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念を使わせてみよう小説スレッド
1
:
名無しさん
:2004/11/07(日) 00:20
ストーリーは思いついたんだけど、AAが苦手。
ここはそんな人たちでも作品を発表するためのスレッドです。
もちろんAAが出来て小説も書けるという人でも可。
素人玄人問わずに気楽にどうぞ
2
:
1
:2004/11/08(月) 22:24
何か書いてみようと思うんだけど
舞台背景とか原作やこのスレの本編に忠実でないと駄目?
3
:
1
:2004/11/09(火) 04:38
ガシュ、ガシュ、ズリュル
思わず耳を塞ぎたくなるような咀嚼音が、裏路地の暗がりに響く。
時刻はかっきり午前3時。
魔街東京の片隅での出来事。
グチャ、クチャ、ゴキュリ
セントバーナードを更に上回ろうかという程の巨躯を持つ二頭の黒犬が、
帰宅途中だったであろうサラリーマン風の男を貪るように喰らい続ける。
かつてサラリーマンだったその男は殆ど原型を留めておらず、
最早人間というより肉塊と表現したほうが正しかった。
ガツ、ゴキャ、メキリ
犬がサラリーマンの右腕を骨ごと喰い千切る。
その横に佇む一人の男。
一仕事を終えたかのように満足そうな顔で、犬がサラリーマンを喰らうのを見やっていた。
いくら魔街東京といえど、およそありふれたとは言えない光景。
だがその惨劇を知る者は、男と二匹の犬しか居ない。
…そのはずだった。
「アヒャ、ナンカウルセートオモッタラ、コリャヒデーアリサマダナ!」
いきなり背後からかけられた声に、男と犬が咄嗟に振り向く。
そこには、狂ったような笑みを顔に貼り付けた一人の青年が立っていた。
「…獰猛な番犬(レザボア・ドッグス)」
男が小声で犬に合図を送る。
犬達は体を翻し、青年の喉笛目掛けて跳び掛かる。
魔街の夜に二人目の犠牲者が、
犬を操る男がそう確信した瞬間―――
「剣の舞(ダンスマカブル)!!」
一瞬にして青年の両手に片刃の剣が具現する。
鍔の部分に大きな目のついた左右の刀が闇に煌き、
すれ違い様に犬達の体にその閃光が這い回る。
直後、犬達は文字通り微塵切りになって地面に散らばり虚空に散った。
「な…!」
あっさりと犬を仕留められた男が狼狽する。
男には目の前の光景が信じられなかった。
彼の思念から生み出した黒い犬。
これに勝てる者など存在しないはずだった。
事実、今までそうだった。
今日だって、ちょっとしたストレス発散に偶々目に付いた人間を虐殺、そのまま家に帰って就寝する。
そんな日常が当たり前のようにやってくると思っていたのに。
それなのに。
なのに、眼前にそびえるこいつは一体何なんだ…!
「アヒャ、ツギハオマエノバンダナ」
それが、男の聞いた最後の言葉だった。
「やれやれ、やっぱりこうなったか…」
輪切りになった死体を見下ろしながら、フーン顔の男が溜息をついた。
「アヒャ、依頼はなるだけ生け捕りにして連れて帰れという事だった筈だぞ?
それをお前、こんな組み立て前のプラモデルみたいな有様にしてしまってどうする」
フーン顔の男が、両手に刃物を持った青年に諭すように言う。
心なしか、その声には諦めが混じってしるようにも聞こえた。
「ウルセーゾ、フーン。
フカコーリョクダ、フカコーリョク」
アヒャと呼ばれた青年の返答に、フーンはやれやれと肩を竦める。
「アヒャ、頼むからもう少し加減というものを覚えてくれ。
お前が念能力犯罪者を憎む気持ちも判るが…」
「ソノハナシハヤメロ…!」
アヒャの刺すような眼光に、フーンがはっと口を塞いだ。
「悪かった、すまない」
フーンが軽く頭を下げる。
そこで二人の間の会話は途絶え、気まずい沈黙が周囲に流れた。
「…ソウイヤ、ツギノシゴトハドウナッテル」
と、アヒャが口を開いた。
静寂の重圧に耐えられなくなったのだろう。
「特に決まっていない。
が、目処はつけてある」
フーンがアヒャの前に新聞の一面を差し出した。
アヒャが新聞に目を通すと、まずは大きな見出しの文字が目に飛び込んでくる。
『N市連続猟奇殺人事件、犠牲者はや16人に!』
「…アヒャ」
アヒャが目を細める。
まるで、新しい玩具を見つけた子供の様に。
「どうやら、これで決まりのようだな」
フーンが煙草を咥え、ライターで火を点けた。
〜序章・完〜
4
:
能力不明の念能力者
:2004/11/09(火) 20:37
イイ!(・∀・)
5
:
1
:2004/11/09(火) 23:55
放課後。ガランと静まり返った学校の美術室。僕は一人、そこで絵を描いていた。いや、
『絵を描いていた』という表現は少し違うか。正確に言うならば、絵を写していたという
べきか。半分開けられた窓からは、五月の爽やかな風が流れ込んで僕の顔をくすぐる。
「……」
黙々と筆を動かし続ける。目の前の、かつて美術部に所属していた人が書いていたであ
ろう絵を見、それを模写する。輪郭、色使い、筆の動かし方、それら全てをより本物へと
近づけ、全く同じ絵を再現する事のみを念頭において筆を動かし続ける。
他人の猿真似。昔から、僕はそれが得意だった。それしか出来なかった。小学校の時の
自由工作だって、いつもクラスメイトが作っていたものを真似するだけだった。今もそう。
ただでさえ部員が少ない上に、幽霊部員が全体の九割以上を占める廃部寸前のこの美術部
に入ったのだって、別に絵が好きだったからじゃない。風景写生、既存絵画の模写、僕に
はそれぐらいしかする事が無かったからだ。だから、僕自身のオリジナルの絵は一年生の
時ここに入部してから一年経った今でも、一枚たりとも描いてはいない。僕には、僕自身
の絵は描けない。…描き方が、分からない。
「…てと」
日も暮れ始めた頃、ようやく模写が完成した。だが、達成感など微塵も感じない。
「……」
一見、本物とそっくりそのままな複写絵。だけど、違う。足りない。本物に比べて、圧
倒的に足りない。正確さ、緻密さ、才能、センス、そして何より絵を描きたいという熱意。
僕の絵からはそれらがすっぽりと抜け落ちてしまっていた。
いくら姿形を真似ようと、偽者は偽物。本物(オリジナル)の前にはその矮小な存在な
どあっけなく消え失せる。所詮は代理品。所詮は出来損ない。それが、僕の全てだった。
「宝擬古、そろそろ校門閉めるぞー」
美術室のドアが開き、先生がそう告げる。
「あ、はい。分かりました」
私立二番組高校2年B組宝擬古。これが僕の名前であり、そして今からどうしようもな
い程絶対的な、絶望的な、黒々とした混沌の渦に巻き込まれていくなど、この時の僕には
知る由などあろう筈もなかった。
6
:
1
:2004/11/09(火) 23:58
夕暮れの街角、僕は家路を急いでいた。最近この街を賑わしている連続猟奇殺人事件。
犠牲者にそれらしい関連性は無い事から、無差別殺人と予想されている。あえて関連性を
挙げるとするならただ一つ、いずれもが人間とは思えない程の力で惨殺されているという
事。その犠牲者はすでに20人の大台を突破したらしい。確率的には僕がその犯人に襲わ
れる確率は交通事故に遭うより少ないのだろうが、それでも用心に越した事はない。君子
危うきに近寄らず。面倒事からは出来る限り遠ざかっておくに限る。
「ちょっと、そこの少年」
いきなり、横から声を掛けられた。女の人の声だ。
「道を尋ねたいんだが、いいかな」
見ると、そこには着物を着た女性が立っていた。落ち着いた感じの色を基調とした、や
やくたびれた感のある和服。動きやすくする為か、裾にはかなり深めのスリットを入れて
いる。背は、174cmある僕よりも少し高い。厚底の靴を履いている風でもないから、
デフォルトで背が高いようだ。年齢は20代の前半から中盤といった所か。髪は染めてい
るのか元々白髪なのか、雪のような白。腰に掛かりそうな程長い髪は後ろで纏められてい
る。顔は…やや表情に乏しいが、かなりの美人だ。
「そういう説明の為の心理描写はいいから。俺も、暇を持て余してる訳じゃないんだ。」
うわ、俺女だ。着物姿の俺女だよ。もしかして、もしかしなくても、これってイタい人
との歴史的遭遇の決定的瞬間ってやつなのか?
待て、まさかこの人ってもしや…!
「うわあああ!身包み置いて行きますんで命だけは助けて下さい!!」
僕は会心の土下座をかました。やばいよやばいよ。まさかこんな所で連続猟奇殺人犯に
会うなんて。父さん、母さん、先立つ不幸をお許し下さい。
「馬鹿者。こんないたいけな少女を前にして誰が連続猟奇殺人犯だ。第一、これから殺す
相手に道を尋ねる殺人鬼が何処にいる」
前半の部分には全く同意できないが、後半は成る程その通りだ。
「あ、そうですか。それは失礼しました」
立ち上がり、裾についた土を払う。よかった。どうやら明日の朝刊の一面に僕の顔写真
が載るような事態にはならないらしい。
「まったく何て礼儀知らずな少年だ、君は。まあいい、この辺りでUFOキャッチャーの
あるゲームセンターを探しているんだが、何所にあるのか知っているか?」
着物を着た人から、UFOキャッチャーだのゲームセンターだのの横文字を聞くのは何
か違和感がある。てかあんたゲームセンターって、『暇を持て余してる訳じゃないんだ』と
言っておきながら、暇を潰す気満々じゃねえかよ。
「ああ、それならここから東の方に500メートルも行けば商店街が見えますから、そこ
に行けばゲーセンくらいゴロゴロしてますよ」
東を指差しながら、僕は答える。
「東の、どっちだって?」
「ですから、あっちです」
しっかり指を差して教えてやっているのに何で理解できないんだ。お前は響良牙か。獅
子咆哮弾でも撃ってろ。爆砕点穴でも撃ってろ。
「今時らんま1/2なんて分かる奴は少ないだろ」
あんた分かるのかよ。
「面倒臭い。折角だからそこまで案内してくれよ」
「何が折角だからですか!」
お前はコンバット越前か。青い扉でも選んでろ。
「いいから」
無表情のままそう告げる女性。
「だから何がいいからなんですか!」
無愛想なくせに人懐こい。どうやら僕は、連続猟奇殺人犯よりももっと厄介な相手に捕
まってしまったらしかった。
7
:
1
:2004/11/09(火) 23:58
「着きましたよ」
結局、僕は不承不承この変な女性を商店街のゲームセンターまで案内する事になった。
やれやれ、しかしそれもここまでだ。
「じゃ、僕は家族が心配するかもしれないんでこれで」
そう言い残しその場を立ち去ろうとする僕の後ろ襟を、着物姿の女性は掴んだ。何だ?
未成年略取の現行犯か?
「まあそう急ぐなよ少年、折角だから一緒に遊んでいかないか?」
女性がそう言って僕を引き止める。これは一種の逆ナンというやつか?
「有難い申し出ですが、最近は物騒なので早く家に帰る事にしているのですよ。ではこれ
で。縁が合ったらまたお会いしましょう」
もう沢山だ。こんな変人とはすぐにでもおさらばしたい。
「家に帰っても安全とは言い切れないと思うんだけどな。件の連続猟奇殺人事件の犠牲者
の4人は、家の中で惨殺されてたって話だろ?」
この女、異常な外見言動とは裏腹、しっかりニュースにはチェックを入れているらしい。
「言い換えれば家の中で殺されたのは20人中4人、つまり20%という事ですよね?な
らば矢張り家の中の方が確率上安全という事実が統計によって導き出されます。よって
僕は家に帰ります」
「まあ待てって。少年、まさか本気でそう思っている訳じゃないよな?確率的にはそうな
のだとしても、お前が、家の中で殺される確率を上げるのに一役買わないという保証は
どこにも無いんだぞ?」
…思った程馬鹿という訳でもないようだ。かといって、この女性が変であるという僕の
認識は覆らないが。
「それに帰り道で殺人鬼に襲われないとも限らないしな。だけどそれは大丈夫。少年、君
が俺とここで一緒に遊んでくれるなら、帰り道の安全だけはこの俺が確実に保証しよう。
どうだい、悪くない取引だろ?」
連続猟奇殺人犯よりあんたの方が心配だよ。というか、この人一介の市民が殺人鬼をど
うこう出来ると思っているのか?ちゃんと税金払ってるんなら、警察に期待すべきだと思
うのだが。
「…それに正直に言うとだな、俺、今手元に持ち合わせが無いんだよ」
この人最悪だ。最初から僕の財布を目当てに、僕をここまで案内させたんだ。
「すみません帰ります、もう帰ります。お金については僕より人徳がありそうな人に相談
して下さいではこれで」
帰ろう。早く帰ろう。今日は下らない事で時間を無駄にし過ぎた。
「君が俺に金を出さないと言うのなら、俺は今ここで君の歯を全部へし折る覚悟がある」
「あんたそれカツアゲじゃねえかよ!」
警察の皆さん、今すぐここに来て下さい。話題の連続猟奇殺人犯ではありませんが、今
ここに犯罪者が存在してます。
「わかりましたよ!出しますよ!出せばいいんでしょう!」
もうヤケクソだ。こんな女に関わってしまった時点で僕の運命はお先真っ暗だったのだ、
と割り切って考えるしかない。
「うむ。君は実に気前のいい奴だな、少年。この恩は一生忘れないぞ」
どうせ覚える気も無いくせに。僕はこの荒唐無稽な女性を前に、ただ呆然とするしか出
来なかった。
8
:
1
:2004/11/09(火) 23:59
「いやー、楽しかったな少年」
山盛りのヌイグルミを両手に抱え、着物の女性が満足そうな顔を見せた。この女、僕の
財布が底をつくまでUFOキャッチャー続けやがった。しかし、出会った時から徹頭徹尾
無愛想だったこの女性がこんな顔する
「せめてもの礼だ、これやるよ」
山盛りのヌイグルミを僕に差し出す女性。
「いやこれそもそも僕のお金で取った物ですし、こんなにヌイグルミあっても嫌がらせに
しかなりません。ていうか、ヌイグルミいらないなら何でUFOキャッチャーなんかし
たんですか」
僕は溜息をつきながらそう答える。
「分かってないな。UFOキャッチャーの本質は、握力の弱いアームや、引っかかりの少
ないヌイグルミ、それら難攻不落の城砦に挑んでヌイグルミを奪取するのが醍醐味なん
じゃないか」
うるせえよ。人の金で遊んで知ったげに語るな。
「兎に角、これで満足してくれましたね。ではこれで」
そう言って、僕は帰ろうとする。
「おい、待てよ。最近は物騒だから、俺が送ってやるって言ったろう?」
「いえいえ、これでも僕は北斗神拳の使い手でして、お気遣いは無用です。では今度こそ
さようなら」
勿論そんな拳法など使えないが。
「すぐバレる嘘つくなよ。本当に大丈夫なのか?」
多分あんたといるよりは安全だ。
「はい、大丈夫です。ではお気をつけて」
今度こそ、ゲームセンターから出ようとする。
「ちょっと待ちたまえ少年」
女性が後ろから声をかけて来た。
「まだ何か用があるんですか?」
僕は苛立たしげにそう返した。
「こんないい女に出会っておきながら、名前の一つも聞いていかないのかい?」
何をいけしゃあしゃあと。悔しいことに美人という点については反論しようが無いが。
「結構です。僕は、余計な人間関係は出来るだけ作らない主義なので」
「おいおい、若いうちからそんなだとこれから先苦労するぞ?まあいいや、いやだと言っ
ても教えてやる。俺の名前は外法狐。狐娘と呼ぶ奴もいるがね。覚えておいて損は無い
名前だぞ」
覚えて損は無い、ですか。僕はついさっき、あなたのお陰で3500円損しました。
「苗字が外法で、名前が狐さんですね。分かりました。走馬灯の時には何とか名前が出て
くるようには努力してみます」
鳥のように、三歩歩いて速攻で忘れてやる。
「ふむ。それは嬉しいな、少年。で、君の名前は何だい?」
外法狐さんが僕の顔を覗き込む。
「宝が苗字で名は擬古、タカラギコですよ」
偽名で答えてやろうかとも思ったが、本名を教える事にする。まあ、名前を教えたくら
いでどうって事あるまい。
「タカラギコ。いい名前だな、少年。まあ、せいぜい帰りは気をつけてな」
外法狐さんがポンと僕の右肩に手を置いた。
「言われなくともそうしますよ」
そして、僕と外法狐さんはゲーセン前で別れるのだった。
9
:
1
:2004/11/10(水) 00:00
日は既にとっぷりと暮れていた。都心を離れた土手地にはもう人影は無く、犬の遠吠え
だけが低く響く。
「くっそ、まだお小遣いまで一週間以上あるってのに…」
軽くなった財布が懐の温度を急速に下げる。一体結局何だったんだ、あの女性、外法狐
という人物は。これまで17年、とても人生経験が豊富とは言えないが、あんな人間に出
会う事は二度と無いと断言出来る。
「たくもー、本当にどうするんだよ…」
愚痴を言っても財布の中身がビスケットみたいに増える事はありえないと分かっていな
がらも、愚痴を言わずにはいられない。どうする、どうするタカラギコ。一世一代のピン
チだぞ。
「……?」
と、前方に黒い人影が見えた。周囲が暗いが、身長からして女性の確立は少ないだろう。
しかし連続猟奇殺人犯が街中を闊歩しているかもしれないというのに、こんな夜遅く人通
りの少ない場所を歩くとは物好きな人だ。人の事は言えないが。
「ギ…ギシュ……」
人影の方からそう呟く声が聞こえて来た。ギシュ?何だそりゃ。義手の事か?
「ギシ、ギシュ…」
マリオネットの様にカクカクとした動きでこちらに向く人影。ある程度近づいた所で、
それがどこにでもいそうな中年男性という事がようやく視認出来る。というか、あの人少
しおかしいぞ?
「ギシュ、ギシュ、ギシュ…」
そこで、僕はやっとある結論に到達した。さっき僕はこう思った。『連続猟奇殺人犯が街
中を闊歩しているかもしれないというのに、こんな夜遅く人通りの少ない場所を歩くとは
物好きな人だ』、と。でも、それは大きな誤りだった。この人は物好きな人なんかじゃなく
て、そんなんじゃなくて、それはつまり…
「ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こいつこそが連続猟奇殺人犯だったのだ…!
「う、うわああああああああああああああああああああ!!」
僕はすぐさま後ろに振り返ると、全力で逃げ出した。そんな、そんな事って。ニュース
で連続猟奇殺人について見ていた時には、こうなるなんて思ってもいなかった。テレビの
向こう側で騒がれているだけで、僕には関係無い、そんな根拠も無い安心感に浸っていた。
でも、でも今は、それが現実として襲い掛かって来ている。
「うあッ…!」
視界が大きく揺れ、直後僕は地面と熱烈な口付けを交わす。しまった。石に躓いて転ん
でしまったのだ。
「ひッ、ひいぃ!」
腰が抜けて立ち上がれない。そんな間にも、殺人鬼は物凄い勢いで僕に向かって来る。
死ぬのか!?ここで!?嫌だ、死にたくない!僕には、まだやりたい事が…
―――やりたい事って、何だったんだ?
時が止まったような錯覚。その中で、今までの記憶が一瞬にして脳の中を渦巻く。幼稚
園、小学校、中学校、高校、妹、お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、今まで
会った人、今まで見た景色。これが、走馬灯ってやつなのか…
『俺の名前は外法狐。狐娘と呼ぶ奴もいるがね。覚えておいて損は無い名前だぞ』
その言葉と共に、あの奇妙奇天烈な女性のシルエットが脳裏をよぎった。畜生、何だってよりによって、あんな奴の事なんて。
「ギシュアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
殺人鬼の右腕が、およそ人間とは思えない速度で僕の頭に振り下ろされる。僕は恐怖に
耐え切れず、ギュッと目をつぶり―――
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