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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

1健二:2005/04/04(月) 17:31:05 ID:Y.fkKfAQ
前スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/772/1101664264/l100

2720:2005/04/05(火) 13:20:30 ID:DxJhEkYg
>>26
あ〜、それ「ひふみ」です。

αβγを数字にして123ってことでその名前。
裏のカタカナは英語で空中挑発です(汗

28名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 13:52:33 ID:rVbEON1Y
1から適当に見たけど何のスレだかわかんね('A`)

29名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 17:26:49 ID:JsffXLFs
すべてはここから始まった。
207以降を見ればわかる。

自分がギルオタである事を実感した瞬間inGGXXBBS 2回目
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/772/1094487567/207-
前スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/772/1101664264/l100

30名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 17:28:08 ID:ZDnKwVLc
>>28
SS読んで楽しむスレ

31名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 21:35:10 ID:aVHmoHyg
250氏とかどうしたんだろう…
あの人のが私的には一番好きだったんだけどなぁ

32名無しさん@2周年半:2005/04/05(火) 23:41:18 ID:JsffXLFs
だよな。他の職人さん達の作品も面白いからどんどん書き込んでほしいな。

3320:2005/04/06(水) 12:40:17 ID:CfWuLT5w

ゲーセンにほど近い公園

「まずは、自己紹介でもしようか。
 ギル高地方事務担当の犬井、ちなみに、ザッパ使いだ。よろしく」

「あ、こちらこそよろしくお願いします。
 一二三(ひふみ)・エア・プロヴォークです。
 えっと、キャラはチップで、、
 それから〜、、父がドイツ人、母が日本人で…、」

「あ〜、いや そのくらいで結構。
 それに、そんなに硬くなる必要はないさ。」


たぶん犬井が止めていなかったら一二三の自己紹介は延々と続いただろう。

生い立ちからギルティに出会った経緯、チップを使っている動機に両親の職業。
転じて好きなもの、嫌いなもの、その他えとせとらえとせとら…。


「え〜、では手早く必要なことを伝える。
 試験の概要は1ラウンド一本勝負、相手は試験官もとい教員だ。
 日時は来週の月曜日。
 場所はゲーセンとギル高どちらか選べるが、、どっちがいいかね?」

「あ、是非ギル高でお願いします!!」


ギル高に人一倍情熱を傾ける少女一二三、
一日も早くギル高の校舎に足を踏み入れたいが故の選択でもあった。


「そうか、それじゃ、伝えることは伝えたが、、
 何か質問などないかね??」

「う〜ん、なんで犬井さんザッパ使ってるんですか?
 正直、スレイヤーみたいなキャラの方が似合ってると思いますよ?」


グサッ

ギル高地方事務担当犬井、御年42歳。
同僚にも激しく突っ込まれ続けていたことだった。
事実、彼の容姿風貌はザッパを連想させない。顔色もいい

一二三から言わせて見れば「Japanese Gentleman」だ。
それがザッパ使い?どうやったら結びつくんだろうか??

まさか、今現在嫁探し中で、本当に霊に憑かれてるの??

一二三の脳回路が極端な自立活動を開始する、思考が止まらない。


「君がチップを使うようなものだよ…。」

自分を棚に上げて回避を図る、ちょっぴり大人気ない。


「そうですね〜、似てますねぇ」

3420:2005/04/06(水) 12:41:24 ID:CfWuLT5w

「ところで、私も少し気になってたんだが。」

一二三式脳内固めから必死に抜け出した犬井はとっさに話題を摩り替える。
(ダメだ、これ以上固められ…もとい崩されるわけにはいかん)

「何故、リアルファイトに?」

「はい、起き攻めの手裏剣が挑発に化けました。」






「はい?」





風貌に似合わない素っ頓狂な声を上げる

まさか、起き攻めに手裏剣を使うばかりか挑発を暴発される人間がいたとは、、
       

         『並の腕ではないな!!』


「なるほど、挑発が間違って出たのか…(微笑)
 そうか、絡まれるわけだな、、
 ありがとう、思いのほか楽しい時間だったよ。(失笑)」

「そんなに笑わないで下さい…。。」

「いや、失礼
 感謝と詫びの気持ちだ、取っておいてくれ。」


そういうと犬井は一二三に硬貨を二枚手渡した。

「それじゃ、私はこれで失礼。」


その言葉を最後に足早に去っていく。
絶対笑ってた、間違いなく笑われたよね。

そう心の声で呟きつつ先刻もらった硬貨を見る。

200円、、単純にギルティ4回分ね……




―――――200円??




「200円で手を打ちませんか??」

結局変な人だったわ、、黄昏の中一人少女は思うのであった。

35名無しさん@2周年半:2005/04/06(水) 16:40:54 ID:taxxK/gg
超ぐっじょぶ

36名無しさん@2周年半:2005/04/06(水) 17:36:30 ID:9f7jh63s
20氏超GJ!
今後に展開に期待(`・ω・´)

3720:2005/04/06(水) 20:39:31 ID:CfWuLT5w
>>35-36
ありがとう!超GJとかマジ嬉しいです。
小説書くのって面白いですね、、

ってわけで、調子に乗って今日二度目の投稿(阿呆

================================================================

-試験当日- 午前09:54
Sammy社立ギルティ専門高等学校正門


(…遂に、遂にこの日がやってきた。。)


アメリカから日本に渡り約半週間
どれほど長く感じられたことか、、一刻一秒が長かった。

(イチジツセンシューの思い、ね
 あ〜、どうしよ〜、心臓の音が聞こえる…。
 ん〜、、引き返したいよ。。)


心の声は引き返そうとも、足が自然に動く切なさ。
まさしく、その切なさを体言する少女一人、ギル高に赴く。







…が、しかし





(…おかしいわね。)


 校 門 閉 ま っ て る け ど ?


(何でだろ、、え〜、私ギル高入れないのかな
 こういうときは如何すればいいんだろ…
 とりあえず『シッショー』かしら?)


そのとき少女は一枚の張り紙を見つけた。



-本日、日曜日につき休校。 ネッテロー!-
学校長 右渡大輔

3820:2005/04/06(水) 20:40:15 ID:CfWuLT5w

(え?嘘!!
 今日って月曜日でしょっ!?え日曜??)

慌てて腕時計を見る
彼女の時計は間違いなく月曜日の09:56を指していた。



(…ま、まさか、、
 時間だけ合わせて曜日合わせてなかった。。?
 holyzen!! 完全にシッショーだわ(泣))


肩を落とす一二三、
だが重大な事をこのとき思い出した。



2 4 時 間 営 業 のゲーセンが近くにあるはず!


(そうよ!ゲーセンがあったわ、
 たしか、「アミューズメントセンターZEPPS」だったかしら?

 …行くしかないわね
 うん、行くしかないわ。事前練習も兼ねて、)

39名無しさん@2周年半:2005/04/06(水) 21:03:29 ID:gTpra2B.
20GJ!!

4064:2005/04/06(水) 21:05:53 ID:VaTUaHYY
>>9


「松瀬も負けちゃったね」
「なんか嬉しそうだなオイ」
「あははは、そんなことないよ〜」

だから作り笑い下手だっつーの。というか誤魔化そうと言う気すら感じられない。

「それよりすぐ紙野の番だぞ。あいつ大丈夫か?」
「あんなに練習したんだもん…きっと大丈夫だよ」

負ければ奴隷とか言ってたな…紙野は是が非でも勝たなきゃいけない。
楽観主義者でポジティブシンキングを自負する俺でも流石に不安だ。
もしもの事があればアレにもかなり影響が出てしまう。

―――最悪の場合はオレが何とかシないとナぁ。何とかシないといけナいヨなァ。

「―――っせ?松瀬どうしたの?」
「…あん?な、なにが?」
「ボケっとしてないでよ。紙野さんの試合始まっちゃうよ?」
「ああ…悪い」


永園 翼がニヤニヤ顔を歪めて話し掛けてくる。

「毅ィ、謝るんなら今のうちだぜ?」
「謝る気なんかないよ。僕は勝つんだ。もう君の言いなりじゃないよ」

ギャラリーが凍りついた。

「お、おい…アイツ今何て…?」
「マジかよ…殺されるぞ…」

驚きと不安が混ざり合ったような空気が流れる。

「ハハッ!言ってくれるじゃねェか!!」
「君のほうこそ謝る準備をしていた方がいいんじゃない?」
「…ブッ殺す」

(かかった)

郁瀬君の言った通りだ。まずは挑発して相手の心理を揺さ振る。戦いはもう始まっているんだ。

「おい、お前ら何喋ってんだ。早く始めろ」と先生が急かす。
「はい」「チッ…」

椅子に座って永園君の姿が見えなくなると一気に緊張の波が襲ってきた。
指先が震え、呼吸が少し荒くなる。周囲には何10人もの観客。正直言って怖い。心臓がドキドキする。

(そう言えば…初めてゲーセンに行った時もこんな感じがしたなぁ…)

でも今はそんなことを考えている時じゃない。永園君に勝つ事だけを考えるんだ。

『師匠…見ててくれよ!!』
『心配しなくてもいい、手加減はしよう』
『ヘブンオアへール!デュエルワン!レッツロック!!』

『シュッ!爆砕!!』

当たり前のように開幕からパイルをぶっ放してくる。完全に計算通りだ。

『ハッ!テリャ!γブレイ!』

ジャンプで回避してそのままJHS。さらに近S>6P>足払いのワンコンボ。
ダウン追い討ちにγを当ててダッシュ立ちP×N。

『今のはなかなか…』『ハラキリ!!』

復帰を空中投げ。地面に落とす。

『今のはなかなか…』『ハラキリ!!』

またダウン追い討ちをして空中投げ。永園君は気持ち悪いくらいに予測通りに動いていた。

(このまま対策通りに立ち回れば…勝てる…!)

再びダウン追い討ちを仕掛けるが今度は受身を取らなかった。距離が開く。
地上での差し合いには付き合えない。空中バックダッシュで距離を離して様子見だ。
Kマッパで突撃してくると踏んでいたが、歩いて間合いを詰めてくる。
『歩く』…TGも溜まるし、間合いも確実に詰められる。実に効果的な行動だ。
永園君は強い。流石にそこまで無鉄砲じゃない。気を抜けば確実にやられる。
特に彼のぶっぱなしのセンスは超一流。迂闊に牽制を振ると大惨事になりかねない。

(ここは…)

『KISS MY ASS!!』

ギャラリーから小さい悲鳴が上がる。筐体の向こう側から怒気…いや、殺気をビリビリ感じる。
本当はこんな真似はしたくない。でもそんな甘い事を言って勝てる相手じゃない。これは真剣勝負なんだ。
生きるか死ぬかなんだ。

4164:2005/04/06(水) 21:06:30 ID:VaTUaHYY
挑発だと?いい度胸してるじゃねェか、この糞野郎……絶対ぶっ殺す!!

『シュッ!パイルバンカー!!』
『イライラするぜ』

しかし勢い良く放ったパイルは呆気なくガードされた。
糞!なんでさっきからパイルが当たんねェんだ!?
こんな糞忍者、一発パイルカウンターを入れれば死ぬ。そうだ、一発当てれば殺せるのに…!
こんな雑魚になにを手間取ってんだオレは!!

『ハッ!テリャ!』

近S>6P>近S>6P>近S>足払い。起き攻めが来る。表裏2択か?
リバサ無敵吸血は安定しねェ…気合で見切るッ!!

『テリャ!』

赤い血が噴き出す。チッ、見えねェ…糞が…!

『ハッ!テリャ!』

またワンコンボいれてダウンを取られる。体力はもう5割を切っている。一方チップは殆ど傷を負っていない。
なんだこれは?オレが押されてる…?負けてるって言うのか?
こんな雑魚プレイヤーの使う雑魚キャラに?

(そんなもんが…認められるかよォッ!!!!)

『攻め手にまわるか』

降下して来る紙忍者にリバサ金サイクを合わせる!!

ガキッ!!

『イライラするぜ』

(馬鹿な―――読まれてる―――)

『ハッ!テリャ!じれってぇ!スシ!スキヤキ!ハッ!テリャ!』

RCを絡めたコンボ。やばい死ぬ。
畜生…畜生、畜生、畜生、畜生、畜生ッッ!!
このオレが負ける!?何も出来ずにやられる!?こんな雑魚に!?

『じれってぇ!』

いや、まだいける…チップの火力は低い。この分だと残り数ドットでギリギリ助かる。
数ドットあれば十分だ。こんな紙忍者…パイル一発で死ぬ。一回噛み付けば5割減る。
そうだ、こんな奴にオレが負けるはずがねェ!!

『ハァ!』

(なっ―――!?)

ガトリングからの幻朧斬。こんなものが見切れないはずが無い。
こんな糞みたいな技を喰らうのは初心者だけだ。

『どんな気分だ?』

が、スレイヤーの首元からは真っ赤な血が噴き出していた。見えなかった。
怒りと焦りでそれどころじゃなかった。

『SLASH』

『チッ…弱ぇんだよ!』

「そこまで!勝者、紙野 毅!」

4264:2005/04/06(水) 21:07:19 ID:VaTUaHYY
―――オレが負けた?しかもあんな雑魚に?何かの間違いだ。オレが負けるはず無い。
そうだ、負けたのはオレのせいじゃねェ!!

「レバーが…レバーが悪かったんだ!!このレバーいかれてるぜ!何か動きがおかしい!!」
「レバーはちゃんとチェックしてある」
「対戦中におかしくなったんだろ?負けたのはオレのせいじゃねェ!レバーのせいだ!!」
「………永園」

雁田は椅子から立ち上がると、デカイ溜息を一発吐いた。

「見苦しいぞ」

―――くッ…!!

「くそォォォォォォォォ!!!!」

―――バンッ!!

「あ!永園…お前…!」

筐体を思い切り叩いた。
教室のドアを力任せに開け放ち、猛然と廊下に飛び出した。
遣る瀬無い怒り羞恥で頭がどうかなりそうだ。もう何も考えられない。怒り身を任せるしかない。
クソッ!!俺があんな雑魚に負けた!?認めねェ!絶対認めねェぞ!!

―――ドンッ!

廊下の角を曲ろうとした時、誰かと肩がぶつかった。
誰か知らんが、いいところで現れてくれた。一発…いや、気の済むまで殴ってストレス解消してやる。

「テメェ!!どこに目ェ付けてんだ!!」

拳を振り上げる!
…が、その腕は振り上がったまま硬直してしまった。

「…暴力は良くないな…」

振り上げられた腕は男にがっしりと掴まれていた。

「チッ!離せッ!離せよこのクソが!!」

何もかも気にいらねェ。何でオレがこんなわけのわからん奴に押さえられてんだ!?
畜生…畜生ぉ…なんなんだよこれは!!

「君…スレイヤー使いだね」
「なん…だと…?」

オレはその言葉を聞いて呆気に取られた。

「ふふ、見れば分かるよ…この腕の筋肉の付き方…
 63214の動きを多用するスレイヤー使い独特の筋肉だ」

何だ…?こいつ…?

「ふむ…崩しは吸血が多目…あと、無敵付加はあまり使わないようだね」

当たってる。馬鹿な。何故腕を触っただけでそんなことまで分かる?こいつ一体…?

「君…強くなりたいかい?」
「あ、ああ…当たり前だろ…」

オレはつい反射的に答えていた。

「安心していい。君はまだまだ強くなれるよ。
 君はそうだね…無敵付加…特に無敵マッパが出来るようになると、君は劇的に強くなる」
「無敵マッパ?そんなもんとっくの昔に出来てる」

無敵マッパなんてその辺の厨房でも出来る。こいつ馬鹿にしてんのか?

「…君の無敵マッパは完全ではない」
「なに?」
「知っていると思うけど、バックステップキャンセルによる無敵付加は最大12F。
 しかし、君は12F間の無敵を付加させたマッパを出せていない。入力が遅すぎるね」

オレは男の話を無心で聞いた。

「君は無敵付加を極めれば、必ず強くなれる」

"必ず強くなれる"その言葉を何度も反芻した。この男の言葉は不思議と説得力のあるものだった。

「永園!!」

その時、後ろから雁田の声が響いた。

「チッ!」

男の手を素早く振りほどくと、オレは一目散に逃げだした。

(無敵付加か……面白ぇ、極めてやる)


「やぁ、雁田先生」
「み、右渡校長じゃありませんか!どうしたんですか!?こんなところで…」
「ちょっと将来有望そうな生徒を見つけてね」
「そうですか…それより、いま金髪の男がこの辺を通りませんでしたか?例の永園という男なんですが」
「そうか、彼が永園 翼か」
「え!?奴に会ったんですか!?何かされませんでしたか!?」
「いや、この通り大丈夫だよ」
「良かった…でも、アイツは問題児ですよ?あんなマナーの悪い奴に期待なんてしないで下さい。
 さっきも台を叩いていったんですよ?」
「若いのはアレくらいでちょうどいいんだよ。まぁ彼は流石に度がすぎるみたいだけど」
「それで……永園はどうでしたか?」
「素質は十二分にある。そしてあのプライドの高さ…彼は伸びるよ。本当に先が楽しみだ」

43名無しさん@2周年半:2005/04/06(水) 21:30:25 ID:CfWuLT5w
64氏マジ面白い!!

なんか心が洗われたw

44名無しさん@2周年半:2005/04/06(水) 22:19:18 ID:QOkQO7ak
(´・ω・`)つ[GJ]

GJどぞー

45名無しさん@2周年半:2005/04/06(水) 23:01:23 ID:5S9JS1G2
蝶 GJ!!
小説スレはギルオタロワイヤル以来見てなかったけどスゴク面白いです。
僕もちょっと書いてみたくなりますた。

46名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 00:48:34 ID:BDyMB.vM
64氏GJ!

紙野おめでとー!
同じチップ使いとしてこれからも応援してるぜ!

47名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 01:53:41 ID:mAaorQVw
64氏は
ま じ で ネ申 す ぎ る

超GJ!
他の職人さんもGJ!!
今後このスレの発展と新たな職人さん降臨に期待してage

4813:2005/04/07(木) 05:53:44 ID:7SEQXBys
前回は>>15です

『ハッ!』
2Sを出して素早くMCする。
続いて牽制の遠SをMC。


―――動かない。

ソルに動きが見られない。

どうなってんだ……

疑問が頭をよぎる。

だが、ココで手を休めるわけにはいかない。
ソルの一発は怖いし、何より生来の攻めジョニーである俺が手をこまねくシュチュエーションではない。

―― 一気に叩き潰す!

チャリーン!
金属音と共にコインが舞う。
それを追いかけるようにHS。
コイン>HS>コイン>2SMC

徐々にソルが画面端を背負う。
それと共に赤くなる俺のテンションゲージ。
そして、すでにGB点滅寸前の追い詰められたソル。

画面端、TG、LV2ミスト

この3つのうち、2つを満たさなければジョニーの火力は発揮されない。
…が、

無理やりにでもこの状況を作れば、単発攻撃が多いジョニーはGBを溜めやすく、そこからの一撃は確実に相手のライフを奪う。


――― ぶ っ ぱ な せ !

俺の中の何かが叫ぶ。

そう、しかし、それは俗にいうぶっぱではなく、確信に近い…

『 燕 穿 牙 ! 』

4913:2005/04/07(木) 05:54:53 ID:7SEQXBys
ゴッ!!

煌々と炎を纏って吹っ飛ぶソル!

ロマンティック!
グレッグの渋めなボイスが技をさえぎる!

空ダッシュ>JP>JS>JD>燕カス>2S>コイン

ソルが受身を取ると同時に

『おらよ!』
空投げからダウンを奪い霧。

ソルにはヴォルカがある。
迂闊に起き攻めをするのは危険すぎる。

―――特に霧がかかると相手の強さが3倍くらいになるしな。

ミストファイナーのLVは2……

そんなの関係ねぇんだコラァ!!
大人しくガードしてやがれ!

コイン>コイン>HS>コイン

お 金 祭 り 開 催 

そして――
『足元注意だ!!』
『調子に乗りやがって!!』

たまらずLV2ミストにあわせてサイクするソル。
ガインッ!

元々サイクに強いのがジョニーの強みでもある。
そして……

HS>コイン>HS>LV2上段ミスト>コイン>ディバ追加青>JK>JS>JC>JS>JD>燕

画面に刻まれるSLASHの文字。

……このソル…

納得がいかない。
ライフはもちろん、試合内容も俺の圧勝。
しかしなんだ…この嫌な感じは。
追い討ちコインの後の拾ってくださいと言わんばかりの受身、まるで撃たないVV。

まるで品定めされたような……


そんな俺の疑問を嘲笑うかのように時間は進む。

===Duel2 LetsLOCK!!===

2ラウンド目の幕が、あけた。

50名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 06:34:55 ID:G1n8pL26
13氏20氏64氏


もうね、まとめてGJですよ

5120:2005/04/07(木) 09:13:55 ID:JCjnnFNo

-試験当日あらため試験前日-
アミューズメントセンターZEPPS

「す、すごぃ…」


まさかこれほどとは、アメリカに居たときはとても想像できなかった。
ギルティの筐体がこれほど並んでいるなんて、、

まさに圧巻、まさしくヘヴンリー。聖地の横にふさわしいゲーセン。
そして多くの人もといギルヲタ、洗練された指使い。。
まさに人類がギルティの為に独自の進化を遂げたとさえ思わせる光景だった。

これが、ギル高生…。


「自信なくなってきたゎ。。。」

おずおずと足を踏み入れる。

「・・・いらっしゃい」
「ビクッ!」

カウンターから顔を覗かせた黒髭の中年
「牙武理=L=杖府」(ガブリ=エル=ツエフ)。
このゲーセンの店長である。日系三世といったところか、

「ど、どうも、、こんにちは。」


不意を付かれ驚いた一二三は逃げるようにゲーセン内へ入っていく。

一瞬、周りのざわめきが小さくなる。

「あれ?誰だろ、あの子」
「ん〜?ホントだ、見ない顔だな?」
「転入生じゃない?あんま珍しくないでしょ」
「見た感じ純粋な日本人には見えないけど、金髪だし。」
「ハーフかな?」
「やめなよ、本人戸惑ってるよ?」


(…あまり、、見ないで欲しいんですけど。。)

5220:2005/04/07(木) 09:14:35 ID:JCjnnFNo

戸惑う一二三の前に一人の女の子、
いや、女性といったほうが解り易いか。

凛とした目つき、長い黒髪、極めつけはその身長。
ざっと170はあるだろうか、そこらの男子よりは大きい。

その女性が歩み寄ってきた。

「ぁ、こんにちは・・・」

「・・・こんにちは、
 あなた、見ない顔ね、今度ギル高に通うことになったの?」

「いえ、実は明日試験なんです。
 今日はちょっと・・・
(言えない、時計を合わせ間違って一日ズレたなんて、
 いえるわけが無いよ…)」

「ちょっと?」

「何でもありません!」

「あらそう?
 ね、良かったら対戦してくれない?
 友達、急に来れなくなっちゃって、暇だったの。」

「はい、私でよかったら、いくらでも。」

「よかった、じゃぁ、向こうの台でやりましょう。」


(・・・ちょっと、、怖そうな人だな、
 目つきも鋭いし、でも悪い人じゃなさそうだなぁ、、)

事実、一二三は人を見る目があった。
曰く、「顔を見ればどんな人間かは大体わかります!」だそうで。

特に適当な人間は簡単に見抜けるらしい。
曰く、「不誠実さが顔から滲み出ています!」だそうで。

ギルティは一回50円、2本先取。
比較的平均的な価格とラウンド数…でも妙に長いよりいいよね
ここの店主は道理がわかってるわ・・・(しみじみ)

5320:2005/04/07(木) 09:15:11 ID:JCjnnFNo

先に一二三がコインを投入する。
キャラはもちろんチップ(選んだときにちょっと不思議がられた・・・

『Here comes Daredevil!!』
画面が赤く染まる、相手がコインを入れた合図だ。

海外生活が長い一二三の耳には、『Here comes Daredevil』と聞こえた。
しかし、漏れ聞いたところによると純粋なJapaneseには

『夕飯はベジタボー!!』と聞こえるらしい。

(いつか、そう聞こえる日が来ますように・・・)


相手がキャラを選択する、カーソルは迷わず右上へ登っていき・・・

「メイ??」


以外だった、先日の犬井もそうだが、妙に外見とキャラが噛み合わない・・・



人のことは言えないけどね。。。



不意に筐体の向こうから女性が顔を出す。

「名前・・・」

「はい?」

「あたしの名前・・・
 ご、、五所川原樹(いつき)、、ヨロシク。」


顔が赤い、恐らく何かしらコンプレックスがあるに違いないわ。。
というか、五所川原という苗字が妙にゴツイ、歴戦の猛者か何かかしら?

「あ、あたしは
 一二三・エア・プロヴォークです、一二三でいいですよ〜」

「・・・わかった」


ぎこちない自己紹介が終わり、画面はMAY SHIPステージに変わっていた。

54名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 11:38:47 ID:HCwyjueE
20氏超GJ!!!

5520:2005/04/07(木) 13:23:41 ID:JCjnnFNo
>>50 >>54
GJをありがとう、感謝感謝。

なんかもう折角だからメイ戦書き上げました、もっとやるべきことがあるはずなのに・・・

================================================================================

『師匠、見ててくれよ』
『ピュィーー、、、いっくよ〜!!』

HEAVEN or HELL
Duel1
Let's Rock!!

『よいしょっ!』カウンタッ

(あぅ、これは、マズイよ。。
 開幕で前Pカウンターなんて、、
 軽率すぎだよ、、気絶にリーチがかかってる。)


『お見事ぉ〜』

イルカ設置から起き攻め、メイが走ってくる。

(落ち着いて、落ち着かないと・・・
 中段、下段?それともOHKかな?
 どれにしても喰らったらたぶん気絶しちゃう。抜けないと・・・)

『ピコピコピコピコ』

(・・・考えが散るよね、この足音って
 って違うよ、そんなこと考えてる暇じゃないってば
 屈K、、密着してる・・・OHK!?)

『Surplys?』
『わわわわわわ、テヘッ』

(読めた、、危なかったなぁ・・・)

『αブレィ、もひとつ!』

(ダウンさせたけど、、
 焦って攻めるのはやめたほうがよさそうね
 もし混戦でカウンターを貰ったら、、

 間違いなくこのラウンドを落とすことになっちゃう。)

5620:2005/04/07(木) 13:24:22 ID:JCjnnFNo

『とぉー、とぉー、とぉー』

手裏剣をばら撒く、なるべくならあと10カウントは休みたい。。

『うぉぉぉ!』

(迷彩から各種転移も活用して、、生き延びないと)

『Surply? Surply?』

転移を繰り返しては安全な距離から牽制、手裏剣を撒く
S転移、HS転移>バックダッシュ、

『ピコピコピコピコピコピコピコピコピコ』

突然メイが一目散に疾走を始める。

(!!嘘?
 ひょっとしてパターンもう読まれちゃった?)


『Surply?』
『ガシッ、オーバーヘッドキーッス!!
 やぁー!やぁー!イルカさーんロマンティーック、やぁー!ハィー!やぁー!』

OHKからの拾いなおしコンボが決まる
チップが漂う、小鳥が舞う、チップ=ザナフ気絶値50
享年開始12秒、早すぎる気絶もとい死の宣告。


『夢でも…見てんのか…。』

(ピヨった・・・・・・。
 いつも思うけど、なんでこんなに気絶しやすいのかしら。。
 これは右渡さんの陰謀ね。)

そこからの勝負は早かった。
ぴよったチップはダスト>マゴスペで、
その紙装甲を遺憾なく発揮し、体力は底をついてしまった。


(まだよ、次があるじゃない
 敗因は?
 開幕前Pカウンター、それと半端な立ち回り。
 転移一転読みOHK。。
 OK,いけるわね。)


Duel2
Let's Rock!!

5720:2005/04/07(木) 13:24:52 ID:JCjnnFNo

(開幕、、ひとまず様子をみて、
 そのあと、一気にラッシュをかけよう。)

『イルカさーん!』

イルカさんHS縦、大きな弧を描いて日本少女が飛ぶ。


(この軌道なら、、たぶん・・・!)

『ハラキリ!』グキリッ


降下部分を狙い済まして内側から空中投げ。

『γブレー!』

(屈K追い討ちから慣性転移裏中段?
 いえ、ここは敢えて・・・)

転移したチップの周りに一瞬緑の輪が出現する。
転移>慣性殺しドリキャン表中段。

チップのJHSがメイにヒット、鮮血が噴出す。

JHS>前P>近S>前P>足払い

(やった!
 この調子で、倒しきらないと。。)

そこから前ジャンプJHS重ね

焦っていた、
一ラウンド目の恐怖がまだ頭の隅に焼きついていた。

無意識の内の焦りは、失敗の大好物である。焦りは別腹である。

『と〜ばしてくよぉ〜!』

リバサ金サイク、チップがまるで紙のようにに吹っ飛ぶ。
否、ギルティ界では彼が紙なのは定説だ、一般常識。

(う、、折角いい感じだったのに、、
 だめだめ、弱気になっちゃ駄目よ。こっちのほうが勝ってるんだから)





『βブレィ!』

・・・まさしく悲しい光景。焦りからリバサβの打ち所を間違えてしまった。

5820:2005/04/07(木) 13:25:23 ID:JCjnnFNo

βブレード暴発の直後。
画面は無常にも暗転を始めた。

『こうなったら、、
 グレート山田アタァーーーーック!!』
『クソがぁ』

壁から跳ね返ってきたところを拾ってエリアル一式

チップの体力が無力感を漂わせながら恐ろしい速さで減っていく
これが、彼が紙たる所以、別名「ティッシュの半分」

不名誉極まりない称号だが、事実なのだから仕方ない。


(・・・油断しちゃったな、
 完全に私の負けだわ、、、)


-SLASH-

画面にデカデカと文字が刻まれる。

画面中央で、少女2人が肩を組んで喜び合っている。
『野望に一歩前進!』

そのすぐ横で、忍者の骸が哀愁を漂わせている。
『俺の術が…。』


「ありがとう、
 あなたなかなか強いわね。」

「そんなこと無いですよ、見ての通りですから・・・」

「そんなに悲観すること無いわ、
 2ラウンド目の別人みたいな攻めは良かったわよ
 金サイク打つとき、結構迷ったんだから。
 これをはずしたら押し切られる、って」

「そうだったんですか?
 的確すぎてそうは見えなかったです、、」

「それより、明日試験でしょ?
 頑張ってね、ギル高でうけるの?」

「はい、そうです。」

「そう、じゃぁ、忘れずに時計合わせておいたほうがいいわよ。」

「ぐはっ!、わかりました。。(・・・バレてましたか)」

「それじゃ、私はこれで、またね」

「また。ギル高で待っててください!」

「楽しみにしてるわ。」

そう言ってメイ使い、樹はZEPPSを後にした。

(よし!絶対受かりそうな気がしてきたよ!
 そのためにも今日は早く寝ましょう、そうしましょう。)

5920:2005/04/07(木) 13:28:04 ID:JCjnnFNo
あ〜、なんかもう調子にのってメイ戦投稿、

明日ッから学校です、
更新速度はたぶん遅くなるはず。

つーか、一日に2回も投稿してる今のほうが可笑しいんですけどね

60名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 15:37:11 ID:2uKRxiR6
20氏GJ!!
ティッシュの半分ワロタw

61名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 17:53:35 ID:Zb.mYR6g
20氏面白かったです。
20氏や64氏に触発される形で僕も書いてみたので、初投下、ダメだしなどしてくれると嬉しいです。

―――春。
それは入学式の季節。
俺はこの春に田舎のホームゲーセンや友達と別れ、ついに念願の場所、全世界のギルオタの憧れの聖地、
この「Sammy社立ギルティ専門高等学校」にやってくることが出来た。
ってもまだ試験は合格してないからでかい事は言えないんだけど・・・。

「まぁ、まずはゲーセンだよな。地元での最強プレイヤーになるのは一瞬だったし、こっちでも1週間ありゃ余裕だな。」

誰と話しているのかはわからんがボソボソと喋りながらブラブラ街を歩いていると一つのゲーセンにたどり着いた。
このときの俺はこの癖の独り言できっと危ないヤツにしか見えなかったに間違いない。
そして、俺は店の名前や雰囲気など見向きもせずに一枚の100円玉を握り締めて店に入った。
店はなかなか広く、かなり賑わっていて俺はドキドキしながら入り口からまっすぐ進んで行くと、
『アクセルボンバーッ!!』
アクセルのノリの良い叫び声が聞こえてきた。
俺はそのまま歩き100円玉を入れてスタートボタンを押した。
『夕飯はベジタボー!!』
俺のカーソルは一直線に進み、あるキャラの上で止まった。
周りのギャラリーも驚きを隠せないようだ。
俺が使っているキャラはアクセルと8:2との噂も少なくない、そう、ザッパだ。
「都会での初プレイだけど派手に行くかな。」
「ザッパなんかで入ってきやがって、なめてんのか?」
開幕は・・・ガシャ。
アクセルが上段天放をしているところにザッパはガンダッシュからの投げを決めて端に追い込み、そこからダッシュムカデで憑依をしてからの起き攻め、
「今日の一発目は何が出るんだろ?」
俺はまた悪い癖の独り言をぼそぼそ言っていた。
で、憑いた霊は・・・誰もが恐れる黒い塊、ザッパの中で最も恐ろしい犬だ。
「今日もついてる、むしろ憑いてるな。」
リバサ警戒のゲロ重ねからの起き攻めでアクセルは成すすべもなく画面端から出れずに固められ続けている。
だが、パターンに慣れてきたのかアクセルが白く光り始めた。
「そろそろ、弁天RCで抜けてやる。」
GBは真っ白に光っていたが、ゲージが50%溜まるかと言うところで俺が取った行動は・・・犬首から投げ!!
「投げかよ!!」
さまぁ〜ず三村ばりのツッコミが向こう側から俺のところまで届くと、
俺はニヤニヤ笑いながら壁から跳ね返ってきたところを犬で拾い、更にザッパがしゃがみHSでお手玉を数回繰り返し、
『カウンタッ!!カウンタッ!!カウンタッ!!』
と、気持ちのいい声が聞こえた。
そこから前HSで再度ダウンをとり中下段からのガード不能からの犬ループを決め、
一方的な展開で勝負を決めた。

6261:2005/04/07(木) 17:54:11 ID:Zb.mYR6g
『Duel2 Let's Rock!!』
次のラウンドからのアクセルは明らかに弱気になっていて、逃げや安定の選択肢が多めのようだ。
「取りあえず距離取り一択だぜ。」
「バックジャンプS連打か、長くてやりにくいけど、関係無い!」
俺のザッパはダッシュで突っ込んでから金バーストをぶっ放して、JSに無理矢理合わせる。
そこからまたさっきのラウンドの用に起き攻めに入る。
今度の霊は・・・剣。
『切らせろぉ〜』
俺のザッパが気味悪くつぶやく、と同時にアクセル使いのテンションも上がる。
相手のアクセルは起き上がると、
『隠しわz・・・』『ズシャァ』
リバサ弁天で切り返す・・・はずだったのだが俺は読み勝ちザッパが真っ赤な血しぶきをあげながらつっこんだ、
「な、読まれたッ!?」
俺のザッパは弁天に落ちといてを重ねてカウンターを取り4割ほど奪う、
アクセルは前受身からFDを張りながら降りてくる。
俺は追いかけて着地点にまた青キャン付き落ちといてを置いて、攻め続けながら投げをおりこみ、少しずつダメージ取ってはまた落ちといて青を置き、攻めを持続させ続けていく。
「コイツ、昇竜ブッパ厨だったのか。」
アクセルはガードを固めてやっとのことで直ガから弁天で切り返し、ザッパの小技にカウンターを取り、後のコンボもきっちり入れる。
「ブッパ野朗相手になら負ける要素はないぜ。」
アクセルは落ち着いて調子を戻して、起き攻めでなく距離取りに徹し始めた。
ザッパは起き上がるとまた悪夢の犬が憑いていた。
「犬はうぜーけど鎖閃で消せば余裕だぜ。」
「ここで犬が出て来てくれるとは助かった。俺はやっぱり運がイイ(・∀・)」
ザッパは犬と一緒に突進してきた。
「コイツはアホか、そんなもん一発でかき消してやるぜ。」
ザッパを犬ごと潰すようにアクセルは鎖閃をだす。
『ノリノリだz・・・』『産まれるッ!!』
「ああっ!!」
アクセル使いが気づいた時にはもう遅かった。
ザッパは犬を囮にして鎖閃を誘って産まれるぶっぱなしを合わせた。
-SLASH-
画面にはザッパがアクセルの上で奇声を発しながら倒れていた。
俺は都会での初勝利に喜び、向かい側の台ではちびまるこちゃん並のどよどよが上から垂れてきていると、
『パンパンパン』
後ろから身長190以上ある大男が拍手しながら近づいてきた。
「なかなか面白かったぞ。お前はギル高の入学試験希望のヤツか?」
「ハイ。そうですけど・・・。」
「俺はギル高教師の雷悪(らいお)だ。お前の名前は・・・」
「俺は、剣 犬助(つるぎ けんすけ)です。」
大男に俺はびびりながらもギル高人生第一歩目を歩みだした。

63名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 18:16:49 ID:JCjnnFNo
>>61-62

ぐっじょ〜〜ぶ!
強いザッパはカッコいいですね!

個人的には、もう少し改行を駆使してくれると更にGJです。

期待の新人age

64名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 19:00:01 ID:qJQ5Yqck
皆纏めてGJ!

6520:2005/04/07(木) 21:55:21 ID:JCjnnFNo
う〜ん、明日から学校だから可能な限り書いちゃいますね。
つっても明後日から2連休なんですけどね;

=================================================================

-真の試験当日-09:50
Sammy社立ギルティ専門高等学校職員室

「ニュ、ニューがクしけンをウケニ来ました、
 ひ、ヒふみ・えあ・プロヴぉーくデス。
 よ、よよよろしくオネガイシマス。」

(言葉が、可笑しい・・・
 緊張のしすぎで言語回路がやられたのね、きっとそうよ)


いざ当日となると、やはり緊張するものである。
職員室に近づくにつれ、心の臓が大きな音をますます大きく鳴らしていた。

終いには言葉は上手く喋れないわ、頭は電波チックになるわ。


「はは、、まぁまぁ、落ち着いて
 別に勝てなかったら捕って食べるわけじゃないからさ、
 とりあえず、深呼吸しなよ。うん」

この人物こそ、今回一二三の試験を担当することになった
「筝笠 梅子(そうりゅう うめこ)」教員、ソル使いである。


「どう?落ち着いた?」

「な、何とか・・・」

「うん、それじゃ始めようか、
 聞いてると思うけど、1ラウンド一本先取。
 勝敗が必ずしも結果に反映されるわけじゃないから、緊張しないで」

「・・・わかりました」

(なんとか、落ち着いたわ、うん
 脈拍は毎分72回ってところね、OKOK
 あとは普段どうりやるだけよ。)


こうして、一二三の転入試験が始まった。

6620:2005/04/07(木) 21:55:57 ID:JCjnnFNo

HEAVEN or HELL FINAL! Let's Rock!!

(まずは様子見安定
 相手はソル、間違えれば10割もあり得るわ。
 噂によれば大会で10割減らされたチップもいるらしいし、、
 敢えて突っ込むのもあるけど、やめた方がいいよね。)

開幕は両者バックステップ。

『ガーンフレィ!ガーンフレィ!ガーンかかったか?』


ソルはガンフレとフェイントを織り交ぜて牽制してくる。

(よし、つぎのガンフレに合わせて突っ込むよ
 大丈夫?いける?わたしの指。。)

『ガーンフレィ』ゴゥッ

ガンフレイムに合わせてチップが空ダッシュで突っ込む。

『セィッ!』

JHSから地上ガト>足払い>γに繋ぐ

『ぺしぺしぺしぺし』

立ちP×Nから低空ダッシュドリキャン表裏


(よし、このまま・・・・・・!?
 もしかして、、来る?ヴォルカ)


ストン

画面には何もしないで地面に降りたチップが映っていた。

(あれ、読みはずれちゃったな・・・
 撃ってこなかった・・・!?
 いえ、ここは着地下段として誤魔化そう。)


そう思って屈Kを出した直後だった。

『ヴォルカニックヴァイパー!!』カウンタッ

6720:2005/04/07(木) 21:56:45 ID:JCjnnFNo

(・・・
 誤魔化せなかったわね、、
 まさか小足をヴォルカで狩ってくるなんて。。)

起き攻め、ソルが選択したのはJS詐欺飛び。
そこから着地屈P、屈P、屈K

(小技で刻んできた。
 ぶっきらがくる可能性が高いかな、、
 屈P、屈K、屈K。。。
 よし、ここなら割り込める、、はず)

『ヴォルカニックヴァイパー!!』カウンタッ







(・・・・・・ちょ、ちょ、ちょっと待って
 この先生って一体何者ですか????
 ことごとくヴォルカで狩ってくるし・・・

 フレーム見えてるのかな、まさかそれはないよね。)


再度起き攻め、またも詐欺JS

(ヴォルカ一発くらいなら致命傷にならない、
 でも、そろそろ相手のテンションが50%溜まっちゃう、、
 50%あれば、、Dループに繋がれちゃう。)



『ヴォルカニックヴァイパー!!』カウンタッ


(・・・もはや、胡散臭さが漂ってきましたよ、、
 この先生脳が、いえ脊髄が筐体と繋がってるんだわ、きっとそうよ。
 でも、確実に小技を狩ってくるなら、打つ手はあるわ。)


『ヴォルカニックヴァイパー!!』カウンタッ
『なめんじゃねぇッ!!』

ワザと小技をヴォルカで狩らせてからサイクバースト。

(ここが正念場、
 ううん、最後の大勝負になるわ。。
 相手はフレームを見切る女教師、今の私に勝ち目はない。
 それなら、勝てなくてもいい。
 この起き攻めに、全てを賭けないとね。。)

6820:2005/04/07(木) 22:04:08 ID:JCjnnFNo
・・・遂に日に三回投下という愚行をやってしまった。。

ふぅ、、今日はもう明日に備えて寝ます。


あ、それから、64氏見てますか?
松瀬たちはE組でしたっけ?俺の記憶が正しければそうだと思うんですけど

6964:2005/04/07(木) 22:12:28 ID:zqxulrIg
>20氏
GJ!それにしても一日3回って凄ぇw
私にはとてもじゃないが無理ですよ

で、本題ですが松瀬はE組であってますよ。

7061:2005/04/07(木) 23:19:07 ID:Zb.mYR6g
>20氏です。
そして僕もこれからちょっと忙しくなるから、一応投下してから去らして頂きます。
ダレモキタイシテマセンカ、ソウデスカ orz

-SLASH-
-Perfect-
「こっ、この人メチャクチャ強い。コレがギル高教師の実力ってわけか。次のラウンドはこう簡単にはいかせない!!」

画面上には俺の尊敬する芋神ザッパと同じ赤ザッパが倒れていた。
そして、だるそうに、でも自信に満ちながら立つのは赤く点滅している金髪のソル。
実力は芋神には程遠いかも知れないけど自信は持っていただけにショックと動揺は隠せない・・・。
―――それは今から2分前のことである。
『HEAVEN or HELL Duel1 Let's Rock!!』
「ライオ先生のキャラはソルか、嫌いだけどやれない事はないはず。」

開幕・・・俺はバクステ2連打決め打ちだったが、ライオはの選んだ行動は、

『ガァン、ガァンかかったか?』

「開幕GFフェイント2連発?意味がわかんねぇ。さっきの勝負を見てたなら俺がぶっぱ派って事知ってるはずなのに、まるで開幕様子見ってのが分かってる?・・・。」

犬助は遠くで憑依し、ライオは相変わらずGFフェイント連発を続けてTGを溜めている。

「犬さえ出てくれれば負けない自信はある。俺の人生賭けた一戦なんだ!!頼む!!」
「さて、何が出てくるんだ・・・。ほぅ、コレは楽しみだな。」

ライオの不敵な笑みの中現れたのは犬助が初めて見せる三つ子だった。
犬助は内心剣じゃないだけ安心していたが、相手はソル、1ミス命取りの相手でしかもまだGFフェイントしか見せていないギル高教師と言う不気味なシチュエーションなだけにどんどん慎重になっていった。

「そろそろ焦りが回って来たか?」
「来たッ!!」

何を思い立ったかTGも25%に届くかどうかというところでライオは気合十分に走って来た。
(落ち着け、取りあえず様子見バックJHS置きで―――)

『バンディットブリンガッ!』

JHSの爆弾を飛び越え、美しいポージングをしているザッパをソルがワイルドに殴りつけ・・・。

『カウンタッ!!』

まさかこんな潰し方があるなんて考えてもみなかった、むしろどうやって4分の1ほどダッシュしてからブリンガーを出すんだろうと考えたら犬助はもう頭がぐちゃぐちゃになっていた。そこを追い討ちするようにもう一度ブリンガーを出すライオ。

(ブリンガーにバーストは確か確定のはずd・・・・・・あ゛あぁ、ヤバい)

犬助の悪寒を感じた時にはもう遅く、悪い予感は的中していた。
ライオはブリンガを青キャンして青サイクを空中直ガから降り際JD>ファフニール>Dループとわざわざ魅せコンを使ってDループに持って行き、最後のSVVまで持っていきダウンを取る・・・と誰もが思っている時にライオは叩き落しをしなかった。

(ミスか?なんにせよ早く逃げなきゃダメだ。端は危険すぎる。)
(さぁぁて、もっと焦ってもらおうか。)

前受身を取った残り体力3割のザッパを読めているような動きで一目散に追いかけるソルはいつの間にかほぼ真下にいた、

『あばよ。』

「空中投げか、ちくしょう、全部読まれてる。ニュータイプか!?安定N受身で・・・ってのはバレバレか、でもコレならどうだ!!。」

『産まれる!!』

犬助はN受身から得意の産まれるぶっぱなしを出す、ソルに確実にガードはさせられる・・・ハズだった。
不思議とザッパから繰り出される4匹の大ムカデは一つもソルに当たる事は無い。

『ドラゴンインストォォォル!!』
(何やってんだコイツー!!)
(読み続ければ負ける要素は無い、それがソルなんだよ。)

―――という事があり、犬助は顔面蒼白になり全身から変な汗を書き、まるでブロリーを前にしたベジータのように震えていた。

7161:2005/04/07(木) 23:19:52 ID:Zb.mYR6g
『Duel2 Let's Rock!!』

もはややる気のかけらも無い犬助が百戦錬磨のライオに勝てるわけが無く、一方的で、かつ圧倒的なワンサイドゲームになるとこの場にいる全員が思っている・・・後ろで犬助の様子を笑顔で見ているある一人を除いて。

(もうヤケだ、俺なんかが勝てるわけ無いよ、この人は強すぎる、都会はやっぱり恐ろしいところだったなぁ。)

諦めていても犬助の手は勝手に動いた。まるで今まで積み重ねてきた行動を反復練習するかのように。

(2ラウンド目はどうせガタガタだろうな。ここはソルのセオリー通りの動きで追い詰めてやろうか。)

開幕バクステ憑依読みでダッシュから攻撃を出そうとした時、犬助のぶっぱムカデが直撃し、出て来た霊はなんと犬。

(ガタガタかと思えば、逆に開き直ったのか?)
(アレッ?ムカデでちゃったけど・・・当たってる!!犬でてるし、よくわからんけど流れに乗るしかない。)

「よしっ!!いいぞぉ。チャンスだよ。がんばって。」

犬助が意気込んでいると聞き覚えの無い声が聞こえ、振り返ると知らない女の子が笑顔で犬助を応援していた。

(誰?悪い気分じゃないけど・・・。って今はそんなこと考えてる暇なんかないだろ、俺。)

犬助はリバサ警戒ゲロから屈P、屈K、近S、屈HS、前P、全てを駆使して一気に画面端まで運んでいった。

「相手が先生でも噛み殺す。むしろ先生だからこそ噛み殺すしかない。」

決意を固め、VV警戒固めから噛み付き+前HSを3度ほど続け、ソルがあと2割ほどになった時、

(この雷悪 踏蒼の真髄を見せてやる。)

ライオはVV潰しゲロをリバサライオットでかわし、犬のカバー攻撃を青キャンVV一段目RCで潰し、状況判断出来ずに固まっている犬助をぶっきらで掴み、そこから超安定のDループをし、今度はSVV叩き落しまで入れきった。

「残りライフは5割強、ここは何とか逃げ切ってもう一度攻め手を取ってやる。」
「ここからはもう逃がさんぞ。」

二人の思いが激しく交錯する中、ライオの行動はなんとファフニール、
犬助はFDしていたが、犬助は見事に騙された。

『ロマンティーック』

ファフニールはザッパに当たる効果音が無かった、ライオの狙いはファフすかし青からのぶっきら!
そこからDループを入れられ、VVからダウンを取られるとザッパの残りライフは1割ほどしかなかった・・・。

(次は絶対読み勝つ、リバサバクステはまだ見せてないし、もっとも安全なのはコレしかない。)

と決めて指先だけに意識を集中し、準備して、何も聞こえない・・・・・・はずだが回りの解説厨やギャラリーより一つの高い声が犬助の耳をかすめた・・・。

「・に・を・けて!!」
(何だって?)
「Kに気をつけて!!」

―――あの時は無意識だったに違いない。犬助の行動はリバサ前Pだった、
そして、ライオはリバサバクステ狩りの遅め立ちK重ね。
もちろん、前PがCHし、ライオは驚きを隠せず、温存していたサイクに手が伸び、脊髄バーストをしてしまった。でも犬助も自分自身が予想外な動きなので後の追撃が出来るわけも無く、バーストに直撃。
試合は結局、まだ混乱している犬助が先に落ち着きを取り戻したライオの起き攻めを抜けられるはずも無く、そのまま2タテで勝負を決めたのは言うまでも無い。

7261:2005/04/07(木) 23:23:50 ID:Zb.mYR6g
「・・・・・・・・・・・・・・・はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

犬助の超巨大な溜め息がゲーセンに響くとライオが犬助のほうに来た。

「俺に勝てなくて残念だったな、剣。最後のリバサ前Pはなかなか良かったぞ。」
「・・・・・・ぁりがとぅござぃましたぁ。それじゃぁ俺は帰りますよ・・・・・・・田舎まで・・・。」
「そうか、残念だな。お前にいい知らせがあったんだが。」
「いい・知ら・・・せ?」

ライオから犬助に渡されたのは合格通知だった。

「・・・ええええええええ!!なぜですか!?俺ライオ先生に負けたのに。」
「そうか、お前はバカでしかも説明も聞かないヤツなんだな、生徒が最初から教師に勝てるようならここに来る必要は無いとおもうのだが。」
「って事は俺はマジで合格って事なんですか!!イィヨッシャァァアア!!」

犬助が喜び喚いているときに、

「合格おめでとう、良かったね。」

犬助が薄暗いゲーセンに似合わないハスキーな声に気づき振り向くと、さっきの女の子が近くまで寄ってきていた。
犬助は自慢じゃないが女の子との接点が薄く、もちろんチェリーボーイであった。
そんなヤツがまともに明るいクラスのヒロイン的な女の子に話かけられ、ライオの受身攻めの時よりもドキドキしながら声を振り絞った。

「あ、ああ、ぁりがと・・・。」
「お前らは知り合いだったのか?」
「いや、知り合いじゃないんですけど、ちょっと色々あったんだよね。自己紹介するよ。私は夜貞 子澄(やさだ こすみ)っていうの。ヨロシク、ケンジ」
「ケンジ?俺は犬助だけど・・・」
「わかってるけど、いぬすけって呼びにくいし、かっこ悪いじゃん。だから、あだ名だよ。頭文字で剣と犬でケンが二つだからケンジ、どう?呼びやすいでしょ?」
「お前ら雑談は後でいくらでも出来るから今は黙ってろ、今はギル高に行くぞ。」

こすみにイジられるのから逃げるためか、ライオが出してくれた助け舟に乗っかってライオに話をふった。

「そうだ、ライオ先生、他に合格者?っているんですか?」
「あぁそうだな、一応言っておくか、今回お前を入れてこのゲーセンで合格したのは6人だ。ちなみにそのうちの3人は俺を倒したレベルだったぞ。」

犬助は自分が2タテされた相手を倒した同年代のヤツがいると言う新事実を知ったら落ち込み、どっちと話してもネガティブな犬助は慌しい流れの中、俺は無事にギル高をやっていけるのだろうか?と自分に問いかける犬助だった・・・。

改行に気をつけたら長すぎたOTL
誰か女語教えてください。
むずすぎて死ねる(;´Д`)
あと64氏様、僕はあなた様の大ファンであります。
常時更新期待してますので頑張ってください!!!

7361:2005/04/07(木) 23:27:06 ID:Zb.mYR6g
70でミスりますた。
えぇ〜正しくは20氏GJ&乙です。
って言おうとしたら消えちゃった・・・モウダメポ。
連書き+スレ汚しスマソ。

74名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 23:39:53 ID:qJQ5Yqck
>>20
GJ!
某チップ使いのネタに笑いました

>>61
乙GJ!
火九さんネタは卑怯ですw

75名無しさん@2周年半:2005/04/08(金) 03:16:14 ID:d.t9boOA
20氏GJ!61氏GJ!
俺は嬉しい。ニュージェネレーションレベル高くてイイ(・∀・)
このスレの未来を担っていくのは君たちだ!!
64氏は相変わらずの神っぷり。毎日楽しみにして待ってます。
みんな(,,゚Д゚) ガンガレ!

76名無しさん@2周年半:2005/04/08(金) 04:26:37 ID:ZHjldtHQ
みんなGJすぎる。
毎日楽しみにして一日三回はここをチェックしてるよ。

7713:2005/04/08(金) 05:30:40 ID:5TrZoGU.
前は>>49です。
少しだけですが投下します。

ジョニーの第一印象?
そうね…ちょっと、ううん、かなり変わった素材だったってことかな。
試合を見て一目でわかった。
この人は、見える人だって。
1Fが見えるとか小足みてから昇竜とかそういう超人的な視力じゃなくて…
相手の空気が読める人。

だって馬鹿げた数字よね?
3試合数えてたけど…単発の燕が13発中12発HITしてるもの。
確信したわよ…この人は見えてるんだって。

夏休みに地元に帰ってきてよかった。
このままココで埋もれさせるには、勿体無い逸材だわ。

Duel2 LetsLOCK!!

幕が明ける。

両者バクステ。平凡な幕開けだ。

私は私自身を以ってこの人を試す……

ごめんね。試すなんて失礼なのは判ってるつもり。
でも確かめたい。
私の感が正しいのかどうか、確かめなきゃいけない。

『ガンフレイ!ガンフレイ!ガーン…かかったか?』

ガンフレの牽制。
ギリギリのところで前後を繰り返すジョニー。

仕掛けるつもり?
でも、仕掛けるのは……

ゴウッ!
ソルが低空を舞う!

仕掛けるのはコッチからだわ!!

見える距離からの低空ダッシュ。大抵のジョニーならココで……

『そこか…!』
6P対空をしてくるはず!!
『ヴォルカニックヴァイパー!!』
>叩き落としまで。

1R目で攻めは見せて貰った。
自分が一番信用している燕を起爆剤にしての爆発力は確かに脅威ね。
このRは……守りを見せてもらうわ!!

起き攻めは無難に2k
もう一度2k>2Sを刻む。

2Sを直ガしてジョニーがバクステ。
さらに低空バックダッシュで距離をあける。

っと、ここで逃がしちゃいけないよね。

ダッシュのコマンドを入力したその瞬間、ありえない台詞が耳に届く!

『燕穿牙!!』

うそっ!?

78127:2005/04/08(金) 07:52:48 ID:u7BZflEM
前回>>750


SLASH

予想通り、梅喧がストレート勝ちを決める。
「どうだった?翼は…」
後ろから双琉が声をかける。
「どうっていわれても、一言では表せないわ…」
上手く言えないもどかしさに、歯噛みして。
無駄な動きが多い上、判りやすい癖がある。
ぶっ放しや意味不明な行動も多い。
――――それでいて牽制が上手く、無敵付加もしてくる。
覚醒必殺技の使い所も良い。
時々眼を見張る切りかえしもやってくる。
早い話ちぐはぐなのだ。
それをどう表して良いものか。
「上手いのか下手なのか判らないだろ!?」
「確かに…」
それだけはいえてる。
初めたばかりなら、無駄な動きやぶっぱが多いのは理解できる。
しかし無敵付加などは一朝一夕にできるものではない。
しかしそれ以上に思ったのは――――
「彼女どうして吸血してこないの?」
スレイヤーの重要なダメージ源かつ切りかえしなのに不思議に思った。
この選択肢があるとないとではかなり違うのは他キャラ使いでも――――いや他キャラ使いだからこそ身に滲みてよく解っている。
「嫌いなんだと」
絶扇が横から口を挟む。
かつてエディを使っていた時、なんでと自分も疑問に思った。
吸血を使えば、大分楽だろうにと。
その問いに翼から返されたのがその一言。
「翼はスレイヤーってキャラが好きでキャラ変えしたって言ってたからな」
巷によくいる吸血厨のせいで、技自体イヤになったらしい。
「ふぅん」
納得しつつも、納得できない。
「楽しみの為だけにやってるから、勝ち負けは二の次なんだと」
それを聞いて、羨ましいと思った。
「とにかく彼女を紹介しよう」
絶扇は言うや、背を向けて匡台の向こうに行く。
「ちょっと待ってよっ」
まだCPU戦やってる最中だからと言う間もない。
「…仕方ないか。仁、代わりにやってくれる?」
「ああ」
仁に場所を譲り、自分も匡台の向こうに行く。
『どんな娘かな…?』
そう考えてる所へ、いきなり声をかけられた。
「強いんですねーちっとも歯が立たなかったわ」
明るく話しかけられて、桜はぽかーんとするしかできないでいた…。

79127:2005/04/08(金) 08:19:33 ID:Bupn27gw
連書きすいません。
久しぶりの投稿で緊張しました。
誤字脱字も多いと思うのですが、そこは脳内変換でよろしくお願いします。
特に最後。
間違って匡台って変換してしまった。
誰かに突っ込まれる前に、自分で突っ込んどきます(汗

8020:2005/04/08(金) 13:57:42 ID:ytxAfnYI
今日は始業式だったから午前中で帰って来れました。
というわけで、気合入れて投下します。

64氏
すばやいお答えありがとうございます。

61氏
犬助の憑きっぷりに笑いましたw

13氏
ピンクジョニー楽しみにしてます。

127氏
はじめまして、20です。
吸血嫌いな髭、、いいですねぇ会ってみたいものですw

================================================================
前回>>65-67


「・・・風が吹くな。」
職員室の一角、隠れて転入試験を見ていた右渡が呟く。



一二三が選んだ起き攻めは
ドリキャンによる相手真上からの垂直降下JHS
真上すぎて自分でも表か裏かわからない

(もうリバサヴォルカは警戒しない。
 この人相手に警戒してたらジリ貧になっちゃう)

『セィ!ハッセイャッ!、γブレィ』

立ちP×5>立ちHSで追い討ちをかける。

『スシ!バンザーロマンティーック ハラキリ!』

受身を取ったソルをバンザイFRCから空中投げ

(いけるわ、まだいける、、
 せめてあと3割、3割減らせば・・・)

着地HS転移>空ダッシュ>JS>JHS

『オゥァ、オゥァ』


校長の声でソルがうめき声を上げる。

(校長、お覚悟下さいッ!!)


『調子にのりやがってぇ!!』
『見え見えだぜ!』

たまらずサイクを発動させる、しかしそれは予想の範疇。
落下するソルを的確に捉え、JDで地上に落とす。

試合は明らかに一二三のペースになっていた。
ソルの体力も、お世辞にも余裕があるとは言えない。

8120:2005/04/08(金) 13:58:30 ID:ytxAfnYI

『タイラン!!』

(嘘っ!?)

不意に画面が暗転する。
チップの時が一瞬静止する。

画面に映っていたのは、いままさに拳を振り上げるソル
そして、その横で竜巻のように回転するチップ


ゴシャァッ

チップのJSがソルの顔面を捉えるはずだった。
しかし、1Fを見切る超人梅子にそんなことは関係ない。

そういわんばかりのタイランレイブだった。



ロマンティーック!


『イタダキー!イタダキー!イタダキー!イタダキー!イタダキー!イタダキー!イタダキー!イタダキー!イタダキー!
 フッ、イタダキー!イタダキー! ヴォルカニックヴァイパー!!』
『シッショー!!』

タイラン一段目RC>屈HS>【昇りD>下りD】×4>締め


【梅子式超絶悶絶きりもみDループ☆】が炸裂する。

-SLASH-


『こんなもんか。』


まだチップのゲージは減り続けていた。。。

8220:2005/04/08(金) 13:59:02 ID:ytxAfnYI

「お疲れ様、結果は私と校長とで検討してから教えるわ。
 明日には結果でると思うから、また明日来てね。」

「はい、ありがとう、、ございました・・・。」


そういって一二三は職員室を、ギル高を一度去るのだった。



「・・・筝笠先生」

「あ、右渡校長、見てたんですか?」

「まぁね、それより彼女だけど」

「そうですね、素質は十分だと思います。
 それから、見掛けの割りに感情的みたいですね。
 他には」

「いや、いいんだ」
「はい?」

筝笠の話を右渡が止める。

「彼女、合格だよ。
 チップの何たるかを無意識のうちに理解している。」

「はぁ?校長が言うんでしたら、異論はありませんけど・・・
 なんですか?チップの何たるかって?」

「・・・なんだろうねぇ」



後日、一二三には正式に合格通知が手渡された

[一二三・エア・プロヴォークの転入を認める。学校長 右渡 大輔㊨]

83名無しさん@2周年半:2005/04/08(金) 14:33:08 ID:ZHjldtHQ
みんなGJ!!
そして
>>127
久しぶりにGJ!!!

84名無しさん@2周年半:2005/04/08(金) 18:37:59 ID:TlEPN5Hk
大輔じゃなくて太輔じゃない?(・∀・)ニヤニヤ

8520:2005/04/08(金) 18:41:02 ID:ytxAfnYI
あれ、、やっちゃったよ。。

字を知ってるのに間違えるとは、、不覚

8620:2005/04/08(金) 19:06:34 ID:ytxAfnYI

-1年E組SHR-

「と、ゆーわけで
 こちらが、今日からこの学校に通うことになった
 一二三・エア・プロヴォークだ。」

ざわざわ
「おぉ〜、また転入生か・・・」
「あの子、この前ゲーセンにきた子じゃない?」
「あ〜、確かに」
ざわざわ
「犬が西向きゃ尾は被害妄想・・・」
「ケッコー可愛くない?」
「不謹慎だぞ・・・」
ざわざわ
「兄貴には俺がついてるッス、浮気しちゃだめッスよ」
「気持ちわりーんだよテメーは!」

教室がざわめく、この辺はやはり高校生らしいところだ。
ただ、、、教室にズドンと筐体が置いてある、、やっぱり圧巻だ。

「あ〜、こら、黙れお前ら。
 ほら、適当に自己紹介しとけ」

「は、はいはい、えーとえーと
 一二三・エア・プロヴォークです。
 持ちキャラはチップです・・・はい。」

その時一二三はふと見知った顔が入ることに気づいた。

(あれ?、樹さんじゃ?)

樹(とおぼしき女性)は紙に何かを懸命に書いていた。

(なんだろう、キャラ対策かな?
 それとも独自のメイ理論だったりして、、ま、まさかラブレター!
 おぉ〜、恋する女性は美しいよねぇ〜。。)

脳回路全開、フル稼働開始。
少女の想像力は留まることを知らない、これぞ一二三脳。


「ん?どしたぁ?、君の席はあそこな。
 授業始めるぞー、今日は弱キャラが弱キャラと呼ばれる所以についてだ。

 っと、その前に、、おい、お前ら、
 最近校長の名前を間違った不届き者がいるから注意しろよ?
 右渡太輔校長だぞ。大輔じゃぁないからな?」


とりあえず、さっさと授業を始める雁田。
どっかの20番が右渡の名前を間違ったことについて話している。


(恋する女性、相手は誰かなぁ〜
 やっぱりこの前約束にこれなかった人のことかなぁ〜)


「いいか?弱キャラってのはな、ゲーム中のシステムや仕様に恵まれず、
 ダイヤの下にいるのが多いキャラたちのことだ。
 コンボが安いとか、相性が悪いとか、対義語はもちろん強キャラだぞ。」

(うんうん、
 樹さんの持ちキャラはメイだから、
 きっと相手の人はジョニーよね、そうよ、そうに決まってるわ。
 はぁ、一途な恋、、憧れちゃうなぁ・・・)

そんな腐女子脳をフル稼働させる一二三をよそに
教室中の70%の人間が睡魔に襲われていた。

なんでって、そんなの決まってる。
『弱キャラが弱い理由なんて解りきってるから』である。

===========================================================
戒めの意味も込めて投下します。。

まさか、太輔と大輔を間違えるとは、>>84さんごめんなさい、ありがとう。


64氏
勝手ながらE組に入れました、よろしくお願いします。

87名無しさん@2周年半:2005/04/08(金) 23:10:59 ID:7hFru4Wc
♪集まっておいで
集まっておいで

僕等の私達の 闘いだ

1ドットでも諦めない

(校長)「ドラゴンインストール!」
(生徒一同)「何やってんだこいつ〜!」

元気な声がこだまする

社立ギルティ専門校




小学校の児童集会の歌をギルティ風に改変してみた
校歌がまだないんだけど、各々地元の校歌を改変してみるのはどうだろう?

イラナイデスカ、ソウデスカ(´・ω・`)

88名無しさん@2周年半:2005/04/09(土) 07:14:08 ID:.8117SfQ
>>20
何故かアバネタ出してるとこにワロタwGJ!

8920:2005/04/09(土) 14:35:37 ID:dxnE7dAk
>>88
GJをありがとう。アバ解ってくれる人がいてよかったw
イスカはギルティの黒歴史で葬られ気味だからわかる人いるかちょっと不安でした。

===========================================================================
前回>>86

「え〜、とまずチップについてだな」


(恋と言えば障害が付き物・・・?

 ・・・先生、いま何と?
 チップは弱キャラだったんですか〜・・・?
 ずっと中堅以上だと思ってたのになぁ)


心の中で当惑する一二三の事など露知らず、雁田が解説を進める。

「特筆すべきはその防御力と気絶値にある。
 コイツの防御係数は1.61、気絶値は50だ。
 ワンチャンスで一気に体力をぶっこ抜けるギルティでは致命傷だ
 サイクの無い状態で浮かされたら死を覚悟したほうがいい。
 火力も比較的低いし、エリアルもPやKを多く刻むからバーストを溜めやすい。」



(そうかぁ、そうだったのね、、
 体力減りやすいなぁとは思ってたけど、、、
 真実とは常に過酷よね・・・)

それっきり、一二三も夢の世界の入り口へと向かうのだった。




『オゥァーオゥァーオゥァーネッテロー!!』

右渡の声が響き渡る。
この学校特有のDループチャイム。

(ハッ!
 Dループ!!?)

「あ〜、んじゃ授業終わるぞ
 おつかれ〜、みんな夢ん中だけどな。」


(なんだ、チャイムか・・・
 恐るべし右渡チャイム、
 恐るべしDループ。)

チップ使いにとってDループはまさに恐怖の象徴と言える。
5割、6割当たり前、つい先日の転入試験のこともある。


「受かったのね、よかった。」

授業が終わってすぐ、樹が声をかけてきた。

「あ、樹さん。
 ??そちらの人は?」

「あぁ、この前約束に来れなかった奴よ
 佐藤 愛っていってね、ヴェノム使いよ。」

そう言って樹は隣にいた、、、、、、、女子?を紹介した。

「はじめまして、一二三です。
 よろしくお願いします。女の子さんでしたか、
 私はてっきりジョニー使いの男の子だとばかり、あはは・・・
 (ふぅ、読みがはずれちゃった・・・おつかれさま、私)」

「あぁ、よろしく、、
 いや、俺は男だよ。。」

「・・・はぇ、、、、?」

9020:2005/04/09(土) 14:36:39 ID:dxnE7dAk

(お、可笑しい、どこから見ても女の子に見える、、
 いや、髪は長いし、でも胸はサッパリないわね。。
 やゃ、ホントに男の子みたいだ、、
 それ以前に明らかに男子の制服でしょ、これは
 ま、まずい、この雰囲気は、絶対気にしてるよ。。)

「ご、ごめんなさい。
 な、名前が名前だけに、ついつい・・・

 あぁ、それより、愛って名前なのにヴェノム使いなんですね。
 ファウスト使ってるわけじゃないんですか??」

性別を間違えたことを咄嗟にフォローすべく話題を変えてみる。

「・・・ハァ」

しかし、愛は気の抜けた大きなため息をつく、
なんだろう、またいけないことを言ってしまったのだろうか?


「あのねぇ、一二三、
 名前だけじゃなくて、苗字も込みなのよ?ニヤニヤ」

「・・・苗字?佐藤ですよね。。。」

(佐藤、、さとう、、さとー
 サトー・・・・・・・・・・・ま、まさか!!)



          『ザトー 愛』



(*<◎>)<ザトー様、フォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!
( <◎>)<ザトー様、どうしてこんなことにっ!
(#<◎>)<愚弄してくれたな、例え骸だけでも返してもらうぞ!
(;;<◎>)<あぁあ、あの方以外にっ!



「・・・ご、ごめんなさい、気づかなくて、クスッ
 すいません、悪気はなかったんで、、ププッ」

「いや、いいって、慣れた慣れた。
 樹なんてもっと笑いやがったしね・・・」

「なに言ってるのよ、全部あなたの名前が悪いのよ。
 いっそ開き直りなさいって、そのほうがいいわ。」

「やっかましい!
 間違っても『ザトー様フォォォォォ…』とは言わんぞ!
 右に誓う!!」

「校長に誓うとろくなことにならないわよ?」

「いや、俺は右渡を信じる。
 ・・・それより気分転換に対戦しようぜ、、、」

「転換するのはあなただけだけどねぇ・・・?」

「ウルセー、ウルセー!」


こうして少女の学校生活は始まった。

91名無しさん@2周年半:2005/04/09(土) 16:24:52 ID:Xmg/McCA
みんなまとめて超GJ

92名無しさん@2周年半:2005/04/09(土) 20:57:45 ID:mf64CY/k
職人さん達が気づきやすいようにage

9320:2005/04/10(日) 21:00:14 ID:6kDTrqWw
前回>>89-90

『マッセ、ハァッ!マッセ、ショット!ロマンティーック!デュービスカーブ!』
『覚悟を決めろ、ダークエンジェル!見誤ったな!!』
『シッショー』

『一度のチョークで、十分だったな。』


「ほへ〜、
 愛ちゃんつよいですねぇ〜」

「なあ、"ちゃん"はやめてくれないかな・・・」

「じゃぁ、何がいいですか??」

「・・・俺もわからん。」

やはり、愛という名前は普通に生きるには苦労する名前だ。
男の友達とかなら「佐藤」で済ましてくれる。
しかし、どうだ、、「愛ちゃん」はないだろ、、
俺は天才卓球少女でもなければ年間億単位のプロゴルファーでもない。

しかも呼ぶことにまるで罪悪感がないな、罪なハーフだ。。

そもそも、俺がヴェノムを使いだしたのは動画に感化されたからだ。
ボールと共に華麗に立ち回るそのキャラを見て、俺は全身が痺れた。

元は梅喧を使っていたが、そのときの衝撃といったら・・・筆舌に尽くしがたい。


そして、俺はヴェノムにキャラ換えしたんだ。。
日夜、ヴェノムの練習に明け暮れた。

難しい、難しいと言われていた操作も苦にならなかった。
むしろ、楽しいとしか思わなかった。



だが、あまりにも納得いかない事実がそこに隠されていた・・・。


そう、こいつはフォモだったんだ!!
GGXXBBSを見て初めてそのことに気づいた。

そして気づいたときにはもう遅かった。
おれはヴェノムしか使えない体になっていた、やりこみすぎた。

ギルティでここまで自分自身を悔いたのはこれが初めてだった。

9420:2005/04/10(日) 21:00:46 ID:6kDTrqWw

(キャラがフォモ?
 別にいいじゃねぇか、そんなのネタだぜ。笑いのタネ。)

そう思った、そうやって過ごすことにした。
今思い返しても苦しいやり過ごし方だったんだ。

事実、このとき俺はもう既に気づいていたんだ。



「己の名が絶望的に危ないことに!」


なぜ俺の苗字は佐藤なんだ!?
日本で一位二位を争うメジャーな苗字だよ。

なぜ俺の名前は愛なんだ!!?
「答えてくれ、親父!!!」
俺は親父を問い詰めた、勿論さりげなくだが。



曰く、「人を愛することが出来るような人間になって欲しかったんだ。」


「・・・あんたは、3年B組の担任か・・・?」 orz


俺は決意した、たとえ納得いかなくとも、
親から貰った名前を背負って生きていくんだ、と

この名前を蔑むような奴は俺のヴェノムで倒せばいい。うん、それでいい。


「・・・?
 愛ちゃ〜ん?どうかした?」

「いや、別に、、
 だから"ちゃん"は・・・」

「でも、他にいいのがないんだよね・・・
 愛くんもおかしいでしょ。。
 なんなら愛殿にする??」

「・・・謹んでご遠慮します。」

「一二三、愛そろそろ帰りましょう。」

「はーい」「はいはいっと」

まぁ、悪くない、、かな・・・

9520:2005/04/10(日) 21:03:31 ID:6kDTrqWw
どうもこんばんは、20です。
今日はなかなかハードな一日でしたが、何とかSS投下・・・

応援してくれる少ない人達、ありがとうございます。
すげー励みになります。では、今日はこの辺で・・・

96名無しさん@2周年半:2005/04/10(日) 21:05:43 ID:nrzNwNRI
リアルタイムでF5連打して見てしまったよ。GJ!

97名無しさん@2周年半:2005/04/10(日) 21:45:40 ID:PXQxyJbI
>>20
忙しい中の投下乙!!!
そしてGJ!!

98名無しさん@2周年半:2005/04/11(月) 10:20:32 ID:MCyGZYi6
>>24
キモッ

9920:2005/04/11(月) 16:21:46 ID:XeBeobQ2
>>96 >>97
GJをありがとう。
やっぱりGJはガソリンですね。活力湧いてくるw

>>98
そうですか、キモかったですか。
それはどうもスイマセン、率直な感想をありがとう。
でも、感想が端的すぎて参考には出来ません。ごめんなさい

10064:2005/04/11(月) 16:36:20 ID:/Xv.IwMw
>>42


「やったな紙野!」
「うん。ありがとう!みんなのおかげだよ」
「それにしても永園は相変わらずムカツクわね…『レバーのせいだ』なんて言い出してさ」

その後雁田だけが帰ってきてテストを再開した。永園は結局最後まで帰ってこなかった。

「実際レバーがおかしい時はたまにあるけどな。まぁ勝ったんだしいいじゃねぇか」
「そうね」

紙野のことは上手く行ってよかった。でも俺のほうは全然駄目だ。
あんなに練習したのにアッサリ負けちまった。

「聖、今日の俺は何が駄目だった?どうしてお前に勝てなかった?」
「本当に分かんないの?本当は解ってるんでしょ?」

「緒土は投げに弱い」呪詛のように聖に繰り返し言われてきたのに、
いざ試合が始まればすぐに癖でガードを固めてしまう。攻撃を喰らうのが怖い。負けるのが怖い。
その邪魔な感情を払拭しない限り俺の勝利は遠い。そう痛感した。

「いや、ちょっと解った…と思う」
「ならいいじゃない。あとは経験を積むだけよ」

そう言って聖は笑った。

『オウアー!オウアー!オウアー!オウアー!オウアー!オウアー!ネッテロー!!』

「よし、今日の授業はここまで!」

右の声と共に期末テストも終わってしまった。また一歩闘劇が遠退いた。
まだ挽回できるのだろうか?こんな調子で本当に闘劇に行けるのだろうか?
色んなことが頭を巡り廻って整理がつかない。

「帰ろうよ松瀬」

三綾…こいつも負けたのにまるで凹んでねぇな。なんか悩んでるのが馬鹿らしくなってきた。
あ〜も〜考えても始まんねぇ!これから練習すればいいだけだ!

「…そうだな。帰るか!」

気持ちも新たに5人で教室を出た。
ドアを開くと目の前に小柄な少女が立っていた。紙野 蘇留。
また郁瀬を狙ってきたのか。俺としては蘇留の存在は非常にありがたい。
が、奴の矛先が俺に向かないという保障は無い。
プリントの裏にかかれた『殺』の文字が未だに頭を離れない。
あの日の夜『グランドヴァイパー!!』とか言う絶叫と共に蘇留が俺をめがけて地面を猛然と滑走してくる夢を見た。
目覚めれば寝間着は汗びっしょり。生きた心地がしないとはまさにこのことだと思った。

「お兄ちゃんどうだった!?」

(あれ?)

「勝ったのか!?」

ああ…そうか。こいつが男みたいな性格になったのは、全部兄のせいなんだよな。
本当は兄思いの可愛い妹なんだ。きっと紙野が心配でしょうがなかったんだな。

「紙野さん勝ったよ!」と三綾。
「本当か?嘘じゃないだろうな」

前言撤回。やっぱ可愛げねぇ、こいつ。

「本当だよ。ちゃんと勝ったから大丈夫だよ」
「良かった…」

蘇留は全身の力が抜けたように深い安堵の溜息をついた。

「お前はどうなんだよ?」駄目もとで聞いてみる。
「ふん、勝ったに決まってるだろ」
「マジで!?」

あのDループも満足に出来なかった蘇留が勝った!?
ありえねぇ…いや、でも最近は郁瀬とバッチリ練習してたしコンボも十分に出来るようになっていた…。

「緒土、お前はどう…」「それよりさっさと帰ろうぜ!!」

蘇留の言葉を遮って玄関に早歩きで向かった。

10164:2005/04/11(月) 16:38:04 ID:/Xv.IwMw
「もうすぐ夏休みね」

聖の言葉で初めて気付いた。そんなもの全く眼中に無かった。
期末テスト対策でそれどころじゃなかった。でも夏休みは嬉しい。
ギルティ強化月間にしようか…いや、それはいつもしてる…どうやって過ごそう。
ギルティの練習なら郁瀬とやるのが一番いい。でも人格面で問題がある。
ならゲーセンか?でも金かかるしなぁ…。

「お前ら夏休みはどうすんだ?」

他の皆はちゃんと予定があるらしい。聖は旅行に行くんだとか。
郁瀬は「予定ないっス」とか言ってたけど、蘇留にデートの約束を無理やり取り付けられた。
紙野に至っては他県へ遠征に行く予定があるらしい。結局暇人は俺と三綾だけだった。

「松瀬は夏休みどうするの?」
「さぁな。適当にギルティの練習でもするんじゃねーかな」
「暇ならさ、私と練習しようよ」
「え?」

盲点だった。三綾は俺より遥かに強い。しかも同じヴェノム使いじゃないか。
三綾から学ぶべきことはたくさんあるはずだ。
対戦だけじゃなく、キャラ対策を研究したりするのも都合がいい。なんで今まで気付かなかったんだ。

「悪くない話だな」
「でしょ?」
「あ!な、なら私も付き合ってもいいけど」と聖。
「お前は旅行じゃないのか?」
「あ…そうだった」

肩を落とす聖。その後聖はずっとうんうん唸って悩んでいた。旅行に行きたくないのだろうか?
まぁ、何はともあれ夏休みの予定が決まってよかった。
しかし夏休みは1ヶ月もある…ただ三綾とギルティやってるだけと言うのもなんだかなぁ。
どうせギルティは毎日やってるんだし…徒に青春を浪費しているような気がしなくも無い。
かといってギルティ以外の趣味は特に無い。
漫画読んだりゲームしたり音楽聴いたり…いつでも出来ることばかりだ。
なんかこう…夏休みならではの遊びとかねぇかな?でも暇なのは三綾だけだし…やっぱ駄目か。

(……まぁいいや。たまにはギルティ以外のゲームでもやって楽しむか)

そんなことを考えながら俺は激動の期末テストを終えたのだった。


そして数日後―――


「さて明日からいよいよ夏休みに入るわけだが各自練習は怠らないように、なんて言わなくても大丈夫か…」

むしろ長期休暇に入ってさらにギルティをやることになるだろう。
夏休みかぁ…今年はのんびり出来そうだな。やっぱギル高に入ってよかった。
国語数学理科社会……そんなものとは無縁の夏休みが始まる。素晴らしい。最高だ。
自然と笑みがこぼれる。他の生徒もきっと同じ心境なのだろう。
教室内は楽しそうな声で埋め尽くされていた。

「あーでは、通知表を返すぞー」

その一言で教室内の時は止まった。


「ちゃっちゃと行くぞ。まず郁瀬!」
「え?あ、はい!」

次々と生徒の手に通知表が手渡される。ガッツポーズをする生徒もいればその場で泣き崩れる生徒もいた。
郁瀬は通知表をざっと見て頭をポリポリ掻いただけ。リアクションが薄すぎて分からん。
聖は満足そうな表情をしていた。当然だろう。あいつが駄目だったら俺はどうなるんだ。
紙野は例によって緊張していたが、通知表を見るとその表情は安堵に変わった。

「次、永園」

ふらふらと気だるそうに通知表を取りに行く。戻ってきた永園は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
永園のことだから雁田に文句を言うんじゃないかと思ったが、意外にも大人しく受け取っていた。

「次、松瀬」
「はい」

雁田が険しい表情をしている。あーこれは心臓に悪い。もう早くしてくれ。早く見たい。

「松瀬、お前サブは?」
「え?」

だが雁田は通知表を渡さず、変な質問をぶつけてきた。

「サブですか…?エディと…」
「あー、もういい。わかった」

そっちから聞いといてなんだよ…まだ1人しか挙げてないじゃないか。

「単刀直入に言う。お前、エディにキャラ替えしろ」

「 は ぁ ! ? 」

10220:2005/04/11(月) 17:34:21 ID:XeBeobQ2
前回>>95-96

「それにしても、
 一二三残念だったわね。」

「何がですか?」

「闘劇代表選抜ランバト兼期末テストに参加できなくて、
 実はあたしも愛も負けちゃってね。」

「そんなのあったんですか?
 でも、私の腕じゃ無理ですよ。流石に」

「そうかしら?でも勝った人達ってホント強いのよねぇ、
 特にうちのクラスだと・・・そうね、
 エディ使いの郁瀬君と、カイ使いの聖さんと、、
 あぁ、あとDQNスレイヤーをボッコボコにしたチップ使いが一人・・・紙野っていってね。
 あの試合は見物だったわね、雁田が試合のビデオ持ってるかも知れないから、借りてみたら?」

学校からの帰り道、三人、いや二人で他愛のない話を繰り返す。
もう既に、一二三はこの空気に馴染んでいた。

愛は話に加わらずに自分はなんと呼ばれるのがいいのかを熟考している。
「愛、、さん、くん、、ちゃんは却下だし・・・
 殿、、は明らかに可笑しい。呼び捨てで構わないけどな、、いや」ブツブツ

「このあとは夏休み、それから次は学祭ね、学祭。
 ま、学祭って言っても結局ギルティにまみれた学祭だけどね。」

「いいですねぇ〜、学祭
 やっぱりクラス毎に色々やるんですか?」

「うん、クラス毎、キャラ毎、部活毎ってところね。。
 あぁ、そうそう、チップ使いの集まりには行かないほうがいいわよ。
 なんか、前に手裏剣が刺さって病院いったのがいるらしいから。」

「・・・なんですか、、それ?
 やっぱり、樹さんはメイ使いの集まり行くんですか?」

「いや、あたしは。。行かないかな・・・」

微妙に複雑な表情をする樹。
まるで「行ったら逮捕される」とでも言いたげだった。

「??
 あ、愛ちゃんは?いかないの?ヴェノムの集まり」

「断じて行かん!ただの同人誌ならともかく、
 ザト×ヴェノやらヴェノ×医者の同人誌の即売会なんて行けるわけないだろ。」

「は・・・?ドージンシ?」

「知らないほうがいいわ、気分を害する。
 愛にとって自分の名前が一番恥ずかしくなる場所ってことよ、
 あ、じゃぁあたし、家こっちだから、また」

「さよなら〜」「じゃな」


「じゃ、俺はここで、またな」
「愛ちゃん、さよなら〜」

「・・・わかって言ってんな。」

103名無しさん@2周年半:2005/04/11(月) 21:45:28 ID:XQFD9EK2
64氏20氏GJ!

64氏のは相変わらず次が気になるw

10461:2005/04/12(火) 00:22:40 ID:vAw/6K3.
64氏20氏GJ!
え〜どうでもいいよボケッ!!と思われる方もいらっしゃると思いますが一応報告。
最近になって急にありえないほど忙しくなってきてしまったので更新は相当不定期でかつ相当遅くなってしまいそうですOTL
何が言いたいかというと最近全く書いてないけど僕は書き逃げでは無いよということです。

105名無しさん@2周年半:2005/04/12(火) 01:02:27 ID:7Gq7m.Xo
64氏20氏超GJ!
毎回楽しく読ませてもらってます。

61氏
残念だけどそうゆう事ならしょーがない。
続き楽しみに待ってるからガンバレ!

10620:2005/04/12(火) 17:25:49 ID:JkplXLJc

-終業式-

遂に明日から素晴らしい夏休みが始まる。
全国のちびっこたちが待ちわびる夏休みだ。

そして、もう一つ、ちびっこ達が首を長くして待つもの。



そう、通知表!

「返すぞー」


「遂に来ましたね、通知表。」
「ふふふ、、生きた心地がしねぇよ。」
「あたしも・・・」

愛と樹は絶望的な表情をしている。
なにか成績が下がってしまうようなことをしたのだろうか。
うってかわって一二三は随分と楽しそうだ。


「次、五所川原」
「きた、、」

背を丸めて通知表を受け取りに行く。
樹が通知表を受け取る・・・

「樹さん固まりましたね・・・」
「あぁ・・・」


そのままへなへなと地面に座り込む樹。
ヤバかったらしい。


「次、佐藤」
「あーい」

ポジティブに通知表を受け取り行く。
愛が通知表を受け取る・・・

「ふっふっふ・・・キタァーーー!」


愛がガッツポーズをとる。
すぐそばで樹が肩を落としている。

「対極的ですね。」
「気にしないで・・・」
「ハッハッハ!」


「次、一二三」
「はーい」


通知表を受け取る。
恐る恐る中身を確認すると、そこにはこう書いてあった。


「編入から数日しか経ってないからイマイチわかんね。」




(・・・何だコレ。)

10720:2005/04/12(火) 17:27:12 ID:JkplXLJc
64氏に合わせて終業式ネタ。

61氏
残念です、頑張ってください!
次に来るのを首長くして待ってます。

108名無しさん@2周年半:2005/04/12(火) 20:17:03 ID:QLC2wRSI
>>20
超GJ!
続き期待して待ってます!

109127:2005/04/13(水) 11:32:53 ID:wh8Lwwpg
前回>>78です


唐突に挨拶なしで話しかけられ呆然となる。
『紹介してもらう筈だったのに、なんでいきなり…』
桜がそう思うのも当然で。
絶扇の方は用は済んだとばかりに、仁に乱入している。
『私にこの娘を紹介するって言ったくせして、あんた何やってんのよっ!』
怒鳴りとばしてやりたかったが、ぐっと堪える。
「翼、ちょっと待つんだ――――天井くん、彼女はスレイヤー使いの翼。」
どうやら双琉がこっちの意図に気付いてくれたらしい。
「翼、こっちは――――」
「知ってるわよ。天井さん、でしょ!?今聞いた――――って言いたいトコだけど、実は前から知ってるのよ…名前だけ、だけどね」
そう言いながら、何か意味ありげな視線を向ける。
「絶扇くんは、そんな前から話してたのかい?」
「――――絶扇?」
「あ…機械エディ」
そういえば此処で本名を名乗ったことはなかったなと双琉は思った。
みんな通称で通すか、周りが勝手に名付けるかのどちらかだったから。
「じゃあどうして私の名前を知ってたの?」
何が何でも知りたいとばかりに、桜が口を挟む。
「実はね…私の弟がギル高に通ってるの」
その弟から聞いたという。
「ええっ!?弟がギル高生なのかいっ」
双琉が唖然とした声を出す。
そしてまさか…という眼で翼を見た。
ギル高には兄弟姉妹で一緒に通うパターンが多い。
――――というより、そちらの方が当たり前といえる。
「私は、違うわよ」
翼の言に、首を傾ける。
「何で…」
「だって編入試験に落ちたんだもん。仕方ないじゃない」
双琉が疑問を口にするまでもなく、明るい返答が返ってくる。
あっけらかんとした物言いは、こっちが目眩してくるぐらいだ。
「…落ちた!?」
「そ。で、弟は合格したの」
だからなのよーっと翼が付け加える。
「…ね、もう一回試験受ける気ないの!?」
「なんで?」
なんでって言われるとは思わなかったというのが正直な感想。
「ギル高に通わなくても、ギルティできるじゃない?」
「それじゃどうして…」「試験を受けたのは余興だったのよ」
事も無げな言葉が返される。
弟が編入試験を受けるというから、好奇心から便乗して受けただけなのだと。

結局その日はそれでおしまいになった。
用があるからと翼が帰り、4人で対戦して帰宅の途につく。
そしてその時になって、肝心の本名と弟の名前を聞き損なったと気付いた――――。

110127:2005/04/13(水) 12:44:48 ID:D6e/71eM
他の職人さんに判りやすいようにあげますねw

>>83さん
GJを有り難うございます(・∀・)
>>64
続き楽しみにしてますw
それにしてもメインヴェノムにサブエディですか…松瀬はアサシン好きなんですか?
>>20
はじめまして、127です。なんか一二三と双琉を対戦させてみたいです。ぶっ放さないソルを見て、どんな反応するんでしょうかね?
>>13
お金祭りには笑いましたwもしかしてこのジョニー、8位の呪いにかけられてる方がモデルだったりします?
>>61
次の投下待ってます。
にしても、トップブリーダーのような犬の憑きっぷりでしたねw

11120:2005/04/13(水) 20:40:21 ID:KN2W6OIc
127氏
GJ&なるほど、それはイイ(・∀・)
思い立ったが吉日、善は急げ、というわけで書いてみました。

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前回>>106,もとい番外編?


-終業式の帰り-

一二三は一人でZEPPSに行くことにした。
愛は浮かれてさっさと家に帰ってしまったし、
樹は落ち込みすぎでとても対戦する気分ではないらしい。


空いている筐体を見つけ硬貨を投入する。
あえてデモを飛ばさずにCPU戦に突入してみる。

(そういえば、日本に来てからゆっくりCPU戦する暇もなかったなぁ・・・)

来日初日に厨髭に絡まれ、試験で1Fを見るソルと戦い、
ほんの数日で夏休みになってしまった。


『Hare Comes Daredevil!!』

まだ、しっかりと聞き取れる。
まだ一二三の夕飯はベジタボーではない。

(焦ることもないよね、ゆっくり慣れればいいもん。)

乱入してきた相手がソルを選択する。
どうもソルというと「小足見てからヴォルカ」が勝手に連想されるのはいただけない。


『さっさと始めようぜ。』
『・・・』

HEAVEN or HELL Duel1 Let's Rock!!


『βブレー!』

開幕、ガンダッシュβを勢いよく放つ。


『どうしたぁ』

(しっかりガードされた。
 いきなりダッシュヴォルカなんかしてくるようなソルじゃないわね。
 う〜〜ん、、微妙にやりづらいなぁ。。。)

一旦距離を離して仕切りなおす。
ソルは前後にふらふらと動いてはフェイントを繰り返す。

『Find me!!』

(よし、慎重に立ち回ってくるなら、速さで攪乱してみよう。
 迷彩よーし、心の準備よーし。)


『はずれだ!』

ダッシュから意表をついてソルの後ろに転移、そのまま近Sを繰り出す。
しかし、近Sはソルに届かない、完璧なタイミングでのバックステップ。

(むむ〜、、いよいよもってやりづらいソルだぁ
 ん〜、そっちから手を出してくれるとありがたいんですけどねぇ・・・)

そんなことを考えていると、ソルがチップに接近してきた。
それもダッシュではない、『歩き』でだ。

(・・・ダッシュからヴォルカ、ぶっきら2択も嫌いだけど、、
 歩きからN択って・・・うわぁ〜全然わかんないよこの人ぉ!!)

11220:2005/04/13(水) 20:40:52 ID:KN2W6OIc

ソルがこつこつと歩いてくる。
怖い、歩きがコレほどまでに恐ろしい行動だったとは・・・

じりじり、じりじりと歩み寄るソル、お互いの射程内に入っても歩みを止めない。

(・・・ど、どうしよう、、、手をださなきゃ、、
 ううん、もしそこでヴォルカがきたらヤバイことに成りかねないし。
 あぁ〜〜、もうわけワカンナイ・・・。)

『フッ、オォゥ!』


(・・・あ。)


延々と一二三が悩み続ける間にとうとうソルはぶっきらの射程内まで歩を進めていた。

エリアル>ヴォルカ>叩き落し、一連の作業のようにソルが攻撃を当てる。

(・・・なんで投げの範囲に入られるまで悩むかなぁ、私ってば・・・
 やっぱり、ソルが歩いてくるとか反則だよ。)

しかし、叩き落しを決めた後のソルの動きは一変して、ガンダッシュ
倒れるチップを画面端まで引きずって、いや・・・押していく。


(・・・う・・・またなんか始まった。。
 リバサで投げを入力すれば投げられる・・・でもなぁ、次こそヴォルカ?
 ぶっきらされても洒落にならないし。。う〜〜〜〜〜〜〜ん、よし!!)

決意を固めて623コマンドを入力する。リバサβだ。

『βブレー!』

しかし、チップのβが空を切る。
ソルはチップの起き上がりにバックステップを選択していた。



(・・・もう呆れて声も出ないよ。
 読みが深いとか、洞察力が凄いとか、そういう感じじゃない・・・
 でも、このチャンスなら間違いなくJDを当てに来るはず、結局ソルはDループだから。
 これほど複雑な立ち回りをして、やっとDループのチャンスがきて、それをしないソルなんかいないよ。)


一二三が予想したとおり、ソルがジャンプする。

『テェヤー!』『なめてんじゃねぇ!』




ロマンティーック

『どうしたぁ』


(・・・え、と、、サイクも読まれましたか、そうですか。)


『テェヤー、テェヤー、ヴォルカニックヴァイパー!!』

ひとしきりDループが炸裂する。
再び起き攻め、今度は月並みにガンフレ青を重ねてくる。

11320:2005/04/13(水) 20:41:24 ID:KN2W6OIc

(ガンフレ青、、流石にとんでも起き攻めはもう来ないか。
 さて、どうしよう・・・そうだなぁ、ここは意表をついてもう一発・・・)

『βブレー!』

ガンフレ青後、走ってきたソルにβブレードが今度こそ炸裂する。。筈だったんだけどなぁ・・・


『ドラゴンインストォーーール!!』




(もう無理、勝てる気しない・・・
 ぶっぱするわけでもないし、こっちの予想は完璧に裏切るし、
 その上、立ち回りは慎重極まりなく、要所を押さえて何故かドライン・・・)


その後は
【JD>JD】×2>JS>JS>JS>JC>JS>JS>JS>ヴォルカ
という、ネタの域にすら達しかねないJS乱舞を喰らってSLASH


『手の内はしまいかっ?』



(・・・まだ次のラウンドあるけど、ちょっと話かけてみようかな。)

そう思って筐体の裏に回ってみる、座っていたのはギル高の男子学生


「すいませぇん・・・」
「ん?俺ですか?もう1ラウンド残ってますけど?」

ソル使いは物腰柔らかで、ソルのようなとげとげしさは無かった。
別にソル使いならみんながみんなぶっきらぼうで粗野ってわけではないが。

「いやぁ、なんか圧倒されちゃって・・・」
「あぁ、そうか、さっきはワザと意外な立ち回りをしようと思いまして。
 そうだ、僕の名前は双琉 建、見ての通りソル使いです。
 基本的にぶっぱとかはあまり好きじゃないんです、必要な時には使いますけどね。」
「あ、私は一二三・エア・プロヴォークって言います、一年です。」

「一年?なんだ、僕と同じなんですね。
 また学校で会う機会があったらまた、よろしくお願いします。」
「あぁ、いえいえ、こちらこそ・・・。」


それだけ言ってそそくさとその場を立ち去る。
う〜ん、らしくない立ち回りっていうのも結構重要なのかも・・・。

11420:2005/04/13(水) 20:43:17 ID:KN2W6OIc
というわけで、書いてみました。

「なんか変だぞ、オイ」

ってことがあったらダメだしよろしくお願いします。

115127:2005/04/14(木) 15:07:25 ID:iZycD5s2
>>20
GJ!(・∀・)b
ダメだし…あ、双琉は性格上、対戦中に冒険したりとかやりません。
それからこれは双琉にとって普段の立ち回りなんで、意外でもなんでもないですよ。
それ位ですか。
でも本当に書いて下さるとは思わなかったので嬉しいです。(・∀・)

11620:2005/04/14(木) 17:22:18 ID:ZKx3K.YU
>>127
きゃー、やっぱりかぁー;;

う〜ん、なんか書いてからそんな気もしてたんですよねぇ・・・
やっぱり俺もまだ至らない点ばかりだな、、精進せねば。

117名無しさん@2周年半:2005/04/14(木) 18:46:49 ID:oJ8YZAMU
職人さん達が気づきやすいようにage
みんなマジでGJ。
ここ見てるときはマジでテンション上がる。

118名無しさん@2周年半:2005/04/14(木) 21:40:34 ID:c3rG0FTU
職人方最高!グッジョ!(´∀`)b

11920:2005/04/14(木) 21:58:19 ID:ArC0/Aw6
ふらふらぁ〜、、GJに釣られて20やって来ました。
どうも、みなさまこんばんは。

========================================================================
前回>>111-113

双琉と戦ってから数日後のとある日曜、当たり前だが今日は学校は休みである。

校門には
[夏休みにつき休校、ネッテロー! 右渡 太輔㊨]
の張り紙が貼られる、なかなか律儀な学校である。

校門は閉め切られて校舎へ入ることはできない、
通常の学校なら図書館学習などがあったりするのだろうか。

だが、ギル高には存在しない
さしずめ、ZEPPSでやりなさいといったトコロだろうか。

一二三にとってはなかなかハードな日々だった。

その反動か、熟睡中の一二三。
「スシー、スキヤキー、バンザーイ」
変な寝言だ、もはや気分は純血日本人ということか・・・。

チップの真似をしてもますますただの日本被れになるだけなのだが・・・


チャーチャラーララーラー、ラーラーラーチャラーラー・・・
ダカダカダカダカダカダカダカダカ,ズチャチャッチャラーラ

「はぅぁ!!け、携帯??」チャラッチャッチャーラ

一二三の携帯から「THE MIDNIGHT CARNIVAL」が流れてきた。ズチャチャッチャラーラ
彼女曰く、「燃えてきませんか?」だそうで チャラッチャッチャーラ ピッ


「ふぁい、もひもひ??」

「もしもし、樹だけど…もしかして、寝てた?」

「はい、寝てました、、スシースキヤキー」

「??
 ねぇ、良かったらうち来ない? 愛もくるんだけど。」

「は〜い、是非〜・・・ハラキリー」

「ん、わかった。じゃぁ待ってるわ。」ピッ


時計を見る、午前9時をまわったところか、、



「・・・あぁっ!!
 ふ、不覚、、マジレンジャーと仮面ライダーを見忘れた。。結構楽しみだったのに・・・」

アメリカにいる頃から、日本の特撮は大人ですら十分楽しめる物だ、
というレビューを見ていたので、楽しみにしていたのだが、、寝過ごした。

12020:2005/04/14(木) 21:58:54 ID:ArC0/Aw6

ピンポーン
「あ、いらっしゃ・・・って
 どうしたの?その頭??」

「??どうかしてますか?」

「いえ、寝癖くらい直しても罰は当たらないわよ・・・」

元来、人の目をあまり気にしない少女一二三。
寝癖なんてなんのその、知ったことではない。


たとえ
ミツハツ
(・ω・)
になっていてもだ。


「あ〜、愛ちゃんおはよー」

「ん、おはよ・・・ってぉぃぉぃ
 すげぇな、寝癖・・・まるでミツハツじゃんか。
 それとも、ファッションの領域か?」

「愛も試しに(<◎>)にしてみたら?髪長いんだし。」

「殴るよ^^?」

「冗談よ、冗談。本気だったけど。」

「どっちですか、それ・・・」


(それにしても、以外だなぁ・・・
 樹さんの部屋、、これは「少女趣味」と形容すればいいのかな?
 人は見かけによらないよね・・・この一週間でよく分かったわ。)

そう、樹の部屋は、まさしく女の子の部屋。
色に例えるならば、そう・・・ピンクだろう、間違いない。

(樹さんの外見とはかけ離れてるよ、愛ちゃんの方が似合うんじゃ、、
 なんでこんなコーディネイトになったんだろ。。。
 長い黒髪と、キっとした目つきで長身で・・・
 うん、まるでテスタメント♀って感じなんだけどなぁ。
 うん?テスタ♀??・・・そうか。
 テスタ=ディズィー=三歳=少女=そのまま反映!…なぁるほどぉ〜)

「ちょっと?一二三??」

「はいはい?」

「何一人でニヤニヤしてるの??」

「い〜え、別に^^」

「あらかた、この部屋のレイアウト見て驚いてんだろ。」

「別にいいでしょ、、好きなんだから
 それより、ギルティやろ、気分転換に・・・w」

「転換するのはお前だけ、、な」


悔しくても言い返せない、少女趣味な五所川原樹でした。

121名無しさん@2周年半:2005/04/15(金) 00:11:43 ID:FDWWHB6Y
>>20
>>127
( ´∀`)つ[GJ]

122名無しさん@2周年半:2005/04/15(金) 07:32:55 ID:vR1uX0ZY
職人方乙!

123名無しさん@2周年半:2005/04/15(金) 10:39:01 ID:Bl0txODU
ここ見てるとさぁ
忘れかけてた情熱を思い出しそうになるよな

12420:2005/04/15(金) 22:17:35 ID:1mf/2GYg
こんばんは、本日の定期更新です。

ところで、職人さん達はみんなどのキャラ使ってるんでしょう?
ちなみに俺はヴェノマーです。チップじゃないんです。
メイに関してはこれっぽっちの知識もありません・・・困ったな。

=======================================================================

前回>>119-120

『泣いてもしらないよ〜』
『君に用はないのだが・・・』

HEAVEN or HELL Duel1 Let's Rock!!

『イルカさ〜ん』カウンタッ

開幕、ヴェノムのボール生成にメイの横イルカが刺さる

「・・・お前、身内読み得意だな。」
「負けたら(<◎>)にしてもらうわよ?」
「上等だ。」

『お見事ぉ〜』

そのまま拍手起き攻め、メイはジャンプから3択を迫る。

『読めているぞ』

ヴェノムが確実にメイの攻撃をガードしていく。

ビシッ

連携の隙を突いた足払い、脅威の発生4Fだ。
そのままSボール生成

『・・・そこではない』

瞬間移動JSからめくり中段。
JS>屈K>近S1>カーカスを皮切りに一気に固めだす。

『ゆくぞ!カーカスライド!カーカスライド!』
『ちょっときついかも』

確かにきつそうだ。

『ショット!ロマンティーック!カーカスライド!先が読めr』
『もぉー!うるさぁーい!!』カウンタッ

デュービスカーブに合わせてサイクバースト。
ヴェノムが大きく吹っ飛ぶ。

「まだ、終わらないわよ?」

『ファールを犯したな!!』カウンタッ
「こっちの台詞だ。」

負けじとダウンサイクでメイを弾き飛ばす。

12520:2005/04/15(金) 22:18:08 ID:1mf/2GYg

「あ、そうだ樹さん」
「ん?なに??」

画面を見つめながら一二三の呼びかけに答える。


「今日のマジレンジャーと仮面ライダー、ビデオ撮ってません?」
「ハイィ!?」

「・・・む、隙あり」


『時間をとらせたな・・・、貫けぇ!!』

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
画面に刻まれるBeat28.29.30.31

『先が読めるか!』
『あゃゃゃゃゃ』


「あ、ごめんなさい」

「あ〜、気にしないで、気を抜いたあたしのミスよ。」


『ゆくぞ!ゆくぞ!ゆくぞ!ゆくぞ!ゆくぞ!』

画面内のヴェノムが『ゆくぞ!』を連呼する。
ダスト>JD>JD>HSスト×2の受身不能ダストだ。


「あっ、、ヤバ、ダスト喰らうなんて・・・」
「(<◎>)になるわけにはいかねーからな。」


『すまんな』
端〜中央への投げ、そこからモザイク式投げコンボを決めてSLASH


『ごめんねみんなー』

『ハァァァァァ・・・』


「あ、負けちゃった・・・」

「朝の特撮に負けたな。」

「あはは、ごめんね、樹さん
 ちょっと楽しみにしてたから・・・w」

「う〜ん、、、、なんて言うかさぁ、、
 その寝癖といい特撮番組といい、一二三、結構変わってるわね。」

「お前に言われてりゃ世話ねえって」

「・・・自分だけまともみたいに言って、、
 ザトー様フォォォ…のくせに。」


なかなか痛いところを切り返してくる。


「・・・、、わかったよ、おあいこだ、おあいこ。」

愛は痛いところをつつかれて苦しそうだ。
これは追撃を決めるしかない。


「フォォォ…」
「フォォォ…」
「・・・やめてくれ、頼むから」

こうして、ギルヲタ三人衆の週末は過ぎていった。

126名無しさん@2周年半:2005/04/16(土) 03:25:02 ID:mAObA6v2
フォォォォワロタ


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