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戦場スレpart1
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>>984
宇宙空間を再現したこの場所でバルクレイスの拳が停止した
押し付けた拳がむしろ押し返されるような感覚、ふときらりと何かが輝きスッと線を引く。
「ワイヤーか!」
ピンと来た、ついさっきもワイヤーを使う敵と戦ったばかり
すぐさま拳を引き戻そうとするがそれも出来ない、既に蜘蛛の巣に囚われてしまったのだろう
「なんてな、デーモンは縛り付けられないんだよ・・・!」
バルクレイスの持つ能力・・・と言うよりはコンセプトの1つ、それは・・・
グッと拳が握りこまれたかと思うとその全身から火花が走る。
その全てはワイヤーが接触した部位から、バルクレイスは『接触状態からの物体の切断』を可能としている
それはお互いが体を密着させた膠着状態から全身を拘束された状態まで幅広く対応する為。
強襲・突撃を据える以上その機動力は命、それらを阻害しうる上記の状態への対抗手段が用意されていたのだ
文字通り切り開いて拘束から抜けたバルクレイスは迫るトンファーとの間合いを開けるためすぐさま下がる。
瞬発力の高いバルクレイスならば初撃をかわすならば不可能ではない、地上ならば
>>981
>「ヒツギ。宇宙空間ではバルクレイスの性能は完全には発揮しにくいわよ。すぐ地獄行きにならない様に充分に気を付けておく事ね?」
この言葉はまさに現実となる、先ほどヒツギは重さを感じない空中戦と考えていたが・・・
(機体が重い!?)
先ほどまでいた水中よりもさらに機体が重い、ギリギリで避けようと言うヒツギの思考と裏腹にデーモンは間合いの外まで抜けてはくれなかった
水中での戦闘が構想されていなかったように宇宙での戦闘も見据えられてはいない。
あくまでこの機体はプロトタイプ、地上での運用が主軸なのだ・・・ヒツギもそれは聞かされていたし理解はしていた
だがそのギャップは想像以上であり体感だけならば倍以上に感じるほどだ
「避けられないか!!」
シャドウストライカーの凶刃はまず切っ先でバルクレイスを捕らえ、二撃目は刃で的確に打ち抜く。
抜けられないと分かるや否やすぐさま両腕での防御の構えを取っていた
装甲に新たな切り傷が走り、ガードの上からそれを意に介さぬかのように叩き付けられた打撃側の突きによって後方へと弾き飛ばされる
「凌いだぞ・・・!」
ダメージこそ受けたが相手の攻撃を受けきった、反撃に出るタイミングは今しかない
間合い的には腕からの攻撃は踏み込む必要があるため無謀。
だったら脚で穿つしかない、右足を膝を折り曲げた状態で振り上げそこから蹴り飛ばすように脚を伸ばす
至極普通の前蹴りだが、その脚に搭載された『ステーク』の存在がこの攻撃をただの蹴りから貫く一撃に昇華させているのだ。
異例の速さで宇宙空間という場所に順応したヒツギの攻撃は
バルクレイスのデータ上ならば間違いなくシャドウストライカー当たっていただろう。
現実は突き出した蹴りがぶれ、狙いのポイントからずれて脚を伸ばしてしまったのだ
「ずれた!?」
ヒツギの驚きも無理は無い、"性能を完全には発揮しにくい"というレイナの言葉・・・
それは機動力だけの話ではなかったのだ
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