レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
第2回東方最萌トーナメント 39本目
-
◇インフォメーション(ルール詳細、トーナメント表、アップローダ等)
http://f39.aaa.livedoor.jp/~nullpopo/toho2/
◇コード発行所(投票は【コード必須】です。詳しくは>>3をご覧ください)
http://giants.s34.xrea.com/code06/code.cgi
○お絵描き板 http://az.ralt.jp/thbbs2/
○お絵描き板 http://th-alt.mine.nu/ (エログロ禁止)
○アップローダ http://thm.just-size.net/up/upload.html (小物向け,最大2MB)
○アップローダ http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/upload.html (最大20MB)
○アップローダ http://www110.sakura.ne.jp/~saimoe/upload/ (18禁,最大5MB)
基本ルール
・投票受付時間は0:00:00〜23:00:59。
・有効票は>>950まで。それ以降の投票は次スレにて。
・1人1票。2重投票すると、鈴仙の座薬で腸内幻想郷。
・[[コード]](半角大カッコ2つずつ)+<<キャラクター名>>(半角不等号2つずつ)の形式で有効票。
ただし、1レス内に規定より多い票があると無効に。
・中間票発表、結果速報は禁止。
・○○が劣勢なので…のような票数を題材にした支援、投票は荒れの元なので控えましょう。
・CATVやLAN等IDが重複する可能性がある場合は同一レス内で宣言を。後付け宣言は無効です。
・不意の二重書き込みはなるべく運営スレッドに報告を。
他スレッドへのリンク、追加ルールは>>2
-
――竹林。
青々とした穂先が天を衝き、月明かりに真っ直ぐその身を晒す。
草木も眠る丑三つ時。
夜の闇はますます濃さを増し、魑魅魍魎の跋扈する、人在らざるものの時間に。
――陰々と響く、何かの声。
それは、風に嬲られた竹達の悲鳴か、それとも姿なき者達の断末魔の叫びか――?
違う。
それは、竹林の中から聞こえていた。
「……ろしてやる……」
それは、人の言葉だった。
「……殺してやる……」
しかし――そこに込められた、噴出さんばかりの怨恨の響きは。
「……いつか、必ず……殺してやる……!!」
触れただけで、一切を焼き尽さんばかりの――憤怒は。
月の晩。
まるで巨人の見えざる手に弄ばれたように引き裂かれた竹林の中。
「――カグヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ――!!」
復讐を誓う、咆哮が――幻想郷の夜を震わせた――
第二回東方最萌トーナメント 上白沢 慧音 支援SS
人妖弾幕幻夜 東方永夜抄 〜 Imperishable Night.
Keine Kamishirasawa & Mokou Huziwara –お前”も紅”色に染まれ-
-
「けんけん――ぱっ。けん、けん――ぱ!」
もう、日も暮れようかという刻限。
聞こえてきたその声に、私はふっと顔を上げる。
田んぼの畦で、子供達が時間も忘れて遊びに夢中になっていた。
子供達の、こういった姿というのは実に微笑ましいものがある。
しかし、こうも日が暮れていては話も違ってくる――
「こら――そこの少年達。何時まで遊んでいる?」
私がそう声をかけると、少年たちは揃って顔を上げる。
私の顔を見るや否や、その瞳をきらきらと輝かせて――
「あ――慧音おねえちゃんだ!」
嬉しそうに足元に駆け寄ってくる子供達に、しゃがみ込んで私はその目の高さを合わせた。
「楽しかったのか?」
「うん!」
「ねえ、慧音おねえちゃんもいっしょにやろう?」
「そうしたいところだが……もう日も暮れる。遊ぶのはまた今度にして、今日はもう家に帰るんだ」
「えー?」
まだまだ遊び足りないと、全身で訴えていた。
そんな彼らを、
「元気に遊ぶ子は好きだ――だが、日が暮れてもまだ遊びたいなんていう我侭な子は嫌いだな?」
「ぅっ……」
見る間に表情の曇る子供達を、私は軽く抱きしめて――汗でしっとりと湿った頭をそっと撫でてやると、
「あまりお前達のお父さんお母さんに心配をかけさせてやるな。
……なに、心配しなくたって私は突然消えたりはしないさ。
また今度会うことがあったら、その時は私も一緒に遊ぼう――だから、今日は帰るんだ。
私との約束、守れるか?」
微笑みかけてやると、少年達はまだ不満が残っているようでありながらも、頷く。
そんな彼らの様子が、また可愛らしく――ちょっとだけ強く、私は彼らを抱きしめた。
「よし――いい子だ」
彼らの頭をもう一度撫で、肩の辺りをぽんぽんと軽く叩いて――私はしゃんと立ち上がった。
すると彼らは、先刻までぐずっていたのが嘘のように一目散に、家へ向かって駆けていく。
恐らくはそれも、誰が一番最初に家に着くかの競走となっているのだろう。
周りがどんな状況になっても、子供というのはそこから楽しみを見つける心の強さを持っている。
そういった側面を持つ人間が――私は、とても好きだ。
-
私は軽く息を吐いて空を見上げた。
今日も、一日の終わりを告げる夕日の輝きが、幻想郷を一面の紅に包み込む。
知らずため息が漏れるほどに、綺麗な夕焼け空だった。
私――上白沢 慧音がこの幻想郷に居つくようになってから、結構な年月が流れた。
妖怪と人間が共存する不思議な地・幻想郷。
ここで私は、人間達のために力を使い集落を守護することで、彼らと共に住まわせてもらっている。
様々な幻想の生物が入り乱れるこの幻想郷では、外とは違って人間は決して多数に属する種族ではない。
にも関わらず、幻想郷で最も多数に属する種族たる妖怪の主食は、その人間ときているのである。
脆弱な彼らもまた、この幻想郷を構成する大事な存在であることをきちんと自覚はしているため、
妖怪達は決して彼らを戯れに殺したり、絶滅させるような真似はしないが――
人間がまるで動物のように狩られ、喰われることを、看過できる私ではなかった。
幸い、私の白沢<ハクタク>としての能力――歴史を操る力は、
この身が半獣であるにもかかわらず、他の妖怪と比べて強力な能力だったらしい。
圧倒的な実力差を持つ大妖怪には勝てないし、物量で雪崩を打たれてもその全てを凌ぎきることは出来ないが――ただでは、返さない。
手痛い一矢を報い続けるうち、彼らもわざわざそこまで苦労して幻想郷の人間を襲わなくてもと判断したらしい。
最近では、集落を襲い人間を狩ろうとする妖怪の数はめっきりと減り、荒事も大分少なくなった。
では、今の彼らが一体何を食べているかといえば――米や麦、野菜などといった、人間とそう変わりの無い食事風景。
彼らは人間だけしか食べられないのではなく、人間『も』食することが出来る究極の雑食性といったほうが正しいのかも知れない。
……もっとも、それ以外の手段として、幻想郷の『外』から人間を調達している妖怪もいる。
そればかりは、私でもどうしようもない。
中と外の人間を差別しているというわけではない。
確かに、外の人間達にされた仕打ちも忘れたわけではないが――それでも。
中や外とは関係なく、私は人間が――心の底から好きなのだ。
ただ、私はこの幻想郷で生きる事を決めた。
幻想郷の人間達を、放っていくことは出来ないから。
だからせめて、私は里の人間達を守り。
外から流れてきた人間達――この幻想郷にしか居場所を見つけられないような者達もまた、全力で守ってやろうと思う。
――そんな事を考えながら、歩いていたときだった。
私が――その少女の姿を見つけたのは。
-
[[TH21-4.L0BnkU-ZZ]]
八雲家の見習い神仙術師の<<橙>>に一票。
弱っちいけど、なんとなく潜在能力が高そうなので。
天仙鳴動とか……突撃するわ、エスパーみたいなことするわで、割と器用だと思う。
あとは、萃夢想の八雲藍+に。
ぼよんぼよん跳ねる橙と、黙々と襲い掛かる藍と、様子見する紫と…
シュールなとこがイイ。
な、何なんだ…この空間は? って感じで。
厳しい相手だけど、頑張れ。
ADSLです。
-
目を細め、夕日を眺めていたその少女は、今まで一度も会ったことが無かった。
一目見てそう判断できるほど――その少女の持つ印象は独特で強烈だった。
一番最初に感じたのは、少女の纏う不思議な雰囲気。
年の頃は、見たところ、外見的な意味で私と同じぐらいだろうと思う。
ただ、それにしてはあまりに、少女の纏う雰囲気は落ち着き払ったものだった。
その立ち姿といい、浮かべた表情といい――まるで何百年もの間を生き、老成したような印象さえ与える。
一瞬、妖怪かとも思った。
それも、数百年を生き続ける大妖怪の貫禄と余裕を備えているように見えた。
しかし、彼女から感じる『匂い』――これは紛れなく、人間のそれだ。
だからこそ、不思議だった。
肌も髪も、色素が薄い。
そういった髪は、普通は茶色や鬼子の様な金色になることが多いのに、彼女のそれはうっすらと蒼みがかっている。
太陽の光など知らないと言わんばかりに、血の色が透けそうなほど白い肌を包むのは、椿の花を思わせるような深い紅色の着物。
整った面持ちは、良家の子女を思わせるようでありながらも、どこか達観した老女のような雰囲気さえ感じる。
彼女の美しさを例えるなら、薄氷で作られた細工。
ほんの少し触れてしまうだけでも、すぐに粉々に崩れてしまいそうな――酷く不安定で、儚げな美しさ。
しかし。
「……私に、何か用?」
夕日から私へと――向けられたその瞳は。
空に輝く夕日をそのまま嵌めこんだかのような、見事な紅。
儚げでおぼろげな印象を軽々と覆してしまう、苛烈なまでの意志の強さと、生命力に満ち溢れていた。
その射抜くような視線に、一瞬気圧されそうになりながらも――私は口を開く。
「いや、特に用というわけではないが……この辺りは、日が沈めば妖怪の領分になる。人間が一人でいていい場所ではないぞ」
「そう……それは、怖いわね」
瞳から感じた苛烈な気配がふっと消える。
つい、と逸れた視線といい、素っ気無いその言葉といい――私の言葉にまるで興味が無いといった様子だ。
それは、いかにも幻想郷の住民らしいといえばそうなのだが、恐らく彼女は――
「……不思議な場所ね、ここは。ちょっと見ただけだけど、ここでは妖怪と人間が共存している……何故?」
やはり、生粋の幻想郷の住人ではなかった。
私の記憶力も、まだまだ錆付いてはいなかったようだ。
幻想郷に来れば誰もが一度は口にする疑問に、同じように幻想郷の住民として一度は言うべき言葉で答える。
「それはここは『幻想郷』――幻想の生物と人間達が共に過ごす場所だからだ」
「……幻想、郷……」
自分の口から零れたその名前を、吟味するように少女は考え込み――
「……なるほど、言いえて妙、か……」
答えに一人で納得すると、少女はそのままふらりと私に背を向け、ふらりと歩きはじめる。
-
「――っておい! ちょっと待て――そっちは、妖怪達の住んでいる――」
「ねえ」
私の制止の言葉には答えず、少女は首だけを振り返って私を見つめて。
「先刻まで、ずっと貴女も眺めてたみたいだけど――夕日、好きなの?」
じっと見つめる瞳は、私の心さえ見抜いてしまいそうなほどに真っ直ぐで。
だから私は、余計な言葉で飾り立てすることもなく――こくりと頷く。
すると少女は、くすりと笑って――
「私は、夕日が嫌いなの――凄くね」
そしてそのまま、今度は振り返る事無く、私の目の前から去っていく。
だんだんと小さくなっていく背中に、私はそれ以上の言葉をかけることが出来なかった。
夕日と同じ輝きを湛えた瞳の強さは、他人を求めているものではない。
外でどのような生き方をしてきたのかは判らないが、一人で生き抜き、そしてそれに耐えてきた強さが込められている。
その孤高の強さは、虚勢だとは思えないのに。
それでありながら、私は何処か、彼女を放ってはおけないと感じていて。
相反した二つの魅力を持ち合わせた少女に、私はこの時何もすることが出来ないでいた。
見送った背中。
少女の着ていた椿色の着物が、血の一滴の様に闇の中に映えていた。
-
[[TH21-2tXPM.Xe-ZA]]
<<けーねたん>>にイピョーウ
知識人で、常識人でもあるけーねたんが萌えです。
きも?全然きもくナイデスヨ?かわいいぢゃないですか♪
-
それから後。
幻想郷の様々な場所で、彼女の姿を見るようになった。
そしてその蒼の髪と、椿色の着物を目にした時――必ず私は、彼女に話しかけるようにしていた。
あの時止められなかった、紅色の背中。
いかなる干渉も、やんわりと拒絶するかのようなあの背中。
それが酷く寂しげに映って、気になって仕方がなかった。
最初は、一言二言を喋る程度だったが。
時を経るに従って、少しづつ私達の間の言葉は豊かになっていった。
丁度集落に、私と同じぐらいの年頃の少女が一人もいなかったのも後押しになったのかも知れない。
壊れてしまいそうな危なげな美しさと対照的に、柳を思わせるような飄々とした立ち居振る舞い。
同じような年頃の少女が、みな彼女のようなを持っているのかは判らなかったが。
少なくとも、教養も知識も豊富な彼女は、年頃の少女達となにかと話が合わないことの多い私にとって、正に得がたい相手だった。
時に、麓の岩に腰掛け、麗らかな日差しを浴び。
時に、高い杉の木の枝の上に立ち、抜けるような空を眺め。
彼女は色々な場所にいたが、人里でだけは会うことが無かった。
その事について聞いてみても、困ったように笑って誤魔化すだけ。
だから私は、それ以上この件について言及することは無かった。
不思議な関係が続いていた。
少女は、自分のことについて殆ど何も語らなかった。
何処に住んでいるのか。
普段は何をしているのか。
外では、どのような立場にいたのか。
気にならなかったといえば、嘘になる。
やろうと思えば、この少女の歴史を覗き、本人の意思に関係なく全てを知ってしまうことも出来た。
しかし、私はそれをしたくはなかった。
幻想郷の『外』からきた少女――そして、恐らくは。
幻想郷以外に、居場所を求められなかった少女。
私達は、互いの過去を知らなければ、心を許すことも出来ないほど愚かのだろうか。
「……? それ――菫?」
「ああ……綺麗だろう?」
「へぇ……もしかして、初恋の誰かからもらったとか? 随分と年季ものみたいだし」
私とて、知られたくない過去がある。
たとえ知られたとしても、わざわざ口にはしたくない部分だってある。
「まあ、年季ものではあるし、思い入れの強いものではあるがな……私の、宝物だ」
そういうことは――自分の胸の内に、そっとしまっておけばいい。
切れ切れな言葉を風に載せる程度だった会話が、いつの間にか藹藹としたものとなり。
いつしか私達は、軽口を叩きあい、笑顔を咲かせるような間柄となっていた。
少女と話していると、私は楽しかった。
子供達の世話をしながら、日が暮れるまで遊びに付き合うのとは違った楽しさがあった。
少女も、同じ感情を抱いていてくれればいいと思った。
私が見ている限り、少女も私と一緒にいる事を楽しんでいてくれたようだったが。
それでも、時折。
どこか遠くを見つめ、酷く乾いた笑みをふっと浮かべることだけは――彼女は止めなかった。
不思議な少女と関わりを持つようになってから、半年の年月が過ぎて。
相変わらず彼女は人里には降りず、そして私は人間達のために幻想郷を見回る日々の中。
奇妙な噂を、私は耳にした。
-
[[TH21-t4NmpeDa-ZZ]]
さすが慧音たん、幻想郷の委員長!キモイのもかぁいいよ!!!111
<<上白沢慧音>>たんに一掘り!
って、違う!掘られるのは俺じゃあ(caved!!!!
東方CATVはふん
-
「……どうしたの? そんなところでぼうっとして」
唐突に声をかけられ、はっと顔を上げる。
かち合ったのは、怪訝そうに私を覗き込んでいた――夕日のような紅の瞳。
「こんなところで、ずっと俯いて……どこか体の具合でも悪いの?」
「いや……そうではない」
椿の着物の少女の言葉に、私は軽く首を振る。
平常は人間の姿とはいえ、これでも私の体は人間の何倍も頑丈に出来ている。
暑さ寒さに耐える自身はあるし、風邪を引いたり腹痛を起こしたという経験も一度も無い。
「それより、珍しいな……お前から私に話しかけてくるとは」
「俯いたまま何時間もじっとしたままでいる貴女のほうがよほど珍しいわよ。
いつからそうしてたのか知らないけど、もう日も暮れるわよ?」
なに――?
私の知る限り、今日の太陽はまだ南天に高く上っていたはずだ。
そんなに時間が過ぎていたのかと空を見上げれば、太陽はもう山の向こうに最後の紅を投げかけようとしていた。
半日もの間、私はなにをするでもなくぼうっと突っ立っていたというのか。
「――本当に疲れてるんじゃない?」
くすくすと笑う彼女に――返す言葉も無かった。
「いや、まあ……ちょっと、考え事をしていてな」
「考え事……?」
「ああ……まだ噂の域を出るものではないんだが……どうもまた集落が脅かされそうな事態になりそうでな」
私の白沢としての能力は個体としての力も強く、極めて柔軟な使用法も出来る優れたものであることは自覚している。
しかし歴史の操作とは、少々乱暴な言い方をすれば超強力な催眠術のようなものに近い。
こちらの力の総和を軽く捻るような圧倒的な実力の持ち主や、極めて高い幻視力の持ち主などには全くもって通用しないのである。
基本的には抵抗したり、抗ったりできる類の力ではないために、効く相手と効かない相手で真っ二つに割れるとも言える。
普通、歴史の修正が通じないような圧倒的な実力を持っているならば、周囲の妖怪を引き連れ王のように君臨するか、
はたまた世俗と一切の関わりを絶ち、誰にも知られない場所に自らの安息を求めるのだろうが――ここは外ではなく、幻想郷だ。
人間を相手に『からかう』妖怪達の中で、私が危惧するほどの圧倒的な能力を持っている者にも思い当たりがあった。
これが私の杞憂に終わるのならばいい。
「無駄足だったな」と苦笑するだけで、平穏が続いてくれるのだから。
何か被害があってからでは遅い。こういった際の準備というのは、無駄になってしまうことが一番幸せなのだ――
「ちょっとちょっと、顔、顔」
とす――と、眉間の辺りに、少女の人差し指が突き立てられる。
知らずのうちに随分としかめっ面になっていたことに気付き、私は思わず苦笑してしまった。
-
[[TH21-OWKC2EVr-ZA]]
何の迷いも無く<<慧音>>に1票だ!
某氏の黒スト慧音見てから、がっちりと心を掴まれました。
-
[[TH21-pW4Wk3iT-ZZ]]
<<けーねタン>>に1票〜
http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/src/thm3392.jpg
ぺたりこ。
-
「……けど貴女、本当に変わってるのね」
「……変わってる……私がか?」
彼女は大真面目に頷く。
「ええ。だってそこまで身を粉にして働いて、集落を心配して、あちこちを駆け巡って……。
今まで何度も見てきたけど、何かの報酬も無いのによくそんなことが続くなって思うわ」
「失敬な。これでもきちんと、集落から日々の生活を遅れるぐらいの報酬は――」
「あれだけ働いてる事を考えたら、そんな報酬なんて少なすぎるぐらいよ」
私の反論を、たった一言でぴしゃりと切り捨てる。
……うーむ。
彼女に、どう説明すれば理解してもらえるのかと思い悩んでみたが、言葉が思いつかない。
「……確かに、他の者達から見れば……私は随分とおかしい事をしてるのかもしれないな」
だから私は、馬鹿げていると思われかねないほど真正直に思った事を口にする。
「だが、それでも私は、彼らのことが大事なんだ。
彼らが例え、私の事をどうも思っていなかったとしても――
私にとって、彼らはこの身を粉にするだけの価値がある。それは変わらないだろう?
私が、彼らの事を、愛しいと感じている。だから私は、ここまで頑張れる。……そういうことなんだと思う」
次の言葉が彼女の口からもたらされるまでに、少し時間があった。
茜色の空と同じ、その瞳を少し細めて。
彼女は、私の心の奥まで覗き込むようにして――じっと、見つめていた。
「……貴女は本当に――変わってる」
呆れたようなその一言。
「真っ直ぐすぎるのよ――素敵なくらいに」
彼女はふわりと、微笑んでいた。
「他の誰かが貴女と同じ事を言ったら、裏があるのか、それとも世間を知らないだけかって思うけれど……。
貴女が言うと、そんな言葉でも臭みを感じない。……本当、変わってるわ……救いようがないぐらいね」
「それは褒めてるのか、それとも馬鹿にしているのか?」
「決まってるでしょ――両方よ」
笑い声が、幻想郷の夕暮れに響いた。
「まあ……でも、それだけあの集落の人達の事が好きなのは伝わってくるわよ、本当」
「そうだな……私は、彼らのことが大事だ」
ひとしきり、互いに笑った後――私は表情を改めて彼女に向き直る。
「――そして、お前のこともな」
-
[[TH21-HnCRGx/z-ZZ]]
<<Caved!!!>>にはなりたくないものです。
-
言うべきかどうか、迷っていた。
また、あの日の繰り返しになるのではないかと不安だった。
それでも。
「お前が一体、何処でどの様にして日々を過ごしているのかは知らない。
……だが、もし。もしよかったら、私達と一緒に集落で暮らさないか?」
一番最初に出会ったときの、あの遠ざかっていく小さな背中に。
私は、どうしてももう一度手を伸ばしたかった。
「言ったとおり、どうも物騒な雰囲気になりつつある。……心配なんだ、お前のことが。
お前が集落にいてくれれば、私は安心して原因を突き止めることが出来るし――それに集落の者達は、皆いい人ばかりだ」
「うん……そうね。貴女がそこまであの人達を好きになる理由も判る。外の人間より、ずっといい人たちだと思ったわ」
「なら――」
「でも、駄目」
はっきりと。
彼女は首を横に振った。
「それだけは――どうしても、駄目なの」
「…………そうか」
こうもはっきりと、断わられてしまっては。
私にはそれ以上、何も言うことなど出来なかった。
言葉が途切れ、ゆっくりと空の闇が濃さを増していく。
「――ねえ」
夕日を見つめながら、彼女は口を開く。
「貴女は、なんで――夕日が好きなの?」
唐突な言葉だったが。
何も話す事が無くなってしまった今は、それが有難かった。
「……夕日は、私にとって母親代わりだったんだ」
彼女と同じように、私も夕日を眺める。
今日も夕日は、その紅の腕で、世界を暖かく包み込んでいた。
「誰も彼も差別する事無く、沈む夕日は暖かい輝きを私達に投げかけてくれる。
私が一人だったときから、ずっと夕日だけは……私をあの紅で包み込んでくれたんだ……」
「……そっか……」
「……変、か?」
ふるふると、首を横に振る。
「……私が、夕日を嫌いなのはね」
もう、沈もうとする紅を――同じ色をした瞳で見つめて。
「――世界が、血の色に染まったように見えるから」
酷く乾いた笑みを、浮かべていた。
「草も。木も。家も。街も。山も。
私の体の隅々までもが、血で染まったみたいに見えて。酷く、気持ち悪くて……嫌いな色」
椿の紅を思わせる着物を、その身に羽織り。
夕日の事を『嫌いだ』と告げた少女。
「でもね」
そっと、私のほうを振り向いて。
「夕日が好きだっていう、貴女は――嫌いじゃないわよ」
紅に染まった少女の笑顔が、鮮烈な茜の斜陽のように――私の心に残っていた。
-
[[TH21-R0Na.O/l-ZE]]
<<上白沢慧音>>に一票を。
委員長属性に激しく萌え
-
[[TH21-W8N0T5hk-ZZ]]
ーと、言うか。
歴史を記さない幻想卿で彼女が居なかったら何がどうなったのか、何もわからなくなるぞ。
他の連中の記憶は何か怪しいし。w
ーて、ことで我らが<<上白沢慧音>>さんに一票。
東方Wikiでも紹介されていた「(両腕を天に突き上げて)祈れ!祈るのだ!」っての好きだなぁ…
あんまり関係ないけど。
無線。
-
[[TH21-wvm0npv4-ZJ]]
<<上白沢慧音>>に一票。
かなりインパク知。
-
[[TH21-lJKWOHYk-ZZ]]
<<八雲紫の式の式>>に一票。
きもいのなんかには負けません。
-
[[TH21-ZYACskJu-ZE]]
<<橙>>
-
[[TH21-cJwxxcKj-ZZ]]
<<つきたてのほやほや>>
-
[[TH21-ShkmBh7A-ZC]]
<<きもい>>って言うなー
-
もこたんもこたん!(落ち着け
ということで、今回は慧音の妹紅との出会いを描いてみました。
実は本当なら、これは前作SSの後半部分となる予定だったのですが(汗)、
繋げるとあまりに長くなるために再編・大幅に加筆して作り上げたものです。
以降のテキストはこちらに。
http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/src/thm3393.txt
自分がカップリングを書いても何故百合にならないのでしょうか……ううむ謎です。
そしてオレはいつになったら 黒 ス ト 慧 音 SS を 書けますか!?(涙
助けて黒ストの偉い人!!(滝涙
ああ、今回は題名の都合上最初の投稿で名前の表示がおかしいですね(涙
長すぎとエラーも出ました……名前にも文字数制限があるのか……。
そして忘れず。
[[TH21-RRUyUw1L-ZK]]
<<上白沢慧音>>
幻想郷で居場所を見つけた少女たちに、今ひとたびの平穏を。
【参照】
前作「Keine Kamishirasawa -歴史喰いの“歴史”-」
http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/src/thm1558.txt
-
[[TH21-0gZkiF5S-ZD]]
<<けーね!けーね!>>
歴史により、相手の力量が己を超えていることが分かっていても、
あえて立ち向かう、凛々しきけーねタンに一票
-
[[TH21-NHx5u5mw-ZZ]]
<<けーね>>かわいいよ
-
[[TH21-C8Qn8pDI-ZZ]]
<<けーねたん>>かわいいよけーねたん
東方LAN
-
慧音支援イラストです。
http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/src/thm3394.jpg
-
[[TH21-HmBSBj7s-ZE]]
<<橙>>に入れるダス。
つきたてのほやほやはタマラン!
-
[[TH21-x/yDgEMc-ZC]]
きもくないよ<<けーね>>
-
[[TH21-S49cyvfz-ZZ]]
<<上白沢慧音>>に一票。
けーねっ!けーねっ!!
-
[[TH21-SKXgPiQJ-ZB]]
黒猫な部分がイマイチ少ない件について
<<橙>>に一票
-
[[TH21-X5jgy2Xe-ZD]]
<<慧音>>に一票。
永夜抄発売当初の大本命。
もちろん今でも愛してる。
今はもこもてるよも同じくらい好きだけど(;´ー`)
もことの絡みとか、いろいろ想像しちゃうわけだよ。
とても萌える。嗚呼萌える。
個人的にはえーりんとの絡みが見たいかもしれない。
「ウチの姫様がいつもお世話になって……」
「いえいえこちらこそ……」
こんなんだったらいいな(*´д`)
あと>>178氏いつも萌えさせてもらってます。
大好きです。結婚しt(ry
-
[[TH21-OKcs06b1-ZZ]]
これで髪の毛もさらさらさー
<<けーねくりすたるー>>
-
[[TH21-EtTO5Lni-ZI]]
<<橙>>わはー
-
[[TH21-p.kJx8cM-ZZ]]
<<きもけーね>>に一票
-
[[TH21-h1fhHNeA-ZA]]
ハクタクも〜ど
フルフルフルムーン
という訳で<<上白沢慧音>>に一票
-
[[TH21-nr82.d6d-ZK]]
慧音たんのお・み・あ・し萌え。
なんつーかやっぱいいよね綺麗でw。
http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/src/thm3396.jpg
つーわけでおみあし支援。
<<上白沢慧音>>
に1票です。
東方ケーブルです。
-
>>300
名前の括弧が違うよ〜
-
>>259,300
括弧が間違っているので再投票しましょう
-
[[TH21-vbVKTisL-ZE]]
<<慧音>>に一票入れます
-
[[TH21-7Z.gZSz6-ZB]]
<<上白沢慧音>>
きもかわいいよ けーね。
東方YahooBB
-
忘れたくても忘れられない<<けーね㌧>>
でも忘れたくはない(何
ADSL〜
-
[[TH21-FcaEs4yQ-ZA]]
<<神綺>>
-
>>308
それはギャグなのか
-
[[TH21-yxxQuE5g-ZZ]]
<<けーね>>マジック(謎
未だにヒストリーのパターン化が完全に終了してないのです。
それとけーねさんは妖怪に対して酷すぎ…アリスでNormal無理だったよ_| ̄|○
-
[[TH21-.GDoM/3p-ZJ]]
>>197の絵に惚れた。
<<けーね>>さんに一票。
曲支援如何で決めようと思ってたのだが・・・
-
[[TH21-SLHu/IEM-ZA]]
<<上白沢慧音>>に一票
永夜抄でこれほど惚れる人が出てこようとは。
口調がたまらんよ口調
作品では人でなし揃いの東方では珍しく(ぉ 数少ない真面目人だしね!
-
[[TH21-2cG/QtJ6-ZZ]]
<<上白沢慧音>>に1票。今回の最萌での私的TOPです。御免、まだスカート描くのは苦手だけど頑張るから、慧音も頑張れ
-
[[TH21-Cwl4cZXW-ZC]]
私のお気に入り<<上白沢慧音>>に一票!!!
-
[[TH21-CirnhELm-ZE]]
この間ふと思ってから、
慧音の帽子のマークが“くリリン”にしか見えなくなった・・・
そんな<<けーね>>に一票。
-
[[TH21-7GsFwydH-ZD]]
<<上白沢慧音>>に茅(ちがや)をお供えしてみる。
個人的に花言葉がぴったりかと。
いや、子供云々は関係ないんだろうけど面倒見よさそうだし。
東方LAN
-
[[TH21-PeQW8mlJ-ZB]]
<<上白沢慧音>>に1票
-
[[TH21-YpmNJ01g-ZB]]
>>288 のSSに感動しました
<<上白沢慧音>>に一票です
東方ADSL
-
[[TH21-Clwwne6V-ZE]]
<<けーね>>かわいいよけーね
-
[[TH21-xSDHnQiX-ZJ]]
<<上白沢慧音>>
東方ADSL
-
[[TH21-K10Rqcc9-ZD]]
<<橙>>で!あのしっぽがかぁ〜いいよ…
-
[[TH21-tS7iaqOF-ZH]]
<<橙>>
あの右手と周りぷりに
-
[[TH21-f6J0kuV6-ZZ]]
けーね怒涛の連投のところ悪いが<<橙>>に1票入れさせてもらうぜ
EX会話中の似非ガッツポーズが個人的最萌橙
まわれまわれもっとまわれ
-
[[TH21-JcjiCTYD-ZK]]
やっぱりここは<<けーね>>様に一票入れるべきでしょう
-
[[TH21-/DYTsio9-ZZ]]
<<上白沢慧音>>様
-
[[TH21-7.7xO3t/-ZZ]]
<<上白沢慧音>>に1もこたん
>>288氏のSSに心動かされました。
東方CATVにて
-
[[TH21-jovFdFRt-ZA]]
>>178
家事を任せたら幻想郷で一番きっちりしてそう
>>197
寂しげな瞳で何を思ってるんだろ
>>277
ふさふさのシッポが可愛い
>>288
一気に読んでしまいました。
きっと妹紅とは、こんなつかず離れずな関係なんだろうな。
私にはこんな素敵な支援を作る能力はないのですが、
一票を投じる程度の能力だけならあります。
そんなわけで<<上白沢慧音>>に一票。
-
[[TH21-EAcIZYzB-ZZ]]
<<上白沢慧音>>
玉玉玉掘玉玉玉
玉玉玉玉玉
玉玉玉
玉
尻
-
[[TH21-i.31bKLp-ZB]]
<<上白沢慧音>>に一票。
某氏のおかげで、黒ストは標準装備だと思うようになりました。
-
[[TH21-/.m1wtUV-ZC]]
<<上白沢慧音>>に一票!
永夜抄の中で1番好きなキャラですね。
言葉遣いとかもう最高です。あとキモクないよ!かっこかわいいさ!がんばれけーね!
-
[[TH21-quiPWhgd-ZA]]
<<橙>>に一票!
-
[[TH21-uP0FQd8P-ZD]]
<<上白沢慧音>>
EXの方初めて見た時誰だてめぇって思ったのは秘密。
-
最初は、ただ他よりちょっと長生きなだけだった。
それが私の自慢でもあったし、その為に他の猫にも敬われた。
有頂天だったのかもしれない。
ただの猫であることがいやになってしまった。
だから、二本目の尻尾が生えたとき、私はすごく嬉しかった。
ああ、ただの猫から一歩外に出られたって。妖猫になれたって。
でも、そのせいで。
私は、独りぼっちになってしまった。
いや、私が自ら独りぼっちになった。
他の猫たちを、守りたかったから。
他の猫たちが、私の為に痛めつけられるのが、イヤだったから。
みんなの幸せの為に、私はみんなのもとを去った。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
東方最萌2 橙支援SS
『迷い猫』
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
-
がさっ……がさがさっ……
暗闇に、草のこすれる音だけが響く。
「ね、ねぇ……もう帰ろうよ……」
「な、何言ってるんだよ」
がさっ……がさがさっ……
その音は、位置を変えながら徐々にそこに近づいてくる。
「だって……変な音が」
「き、気のせいだって」
がさっ……がさがさっ……
風の音とは明らかに違う、異質な音。
「でも、ここ……出るって言うし」
「でで、出るって、何が……」
ざざざざぁっ!!
「わぁぁぁあああっ!?」
「ちょ、まって……おいてかないでよぉぉっ!?」
人間たちは、すごい速度で逃げ出した。
「ふぅ……あはは、よし成功っ♪」
私は、その背中を見ながら、ぐっと拳を握り締める。これでもう、何人の人間を驚かせただろう。
「さて……帰ろうかな」
ねぐらにしている木の虚(うろ)の方へと、歩き始める。
私がみんなのもとを去って、一人山の中に入って、はや十数年が経った。その間、私は山に入る人間を悉く追い返していた。
幸いにも、人間はひっきりなしに来る。
だから……私は寂しくない。独りでも、きっと寂しくない。
もう、十数年も独りでいたんだから。
「さみしいなんて、そんな感情……忘れたもん」
ポツリと、呟きが漏れる。自分でも気付かないうちに。
でも、それは独り言。
「本当にそうなら、そんな言葉は出てこないよ」
「……誰!?」
独り言のはずなのに、私の言葉に応える声。振り返った先には。
「驚かせてしまったかな」
近くの木の枝に腰掛ける、独りの人影。
……人間? いや、違う……?
「狐を見るのは初めてかな? 猫又のお嬢さん?」
その人は、私の傍にすたっと降り立った。
「初めて、だけど……」
「ふむ……」
私の体をじっと見つめるその狐。ふむふむとひとしきり頷いた後、
「唐突で申し訳ないんだけど」
突然、切り出した。
「私の式になってみないか?」
-
私は、どんな顔をしていたんだろう。
狐の顔を見る。……わりと、本気っぽい。
「君は、力もあるみたいだし……どうだろう?」
でも……
「私は……独りで生きなくちゃいけないんですっ……!」
私はそれだけ叫んで、ダッシュ。
「あ、おい、ちょっと!」
後ろで聞こえる狐の声を、耳をふさいでさえぎりながら……
でも、違う。
私は、独りで生きなきゃいけない。
独りで大丈夫だから。独りなら大丈夫だから。
「独りでって……そんな寂しいことを言ってはいけない」
「うわぁっ!?」
隣で聞こえた声に、私は飛び退いてしまった。
「そんなに驚かなくても……」
「ひ、独りでいいんだもんっ!!」
怯む狐さんを突き飛ばし、私はまた走り出す。
自分でもよく分からない。でも、逃げなきゃ。
私は、一人じゃなきゃいけないんだから。
ずっと、独りだったから。
二つめの尻尾が生えてから、私はずっと一人だったから。
私が独りなら、みんな幸せだから!
「でも、そんな……悲しい目を見せられたら」
「なら見なければいいじゃないーっ!!」
追いかけてくる、狐。
悲しい目なんか、してない。
悲しいなんて、思ってない。
寂しくなんか、ない。
悲しい、目……
あのときの、みんなの目が思い出される。
橙さえいなければ……っていう、みんなの目。
私さえいなければ、みんな幸せだったんだ。
私のせいで、みんな幸せを壊されたんだ。
-
[[TH21-Mv05/vb6-ZC]]
<<委員長>>に一票〜
-
「ここまで……逃げれば」
森の奥深くで、私は足を止めた。
「もう……追いかけてきてない……よね」
辺りを見回してみるけど、あの狐はいない。私はほっと胸をなでおろした。
さわさわと、風の音だけが流れる森の奥に独り。
広い森の中、たった一人。
私には、広すぎる。でも……それが普通だった。
生き方は、それしかないと思ってた。
「いきなり……式になれって」
くすりと、笑ってしまう。
誰かの式になるなんて、そんな生き方はあるわけない。
……あるわけが、ない。
ぽたりと、雫の音。
「あ、あれ……おかしいな?」
目をこする。何で、私は泣いているの?
『そんな、悲しい目を見せられたら』
……悲しい? 私が?
何で?
『独りでって……そんな寂しいことを言ってはいけない』
独りが、寂しい?
そんなこと、ない。
だって、ずっと独りだったから。
「なんで、なんで止まらないんだろう」
次から次に溢れる涙。どうして?
泣いたのなんて、何年ぶり?
最後に泣いたのは、いつ?
(……ああ)
私は思い出す。
この山に来たときは、いつも泣いていたっけ。
どうして、泣いていたんだっけ?
(……そうか)
あの時。
独りで、夜。
木の穴に横になりながら、涙を流していた。
やけに、寒かったことを覚えている。
(……寂しかった)
黒い森が、ざわざわと音を立てる。
ぽつんと一人立っている。
(……私は、寂しかったんだ)
今更、気付いてしまうなんて……。
どうして、もっと早く気付かなかったんだろう。
どうして、もっと遅く気付かなかったんだろう。
私の問いに答えるものは……なかった。
-
[[TH21-7qbMvKlh-ZZ]]
>>197
GJ
外見と中身のギャップがあるおにゃのこは大好きだ。
てワケで<<上白沢慧音>>に一票を。
-
[[TH21-oIE7oqbQ-ZC]]
人間を守るために戦ってくれる、彼女に。
みんなをまとめる委員長になれそうな、彼女に。
なんでも優しく教えてくれる先生のような、彼女に。
黒ストが似合う、<<上白沢慧音>>に、一票。
-
……途中までですけど、>>288に刺激されて出してしまいました。
オチは……もう少し待ってくださいっ(ぇ
-
[[TH21-PQEdOSem-ZB]]
<<上白沢慧音>>に1票
メイド長に続いて一目惚れした子なんで、
ADSLです
-
[[TH21-G22mvwec-ZZ]]
<<上白沢慧音>>に1票
白牛(違)がこうもかわいくなるのかと。
-
[[TH21-awcJ.Nfj-ZB]]
<<落ち着きの無い猫>>に清き一票!
-
[[TH21-pCt8jcnr-ZA]]
<<橙>>
ネーコネコネコネコ!猫!ねこ!リックドム!
おやつは中華まんでGO!GO!GIOGIO!
だがけいねたんは強敵だ!たしゅけて、らんしゃまぁぁぁぁぁッ!
-
[[TH21-QdbLXzzr-ZH]]
<<橙>>に一票。
ねこまっしぐら
-
[[TH21-EFGpLQjL-ZI]]
タイトーのゾイドゲーで格闘メインディバイソン乗りとしては、
<<上白沢慧音>>
に掘る……じゃなかった、いれるしかない!
-
[[TH21-EbIE9JF7-ZB]]
>>197氏の絵にやられました
<<けーねたん>>にいっぴょ〜
-
[[TH21-ugYdNQ3F-ZD]]
<<慧音>>に一票!
何気に、慧音も言葉使いが男っぽいですが
その要素は魔理沙の特権なんでしょうかね?(何)
東方光
-
[[TH21-n9COYdIJ-ZZ]]
<<橙>>に一票。
落ち着き無く動き回るのが可愛いです。
当方CATV
-
[[TH21-Th5i6h3U-ZA]]
東方において数少ない、いいんちょな性格。
妖夢もそうなのですが、東方においてこの性格で生きていくのは
さぞ神経をすり減らす日々であることでしょう。
そんな一生懸命な<<慧音>>でお願いします。
支援を一応。
http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/src/thm3399.jpg
東方ADSLです。
-
[[TH21-dI3EwvWh-ZA]]
よくウチの職場の店に半居候してたネコ…最近みないなぁ…元気してるかな…
元気で人懐っこいところが<<橙>>に似ていた可愛いネコだった…
東方ADSL
-
[[TH21-K6UpoDRm-ZA]]
<<上白沢慧音>>に一票で。
ほら、こう、なんか良いじゃないか!?
長く生きているのに
料理が苦手っぽいところとか(妄想です
-
まるで、迷子になってしまったような感覚。
この広い森の中、私は独りなんだって……
「自分に嘘をつくのは、やめなさい」
……私の頭上から、声。
「……嘘なんか、ついてない……っ」
この期に及んで、まだそんなことが言える自分。
「それならば、何で、泣いているの?」
「……知らない、ものっ!」
否定する。否定する。
「私が、あなたに声をかけたのは……力があったから。確かにそれもある」
狐は、私に話しているのか、独り言を言っているのか。
「でも、それ以上に」
ふわりと、私の横に降り立つ。
すぐ傍に、この狐の存在を感じられる。
「……あなたが、寂しそうだったから」
「さびしくなんか……」
「私は、あなたと共にいる存在になってあげたい」
私の言葉を遮ってその狐が言った言葉は、私の頭を真っ白にした。
涙が、溢れる……。
「でも私は……あなたに迷惑かける……っ」
「少しくらいの迷惑なら、撥ね退けるだけの力はあるつもり」
にっこりと、笑う。
「この森で、迷子になってる猫を、私は救ってあげたい」
ふわりと、私を抱きしめる腕。
……暖かい。そこは、すごく暖かくて、居心地がよくて。
「う……く……ふぇぇぇぇぇ……っ!!」
泣いた。
「ずっと……ずっと寂しかった……っ!!」
十数年分、泣いた。
「独りはいや……いやだよぉ……っ!!」
そんな私を、狐はそっと撫で続けてくれた。
-
「それでは……ここに契約す。此に在りし妖猫・橙を我、妖狐八雲藍の式とせん」
誓いの盟約を終え、狐……八雲藍様はぽんと私の頭に手を置いた。
暖かい手……
「藍……様、っていうんですね……素敵な名前」
私の言葉に、藍様はしまったという顔をする。
「あ、そういえば……今の今まで名乗ってなかった」
「……くすっ。藍様おっちょこちょいーっ♪」
「こらっ」
私のことをこつんと叩いてから、藍様はこほんと咳払いした。
「じゃあ、これから……よろしくね、橙」
「……はいっ、ずっと……ずっとよろしくです♪ 藍様っ♪」
私は、藍様に手を引かれて、歩き始めた。
迷い猫だった昨日にさよならして……
-
[[TH21-lyHg3FmR-ZZ]]
<<上白沢慧音>>に一票!
EX慧音を始めてみたとき、
「し、しばらく見ないうちにずいぶんと可愛くなって…」
と思いました。ホントですよ、角のリボンとか。
東方ヒカリ
-
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
あとがき
藍支援です……違うだろ。橙支援です。
私の悪癖として、「明るいキャラには暗い過去」を作りたがるというのがあるわけで。
「こんなのは橙じゃない!」と言う方。ごもっともです_| ̄|○|||
……まぁ、こんな一面があってもいいんじゃないかな、とか思ってみたり。
テキスト版はこちら
http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/src/thm3400.txt
-
[[TH21-MZepwwkZ-ZD]]
<<橙>>八雲一家の愛すべき末っ子に1票
-
[[TH21-ukSOurFE-ZD]]
掘られるくらいなら掘ってやる!
そんなわけで<<慧音>>を一突き。
-
[[TH21-3EPCBmJH-ZZ]]
<<かわいい子猫ちゃん>>に一票
-
[[TH21-csP3PFsd-ZZ]]
<<橙>>に一票。
猫が好きなんだっ!
-
[[TH21-P1xJ1d7L-ZE]]
こいつはExだと未だによく事故るんだよねぇ。
<<住む土地に基づく縁故関係。
作業が遅れて、のびること。長びくこと。>>
広辞苑第四版より。
-
[[TH21-B9COL7jo-ZZ]]
<<上白沢慧音>>に一票!
-
[[TH21-9PrzBTLj-ZG]]
猫又になるには10年かかると聞く。
ならばその歴史はせいぜい人の一生分以内である。
霊夢の歴史が点心並みなら橙の歴史も似たようなもの。
<<慧音>>ならペロリと平らげてくれるはず!
-
[[TH21-Mq6WCGK3-ZI]]
幻想郷の数少ない良識派<<上白沢慧音>>に一票
-
[[TH21-A0LlErib-ZB]]
迷う事など無い
我が一票<<上白沢慧音>>投じよう
東方ADSL
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板