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戦場スレpart2
1
:
◆NcltM1gQ/Q
:2012/07/11(水) 20:01:52 ID:Ue7B6b.Y
ロボットの戦闘シチュや、イベントの際にお使い下さい。
627
:
◆h9Hr5c.eFE
:2013/03/20(水) 12:58:45 ID:iEdYsKyo
>>622
連携のタイミングは完璧だった。
前後から放たれた攻撃はインセイオンの四肢を破壊し、戦闘能力を奪うことができる……はずだった。
「…!?」
つばめは目を疑った。
斬り込む風姫の側面から、煙を引き裂くように、何か巨大な物体が迫っている。
それが“腕“だと認識するのとほとんど同時に、つばめは叫んでいた。
「…姉さま、避け…!」
「えっ…?」
だが、遅かった。
目の前の機体のサイズからはおよそ想像できないような巨大な腕が、風姫に激突し、吹き飛ばしたのだ。
「あああああぁぁっ!?」
煙幕の外へと、勢いよく飛び出していく風姫。
「姉さま…! あ、ああっ!?」
そして、それに樹を取られたが最後。
雷姫は片足を、異形の腕にガッチリと掴まれていた。
628
:
◆zwG.6Bg2jY
:2013/03/20(水) 14:49:18 ID:mGUEQ9JA
>>627
「緑の子はそこで休んでいるといいよ」
弾き飛ばした風姫に声を投げかけると、スモークの色が周囲の空気と混ざり段々と薄く広がってゆく
インセイオンの巨大な腕が空気を丸ごとかき混ぜたのだ、未だ濁った空気の中に複雑に浮かび上がるピンク色に発光したライン
そしてインセイオンの姿が、その事実が日の下へと晒された
丸みを帯び細身に見えていた体つきはどこに消えたのか
段モールドに見えたそれらは全て装甲の継ぎ目、スライドし位置を変えたのであろう装甲は盛り上がり一回り太く大きく見える。
それによって露出した内部のフレームは体中に付けられた球体を繋ぐ様に全身を走り
念動力が垣間見せる緑とはまったく違う、生々しい肉かと思わせるようなピンク色に発光していた
そして頭から生えた巨大な腕・・・それは装甲のスライドによって一回り大きくなったはずのインセイオンの全長22mを遥かに超える大きさで
巨大な掌は勿論、前腕の半分まで引き摺るという表現すらできそうな程に大きく余らせていた。
爪は一本一本が起動兵器の腕一本に匹敵するのではないかと思わせる巨大さ
スラスターの排出口に見えた部分が丸ごと折りたたまれた爪だったのである。
側面にある噴出口は擬態している際はサブスラスターに思われたが
この巨大すぎる腕を高速で制御するためのサイドスラスターの仮の姿だったようだ。
手の甲や前腕に当たる部位は複数のピンク色の球体が見え、またハンマーを思わせるような分厚い装甲に覆われていた。
こんな馬鹿げたものを武装ではないと何故判断したのか疑問にすら感じるような変貌、
化け物の左腕に片足を絡め取られた雷姫を、タロットの吊るされた男を髣髴とさせるままに宙吊りにして自らの眼前へと持ってくる。
「クックッ・・・後ろからの攻撃なんて僕には無意味だよねぇ」
上下が反転した雷姫の頭部に自らの頭部を近づけ、まるで嘲笑うかの様に指を傾ける
直後そのインセイオンの頭に中央から縦一文字に亀裂が走る、それは左右に割れてフードでも脱ぐかのように後ろへと降ろされた
なんと顔であると思っていたものは実際は頭部を多い囲っていただけの代物、ヘルムのようなものだった
バックパックについていた左右のユニットが開き、腕の基部となっているそれが接続されると
まるでパズルのピースでもはめた様に、顔に見えていた面影など一瞬にして消滅した
その本当の顔といえば・・・球、もっというならば半球型、人型兵器の頭部とは思えない非常にシンプルな姿。
だが三日月型にくり貫かれ内部のピンクフレームが露出している部位は
長方形の格子状に線が走っている事もあり、ニヤニヤと大きく開いて歯を露出させた口にしか見えない
そして球体の上部には小さな六角形の集合体が広がっていた。
六角形の集合体に視線を合わせていると、それぞれの中心にある小さな点が動いたように見えた。
いや確かに動いている、それぞれが前後左右バラバラに、無作為に、ギョロギョロと、グチャグチャと
そしてそれらの動きがピタリと止まったかと思うと、一斉に雷姫の方へと向けられる
虫の複眼を思わせるような大量の眼、100は優に超えているであろう数。
後ろからの攻撃が効かないと言ったのも頷ける、上も後ろも横も死角になぞなる筈が無い
その異形の姿は人型兵器の範疇を超えていた、小天使等では、ましてや智天使ですらない。
インセイオンの名の通り、狂気が塊となって生み出されたかのような存在だ
ぶら下けられた雷姫のもう片足を化け物の右腕が掴んだかと思えば
足るんだ糸でも伸ばすかのように、そのまま左右に思い切り引っ張り開かれた
「股から裂こうかと思ったけれど・・・女の子相手にそういうのは良くないよね
僕はフェミニストだから君を殺したりしないよ、安心してくれていい」
この異常な状況を感じさせない、天使のような笑顔をつばめへと向けた
//まだまだ続くんだよねェ!
629
:
◆zwG.6Bg2jY
:2013/03/20(水) 15:25:43 ID:mGUEQ9JA
>>628
の続き
「それに勿体無いじゃないか、見せしめにするのに死んじゃったら」
「泣いて喚いて叫んでのた打ち回って生きて貰わないと、そうすれば助ける為に人員が割かれて戦列が崩れる
何よりその様に怯えて動きが鈍る、見せしめに消せなんて・・・彼女も生易しい事を言うよね」
この男が笑顔で吐き出す言葉は狂っているようにも聞こえるが、戦場に置いて導き出された正しい理論に基づく内容だった。
古来よりわざと生かさず殺さずで斬り捨て、苦痛に跳ね回る様を見せる事で敵の士気を殺ぎ
また危険な兵器といわれる対人用地雷も、調整された威力によって体の一部だけを吹き飛ばし同様の効果を与える
過去幾度も実用されてきた術なのである
インセイオン本体の右手、オービタルリッパーを生成して見せたあの球体が輝き再び光の輪が形成される。
だがそれは輪というには太く大きすぎる、そして刃物というには形状が乱雑すぎた
チャクラムだったら刃になるであろう外周が一切整えられていなかったのだ
そんなものは尻目に光の輪を備えた手首をスナップを効かせ回す様に振ると・・・
ギギャアアアアァァァァァ!!
戦場に劈くような音が木霊する、輪が高速回転を始めたのだ
回転が空気を巻き込んで引き裂き、歪だった形状が真円に見えるほどの速さ。
光で形作られたこの物体、誰しもが一度見たことがあるはずだ
・・・鋸、中でも丸鋸と呼ばれるそれを彷彿とさせた
だとすれば、あの不均一な形状もノコギリの刃としての役割を持たせるためのものだと納得がいく
「鋸っていうのは刃物とは少し違うんだよ、刀とかの刃物は細胞をほぼ変形させないで切るんだ
だからそういう切り傷って言うのは縫合で治せる、でもねぇ・・・」
丸鋸を自身の化け物の右腕装甲にほんの少しだけ接触させる
すると耳を塞ぎたくなる様な音と共に鮮やかな火花が咲いてみせる。
その行動は切れ味を確かめているかのように見えた
「鋸は違うよ、肉に刺さった小さな刃がそのまま引き千切る
細胞もグチャグチャで切断面も一定にならない、だから切り落とすしかなくなっちゃうんだよねぇ」
口元に笑みを浮かべながら喜々としてハーゲンは語る、つばめの恐怖を煽る為だけに
インセイオンは右腕を高く掲げ、すると刃は月の光すら切り裂いて乱反射させた
想像できるはずだ、この後インセイオンが取るであろう行動の全てが
「それじゃ、元気良く宜しく」
身動きが取れない逆さになった雷姫に向かって、何の躊躇もなく光の鋸が真っ直ぐに振り下ろされた
コックピットに命中せず且つ機体が大破しないギリギリの深さに
つまりハーゲンが先ほど話した通り、死なない殺さないに『手加減』をしているという事だ
だが鋸である以上そこには傷跡が残るだろうか?
例えるならそれは、上から下へ装甲ごとグチャグチャに引き裂かれたような・・・
630
:
◆h9Hr5c.eFE
:2013/03/20(水) 16:25:56 ID:TUI4lK4k
>>628
>>629
「え、ぁ……ひっ…!?」
煙が晴れ、その異様な姿が白日の元に晒されたとき、つばめは喉に息を詰まらせた。
先程まで自分達が対峙していた白色の、ともすれば可愛らしくすらあった機体の影はどこにもなかった。
そこに立っているのは、偽りの人型を捨て去り、禍々しい巨腕を大きく広げた怪物。
その信じがたいまでに醜悪な素顔が現れ、雷姫を視界に捉えるまでの一部始終を、つばめは見た。
見てしまった。
「あ……ぁ……」
静香に呼び掛けようとするも、声が出ない。
過去の激戦からも感じたことのないような恐怖が全身を凍てつかせ、逆さ吊りにされている違和感すらも忘れさせていた。
「う、うあぁ! 痛ぁっ…!!」
無理矢理に両脚を目一杯まで開かれる雷姫。
コクピット内のつばめも同様の姿勢を強要され、股関節をねじ切られるような痛にに苦悶の声を上げた。
>「股から裂こうかと思ったけれど・・・女の子相手にそういうのは良くないよね
> 僕はフェミニストだから君を殺したりしないよ、安心してくれていい」
その言葉通り、つばめはほどなくして苦痛から解放された。
目に涙を滲ませ、荒い呼吸を整えながらも、つばめはようやく反撃を意図する余裕を得る。
(なんとかしなくちゃ…なんとか…!)
雷姫は、自由になっている両腕をインセイオンの狂喜じみた顔へと向ける。
そして、腕部マシンキャノンのトリガーを引こうとした……そのときであった。
>「それに勿体無いじゃないか、見せしめにするのに死んじゃったら」
>「泣いて喚いて叫んでのた打ち回って生きて貰わないと、そうすれば助ける為に人員が割かれて戦列が崩れる
> 何よりその様に怯えて動きが鈍る、見せしめに消せなんて・・・彼女も生易しい事を言うよね」
>ギギャアアアアァァァァァ!!
おぞましい程に暴力的な音色が、つばめをすくませた。
新たに視界に現れたのは、光輪。
単純なリングではなく、凶悪な“刃“を備えた回転ノコギリのようなものが、雷姫に向けられていた。
>「鋸っていうのは刃物とは少し違うんだよ、刀とかの刃物は細胞をほぼ変形させないで切るんだ
> だからそういう切り傷って言うのは縫合で治せる、でもねぇ・・・」
>「鋸は違うよ、肉に刺さった小さな刃がそのまま引き千切る
>> 細胞もグチャグチャで切断面も一定にならない、だから切り落とすしかなくなっちゃうんだよねぇ」
このひとはなにをいっているんだろう。
迫り来る丸鋸を前に、つばめはそんなことを思った。
この青年の云わんとしていることは只一つ。頭ではその恐ろしさを、冷静に理解できている。
しかし、だったら何故彼はこんなにもにこやかなのだろう。
どうして穏やかに、微笑みさえ浮かべていられるのだろう。
凍りついていく思考とは裏腹に、つばめの体はカタカタと力なく震えていた。
>「それじゃ、元気良く宜しく」
「ぁ……ぁ……や、やめっ……」
言葉は破壊的な、あまりに残虐な音色に遮られた。
「ひやあ“ぁぁぁぁぁあああぁぁあっ!!!」
丸鋸は雷姫の下腹部に突き刺さると、肩口へ向かって走りながら、ギャリギャリとその装甲を引き裂いていった。
「ぁふぅぅッ!? ひぃっ、ひ、ひぃぃぃあぁぁぁあッ!!!」
つばめの纏うスーツの該当箇所に激しいスパークが走り、引き裂けるように破れていく。
それは致死レベルのダメージが機体に与えられていることを示す。
631
:
レイナ&ライト
◆zv577ZusFQ
:2013/03/20(水) 16:31:16 ID:j8atmGe.
>>628
>>629
>>630
「随分と……好き勝手に触ってくれるじゃないか」
インセイオンの風姫、雷姫への狂気じみた行為をレイナは目撃してしまう。
レイナの右目は感情の高ぶりを現す様にいつもより一層禍々しく光っており、普通では無い事が良く解る。
自分の所有物をあれ程痛め付け、晒し者にし、嘲笑っているあいつが憎い憎い憎い。
憎いが、無策にもあのインセイオンに立ち向かう事はしなかった。代わりに
「……もう戦いが長引くのは不味いか。ここはこの主自ら、あの薄っぺらな天使の首を取って来て皆を鼓舞してやらねば」
ユウセイ、アカリ、ヒツギと三回の勧誘を失敗してしまったレイナはいよいよ自分のカリスマ性を疑い始めた。
交渉が上手く行かないのなら、この戦場に長居は無用。指揮系統を混乱に陥れ、すぐに甲斐を正面突破する事を決める。
それには総大将であるライトをまず叩き、次いでアルプ・トラウムを抑えるジガンスクードを撃退。
ジガンのパイロットの正体は解らないが、ゲームメイクの絶妙さや多方面への援護等、ライト同様に戦術指揮官の才を有するパイロットだと断定した。
アイゼルネ・ブルートはライトの駆るガブリエルを探し出す。
すると、呑気に後方の安全圏で指揮に専念している姿を確認。
護衛は三機も侍らせており、何とも卑怯な奴だとレイナは不満を訴える。
「随分と偉くなったもんだ。あんな頭のおかしいゲスを配置し、自身は高見の見物とはな……明智ライト!」
ライトの本陣を強襲したアイゼルネ・ブルートは、いきなりその手の魔槍の邪悪な一撃で護衛のレリエルを一機両断。
更に他の二機が反応するよりも速く、胸部のハウリング・スマッシャーにて二機をもろともに破壊。
そして、ビシッとすぐ前方にて孤立するガブリエルへとその魔槍を向ける。
この時、既にレイナの目はこの先の危険を訴えていたが、早く仲間達を救おうと焦るレイナは今回はそれを払拭し、ならば一息で勝負を決しようとガブリエルへと突撃した。
632
:
レイナ&ライト&時々カナメ
◆zv577ZusFQ
:2013/03/20(水) 16:33:01 ID:j8atmGe.
「くっくっく。チェックme」
「王手をかけさせてもらうわよ!シルバーバレット隊は降下を!」
レイナがチェックメイトを掛けるつもりだったが、それはライトが意気揚々と発した王手により遮られる事になる。
レイナはまんまとライトの用意した罠にかかってしまったのだ。
「……ぁ……え?」
何とも情けない言葉を紡ぐのはレイナ。まだ状況をよく理解していないらしい。
「戦力の乏しいレイナ・カーマインの軍勢は、まず真っ先に指揮官を狙いにかかるのは最初から解ってたわ。
しかも演出に拘る馬鹿なあなたは、それを自らの手で執行しなければ気が済まない。これも当たりだった」
意気揚々と律儀にレイナの疑問を答えてやるライトは勝ち誇った顔をしている。
実は予知能力でこちらを看破して来る可能性も考えられたが、心配して損をした。
そしてライトは決め付けた。彼女の今の予知能力は万能には程遠いと。
「終わりよ、レイナ・カーマイン。強制連行の前にあなたには我らエンジェルフェザーの裁きを下す」
遥か上空。ステルスを施した輸送機から特殊装備仕様のレリエルが12機レイナの地点目掛けて降下して来る。
それらは、アイゼルネ・ブルートの周りを完全に包囲し尽くす。
【連邦軍増援:レリエルSB/エンジェルフェザー隊員×12機】
「見事……なんて言わないわ。たかがレリエルごときでこのアイゼルネを何とか出来るはずも無い。無駄だよ」
確かに罠にかかって悔しいが、ライトが寄越したのはたかがレリエル。
自在に傷の再生が可能なアイゼルネ・ブルートを倒すには役不足極まりない。
だが、ライトはまだ余裕の表情を変える事は無い。
いままでのパターンと違い、逆にレイナの方がライトの掌の上に居た。レイナにとってそれは不気味で仕方がない。
「私達の部隊はその様なバケモノを潰すのに特化されている。すぐにわかるわ。
シルバーバレット隊、どうぞ!」
ライトのガブリエルは狙撃銃の様な物を、その他の12機は肩に担いでいる大砲をアイゼルネ・ブルートへと合わせる。
『レイナ、それはナノマシン抑制プロトコルの兵器よ。1発当たれば、アイゼルネはその不死身の能力を失ってしまうわ』
レイナにアルプ・トラウムのカナメから通信が入る。のんびりしているカナメだが、今回は柄にも無く早口で声を大にしてレイナに危険を伝えている。
「もう遅い!シルバーバレット一斉砲火」
13発の聖なる銀の銃弾が吸血鬼アイゼルネ・ブルートを浄化するべく、天使達から発射される。
「が……それでも、邪王真眼は最強よ。なめるなよ、この私を!!」
レイナの集中力もこの瀬戸際にて極限まで研ぎ澄まされていた。
予知の眼が見せるヴィジョンも鮮明。……だが、それでもまだ足りない。
技術が。反応速度が圧倒的に!
(……駄目だ。格好悪いな……私は)
回避を維持出来なくなったアイゼルネ・ブルートは足に掠り、肩を貫通し、脇腹へ傷を残し、背を射抜かれと袋叩き。
次々と高価な銀の銃弾を再装鎮し、一方的な惨たらしい殺戮が引き起こされていた。
次第に体勢を崩し、立つ足がもつれ、地にひれ伏した今のこの王の姿のどこにカリスマなどが残っているだろう。
【アイゼルネ・ブルート:残りHP??%。再生封印】
「っふ……随分と粘りましたが、ここまでです。最後にその醜い四肢をバラバラにしてあなたへの裁きを終えましょう」
実際、レイナはライト達の想像以上に足掻いてみせた。
各機がそれぞれ4発の銃弾を持ち、全機ともそれらを最終的に撃ち切らした模様。
だが、それでも健闘を称えるなんて事は無慈悲な天使の少女には有りもしない。
もう一種の魔女狩り武装である聖騎士のランスの様な塊が13。右腕の複合型兵装から射出されて行く。
(……駄目だ。……ごめん、ユナ)
命まで取られる事は無いらしいが、もしかしたらまた過去の様に実験で身体を壊されるかも知れない。
だが、アイゼルネはもう動かない。
最後に何者かの名前を呟いて謝罪した
633
:
◆h9Hr5c.eFE
:2013/03/20(水) 16:34:48 ID:TUI4lK4k
>>629
「う、くっ……」
吹き飛ばされて地を転がった風姫は、ふらつきながらも体勢を立て直した。
そして煙幕の中から現れたものを目にし、静香もまた絶句した。
異形の怪物が雷姫を吊し上げ、恐ろしい凶器で責め苦を与えている。
あまりの光景に一瞬頭が真っ白になり、体がわなわなと痙攣する。
しかし今は、目の前でつばめが痛め付けられていることへの憤りが恐怖に勝った。
「つ……つばめを離しなさい! 下朗っ!!」
課税は薙刀を手に、つばめを吊しているアームへと斬りつける。
634
:
◆zwG.6Bg2jY
:2013/03/20(水) 17:10:32 ID:mGUEQ9JA
>>630
>「ぁ……ぁ……や、やめっ……」
>「ぁふぅぅッ!? ひぃっ、ひ、ひぃぃぃあぁぁぁあッ!!!」
「あれ・・・? まさか本当に死んでないよね?」
サーキュラーソーによるショーが終わった時、つばめの苦しみ方に不安でも覚えたのかハーゲンはその為の確認手段を取ろうとする。
化け物の左手を足から離し、右足だけで吊るされた雷姫を高く持ち上げると
100を超える瞳が一斉に、その状態を確認する為に舐る様に凝視する
「ま、確かめてみればいいか」
ハーゲンは口元に笑みを浮かべて不穏な言葉を零す。
>>633
>「つ……つばめを離しなさい! 下朗っ!!」
化け物の右腕に向かって踏み込んできた風姫の薙刀は、自由になった化け物の左腕が受け止めた
憤慨し怒りを露にしている静香に対して張本人であるハーゲンは飄々と、むしろその表情に淀みすら見受けられない。
「大丈夫大丈夫、そんなに焦らなくても生きてるのを確認したら返してあげるから」
そのまま棒か布か人形でも扱うかのように、地面へと真っ直ぐ振り下ろしたではないか
それも静香の目の前で、ハーゲンは戦闘中の2機の動向・コンビネーションから知人友人である事を見抜いていた。
また戦場で甲斐甲斐しく戦っている赤い機体もこの2機と同じ、友人である可能性が高い
そして見抜いていたのはそれだけではない・・・
つばめが『生きている』事も分かっていたのだ。
念動力者であるハーゲンが、ましてブースターを起動し接触状態なのだから分からないわけが無い
つまり分かっているのに地面に叩き付けんと言うのだ、死に掛けに鞭打ちどころの騒ぎではない
サディスティックで済む話でもない、この状況を間違いなくこの男は楽しんでいた
635
:
◆h9Hr5c.eFE
:2013/03/20(水) 17:30:57 ID:TUI4lK4k
>>634
装甲をズタズタにされた雷姫は、だらしなく両腕を垂らし、ピクピクと痙攣するばかりであった。
「あっ…あぁっ…ひぁぁぁぁ……」
「つばめ、しっかりして! つばめ!」
懸命に呼び掛ける静香の目の前で、インセイオンは更なる凶行に及んだ。
布切れでも振り回すかのようにして、雷姫を思いきり地面に叩き付けたのだ。
「っあ、あはぁぁぅっ!!」
「……~っ!!!」
声にならない声を上げる静香。
その一撃のもと、雷姫の総身は土埃にまみれ、頭部から伸びるツインテールが無惨にも根本から歪められていた。
「や……やめて! もうやめてください!
後生ですから! 私が代わりになりますから、どうか……!!」
一方的な暴力の行使を前に、もはや静香の胸中には戦意も何もあったものではなかった。
自身を捉える左腕にすがり付き、悲痛な声で訴える。
果たしてこのパイロットがそんな懇願を聞き入れるだろうか?
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