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ミニラノベ祭りのようです
1
:
名も無きAAのようです
:2012/12/17(月) 23:41:08 ID:lXa62M2.0
〜前回までのあらすじ〜
ラノベ祭りが終わって一段落したところで、今日もまた十分絵祭りがそこでは行われていた。
土日ということもあって凄まじい盛況ぶりを見せたそのままのテンションとノリで、なんと司会者はミニラノベ祭りなるものを提案する。
かつて司会者がまだキレッキレの動きをしていた時!に立案した企画らしい。
果たして我らは、前スレが完走した勢いを保ったまま、作品を書き上げ、投下し、了読し、また十分絵祭りへと繋げることができるのか!?
月曜日を撃破した猛者たちが集った。しかし、そこに待ち受けていたのは鯖落ち……
乗り越えるために移住してきた者達が今立ち上がる――
ルール
・エントリーされた絵を元に作品を書き上げること。
・ジャンルは何でも可。ホモでも可。
・投下レスは20レス前後を目安に、30レスを超えないよう気を付けること。
・水曜の18:00までに投下
〜以下エントリー絵〜
ttp://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_419.jpg
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_420.png
ttp://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_418.jpg
http://imepic.jp/20121217/033540
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_421.png
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_422.png
http://vippic.mine.nu/up/img/vp102080.jpg
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_424.jpg
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_425.jpg
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_423.jpg
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_426.jpg
http://i.imgur.com/3m8XK.jpg
http://l2.upup.be/lFo9ziSdS3
ttp://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_427.png
291
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 01:02:36 ID:FkOfLKIc0
::( ;_ゝ;)::「夜になったらけものがくる。こわいよ、ロマネスク」
( ФωФ)「……獣ってなんだ?」
::( ;_ゝ;)::「けもの……。けもの、くる、こわい」
分からない。けものとは何を意味し、この子が何を恐れているのか。
その言葉の意味も、元より、子供の慰め方など皆目分からない。
ただ心の動かすまま、その無骨な大きい手で
コートに顔をうずめ震える子供を、その貧相な毛並を不器用に撫でた。
( ФωФ)
その時―――フと、今日に限って両方揃っている、粗末な耳当てが気になった。
何がどうという理由は無いが、得体の知れない違和感を覚え、そっと手を伸ばす。
粗末な編み物は、軽く摘むだけで簡単に取り外すことが出来た。
292
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 01:03:36 ID:FkOfLKIc0
次の瞬間、ロマネスクは目を見開いた。
(;ФωФ)「な……!」
隠されていた右耳の、その表面は
焼け焦げた火傷の痣が広がり、痛々しい水膨れを起こしていた。
左耳の方は、まるで大きな鋏を入れたかのような、数本の切り傷が走り
そこからは赤黒い肉が垣間見え、一目見て化膿しているのが分かる酷い状態だった
視線を下げる。
コートを強く掴み震える手の、手袋の指先からは
赤黒い血が滲んで染みを作っていた。
293
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 01:06:16 ID:FkOfLKIc0
( ФωФ)「……」
http://blog-imgs-55-origin.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/boonpic2_425.jpg
-――すぅ、と。驚く程の急激さで、心は温度を失い。
冷えきった心で、目の前のその惨状を遠く見つめた。
体を冷やしてはいけないから。そんな、母から子へと与えられるべき当然の温もりは。
知恵の遅れた哀れな子が信じた、心優しい母の思いやりなど、幸せなどそこには無かった。
そっと、初めて会った時から首に巻かれたままの、暗い色のマフラーに手をかける。
泣き続けるアニーは びく、と体を震わせた。
( _ゝ)「だめ!」
( _ゝ)「外に出る時は、絶対、外しちゃいけないって、おかあさんが」
……しゅる
マフラーとは名ばかりの、薄汚れた布きれがあっけなく地面に落ちる。
隠されていたその下には、白い首にきつく絡みつく、細い指の痕が
禍々しく、はっきりと残されていた。
294
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 01:07:29 ID:FkOfLKIc0
『夜になったらけものがくる』
父親の出て行った家の中、優しい母がフとした瞬間、狂人のようになって暴力を振るう。
まるで悪魔に憑かれた何者かへと変わるその姿が
幼く無垢なその目には、愛する母親ではなく、恐ろしい獣に映ったのだろう。
ロマネスクは無意識にポケットに手をいれ、もう何年も開かない、金のロケットを固く握った。
その中には、双子の赤ん坊を抱き、幸せそうな笑みを浮かべる女の写真が収められている。
::( ;_ゝ;)::
遠い昔に捨て去った家で 自らが残した歪な傷痕が
腕の中で震え 悲痛な泣き声をあげていた。
最低な父親の胸を締め付ける、灰色の憂いが零れ落ちて
煉瓦敷きの地面へ降り積もる雪と共に しんしんと溶け込んでいった。
キズアト
( ФωФ) 痕 のようです 了.
.
295
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 01:09:08 ID:FkOfLKIc0
終わりッス!
絵から話を考えるのって面白いな
296
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 01:11:08 ID:YVAlsiSI0
乙!
ロマネスク・・・今からでも遅くないから帰ってやってくれ・・・
297
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 01:23:41 ID:hU1631s6O
おおおお乙!虐待つれぇ・・・・
298
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 01:43:51 ID:dWTyvpXA0
乙
299
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 03:12:15 ID:uAhlUA660
長々と投下する
300
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 03:13:58 ID:uAhlUA660
学校へ向かう途中、ツンは唐突に言った。
,, - 、
{::. }’ノノ' ヽノ: }
..{::. }リ、゚゚〉:: } 「ちくわ大明神」
{ンr‐'、_,く゛'ン´
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/boonpic2_427.png
( ^ω^)「…は?」
ξ゚゚)ξ「知らないの?その単語を聞くと地獄に落ちる呪いの呪文よ」
(
301
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 03:18:05 ID:uAhlUA660
学校へ向かう途中、ツンは唐突に言った。
,, -― 、
{::. }’ノノ' ヽノ: }
..{::. }リ、゚⊿゚〉:: } 「ちくわ大明神」
{ンr‐'、_,く゛'ン´
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/boonpic2_427.png
( ^ω^)「…は?」
ξ゚⊿゚)ξ「知らないの?その単語を聞くと地獄に落ちる呪いの呪文よ」
( ;^ω^)「えー?!なんで?なんで?そんな不吉なこと幼馴染に言っちゃうんだお?」
ξ゚⊿゚)ξ「だって、私だって無理矢理聞かされたんだもーん」
戯けたようにくるくると回る。誤魔化す時はいつもこうだ。
ξ゚⊿゚)ξ「ほら、あんたも誰かに聞かせればいいのよ。そしたら呪い解除よ」
( ;^ω^)「本当かお…んー」
お別れの交差点。呑気に手を振りながらツンは言う。
ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ、また放課後…まあ、あなたが12時間後までに呪いを解除出来たらだけど!」
( ;^ω^)「しかも期限付きかお?!」
自分と違い進学校の女子高に向かう幼馴染を見送りながら僕は叫んだ。
只今7:00 期限19:00
302
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 03:20:37 ID:uAhlUA660
( ;^ω^)「…やばいお…結局部活の時間が来てしまったお…」
只今15:00。部活の時間。
誰に唱えても「知ってるし」と帰ってくる問答もいい加減飽きてしまった。
( ^ω^)「まてお…ドクオなら…」
部活仲間のドクオはあまり社交的では無く、友達も少ない。
運がよければ…いける!
そんな期待をしながら部室の扉を開ける。
部室の表札は【カードゲーム部】
303
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 03:23:44 ID:uAhlUA660
('A`) 「ふふふ、待ってたぞ、ブーン。今日はお待ちかねの…『爆発メランコリック』の日だ」
( *^ω^)「待ちくたびれたお!」
爆発メランコリック。
それはとあるどマイナーカードゲーム。
その名の通り憂鬱を爆発させるほどの面白さ。
しかしそのマイナーっぷりはこのゲームのルールに由来するだろう。
なんと、試合時間10秒。
絵一つ描けやしない。
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/boonpic2_420.png
シ ノノヾゝ
{cソ 'A`〕 「へーいBOON!聞いてくれよー」
r‐'、_ケヽ
,,... 、_
/´ ,,ノヽ〉
〈、シ ^ω^) 「oh、ドクゥオ。どうしたんだい?」
r‐'ヾ\ソ-、
何戦かを繰り返して外もいい夕暮れ時。
('A`) 「…お前にいいたいことがあるんだ」
( ^ω^)「…実は僕もだお」
( ^ω^)('A`)
( ^ω^)「ちくわ大明神!!!」('A`)
( ;^ω^)「……」('A`;)
('A`) 「お前もかよ…」
( ;^ω^)「正直ドクオにそんなこと言い合うような友達がいるとは思わなかったお…」
('A`) 「…カアチャン」
( ;^ω^)(;A;)
只今16:00 期限19:00
304
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 03:25:59 ID:uAhlUA660
(
305
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 03:26:59 ID:uAhlUA660
( ;^ω^)「ちっ…アテが外れたお!急いで商店街の誰かを当たるお!」
('A`) 「それいい!商店街なら一人くらい知らないヤツがいるかも!あっ…でも教室に忘れ物しちまった…」
( ;^ω^)「ええい!こうなりゃ僕たちは運命共同体だお!ついてくお!」
('A`) 「ありがとう」
バタバタと急いで教室に向かう。
残っているのは図書室勉強組と部室で部活組。
教室方面から音は聞こえない。
ガラリと教室独特の引き戸を開ける。
('A`) 「よし、さっさと取って行…」
しかし、教室には
( ・∀・)「乗るっきゃねえ…!このビックウェーブに!」
女を押し倒しているイケメンと
(////トソン「は、早く…乗ってください!!ガマンできません!私を乗りこなしてください!!!」
ブラとパンツ一枚の女。
( ^ω^)('A`)
( ・∀・)(゚、゚トソン
(゚、 ゚トソン「これは厄介ですね」
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/boonpic2_418.jpg
僕たちは絶叫した。
306
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 03:29:31 ID:uAhlUA660
ブラとパンツだけの女って略してブラパンだなぁと思いながら遠くから聞こえるブラバンの演奏を聞きながら思う。
ちなみにそんなブラパンさんとイケメンは僕たちの絶叫に駆けつけてくださった教職員から詰問されています。まあ先生方も3人も来なくともよかろうに。
てかブラパンちゃんに服ぐらい着せてやれよ、ブラのホック取れてるし。
( ;・∀・)「いや、誤解なんだ!!ただちょっとトソンがちょっと女性器の調子が悪いから見てって…」
ミセ;゚ー゚)リ「いやいや、それはない」
从 ゚∀从「お前って馬鹿なんだなぁ」
( ゚д゚ )「もうすぐで校長も来るから」
( ;∀;)「いやああああ!!」
|ω;`) 「そんなに僕嫌われてる感じ?」
( ;∀;)「来たあああ!!」
307
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 03:32:00 ID:uAhlUA660
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/boonpic2_421.png
v(´・ω・`)> 「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん」
( ゚д゚; )「校長!いたなら普通に来てくださいよ!」
(´・ω・`)「ちょっとした茶目っ気さ」
本当に思う、なぜお前が校長だ、と。
(´・ω・`) 「さて、お二人さん。我が校では不純異性交遊は禁止で、退学となっていますが…」
(´・ω・`) 「ま、二人には該当しませんね、だって、二人は不純同性交遊だもん」
( ^ω^)「え」
( ・∀・)(^ω^ )チラ
( ^ω^)「女かよ!…いや、ちょっと、まじかお」
( #・∀・)「いえ!校長!心は立派な男です!」
(´・ω・`) 「なら退学になる?」
(;、;トソン「嫌です!彼のいない学校なんて!」
(´・ω・`) 「めんどくさいなぁ、どうする?ミンナ君?」
(;゚д゚ )「俺にどうしろと!?」
( ;^ω^)「はあ、なんか疲れたお…」
('A`;) 「そうだ、ブーン!時間!」
( ^ω^)「あ」
只今18:59 期限19:00
(( ; ゚ω ゚))(('A`;))
無情にも分針が、真上に行った。
308
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 03:36:08 ID:uAhlUA660
( -ω-)「ん…ん?」
( ^ω^)「ここ…は…」
( ´_ゝ`)「おはよう」
( ;^ω^)そ「わわわ!!」
いきなり遭遇した見慣れぬ景色と男に僕は面食らってしまった。
( ;^ω^)「ここは…」
( ´_ゝ`)「地獄」
( ;^ω^)「まさか本当だったなんて…」
今まで散々馬鹿騒ぎしていたがそれは頭のどこかではこれがただの遊びだと知っていたからだ。
それが、まさか本当だなんて。
( ´_ゝ`)「やっと会えた」
( ^ω^)「へ…?」
( ´_ゝ`)「探してたの、一緒に閻魔様の所に行ってくれる人」
( ;^ω^)「??」
( ´_ゝ`)「俺への罰は、自分の辛い過去を人に話すこと。話したく無いことも全部」
( ^ω^)「う、うん…」
( ´_ゝ`)「君の生前の罪に身合う罰は閻魔様が教えてくれるよ、さあ、行こうか」
( ^ω^)「……」
309
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 03:41:49 ID:uAhlUA660
('A-) 「ん…ん…ここは…」
('A`) 「はっ!ブーン!!」
川 ゚ -゚)「おそらく、そのブーンとやらはここには居ない」
(;'A`) そ「わわわ!」
突然現れた女に驚く。誰だよ。
川 ゚ -゚)「私はクー。お前は?」
あ、よく見ればなんか可愛い。白いワンピースが似合っ…
川 ゚ -゚)「おい!!!」
( ゚A ゚) 「くぁwせdrftgyふじこlp」
あまりの驚きに変な声が出る。目の前の女が溜息を吐く。
川 ゚ -゚)「とんだ気狂いを拾ったみたいだな」
気狂い…って俺かよ…
('A`;) 「し、失敬な!俺はちゃんとしてる!」
川 ゚ -゚)「ふむ、ちゃんとした人はそのようなことを言わないがな」
最もだ。
川 ゚ -゚)「さて、お前を閻魔様のところへお連れしよう。そこでお前は自分の罪と罰を知るがいい」
('A`) 「あ、お前は閻魔じゃないんだ」
川 ゚ -゚)「私はただの案内人だ」
('A`) 「え、そんなんあるの?働くの辛くない?」
川 ゚ -゚)「辛くはない、なぜならこれは私の閻魔様へのお礼なのだから」
('A`) 「お礼?」
川 ゚ -゚)「こいつのな」
そういって女は肩に乗った魔女の格好をした小人らしき生命体を見せる。
川 ゚ 々゚) 「くるぅー!」
('A`) 「おお、ちっこい…」
川* ゚ -゚)「だろう?」
('A`) 「しかし、また…どうしてこんな可愛い子を…」
川 ゚ -゚)「それを説明するにはちょっと昔話が…」
('∀`) 「教えてくれよ嫌じゃなければ」
310
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 03:45:27 ID:uAhlUA660
あれは私がまだ人間の浮遊霊だった頃の話だ。
なぜ一人で泣いてたのかは今でもわからない。生前の記憶もなかった。周りに誰もいなかった。
無い無い尽くしのその状態はまだ幼かった私を涙させるには十分だったようだ。
まるで生まれてくる子どものようだ。
生まれた時孤独な新生児は医師に、助産師に、看護師に、母に、父に、親戚に抱かれるうちに孤独感が薄れ、泣き止む。私にとって閻魔様はそんな存在だった。
川; -;)「うっうっうっ…」
「どうしたのであるか?」
頭上から声が聞こえた。
それでも私はまだ泣いている。
「仕方が無いである…えいやっ!」
シュルルルルという不思議な音がした。
するとすぐに。
( ФωФ)「大丈夫であるか?」
頭上から聞こえたはずの声が目の前から聞こえてきた。
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/boonpic2_423.jpg
( ФωФ)「怖いものを見たのであるか?」
男は不思議そうに首を傾げる。
川;-;)「ひとりぼっちで寂しいの」
( ФωФ)「そうか…」
目の前の小さな大人は私に手を翳す。
( ФωФ)「ちょっと待つである…」
するとまたシュルリと何処かへ行った。
311
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 03:48:29 ID:uAhlUA660
( *ФωФ)「見つかったである!」
またもシュルリと現れた閻魔様の手には段ボールに入った、後にくるうちゃんと呼ばれる生命体だった。
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/033540.jpg
川 ゚ 々゚) 「くるぅー!」
川* ゚ -゚)「可愛い!」
( ФωФ)「…もう未練は無いかな…さ、これから成仏して天国で生まれ変わるである。もちろん、その子と一緒でいいある」
川* ゚ -゚)「…ううん、まだあなたにお礼してない……」
( ;ФωФ)「え?」
川* ゚ -゚)「私、あなたの部下になって手助けする!」
( ;ФωФ)「えー?!折角成仏手続きの変更してきたのに!!!」
川* ゚ -゚)「…という」
('A`) 「今のエピソードでは役に立つどころか迷惑がってるように見えるが」
川 ゚ 々゚) 「くるぅ!」
312
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 03:51:37 ID:uAhlUA660
( ´_ゝ`)「なるほど、幼馴染が大切なんだ」
歩きながら僕らは話す。
( ^ω^)「うん…悪戯っ子だけど…憎めないんだお」
( ´_ゝ`)「じゃあ案外君の罰は始まってるかもね」
( ^ω^)「え…?」
( ´_ゝ`)「大切な人と会えない罰。罰って嫌なことさせるか好きなことさせないことだろ?」
( ^ω^)「ああ…」
( ´_ゝ`)「ほら、向こうを見てご覧よ」
男の指差す方向を見る。
そこには多量の菓子パンに埋まっている女がいた。
lw;´‐ _‐ノv「お米お米お米OKOME!!!!!米が欲しいよおおおおおおおおおおおお!!!!!」
…とても苦しそうだ。
( ´_ゝ`)「あの子、生前に米騒動とか打ちこわしとかした米泥棒だったらしいよ」
( ;^ω^)「あ、はい…」
納得した。
( ´_ゝ`)「…じゃあそろそろ、俺への罰を始めようかな」
313
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 03:55:20 ID:uAhlUA660
俺はなぜか親がいなくて園で孤児たちと一緒にいたんだ。
そこでの日々はいつも楽しかった。
兄弟のような同い年の子どもと一緒にいられたんだもの。
でも俺一人だけ突然閻魔様に連れてかれたんだ、泣き泣き園を出たさ。
園から目的地は遠いらしく俺と閻魔様は宿を泊まり泊まり道を進んで行った。
でもある日園の夢を見ちゃって泣き泣き外に出たんだ。
閻魔様が毎朝外の空気吸いに外に出るって知ってたから。
( ;_ゝ;)「うわあああん!」
俺は閻魔様に飛びついた。
( ФωФ)「怖いものを見たのであるか?」
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/boonpic2_425.jpg
( ;_ゝ;)「うわあああん!嫌だよ!!園に帰りたいよおおお!なんで俺だけ連れてかれちゃうんだよおおお」
( ;ФωФ)「だから!君が優秀な死神の血統だから訓練が必要で…」
( ;_ゝ;)「いやだよおおおおお!園に帰りたい!帰りたい!!」
( ;ФωФ)「……」
314
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 03:59:02 ID:uAhlUA660
俺は紙に指につけた墨で絵を描く。
( ´_ゝ`)σ/
( ФωФ)「何を描いているのだ?」
( ´_ゝ`)「弟者だよ」
( ФωФ)「…園のお友達であるか?」
( ´_ゝ`)「ううん、弟者はここにいるよ」
俺は落書いた紙を指で弾く。
( ´_ゝ`)「弟者は偉いんだよ。俺のどんなくだらない話にも相づち打ってくれて、いつも一緒にいてくれるの」
( _ゝ )「…でも紙からはどうしても出てきてくれないんだよ」
( ;_ゝ;)「俺がちゃんと描けてないから怒ってるのかな?…もっと練習するから…出てきて欲しいなぁ…ううう…さみしいよ…さみしいよ…」
( ФωФ)「……ちょっと待つである」
閻魔様はシュルリと何処かへ行った。
ーーー
( ФωФ)「待たせたである」
( う_ゝ`)「どうしたの?閻魔様」
泣き腫らした目を擦っていると閻魔様は帰ってきた。
不思議なことに着ていたコートは膨らんでいた。
( ФωФ)「…我輩の仕事、閻魔業は全ての世界の人間を死後の世界に連れて来て、裁くこと…世界は一つではないのである」
( ;ФωФ)「ふう、やれやれ…お前の『世界』から…連れて来てしまったである」
コートの下には俺の描いた『世界』がいた。
( *´_ゝ`)「……弟者…!?」
315
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:03:17 ID:uAhlUA660
( ФωФ)「死後の世界に連れてきた時点でお前はこの子の支配権は失ったのだ。お前の『世界』のその子のようにこの子が生きる訳ではない。
気をつけるがいい」
( *´_ゝ`)「わかってるって!わーい!わーい!」
( ;ФωФ)「ちゃんと死神修行もするであるよ?!」
そんなうちに俺達は目的地に着いて俺の死神修行も始まった。
死神っていうのは悪霊化した浮遊霊の魂を閻魔様に裁いてもらうために狩って地獄に落とさなきゃいけないんだけどな、それがなかなか難しい。
ーーー
人に在らずモノが、
あらゆる街のゴミ箱を倒し、
建造物に落書きし、
見えないことをいいことに人の耳元で呪いの言葉を囁き、
街の雰囲気を暗くしていた。
曇り空、活気の無い商店街。
_
( ゚∀゚)「あームカつく…なんで死んじまったんだろう…畜生、あの女…子ども殺したからって道連れしてまで反撃するか…フツー…」
「どんな理由があれど人を殺すのはフツーじゃないと思うよ」
_
( ゚∀゚)「あ…?てめぇ誰だよ…」
( ´_ゝ`)「死神だよん、貴方の魂、いただきます」
316
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:07:03 ID:uAhlUA660
_
( ゚∀゚)「死ね、ゴミムシ」
チッと舌打ちをする悪霊、なんか感じ悪いなぁ。
なんて考えてたら突然鎌を振るわれた。
_
( ゚∀゚)「ぶち殺しけってーい」
( ;∩_ゝ∩)「ぎゃあ!先端怖い!!」
(´<_` )「目を逸らすな」
弟者の野次が聞こえる。
わかってますよ…。わかってるって…。
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/boonpic2_419.jpg
_
(; ゚∀゚)「なんだよ…死神の癖に先端恐怖症かよ…変なヤツ…」
( ´_ゝ`)「オレは最弱なんで。いや本当に」
先代の女性は最恐と謳われていた聞きますが。と付け加える。
_
( ゚∀゚)「てっきり死神って鎌で狩るんだと…お前はどうやるんだよ」
( ´_ゝ`)「俺?俺はね?」
次の瞬間、そいつの直下にあったはずのコンクリをばっこりと凹ませてやった。
ごめんね、コンクリ。
317
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:10:26 ID:uAhlUA660
_
( ゚∀゚)「へー、結構なお手々じゃねーか」
「手だけじゃないよ」
右足が地を蹴る。
もっと高くもっと高く跳びたい。
( ´_ゝ`)「うりゃ!」
カキンと俺の右足が悪霊の鎌に当たる。
_
( ゚∀゚)「ほほう、右手には強固なガントレット、右足には改造ジャンピング・スティルトか」
ジャンピング・スティルト。ジャンプする目的で足に装着する西洋竹馬。
よくご存知で。
( *´_ゝ`)「俺がデザインしたら閻魔様が職人さんに正確に造ってくれたのー!いいでしょ?いいでしょ?」
(´<_` )「ただし指と墨で描いたハチャメチャなデザイン…」
シーッ!
318
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:16:07 ID:uAhlUA660
少し経って。
_
(; ゚∀゚)「くっ…なんだよ…この馬鹿力…げほっ」
遥か彼方へ蹴飛ばした鎌さえなければもう大丈夫。怖くない怖くない。
( ´_ゝ`)「羽はとうに千切っちゃったしね」
追い込んで、柵も無いビルの屋上。
_
( ∀ )「いやだ…地獄はいやだ…」
( ´_ゝ`)「大丈夫、罪を知って罰を受ければ、そんなに怖くないよ」
_
(:::д:::)「いヤダ…いやだああああああ!!」
( ;´_ゝ`)「ヤバ…悪化しちゃった」
時間が経った悪霊は生前の姿すら忘れて、暴走する。
怖いな、時間って、大切なことまで忘れちゃうから。
「ジジジ…ジジジ…」
生前の姿も、記憶も、心も、言葉も、全て捨てたそれはとても見ていられない物だった。
醜い茶色のような赤褐色なボディー、目なんだかカメラのレンズだかわからない物が頭部に付いてて、極め付けに体の至る所から生えてる刃物。
刃物。
刃物?
( ;_ゝ;)「ぎいやあああ!!尖ってる!!!」
瞬間、ビルの屋上から悪霊に突き飛ばされた。
319
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:18:01 ID:uAhlUA660
( ´_ゝ`)「いててて…」
奇跡的に街路樹がクッションになってアスファルト直撃は免れたようだ。
追撃の為落ちてくる悪霊。
不安定な街路樹に立って跳ぶ準備をしてみる。
多分ね、君が思ってるほど地獄は怖くないよ。
少なくとも俺にはね。
落ちてくる悪霊よりも高く飛んで、地面に蹴り落とす。
ボコボコになった地面。
ま、閻魔様ならちょちょいと直してくれるんだろうな。
壊れかけの悪霊さんに座ってみる。
「ジジジ…ジジジ…ジャナイ…」
( ´_ゝ`)「へ?」
「サイジャク…ジャナイ…ジジジ…」
憶えてた、人語も、俺との会話の記憶も。
嬉しくなって答える。
( ´_ゝ`)「オレは最弱なんで。いや本当に」
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/vp102080.jpg
320
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:21:04 ID:uAhlUA660
( ´_ゝ`)「OK.魂ゲット」
(´<_` )「おかえり」
( ´_ゝ`)「よし、お仕事終わったし。帰るか」
(´<_` )「んー、もうちょっとここに残りたい」
( ´_ゝ`)「えー…また?」
(´<_` )「…じゃあいいよ、俺だけちょっと観光するから」
( ´_ゝ`)「…そ。じゃあ2時間以内で帰って来いよ」
(´<_`# )「なんでいつもそう決められなきゃいけないんだ、観光ぐらい自由にさせろ!この『世界』にはもう二度と来れないかもしれないだろ?!」
( ´_ゝ`)「他にもいっぱい似たような『世界』あるじゃん…わかった、すぐ帰って来いよ」
ーーー
( ´_ゝ`)「おそい」
( ´_ゝ`)「おそい」
( ´_ゝ`)「おそい」
あんまりにも遅い。
待ってる間に地獄で一番高いオブジェ、昇りきっちゃったし。
ふんだ、あいつなんて自前の足で昇って息切れすればいい。
(´<_`; )「…ハァ…ただいま」
( #´_ゝ`)「遅い!」
(´<_`# )「なんだよ、開口一番…ウザイ」
( #´_ゝ`)「ほら!あんな寂れた『世界』に長々いるから口まで悪くなって!」
(´<_`# )「寂…なんだよ、ウザイ奴にウザイって言って何が悪いんだよ…」
( #´_ゝ`)
ああ可愛くない。
紙の中の弟者はあんなにもいうことを聞いてくれたのに。
あんなにも一緒にいたのに。
もう一回紙になればいいのに。
(´<_`; )「…おい、冗談はやめろよ…足場が…」
( ´_ゝ`)「大丈夫」
俺があのビルから落ちた時は。
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/3m8XK.jpg
( ´_ゝ`)「そんなに痛くなかったよ」
ああ、紙のように、ペラペラ。
321
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:23:28 ID:uAhlUA660
クーに案内されながら歩く。
不意に足元に不思議な感じがして、足元を見る。
(,,゚Д゚) 「よお、くるう」
川 ゚ 々゚) 「くるぅー!」
いつの間にクーの肩から降りたくるうと…
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/boonpic2_424.jpg
('A`;) 「ね、ね、猫が喋った!!」
川 ゚ -゚)「おお、ギコ、お前は案内終わったのか?」
(,,゚Д゚) 「まあな」
('A`;) 「ね、猫が喋るなんて…」
川 ゚ -゚)「魔法みたいだろう?」
(,,゚Д゚) 「そんなに引きずるなよ…話しづらい…とっとと受け入れろよ!」
川 ゚ -゚)「そんな簡単に受け入れられるわけないだろ」
ーーー
(,,゚Д゚) 「そうだ、くるう、お前の魔法で出して欲しい物がある」
川 ゚ 々゚) 「くるぅー?」
(,,゚Д゚)「春風が欲しいんだ」
('A`*) 「なんか、かっこいい…」
川 ゚ -゚)「騙されるな、ドクオ、この場合の『春風』は酒の名前だ」
('A`iii) 「…なんだ」
ギコハハハと奇怪に猫は笑う。
(,,゚Д゚)「まぁ、歩きながらでも一杯やろうや」
川 ゚ -゚)「断る」
('A`) 「俺も」
川 ゚ 々゚) 「くるうー?」
くるうが猫の持つ袋を突つく。
(,,゚Д゚;) 「こら!これは閻魔様のお使いだ!メッ!」
川 ゚ 々゚) 「くるぅ…」
川# ゚ -゚)「くるうを虐めるな!」
やれやれ、厄介な御一行だ。
322
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:29:56 ID:uAhlUA660
( ´_ゝ`)「俺の話はおしまい。罰も終わったかな」
( ;^ω^)「…その後…弟者さんは…」
( ´_ゝ`)「知らない」
( ´_ゝ`)「閻魔様は弟者をどこかに持って行く時に言ったんだあの場所で待ってろ、誰かが迷い込んだら道案内する、そして辛い過去の話をする」
( ´_ゝ`)「地獄は広いんだ。あんなピンポイントに人が迷い込むなんてあり得ないと思った…でも、君は来てくれたね」
( ´_ゝ`)「おかしいな、最初にあんなにも言われたのに…弟者の支配権は俺に無いって」
( ;_ゝ;)「またひとりぼっちだ…閻魔様も…弟者も…俺のことなんか嫌いなんだ…」
( ;^ω^)「……」
僕は口を金魚のようにパクパクさせた。
自業自得だろ、クズが。
多分今も好きだよ。
弟者は多分生きてるよ。
あたりでカーソルが上下するだけだった。
( う_ゝ`)「…着いたよ、閻魔様はいないっぽいけど」
全ての道が繋がった中央に大きな机があった。
上の名札には『閻 櫓魔』。
読み方はエン ロマ でいいのだろうか。
('A`)そ「…ブーン!」
( ;^ω^)そ「あ!!ドクオ!!」
323
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:31:04 ID:uAhlUA660
川 ゚ -゚)「ふむ、お前がブーンか
。私はクー」
(,,゚Д゚) 「ギコだ」
川 ゚ 々゚) 「くるぅー!」
('A`) 「だそうだ、そちらのお連れ様は?」
( ^ω^)「えーっと、兄者です」
( ´_ゝ`)「…どうも」
川 ゚ -゚)「しかし、閻魔様はどこに…」
するとシュルルルと音が聞こえる。
先ほどの大きな机の上に黒のような、紫のような、竜巻ができている。
「むむ!?兄者とクーとギコにくるうとお客様二名であるか?!どの姿をとれば…」
川 ゚ -゚)「…どんなすがたでもいいですよ閻魔様」
(,,゚Д゚) 「俺もだ」
川 ゚ 々゚) 「くるぅー!」
( ´_ゝ`)「…俺は、今は久々の閻魔様に会いたいな」
「…了解した」
竜巻はこの中で言えば兄者に一番近い形態をとった。
( ФωФ)「…久々だな、兄者」
( ;_ゝ;)「ひさ、し、ぶり…」
( ;^ω^)「……」
('A`;) 「お、おい、ブーン、なんであいつ泣いてんだ?!」
( ;^ω^)「それが、いろいろあって…」
( ФωФ)「…久々にお前の絵が見たい、ギコ、袋の物を出しなさい」
(,,゚Д゚) 「はい」
ギコの袋が開かれる。
324
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:33:26 ID:uAhlUA660
( ´_ゝ`)「緑の絵の具とスケッチブック…」
( ФωФ)「好きな物を、描きなさい」
( ´_ゝ`)「好きな…もの?」
兄者はスケッチブックを開き、緑の絵の具チューブをグニャリと曲げる。
出てきた緑を指に付け、迷うこと無くスケッチブックに線を引く。
( ´_ゝ`)「俺に似てて」
( ´_ゝ`)「俺の言うこと聞かなくて」
( ´_ゝ`)「俺のことウザイとか言っちゃって」
( ;_ゝ;)「一期一会な『世界』観光が大好きな!」
紙に描かれた弟者は最初に閻魔に見せた弟者ではなく。
紛れもない彼が一緒に歩んで来た弟者だった。
325
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:36:10 ID:uAhlUA660
閻魔が再びシュルルルと竜巻になったと思えばまたシュルルルと戻ってきた。
( ФωФ)「…これっきりである」
背にはおそらく、兄者の新しい『世界』から連れられた弟者がいた。
(う<_- )「ん…?」
( ;_ゝ;)「弟者!!ごめん!ごめん!痛かったよね?ごめんね!ごめんね!」
(´<_` )「兄者…俺こそごめん…言葉遣い…気をつけるから」
( ´_ゝ`)「ううん、いい。弟者は弟者らしく行きたい『世界』行って俺のことウザがってて。それが弟者だから」
(´<_` )「…そう?じゃあ今度一緒に観光しよう、『世界』。兄者のへったくそなスケッチ旅行も兼ねて」
( ´_ゝ`)「…早速酷い」
(,,゚Д゚) 「とりあえず、俺の功績でハッピーエンドか」
川 ゚ -゚)「よくわからんが私にはお前がただのパシリに見えたが」
川 ゚ 々゚) 「くるぅー」
326
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:37:30 ID:uAhlUA660
( ФωФ)「…では、そこの二人、罪と罰の時間である!!!」
閻魔が僕らに手を翳す。
( ;^ω^)「ひえええ!パンに埋もれるのは嫌だお!!」
(;'A`)「死んでもいいって思ったらなんでも出来る気がしてきた!」
ばっちこい!とドクオが自分の胸を叩く。
てか地獄にいる時点で死んでるんじゃ…あれ?
( ;ФωФ)「お、おかしいである!二人が死んだ記録がどの『世界』にも無いである!!」
(´<_` )「え、そんなことあり得るの?」
( ;ФωФ)「むむ…確かイケナイ言葉とかイケナイ場所に行くとかイケナイ行動することで自動的に地獄に落とされる強制システムはあったであるが…そんな行為をしてるわけでもないし…」
川 ゚ -゚)「システムを確認してはいかがですか?」
( ;ФωФ)「うう、まあ、念には念を入れてやってみるである」
ピピピと大きな机の上にあるコンピュータを閻魔は弄る。
( ;ФωФ)「…は?」
閻魔の操作によるものか、スクリーンのように空中にコンピュータの画面が映し出される。
そこに出された文字は忘れもしない。
『強制地獄送信システム
ワード:ちくわ大明神
猶予:12時間以内に他者に口語伝達(ただし一個体一度のみにしか効果無い)』
327
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:39:07 ID:uAhlUA660
( #ФωФ)「…誰である…こんなことを…」
(,,゚Д゚;) 「あ…俺『春風』でいい感じに酔った時にちくわ食べたくて…弄っちゃったかも」
( #ФωФ)「ギコ…お前へ罰を下す!『春風』はしばらく禁止!!」
(,,;д;) 「そ、そんなぁ…!」
( ;^ω^)「そ!そんなことより僕らですお!!現世に戻れるかお?!」
( ;ФωФ)「申し訳ない…大丈夫である…今手続きを取ったである!!」
閻魔は竜巻になり僕らの周りを旋回する。
( ´_ゝ`)ノシ(´<_` )ノシ
(,,;д;) ノシ川 ゚ -゚)ノシ川 ゚ 々゚) ノシ
( ^ω^)ノシ('A`)ノシ
短い間だけど、ありがとう、楽しかったよ。
みんなの口が同じように、同じ時、同じ場所で動いた気がした。
328
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:40:57 ID:uAhlUA660
( -ω-)「ん…」
( ^ω^)「…おっ?」
目を開けると白い天井。
辺りは全体的に、白い。
('A`) 「病院だ」
( ^ω^)「!ドクオ!!」
('A`) 「しっ」
ドクオは指を口に当てた。
ふとドクオの横を見ると彼の母親がベッドに突っ伏して寝ている。
一人息子が地獄に行ったんだ、心配です離れられないに違いない。
('A`) 「どの先生だろうな、救急車呼んだの」
そういえば、現世の記憶は教室が最後。普通に考えれば教室で唐突に倒れた僕らは救急車に運ばれ、生死危うい状況で寝せられていたのかもしれない。
('A`)「誰そ彼時、ってな」
( ^ω^)「へ?」
('A`) 「この時間帯だよ」
窓を見る。確かに明け方だ。
不意にツンに会いたくなった。
( ^ω^)「…行ってくるお」
ドクオはどこに、とも、やめろ、とも言わなかった。
('∀`) 「…いってこい」
こういう時、こいつと友達で良かったなぁと思う。
329
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:43:04 ID:uAhlUA660
ツンの家まで来ると僕は途端に緊張してしまった。
走って来たから暑いけど冬に入院着一枚だった。
こんな時間に突然来るなんて、しかも今日土曜だから休みだ。
もしかしたら爆睡中かもしれない。
( ;^ω^)「うう〜」
いまいちチャイムを押すタイミングが掴めないでいたまま玄関ドアの前でウロウロ。
すると。
ガチャリ。
ξ゚⊿゚)ξ「あ…」
( ;^ω^)そ「……!!!」
扉は開かれてしまった。
ーーー
「近くの公園に行きましょう」
ツンはそういって入院着の裾を引っ張りながら僕を近くの公園まで引きずる。
目印の時計が見えた。
只今AM7:00。僕にとって、休みの日のこの時間はかなりの早起きだ。
目印の時計の前で立ち止まり、ツンは振り向いた。
ξ゚⊿゚)ξ 「…ほんと、馬鹿なんだから…」
ポタポタとツンの目から涙が落ちた。
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/boonpic2_426.jpg
ξ;ー;)ξ「私の変な呪いのせいで、あんたが死んだと思ったら……」
雪が舞う。
そして僕も泣いた。
ξ;ー;)ξ「…どうしたの?ブーン?何か悲しいの?」
( ;ω;)「悲しいわけじゃないお、嬉しいんだお」
僕をこんなにも想っている人がいる。
そして、僕もその人のことを想っている。
それだけで、それだけで。
ξ゚⊿゚)ξ「…ばーか」
ピンクのマフラーの僕の幼馴染は泣き顔で僕に抱きついた。
330
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:45:47 ID:uAhlUA660
ーーー
ーー
ー
アルバムと両親の日記を読む。
見られるようなところに置いている方が悪いと大人気もなく思ってみる。
私もいい大人なのにね。
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/GwB5xhcmso.jpg
| ^o^ |「どうしましたか、ねえさん」
ζ(゚ー゚*ζ「あら、ぶうむ。丁度いいところに」
| ^o^ |「?」
ζ(゚ー゚*ζ「ちくわ大明神」
| ^o^ |「??」
そういって私はアルバムと日記を出しっ放しで部屋を出た。
数時間後。
| ^o^# |「姉さん!!」
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/boonpic2_422.png
ζ(゚ー゚*ζ「今頃気づいても遅いよ?」
ξ゚⊿゚;)ξ「ちょっと!またデレはぶうむを虐めて!」
( ;^ω^)「ああ!僕の日記が!!」
| ^o^# |「ぼくが じごくに おちたりでも したら!!」
ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫よ、そんなシステムぐらい消去したはずよ」
他人事のように知らんぷり。
弟が姿を消したのはそれから12時間後のことだった。
331
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:48:14 ID:uAhlUA660
「ここは どこですか?」
「ん?弟者ーなんかこいつ見たことある気がしない?」
「…ブーンに似てる」
「ぶーんは ぼくの ちちです」
「おお!ブーンの子どもか!ドクオは元気か?」
「どくお おじさんは げんきです」
「…ふむ、そうか、しかし閻魔様、システム残してたんですね」
「…あの二人がまた来ないかなって思ったのである」
「くるぅー!」
ζ(゚ー゚;ζ「…遅いわね」
( ^ω^)「大丈夫だお、ちょっと居心地がいいだけだお」
ξ゚⊿゚)ξ「って、ブーンも言ってるし、大丈夫なのよ」
ζ(゚ー゚;ζ「母さんは地獄知らないんでしょ?」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーンが言うんだから安全よ」
( *^ω^)「おっおっ」
この『世界』には大好きな君と罰と罪と呪いがある。
君罰罪呪のようです
おわり
332
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 04:55:08 ID:FYZWb.1I0
乙
全使用か、凄いし面白かった
333
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 15:28:31 ID:W/hJH7zg0
最後の最後でほっこりしたよ
乙乙
334
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 15:28:52 ID:CfpygESM0
今度こそ誰もいない予感・・・
('A`)
( )
. ||
いざ、さっくり作品投下へ!!
ヘ( 'A`)ノ
≡≡ (┐ノ
:。; /
335
:
なんだぁ・・・居たのかぁ・・・
:2012/12/19(水) 15:30:06 ID:CfpygESM0
('A`)なあ、どう思う?
(´゚ω゚`)なんくるないさー!
川 ゚ -゚)さてね、何処に居るんだろうな?ギコちゃんとしぃちゃん
(´゚ω゚`)アビドス!アビドス!チャナッカレ!
('A`)猫だもんな〜それに発情期の季節だから二匹でランデブーして
今頃子宝に恵まれてるんじゃね?
川 ゚ -゚)厄介だな、依頼書にも子宝に恵まれる前に見つけてくれと書いてある
(´゚ω゚`)アドヴァース!アドヴァース!アグリーメント!
('A`)めんどくせ、これ幾らの仕事だっけ?
川 ゚ -゚)社長、依頼料前金だけで幾らでしたっけ?
(´・ω・`)100万円です・・・
(*'A`)なんと!?で、成功報酬は!
(´;ω;`)1000万円です・・・
(´・ω・`)ショボン探偵事務所のようです
336
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 15:31:55 ID:CfpygESM0
(´・ω・`)やあ、僕の名前は諸星梵太。皆からはショボンとか社長って呼ばれてるよ
(*'A`)ギコちゃ〜ん!しぃちゃ〜ん!出ておいで〜!
(´・ω・`)さっきのはちょっとした茶目っ気さ
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/boonpic2_421.png
川*゚ -゚)ドクオ!何なら役所に許可取って罠でも仕掛けようか?
(´・ω・`)今日も優秀な部下二人と依頼をこなしているんだ!
('A`)いや、このまま探そう!罠には猫よりハクビシンとかアライグマがかかるから非効率だ
(´・ω・`)探偵と言ってもバーローみたいに殺人事件とかじゃなく人探しやペット探しが
川 ゚ -゚)じゃあ仕方ない、軍事衛星ハックしてみるか
('A`)ああ、それなら俺はNシステム使って近辺探ってみるわ
(´;ω;`)主な仕事の筈なんだ・・・
川*゚ -゚)おっ!そっくりな猫ちゃん発見!
('A`)こっちもだ!だがトラックの運転手に拾われてる模様・・・
(´;ω;`)うっ・・・うっ・・・
337
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 15:32:51 ID:CfpygESM0
数日後
ξ*゚⊿゚)ξ本当にありがとうございました!ほら二人とも挨拶しなさい!
(,,゚Д゚)*゚ー゚)にゃあー!
川 ゚ -゚)2匹でいるとばかり思っていたのですが、しぃちゃんがトラックの運転手さんに
拾われていました
('A`)いやートラックの運転手を追いかけるのは苦労しましたよ
予定よりも三日かかりました
ξ゚⊿゚)ξあら、じゃあ報酬を弾ませていただきますわ
(;´・ω・`)あの・・・ただでさえ良い報sy
川*゚ -゚) *'A`)本当ですか!!!
ξ゚⊿゚)ξ母の教えですの、「他人には苦労に見合った報酬を払え」と
川*゚ -゚)ありがとうございます!!!!('A`*)
(´・ω・`)・・・ありがとうございます
338
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 15:33:55 ID:CfpygESM0
(´・ω・`)ねえ、ちょっと君達!
川 ゚ -゚)何ですか?社長、先日のキチガイの振りなら上出来でしたよ
(´・ω・`;)気付いていたのかい!?じゃあ何か突っ込んでよ!
('A`)すみません、手元に棒状のものが何も無かったもので
(´・ω・`;)違うよ!それじゃあ僕が変態みたいじゃないか!
川 ゚ -゚)え?違うんですか?('A`)
(´;ω;`)違いますぅ・・・朝青龍と白鳳ぐらい違いますぅ・・・
(´;ω;`)君達が依頼をこなしている時、いっつも僕を無視するから
仕方が無くやってみたんですぅ・・・
川 ゚ -゚)(だって忙しくて邪魔なんだもの)('A`)
(´;ω;`)うぐっ・・・うっ・・・
('A`)社長の努力は認めます、大体今回の件も社長の報酬を一番多くしています
川 ゚ -゚)何故だか分かりますか?
(´;ω;`)僕が社長だから?
339
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 15:34:49 ID:CfpygESM0
('A`)はい、そうです(本当は・・・)
川 ゚ -゚)だからしゃんとしてください(本当は・・・)
(´つω;`)・・・
(´^ω^`)うん!頑張る!
川 ゚ -゚) (捕まる時はあんたが主犯になるように仕立て上げてあるから)('A`)
(´^ω^`)僕が社長かぁ!そうだ!僕が社長なんだ!
(´^ω^`)・・・
(´・ω・`)報酬つり上げた事を説教しようと思ってたのに、何してんだ僕は
完
340
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 15:35:52 ID:CfpygESM0
以上になります
いやあ楽しかった!
341
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 15:57:34 ID:2HazhmywO
いいトリオだww
おつ!
342
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 17:25:21 ID:X1WwyAJA0
よし、ギリギリ間に合ったな
いざ投下せん
使用絵
ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/boonpic2_427.png
343
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:26:36 ID:X1WwyAJA0
lw´‐ _‐ノv「煙草吸ってもよろしいですか?」
ζ(゚ー゚*ζ「どうぞ。ところで一日に何本くらいお吸いに?」
lw´‐ _‐ノv「ふた箱くらいですね」
ζ(゚ー゚*ζ「喫煙年数はどれくらいですか?」
lw´‐ _‐ノv「30年くらいですね」
ζ(゚ー゚*ζ「なるほど。あそこにベンツが停まってますね」
lw´‐ _‐ノv「停まってますね」
ζ(゚ー゚*ζ「もしあなたが煙草を吸わなければ、」
[]゚⊿゚)[]「ちくわ大明神」
ζ(゚ー゚*ζ「あれくらい買えたんですよ」
lw´‐ _‐ノv「あれは私のコシヒカリですけど」
ζ(゚ー゚*ζ「ちょっと待って」
344
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 17:28:33 ID:CfpygESM0
いざ支援
345
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:28:42 ID:X1WwyAJA0
ζ(゚ー゚;ζ「もー……何度言ったらわかるのー…?ベンツだよベンツ。お米の品種なんて聞いてないよー…」
lw´‐ _‐ノv「コシヒカリを愚弄する輩、不届き千万。烏有に帰すがいい」
ζ(゚ー゚;ζ「辛辣すぎるでしょ…。みんなの前で漫才でもして盛り上げようって言い出したの、シューちゃんなんだからね?」
lw´‐ _‐ノv「承知の事実。しかしどうすれば皆が哄笑するようなネタになるのか、思索しながら試行している故」
[]゚⊿゚)[]
ζ(゚ー゚*ζ「そう…。でもさ、とりあえずはベンツでいこう?ほら、せっかく一度は完成したネタなんだしさ」
lw´‐ _‐ノv「ふむ、相分った」
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ、もう一回シューちゃんの最初のセリフからね。よーい…アクション!」
346
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:29:57 ID:X1WwyAJA0
lw´‐ _‐ノv「煙草吸ってもよろしいですか?」
ζ(゚ー゚*ζ「どうぞ。ところで一日に何本くらいお吸いに?」
lw´‐ _‐ノv「ふた箱くらいですね」
ζ(゚ー゚*ζ「喫煙年数はどれくらいですか?」
lw´‐ _‐ノv「30年くらいですね」
ζ(゚ー゚*ζ「なるほど。あそこにベンツが停まってますね」
lw´‐ _‐ノv「停まってますね」
ζ(゚ー゚*ζ「もしあなたが煙草を吸わなければ、」
[]゚⊿゚)[]「ちくわ大明神」
ζ(゚ー゚*ζ「ちょっと待って誰だお前」
lw´‐ _‐ノv「あれは私のコシヒカリですけど」
ζ(゚ー゚;ζ「!!?」
347
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:30:48 ID:X1WwyAJA0
ζ(゚ー゚;ζ「えっ……ちょっと待ってちょっと待ってちょっと待って?……あれは、私の?」
lw´‐ _‐ノv「コシヒカリですけど?」
ζ(゚ー゚;ζ「だからなんでベンツって言わないんだよ!!いや、じゃなくて!」
ζ(゚ー゚;ζ「何?シューちゃんの知り合い!?っていうか彼女は何、シューちゃん持参のお米なの!?」
lw´‐ _‐ノv「人間がお米と同一の存在であるはずは無し」
ζ(゚ー゚*ζ「だ、だよねー…。いや、なんか彼女=コシヒカリみたいに聞こえちゃったからさぁ…」
lw´‐ _‐ノv「ある意味ではそれも真実」
[]゚⊿゚)[]
ζ(゚ー゚*ζ「で、ええと…あなたは…?」
[]゚⊿゚)[]「ち…」
ζ(゚ー゚;ζ「…ち?」
[]゚⊿゚)[]「ちくわ大明神」
ζ(゚ー゚*ζ「まさか名前だったとは」
348
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:32:01 ID:X1WwyAJA0
ζ(゚ー゚;ζ「えぇー…聞いたことないよー…。AAテンプレにもそんな名前載ってないよー…」
lw´‐ _‐ノv「というかお主、推考するに、よもやツンではあるまいな?」
ζ(゚ー゚*ζ「えっ、ツン!?」
[]゚⊿゚)[]
ζ(゚ー゚*ζ「うわー……本当だ。よーく見たらツンだ。何で気が付かなかったんだろう…」
lw´‐ _‐ノv「恐らく、彼女の巻き髪の双方共に、ちくわが装着されていることが原因であるな」
[]←ちくわ
ζ(゚ー゚*ζ「うわー……本当だ。でっけーちくわ……」
349
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:33:17 ID:X1WwyAJA0
ζ(゚ー゚;ζ「ていうかなんでだよ!!」
ζ(゚ー゚;ζ「なんでツンが自慢の巻き髪にちくわを装着して平然と立ってるんだよ!!」
[]゚⊿゚)[]「ちくわ大明神」
ζ(゚ー゚;ζ「なんでちくわ大明神しか言葉を発さないんだよ!!」
lw´‐ _‐ノv「奇異もこの上なき…。然し…」
lw´‐ _‐ノv「ふむ、然るに其の奇怪面妖なちくわが、ツンを変質させたことに因由していると見るが…」
ζ(゚ー゚*ζ「それってつまり、ちくわを外せば元に戻るってこと?」
lw´‐ _‐ノv「応」
ζ(゚ー゚*ζ「うーん、じゃあやってみるけど…」
ζ(゚ー゚*ζ「ちょっとごめんよツンー」
[];゚⊿゚)[]「ちくわ大明神!ちくわ大明神!」イヤイヤ!
ζ(゚ー゚;ζ「ちょ!暴れないで!そんなにこのちくわ気に入ってんの!?」
350
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:34:36 ID:X1WwyAJA0
( ・∀・)「おーう、2人してなーんで反復横跳びなんてやってんだー?」
lw´- _-ノv「複雑怪奇なちくわに周章狼狽。但し今、盤石の陣は整った…」
( ・∀・)「もうちょっと解りやすく」
lw´‐ _‐ノv「ツンの巻き髪にちくわが。取ってほしい。ちくわ大明神」
( ・∀・)「OK。ってか何その状況…。……ちくわ大明神?」
[];゚⊿゚)三[];゚⊿゚)[]「ちくわ大明神!ちくわ大明神!」バッバッ!
ζ(゚ー゚;ζ三(゚ー゚;ζ「あーもー!ちょこまかとっ!大人しく…しなさいっ!」バッバッ!
(;・∀・)[][]「おら」ポンッ
ξ゚⊿゚)ξ「!」
ζ(゚ー゚;ζ「……後ろからとは……卑怯だぞモララー…!」
(;・∀・)「ひ、卑怯とか…。いいじゃねーか取れたんだから……」
351
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:35:56 ID:X1WwyAJA0
( ・∀・)「…で、一体どういう状況なの?」
ζ(゚ー゚*ζ「えーっと…それは」
ξ゚⊿゚)ξ「…ちくわ大明神」ビシッ
( ・∀・)「……へ?」
lw´‐ _‐ノv「治っていない…だと…?」
ζ(゚ー゚;ζ「…ていうか、何かモララーの方を指差してない…?」
(;・∀・)「俺はちくわ大明神なんかじゃないぞ…?」
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」ビシッ!
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神!」ビシッ!
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神!!」ビシッ!
( ・∀・)(……な…何だ………?)
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神!!」ビシッ!
( ∀ )(う…っ頭が……ぐ………いて…ぇ……)
ζ(゚ー゚;ζ「……モララー?」
352
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:36:53 ID:X1WwyAJA0
ξ゚⊿゚)ξ「 ち く わ 大 明 神 ! ! 」ビシィィッ!!
( ∀ )「ぐっ、うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
lw´;‐ _‐ノv「!!」
ζ(゚ー゚;ζ「モラ…ラー……?」
( ∀ )
( ∀ )「………ちくわ」
( ・∀・)「ちくわ大明神」ビシィッ!
ζ(゚ー゚;ζ「なっ…!」
lw´;‐ _‐ノv「どういうことだ…!」
( ・∀・)「ちくわ大明神!」ビシッ!
( ・∀・)「ちくわ大明神!」ビシッ!
( ・∀・)「ちくわ大明神んん!」ビッシィィッッ!
lw´;‐ _‐ノv「な…何かがおかしい…!とにかく、ここから逃げようぞ!」
ζ(゚ー゚;ζ「あ、う、うん!」
353
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:38:25 ID:X1WwyAJA0
〜そして〜
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神!」ビシッ!
(;><)「うああああああああああああああああああ!!!」
( ・∀・)「ちくわ大明神!」ビシィッ!
ミ,,; Д 彡「おああああああああああああああああああああああ!!!」
从; ∀从「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神!!」ビシビシィィッ!!
(;´ _ゝ `)「ぐっがあああああああああぁぁぁぁぁぁぁああ!!!?」
(;<〇><〇>)「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!」
ザッザッ(´・_ゝ・`)( ><)从 ゚∀从ξ゚⊿゚)ξ「「 ち く わ 大 明 神 」」(・∀・ )ミ゚Д゚,,彡(<●><●> )ザッザッ
…
354
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:39:29 ID:X1WwyAJA0
〜とある場所〜
「ふふふ、よく集まってくれた諸君」
「これ程の人数が集ってくれるとは…ふふ、私は今歓喜に満ちているぞ!!」
「目的達成の日は近い。さぁ…これから更に勢力を…洗脳を拡大させ、そして私を頂きへと導くのだ!!」
('e')「【全おでんの具ちくわ化計画】のためにっっ!!!」
ちくわ('e')
薩摩揚げ(´・_ゝ・`)
はんぺん( ><)
厚揚げ从 ゚∀从 「「ちくわ大明神」」
ごぼう巻きξ゚⊿゚)ξ
(・∀・ )がんもどき
「「ちくわ大明神」」 ミ゚Д゚,,彡つみれ
(<●><●> )もち巾着
355
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:40:34 ID:X1WwyAJA0
('e')「さぁ!再度ゆくのだ精鋭達よ!!ちくわ大明神の名の元に、他のおでんの具たちも洗脳してしまえ!!」
('e')「『自分はちくわだ』と思い込ませるのだぁぁぁぁぁぁああ!!!」
ザッザッ(´・_ゝ・`)( ><)从 ゚∀从
(・∀・ )ミ゚Д゚,,彡(<●><●> )ザッザッ
ξ゚⊿゚)ξ「……」
('e')「ふっふっふっ……。……む?ツンよ、お前もゆくのだ。さぁ、早く」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
ξ゚⊿゚)ξ「………あれ?ここは……」
(;'e')(ッ!?…もしや、洗脳が解けた…!?)
(;'e')「ちっ、ちくわ大明神!ちくわ大明神!!」ビシビシィッッ!!
_,
ξ゚⊿゚)ξ「?」
(;'e')(くっ、駄目か…!!)
356
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:41:28 ID:X1WwyAJA0
ξ゚⊿゚)ξ「……あー…全部思い出したわ…セント!!」
('e')「……ふっ、そうか。洗脳が解けたのなら仕方がない。どうした?ごぼう巻き」
ξ゚⊿゚)ξ「…あんた何やってんのよ」
('e')「愚問だな。見ればわかるだろう。洗脳だ。お前ら自分たちのことを、ちくわだと思い込ませてるんだよ!」
ξ゚⊿゚)ξ「何でそんなことしてんのかって聞いてんのよ!!」
('e')「ふっ…、聞きたいか?ならば教えてやろう…。その前に」
('e')「止まれ!ちくわ大明神!!」
ピタッ(´・_ゝ・`)( ><)从 ゚∀从
(・∀・ )ミ゚Д゚,,彡(<●><●> )ピタッ
('e')「ツンを囲め」
ザッ ザザッ
ξ゚⊿゚)ξ「……」
('e')「ふふふ…。悪く思うなよ?」
357
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 17:42:00 ID:CfpygESM0
なんだ、ちくわだったのか
358
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:42:23 ID:X1WwyAJA0
ξ゚⊿゚)ξ「ふん。どうでもいいわよ。で?何でそんな馬鹿げたことをしてるの?」
('e')「簡単さ。自分の力を、誇示したいだけさ」
ξ゚⊿゚)ξ「はぁ?ますます分からないわね。こんな狭い鍋の中で、力なんて見せつけてどうすんのよ」
('e')「わからないだろうなぁ、所詮ごぼう巻きには!あゝごぼう巻きごぼう巻き!」
ξ#゚⊿゚)ξ「チッ!ざけやがってちくわ野郎がぁぁぁああ!!」
('e')「おっとぉ!いいのか戦っても?こっちには6人の部下がいるんだぜ?」
ξ#゚⊿゚)ξ「ッ…この魚クズ野郎……」
('e')「ふっふっ、まぁ聞けよ。確かにこんな狭い鍋の中だ。ただ力を誇示したって意味がない…」
('e')「でもなぁ、はっきりと上下関係ができちゃってるのは事実なんだよなぁ」
('e')「いつだって強いのは大根のシュールさ!ヤツはおでんの具不動の人気No1!大人は勿論子供にも人気がある!」
('e')「そんな人気No1の座に、一度は就いてみたいじゃないか!なぁ!」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
359
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:43:18 ID:X1WwyAJA0
('e')「そこで俺は考えた。どうすればちくわの俺が人気No1の座を勝ち取れるかを…。そうして辿り着いたのが、洗脳という手段さ!」
('e')「まずは全おでんの具に『自分はちくわだ』と思い込ませる。そうすれば自己暗示効果で、自然とそいつはちくわ味になる!」
('e')「人間たちは驚くだろう…。鍋には大根を入れたはずなのに、そいつがちくわ味になってるんだからな…!」
('e')「全てちくわ味になれば、ちくわがNo1となる。当然の帰結だよな。だってその鍋にはちくわしか入っていないんだから」
('e')「ふっ、そしていつしか人間たちはおでんが話題になったときに、こう言ってくれるだろう。『おでんの中ではちくわが一番』と…」
('e')「こうして人伝いにちくわは全国に波及していき、俺は全国的におでんの具人気No1を勝ち取れるってわけさ!!」
('e')「ふっははははははは!!お前はそのための礎に過ぎないんだよ!ごぼう巻き!!」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
ξ゚⊿゚)ξ「ハッ、くだらないわね……」
('e')「なにぃ?」
360
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:44:49 ID:X1WwyAJA0
ξ゚⊿゚)ξ「誰が人気No1かなんて、どうでもいいことじゃない」
ξ゚⊿゚)ξ「色んな具があってこそのおでん。ちくわしか入ってないような鍋なんて、食べる気にもなれないわ」
ξ゚⊿゚)ξ「それにちくわは、そんなことしなくったって既に人気あるじゃないの馬鹿馬鹿しい…」
('e')「……既に人気があるだってぇ……?」
('e')「そうさ。人気はあるさ。俺はおでんではもう大手と言っていいくらいの地位は築いているつもりだ」
ξ゚⊿゚)ξ「…じゃあどうして」
(#'e')「つってもなぁ、その主な消費者は子供なンだよ!子供!ガキ!」
(#'e')「まだ味覚が完全に開花していないガキなんかに美味い美味いって言われても、こっちは満足しねーんだ!クソッ!!」
(#'e')「大人の人間は大抵、ちくわなんて脇役としか見てねー!下手したら入れられないことも多い!」
(#'e')「しかし大根はどの世代でも必ず入れる…。俺だって…、ちくわだってそんな風になりたいんだ…っ」
(#'e')「お前は……それでも俺のこの考えが馬鹿馬鹿しいとでも言うのか!!」
361
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:45:55 ID:X1WwyAJA0
ξ-⊿-)ξ「……思わないわね」
('e')「ケッ…、じゃあ黙って見てろやごぼう巻き」
ξ゚⊿゚)ξ「でもあんたのやり方を、黙って見過ごすワケにはいかないわ」
('e')「…そうかよ。俺より人気のないお前なら、分かってくれると思ったんだけどな。致し方ない」
('e')「ちくわ大明神!ツンを洗脳し直せ!!」
ザザッ!(´・_ゝ・`)( ><)从 ゚∀从
(・∀・ )ミ゚Д゚,,彡(<●><●> )ザザッ!
ξ゚⊿゚)ξ「…無駄よ。もうちくわ大明神なんて、変な呪文で惑わされたりはしないわ」
('e')「ああ、お前には呪文を言っただけじゃあ洗脳はできない…」
('e')[][]「ただし、これを使えば話は別だがなぁ!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「それは…巨大ちくわ!?」
362
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:46:45 ID:X1WwyAJA0
('e')「ふっふっふっ。そう、これは洗脳効果を強めてくれる特殊アイテムだ」
('e')「俺はまず、練り物や揚げ物などの加工品から洗脳をし始めた!ちくわと同じ加工品なら、洗脳にもかかりやすいからだ」
('e')「しかしお前、ごぼう巻きは、ごぼうという野菜が入っている!これでは洗脳は容易ではない…」
('e')「だから呪文の他にアイテムを使うことで、洗脳を完璧にできた。つまりこれを再びお前に嵌められれば…!」
ξ;゚⊿゚)ξ「また洗脳にかかってしまう…!」
('e')「そういうことだ!ゆけっ!しもべたちよ!!」
( ・∀・)[]「ちくわ大明神っ!」グワァッ!
从 ゚∀从[]「ちくわ大明神っ!」グワワァッ!
ξ;゚⊿゚)ξ「ぐっ……」ガシガシィッ!
('e')「ふははははははは!!素直に洗脳されたほうが楽だぞっ!?」
363
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:47:36 ID:X1WwyAJA0
ξ;゚⊿゚)ξ「誰が…大人しく洗脳なんか……ッ!モララー!!」グググッ
( ・∀・)[]「ちくわ大明神っ」グググッ
ξ;゚⊿゚)ξ「思い出して!自分の味を…!がんもを思い出すのよ!!」
( ・∀・)[]「ちくわ大明神っ!」グッグッ
('e')「はっ、無駄無駄ぁーーーー!!今のモララーは、ち・く・わ!なんだからなぁー!!」
( ・∀・)[]「ちくわ…大明神ーっ!」バッッ!
ξ;゚⊿゚)ξ「きゃっ!?」
ドタァッッ!!
ξ;-⊿゚)ξ「イっツツ……ちっくしょ…」
( ・∀・)[]「ちくわ…大明神…」ザッザッ
ξ;゚⊿゚)ξ(呼びかけはダメか…まるで聞こえていない…)
ξ゚⊿゚)ξ(でも…今モララーの腕が鼻先を掠めた時…確かにがんもどきの匂いがした…)
ξ゚⊿゚)ξ(まだ完全にちくわになったわけじゃない……それならっ!!)
364
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 17:48:22 ID:FkOfLKIc0
腹減ってきたぞ畜生www
支援!
365
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:48:31 ID:X1WwyAJA0
( ・∀・)[]「ちくわ大明神!」バッッ!
ξ;゚⊿゚)ξ「ぐっ!」ガシィッ!
('e')「クックッ……もう諦めたらどうだぁ?所詮、女の力じゃ男には勝てん」
ξ;゚⊿゚)ξ「ええそうね…。でも、最後の悪あがきくらいさせてちょうだい」
('e')「全く、無駄だということがわからないのか…。これだからエセ薩摩揚げは…」
ξ#゚⊿゚)ξ「うっせぇぇぇぇぇええ!!これでも食らええぇぇぇぇぇぇえええ!!!」
(;・〜・)[]「ちく…がもがっ!?」ズボォ!!
(;'e')「なっ!?モララー自身の腕を…食わせた!!?」
ξ゚⊿゚)ξ「思い出して!!あなたはまだ完全にちくわになったわけじゃない!!」
ξ゚⊿゚)ξ「自分の味を…がんもどきを思い出すのよ!!モララー!!!」
(;・〜・)「がもっ…がががぐっ……」モグモグッ
ξ;゚⊿゚)ξ「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」グイグイ!
(; 〜 )「ぐもっ……ぐ…ぐ」モグ…モグ…
(; 〜 )「………ンーー!……ンーー!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ハッ!?」ズボアァァ!!
366
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 17:49:19 ID:CfpygESM0
がんもはぎっしりした奴より安くてクタクタになる奴のほうが好きなんだ
支援
367
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:49:42 ID:X1WwyAJA0
(; ∀ )「ブハーーーーーッ!!ゲホッ!ゴホッ!ガホッ!」スーハースーハー
ξ;゚⊿゚)ξ「……モララー?」
(;・∀・)「あー……思い出させてくれて、ありがとうよ…」ゲホッ
ξ*゚⊿゚)ξ「戻った!!」
(;'e')「なっ……にぃぃぃぃぃいいーーーーーーーー!!!?」
(;・∀・)「ちっくしょー…。もっと優しい方法は無かったのかよー…。自分の腕食わせるってお前……」
ξ;゚⊿゚)ξ「だって仕方ないじゃない!呼びかけてもダメだったんだから!!」
( ・∀・)「まぁ戻れたからいいけどよ…。……さて、他の奴らも元に戻しますか。強引だけど」
ξ゚⊿゚)ξ「りょうかいっ!!」
(;'e')「くっ…!し、しもべたち!やってしまえ!!ちくわ大明神!!」
(´・_ゝ・`)( ><)从 ゚∀从「「ちくわだい―――…」」ミ゚Д゚,,彡(<●><●> )
368
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:50:37 ID:X1WwyAJA0
(;´・ ゝ・`)「モガッ!?」
从;゚〜从「ガモモッ!?」
(;><)「ぐっむ!?」
(;<●><●>)「モグッ!?」
ミ,,;゚〜゚彡「ゴモッ!?」
( ・∀・)「おらぁ!さっさと起きろお前ら!!」グイグイ
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわじゃない!自分の味を!思い出してっ!」グイグイ
(;'e')「なっっ……」
(;´・_ゝ・`)「ハッ…!」
从;゚∀从「……あっれ…?」
(;><)「ココどこなんです?わかんないんです!」
( <●><●>)「……私には…全てわかっています…」
ミ,,;゚Д゚彡「絶対分かってないだろお前……」
(;'e')「にぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいい!!!??」
369
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:51:30 ID:X1WwyAJA0
ξ゚⊿゚)ξ「これで洗脳は全て解けたわ。あんたの目論見も、これで終わりよ!」
( ・∀・)「まー観念しなってこった」
(;'e')「み…認めんぞ……。俺は…ちくわが…一番なんだ……っ!」
( ・∀・)「そんなのは人間たちが決めるこったろーて。具である俺たちが、とやかく言う話じゃ…」
ξ゚⊿゚)ξ「待って」
( ・∀・)「んあ?」
ξ゚⊿゚)ξ「そんなに自分が人気がないと思うのなら…、子供にしかウケないと思っているのなら、聞いてみればいいじゃない」
(;'e')「……聞く?」
ξ゚⊿゚)ξ「私たちが鍋に入れられて、暫く経つわ…」
ξ゚⊿゚)ξ「そろそろ、鍋が開くはずよ…」
370
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 17:51:52 ID:Lj6zfFwA0
間に合わんから支援に回ろう
お腹減ったよ
371
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:52:21 ID:X1WwyAJA0
〜内藤家の食卓〜
(*^ω^)「それでは、オープンだお!!」
カパッ!
(*'A`)「うおーーー!!うまそーーーーっ!!!」
(*´・ω・`)「いい煮え具合だね。ダシ汁が香しく食欲をそそる」
(*^ω^)「昨日から仕込んでたから、ダシはしっかり染み込んでいるはずだお!!」
(*'A`)「もう我慢できない!食おう食おう!」
(´・ω・`)「おでんはアツアツが一番おいしいからね」
( ^ω^)「では手を合わせてください!」
(*'A`)人 (*´・ω・`)人「「いただきまーす!!」」人(^ω^*)
372
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:53:19 ID:X1WwyAJA0
(*'A`)「ホフホフッ!…うっまいいい!!」
(*´・ω・`)「うーん、やっぱりおでんの大根は最強だね。大根を一番美味しく頂ける」
(*^ω^)「だおね。大根をこれ以上美味く調理するのは至難の業だお」
(*'A`)「ねぇ、大根は勿論美味いんだけどさ。みんなは何の具が一番好き?俺はがんも!」
(*^ω^)「がんもいいおね〜。あれをひと噛みすれば、ダシ汁がこぼれそうになるほど口の中で溢れてたまらんお!」
(*^ω^)「ブーンは大根も捨てがたいけど、僅差でこんにゃくがトップだおね。こんにゃくを大量に食えるのはおでんだからこそだお!」
(´・ω・`)「確かにこんにゃくも、おでんに入ると途端に頬張れるくらい美味しくなるよね」
(*´・ω・`)「僕のNo1は、ちくわかなぁ。がんもに負けず劣らずダシ汁を吸うし、何より大きくなるんだよね。焼いたりするより、お得感が出て好きだなぁ」
(*^ω^)「練り物ならごぼう巻きだって負けてないお!ごぼうと練り物の組み合わせは、もはや奇跡だお…!」
ワイノ(*'A`)(*´・ω・`)(^ω^*)ワイノ
373
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:54:33 ID:X1WwyAJA0
〜鍋の中〜
('e')「………」
ξ゚⊿゚)ξ「ちゃんといたじゃない。大人でも、理解してくれる人が」
('e')「……一人だけだ。例外は、いくらでもいる……」
( ・∀・)「そいつらにさえ分かってもらえば、いいじゃねぇか。俺は満足だぜ」
ξ゚⊿゚)ξ「それでも納得できないっていうのなら、今度は姑息な手段なんかじゃなく、純粋に味で勝負することね」
ξ゚⊿゚)ξ「自己暗示効果が本当にあるのなら、そうね…自分は美味しいんだって思えば、そうなるはずじゃないかしら」
('e')「……」
('e')「ごぼう巻きだって負けてない……か……」
ξ゚⊿゚)ξ「え?」
('e')「いや……なんでもない………」
('e')(それも、そうかもしれんな……)
374
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:55:24 ID:X1WwyAJA0
( ・∀・)「お、お玉がきたぞ」
ξ゚⊿゚)ξ「行ってらっしゃいな」
('e')「ああ……」
('e')「……」
('e')「ありがとう……」ボソッ
ξ゚⊿゚)ξb d(・∀・ )
375
:
ξ゚⊿゚)ξ「ちくわ大明神」
:2012/12/19(水) 17:56:21 ID:X1WwyAJA0
〜内藤家の食卓〜
(*'A`)「ちょっとお玉貸して。そろそろがんも欲しい」
(*^ω^)「お〜。じゃあブーンはごぼう巻き貰おうかお〜」
(*´・ω・`)(ちくわ美味しい…)
('e')「…」
(*-e-)「…」
おわり
376
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 17:56:25 ID:FkOfLKIc0
具が全部齧られてる件wwwww
377
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 17:57:54 ID:FkOfLKIc0
おつー!ほっこりわろた
378
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 17:58:16 ID:CfpygESM0
乙!
>>376
逆に考えるんだ、煮崩れしちゃったと考えるんだ
379
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 18:00:58 ID:X1WwyAJA0
冬ですね
冬はやっぱりコタツでおでんですよね
かなり速足で詰め込んだ感ありまくりですけど、とりあえず書き終われてよかったです
みんな、おでん食おうぜ
補足すると、ζ(゚ー゚*ζはたまごです
あと('e')の参謀役でちくわぶの*('')*を出そうともしましたが、やめました
ごめんねヘリカル
380
:
司会者
:2012/12/19(水) 18:01:16 ID:u9MvURcE0
18:00だよー!
とりあえずミニラノベ祭りの投下の部はここまで!
十分絵祭りは21:00からVIPでやる予定!
皆よろしくー!
381
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 18:03:06 ID:X1WwyAJA0
あ、あと自分もがんもはくったくたの汁吸い込みまくりのが好きです
>>366
とはいいおでんが食えそう
支援ありがとうございました!
382
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 18:05:09 ID:FkOfLKIc0
お、VIPか!おっけー!
383
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 18:07:05 ID:igXUNcSM0
お、またやるのか
とりあえず皆お疲れ
384
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 18:07:15 ID:Lj6zfFwA0
[]゚⊿゚)[]←かわいい
汁たっぷり吸ったちくわ食べたいなー
乙乙
385
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 18:09:05 ID:X1WwyAJA0
今日もうやるのか!
これは楽しみ!
386
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 18:38:10 ID:FkOfLKIc0
VIPでやるのは賛成だけどこっちのスレはどうする?
387
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 18:40:47 ID:uAhlUA660
規制組が使うとかかね?
388
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 18:50:22 ID:L7.ftPoM0
総合のレス消費を気にする必要がなくなるな
こっちに投下された絵や感想をVIPにばんばん配達したらいいんじゃね
389
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 19:02:00 ID:VJfAlJa60
祭りおつ! 十分絵祭りwktk
>>209
75です っていうか思わず叫びそうになったじゃないかああああ(´;ω;`)
ありがとうございます!!
>>260
書いた者です
ロマにしか影がないとか、透き通った感じとか、ハート撃ち抜かれます
ありがとうございます!!
390
:
司会者
:2012/12/19(水) 19:25:51 ID:u9MvURcE0
速報、というかおしらせ
時間の都合で、十分絵祭りは22時開始になりんす。
それまでに英気を養い鉛筆を尖らせておいてくれ!
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