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【新企画案】東方リレーSS企画スレⅡ【募集中】

8 ◆viD.isZRH2:2012/02/20(月) 13:54:19 ID:fRLyCGJQ0
「目、覚めたか?」
「魔理沙・・・さん?」


銃を打ったのは早苗ではなく魔理沙だった。しかも撃ったといっても空に向けてだ。
何の為に?この状況ならさっさと早苗を撃ってマミゾウを追うのが最善手と言える。

簡単なことだ。魔理沙には思いつめた表情をした早苗を撃つことが出来なかったのだ。
確かにここは仮想空間だ。だが、なんでもやっていい、とは思わない。記憶というものは残る。
私が知ってるいる早苗は先ほどみたいな顔をした事が無かった。

それにあの時は確かに贔屓だと思った。・・・が状況は少し違っていた。霊夢、魔理沙、早苗、あの時の一人がまずマミゾウだった。
そしてそもそも早苗がこちらに来たのは私が発砲したからだ。発砲しなければ早苗、あわやマミゾウすら来たか分からない。
そう考えるとあんなことになったのは私のせいとも言えるかもしれない。

ウージーにしてもだ。あんな強力な武器を持っていながら早苗はそれを持て余した。
あっさりとマミゾウに奪われてしまったのだ。

しかし口車に乗せられた私は早苗を為されるがままに見ていた。
そしてその結果があれだ。そしてマミゾウも逃げた。
全てがマミゾウの思い通りだった。

マミゾウは追わなくてはならない。そして落とし前を付けてやる。
・・・だがその前にやることがある。


「早苗、お前はどうしたいんだ?」
「え・・・?」
「これに参加したからには理由があるはずだろ?願いとかあるんじゃないのか?」


出来るだけ刺激しないように質問したつもりだ。また私を信用しきっては居ないはず。
あまり刺激すると、最悪撃たれかねない。


「好きで・・・好きで参加したわけじゃないんですよ!神奈子様が・・・神奈子様が・・・!」
「・・・なんだって?」


そうすると早苗は緊張の糸がほどけたかのように全てを話してくれた。
酷い話だった。私が早苗でも間違いなくキレる。私だったらもっと派手にやったと思うが。


「....だからあの時フォークが支給された時は嬉しかったんです。でも・・・」
「いや、ちょっと待て。フォークって何の話だ?」


もしかして、もしかしてだ。魔理沙の頭に嫌な考えが浮かぶ。
本当の本当に最初から化かされていたのか?

もしかしたら早苗の嘘という可能性もある。だが、この状況で早苗が嘘を付くとも考えにくい。
早苗の話は現実味がある話だった。早苗がフォークで喜ぶ理由も分かる気がしないでもない。

・・・そういえばそんなことが出来るものを聞いたことがあるような・・・?

いや、それよりもだ。早苗には教えなくてはいけない。
この矛盾を。

「あのな、早苗。実は.....」





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