出来ません」

勇者「さあ、預けたなら行くぞ。今日は砂漠を越えなきゃならねえからな」

盗賊「せっかちだなあ。王様に挨拶しなくて良いのかよ?あと使者のお姉さんとかにもな」ニヤニヤ

勇者「…必要ねーだろ。さあ、アッサラームに行くぞ」

戦士「アッサラームか、良かったな盗賊!また楽しめるだろ!」

盗賊「お前…俺の心をそんなに責めるんじゃねえよ…」クッ…

140ーーイシス砂漠:2018/10/30(火) 20:07:20 ID:FSwOoR4E
戦士「うおお、あちーぞ!」

商人「確かに、凄い日射しですね…」フウ…

盗賊「この暑さは参るな流石に。だが魔物にはあまり遇わずにすんでるな」

勇者「そうだな、確かに魔物自体は強いが、今の所一度に出てくる数が少ないからなんとかなってるな」

商人「アリアハンまでの往復をキメラのつばさを使って魔力節約出来たのもありがたいですね」

勇者「ホイミ一回の違いだけどな。まあ、俺らには貴重な一回だがよ」

盗賊「どうせキメラのつばさはそこそこ手に入ってるし、持ってるなら使った方が良いからな。あるものは有効活用して…お?」

商人「なんですか盗賊さ…あ!沼地が見えますね!」

戦士「うおー!沼で水浴びしてこーぜ!」

勇者「バカ、あれは毒の沼地だ!それに沼地の菜かを見てみろよ」

盗賊「なんか建物があるな。家か、ほこらか…」

戦士「おお、じゃあ家の中で涼もーぜ!」

勇者「涼みに来たんじゃねーよ!…と言いたい所だが、流石にこの日射しはきついからな…」

商人「いずれにしろ中にいるというご老人にお話を聞くようですからね。行きましょう。まほうのカギの事を詳しく聞けると良いのですが…』

141ーー砂漠のほこら:2018/10/30(火) 20:18:25 ID:FSwOoR4E
盗賊「おお、涼しいぜ…」フウ…

戦士「ひんやりしてるな!もうずっとここにいようぜ!」

勇者「おめー一人で残ってろよ。んな事より話を聞くようだろ」

老人「ふむ、旅のお方か。ここに来たと言うことは…」

商人「はい、まほうのカギを探しているのですが、お話を…」

老人「やはりまほうのカギをお探しか。まほうのカギはピラミッドにあるという…だがその前に!」

勇者「その前に?」

老人「イシスのお城を訪ねなされ。確かオアシスの近くだったはずじゃ」

戦士「オアシス?オアシスってのは水があるんだよな!良いじゃねーか、涼しそうだ!」

盗賊「確かにな。しかしこんな砂漠に城があるのか、凄いな…」

勇者「まあ、オアシスで水が確保出来るからこそなんだろうが…じいさんはオアシスで暮らす気はないのか?」

戦士「そうだよな、こんな沼地の菜かじゃ体にわりーぜ!」

盗賊「水浴びしようとしてたくせによく言うぜ…」

老人「良いのです、私は静かに暮らす方が性に合ってるのですよじゃ」

勇者「そういうもんか…分かったよ、じゃあなじいさん。さて、砂漠の城か。どんな場所なのか想像も付かないが…」

142ーー29日目、ノアニール西部:2018/10/31(水) 20:08:24 ID:tUlhCy8w
ーーどくイモムシはどくのいきをはいた!盗賊はどくにおかされた!商人はどくにおかされた!

商人「うっ…吐き気が…」ウップ

盗賊「ぐあっ、毒ってこんな感じなんだな…今までなった事がなかったから知らなかったぜ……」

勇者「何呑気なこといってやがる!おらあっ!」ザンッ

ーーどくイモムシたちをやっつけた!

戦士「はっはー!こいつらはよえーな!で、お前ら大丈夫かよ?」

商人「ええ、今まで使ってなかったどくけしそうがたくさんありますから…」

勇者「このどくけしそうがみんなやくそうならな。どくけしそうはあんまり役に立たねえから…どうした盗賊?」

盗賊「…悪かったな、久しぶりに盗んだアイテムが役に立たねえどくけしそうでよ」ムスー

商人「そ、そんな事ないですよ!ほら、今役に立ってるじゃないですか!」

戦士「おー、何日ぶりだよ!やったな!」

盗賊「…はー。まあいい、今日からまた盗みまくりだからな!」キッ

勇者「ああ、頼むぜ。さて、今日もまた地底の湖で経験値稼ぎだ。お前ら死ぬんじゃねーぞ!」

戦士「当たり前だろ!誰にいってんだ!?」

商人「はは…頑張ります…」

143ーーカザーブ郊外、夜:2018/10/31(水) 20:18:15 ID:tUlhCy8w
戦士「あー、今日も退治しまくったな!」

勇者「少し余裕があったから地底の湖からの帰りにカザーブまで足を伸ばしたが、1つとはいえやくそうが手に入って良かったぜ」

商人「この辺の魔物ならもう怖くないですね。経験値はもう期待出来ませんけど…」

盗賊「まあしょうがねえよな。ま、個人的にはやっと盗みが復調してきて良かったぜ」

戦士「あのあとキメラのつばさ2つとまんげつそうか!すげーな!」

盗賊「どれもこれもいまいち役に立たねえのがな…こうもりおとこも出てきたし、やっぱりせいなるナイフが欲しかったぜ」

商人「もう僕らには縁がないんでしょうね…」フウ…

勇者「今日はかなり長いこと魔物と戦えたな。レベルが上がったのは商人だけだったが…」

商人「17になりましたよ。少しは攻撃力も増えてきましたね。守備力は相変わらずですが…」

戦士「防御力ねーもんなお前は!」

盗賊「一番無いのお前だろ…しかし砂漠には良い防具を持ってる魔物が複数いるらしい。是非とも盗みたいもんだぜ」

勇者「ああ、明日はイシス行きだからな、期待してるぜ。活動時間が俺の魔力で決まる以上、回復呪文の節約の為にも守備力は是非あげたい所だからな…」

144以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/31(水) 20:39:54 ID:A8lXDDWQ

ぬいぐるみの奇跡をもう一度

145ーー30日目、イシス砂漠:2018/11/01(木) 20:19:46 ID:/88nNzlY
盗賊「もう30日か、早かったな…なんて感傷に浸れねえくらい暑いな…」フウ…

勇者「砂漠だからしょうがねーだろ。それに、暑さだけじゃなくて…」

かえんムカデがあらわれた!じごくのハサミがあらわれた!

商人「魔物まで強いですよね、ここは。あのカニは特に…」

戦士「やるしかねーだろ、行くぜこのカニィ!」ザンッ

盗賊「俺と商人はムカデを攻撃だな、カニには傷1つ付けられねえしな。勇者は…」

勇者「俺もまずはカニだ、ギラ!」ゴオオ…

じごくのハサミはスクルトをとなえた!じごくのハサミはスクルトをとなえた!

戦士「うおお!?全然歯が立たなくなっちまったぞ!」ガキンガキン

商人「ぼ、僕らはムカデにさえダメージが与えられません!」

勇者「くっそ、ギラ!もう一発ギラだ!」ゴオオ…

盗賊「おい、あんまり意地になるなよ!逃げたって良いんだぜ!?」

勇者「今更引けねーだろ!おらあっ!」ガィン!

ーーまもののむれをやっつけた!

商人「た、倒せましたけど…これから回復にも魔力を使うでしょうし、勇者さんの魔力が…このペースでオアシスまで行けるんでしょうか…?」

146以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/01(木) 20:32:27 ID:/88nNzlY
戦士「ーーおい!キノコとカニだぜ!どうするよ?」

勇者「逃げだ逃げ、魔力に余裕がねー!」ダカダカダカ…

商人「な、なんとか逃げきれましたね。見てください、オアシスがあそこに…」

ーーひとくいががあらわれた!

盗賊「蛾が4匹だ!どうするよ?」

勇者「やるぞ!残りの体力全部ぶちこめ!おらあっ!」ザンッ

戦士「うおおおおー!」ドガン

盗賊「もう一息なんだよ…邪魔をすんじゃねえー!」ツンツン

ーーひとくいがたちをやっつけた!

商人「ああ…なんとか無事に着けそうですね。それにしても…」

勇者「逃げたのを数に入れないと4回しか戦ってねーのにもうボロボロだ。明日も魔物退治になるが、1日じゃとても足りなそうだ…」

盗賊「魔物は強くなる、だから経験値を稼ぎたいが、稼げないほど魔物が強いときた。参ったねこれは」

戦士「そんな事言ってもやるしかねーだろ!やんねーのかよおい!」

勇者「当たり前だ、やるしかねーんだ。しかし、今日があっという間に終わったのはいてえな…1日1日が大事なんだが…」

147以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/02(金) 09:48:30 ID:qa0ezQhs
じごくのハサミのスクルト地獄きらい

148ーーイシス城下町:2018/11/03(土) 23:55:36 ID:9aUx.wSk
戦士「おー、ここがイシスか!やっぱり町は涼しいな!」

勇者「涼しいのは夕方になったからだろ…さて、まほうのカギはピラミッドにあって、ピラミッドに行く前にここに行けって話だったが…」

盗賊「よっしゃ、じゃあ手分けして情報収集だな。おーい、そこのお姉さーん!」タタタ…

勇者「…あいつ、本当に真面目に情報集めるんだろうな…さて、まずは…」

男「ここはイシスです。今は亡きファラオ王が作った国です」

勇者「まるで王が最近死んだみたいな言い方だが、とてもそんな国には見えねえよな…」

青年「私はソクラス。こうして夜になるのを待っています」

勇者「…暇そうで良いな。さて…」

商人「あ、勇者さん。ピラミッドっていうのは王家の墓のようですね。何千年も前からあるものらしいですよ」

勇者「何千年…やっぱり最近出来た国じゃなかったようだな」

戦士「おーい、あっちにモンスター格闘場があるらしいぜ!盗賊とか好きじゃねーのかよこーゆーのよお!」

盗賊「金増えても意味ねえからな、賭けがいがねえよ。んな事より勇者、ここの女王様は絶世の美女らしいぜ、やったな!」

勇者「お前ら…真面目にやれよ…」

商人「ま、まあまあ勇者さん…そ、そうだ、とりあえずお城に行ってみましょうよ。一旦町を出て北にあるみたいですよ」

盗賊「城か、じゃあ早速女王様とご対面だな。どれほど美しいのか、今から楽しみだぜ」

149ーーイシス城内:2018/11/04(日) 20:08:57 ID:2C.4W9rY
ニャーニャー ニャーニャー…

勇者「…猫がやたらといるな…」

商人「本当ですね。お城の中でこんなに飼われてるなんて、余程大事にされてるんですね」

盗賊「猫なんてどうでもいいだろ、女王様だろ女王様」

勇者「待てよ、まずは城内で情報収集だろ」

女性「まあ、アリアハンから来たの?でも知らないわそんな国」

戦士「はあ!?アリアハン知らねーのかよ!」

商人「勇者さん、これは…」

勇者「ああ。アリアハンを知らないって事は、親父はここに来てないのか…?」

女官「あなた方もピラミッドを目指す旅人…でもお気をつけなさい、ピラミッドにはいろんな仕掛けがあるそうな」

勇者「どうやらまほうのカギはそう簡単には手に入らなさそうだな」

盗賊「問題ねえよ、そういう仕掛けを見破るのが俺の仕事だ。それよりほら、さっさと女王様の所に行こうぜ」

勇者「お前は女王様にさっさと会いてーだけだろーが!…とはいえ、ピラミッドは王家の墓って話だ、まほうのカギは恐らく副葬品…となると、女王の許可が要るかもな…」

商人「王家の墓に無断で入ったら墓泥棒ですもんね…女王様は許可を下さるでしょうか…」

150ーーイシス城、謁見の間:2018/11/04(日) 20:21:09 ID:2C.4W9rY
女王「旅の方ですか?このような所まで遠路はるばるよく来てくださいましたね」

盗賊「ヒュー、これは…」

商人「綺麗な方ですね…」フウ…

女王「皆が私を褒め称える。でも、一時の美など何になりましょう?」

戦士「あー、まあ何十年か経てば婆さんになるもんなー」

勇者「おめーは黙ってろ!…女王陛下、我々はアリアハンから来た者です。我々は魔王を倒す使命を持って旅を続けています」

女王「魔王を…そうですか」

勇者「我々の目的の為にどうしてもピラミッドにあるまほうのカギが必要なんです。どうかまほうのカギを我々に託していただけないでしょうか?」

盗賊「まほうのカギ以外のお宝には手を付けません、誓って」

戦士「どうせ宝箱開けられねーもんな!」

女王「まほうのカギを………分かりました、それでイシスに、世界に平和がもたらされるのなら、まほうのカギを託しましょう」

商人「…ありがとうございます!」

女王「ただし、今やピラミッドは魔物の巣窟となっています。くれぐれもお気をつけなさりますよう…」

勇者「ご心配ありがとうございます。しかし我々の旅に危険は付き物です。そして今までいくつもの危険を乗り越えて来ました。必ずまほうのカギを手に入れ、世界に平和を…!失礼します」ザッ

151「あたし100回以上掘ったのに…」:2018/11/05(月) 19:38:16 ID:Erd6a31E
ーー31日目、イシス砂漠

ピューーーーン…ドサッ

戦士「ぐっはあ!?くっそ、城から飛び降りなきゃ外に出られねーのかよ!」

盗賊「っつう…わざわざ謁見の間に飛び降りる場所が用意してあるんだ、そういう事だろ」

勇者「ルーラで移動出来るのかもしれねーが、失敗した時魔力が無駄になるからな」

商人「歩いて出ることも出来るでしょうけど、時間が掛かりますし…でも、ルーラで出るより、こうして一回外に出たほうが一回多くあなほり出来ますよ!」ザッザッ…

盗賊「マメだなお前は…それより勇者、ちゃんと女王様に挨拶出来たじゃねーか。俺はてっきり…」

勇者「一応、そういう心得っつーか、教えてもらったんだよ。勇者とはどうあるべきか、みたいなな」

盗賊「なるほどな、勇者の家系ってのは…ん?商人、そ、そいつは…!」

商人「ゆ、勇者さんみなさん、や、やりましたよ、これ、これ…!」フルフル…

勇者「それは…防具か?防具っつーか…」

戦士「なんだそりゃ、着ぐるみじゃねーか!」

盗賊「着ぐるみじゃねー、ぬいぐるみだ!つべこべ言わずに着てみろよ!」ガサゴソ…

戦士「ああ!?あちーよそんなもの砂漠でよ…おおおおお!???!!?しゅ、守備力が倍以上になったじゃねーか!!」

勇者「まじか、すげえな…商人、やったじゃねーかよ!へっ、こいつはピラミッド攻略に希望が見えてきやがったぜ!」

152ーー地底の湖、B3F:2018/11/05(月) 19:56:19 ID:Erd6a31E
商人「よいしょ、よいしょ…あ、出ましたよかしこさのたね!」

盗戦士「おお!絶好調だな商人!」

盗賊「やるな、俺もラックのたねなら1つ盗めたが…とりあえず勇者、そのかしこさのたね食っとけよ」

勇者「ああ、じゃあいただくぜ…あんまりうまくねーな…」ポリポリ…

商人「でも、効果があるのはレベルアップしてからなんですよね…勇者さん、さっきレベル上がったばっかりですよね」

勇者レベル15「まあな、それはしょうがねーよ。それより、俺以外にも盗賊と戦士もレベルアップ出来たのは嬉しい誤算だったぜ」

盗賊レベル17「勇者はレベルが上がるとして、俺は五分五分、戦士は少し厳しいかと思ってたけどな。守備力が上がったおかげで長い時間経験値稼ぎが出来るようになったな」

戦士レベル17「この鎧すげーぜ!たびびとのふくとは大違いだぜ!」イヤッホー

商人「鎧じゃないですけどね。でも、守備力倍以上になっても盗賊さんより低いんですね…」

盗賊「まだ当分俺が先頭だな。ま、戦闘力の違いを考えれば、戦士の方がはるかに死んだら困るから妥当なんだがな」

勇者「とはいえ、守備力が上がった恩恵はでけえ。今までと比べてホイミする数がかなり減ったからな」

商人「結果的に魔力の温存になりますよね」

盗賊「ホイミややくそうの効果も実質上がるって事だよなあ。ぬいぐるみ様々だぜ」

戦士「これならどんなモンスターにだって負けねーな!」ガハハ

勇者「ただ、守備力が上がった事によって体力に気を付けなくなる心配だけはあるけどな。さて、じゃあこの前と同じようにカザーブに向かうか。カザーブの周りで夜あけ前まで戦って、やくそうと、あわよくばせいなるナイフ狙いといこうか。この流れなら、今日は見つけられるかもしれねー。じゃあ行くぞ」

153以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/05(月) 22:02:41 ID:Z.WfCWkA
すげー!!
でも戦士が装備してるの暑苦しいww

154ーー32日目、ピラミッド1F:2018/11/06(火) 19:41:01 ID:Qw2Rb4qo
戦士「へー、ここがピラミッドかあー」キョロキョロ

勇者「あんま余所見すんなよ。仕掛けだらけって言ってただろ」

盗賊「おい商人、そこは踏むな。おそらく落し穴になってるぜ」

商人「え、ええっ!?」ザザッ

戦士「んな事分かんのかよ?」

盗賊「一応盗賊だからな。ああ、その先も真ん中は歩くな、端を歩け」

勇者「ああ…しかし、ここは魔物が少ないな…」

商人「王家の墓ですし、神聖な建物という話でしたからね。なんらかの力で魔物の侵入を抑えているのかも…」

戦士「魔物の巣窟って言ってたのにな!」

盗賊「まあ侵入されてるのは事実だしな。数は少ないが強さはかなりのものだったし、一般人から見りゃ立派な魔物の巣窟だろ」

勇者「まあな…だがこれだけ戦闘が少なくて済むなら、今日まほうのカギが手に入るかもな」

商人「今日と明日の2日がかりの予定でしたよね。1日早く手に入れば明日は自由になりますね」

盗賊「まあ、そいつは手に入れてから考えようぜ。まずはまほうのカギを見つけねえとな」

勇者「ああ、油断せずに行くぞ」

戦士「おー!魔物の大群が出ても負けねーがな!」

155ーー32日目、ピラミッド3F:2018/11/06(火) 19:51:58 ID:Qw2Rb4qo
勇者「ーーここは…行き止まりか?いや、これは扉…なのかもな」

戦士「開けてみるぜ!…ぐぎぎぎぎ、重てー!開かねーぞこれは!」

商人「鍵穴もないですし、どうしたら…あ、そういえば扉を開ける何か、何かそんな話を聞いたような…」

盗賊「まんまるボタンはおひさまボタン、だろ?イシスの城の中で聞いた歌だ」

勇者「ああ!確かピラミッドの秘密が隠されてるとか言ってたな!」

盗賊「確か東の東から西の西、って歌ってたな。じゃあまずは東に言って…お、ボタンがあったぜ」ポチッ

戦士「次は西だな!行くぜー…お?2つボタンがあるぞ?」

勇者「西の西、だからより西側のボタンだろ。押してみるぞ」ポチッ ゴゴゴゴゴ…

商人「な、何か凄い音がしませんでした!?」

盗賊「おそらくさっきの開かずの扉辺りからだな。行ってみるか」

戦士「おお!?扉が開いてるぜ!お、見ろよ!宝箱があるぜ!」

勇者「もしかしてまほうのカギか?よし、こいつは開けるようだろ」パカッ

なんとまほうのカギをてにいれた!

商人「やった!やりましたよ!まほうのカギですよ!」

勇者「ああ、だがずいぶんあっさり見つかったな。まあ楽な分には構わないが、少し拍子抜けだったな…」

156以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/07(水) 09:49:57 ID:wdFSROVg
ざわ…ざわ…

157ーー33日目、ピラミッド4F:2018/11/07(水) 20:02:43 ID:.xXeDpmA
戦士「またここに来たのかよ!なんかあんのか?」

勇者「四階以上はまだ来たことなかったからな、一応だ」

商人「それにここではとげのむちが手に入るかもしれません。あんなに欲しかったせいなるナイフよりも強いんですよ!」

戦士「あー、じゃあまた上って下りてしながら穴掘るのか」

勇者「探索ついでにな。しかしまだ上の階があるみたいだな。魔物があんまり出てこねーからそんなに大変でもねーがな」

盗賊「にしてもなあ…見ろよ、この宝箱の数。目の毒だぜホント」

商人「ですね…でも仕掛けだらけって言ってましたし、この宝箱だって危ないかもしれないですよ」

盗賊「確かにな。危険を避ける賢明な選択をした、と思うしかねえよな」

勇者「宝箱の数もだが、石棺の数もすげえな。これが全部歴代の王達なのか…?」

商人「この沢山の宝箱が副葬品なら、きっとそうなんでしょうね」

戦士「死んだ後に宝物もらって嬉しいのかよ。俺は生きてるうちがいいけどな!」

盗賊「全くだ。飯も女も宝物も、生きてるからこそだ」

勇者「王様なんてものになれば、いつまでも贅沢したいと思うのかもな…さ、上に行くぞ」

158ーーピラミッド1F:2018/11/07(水) 20:15:34 ID:.xXeDpmA
商人「ーー結局、とげのむちは見つかりませんでしたね。実は狙ってたかしこさのたねも…」シュン

盗賊「しょうがねえだろ、ぬいぐるみ見つけた上に武器まで見つけようなんてさすがに虫が良すぎるぜ」

勇者「だな。まあやくそうが3つ手に入ったから良しとしようぜ」

商人「そうですね。やくそうを入手する場所としては良いところですね、ここは」

戦士「しかしここの敵はつえーな!何回も戦わないうちに町に戻るようだぜ!」

勇者「それも仕方ねーな。ま、まほうのカギは見つられたんだ、先に進む事は出来る」

盗賊「よし、じゃあ戻って宿屋で休むとしようぜ。まだ明るいがたまには良いだろ」

商人「昨日も明るいうちに休みましたけどね…」

ーー

ーー夜、イシス城内

猫「けけけ。俺様は魔王様の使い魔にゃー…にゃ、にゃーって言っちゃ駄目にゃ…難しいですにゃー…それにしても勇者さんという方たちはまだ来ないのですかにゃー…」

旅人女「バカ猫、もう勇者は来ないってさ。使い魔のバイト代は無しだとさ、ほら、早く次の仕事見つけて金稼いできな!」ドカバキゲシゲシッ

猫「ふにゃー!?蹴っちゃ駄目ですにゃー!うにゃあ、みぃだってこんな仕事したくなかったのですにゃあ…」オアー…

159以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/08(木) 01:48:33 ID:fi1ZeSrY
あの猫お前だったのかよ

160ーー34日目、アリアハン城内:2018/11/08(木) 19:36:44 ID:X.wfe/cE
使者「あら、勇者殿。久しぶりね、旅はどう?」

勇者「まあ…順調かな。約束、覚えてるか?」

使者「ええ。という事は、倉庫の扉を開けられるようになったのかしら?」

勇者「多分な。行けば分かる」

使者「じゃあ行ってみましょう…着いたわ。ねえ、勇者殿が来たわよ」

倉庫番「ん?おお、オルテガさんの息子さんか!へえ、ここに入れるようになったのか?」

勇者「多分、このカギで…」ガチャ ギィ…

倉庫番「おお!凄いな、この扉を開けられるカギとは!さすがオルテガさんの息子さんだな!」

使者「それは…まほうのカギというのね?ふうん、面白い物ね…」ジーッ

勇者「そ、それより中のモノ、本当に貰って良いんすか?」

倉庫番「もちろん!ま、あんまり期待するなよ。あの王様の持ってるモノなんて大したことないだろうからな」

使者「そうね」

勇者「王様の評価ひでえな…宝箱が6つか、まずは…杖か、ルーンスタッフ?次は、種か、その次も種、あとは128ゴールド、336ゴールド…最後は…腕輪か?これは…」

倉庫番「ごうけつのうでわか!どこに行ったか王様が探してたが、ここにあったんだな。ま、どうせ行方不明になってた物だ、持っていって不都合はないさ」

勇者「そうなのか…?まあ、じゃあ遠慮なくいただいてくか…攻撃力の上がる腕輪か、半端な武器よりもずっと良さそうだが…」

161ーーロマリア郊外:2018/11/08(木) 19:46:12 ID:X.wfe/cE
盗賊「ーーで?使者のお姉さんとちゃんと語らってきたのか?」ニヤニヤ

勇者「別に何も喋ってねーよ。それよりお前らもちゃんと金預けてきたんだろうな」

商人「ええ、9000G預けてきました」

戦士「金はどんどん貯まるな!使い道ねーけどな!」

盗賊「それより、どんなものもらったんだ?…へえ、杖に腕輪にちからのたねとすばやさのたねか」

商人「あとはお金が少々ですね。普通の旅をしてればありがたかったんでしょうけど…」

勇者「まあ、この腕輪だけでもありがてえよ。戦士、お前が使えよ」

戦士「俺が?良いのか?じゃあ…うおお!?力が漲って来るぜー!」ムキーン

盗賊「へえ、こいつは凄いな。だが良いのか?一人を強化するより、まんべんなく強くした方が…」

勇者「いや、これで良い。俺は呪文も使うからその腕輪をフルには使えねーし、魔力の上昇も落ちるかもって話だ」

商人「そうなんですね。でも確かに一人どんな敵にもダメージを与えられる人がいた方が良いことも多そうですよね」

勇者「そういうことだ。じゃあこれからポルトガに行くぞ。初めて行く土地だから、気を引き締めろよ」

戦士「おおー!今ならどんな奴にも負けねーぜ!」ウオー

162以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/09(金) 01:50:33 ID:TmCgHoFY
待望の武器!と思ったら杖か
転職するなら無駄にはならない?

163ーーポルトガ城下町:2018/11/10(土) 21:10:01 ID:LD8cDiNo
戦士「おおすげー!船だぜ船!」

盗賊「はしゃぐなよ恥ずかしい。が、確かにこの数は驚いたな」

商人「凄いですよね。これで色んな国と貿易してるんでしょうか…」

盗賊「しかも話では王様が船をくれるって話じゃなかったか?へへ、太っ腹な王様だよな」

戦士「マジでか!スゲーな!」

商人「いや、さすがに見ず知らずの我々に船なんてくれないのでは…お城に行った勇者さんがよっぽどうまくやれば別でしょうけど…」

ーーポルトガ城内

王様「成る程、そなたが勇者か。勇者は船が欲しいと申すのだな」

勇者「え?俺は…」

王様「船が欲しければ東方へ行って黒胡椒を手に入れて来るがよい。東方で見たことを報告せよ。黒胡椒を手に入れたなら、そなたに船をやろう」

勇者「は、はあ…」

王様「この手紙があれば、ホビットのノルドが東方への道へと案内してくれるであろう。では、幸運を祈っておるぞ」

勇者「ありがとうございます…別に欲しいと一言も言ってないが、くれるのならもらうか…新しい土地に行けるなら願ったりだしな…」

164ーーポルトガ郊外:2018/11/10(土) 21:20:21 ID:LD8cDiNo
商人「凄い!船を貰える事になったなんて!」

勇者「まだ貰えると決まった訳じゃねーがな。東方へ行って黒胡椒の手に入れなきゃいけねー」

戦士「つっても買い物だろ?楽勝じゃねーか!」

盗賊「ただの買い物で船をくれるかねえ?何か厄介事が待ってるじゃないのか?」

勇者「まあ、そうなった時の為にも、こうやって魔物退治で経験値を稼いで…」

ーードルイドがあらわれた!

戦士「おお!?なんだこのキモい奴等は!?」

勇者「不気味な奴等だな…やるぞ、おらっ!」ザンッ

ドルイドはバギをとなえた!ドルイドはバギをとなえた!ドルイドはバギをとなえた!ドルイドはバギをとなえた!

盗賊「うおっ!?全体魔法連発かよ!」

ドルイドはバギをとなえた!ドルイドはバギをとなえた!ドルイドはバギをとなえた!

商人「ううっ…こ、これは…」

ドルイドはバギをとなえた!ドルイドはバギをとなえた!

ーー商人はしんでしまった!

165ーー35日目、ピラミッド3F:2018/11/11(日) 19:13:08 ID:QNUSW/kI
商人「はあ…昨日はあっさり死んでしまいました…」フウ…

盗賊「まああれだけ全体攻撃を連発されたらな…そもそも戦士以外はここしばらくずっと装備新しくなってないしな」

戦士「でもここに来たのはとげのむちとかいう武器の為だろ?あれも俺が装備するんじゃないのか?」

勇者「お前が装備更新すれば今お前が使ってる武器を商人に渡せるんだよ。そうすりゃ二人パワーアップだ」

戦士「おおー!なるほどな!」

盗賊「まあ、そのためにはここでとげのむちを見つけなきゃいけないんだが…」

マミーがあらわれた!

勇者「出やがったな、こいつは厄介だな…おらっ!」ザンッ

戦士「そおりゃっ!」ゴッ

マミーをたおした!

盗賊「おし、順調に…」

マミーのこうげき!つうこんのいちげき!商人はしんでしまった!

戦士「おい!?マジかよ!?今の一撃やべーだろ…」ゴクリ…

勇者「くっ、まさに痛恨の一撃だな…後衛の防御力の無さが厳しい所まで来ちまったようだな…」

166ーー夜、アッサラーム:2018/11/11(日) 19:25:40 ID:QNUSW/kI
商人「はあ…僕、足引っ張ってますよね…」ハア…

戦士「あー!?この鎧見つけたのおめーじゃねーか!こんなの俺見つけられねーぜ!」

商人「でも…よく死ぬし、攻撃力もいまいちだし…そういえばポルトガで東には職業を変えられる神殿があるって…」

盗賊「おいおい、何の話してんだよ?良く死ぬのも攻撃力が不足してるのも、装備が足りねえせいなんだよ」

勇者「攻撃力で言えば俺や盗賊も大差ねーからな。まあ、転職してーなら止めねーが、まだ先の話だろ。それまでにじっくり考えれば良いんじゃねーか?」

盗賊「そうですね…すみません」

盗賊「謝んなよ。それより、まほうのカギで今まで行けなかった所に色々行ってみたが、東には行けなかったって話ばっかりだな」

戦士「関係ねーだろ!俺らには王様の手紙があるんだからよ!」

勇者「ホビットのノルドとか言ったか?相当なくせ者のようだが、ポルトガ王とはずいぶんと仲良しらしいからな、手紙さえあればなんとかなるだろ」

商人「ええ、王様を信用するしかないですよね…」

戦士「しかしさっきのちっちゃいの、なんだったんだ?なんかやたら凄そうな魔法唱えようとしてたけどよ」

勇者「ザラキな、心臓が止まりそうになったぜ。まあ、不発だったみたいだが」

商人「魔力が足りなかったみたいですね。使いこなしていたら物凄い脅威だったでしょうけど…」

盗賊「モンスターみんながあんななら助かるんだがなあ。これからもどんどん魔物は強くなり続けるんだろうな…」

167ーー36日目、アッサラーム:2018/11/12(月) 20:00:46 ID:o1J8TGns
勇者「さて、今日はホビットのノルドとかいう奴に会いに行くんだが…その前に一つ行っておく事がある」

戦士「お?なんだよ」

勇者「俺らの旅は誰か死ぬたび装備を捨てるようだが…余ってる装備がもう4つしかねえ」

商人「すみません、僕が…」

盗賊「だから謝んなよ。それに俺も何回か死んでるからな。しかし4つのうち1つはルーンスタッフとかいうヤツだよな?アリアハンの倉庫からもらったっていう」

勇者「現状装備できる奴はいねーが、出来れば手放したくないよな…俺らからすれば最高レベルの武器だからな」

戦士「その4つ無くなったら俺らが装備してるやつを捨てるのか?」

盗賊「そりゃそうだろうな。まあ、まずは俺の持ってるこの棒切れだろうけどな」

商人「でも、武器を捨てるのも…だんだんモンスターの守備力が上がってきて、なかなか攻撃が通らなくなってきましたし…」

勇者「攻撃力も上がってきてるからな、防具わ捨てる訳にもいかねー。まず第一に死なない事、次に新しい装備品を手に入れる事だな」

商人「どっちも僕に掛かってますね…」

盗賊「お前だけじゃねえよ、俺もだ。ま、これから敵が強くなってくるんだ、きっと手に入る物も強くなるさ」

勇者「だと良いがな…とにかく、これからは今まで以上に気をつけてくれ。さ、行くぞ」

168ーーノルドの洞窟:2018/11/12(月) 20:08:24 ID:o1J8TGns
盗賊「ここがホビットの住んでる洞窟ねえ…ホビットってより盗賊でも住み着いてそうだがな」

戦士「おめーに似合いそうだな!」

盗賊「だから俺は塔派だ!」

商人「塔派とか洞窟派とかあるんですか…?あ、誰かいますよ、すみません…」

ノルド「わしはホビットのノルド。お前さん方はなんだね?さ、出てって下され!」

勇者「やっぱりただでは相手もしてくれないか。じゃあ手紙だ……親愛なるノルドよ、この旅人達をーー」

ノルド「ふむ!それではお前さん方は東に行きたいというのかね?」

盗賊「ああ」

ノルド「ふむ!ではついて来なされ!」タタタ…

戦士「お、どっか行ったぞ!」

ノルド「ふむ!そこで待ってて下され!」ドシーン…ドシーン…

商人「た、体当たり!?抜け道ってこんな風に…!?」

ノルド「さ、ここが抜け道じゃ。通って下され!」

勇者「どうも…小せえのになかなかのパワーだな…よし、じゃあ行くぞ!」

169ーーノルドの洞窟東側周辺:2018/11/12(月) 20:19:25 ID:o1J8TGns
商人「…と、勇んだものの、今日明日は次の土地には行かないですよね…」

勇者「おっし!レベルアップしたぜ。魔力もかなり上がったし、新しい呪文も覚えたぜ」

盗賊「魔力は商人のあなほりと、昨日ピラミッドで盗んだ2つのかしこさのたねを使ったからな」

勇者「ホイミが3回も多く使えるようになったぜ。レベルアップでかしこさが上がらなかったのは少し不安だが…」

盗賊「限界値ってやつに引っ掛かったのかもな。書いてる奴も良く理解してないようだが」

戦士「何の話だよおい!それより新しい魔法ってどんなんだ?」

勇者「ああ、ラリホーっつってな、敵を眠らせる呪文だ」

戦士「あー、あの角ウサギが使ってたヤツか!すげーじゃねーか!」

勇者「いい加減ギラじゃ火力不足を感じてたからな、搦手の呪文を覚えたのは悪くねえ。もちろん、使い方次第だがな」

商人「魔力の消費もギラより少ないんでしたっけ?魔力の増加と合わせて、今までより長く冒険出来そうですね」

盗賊「まあ、だからって突っ込みすぎちゃいけねえがな。スリルはあるが死にはしないギリギリを見極めないとな」

勇者「さっきも言ったが、無茶は出来ねーからな。とはいえ、旅に危険はつきものだ。ここんところ、それを実感するばかりだからな…」

170以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/13(火) 01:33:02 ID:HLK4h4n.

なかなか厳しくなってきたな

171厳しくないと縛りの意味ないからね!:2018/11/13(火) 20:12:22 ID:kUCPsM4U
ーー37日目、夜、アッサラーム

カーズキータナカカズキー…

商人「相変わらず賑やかですね、ここ…」

戦士「おい!ただマッサージ行こうぜ!パフパフっつったっけか?」

盗賊「やめろ…思い出させるな…」

勇者「しかし今日は何事もなく終わったな、良い意味でも悪い意味でもな」

商人「アッサラーム周辺で魔物退治しましたけど、やっぱり外だとあまり退治出来ませんよね」

盗賊「何事もなくはねえだろ、ラックのたね盗んだぜ俺は!」

戦士「うんのよさなんか上がってもなー。やっぱり力だろ力!」

勇者「確かにちからのたねも欲しいが、1個2個あった所でな…」

盗賊「装備品の在庫を増やす意味でも、武器が欲しいよなあ…やっぱりピラミッドが良かったかもな」

戦士「言ってもしょうがねーだろ!明日だ明日!」

商人「明日は次の場所への移動日ですけどね…新しい土地で凄い武器や防具を見つけられれば良いですけど…」

172ーー38日目、ノルドの洞窟東部:2018/11/14(水) 16:48:49 ID:kosqOq2I
商人「今日はいよいよくろこしょうを求めての旅路になりますね」

戦士「東にあるんだよなくろこしょう!で、東のどこにあるんだ?」

勇者「知らねえ」

戦士「はあ!?知らねーのかよ!」

勇者「町で話を聞いても、東にくろこしょうがある、か東に行けなかったって話しか聞けなかったからな」

盗賊「結局、誰も東に行って帰ってきた奴には会えなかったからな」

商人「多くの人が東を目指して死んだってポルトガで聞きましたよね。やっぱり危険なんでしょうね…」

戦士「東は危険って前にロマリアでも聞いたよなあ?」

盗賊「東に行けば行くほど危険なのかもしれねえな、この大陸は」

勇者「それでも行くしかねー、船の為だ。特別欲しかった訳じゃねーが、船があれば魔王の所まで行けるかもしれねーし、親父の足取りだって…」

商人「…そうですね。うん、行きましょう!」

戦士「おめーに言われなくても行く気満々だぞ俺は!っしゃー待ってろよ東!」

盗賊「まあ、結局東のどこに行けば良いかは分からないんだけどな…_

173ーーバハラタの町:2018/11/14(水) 17:14:40 ID:kosqOq2I
勇者「ふう、なんだかんだ無事に町に着いたな」

戦士「で、胡椒はどこだよ?おーい、胡椒ー!」

盗賊「呼んで出てくるわけねえだろ…そもそもこの町にあるかどうかも分からねえのに」

商人「いや、見てください。これは胡椒屋の看板ですよ。おそらくこの店で胡椒は買えるはずです」

勇者「マジか、あっさり見つかったな。じゃあ早速店に入ってみるか…おい、店主がいねーぞ」

旅人女「なんだ、あんた達も胡椒が欲しかったのかい?残念だけど、店主の娘が拐われたとかでね、胡椒を売ってくれないんだよ。参ったね」

商人「娘さんが拐われた!?」

旅人女「つい最近らしいよ。店の裏に店主がいたから話でも聞いてきな。ったく、バカ猫が稼ぎ損ねたからアタシが代わりに一儲けしようとしたのに、とんだ足止めだよ。そもそもあのバカ猫が…」ブツブツ

盗賊「とにかく、店主に話を聞いてみるか…」

店主「おお、旅の方、聞いてくだされ。実はわしの娘が人さらいに拐われてしまっての。しかもそれを助けるべく婚約者のグプタまでもが奴らのアジトに…おお、グプタまで何かあったらわしは、わしは…」

戦士「人さらいかよ、ひでー奴等だな!」

勇者「仕方ねえ、俺らで助けるか。そもそもこの様子じゃくろこしょうを売ってもくれないようだしな。にしても、まるで俺らを狙い打ったみたいに災難が起きたな…」

商人「いや、そんなまさか…」

174ーーバハラタの町周辺:2018/11/14(水) 17:25:32 ID:kosqOq2I
ーーハンターフライはギラをとなえた!ハンターフライはギラをとなえた!

盗賊「うおお、凄まじいぜ…そらあっ!」コンッ

ーーハンターフライたちをやっつけた!

戦士「ふー、つええなここのモンスターもよお!それよりさっさと拐われた奴ら取り返しに行かなくて良いのかよ?」

勇者「今行っても返り討ちにあうかもしれねーだろ、もっと強くならねーとな」

商人「そうですね…心配ですけど、僕らまで返り討ちにあってしまったら…」ジーッ

盗賊「ん?なんだ商人北の方を睨んだりして…ああ、北にあるっていう神殿が気になるのか、例の転職が出来るっていう」

商人「あ、いえ、その…」

勇者「まあ、まだ悩んでるなら行くだけ行ってみても良いかもな。どうせすぐに人さらいのアジトまでは行かねーし…なんだ?今倒した魔物、宝箱を…」

戦士「開けてみるぜ!…お?服だぞこれ!防具だ!」

商人「こ、これってみかわしのふく!?凄い、ぬいぐるみに続いてこんな物まで手に入るなんて…!」

盗賊「こいつはなかなかのもんだな。で、誰が装備する?」

勇者「そうだな…迷うが、盗賊が装備するべきか?みかわしのふくっていう位だから、攻撃をかわしやすくするんだろ?なら、一番攻撃にさらされる奴が着るべきじゃねーかな」

商人「ええ、僕もそれで良いと思います」

盗賊「よし、じゃあ遠慮なく…へへ、新しい装備なんていつ以来だ?やっぱりたまには新しい装備を身に付けたいよな。商人や勇者の装備も見つかれば良いんだけどなあ…」

175以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/14(水) 17:49:01 ID:l7aIvBbQ

おお、念願の防具!

176ーー39日目、ピラミッド頂上:2018/11/15(木) 16:54:19 ID:wy96iOEI
戦士「うおー!景色良いなあ!お、見ろよ、ロマリアが見えるぜ!」

盗賊「うるせえなあ…何とかは高い所が好きって言うし仕方ねえが…」

商人「はは…僕は緊張しっぱなしですよ、魔物が強くてまた死なないかと…」

勇者「まあ、前に来たときより少しは強くなってるからな。そう簡単には死なねーとは思うがな」

盗賊「しかし見つからないな、とげのむち。俺らって探すとなるとさっぱりだよなあ」

戦士「せいなるナイフも全然ダメだったな!」

商人「ま、まあこれからまた下りる間に見つかるかもしれないですし…」

勇者「今の所はスタミナのたねくらいか?めぼしいのは。レア物には違いねーんだろうが、欲しいのはこれじゃねーよなあ…」

戦士「体力はみんな足りてるよな!」

盗賊「今日はやくそうの1つも見つけられてないしな。ま、魔物退治しながら気長に探すか」

商人「そうですね。旅立ってからというものの武器はどうのつるぎ1つ見つけただけですから、そろそろ良いものが欲しいですけれど…」

177ーー夕方、イシス宿屋:2018/11/15(木) 19:14:17 ID:wy96iOEI
盗賊「…まあ、当然のように何も出なかったな…」

勇者「狙ってダンジョン行くと出ねえ、なんなんだこれは…」

戦士「物欲センサーってヤツか?」

商人「センサー…?でも昨日みかわしのふくが手に入りましたし…」

盗賊「まあなあ…所で明日どうすんだ?まだ人さらい退治には行かないだろ?」

勇者「そうだな、ピラミッドで今までにないぐらい長く戦えたから、強くはなってるんだろうが、すぐにって訳にはな…」

戦士「ノルドの洞窟の北にもほこらかなんかあったよな?そこどうだ?」

盗賊「そんなのあったか…?まあ、そこもいずれは行くようだろうが、まずはバハラタ北にあるっていう神殿はどうだ?」

商人「!…そうですね、僕は…行きたいです」

勇者「…良いんじゃねーか?特別ここに行かなきゃって場所もねーしな」

盗賊「転職の神殿っていうからには、もしかしたら経験値を稼ぎやすい所があったりするかもしれないしな」

戦士「おっ、良いな!またレベルアップ出来るな!」

勇者「出来るな、じゃなくてしなきゃなんねーんだよ、人さらいに勝つにはな。防具が1つ手に入ったとはいえ、全滅したら装備品の在庫ほぼ0だからな」

商人「厳しい事には違いないですよね…」

戦士「大丈夫だろ、昨日見つかったみたいに明日からも何か見つかるだろ!明日だ明日!お休みお前ら!」

178以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/16(金) 02:12:10 ID:A.FfiMCc

武器は初期装備ばっかだもんな
欲しいよなー

179ーー40日目、バハラタ郊外:2018/11/18(日) 19:19:05 ID:uJ4aH41A
勇者「よし、じゃあ今日は北の神殿を目指すぞ」

戦士「っしゃー、行くぜ神殿!」

盗賊「元気だなお前は…しかし転職が出来る神殿って言ってもよ商人…商人?」

商人「あ、待って下さい、あなほりが…」ザックザック…

盗賊「お前も朝から元気だな…」

勇者「ここの魔物もつえーが、進めば更に強くなるだろうからな、元気でなきゃ困るぜ」

盗賊「ま、そうだけどな…お、なんだ商人、その長いのは?もしかして…」

商人「ええ、見つけましたよ、てつのやり!」

勇者「おお、マジか!こいつはかなりのもんじゃねーか、やるな商人!」

商人「ええ、このくらいはしないと…」フウ…

戦士「で、これ俺が装備して良いのか?」

勇者「ああ、そしてお前が持ってたどうのつるぎは商人にやる。これで二人がパワーアップだ」

商人「良かった…攻撃力不足で困ってたんですよね」

戦士「これで俺はモンスターをバリバリ倒せるぜ!あなほりはすげーな!で、盗みはどうなんだ?」

盗賊「お前…ぱふぱふの時といい俺の心を抉りにくるんじゃねえよ…」

180ーーダーマ近郊、夜:2018/11/18(日) 19:27:28 ID:uJ4aH41A
盗賊「おいおい、この辺の魔物強すぎじゃないか?」

商人「厳しいですね…防御力もあがってるからか、武器が強くなった実感があまり無いですね…」

戦士「俺は強くなってるぜ!サルもヤギみてーなのも一撃だ!」ウオー

勇者「あれヤギか?ヒツジじゃねーのか?まあどっちでも良いが、立て続けに守備力攻撃力魔力と上がったのに、ここじゃ苦戦しっぱなしだ」

盗賊「戦士の攻撃力だけだな、十分に通用してるの…お?あの魔物は…」

マッドオックスがあらわれた!キラーエイプがあらわれた!メタルスライムがあらわれた!

戦士「うおお!?あの銀色のやつ、倒してー!うおおおお…!」

メタルスライムはにげだした!

盗賊がおいおい、物凄い逃げ足だな!」

戦士「ぐあああ、ちくしょー!なんかわかんねーけどあいつは倒したかった!」

勇者「ああ、なんなんだろうな、あいつは倒さなきゃいけねー気がしたぜ…」

盗賊「ドラクエってゲームをシリーズ通して何十度もクリアしてるはずだが、あいつを初遭遇で倒せた記憶がねえなあ…」

商人「な、何の話ですか盗賊さん…」

181ーーダーマ神殿:2018/11/18(日) 19:39:21 ID:uJ4aH41A
勇者「ーーふう、着いたぜ。しかしやたらと広い神殿だな…」

戦士「おお、色んな奴らがいるな!転職したくてこんな山奥まで来るのか?」

盗賊「どうもそうらしいな…まずはそいつらから話を聞いてみて…」

商人「話ならもう聞いてきましたよ」

戦士「うお、はえーな!」

商人「どうやら転職するとレベルが1に戻ってしまうらしいですね。しかも、転職するにはレベルが20ないといけないらしくて…」

盗賊「商人、今レベル19だったか?」

商人「ええ、さっきその辺で魔物退治したときに上がりました。でもまだ足りないので、神官に一人前にもなってないのにっておこられちゃいましたよ、ははは…」

勇者「怒られたってお前、転職するって言ったのか?」

商人「試しにですよ。正直まだ迷ってますし、レベルが1になるっていうし…」

勇者「まあ、レベル1の奴を人さらい退治に連れては行けねーからな」

盗賊「じゃあ仮にやるとしても人さらい退治してからだな?良いんじゃないか、考える時間が必要だろうしな」

商人「ええ、丁度良いと思ってます。でもどっちにしろレベルは上げないといけませんが…」

勇者「だな。おそらくこの辺で人さらいなんてやってるからにはこの辺の魔物より強いだろうし、俺らみんなもっと強くならないと歯が立ちそうもねー。明日からしばらく時間をかけるようかもな…」

182以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/18(日) 23:52:33 ID:1GtxeRIM
武器ゲットおめー

183ーー41日目、ピラミッド2F:2018/11/19(月) 19:45:41 ID:TS2yHdAM
戦士「今日もピラミッドだー!」

盗賊「ったく、墓泥棒にでもなった気分だぜ」

商人「お宝には手を付けてませんから…それにしても、やっぱり武器は見つからないですね…」

勇者「結構探してるんだけどな…とげのむちが手に入れば、戦士に持たせててつのやりは商人に、なんて考えてるんだがな…」

盗賊「取らぬ狸のなんとやら、だな」

戦士「ん?俺がムチ装備すんのか?」

商人「僕よりも勇者さんがてつのやりを持った方が良いのでは…?」

勇者「ムチは複数攻撃武器らしいからな、攻撃力の高い奴が持った方が良いだろ。あと俺は呪文を唱えるって選択肢があるからな、強力な武器は他の奴が持った方が良い」

盗賊「俺が槍装備できればなあ…」

戦士「槍ってか棒切れ以外装備と出来ねーだろ!」

盗賊「出来ないんじゃねーよ、装備出来る武器が見つからねえだけだ!…ったく、俺はいつまでひのきのぼうなんだよ…」

184ーー夜、アッサラーム:2018/11/19(月) 19:57:37 ID:TS2yHdAM
商人「今日も見つかりませんでしたね、とげのむち…種とやくそうは見つかりましたけど…」

勇者「スタミナのたねは2つ盗賊が盗んだな。前も言ったが、欲しいのはこれじゃねーんだけどな」

盗賊「やくそうは3つも見つかったが、1つ使っちまったな。だから+2だ」

商人「ピラミッドの魔物は強いですから、やくそうわ使わなきゃならない場面も多いですよね…」

盗賊「…で、なんでまた夜のこの町に来るんだよ!色々思い出すだろ!」

勇者「ああ、明日は戦士が言ってた北の方にあるほこらを目指す。だからここで今日は1泊だな」

戦士「まだ人さらい退治に行かねーのかよ?」

勇者「まだまだだな。最悪更に二日後も別の人を目指すようだな」

盗賊「ま、全滅だけは避けないとな。一気に装備が4つも飛ぶ」

商人「最近少し在庫が増えたとはいえ、4つ失うと厳しいですね…」

勇者「まあ、レベルアップ次第だけどな。順調にレベルが上がって、さらに強力な装備でも手に入ればもちろん話は変わってくる」

盗賊「俺らの仕事って訳だな」

戦士「ん?最近の強い装備はだいたい宝箱かあなほりじゃねーのか?盗みは別に…」

盗賊「うるせえ!ちょっと調子が悪いだけだ、明日から見てやがれよ!」

185以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/20(火) 00:46:53 ID:aCIdLpzw
盗賊よりもお宝を発見している商人

186ーー42日目、オリビアの岬:2018/11/20(火) 19:35:39 ID:Yl8rGCVU
商人「あっ、何か建物が見えてきましたよ!」

勇者「ほこらではないようだな…なんだあれ?」

盗賊「中が見えないから何とも言えないな…こんな辺鄙な所にしては結構な造りの建物だな」

戦士「これ湖か?お!見てみろよ、湖の島にも何か建ってるぜ!」

商人「本当ですね。でも良く見えないけど何か…嫌な雰囲気の建物ですね」

勇者「にしてもこの辺の魔物は訳わかんねーな。アッサラーム方面の奴らが出てきたと思ったらバハラタ北部の魔物達も出てくるし…」

盗賊「あげくに緑のカニまで出てきやがる。他はまあ分かるが、なんだあのカニ?なんでこんなとこにいるんだ?」

商人「嫌な敵ですよね、スクルトされたら逃げるしかないし…」

勇者「そもそもスクルトされなくても戦士以外ほとんどダメージ与えられねーんだけどな」

戦士「おい!早くあの中に入ってみようぜ!」

盗賊「だな、さて何があるのか…」

商人「楽しみなような不安なような…ちょっと想像がつかないですからね、こんなところに何があるのか…」

187↑はオリビアの岬周辺、ここがオリビアの岬:2018/11/20(火) 19:47:29 ID:Yl8rGCVU
勇者「ここは…宿屋か?こんな所に宿屋が…」

商人「凄い、並の宿屋よりよっぽど立派な宿屋ですよ!でも何故こんな所に…儲かってるのかなあ?」

盗賊「俺らみたいな迷える旅人の為なのかねえ?それで採算が取れるのかは疑問だが…」

戦士「お、誰かいるぜ!なあ、あんたも旅人か?」

兵士「俺か?いや、俺はここの…まあ、住人かな。ここの警護と、あの湖の中に見えるほこらの牢獄を見張ってるんだ」

盗賊「ほこらの牢獄?」

兵士「ああ、あそこは曰く付きでな…今でも無念の死を遂げた者達の魂が彷徨ってると聞く」

商人「そんな所が…あの嫌な雰囲気の正体は…」

勇者「そんな物騒な場所に、どんな事した奴らがぶちこまれるんだ?」

兵士「そうだな、最近だとサマンオサの…いや、よそう。お前達が入ることは無いだろうしな…」

戦士「当たり前だろ!よっしゃ、せっかく宿屋があるんだし休もうぜ!」

勇者「ああ、そうだな…少し気になるな、サマンオサ、か」

盗賊「あの牢獄に行くことになる時も来るのかねえ?少し面白そうではあるがな」

商人「ぼ、僕はちょっと遠慮したいです…」

188ーー43日目、オリビアの岬:2018/11/21(水) 19:41:41 ID:YOz0KnfM
旅人A「おい、嬉しいけど…本当にうちで良いのか…?」ヒソヒソ

旅人B「信じられないよな…」ヒソヒソ

戦士「んー?なんか騒がしいなー」

使者「素敵な所ね、湖畔の宿なんて」

勇者「うおっ!?なんでここに!?」

盗賊「お、勇者君に会いに来たんですかー?」ニヤニヤ

使者「今日は商人君に話があるのよ。貴方、転職を考えているそうね?」

勇者「どっから聞いたんだこの人は…」

商人「ええ、まだすると決めた訳では無いですが…」

使者「王様からの言葉を伝えるわよ。転職は構わない、何度でも。ただしーーレベルは20まで。あと、最終的には元の職業に戻ることーーこれは商人君に限らないとの事よ」

戦士「レベル20まで!?ハンパじゃねーのか?」

使者「そうね。器用貧乏という言葉が好きらしいのよ。誰がとは言わないけど…」

勇者「王様じゃないのか?まあ良い、そういう事ならそうするしかねーな」

使者「それじゃ、確かに伝えたわよ。ルーラ!」ギュイーンギュイーン…

盗賊「相変わらず神出鬼没だなあの人は…」

189以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/21(水) 21:02:04 ID:Sa5BxOVs
まぁ転職すると楽になり過ぎちゃうもんな…
てか戦士は固定?だから転職出来ないのかと思ってたけどそうでもない?

190以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/23(金) 01:29:04 ID:rmNVycW6
レベルの上限が20ってこと? 20になったら強制転職みたいな
それとも魔法職で覚えていい呪文がレベル20までのってこと?

191ーーピラミッド:2018/11/23(金) 14:54:38 ID:1Rrg0YHE
盗賊「もちろん戦士は転職しちゃダメだ。いや、忘れてた訳じゃないぜ?忘れる訳ないだろ?忘れる訳ないんだよ」

商人「なんで何回も言うんですか…?」

勇者「転職のレベルに関しては、レベル20までの呪文しか覚えられない、という認識で良いと思うぜ」

盗賊「ただ時間が限られてる縛りだからな、20になったからといってすぐ町に戻らなきゃいけないって訳でもねえ。20になった日に更にレベルアップしたならそれは構わないという話だ」

戦士「そんなに経験値入るかあ?」

勇者「とてつもなく経験値が入る魔物もいるらしいが、今の時点では現実的ではねーな…」

商人「どくばりでもあればなあ…あれも手に入りませんでしたね、結構地底は湖にもいったのに…」

盗賊「地下3階まで下りないとひとくいがが出てこないからなあ。イシス砂漠にもいるが、難しいな…」

戦士「今日もとげのむちは見つからなかったな!」

盗賊レベル19「俺のレベルが上がっただけだな。戦士もあとちょっとらしいがな」

商人「なかなかパワーアップとはいきませんね…」

戦士「明日は見つかるかもしれねーだろ!」

勇者「だと良いがな…まあ明日はまた新しい場所に行くようだし、新しい魔物が新しい装備を持ってるかもしれねえ」

盗賊「今度こそ俺が盗んでやるさ。今まで良いとこなしだが、明日は、明日こそは…」

192ーー44日目、ガルナの塔:2018/11/23(金) 16:58:18 ID:1Rrg0YHE
勇者「山奥の神殿の更に奥にある塔か…とんでもない秘境だな」

盗賊「こういう所にこそお宝がありそうなもんだがなあ」

戦士「どうせお宝があっても持ってけねーから意味ねーな!お、誰かいるぜ!」

女性「ガルナの塔へようこそ。さとりのしょがあれば、賢者にもなれましょう」

商人「さとりのしょ!最高級のお宝ですね!」

盗賊「俺の勘は正しかったな。ま、俺らには関係ないんだがな…」

勇者「てことは、この塔には基本用無しか。他に特別な理由が出来なければだが…」

戦士「ここにくろこしょうあったりしねーのか?」

商人「ここには無いでしょうね、さすがに…」

盗賊「まあ、せっかくだしちょっと探索してみるか?何か飛びっきりの秘密があるかも知れねえ」

勇者「ただで引き返しても仕方ねーしな。とはいえ、外の敵があれだけ強いんだから、ここの魔物はとんでもなく強そうだけどな…」

商人「そ、そうですね。慎重に…」

戦士「っしゃー!行くぞてめーら!」

盗賊「慎重にっつってんだろ!」

193以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/24(土) 02:30:08 ID:0Uu7Is9A
そうか悟りの書ないから賢者になるのは面倒だな

194ーーダーマ近郊:2018/11/25(日) 19:29:18 ID:3JytDeC6
ーーマッドオックスがあらわれた!げんじゅつしがあらわれた!メタルスライムがあらわれた!

勇者「あの銀色野郎…!おい、倒す…」

メタルスライムはにげだした!

盗賊「ああー!くっそ、なかなか倒せねえ…」

げんじゅつしはメダパニをとなえた!戦士はこんらんした。

商人「せ、戦士さん、しっかり…!」

戦士「あー?お、魔物だぜー!」ドゴッ

戦士のこうげき!

勇者「ぐおおーっ!くっそ、戦士が混乱したら勝負にならねー、逃げるぞ!」ダカダカダカ…

商人「…ふう、どうやら逃げ切れたようですね…」

戦士「んー?あれ?魔物が勇者になってるぜ???」

勇者「魔物が俺になったんじゃねー、おめーが混乱したんだよ!」

げんじゅつしがあらわれた!げんじゅつしはメダパニをとなえた!せんしはこんらんした。

戦士「おー?お、魔物がいるじゃねーか!」ギラリ

勇者「お前マジふざけんなよ!おい、逃げるぞ!」ダカダカダカ…

195以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/25(日) 19:36:19 ID:3JytDeC6
戦士「んでよー、勇者が魔物になってよー。あれ?魔物が勇者だっけかな?」ウーン…

勇者「お前…!いや、もういい…それよりもう魔力がねー、ダーマに戻るぞ」

盗賊「体力もギリギリだな…ここで魔物に逢ったら…」

マッドオックスがあらわれた!

商人「ギ、ギラを使う魔物が4匹も!?ど、どうしたら…」

勇者「くっ……!戦うぞおめーら!」

戦士「おおー!そうでなくちゃな、おらあっ!」ズッ

マッドオックスはギラをとなえた!マッドオックスのこうげき!マッドオックスはギラをとなえた!

商人「く、ま、まずい…」

勇者「ちっ、逃げだ!逃げるぞ!」ダカダカダカ

しかしまわりこまれてしまった!マッドオックスはギラをとなえた!マッドオックスのこうげき!

商人はしんでしまった!

勇者「くそっ!逃げるぞー!」ダカダカダカ…

盗賊「…ふう、なんとか降りきったか。だが…」

勇者「今回は完全に俺のミスだ。くそっ、体力と敵の攻撃の激しさを考えたら、逃げ以外に選択肢はなかったのに…」クッ…

196ーー45日目、ピラミッド:2018/11/26(月) 19:51:04 ID:I2LI6Gu6
戦士「おう、最初に言っとくけどどげのむちは出なかったぞ!」

盗賊「身も蓋もないな…ただ、やくそうは4つ手に入ったぞ、俺が3つ、商人が1つだ。そして…」

商人「あなほりでかしこさのたねが見つかりましたよ。勇者さんは種とレベルアップで魔力がグッと上がりましたよね!」

勇者レベル18「1.2倍位になったな。マホトーンも覚えたぜ」

盗賊「呪文を封じる呪文だっけか?」

勇者「ああ、少し使いどころが難しいかもな。さて、商人のレベルも上がったし、明日は人さらいどものアジトに行ってみるか」

商人レベル20「…いよいよですね」

盗賊「これ以外放っとけねえよなあ。ま、明日アジトに行って明後日攻略ってとこか?」

勇者「まあ、そんな感じだな。お前ら…足引っ張るなよ」

戦士「おおー!やってやるぜ俺はよー!」

197以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/27(火) 18:13:01 ID:7z3Pmna6
戦士さんメダパニ気をつけてマジで…

198ーー46日目、人さらいのアジト前:2018/11/28(水) 20:15:18 ID:GxFttMgM
勇者「…さて、着いたぜ。おそらくここが人さらいのアジトだろうな」

商人「森の中の洞窟…いかにもって感じですね」

盗賊「辛気臭そうな洞窟だなあ。ま、人さらいにはお似合いか」

戦士「人さらいは良くても捕まってる奴らは大変だろ?さっさと助けよーぜ!」

勇者「だから言ったろ、今日はあくまでも偵察だ。いきなり殴り込み出来るほど俺らは強くねえ」

商人「…外の魔物達にも苦戦してるのに、ダンジョンの魔物はもっと…」ゴクリ…

盗賊「おいおい、弱気になるなよ。俺らだってそこそこ強くなってるはずだろ」

商人「だと良いんですけど…」

戦士「そうだろうとなかろうと行くしかねーだろ!行くぜお前ら!」ウオー

勇者「てめーが仕切んな!だがまあ、行くしかねーのは確かだ。覚悟決めろよ」

商人「…はい!行きましょう!」ザッザッザッザッ…

199ーー人さらいのアジト、B1F:2018/11/28(水) 20:26:11 ID:GxFttMgM
戦士「おらー!モンスターども、死ねやー!」ズッ

キャットバットをたおした!

勇者「正体が分からねーが…斬るぜ、らあっ!」ザンッ

あやしいかげをたおした!まもののむれをやっつけた!

商人「よしっ!ここの魔物達、思ったほどではありませんね。もちろん強いですが…」

盗賊「だな。魔物じゃないようなのもいたが…」

戦士「あいつら、人さらい達の手下なのかあ?」

勇者「マスクと斧の大男達か?さあな、そうかも知れねーが…なんか思い出すよなあのカッコ…」

商人「ああ、シャンパーニの塔の…あれ?あの影の魔物が宝箱落としてますよ!」

盗賊「お、ラッキーだぜ。開けてみるか…おおお!?これ、とげのむちじゃねえか!なんでこんな所に!?」

戦士「おおお!?これが探してた奴か!スゲー!」

勇者「あんなにピラミッドで躍起になっても見つからなかったのに、こんな所で見つかるのかよ…よし、じゃあ戦士に…」

戦士「んー?俺それ装備出来ねーぞ?」

勇者「マジかよ、それに商人も無理か。じゃあ…盗賊、お前だ。お前の素早さと鞭の複数攻撃はきっと強力なはずだからな」

盗賊「お、良いのか?じゃあお言葉に甘えるぜ…へへっ、初めて武器を更新したぜ、やっとひのきのぼうからおさらばだ。長かったぜ…」

200以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/28(水) 20:43:33 ID:GxFttMgM
盗賊「ハッハッハッ!喰らえモンスターどもが!」バシィ!

キャットバットをたおした!

商人「他の魔物も弱ってる…それえっ!」ザンッ

キャットバットたちをやっつけた!

戦士「おおー!スゲーなその鞭!」

盗賊「ああ、バシバシ攻撃出来て気持ちいいぜ」

勇者「さっさと魔物を倒せれば魔力の節約にもなるしな…にしてもこの洞窟はどこまでいっても同じような景色で、気を付けねーと迷っちまうな」

商人「本当に…あれ!?誰かいますよ!まさか人さらい…」

戦士「おい!お前人さらいか?」

兵士「うおっ!?な、なんだ魔物じゃないのか…俺はただの迷子だ。この洞窟で迷ってもう何年になったか…」フウ…

商人「た、食べ物とかどうしてるんだろう…」

兵士「以前男があっちの暗がりの方に歩いていってな、追いかけたんだが、どこかでカギを開けるような音がしたのを聞いただけで…」

勇者「見失っちまったのか。にしても、やっぱりここには誰かいるようだな。その男が人さらいなのか人さらい達を追っていったグプタとかいうやつなのかは分からねーが…」

盗賊「まだアジトを変えてないようなら朗報だな。移動してたらもう俺らには見つけられないだろうからな」

商人「となると、明日はいよいよ決戦ですね…でも新しい武器も手に入れたし、きっと…」

201以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/28(水) 23:24:31 ID:zR.O/EOU
ついにとげのむちか

202以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/29(木) 06:13:51 ID:nonpuwFE
これぞ物欲センサー

203ーー47日目、人さらいのアジトB2F:2018/12/01(土) 20:48:44 ID:vJSHJPP2
戦士「この先に人さらいどもが居るんだよな?っしゃ、行くぜー!」

勇者「待て、確認だ。商人、やくそうはいくつになった?」

商人「全部で25個ありますね。結構ピラミッドで見つかりましたよね」

盗賊「やくそうに関しては俺が上手く調達出来たぜ、へへ」

戦士「武器とか防具はからっきしなのになー」

盗賊「それを言うな!で、装備はとげのむち、みかわしのふく、かわのぼうしだな」

戦士「俺はてつのやり、ぬいぐるみ、きんのかんむりにごうけつのうでわだぜ!」

商人「僕はどうのつるぎ、たびびとのふく、かわのぼうしです。あと持ちきれる限りのやくそうを持ってます」

勇者「俺も装備は商人と一緒だな。ちなみに今装備を紹介した順がならび順だ。まあ、しばらく変わってねーけどな」

盗賊「こうして見ると前二人と後ろ二人の装備の差が酷いな。仕方ないといえばそうなんだが」

戦士「んー?だからおめーが装備見つけねーからじゃねーの?」

盗賊「くっ、しつこいなてめえも…ま、成果が出てないのも事実だがよ…」

勇者「今更んなこと言ってても仕方ねー。敵は目の前だ、覚悟は出来てんだろうな?」

商人「…はい!」

戦士「っしゃー!行くぜ!人さらいなんぞぼこぼこにしてやんぜー!」


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