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ミニラノベ祭りのようです

310名も無きAAのようです:2012/12/19(水) 03:45:27 ID:uAhlUA660
あれは私がまだ人間の浮遊霊だった頃の話だ。
なぜ一人で泣いてたのかは今でもわからない。生前の記憶もなかった。周りに誰もいなかった。
無い無い尽くしのその状態はまだ幼かった私を涙させるには十分だったようだ。

まるで生まれてくる子どものようだ。

生まれた時孤独な新生児は医師に、助産師に、看護師に、母に、父に、親戚に抱かれるうちに孤独感が薄れ、泣き止む。私にとって閻魔様はそんな存在だった。

川; -;)「うっうっうっ…」
「どうしたのであるか?」
頭上から声が聞こえた。

それでも私はまだ泣いている。
「仕方が無いである…えいやっ!」
シュルルルルという不思議な音がした。

するとすぐに。

( ФωФ)「大丈夫であるか?」

頭上から聞こえたはずの声が目の前から聞こえてきた。

ttp://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/boonpic2_423.jpg

( ФωФ)「怖いものを見たのであるか?」
男は不思議そうに首を傾げる。

川;-;)「ひとりぼっちで寂しいの」
( ФωФ)「そうか…」
目の前の小さな大人は私に手を翳す。

( ФωФ)「ちょっと待つである…」
するとまたシュルリと何処かへ行った。


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