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【新企画案】東方リレーSS企画スレⅡ【募集中】

1名前が無い程度の能力:2012/02/16(木) 13:49:40 ID:TwDvQdAk0
ようこそ、泣く子も黙る東方リレーSS企画スレへ
多種多様なリレーSS企画を乱立させて、皆で盛り上がろう

――――――――――――――――――――――――――――
Q.リレーSS企画とは?
A.WiKiを活用して、複数の書き手でSSの執筆を行うこと
Q.一見さんはお断りな感じ?
A.本音を言えば、大歓迎
――――――――――――――――――――――――――――
Q.新しい企画を持ち込みたい
A.簡単な紹介文を書いてください。立て逃げ上等
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~↓↓↓~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  スレ内で議論してルールを作成する。→ とりあえず企画スタート
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~↓↓↓~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Q.SSを投稿したい
A.各企画の書き手ルールに従ってください。あとは愛で書く
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~↓↓↓~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Q.読み専でいきたい
A.大歓迎。SSに感想をくれるとなお嬉しい。ただし批評は慎重に
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~↓↓↓~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Q.SSを題材に三次創作したい
A.それが純文字媒体でなければ無許可で行ってOK
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まとめWiKi
ttp://www18.atwiki.jp/touhourelayss/

東方幻想板バトロワごっこ@WiKi
ttp://www4.atwiki.jp/dote69on96touhou/

2名前が無い程度の能力:2012/02/18(土) 14:58:10 ID:q4NEzg4.0
s

3名前が無い程度の能力:2012/02/19(日) 01:45:04 ID:fUItc0gk0
立て乙

4名前が無い程度の能力:2012/02/19(日) 12:36:47 ID:wig.DaAg0
>>1乙乙

5 ◆viD.isZRH2:2012/02/20(月) 13:49:43 ID:fRLyCGJQ0
とりあえず50ぐらいに投下します
ちょっと色々試行錯誤してあたふたになってしまいましたが・・・大丈夫かなぁ

6 ◆viD.isZRH2:2012/02/20(月) 13:51:03 ID:fRLyCGJQ0
私は何をしてるのだろう。
打倒神奈子様を掲げたはいいものの、早速諦めかけている。
本当に神奈子様を倒すことは出来るのか。


――・・・!


何か聞こえる。誰かが私を呼んでいる?
まさか、そんなわけない。霊夢さんにはあんなことをされて、魔理沙さんは・・・


――・・・苗!


嘘だ、そんなわけない。そんなわけ・・・ない。
いや?もしかしたら私を・・・


「早苗!」


――バーンッ!


・・・そして魔法の森に銃声が響いた。




7 ◆viD.isZRH2:2012/02/20(月) 13:53:22 ID:fRLyCGJQ0

「パルスィーまだ逃げるのー?」
「文句あるなら付いて来るな!」


パルスィ達は少し休んだ後また無縁塚から離れるように逃げていた。鬼にいつ追いつかれるか分からないからだ。
とりあえずまずは体制を立て直さないと。逃げてるうちに彼岸花の咲く再思の道を抜け、魔法の森近くまできていたのか鬱蒼とした森が見える。
そしてその後ろを小傘が付いてきていた。


――バーンッ!


「えっ!?」
「・・・・銃声ねこれは。」


小傘が慌てふためく。一方でパルスィは冷静に状況を分析する。
・・・とは言っても折角鬼から逃げているのに、またこれである。内心はかなり動揺しているが。

「どどど・・・どうしよう?」

少しは自分も考えなさい、というかいつまで私と一緒に居るのか。
出来ればあっちから離れてほしいものだが。

「わざわざ近づく必要はないでしょ。そもそも武器もないし・・・・あっ」

そういえば1つ忘れていたことがあった。支給品の確認をしていない。
出会い頭にこいつに絡まれた挙句鬼に襲われたのですっかり忘れていた。
ホント悪いのは全てこいつ。

「?」

またなんか変な顔して。妬ましくて仕方ない。
だが今はそんなことはどうでもいい。とりあえず支給品を確認しないと・・・とディパックを開けようとした時である。

「ちょいといいかのう?そこのお二人さん。」

・・・また何か来た。
鬱陶しげにその妖怪をパルスィは見据えた。




8 ◆viD.isZRH2:2012/02/20(月) 13:54:19 ID:fRLyCGJQ0
「目、覚めたか?」
「魔理沙・・・さん?」


銃を打ったのは早苗ではなく魔理沙だった。しかも撃ったといっても空に向けてだ。
何の為に?この状況ならさっさと早苗を撃ってマミゾウを追うのが最善手と言える。

簡単なことだ。魔理沙には思いつめた表情をした早苗を撃つことが出来なかったのだ。
確かにここは仮想空間だ。だが、なんでもやっていい、とは思わない。記憶というものは残る。
私が知ってるいる早苗は先ほどみたいな顔をした事が無かった。

それにあの時は確かに贔屓だと思った。・・・が状況は少し違っていた。霊夢、魔理沙、早苗、あの時の一人がまずマミゾウだった。
そしてそもそも早苗がこちらに来たのは私が発砲したからだ。発砲しなければ早苗、あわやマミゾウすら来たか分からない。
そう考えるとあんなことになったのは私のせいとも言えるかもしれない。

ウージーにしてもだ。あんな強力な武器を持っていながら早苗はそれを持て余した。
あっさりとマミゾウに奪われてしまったのだ。

しかし口車に乗せられた私は早苗を為されるがままに見ていた。
そしてその結果があれだ。そしてマミゾウも逃げた。
全てがマミゾウの思い通りだった。

マミゾウは追わなくてはならない。そして落とし前を付けてやる。
・・・だがその前にやることがある。


「早苗、お前はどうしたいんだ?」
「え・・・?」
「これに参加したからには理由があるはずだろ?願いとかあるんじゃないのか?」


出来るだけ刺激しないように質問したつもりだ。また私を信用しきっては居ないはず。
あまり刺激すると、最悪撃たれかねない。


「好きで・・・好きで参加したわけじゃないんですよ!神奈子様が・・・神奈子様が・・・!」
「・・・なんだって?」


そうすると早苗は緊張の糸がほどけたかのように全てを話してくれた。
酷い話だった。私が早苗でも間違いなくキレる。私だったらもっと派手にやったと思うが。


「....だからあの時フォークが支給された時は嬉しかったんです。でも・・・」
「いや、ちょっと待て。フォークって何の話だ?」


もしかして、もしかしてだ。魔理沙の頭に嫌な考えが浮かぶ。
本当の本当に最初から化かされていたのか?

もしかしたら早苗の嘘という可能性もある。だが、この状況で早苗が嘘を付くとも考えにくい。
早苗の話は現実味がある話だった。早苗がフォークで喜ぶ理由も分かる気がしないでもない。

・・・そういえばそんなことが出来るものを聞いたことがあるような・・・?

いや、それよりもだ。早苗には教えなくてはいけない。
この矛盾を。

「あのな、早苗。実は.....」




9 ◆viD.isZRH2:2012/02/20(月) 13:55:44 ID:fRLyCGJQ0

フォークじゃない?あれは違うものだった?
そんな、じゃあ私が見たものは一体なんだと言うのか。

神奈子様は一体何を渡したのか。
私は謎のフォークに恐怖した。まるで正体不明の・・・。









・・・いやでも、もしかしたら?
魔理沙さんが嘘を付いている?

様子見をしていただけでもしかして組んで私を陥れようとしている?
少なくとも2人は私が来る前に会っていた。話し合うことも出来たはず。

私ではなくても、会った参加者を騙すことぐらい考えていたのかもしれない。
もしかしたら霊夢さんが泥を被って、魔理沙さんが私を騙して何か利用しようとでもしているのでは?
実際私は銃を持っているので戦える。体のいい盾ぐらいと思っているのかもしれない。


だとすると私は今まさに2人の術中に居ることになる。

なんだ、結局そういうわけか。そういうわけなんですか。


自然に銃は魔理沙の方に向いていた。
そしてそれは無常にも、音を響かせた。





「・・・くそっ!油断したぜ・・・。」


幸いにも魔理沙は命を落とすことはなかった。早苗が無意識のうちに外したのか、それは分からない。
だが銃弾を受けてしまったのは確かだ。脇腹から出血が始まっている。

肝心の早苗は森を掻き分けながら先へと進む。マミゾウ、いや霊夢が居るところへ。


「待て!早苗!」


だが早苗は止まらない。魔理沙の声は聞こえているのか。
早苗が何を思って引き金を引いたのか、それは分からない。


【B-5・魔法の森・朝】
【東風谷早苗】
[状態]:健康、神経衰弱、錯乱中
残り体力(100/100)
[装備]: イングラムM10(残弾 28/32)
[道具]:オーブ×0、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:?
1.?

※霊夢がマミゾウであることには気づいていません


【霧雨魔理沙】
[状態]:脇腹に銃創(出血中)
残り体力(70/100)
[装備]:モスバーグM500(残弾 3/5)
[道具]:オーブ×1、支給品一式、モズバークの予備弾 12ケージ 1ダース
[思考・状況]
基本方針:本大会に勝利して『願い事をかなえる権利』を手に入れる
1.早苗に同情、早苗を止めたい
2.マミゾウには落とし前を付ける

10 ◆viD.isZRH2:2012/02/20(月) 13:56:49 ID:fRLyCGJQ0



ふと現れた狸の妖怪。その妖怪が言ったこととは大まかに言うとこうだった。


『さっきの発砲者に襲われた。逃げるのに必死で顔は見れていないがじきにこっちに来るだろう。』


正直怪しくて仕方ないのだが・・・銃声を聞く限り発砲者が居ることは確かだ。
追ってくるのは恐らく間違い無いだろう。

「それは大変だ!パルスィー!どうしよう・・・。」
「いや、どうするって言われても困るわ。」

というか支給品の確認をさせてほしい。
だがそれに構わず話は進む、そして狸がとある提案をしたのだ。

「・・・そこで提案があるのじゃが・・・。


 ――儂と組まんか?」


【B-5 魔法の森付近・朝】
【水橋パルスィ】
[状態]:疲労(中)
残り体力(60/100)
[装備]:なし
[道具]:オーブ×2 小吉ガチャ×1 支給品一式
[思考・状況]
基本方針:一応ゲームに乗る
1.狸を警戒
2.面倒臭い同行者=小傘をどうにかしたい
3.というか支給品の確認させて

【多々良小傘】
[状態]疲労(小)
残り体力(90/100)
[装備]:レミリア・スカーレットの日傘
[道具]:オーブ×2 支給品一式
[思考・状況]
基本方針:みんなを驚かしてオーブと武器をゲット
1.組む?
2.どうやったらみんな驚いてくれるのかな?





まずは上手くいった。マミゾウはほくそ笑む。
魔理沙はすぐに追ってはこなかった。その間に見えないところまで逃げることが出来たようだ。

だが問題はその次だ。逃げたところでどうやって撒くか。
出来れば魔法の森のガチャポイントに行きたかったが、どうやら逆のほうに出てしまったようだ。
ここからでは少々遠い。地理が分からず仕方ないことではあるが厄介なことになった。

自分は見ての通りこのザマだ。逃げた先で休んで少し楽になったが、それでも見つかってしまったらゲームオーバーと思っていい。
武器を逃げるためとはいえ渡してしまったのも痛いだろう。

折角オーブを集めても中吉ガチャを回す前に倒れてしまっては意味がない。
まずはこの状況をなんとかしないといけないのだ。


そこに現れたのがこの二人である。
同じく誰かしらから逃げてきたようだ。

逃げてきたということならこちらと同じ立場。付け入る隙があるとするならここだ。
一人は少々面倒そうだが、傘を持ったほうはやり込めれそうだ。
出来るならばこの二人からもオーブを簒奪したいがまずは命重視。この二人を利用してこの状況を打破する。

(散々利用して儂の糧になってもらおうかのう・・・。)


黒い笑みを隠しながら、マミゾウは頭を働かせるのだった。



【B-5 魔法の森付近・朝】
【二ッ岩マミゾウ】
[状態]:無傷、精神正常
残り体力(20/100)
[装備]:得体の知れない種(正体不明の種の劣化版)
※見る者の欲を反映して姿見を変える魔術的効果を持ちます。ただしコピー元の効果は付加されません
[道具]:オーブ×5、支給品一式 、イングラムの予備弾倉×2(9x19mm パラベラム弾 32発)
[思考・状況]
基本方針:狐と狸の長き戦いに、今日こそは蹴りを付ける!
1.この二人を利用してこの状況を打破する。出来るならオーブも奪う
2.中吉ガチャを回して、戦力を増強したい
3.他の参加者たちからオーブを簒奪して回る。情けはかけない
4.だが、義理のある命蓮寺の面々は例外

11 ◆viD.isZRH2:2012/02/20(月) 13:58:23 ID:fRLyCGJQ0
以上です
タイトル『正体不明の恐怖』

色々考えたんですが・・・試行錯誤していくうちに
どんどん描写が短くなって、結局繋ぎ話みたいなのになってしまいました
申し訳ないです

12名前が無い程度の能力:2012/02/20(月) 19:22:15 ID:DwfKjgxY0
>>11
投下乙。

話が一気に進んだね。西南は修羅場と化したか
魔理沙は重傷、パル&小傘は厄介な拾い物。
ラスボス候補マーダーの伊吹萃香も、まだこの近くにいるんだよね。
ひゃっはー。

13名前が無い程度の能力:2012/02/20(月) 20:10:36 ID:83PXtJQA0
>>11
投下お疲れ様です

色んなフラグが乱立していて、どんな風に転ぶか予想できませんね
まさに修羅場という表現が相応しい
これから一体どうなってしまうのか、楽しみです

14名前が無い程度の能力:2012/02/20(月) 21:11:39 ID:7bljM5uE0
>>11
投下乙です。
魔理沙たちは結局、かなりの逆境になったなぁ。
ここからひっくり返せるかどうか……彼女たちの主人公力に期待するか。
一方、マミゾウはどんどんダーク方面に傾いていくのであった。順調に死亡フラグを積み重ねてますね。

誤字ね。
>私が知ってるいる早苗は〜
私が知っている早苗は〜かと

15名前が無い程度の能力:2012/02/21(火) 02:03:27 ID:CyvKWtpA0
>>11
投下乙です
バトロワらしい展開になりましたね
次辺りで何人か脱落しそうだ

ひとつちょっと気になったことがあるのですが
単行本未収録の話でして……言って良いのか分からない

16名前が無い程度の能力:2012/02/21(火) 02:26:16 ID:qciE5xJ.0
>>15
もう企画の方向性からネタバレは覚悟してるよ。ノープロブレム

17名前が無い程度の能力:2012/02/21(火) 20:11:11 ID:q11Vr.2w0
では改めて

>>11
マミゾウと小傘は面識があります
あることがきっかけで会話をしたことがあり、お互いの事は知っています
詳しい間柄は不明ですが、特に悪いわけではないようです

18名前が無い程度の能力:2012/02/21(火) 21:26:54 ID:6vcflcBE0
>>17
そこまで言ったなら、そのあることも言っちゃっていいんじゃね?
たぶん茨華仙の話だと思うけど。

19名前が無い程度の能力:2012/02/21(火) 21:35:13 ID:rXHqBIxw0
いや、止めようぜ
二次設定を使わない旨のルールは、あくまでカップリングやEXルーミアみたいな奴を縛るためのものだよ
ルール作成時から、バカルテットぐらいのオリ設定は、その場の雰囲気で認めていく方針だったじゃん

20名前が無い程度の能力:2012/02/21(火) 22:49:50 ID:6vcflcBE0
そっか。なら、別に小傘と知り合いじゃない設定でも構わないか。

21名前が無い程度の能力:2012/02/21(火) 22:59:19 ID:rXHqBIxw0
申し訳ない。>>19のレスは口調が宜しくなかった。反省します

ネットのリレーSSなんて、基本的に面白ければなんでもいいんじゃないかな
独りよがりな設定を封じるための"二次設定の禁止"だから、あまり重要視しなくてもいいのさ

22 ◆viD.isZRH2:2012/02/22(水) 01:03:53 ID:LkwcyYPM0
>>17
おおう、そうなのですか
単行本派なので知らなかったです

えーとでもまぁそのままで通したいと思います
知り合いだとしてもやることは変わらなさそうなので・・・

23名前が無い程度の能力:2012/02/23(木) 20:02:13 ID:X0ypJoOU0
確か紅魔館は神奈子の配下の天狗が警備してるんだっけ
そうなると、天狗は武装してるだろうから、天狗を倒して武器を入手する事もできるのかな?
まあ、そんなことしたら少なくともオーブ爆破くらいはされそうだけど

24名前が無い程度の能力:2012/02/24(金) 01:35:07 ID:u7/TfkNA0
オーブ全爆破&制裁ぐらいはあるだろうね
ヘリコプターの群れがわらわらと押し寄せてきたり、移動要塞KOUMAKANが飛んで来たり

25名前が無い程度の能力:2012/02/24(金) 11:30:21 ID:AiLpBZ3sO
制裁まで行かなくても、オーブ爆破だけでいいと思うけどな。
神奈子に対して敵対行動に出るなら、短期の一発勝負だろうな。

26名前が無い程度の能力:2012/02/24(金) 22:36:46 ID:H8rw6QUU0
戦車やヘリを複数引き当てて、紅魔館にのりこめーする展開もあるわけだよな
対戦車戦闘か……

27名前が無い程度の能力:2012/02/25(土) 00:04:52 ID:l3ndWGa60
物量の世界だな

28名前が無い程度の能力:2012/02/25(土) 11:24:40 ID:oI.fYY8k0
>物量の世界だな
銃器全般、特にオート機能を持つ銃も然りだね

哨戒天狗達には是非とも「うわ〜! 駄目だー!」と叫びながら蹴散らされて欲しい所

29名前が無い程度の能力:2012/02/26(日) 21:29:11 ID:QWQfxzH60
天狗=ショッカーの悲しすぎる現実

30名前が無い程度の能力:2012/02/28(火) 21:38:26 ID:nPjZAeag0
中吉ガチャ以上になると思うけど、東方キャラの帽子を被ってその能力を得られる、というようなアイテムはありだろうか?
レティの帽子を被ると寒気を操れる、みたいな感じ

31名前が無い程度の能力:2012/02/28(火) 23:44:51 ID:RcUNyikA0
能力を持ってる本人より強いと不味いかな
例えばチルノのリボンで冷気を操れるとして、
チルノ本人と相対した時に、冷気を操る強さがチルノを圧倒してしまったりする
なんて事になると切ない

そう言う意味で、当人の能力を超えない程度
ゲームに参加していると仮定して、初期状態で使える能力以下が限度かな
勿論一部の致命的な能力は完全使用不能で

32名前が無い程度の能力:2012/02/28(火) 23:52:38 ID:RcUNyikA0
連レス申し訳ない

>>31で書いたのを簡単に言うと
能力の劣化コピーでかつ、その能力を最大限に使用することが出来ない
(時間を止めたり、無敵なったりは出来ない、消費体力が本人より多い)
ぐらいならいいんじゃないかな

33名前が無い程度の能力:2012/02/29(水) 00:29:04 ID:vtjheoeo0
ふむ、なるほど
構想中にふと思いついたので、出すかは決めてませんが、参考意見として考えさせて貰います
他の方の意見も聞きたいかな。どうでしょう?

34名前が無い程度の能力:2012/02/29(水) 01:00:53 ID:COBCMqy60
ミニ幻想郷内の縛りを受けてる本人と同じ程度の力が振るえる、というくらいなら強くはないかと思った。
が、これだとむしろ弱すぎる気もするな。中吉クラスだと外れになっちゃう。
あとはそうだな、三時間に十秒だけとかの回数制限を入れるとか?

35名前が無い程度の能力:2012/02/29(水) 06:52:35 ID:xNdO7EsU0
俺も弱すぎると思った。オーブ5個と交換ならば、もう少しはっちゃけていいと思う

36名前が無い程度の能力:2012/02/29(水) 20:01:54 ID:aJQn6inY0
能力を得るってのはどんな感じかな

フランの帽子と言うアイテムがあるとして
1:物を破壊する能力を得る
2:物を破壊する能力や、レーヴァテインが使えるようになる
このどちらだろう?

おそらく1の方だと思うけど、
2だと、能力制限緩和アイテムとの兼ね合いが出るね
能力制限緩和アイテムを得るより、自分の帽子を得た方が有利なんてことが起きるかも

37名前が無い程度の能力:2012/02/29(水) 20:57:17 ID:vtjheoeo0
>>34-35
ふむ、でも、>>32の方が仰られたように、本人より強くなると切ないんですよね
制限を受けた本人程度の力を得られるまではいいとして、当たりアイテムにするなら

・セットで出てくる(魔理沙の帽子とアリスのカチューシャ、みたいな)
・ランダムに複数出てくる(上記のようなキャラ間の繋がり関係なし)
・小吉扱いにする

ざっと思いついたのはこんな感じでしょうか
うーん、小吉扱いはやりすぎかな

>>36
ミニ幻想郷の制限を受けた本人以下の能力しか発揮できない方向性で行くなら、2でもいいとは思いますが……
他人のスペルカードを使って戦う展開も面白そうではありますし

38名前が無い程度の能力:2012/02/29(水) 22:49:45 ID:UY453CiI0
蓮子ならば兎も角、普通のキャラにもたせてもメリットが薄いよね>>能力付加アイテム

>>37
セットで出てくるアイディアはいいかも。(魔理沙セットと題して、魔理沙の帽子+マスタースパークのスペカ、とか)

39名前が無い程度の能力:2012/03/02(金) 22:48:04 ID:REY5H6xY0
地図の右下の面子で何か書こうとして、何回かプロトを書いたが全て破棄した
ここだけマーダーが少ないから色々と難しいな

40名前が無い程度の能力:2012/03/02(金) 22:48:41 ID:REY5H6xY0
下げ忘れごめん

41名前が無い程度の能力:2012/03/02(金) 22:57:29 ID:yKYbK5cc0
重ねて申し訳ない。ツールのsageチェックボタンを過信していた
次からはE-mailに直接sageと打ち込んで対策を取る

42名前が無い程度の能力:2012/03/03(土) 21:41:06 ID:C7a305R20
ミニ幻想郷には温泉あるのかな
あるとしたらどの辺だろう?

体力回復施設として使えるかなと思った次第。
効果:入浴することで体力を回復する
時間:30分
体力回復量:4D6+6(六面ダイスを4つ振った合計に6を足すの意。最低10最高30平均20)
その他:ケガは回復しない。又、長湯が過ぎると逆にダメージを負う

こんな感じでどうでしょう

43名前が無い程度の能力:2012/03/03(土) 23:24:03 ID:iqGCvLrI0
あるとしたら博麗神社の境内だろうね
体力回復を促進する効果は面白いと思うけど……TRPGみたいなダイスはなくてもいいかな
書き手に一任したほうがいいのでは

44名前が無い程度の能力:2012/03/03(土) 23:29:12 ID:PJrRu/ME0
温泉はどこにあってもいいと思うよ。仮に間欠泉や人里にあっても納得できる
回復量は書き手に一任してもいいかな

45名前が無い程度の能力:2012/03/04(日) 23:12:12 ID:zSFTbNO20
いやまあ温泉に限らず、飯食ったりマッサージしてもらったりして回復してもいいんだろうけど。
どっちみち、一定時間かかるから、その間はストーリーに絡めなくなるというメタ的難点もあるけどね。

46 ◆Ii/3o0rEtg:2012/03/06(火) 02:05:28 ID:/rgXxyz20
レミリア、神子、アリスを予約させて頂きます。

それと、実はもう既に書き出しているのですが、中吉アイテムのスペルカードは何度使ってもなくならない仕様でいいのでしょうか?

47名前が無い程度の能力:2012/03/06(火) 19:33:31 ID:TTOGGj3g0
アイテム使用のコストは書き手に一任していいと思う
中吉の強さはこれが基準になるのかな

48名前が無い程度の能力:2012/03/06(火) 23:05:03 ID:odxGdfu.0
>吉アイテムのスペルカードは何度使ってもなくならない仕様でいいのでしょうか?

何度でも使えるでも、一度切りの消費型でもいけると思う

消費型:一度だけスペルカードが使える。
    能力制限が無い状態の威力。体力消費無し。
    (但し、上限が必要な物もあると思われる)
    
無制限使用型:何度でもスペルカードが使える。
      威力・効果に見合った体力消費あり。

スペルカードをボムとして考えてましたが、弾幕の方だと又違った事になるのかも

>47
>中吉の強さはこれが基準になるのかな
前スレの834〜839あたりで話題が出てますね
以下転載&抜粋
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
834 : ◆wcZeL85Wks:2012/02/05(日) 12:38:32 ID:Do22kdok0
ランダムアイテムに関する詳細ルールの改正を提案します。

【各種アイテムガチャについて】


小吉アイテムガチャ:オーブ1個と交換。原作「バトル・ロワイアル」の支給品、及び東方projectに登場するコモンアイテムから一つ。
中吉アイテムガチャ:オーブ5個と交換。戦車、軍用ヘリ、スペカ、東方projectに登場する固有アイテム、能力制限緩和アイテム、等々。
大吉アイテムガチャ:オーブ15個と交換。???

※小吉と中吉の間のランク分けは、アイテム自体の有効性の他に、パロロワにおける勝利フラグの立てやすさを考慮して決めます。
たとえば、サブマシンガンは多くの戦いを優位に進められる強力な武装ですが、パロロワでは決定打とはなりにくいので小吉に該当します。

836 :名前が無い程度の能力:2012/02/05(日) 15:37:00 ID:sux6baV20
永続系の能力制限緩和アイテムは、依姫や萃香が入手してもバランスブレイカーにならない程度が上限かな

839 :名前が無い程度の能力:2012/02/06(月) 01:50:31 ID:qhYvhntI0
>勝利フラグへの結びつきやすさをアイテムルールに明示しておくのには賛成。
アイテムのランクで考えてみると、こんな感じかな

小吉:最初の状態で持っていれば、かなり有利に戦える武器・兵器から、
   戦いには役に立たない普通の道具まである
   上限はウージー等のサブマシンガンクラス、下限は限りが無い

中吉:初期武装では相手をするのが困難な武装
   サブマシンガンと同等以上の効果がある(ここが下限?)
   固有名付きの道具類もこのカテゴリーに入る
   上限は戦車や軍用ヘリクラス
   
   能力緩和アイテムは、勝負にならない能力の使用(咲夜の永続時間停止・霊夢の無敵・フランの破壊など)
   に制限あり
   短時間の使い切りアイテムの場合、制限無しもありか

大吉:中吉クラス以上の効果を持つが詳細不明
   対主催者用との噂もあり、主催者の能力を減退させるなどの効果が期待できるかも
   能力緩和は、ほぼ全ての能力が使用できる筈
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
転載ここまで

49名前が無い程度の能力:2012/03/08(木) 18:09:06 ID:GyTQayEw0
昨日気づいて今日全部読みました
他のロワとはロワの仕組みが違うので、他と違った参加者の行動が見れそうですね
これからはROM気味ですがチェックしていくので楽しみにしてます

50 ◆Ii/3o0rEtg:2012/03/08(木) 20:11:24 ID:/UCWuQ.w0
新しい読み手が増えるのは大歓迎です

ところで、作業の進捗はほぼ完成状態にあるのですが、
どうにも起伏に乏しい繋ぎに終始してしまった感が否めませんでした。
そこで少しバトルを入れたく、天子と大妖精を追加予約&延長をしたいです。

それにあたって確認をさせて頂きたいのですが
天子は緋想の剣を持たない時、気質を操る技(緋の赤いレーザーなど)は使えない、という認識でいいですよね?

51名前が無い程度の能力:2012/03/08(木) 22:01:50 ID:h67l7u.o0
>天子は緋想の剣を持たない時、気質を操る技(緋の赤いレーザーなど)は使えない、という認識でいいですよね?

その認識であっていると思います。

天子の能力は「大地を操る程度の能力」で、
緋想の剣は「気質を見極める程度の能力」です。


こちらもちょっと質問があります。
オーブをアイテムと交換する機械をガチャガチャ以外の物に(例えば、自販機とかジュークボックス、魔法陣など)しても
大丈夫でしょうか?

52名前が無い程度の能力:2012/03/08(木) 22:16:03 ID:/UCWuQ.w0
>>51
その発想はなかった
しかし、紋切り型にガチャガチャばかりにするよりも、そちらのほうが面白そうですね
個人的には構わないかと思います

53 ◆Ii/3o0rEtg:2012/03/10(土) 19:01:12 ID:qz3IBcz.0
◆viD.isZRH2氏が見ているなら確認しておきたいのですが
レミリアの状態表にM39の予備マガジンがないのは、確かミスということでしたよね?
レミリアの持ち物にM39の予備マガジンを追加してもいいでしょうか?

54 ◆viD.isZRH2:2012/03/11(日) 00:08:46 ID:isOBtK8Y0
>>53
はい、ミスですので追加して構いません

55 ◆Ii/3o0rEtg:2012/03/13(火) 01:01:28 ID:Rr0r67Kk0
1:10から投下を開始します

56 ◆Ii/3o0rEtg:2012/03/13(火) 01:09:53 ID:Rr0r67Kk0
掠れる音を立てて襖が開き、和風の屋敷の雰囲気に似つかわしくない、金髪の少女がこっそりと顔を出した。
きょろきょろと部屋の隅々まで目を配り、忍び足で部屋に入ると、襖に手をかけて、隙間から覗き見る。
先程からずっとその繰り返しだった。
永遠亭に到着したアリス・マーガトロイドは、広大な屋敷の内部を、一人で散策していた。
その足運びは慎重そのもので、細い手には常にコルト・ガバメントが握られている。
もちろん、それは何時どこから襲い掛かってくるかもしれない他の参加者に備えてのことである。

「……しかし、広いわね」

元々永遠亭は広々とした屋敷である。ミニ幻想郷でもそれは変わらず、巨大な屋敷を誇示していた。
しかし妖怪兎達もおらず、静まり返った今の無人の永遠亭は、その広さもあわさって不気味で、まるでお化け屋敷のようである。
アリスは慎重に、幾つもの襖を開き、板張りの廊下を歩いていると、今までと雰囲気の違う場所に出た。

「ここはあの薬師の部屋ね」

と、アリスが言って、部屋の中をぐるりと見回した。
大きな薬味箪笥が壁に置かれ、机の上には薬研やすり鉢といった道具類が無造作に並べられている。
永遠亭の薬師、八意永琳の部屋だということは一目見てわかった。
そしてアリスの視線は、一際異彩を放つ、部屋の中心の満月を象った巨大な置物に向けられた。
ただのオブジェではなく、大きなレバーに投入口がある。なるほどこれがガチャガチャね、とアリスは思った。

「でも、手持ちのオーブは四個。中吉アイテムは手に入らないわね」

中吉に拘らずとも、オーブを一個だけ残して小吉アイテムを一挙に三個入手する方法もある。
リリカとの戦いで味わったが、コルト・ガバメントは反動が大きく、負担の強い拳銃だった。扱いやすい武器を手に入れたいという思いはある。
悩みながら、アリスがディパックを開き、四個のオーブとしばしの間見つめあう。
その時、微かに板張りの廊下を踏み鳴らす、靴音が聞こえた。
耳ざとく音を拾ったアリスはディパックを閉じ、コルト・ガバメントを握ってスライドを後退させると、壁に耳を寄せて様子を伺うことにした。

「誰かいるのかしら? ……数は二人、か」

よくよく聞いてみると、二種類の靴音が重なっており、二人の参加者の存在を示していた。
他の参加者に遭遇したのなら、まずは交渉して、そして仲間を得たいところだったが、二対一の状況では決裂した時に不利となる。
ここは息を潜めてやり過ごすのが懸命か、と思った時、不意に靴音がアリスの部屋の近くでぴたりと止んだ。
アリスの顔に焦燥が浮かぶ。
再び靴音が聞こえた時、その足取りは真っ直ぐにアリスに向かってきた。心臓が早鐘のように動悸する。

「来る……!?」

襖から離れ、月型のガチャガチャを盾にしながら部屋の入り口に向けてコルト・ガバメントの銃口を構える。
人の気配が襖の向こうで濃くなった。
もしも敵意のある者に存在を悟られてしまったのなら、迎え撃つしかない。アリスの細い指が引き金にかかる。
目線の高さまでコルト・ガバメントを持ち上げ、襖ごしに警告する。

「そこで止まりなさい。聞き入れない場合は撃つわよ」

制止の声に気配が止まったかと思うと、互いに無言のまま、数秒の沈黙が訪れた。
しかし緊張がもたらす錯覚は、沈黙の間を何倍にも感じさせる。
すると静寂を破って、襖ごしにゆっくりと宥めるような女性の声が聞こえてきた。

「大丈夫ですよ。私達に敵意はありません」

落ち着きある声で、襖の向こう側の女性は言った。まるで教師が生徒を諭す様な声音だった。
その柔らかな言葉に僅かに毒気を抜かれたような気がしたが、アリスは油断なく、銃口の狙いを外さずに構えていた。
襖ごしにいる女性は、どうやって自分の感情を読んだのか。深まる警戒心を見抜いたように女性が続ける。

57 ◆Ii/3o0rEtg:2012/03/13(火) 01:10:43 ID:Rr0r67Kk0
「といっても、そう簡単には信用できないでしょうね。でも、今この場は信じて頂くしかありません。私は豊聡耳神子と言います。そして、こちらは――」

女性が促すように言うが、後が続かない。耳を澄ませば襖ごしにかすかに小声で話す声が聞こえる。
私を差し置いて勝手に話を進めるな、とか、向こうにいるのは誰なんだ、とか、そんな不機嫌そうな幼い声が漏れている。
その不満を垂れる幼い声に、女性が宥めるように言って、ようやく二人目の自己紹介が行われた。

「レミリア・スカーレット。吸血鬼よ。これ以上の言葉は不要でしょう」

吸血鬼らしい、傲慢さが現れた台詞だった。
アリスとレミリアは既知の間柄である。アリスは普段のレミリアの有り様を思う浮かべ、ますます警戒を深めた。
そんなアリスの心情を知ってか、襖ごしに、ますます警戒してますよ、とか、うるさい、とか、また揉める声が聞こえた。

「とにかく、自己紹介したんだからそちらも名乗りなさい」
「……アリス・マーガトロイドよ」
「なんだ、お前か。ふむ、互いに知らない間柄でもないしな。短刀直入に言おう。私達と共に来い。お前もあの神に刃向かう腹積もりなんだろう?」

およそ人を迎える態度とは思えない、尊大な調子である。
多少むっとさせられたが、レミリアの態度はいつものことだと、アリスは大して気にした風でもなく流した。
それよりも、アリスは自分の考えが読まれていることに疑念を持ち、そのことを問う。

「どうしてそれを?」
「全ては私の運命通り……。と、言うのは冗談で、神子は悟りのような読心能力を持ってるのよ」
「否定はしません」

何か引っかかる物言いだったが、襖ごしに完璧に考えを読み当てられている以上、読心能力の類を持っているのはまず間違いない。
そんな能力を持つ古代の聖人が最近幻想郷の一員となったのを噂に聞いた覚えもある。
少し考え、アリスは申し出を受け入れることにした。恐らく、このゲームの参加者の大半はマーダーである。打倒主催を目指す人材は得がたい存在だった。

「でも、決して貴方の配下になる訳じゃないわ。あくまで対等な立場、同志として扱ってもらいたいわね」

承諾の旨を告げた後、アリスが鋭く言い足した。襖ごしに、わかったわかった、とレミリアが返事をした。
それから襖が静かに開かれ、アリスは神子とレミリアに対面する。
神子が獲物の刀を鞘に収めており、レミリアも拳銃の銃口を地面に向けているのを確認すると、アリスはコルト・ガバメントを目線の高さから下ろした。

「同じ志を持つ仲間として、これからよろしくお願いします」

まず初めに、神子が微笑を浮かべ、慇懃に慎ましく一礼した。
しかしそれはどこか人を食った感じがあり、笑顔の仮面の下に底知れぬ思惑を抱いてそうな不気味さを漂わせていた。
それからレミリアがよろしく、と短く告げると、無遠慮に歩み寄って、支給品とオーブの確認をさせろ、と述べた。
先にそちらが見せるのが道理だとアリスが言うと、まず神子が微笑を崩さずこちらですと言って刀を差し出し、振り返ったレミリアも無言でそれに倣って拳銃を示した。
それを見届けたアリスはコルト・ガバメントとナイフを紹介して、次いでディパックの中のオーブも二人に見せた。

「へぇ、早速誰か殺してきたの?」
「そうよ」
「相手は?」
「リリカ・プリズムリバー」
「あの騒霊か」

アリスが竹林での戦いを説明すると、レミリアは感心したように言った。
支給品を互いに確認しているうちに判明したことだが、レミリアの持つ拳銃――M39は、コルト・ガバメントよりも反動の小さい弾薬を使うようだ。
人間とあまり身体能力の変わらない魔法使いのアリスにはコルト・ガバメントの反動は強く、そしてレミリアには制限があるとはいえ吸血鬼の力が備わっている。
二人は拳銃を交換することにした。
それから全員がディパックを広げて八個全てのオーブを確認しあった後、神子がゆっくりと口を開いた。

58 ◆Ii/3o0rEtg:2012/03/13(火) 01:11:37 ID:Rr0r67Kk0
「これで、この場にあるオーブは合計八個となりますね。つまり……」

もったいぶるように言って、神子が部屋の中央にある月型のガチャガチャに視線を送った。

「中吉アイテムを得る為に五個のオーブを消費しても、一人一個はオーブを持てる訳です」
「言われるまでもない。そんなことはわかってるわ」
「……でも、そうしたら六時間以内に二人ないし三人は倒さなくてはいけない。仲間を増やすなら、それ以上のオーブが必要になるかもしれないわ」
「だったらゲームに乗ってる奴や、仲間にしても役立ちそうにない奴を殺して獲得すればいい。明快でしょう?」

レミリアは、吸血鬼の証左たる発達した牙を見せて、さも当然というように微笑んだ。
アリスもゲームに乗っている者を倒すのは当然と考えているし、必要とあれば戦闘力に欠ける者や負傷者を切り捨てる覚悟もある。
それで切り捨てられるのが例え、自分になったとしても。

「でも、仲間は多ければ多いほどいいと思うわ」
「私も、来る者は拒まず、という気持ちでいるけど、人数が多くなればそれだけ獅子身中の虫を飼う危険性が高くなる。
 特に力のない者ほど集団を利用しようとするでしょう。……まあ、こいつがいるから、そんな不埒な奴は真っ先に死ぬけどね」
「恐れ入ります」

確かに読心能力か、その類の能力を持つ神子なら、仲間内に何か良からぬことを企む者がいても洗い出せる。
だが果たして、神子を信用しきっていいものかと、アリスの頭には不安が擡げた。
神子の瞳を覗き込む。相変わらず神子は穏やかな微笑を浮かべ続け、アリスを不思議そうに見返した。

「さて、それじゃ中吉ガチャアイテムを手に入れるけど、異論はないわね?」

わざとらしい咳払いを一つして、レミリアが等分に神子とアリスに目を配った。二人とも頷いた。
主導権を握ろうと仕切りたがるレミリアは、率先してオーブを五個選び出すと、ガチャガチャに歩み寄り、投入口に入れようとした。
……だが、小さな体躯のレミリアは、僅差で手が届かない。
私がやりましょうか、と言った神子を、レミリアは少し顔を赤くし、うるさいと言って撥ね付けると、机の傍にあったスツール(背もたれのない椅子)を持ってきて、今度こそオーブを投入した。
どこか和むやりとりに、アリスは募る緊張感が和らぐ気がして、声を出さずに小さく笑った。

「気を取り直して……。さあ、現れなさい、私に相応しき恐るべき殺戮兵器よ!」

スツールをどかし、ガチャガチャのレバーを力強く回転させると、レミリアが声高に叫んだ。
あまりに大きく勢いのある声だったので、アリスは冷や冷やしながら、振り返って部屋の入り口を見たが、誰かが来る気配はない。
ごろんごろんと音を立てて起動するガチャガチャに向き直り、ことの推移を見守った。

「ほう、剣か。もちろん、ただの剣じゃないわよね」

転がり落ちてきたカプセルを開封すると、その中には一振りの剣が収まっていた。
まるで紅魔館を彷彿とさせる、悪趣味な真紅の刀身が特徴的である。どれだけ多くの血を吸っても目立たないだろう。
レミリアは剣を片手に、カプセルに同封されていた説明書を読んでいたが、おもむろに邪悪なひびきのある高笑いをあげた。
運命を操る力のお陰かどうかは定かでないが、彼女の願いは通じたらしい。

「ふふっ、これはただの偶然とは思えないわね。まるで運命に導かれたみたい。貴方達は聞いたことがあるからしら? レーヴァテインと呼ばれる、禁忌の剣を」

振り返ってレミリアが前置きする。いえ、と言って神子は首を振ったが、アリスは肯定して応えた。
レーヴァテイン、それは神話の巨人が持つという炎の剣である。あるいは杖と言われることもある。
その話を持ち出してきたということは、真紅の剣はレーヴァテインという名前なのだろう。

「私の妹、フランのスペルカードにも同様の名前を冠するものがあってね。どうやら、これはそれを基にして作り上げた剣らしいわ。早速だけど、威力を試しに表へ出ましょう」

レミリアは上機嫌で剣を掴んで部屋の入り口まで行き、襖を開くと、突然神子が、待ってください、と言って引き止めた。
むすっとした表情を浮かべてレミリアが振り返り、興を削がれたとでも言いたげに神子をねめつける。
鋭く射込むような視線に物怖じすることなく、神子は告げた。

「その前に、日を遮る物を捜しませんか?」
「あ……」

喜びのあまり、すっかり失念していたらしい。レミリアが間の抜けた声を出した。

59 ◆Ii/3o0rEtg:2012/03/13(火) 01:12:59 ID:Rr0r67Kk0



巨大な炎が迸り、一瞬の間を置いて青竹の群れが悉く斬り倒された。
倒れた竹の断面は黒く炭化している。レーヴァテインはその名に恥じない威力を持っていた。
満足げにレミリアがふっと笑みを浮かべる。
しかしその直後、レミリアはその直後にふらりと足を崩し、地面に剣を突きたてて何とか倒れないように堪えた。

「……なるほど、威力は申し分ないけど、相応に体力を消耗するらしいわね」

アリスが気遣わしげに、大丈夫、と聞くと、レミリアは平気だというように目で返した。
しかし幼い白皙の顔には、やはり疲労の色が浮かんでいる。レーヴァテインはその破壊力相応に使用者の体力を奪い取る代物らしい。
鞘に剣を収めると、レミリアはアリスと神子の元へと戻った。

「この程度なら問題ないわ。そろそろ行きましょう」
「……それもそうね、時間が惜しい状況だもの」
「わかりました。もう一度確認しますが、目的地は人里ですね?」

疲労感を矜持で繕ったレミリアが言うと、アリスが瞼を閉じて頷き、神子が確認の意味を含めてそう返した。
永琳の部屋で武器を手に入れたあと、レミリアと神子は日を遮る物を探し、アリスは部屋の物を作って何か作れないかと試していた。
魔法使いというものは、普段から研究で砒素や水銀といった様々な材料を取り扱うので、薬や毒の調合はお手の物なのである。
レミリアたちは予備も含めて二本の和傘を調達し、アリスは治療道具を纏め、それから薬味箪笥の材料でマジックポーションを作り出した。
そして合流したあと、目的地を話し合って、出立の前にレーヴァテインの破壊力を試したのである。既に準備は整っていた。

「ええ、そこで打倒主催を目指す仲間を集めるわ。でも、戦闘になる可能性も高いでしょうね。ふふ、腕が鳴るわ」

レミリアはレーヴァテインを高く掲げ、笑った。そして調達した傘を取り出して開くと、先頭に立って歩き出した。
アリスが緊張した面持ちを浮かべ、神子も締まった表情になり、そのあとについていく。
彼女らの姿は、やがて深い竹林の中に消えていった。





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