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戦場スレpart2

655 ◆zwG.6Bg2jY:2013/03/21(木) 01:47:45 ID:ZHdKhqkk
>>643>>647>>646>>648>>652

「に・・・よ―――人を勝手に殺すんじゃねぇよ」

ノイズ混じりの通信から、確かに声が聞こえてくる
コックピットのハッチが開・・・かない、中途半端な位置で停止してしまう。
が、何者かの足がそれを内側から蹴り付けて無理やりに開いた

思い切り亀裂の入ってしまったヘルメットを放り出し、ヒツギは自力で這い出てきたのだ
この脱出はまさに奇跡による産物だった。

ムラマサがコックピット上部を貫いていたという点・・・何のダメージも無いといったが実際は違った。
そこにはブラスターキャノンが格納されている、ムラマサの一撃がブラスターキャノンを切断していたのだ
そしてこの穴があったからこそ、バレットが刺さって変形する際に最初から穴が開いていた胸部側が先に変形した・・・つまりコックピットは無事だったのである

2つ目に突き刺さったシルバーバレット
ジェネレーターを寸分の狂いもなく打ち抜いていた。
さらにミサイルコンテナにも命中せず、むしろ誘爆の可能性があったコンテナを機体から取り落としてくれたほどだ

ヒツギは緊急降下用のワイヤーをスーツに引っ掛け、そのまま飛び降りる。
短い間だったが、デーモンの代わりに戦ってくれていたヒツギのパートナーであった事に違いは無い。
もう動かなくなってしまった戦友をヒツギは見上げると、その心中で敬意と礼を述べていた

「悪い皆、俺やっぱりこういう敵味方とか『ダメ』だ」

死にかけたとは思えないあっけらかんとすっきりとした様子で、笑いすらその表情に浮かんでいるほどだ。
何故レイナを助けたのかに対する回答なのだろうが
その言葉は謝罪でもあり、また離反を意味する内容でもあった。

とはいえヒツギの機体はもう無い、これ以上戦闘に参加するのは不可能に思えたが―――


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