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【ミ】『忘れじの瑕、コメットテイル』

1『幸せ兎』:2019/03/08(金) 22:34:41

覚えていて悲しんでいるよりも、忘れて微笑んでいるほうがいい。

                     クリスティナ・ロセッティ


   ≪  ザザ――――z__________________ .....  ≫

   
     「…………」
                       
                    「キミも、そう思う?」

        「いいや」

    「おれは――――悲しくっても、覚えてたいよ」

                       「……この景色を。
                         いくつになっても。」

  「はは。理由なんて。だって、生まれ故郷だぜ。この――――」

                           ≪ザザ  ――――― ≫
 
                                       ≪    プツン≫

―――――――――――――――――――――――――――――

★ここは『薬師丸』がGMのミッションを行うスレです。

☆過去スレ(星見板)
【ミ】『ハッピー・ハッピー・コメットテイル』 
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【ミ】『コメットテイル幸福奇譚』
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【ミ】『コメットテイル、禍福の星巡り』
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★過去スレ(黄金板)
【ミ】『黄金色ハッピーテール』 
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【ミ】『黄金色ハッピーテール』 #2
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161黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/11(土) 20:04:22
>>159
「見たところ……相当大きそうですね……。
 近頃は、防犯を意識して……関係者以外立入禁止が普通……。
 ……どういう学校なのか……少し興味があります……」

ホテルの類があるか確認する。
遊園地があるならどこかしらで泊まれそうだが。

(ガイドさんたちは……予定外という感じでしたが……どうするんでしょう?
 私は別に……外でも寝れますけど……)

162宗海『エトセトラ』:2019/05/12(日) 22:50:07
>>159
「では、『タクシー』で参りましょう」

タクシーを待つ。

163『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/13(月) 14:20:14
>>160(小石川)

「…………ああ、『夕方』になったら、きっと映えますよね〜。
 あのカメラマンのヒトがここに滞在してんのも分かる気がするなぁ〜」

この青年の言葉は『軽く』中身が見えない。
単に詰まっていないだけなのかもしれないが、
あえて詰めていない、としてもおかしくはない。
悪意か善意か、それについても判然とはしない。

「町自体が神秘的? っていうか、『浮世離れ』してるっていうか?
 雰囲気の話ですけど〜〜、なんかそういうの、良い感じですよね〜〜」

スタンド影響下の謎の町と分かるなら、警戒は誰でもするだろう。
もっとも、日時計の前で彼女の考えたであろうポーズを決めていた小角などは、
知人が多いからか場慣れしているのか、目に見える慌てはもう消えていたが。

「遊園地? いいですねぇ、こういうとこのローカル遊園地って味がありますよ。
 おれも、そ〜こまで詳しいってわけじゃあ、ないんですけどぉ〜〜〜」

「『なんでそんなデザインにした?』って言いたくなるようなキャラがいたりとか〜〜っ」

歩いて行けなくもない……気はするが、相当に疲れる距離ではある。
それよりはこの近くと、遊園地の付近に書かれたバス停の表記をアテにするのが良さそうだ。

「じゃ、遊園地行ってみます? おれ、遊園地とか結構行くんで得意ですよ」

           ヘラッ

どうやら緑里はこの後も同行するようだ。

・・・というより、このナンパ男は何も言わなくても着いて来そうな気はする。
もし何か理由があって着いて来てほしくない時が来たら、明言した方が良さそうだ。

>>161(黒峰)

ホテルは近辺にも見つかる。硬い名前から察するに、ビジネスホテルだろう。
それから推定『旅館』も一軒……これは商店街の方にあるようだ。
ほかに遊園地の側にもホテルはあるらしく、泊まる場所には困るまい。

「デカい『大学』とかなら知らない人が入れるのもまーよくあるけど、
 名前的に『高校』でしょこれ。流石に校舎とかには入れないんでしょーけど」

「歩いて行けなくもない距離っぽいし、行きたいなら行っても良いけど? 行きたいならね」

笹井は、無意味とは分かっているのだろうが、
最新型スマホの画面を未練っぽく撫でつつ言う。

>>162(宗海)

タクシーはすぐに到着し、二人を載せて『隕石落下地点』に向かった。
運転手は特に雑談を好む者でもなく、出雲もそれに口は開かない。
道路はさほど混んでおらず、赤い街並みがハイスピードで流れていく。
沈黙が苦にはならない程度には『華やか』に映える風景ではあったが、
住んでいる人間も『特別』かと言えば、特にそういうわけでもないらしく、
星見町と違いがあるなら、『歩き携帯』がほとんど見られないくらいだ。

・・・・・・十数分後には、『それ』が見えた。

「着きましたよ、『隕石落下跡』」

「早速、落下跡見に行くッスか?
 それともこの辺の散策でも?
 ――まあ、赤くもないただの公園ッスけど」

止まったタクシーから降りれば、自然公園のような趣きの風景。
流石に芝生や木々まで赤いはずもなく、空気の澄んだ冷たさ以外は『普通』だ。

「観光スポットにはイマイチですけど、
 地元民はここで犬の散歩とかしてるッスね」

と出雲が言う。その視線の先には確かに、犬連れの若い女性がいるようだった。
特に際立って目立つ様子もない。空が赤い以外にこの町に異常は・・・『今のところ』見られない。

164小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/14(火) 00:53:16
>>163

  「――ええ……行きましょう」

今は、一人にならなければいけない理由はない。
むしろ、それを防ぐために同行を申し出たのだから。
もし差し迫った危険などが見えれば、それに応じて対応を考えたい。

  「『遊園地』までは、バスが通っているようです」

  「『バス停』は……」

周囲を見渡し、この近くにあるらしい『バス停』を探す。
見つかったら、出発時間と行き先を確かめたい。
今の時間に最も近い便に乗って、『遊園地』に向かうことにする。

   ――……

バスの車内にいた時から、『スーサイド・ライフ』を発現し続けている。
しばらく何も起こらないなら、今は消しておくべきだろうか。
ただ、その後で起こる何かを見落とす可能性があるかもしれない。
それを考えると、解除することがためらわれる。
今の状態から疲労を感じるまで、まだ猶予があるかどうかを確認したい。

165黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/14(火) 19:22:37
>>163
「行ってみたいですね……。
 ……特に何もなく……すぐ他所へ向かうことになるかもしれませんけど……」

歩いて行ってみよう。

166ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/14(火) 22:34:24
>>159
「なるほど」
「では、『商店街』へ向かいましょう」

スマートフォンで現在時刻を確認し、3人を待って目的地へ移動しようとする。

167宗海『エトセトラ』:2019/05/14(火) 23:00:29
>>163(GM)
「『クレーター』がハッキリと目立つのなら、
 行ってみたいですけれど、――――『説明書き』はあります?」

自身もタクシーから降りると、澄んだ空気を静かに吸い込んだ。

「クイズ。世界で一番、隕石が発見されてる場所は?
 ……答えは『南極』。世界のおよそ『8割』の隕石が、
 『南極』で発見されてますけれど――――」

「別に『地軸』や『重力』の影響で、
 『南極』にたくさん落下するわけじゃあないんですよ」

別段、意味のある行為ではないが、
話をしながら『犬種』を確認する。宗海は『犬派』だ。

「周りが『氷』だから、見つかりやすいだけ。
 ですから、『落下跡』が残る程の『隕石』であれば、
 『神話』や『伝説』が残るんじゃないか、って思いましたけど」

「――――大体の『落下地点』は、近現代でもない限り、
 その『落下』に尾ひれが付きまとうものですから……」

168<削除>:<削除>
<削除>

169<削除>:<削除>
<削除>

170『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/15(水) 16:35:17
>>164(小石川)

遊園地のほうに向かうバスは、数分後にも訪れるようだった。
周り・・・『おかっぱ』『小角』らを特に気にしないのであれば、
問題なくバスに乗り込み、そのまま遊園地に到着してしまえそうだ。

「バスですか〜。おれ小銭めっちゃあるんでバラしたかったら言って下さ〜い」

疲労については――――『スーサイド・ライフ』は『2時間』は能力を持続させられる。
まだ1時間も経過していない今、運動を伴っているとはいえはっきりした疲れはない。

問題があるとすれば、深く刺したとはいえ『刃』に固定などはない事か。
歩き回っているだけならいいが、足を動かせば当然それだけ『干渉』する。
もちろん、落としてしまっても『スタンド使い』以外には見られないし、
見られたとしても何か『攻撃』しているわけでもないので、致命的ではないにせよ。
逆に『帽子』で隠している『耳目』は、何かの拍子で見られれば『よろしくない』だろう。

>>165(黒峰)

「学校だもんね。校庭開放っても、別に『観光地』じゃなくて地元民向けでしょーし」

               スタスタ
                    スタ
笹井も歩いてついて来る。
地図通り、そう時間がかからず『それ』が見えてきた――――まずは『時計塔』が。
そしてそれが何の建物なのか考えるより早く、隣接する清廉な『校舎』が。

「デカッ」

笹井のシンプルな感想も無理はないかもしれない。
星見町が誇る『小中高大一貫校』の『清月』にも匹敵する学舎。

                       ――――『私立鏡ヶ丘学園』だ。

>>166(ヨロズ)

現在時刻は『11時50分』を過ぎている。商店街に着くころには『12時』を回るだろう。

『大丸』:
「そろそろお腹すいて来ますしね、私がすいてるわけじゃないすけど」

『仲真』:
「『名物』とかあるのかなぁ〜? あたし、えと、甘いものとか食べたいなぁ〜!」

『小角』:
「う、うむ、行こうか。……この町の『謎』を解く鍵は、今のところ見当たらないしな」

小角はさほど周囲を探索していなかったようなので、鍵がないとは言い切れないが、
まあ、確かに赤い霧の『ヒント』のようなものが配置されていたりはしなかった。
あるいは――――スタンド能力の影響である以上、『そんなものはない』かもしれないが。

          スタ

             スタ

『小角』:
「………………………………よ、ヨロズさん、ちょっといいかい」

そうして商店街に向け歩く道中・・・相変わらず、三人組の中では先頭を歩く小角が小さな声で話しかけてきた。

>>167(宗海)

「まあ、映像記録が残ってるような『最近』落ちた物でもないし、
 今ある『クレーター』が、本当に隕石で出来た物なのかどうか」

「その辺はわかんないッスけど……ありますよ、一応。
 それに『説明書き』も。もうちょっと歩きますけどね。
 ――――『伝承』とかが好きなんスか?」

             ザッ

「この町は、『そういうの』はそこまで多くはないんスよね〜」

犬種は『チワワ』だ。別段、珍しいものでもないが、『王道』の愛らしさがある。
出雲に着いていけば、『落下痕』と説明書きにたどり着くまでにそう時間はかからない。

       ザッ

「・・・・・・?」

その出雲が足を止めたとき、視界にまだ『それらしい』ものはなかった。
彼の視線の先には普通に今風な恰好の男がいるだけだったし、彼も少しして、歩くのを再開した。

171黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/16(木) 18:55:43
>>170
「……これは……本当に大きい……。
 ちょっと、予想以上に……」

人はいる様子だろうか?

172小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/16(木) 19:43:08
>>170

このままバスに乗って、『遊園地』に向かってもいい。
ただ、彼女――小角がスタンド使いであることは知っている。
今後のことを考えると、彼女には伝えておくべきかもしれない。

  「……ここで少し待っていて下さいますか?」

緑里に一言掛けてから、移動を始めた少女達の方へ歩いていく。
三人とは顔を合わせていたが、『おかっぱ』の少女とは初対面だ。
まず、『おかっぱ』の少女に向かって会釈したい。

  「――こんにちは……」

簡単な挨拶を済ませてから、『小角』に近付く。
他の少女が近くにいれば、『小角』を少し離れた所に呼びたい。
できる限り伏せることにした以上、他の少女に聞かせたくはない。

  「……ここに来たのはツアーの予定ではありません」

  「何か分かったら……またお知らせします」

  「――それでは……」

それだけを伝え、呼び止められることがなければバス停に戻りたい。
その後は、考えていた通りバスに乗って『遊園地』に向かうつもりでいる。

173ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/16(木) 22:56:54
>>170

(日時計とスマートフォンに時差はほぼ無し)
(13時半に一度バスに戻るとして、そうですね……)

ふと空を見上げるヨロズ。
空の色、雲の様子、日の高さなどを簡単に確認しようとした。

「ええ、何か食べに行きましょうか」ウィーン

視線を下げて三人を確認し、出発する。

 スッ
スッ

(『おかしなこと』は、間違いなく発生している)
   
   シュイーン

(しかし、まだ『何も起こっていない』とも言えます)

(『何かが起こる前にミステリーツアーを中止して帰還を目指す』か)

(『何も起こさずにミステリーツアーを完了させる』か)

(私は、どちらを目指すべきでしょうか……)




>『小角』:
>「………………………………よ、ヨロズさん、ちょっといいかい」

「はい」ギュインッ

行動方針を選択しかねていたヨロズだったが、
ホウムから声をかけられれば歩きながら顔を彼女に向ける。

174『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/17(金) 22:57:55
>>171(黒峰)

とにかく大きい――――が、現実的にあり得なくはない規模なのが、
これが『スタンド』による錯覚や幻覚ではないことを示しているようだった。

「これなら『開放』してもよさそうだわ、 
 校庭とかどう考えても持て余してそうだし」

「それにホラ、警備員もいるし」

人は――――警備員がいた。

門に配備されているようで、所謂『警備バイト』の雰囲気ではない。
いや、雇用形態はバイトかもしれないが・・・説明を受けただけの素人、という雰囲気ではない。

>>172(小石川)

「ん、ああ、い〜ぃですよ〜。バス来そうになったら呼びま〜すからね」

緑里をその場に待たせて、小角に一声かけに行く。
特にそれで彼の心象に影響するような事もなさそうだ。

       スタスタ

その『おかっぱの少女』らは、今まさにどこかに歩き出そうとしていた。
とはいえ十分追いつけるような距離ではあり、緑里から離れすぎる事もない。

小石川が話しかけたとき、おかっぱの少女に小角が話しかけようとしていた気もしたが、
これについては『タイミングの事故』であり、小石川に何か責任があるわけではないだろう。

『大丸』:
「あ、ども」

『仲真』:
「こんにちはぁ〜」

『小角』:
「やあ、小石川さん……む、な、なんだい?
 すまないヨロズさん、それにシャロたちも。少し彼女の要件を済ませてくるよ」

挨拶をして、小角を誘い出して『情報』を伝えることには成功した。
元から知り合いという事もあり、他の二人がそれを疑問視することもない。
なお、おかっぱの少女については『ヨロズ』という名前なようだ。

『小角』:
「…………なっ……い、いや。その可能性は、あり得るとは思っていたが」

そして――――不吉な『裏事情』に、彼女の顔がみるみる内に強張っていくのを感じる。
仲真や大丸は特にこの『秘密の共有』に聞き耳を立てたりはしないようだが、『ヨロズ』はどうだろう。

(※ヨロズ組との時系列調整のため、このレスではバス停に戻っていません)

>>173(ヨロズ)

『大丸』:
「シャロ昨日何食べた? 昨日の晩な」

『仲真』:
「えぇ〜〜〜〜〜〜っとぉ、パン…………フランスパンと、シチューと…………」

空は、赤い。だが『赤いだけ』で、血の匂いも不吉な唸り声もない。
喧噪があるわけでも、明らかに異様な建物があるわけでもない。
まだ何も起きていないのか、それとも『何か起きるわけではない』のか。
行動の指針すら、少なくとも今この場で『答え』が示される事はなさそうだ。

『小角』:
「わっ……! き、きみ、フクロウみたいだなあ……オホン」

             「じ…………実はだね…………」

そしてどこかためらいがちな小角が二の句を継ごうとした、ちょうどその時。

『喪服の女』:
「――こんにちは……」

『大丸』:
「あ、ども」

『仲真』:
「こんにちはぁ〜」

そうして商店街に向かおうとすると、『喪服の女性』が挨拶をしてきた。
彼女は『小石川』というらしく――――『この三人』とはすでに顔見知りのようだ。

『小角』:
「やっ、やあ。小石川さん……む、な、なんだい?
 すまないヨロズさん、それにシャロたちも。少し彼女の要件を済ませてくるよ」

そして、彼女の目当てはどうやら『小角』だったらしい――――
小角のほうも、彼女からの呼びかけには何か意味があるのか、そちらに寄っていく。

何か秘密の話でもあるのだろうか? 少し離れた位置から見る限り、
小石川の話を聞いた小角の顔色は露骨に『旅の高揚』が冷めつつあった。

その小角からの話についても、要件が済むのを待ってからか……あるいは、今ここで改めて聞くか?

(※小石川PCとの時系列調整を行っております)

175宗海『エトセトラ』:2019/05/17(金) 23:52:54
>>170
> ――――『伝承』とかが好きなんスか?」

  「ええ、不思議なことですけれど、
   根も葉もない『伝承』というのは、早々根付かないですから。
   ……ある意味で、『真実』を映している、そう思えるんです」

『チワワ』を目で追って、小さく手を振りながら、『出雲』に応える。
とりあえずは『出雲』の背を追って、『落下跡』まで歩いていく。

176小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/18(土) 08:03:34
>>174

離れた場所に呼んで話をする以上、疑問を持たれても仕方がない。
ただ、それを含めても話はしておいた方がいいように思われた。
なにしろ、事態が事態なのだから。

  「……ええ、そのようです」

  「矢田さんと運転手さんのお話ですが――」

  「小角さんには、お伝えしておこうと……」

『ヨロズ』という名前の少女は、今が初対面だ。
他の三人とも親しい間柄ではないが、ある程度のタイプは理解できた。
『ヨロズ』は、どのようなタイプの少女なのだろうか。

  「……あまり広めるべきでない話だとは思っています」

  「ただ、こういった状況ですので……」

  「――『もしもの事』がありますから……」

できる限り声量を落として言葉を続ける。
伝えるべき内容は概ね伝えられた。
話を終えようとした時、『天雨』に言及していないことに気付く。

  「……私の隣に座っていた女性も事情を知っています」

  「それから――彼女も私達と『同じもの』を持っているようです」

  「今、私からお伝えすることはここまでです……」

そう言って、話を締めくくる。
話に対する『小角』の反応を待ち、三人の少女達の様子は浮遊する『目』で確認する。
その後は誰かに呼び止められない限り、バス停に向かって歩いていきたい。

177ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/18(土) 13:55:03
>>174
(…ふくろう、ですか)

「こんにちは。ヨロズと申します」キュイーン

喪服の女性『小石川』に丁寧に頭を下げて挨拶を返すヨロズ。

(3人と知り合いなのに、ホウムさんだけに話があるのは奇妙ですが)
(尚更、強引に探るべきではなさそうですね)

立ち止まって、ホウムが戻ってくるまで待つことを選択する。

178黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/18(土) 23:19:46
>>174
「開放してると言っても……さすがに、見張りは必要ですよね……。
 しかし……こんな大きな学校を作るほど、人口は多いんでしょうか……?」

警備員以外、生徒や教師の姿はなさそうだろうか?

179『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/19(日) 23:03:45
>>175(宗海)

         キャンッ

チワワは一度宗海のほうを見て短く鳴いたが、そのまま飼い主を連れて去る。

「『火のない所に煙は立たぬ』――――なんて言いますもんね」


    スタ
         スタ

              「ああ、見えてきたッス」

                     「……よ」

    オ オ オ オ オ ・ ・ ・ 

                      ザッ…

隕石の落下地点――――というにはあまり派手ではないが、
確かにそこには『クレーター』のように『凹んだ痕』がある。
が、それよりはそこに設置されている『記念碑』の方が目立つ。
伝承を目当てにするならなおのこと、そちらを見る方が話は早そうだ。

ともかく出雲は、それを前にして足を止める。

――――周りに、人はいないようだ。あまり流行っていないらしい。足跡など、いた形跡はあるが。

>>176(小石川)

浮遊する目で見る限り、三人はおとなしく待っているようだ。

「つ……伝えてくれてありがとう。わかった、わたしも広めはしないよ。
 小石川さんと……え、ええと、あの『ドレスみたいな服』を着てた人だね」

   「……覚えておこう。いざというときのために」

               「…………じゃあ、わ、わたしは『商店街』に行くから」

話を聞き終えた小角は、明らかな異常事態に――――慌ててこそいるが、騒ぐことはない。
まだ若い彼女も『スタンド使い』として、なにかしらの経験値を積んでいるのかもしれない。

言葉通り、小角は『ヨロズ』のほうに戻っていく。
今話したことをそのまま横流しにする、という事はなさそうだ。
少なくとも、『小角が知る限り』彼女は『使い手』ではないという事か?

             クルッ

「……小石川さん、わ、わたしは『探偵』だ。
 謎を解く専門家だ。そして……わたしの『能力』も」

                 「…………もしだぞ」

「も、もし『何か手掛かりがあれば』……次にわたしに会ったとき、教えてくれないだろうか?」

                       「こ、答えも……次に会ったときでいいよ」

――――そして立ち去る前、小角は最後に振り返って、小石川にそのような提案を投げかけてきた。
いずれにせよ、バス停に戻るとちょうど、バスが来た。それに乗り込んだ小石川は、じきに『目的地』に着くだろう。

180『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/19(日) 23:03:55
>>177(ヨロズ)

しばらくすると、小角が何か返答してこちらに戻り・・・一度振り返り、何か一言。
それを最後まで聞いた小石川は、そのまま『緑里』待つバス停へと立ち去った。
ちょうどというほどでもないがそのすぐ後にバスが来て、彼女はそれに乗り込んだ。
行先は――――『べにかがみファミリーランド前』とある。遊園地の名前だった。

『小角』:
「た、ただいま。待たせてしまってすまないね……それじゃあ行こうか」

『仲真』:
「おかえりぃ〜、けっこうしゃべってたねえ。何のお話だったの?」

『小角』:
「そ、それはだね……いろいろこう、あるのだよ……探偵にはね!」

『仲真』:
「そっかぁ、『探偵』の知り合いなんだぁ? ホーちゃん知り合い多いもんねぇ」

『小角』:
「ま、まあ……そんなところさ。さ、とにかく商店街に向かおうっ!」

戻ってきた小角の笑みは、どこか引きつっているようだった。
・・・先ほど言いかけていた話の続きがすぐに始まらないのは、何か理由があるのだろうか?

>>178(黒峰)

「むしろ見張りにクソ高い予算割けるから開放してんのかもね。
 大学とかもそういうとこあるじゃん、警備員があちこちにいてさァ」

旅行が組まれているように、今日は一応季節休暇を考慮せずとも『休日』のため、
そのあたりの事情もあるのかもしれない――――が、生徒らしき声は時折聞こえる。

「人口……確かにそうね、こんな田舎なのに」

「昔は人がいたのか、清月みたいに一貫校か、それか単に『1人頭の面積』が広いんじゃない?」

ただ、教師らしい姿は見えない。校門近くにいる理由もない、という事かもしれない。
待っていれば学生などはここに来るかもしれないが、入りたいなら警備員に話すのが早そうだ。

181小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/20(月) 16:53:43
>>179

同意の意を込めて、小角に向けて軽く頷いてから立ち去る。
彼女の能力は分からないが、この状況を解決する助けになってくれるように思えた。
そのためにも、まず何かしらの手掛かりを掴まなければいけない。
『スタンド』を持っていて事情を知っているのは、少なくとも自分を含めて三人。
この状況の中で足りているとは思えないけれど、今は出来るだけの事をするしかない。

  「――お待たせしました」

緑里に声を掛けてバスに乗り込み、空いている席に腰を下ろす。
やはり、このバスも『赤い色』が目立つのだろうか?
今の内に、バスの外観や内装を確かめておきたい。
そして、運転手や他の乗客にも目を向ける。
普通のバスと比べて、何か変わった所がないか確認したい。

  「『遊園地』……私が最後に行ったのは、学生の頃だったように思います」

  「何だか、とても懐かしい気がしますね……」

記憶の一部を思い返しながら、窓の外を見やる。
また、乗客の中に何か話している人がいれば、そちらに『目』と『耳』を送る。
最初にしたように座席の足元付近に位置取らせ、『聞き耳』を立てたい。
もしかすると、何か有用な情報が得られるかもしれない。
誰かに見つかりそうになった時は、すぐに解除して消すつもりでいる。

182黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/20(月) 20:27:20
>>180
「あの、すいません……」

警備員に話しかける。

「私達は観光でこの街に来たんですけど……この学校、ずいぶん大きいですね……」

183ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/20(月) 23:33:01
>>180

「なるほど」
「ホウムさんは探偵の活動もなさっているのですね」
「頼もしい限り、です」ギュイン

ホウムが戻って来たのを確認すれば、また商店街に向けて歩き始めるヨロズ。

「大急ぎで謎を解く必要は『まだ無い』と、私はとりあえず判断します」
「まずは昼食にしようと思うのですが、いかがでしょう」

少し不自然な表情を見せていたホウムに目を合わせて問いかけた。

184宗海『エトセトラ』:2019/05/21(火) 00:37:09
>>179
「あら、結構大きいのね」

素直に感嘆を示した。
目測でどれくらいの大きさだろうか。
――――と思ったが、『記念碑』に記載があるだろうか。
まずは『記念碑』の記述に目を通してみる。

185『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/21(火) 23:22:28
>>181(小石川)

バスは外装こそ『えんじ色』のような、落ち着いた赤系統の色だったが、
内装については『星見町』のそれとさほど変わらない内装であったし、
乗客にも異常な様子などはない。この町は『空』以外、今のところ普通だ。

「大丈〜夫ですよ。スマホ、繋がらないけど『ダウンロード』した本とかは読めますし」

        ブロロロロロ

「前付き合ってた子とか、平気で3時間待たせるとか――――っと、と。
 元カノの話はNGぃ〜ですよねぇ。たまに思い出しちゃうんですよね〜〜〜」

街道を走るバスの乗客はあまり、多いとはいえなかった。
雑談に勤しむ住民などは輪をかけて少なく、有用な情報は見当たらない。
休日とはいえ、遊ぶならこの昼間からではなく朝からにする……から、か?

「社会人になったら、中々なさそうですもんね〜、行く時間とかぁ〜〜〜」

「どんなアトラクションが好きとか〜〜〜あったりします?
 ジェットコースターは無理とか、観覧車は最後がいいとかそういう希望もね」

とりとめのない話をしながらしばらくバスが走れば、『観覧車』が見えてきた。
それから・・・おそらく『ジェットコースター』のものであろう、レールも見える。

     《『べにかがみファミリーランド前』》

              《『べにかがみファミリーランド前』停車しまァーす》

                  「・・・それじゃ、降りましょっか〜〜〜」

>>182(黒峰)

『警備員』:
「あー、はい、観光……『校内見学』ですか?
 本校は御覧の通り、『 ―――  ザザッ 』地方でも有数の敷地面積と」

「『鏡ヶ丘校生』である以上、人との交流もまた『勉強』――――という方針」

           「それゆえ、『校庭開放』を行っております。
            もちろん警備のほうも『有数』ですので、
            将来ご子女を通わせたいという事でも、
            どうぞご安心いただければ、と思います、はい」

どうやら『見学』を望む観光客がそこそこ多いようで、若干そうと決めてかかった口調だ。
笹井は何か返答しようとしている気もする。黒峰から何かなければ、対応を彼女に任せるのも手だ。

186『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/21(火) 23:22:39
>>183(ヨロズ)

             スタ
                 スタ

『小角』:
「『星見町』で『謎』あるところにわたしあり! ――――そう呼ばれるつもりさ。
 も、もちろん探偵漫画みたいに『行く先々で謎が起きる』のを望んでいるのではないぞ!」

『仲真』:
「七つ道具とかももう考えてるもんねぇ〜。あたしもそういうこれ!っていうのほしいなあ」

『大丸』:
「ルーペと、なんか……丈夫なペンとか見せられた記憶あるな」

三人を交え、会話をしながら歩く『ヨロズ』。
そして――――小角と目を合わせるが、その大きな瞳は自然に少しそらされた。

『小角』:
「そっ」
「そ、そうだな。み、ミステリーツアーなんだ、焦りすぎるのも禁物……うむ、うむ」

何だろうか? 小石川と話す前と――――何か『事情が変わった』というのか?
ヨロズへの警戒や敵意は感じられない。先ほど何かを言い出す時のような不安も感じない。

『大丸』:
「何食べ行きます? 名物とかあれば、それかファミレスあれば早いすけど」

『仲真』:
「せっかく旅行なんだし、珍しいもの食べたぁい」

食事話を始める二人はともかく――――小角と、あるいはあの小石川には何か秘密があるのかもしれない。

>>184(宗海)

「…………ああ」

黙って周囲を見渡していた出雲だったが、宗海の言葉に振り向き、うなずく。

「隕石のクレーターにしちゃ小さいらしいッスけど、ま〜十分ないサイズっていうか」

                「『宇宙のパワー』は感じますよね」

――――――記念碑には、『隕石』についての記載が『記念碑的に』印されていた。
というのは娯楽が勝るわけでも、学術的な見地にあるわけでもない、簡素なものという事だ。

クレーターの大きさは具体的な『数字』では書いていないが、
目測とほぼ変わらない『人が5人は寝ころべる』位の大きさのようだ。

逆に言えば、小規模なものはすぐに風化してしまうクレーターの中で、
落下は『18XX年』――――百と数十年以上は『痕跡』を保っているという、
その事実こそが『記念』として碑を立てるに値する、のかもしれない。
それ以外で驚くべき神話などはない。近代ということもあったし、
クレーターや隕石を発見した当時の人々の様子など、実に庶民的な内容だ。

そして、それを生み出した隕石自体は、さる『刀工』の手によって『加工』され――――

「で…………なんかおもろい事書いてたッスか? 気になる『伝承』とか?」

             ・ ・ ・
――――いわゆる『流星刀』として、今は『鏡ヶ丘ミュージアム』に寄贈され『展示』されている、とのことだ。

187小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/22(水) 01:58:49
>>185

  「――……」

昔の恋人の話を耳にして、また『彼』のことを思い出す。
『彼』とは、一緒に遊園地へ行ったことはなかった。
二人とも自然のある場所や、静かな場所が好きだったから。
もし、今――隣にいるのが『彼』だったら。
『彼』と私は、どんなアトラクションに乗っただろう……。

  「……ええ、行きましょう」

バスを降りたら、入場料を払って園内に入る。
車窓から眺めた限り、特に変わった所はなかったように思う。
実際に見る内部の様子は、どのようなものなのだろう。

  「……少し歩きませんか?」

  「どんなものがあるのか見てから――」

  「ここで何をするか決めましょう……」

遊園地なら、普通は案内板が用意されている。
まず、それを見つけたい。
きっと、分りやすい場所に設置されているはず。
施設を紹介するためのパンフレットも、どこかで配布されているのではないだろうか。
もし見つかれば、それを手に取りたい。

  「――緑里さんは……どんなアトラクションがお好きですか?」

歩きながら、遊園地の職員や他の入場者を『前後の目』で追う。
バスの中では、特に気になる点は見当たらなかった。
ここも同じなのだろうか。

188黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/23(木) 00:01:29
>>185
(……今のノイズは……)

「……ええと、警備員さんはさっき……何地方って言いました……?」

小声で笹井に尋ねる。

189ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/23(木) 21:32:35
>>186
タッ

「小石川さんが」

ホウムが逸らした視線の先に移動して言葉を続けるヨロズ。

「信用できる存在で」

「『仕掛人』ではないと、ホウムさんが確信を持っているのであれば」

「何か事情が変わったのだとしても」
「それで問題はありません」キュイン

進行方向へ向き直る。

「ともかく、行きましょうか」
「わかりやすい名物があると良いのですが」

190宗海『エトセトラ』:2019/05/23(木) 23:07:03
>>186
「明治辺りに落ちてきた……。

 結構、新しいのね。
 ――――ああ、『流星刀』があるそう、です」

『流星刀』の部分を指差し、指の腹でなぞっていく。

    「百数十年前となると、日本でも『近代戦』の時期ね。
     『日露戦争』の戦勝祈願に、鍛えたのかしら?」

    「――――ええ、面白い話が書いてあるわ。
     私は『夏の大三角』や『ミルキーウェイ』を見て、
     乙な気分に浸るのも好きだけれど、」

    「一つの事件で、人がどう動いたのか。
     ……そういうのも好きなの、行きましょうか。
     『鏡ヶ丘ミュージアム』、どこにあるのかしら?」

191『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/24(金) 00:28:27
>>187(小石川)

「い〜ですよ。遊園地っていつも『駆け足』になるんで〜。
 ファストパスがどうとか? そーいうの抜きで歩くのもありですね〜」

入場料は都市部の遊園地に比べてかなり安かったが、
園内の様子も――――値段相応、といった雰囲気だ。


        スタ
          スタ

「ん〜〜〜そ〜ですね、こういうとこにあるのなら『ミラーハウス』とか?」

       「あとは、ま〜普通に『ジェットコースター』とか?」

どこか哀愁の漂う着ぐるみキャラクターから風船を渡され、
パンフレットについても、特に問題なく手に入れられた。
案内板もすぐに見つかる。読むためには一度立ち止まる必要はあるが。

「逆に『メリーゴーランド』とかはちょぉーーーっと退屈かな、とか思いますけどね」

「なんとゆーかこう、『スリル』とか、『非日常』ってのがい〜〜いんですよ。
 旅行が好きってのも、その辺かな〜って自己分析してみたり、するわけですけどぉー」

                    ヘラヘラ

なお、前後の目は今のところは――――気になるもの、というのは見つけられていない。
客数はまばらで、錯覚だろうが時折歩いているのが見当たる着ぐるみのほうが多く感じるほどだ。

>>188(黒峰)

「? さあ……? よく聞こえなかったけど。
 でも、ここならどう考えても東海でしょ。多分滑舌悪いんじゃない?」

あまり気にしていないのは性格なのか、どうか。
・・・さらに追及するか、それともここまでにして話を続けるかは自由だ。

>>189(ヨロズ) 

「わっ、な、なんだいその動き……」

回り込むようなヨロズの動きに面食らう小角。

「し……『信用』か。……・100パーセント信用は出来ないかもしれない。
 それほど親しいわけじゃあないし……でも、『これは彼女のとは違う』んだ。
 ……あっ! いや、つまりだね。こ、こんな大それた仕掛けを……いや。オホン!」

  「か……彼女はだなあ」

     「『女優さん』とかじゃないから、違う……ということだ!
       そう、そういうことだ。とにかく『仕掛け人じゃあない』」

「それはまず間違いないと確信できる……これは、信じてくれていい」

小角には何かそれ以外にも根拠があるようだったが、
この少女は意外と『警戒心』が強いのかあまり核心を話そうとしない。

「す、すまないが……それだけだっ。わたしが今、ヨロズさんに言えることは……」

ともかく、進行方向に向き直れば三人は変わらず後ろをついて歩いてくる。

      スタ

         スタ

何か三人で話しているようだが、
あまり声が大きくないためよく聞こえない。
ヨロズの話をしているわけではなさそうだが。

           スタ

              スタ

そのままもうしばらく歩いていくと――――ちょうど視界の先に『看板』が見えてきた。
商店街の入り口にはつきものの『アーチ』状の看板。少しずつ、人通りも増えている気がした。

>>190(宗海)

「『流星刀』――――隕石、あ〜『隕鉄』で作った刀ッスね。
 さすがに時代が時代ですし、実用品として作られたってよりは、
 ま〜おっしゃる通り何かの『祈願』って見方が、多いらしいッスよ」

「昔のことなんで――――当時生きてたヒトしか、答えは知らないスけど」

         ザリッ

「えーと、博物館……ミュージアムは『鏡ヶ丘学園』のすぐ近くッスね。
 こっから鏡が丘学園は――――えーと、今からなら『8分後』位にバス出てたはずッス」

記憶力が良いのだろうか。単に町に慣れている、というだけか。
彼は赤色の腕時計を見ながら、出雲は公園の入り口のほうに振り向き、指で示す。

「ここ出てすぐ左にバス停ありますけど……案内、この後も続けた方が良いッスか?」

         「あーいやっ」

「めんどいとかじゃなくて、逆に『流れで着いて来てるけど断りづらい』とかなら」

         「バス停まで見送って、おれは別んとこ行きますけど――――ってね」

192小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/24(金) 01:48:15
>>191

着ぐるみに会釈して、風船を受け取る。
歩きながら、パンフレットに軽く目を通したい。
こうした施設のパンフレットには、簡単な地図が載っていることが多い。
そこに地図が載っていても載っていなくても、案内板の前で立ち止まる。
場所を確かめるなら、そちらの方が詳しいだろう。

  「『ミラーハウス』――そういった場所は特に『非日常』が強いように思います」

  「……ここにもあるでしょうか?」

案内板を見て、『ミラーハウス』があるかどうか確かめる。
見つかったら、そこに向かいたい。
なければ、『ジェットコースター』に向かうつもりでいる。
高い所から見渡せば、何かが分かるかもしれない。
『観覧車』の方が適しているが、今は緑里の希望を優先したい。

193黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/24(金) 23:34:15
>>191
「……まあ、そうですね……」

(少なくともノイズは……聞こえてなさそうですね……。
 聞こえていればさすがに、滑舌どころではない違和感がある……はず……。
 ……何らかの力が精神に作用していると……いうことでしょうか……)

ひとまず追求は止め、笹井がなにか話すつもりなら任せよう。

194ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/25(土) 22:07:15
>>191
「……」ガシャーンガシャーン

商店街へ向かうヨロズ。

(小石川さんについては、概ね見当がつきましたが)
(ーーやはり言い方が悪かったでしょうか)

ガシャーンガシャーン
ガシャーンガシャーン

右手と右足、左手と左足が同時に出る奇妙な歩き方になりながら目的地に着けば
町並みを見渡して、土産物屋や飲食店を探そうとする。

195宗海『エトセトラ』:2019/05/26(日) 21:26:24
>>191(宗海)
「いいえ、むしろ『案内』して頂きたいくらい。

 だって、『スマートフォン』も使えないのでは、
 とてもとても、一人で回るだなんて、出来ませんから」

『出雲』の配慮には首を振って、同行を促す。
何にせよ、『ミュージアム』に行って『流星刀』を見てみたい。

196『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/27(月) 04:49:12
>>192(小石川)

会釈に、着ぐるみは愛想のいいポーズで答えてきた。
そうはいっても(小石川に経験があるかは知らないが)巨大テーマパークのような、
ファンサービスと夢を両立した動きというより、ほとんど人間らしさが隠せない愛想だった。

                  キャッキャッ

それでも、前方に見えた子供連れの家族は楽しそうにしている。等身大の幸せってやつかもしれない。

「デカい遊園地なら〜〜〜そこ自体が『非日常』って感じですけど…、
 こ〜いうとこでお手軽に楽しむなら、『強い』かな〜って思うんですよね〜」

パンフレットに目を通すが――――そこに『現在地』は載っていないので、わかりづらい。
案内板を見れば、とりあえず『ミラーハウス』はあるようだ。『ジェットコースター』も近い。

いずれにせよ、そこに歩いていくことになるだろう。
なお、高所を望むなら『ジェットコースター』と『観覧車』以外に、
いわゆる『バンジージャンプ』などもあるようだ。
立って周りを見渡せることを考えれば、一考の余地はあるかもしれない。

>>193(黒峰)

ひとまずは追及しないことを選んだ。警備員も笹井も、突っ込んでは来ない。

『笹井』:
「あー、ええと、『観光』がてら『校内見学』したいんですけどォ。
 料金とかかかったりとか、なんか手続きとかいったりするんです?」

『警備員』:
「校内は料金は不要ですが、隣接の『博物館』では別でお支払いが必要です、ハイ。
 それと手続きというほどではありませんが、入口で見学者向けの入場証をお渡ししております」

いくら警備が充実していても、入場者管理は必要という事だろう。
もしここを散策するのであれば、このまま笹井に任せてしまってもいいだろう。

               ザワ…

風が吹き、入り口近くの花壇の花が揺れた。自然豊かで、寝るのにも悪くはなさそうな校内だ。

>>194(ヨロズ)

         トコトコ
               スタスタ
                    ザッザッ

足跡は後ろから、三つついてくる。
小角の発言から察せる『小石川』の『根拠』はおそらく、正しいものだろう。
核心までは教えてくれなかったのは、言い方の問題か、答える小角の性格か。

     ザッ

『大丸』:
「ふーん、シャッター街って感じじゃなくっていい感じすね」

『小角』:
「ひねくれた言い方はよしたまえ。いろんな店があって目移りするな……」

言葉通り、土産物屋や地元向けと見える『食料品』を扱う店もあるし、
ちょっとした食事をとれる店も多い。山間部だからか『鮮魚』などは少ないが、
肉屋や漬物屋、まんじゅう専門、甘味、あとは客にはなれないが飲み屋などもある。

『仲真』:
「あたし、お団子とか食べたいなぁ〜」

                      スタ スタ

――――と、前方を歩いているのは『同じバス』に乗っていた『緑のロリータ服の女』だ。

『ロリータ服』:
「…………あら、ごきげんよう。あなた方も『散策』でして?」

           チラッ

                 「……」

彼女は問いながら、何故か『小角』に視線を向けた。小角も……意味ありげに彼女を一瞥する。
そして、彼女ととくに絡んでいるようには見えないが、付近にこれも同じバスにいた『別の女子三人グループ』もいた。

>>195(宗海)

「……そッスか。それじゃあご一緒させていただきますよ」

             ザッ

あいまいな笑みを浮かべた出雲は、宗海に同行して歩き出す。
彼が言う学園に向かうバスも、そう時間を置かずに到着した。

理由がなければそれに乗り込み、じきに現場にたどり着けるだろう。

「紅鏡町は分かりやすい『観光名所』はあんま多くないスから、
 観光するなら、まあ、誰か案内はいた方が良い……でしょうしね」

「ちなみに、同行の方は誰か――――
 この町を知ってる方とか、いらっしゃったりします?」

            「皆さん初のご来訪……ッスよね?
             あー、『雰囲気』がそういう感じだったんで」

バスに乗り込む前に、出雲はそのようなことを聞いてきた。どういう意図かは、顔からは読めない。

197小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/27(月) 13:26:32
>>196

  「――……」

幸せそうな家族連れが視界に入り、同時に『彼』の事を思い出した。
そして、『彼』と共に築くはずだった家庭の幻像に想いを馳せる。
いくら願っても叶わない願いだと分かっていても、そうせずにはいられなかった。

  「あの……緑里さん」

  「――『バンジージャンプ』の経験は、おありですか?」

『ミラーハウス』に向かうつもりだったが、案内板を見て予定を変更する。
さっき見た家族のせいか、妙に晴れない気持ちが心の中にあった。
私は、それを払拭したかったのかもしれない。

  「……私は、まだありません」

  「一度試してみたいと思うのですが……」

緑里に告げて、『バンジージャンプ』のアトラクションへ向かう。
普段とは違うことをして、気持ちを切り替えたい。
今は、そういう気分だった。

198黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/27(月) 22:10:38
>>196
「博物館もあるんですね……」

入り口へ入場証を貰いに行こう。

(校内のどこかしらには……『ここはどこなのか?』がわかるものがあるはず……。
 ……賞状とか、トロフィーとかは……来客用の玄関あたりですかね……?)

199ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/28(火) 22:53:43
>>196
「……」

少しの沈黙の間に落ち着いたのか、人間らしい歩き方に戻るヨロズ。

「ええ、それではあちらにーー」

そう発声しながら甘味処の方向を向いたところで、声のかけられた方向を向く。

「ええ、散策ですね」
「『ミステリー』を解くには、まだ情報がたりません、ので」

『緑のロリータ服の女』に応答する。

200『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/29(水) 22:47:00
>>197(小石川)

「おっ、『積極的』ですね〜〜〜〜。バンジーはもちろん、『経験者』ですよ」

「『転落死』の疑似体験なんて、まさに『非日常』ですし。アレは良〜〜〜いですよ」

                 ヘラッ

軽薄な笑みを浮かべる緑里にはやはり小石川の『憧憬』は伝わらないようだが、
伝わって余計な気を使ってくるのと、客観的にどちらがいいのかは難しいところだ。
幸福な無関心という暗雲に包まれたこの遊園地では、彼の態度も『太陽』に思えなくはない。

     『ワイ』

          『ワイ』


アトラクションが近づくと、寂れ気味とはいえさすがに活気がある。
多少並ぶようだが、『バンジージャンプ』はそう時間ががかるものでもない。
おそらく、たいして待たずに『転落死』することができるだろう。

「こ〜いう『スリル系』好きだっての、意外ですねなァんか」

             「『大人の女性』って印象でしたんで〜〜〜」

>>198(黒峰)

「鏡が丘学園そのものの施設ではないんですが、
 提携して学生の学習活動にも使用させていただいております」

「それでは、是非ごゆっくりとご見学ください」

入り口に行くと――――名簿のようなものに名前を書かされ、
首から紐で提げるタイプの『入場証』を手渡された。

「こちら、『首から提げたまま』にしておいてくださいね。
 そうでないと『入場許可』が出てるかどうか、警備の方にわかりませんから」

入場口の警備を務める中年の男性が、穏やかな笑みと共に横に一歩、どく。

>>199(ヨロズ)

視界に入った甘味処には『団子』の形をした看板がぶら下がっている。
店の軒下にも席があるほか、店内には小上がりの飲食スペースが見える。

『ロリータ服の女』:
「そう――――そうですわね、この町はあまりに『謎が多い』」

                フッ

「目に見える謎も、見えない謎も、ね」

『小角』:
「う、うむ…………その通りだよきみ。解くべき謎が多すぎる……」

落ち着いた口調だが、目は一点に定めず、ヨロズと小角……そして空を見る。
意味深な雰囲気を漂わせる『奇抜』な女の登場に、大丸や仲真は一瞬反応を失う。

『仲真』:
「……そっ、そうですねぇ〜。なんだかミステリアスな感じの町ですよねぇ」

それでも社交性の賜物か仲真は無難な言葉を返すも、女は微笑に留め言葉を続ける。

『ロリータ服の女』:
「私(わたくし)も手がかりを探しているところですの。
 なにせ、『ミステリーツアー』ですものね、
 いきなりすべてが解ける、とは考えていませんけれど、
 こうして散策していれば、何かヒントがあるかも、と思いまして」
  
                        『少女』:
                        「おおっ見てください!!
                         まだ春なのにかき氷がありますよ!!!」

「――――ああ、貴女方も今からお食事でしたかしら? ごめんあそばせ、お邪魔してしまって」

どういう関係性なのかは不明だが、『別の女子三人』の一人が上げた声に一瞬振り向き、
それからヨロズたちに向き直り、小さく頭を上げて謝罪する。話を打ち切るならいいタイミングだろう。

201黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/30(木) 20:34:32
>>200
「はい……ありがとうございます」

入場証を首にかけて入る。
校舎は何階建てだろうか?

202宗海『エトセトラ』:2019/05/30(木) 22:24:56
>>196
>「ちなみに、同行の方は誰か――――
> この町を知ってる方とか、いらっしゃったりします?」

   「さぁ……?

    私達、『ミステリーツアー』でこの町に来ましたから、
    バスに降りて初めて、『紅鏡町』を知った方が、ほとんどじゃないかしら」

真っ赤な街並みにおっかなびっくりな『雰囲気』が出ていたのだろう。
問い掛ける『出雲』に対し、なんでもないように答える。

   「着いたら実家だった、なんて不幸な方がいたら、
    愚痴の一つでも聞こえてきそうなものですけれど、
    そんなことは聞いていませんし……」

203小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/30(木) 23:44:17
>>200

『転落死』の疑似体験。
こういった機会でもなければ味わうことはないだろう。
常備している『鎮静剤』の代わりとして試してみたい気持ちもあった。

  「いえ……その――」

  「私も『非日常』を感じてみたくなったもので……」

  「せっかくの旅行ですから……」

何かの事故が起きて、途中で『命綱』が切れたりしないだろうか。
切れて欲しいとは思わないけれど、同時に切れることを期待する部分もある。
その二つは、どちらも自分にとって本心だった。

  「……どれくらいの高さがあるのでしょうね」

先に飛び降りる人が見えれば、その様子を観察して大まかな流れを把握しておく。
所定の位置に立てば、比較的遠くまで見渡すことができるだろう。
そこから、この町の謎を解くための手掛かりが得られるかもしれない。

204ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/31(金) 20:34:33
>>200

「いえ、よろしければまた後ほど」

そう答えて、店内へ向かおうとする。

205『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/01(土) 00:24:27
>>201(黒峰)

「あ、それと校内の撮影などは『禁止』しておりますので! ご了承ください!」

生徒の安全――――プライバシ―なども考えれば、それは仕方ないかもしれない。

              サァァ ・・・

門を抜け、少し歩いて敷地に入ると――――噴水が見えた。
近くに腰掛ける女学生は木を見ながら『スケッチブック』にペンを走らせる。
映画のセットと言われれば納得してしまいかねない『風景』だ。

「デカいわ〜。写メ撮りたい。バレるかな? どう思う?」

ロクでもないことを言い出す笹井。つながらなくてもスマホは手放せないようだ。
校舎については、とりあえず左右に『1つずつ』見えるが、どちらも『5階』はありそうだ。

>>202(宗海)

「――――そッスか、いや、そうスね、それが……いや、それはそれでいいッスね」

               「新鮮というか、案内しがいがあって。
                にしても、『ミステリーツアー』……か」

       ブロロロ……

 「『紅鏡町』は……」

             ……
                  「いい町ッスよ。本当に。きっと、好きになりますよ」

                        ……        

そうして――――特にバスが爆発するなどもなく、『鏡が丘』に到着した。
まず目に入るのは『学園』だ。生徒数がそう多い地域とも思えないのだが、広大な学び舎に見える。
それなりの『お嬢様学校』ないし『お坊ちゃま学校』、というやつなのかもしれない。共学かもしれないが。

「ミュージアムはこっちッスね。学園と隣接してて、学生は気軽に入場できるんスよ」

                「自習スペースとかもあったりして、ま〜『図書館』感覚でも」

     ザッ  ザッ

ガイドさながらの解説トークを挟みつつ、出雲はゆっくりと『こっち』と指した方へと歩き出した。

206『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/01(土) 00:24:38
>>203(小石川)

      ヘラッ

「い〜〜〜いですねえ、そのスタンス。好きです。あ、『スタンスが』ね!
 もちろん、お姉さんのことも『Like』ですよ。少なくとも〜〜〜今のところは」

             ヘラッ

「ほ〜んと、『旅行』は『非日常』じゃなくっちゃあ」

軽薄な笑みが、軽薄なままで喜びにあふれているようだった。
この軽くて薄い感情で、彼の『幸福』にとっては十分なのだろう。
感情は重ければ重いほどいい、と、誰が決めたわけでもない。

「ん〜〜〜、10mはあるぅ、かな? 
 20かそこら、あんま高くはないな〜〜〜〜。
 なんとゆーかまさに、小さい遊園地って感じで〜すね」

            「初心者にはちょうどいい、かもォ〜っ?」

                        ワ  ァ ァ  ァ  ァ ァ ッッ

今まさに、家族連れの父親らしき人物が決死のダイブに挑んだようだ。
しっかりした感じのゴム紐があるとはいえ、傍から見ていても結構な『死』の感はある。

   ボ ヨォォン

そしてゴムの反動でエアマットの上で弾む姿は、どこか『達成感』に満ちているようでもある・・・

>>204(ヨロズ)

『天雨』:
「ええ、また、集合したときにでもお会いしましょう――――ご機嫌麗しゅう」

                     スゥ

「ああ、それと私、『天雨サトリ』と申しますわ。以後お見知りおきを」

いわゆる『カーテシー』のしぐさを見せ、『天雨』はその場を歩き去った。
そうして、ヨロズら一同は『和菓子屋』兼『甘味処』の小上がりへと通された。

『仲真』:
「わぁ〜本格的っ! あたし、こぉいうお店好きなんですぅ〜〜〜」

『大丸』:
「写メ撮っていいのかなこういうトコって。
 いきなり竹刀で叩かれて追い出されたりしねーかな」

         スッ

『小角』:
「メニューがひとつしかないな、いや当たり前か……誰から見る?」

『仲真』:
「こーいうときは横のテーブルから取っちゃっていいと思うよぉ。他にお客さんいないし!」

『小角』:
「な、なるほど……冴えてるねきみ」

                     スッ

四人掛けの座敷に、ごく自然に向かい合う形――――と言えば聞こえはいいが、
隣り合わない形で座る『小角』と『大丸』。そして立ち往生からメニューを取りに動く『仲真』。

ヨロズは、どうしようか。老店主は特に何を言うでもなく、老成した笑みで様子を眺めている。

207小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/06/01(土) 09:57:29
>>206

もし、下にマットがなかったら。
そして、途中でゴムが切れてしまったら。
先に飛び降りた人の様子を見て、無意識に想像してしまう。

  「……やはり見た目よりも『安全』なようですね」

  「当たり前といえば当たり前なのでしょうが……」

少なくとも、今ここで事故が起きるようなことはなさそうに思えた。
自分の番が来ても、それは同じなのだろう。
そのことに対して安堵しつつも、残念に感じる部分があったことは否定できない。

  「――私の番が来る時は……荷物を預かって頂けませんか?」

荷物を持ったまま飛ぶことはないと思うので、その時には緑里に預かってもらう。
あとは、静かに飛び降りる順番を待つ。
きっと、その時は直に来るだろう。

208黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/06/02(日) 20:12:18
>>205
「……さすがに……禁止行為は、だめでしょう……。
 色んな人に……迷惑がかかります……。
 ……気持ちはわかりますけど……」

改めてデカさにちょっと気圧されるが、とりあえず学生のもとへ。

「ちょっとすみません……。
 来客用の玄関には、どう行けばいいでしょうか……」

209宗海『エトセトラ』:2019/06/02(日) 23:45:47
>>205
「そう。明日には帰ってしまいますけれど、
 滞在している間は、愉しませて頂きますね」

『鏡が丘』に到着し、広大な学び舎を眺める。

    「私の町にも、小中高大一環のマンモス校舎がありますけれど、
     匹敵するわね。……地域の『箱モノ』も兼ねてるからかしら」

『出雲』の後ろをついていく。

210ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/06/03(月) 22:11:04
>>206

「……ヨロズと、申します。では……」ウィーン

去りゆく『天雨サトリ』を軽く頭を下げて見送るヨロズ。

そして店内へと入ると、着席せず足を進める。

「『宇治金時ミルク』、あればそれでお願いします」

メニューを見る事なく、店主はゆっくりと近づきながら注文する。

「そして、伺いたい事があります」

「まず」
「ここは何県でしょうか?」ウィーン

211<削除>:<削除>
<削除>

212『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/03(月) 22:51:43
>>207(小石川)

「まーそりゃ、当たり前ですよ〜。
 死ぬかも!?ってスリルが好きなヤツはいても、
 本気で死にたいヤツなんて、そーうはいないですし?
 死にたい言ってて本当〜に死にたがってたやつ、
 あんま聞いたこともなぁ〜〜いですしねぇ〜〜」

へらへらと語りつつ、列に並ぶ緑里。
順番は小石川の後なので、荷物は預かってもらえる。

・・・死にたい。

この作り物の『臨死体験』は、どうにも出来は良くない。
見ていても死ねる気はまるでしないし、そういう娯楽だ。
順番が来て……荷物を預け、小石川は高所へと上がる。

        ヒュオ オオ オオ・・・

ゴム紐付きの胴衣を取り付けられる間、柵が死路を阻む。
その腕を振り払い、柵を超えれば、死ねるかもしれない。

『係員』:
「準備出来たら言ってくださいねッ」

遊園地の制服か『パレード』のような格好の少女が、
救命胴衣を取り付け終えた小石川に声を掛けてきた。
なお、胴衣を着けてくれたスタッフは別にいる男性だ。
柵があるとはいえ、何かあった時のための人員は必要ということか。

           オオオオ・・・


胴衣がとても頼もしく胴体を支えている。
今となっては、もう、飛び降りても絶対に助かる。それが分かる。

>>208(黒峰)

『笹井』:
「わかってるわかってる、わかってるわよ、冗談よ。
 ただ、旅の思い出に写メって王道じゃない?
 ここはそんなに映えが良いわけではなさそうだけどさ」

SNSに投稿でもカマそうとしてたのだろうか?
冗談という響きが、いまひとつ頼りにならない女だ。

『女生徒』:
「あっ、こんにちは。見学の方ですか?
 えーと……玄関というと、校舎内の見学ですか?」

礼節を教えられているのか、ややぎこちないが、
筆を止め姿勢を正しつつ頭を下げてくる女生徒。

「それでしたら、あちらの校舎だと聞いてます。
 あの、入場証を見せたら入れると思います。
 ちなみに、新入生の保護者の方とかですか?
 お二人とも、あの、すごく若く見えますけど…………」

観光目的の見学と同じくらいには、それも多いのかもしれない。

「あ、私のはインタビューとかじゃないですから!
 私、報道部じゃないので。見ての通り、美術部です」

213『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/03(月) 22:51:53
>>209(宗海)

「清月学園……でしたっけね。あの町も行ったことはあるっスよ」

学園の名前を挙げる声は淀みない。
比較的最近にでも訪れたのかもしれない。

「体育館も貸し出してますし、校庭も解放してますし。
 おっしゃる通りそういうポジションでもありますね。
 …………ま、今から行くのは『ミュージアム』っスけど」

入り口で簡単な入場手続きを済ませ、入場証を受け取る。
少し歩くと、『同じバスの乗客』の二人組(>>208)がいた。
女学生と話しており、こちらには特に気づいていない様子だ。

「今日来てる生徒がいるとしたら、それは『部活動』でしょうね。
 ああ、ミュージアムはこっちの方っス。ちなみに有料っすけど、
 まあそんな高くない、数百円なんで……『持ち合わせ』は大丈夫っスか?」

>>210(ヨロズ)

『小角』:
「わたしはこのクリームあんみつがいい。
 白玉団子も入ってみるみたいだぞ、シャロ」

『仲真』:
「えぇとぉ、じゃああたしもそれで〜」

『大丸』:
「ヨロズさん、座らないんすか? あ、私はみぞれ氷で。
 それと、ここって写真とか撮っていい感じっすかね」

『店主』:
「はぁいぃ、少々お待ちくださいませねぇ……
 えぇ、えぇ、写真は良いですけど……
 大きな音とか光は出さないでちょうだいねえ。
 ……? 県? 不思議なこと聞きますねぇ……
 えぇ、ここは、『―ザザッ――ザッ』県ですけど」

ヨロズと店主のやりとりが聞こえたのか、
三人も訝しげな顔でこちらに視線を向けてきた。

『小角』:
「?? ……ラジオか何かつけてるのかね?」

『仲真』:
「えぇとぉ、すいませんもう一回言ってくれますかぁ?」

『店主』:
「えぇ、ですからねぇ、ここは『―ザッ―ガガッ――』県で……」

・・・?

何かがおかしい。
宇治抹茶ミルクは、あるようだが……何か、それ以外の所が、おかしい。

214小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/06/04(火) 11:05:42
>>212

胴衣の取り付けの最中、発作的に今すぐ飛び降りたい衝動に駆られた。
思い留まったのは、右手の指輪が視界に入ったせいかもしれない。
この世を去った『彼』が残してくれた、形見の結婚指輪。

  「……ありがとうございます」

飛び降りても死なない。
これは娯楽なのだから、それが当然のこと。
ただ――心の片隅で『残念』に感じたのは事実だった。

  「――……」

静かに深呼吸して、『両目』で周囲を観察する。
この場所から、出来るだけ遠くまで町全体を見渡す。
目立つような何かが見つかれば、手掛かりになるかもしれない。

  ――『治生』さん……。

  「……行きます」

係員に声を掛け、帽子を押さえて飛び降りる。
いっそ、このままあなたの下へ行ければ――。
あり得ないことだと分かっていても、そう思わずにはいられなかった。

215黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/06/04(火) 20:57:06
>>212
「いえ、私達は……ただの観光です……。
 びっくりするほど……大きい学校ですね……。
 ……地元以外からも……入学する生徒さんは多いのでしょうか……」

女学生の絵をちらりと見る。
カラーであればその色合いが『夕焼けっぽい』かを確認したい。

216ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/06/05(水) 21:36:16
>>212

「なる、ほど」
「ご回答感謝します」

ヨロズはそう発して方向転換し、ホウムの向かいに座る。

「……」

全員の注文が済めば、3人の顔を見ながら口を開く。

「先程見た案内板には、『紅鏡町』の周囲の情報が一切記されていませんでした。十分な余白はあるにもかかわらず、です」

「私は『紅鏡町』が異質なモノである可能性ばかり考えていましたが」
「もしかしたら、ここへ来た私たちが異常な状態になっているのかもしれません」
「例えば『紅鏡町』の周囲の情報を得られなくなっている、とかです」
「どうあれ、『紅鏡町』そのものに危険はなさそうだと、現時点では判断します」

そこまで話せば、バッグに右手を入れて『ボーダーリーヴァー』を起動。
スマートフォンに接続し、時間と電波状態を再確認する。

「皆さんは、どう思いますか」
「何か、小さな違和感等でも、ありましたら聞かせていただきたいです」ウィーン

注文の品が来るまで、右手の『ボーダーリーヴァー』を接続させながら訊ねる。

217宗海『エトセトラ』:2019/06/05(水) 23:37:48
>>213
「あら、隣県なのに。

 ご苦労ですね。
 ――――『卒業アルバム』の撮影ですか?」

カメラマンが学園に訪れる用事として、真っ先に思い至る。
二人の乗客に視線を走らせ、ハンドバッグに手を入れる。

    「流石に、それくらいなら」

『500円玉』を取り出しておく。

218『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/06(木) 23:06:10
>>214(小石川)

        オ  オ

          オ オ オ

              オ オ ・・・

吹き荒ぶ高所の風の中、『遠方』までどこも『赤い霧の空』が続く世界。
血の匂いを錯覚しかねない目の眩むような風景。地上の『赤い町』とは、また違う。

―――――?

          『ジジッ』

                 『ジジジ』

                            ――――そうだ。違う。

一か所だけ……ここからでも分かる。いや。違う、『ここからだからわかる』。
来たのとは逆方向、『遊園地』の向こうに広がる森の向こうに……一点だけ、『歪み』がある。
小石川達の乗ってきたバスのせいか? 『違う』……スタンドの影響だとして、位置に関連がなさすぎる。

              ピョンッ

   グ

           オォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッ



その風景を頭に残しながら、小石川は宙を舞った。

どんな『自傷』よりも死に近い転落だったが、頼りになるゴム紐がその感覚を娯楽の域に留めていた。

>>215(黒峰)

『女性徒』:
「そう、そうですか、観光。ええと、紅鏡町にようこそ。
 当校はのびのびとした環境で、勉学だけでなく幅広い知見を育てて……
 あ。はい、紅鏡町には、そんなに学生もいないですし……
 いちおう寮も用意されてるので、いろんなところから生徒が来てますよ」

のびのびとした、環境。
その言葉の通り絵は健やかな『青空』を描いている。

『笹井』:
「風景画かァ。高校の時に描いて以来だわ」

笹井の目にも、やはりそれが異様には映らないようだった。

・・・だが、『黒峰』の目は閉塞と不穏に満ちた『赤色の空』しか映せない。

219『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/06(木) 23:09:23
>>216(ヨロズ)

               ストンッ

席に着いたヨロズ。大丸はすでに怪訝そうな表情を緩めていたが、
小角については眉間にしわを寄せ、考え込むようなポーズを見せていた。

『仲真』:
「こ、声がらがらだったねぇ。風邪とか流行ってるのかな……?」

そして仲真は、困惑一色といった表情だ。
何かがおかしい、それはどこか緩い雰囲気の彼女にもわかり始めている。

スマートフォンを確認するが、時間は今までと『地続き』だ。
12時を回っている・・・そして、アンテナが示すのは『圏外』。

『小角』:
「推理するが…………こ、『ここはG県だと思う』」

ぽつり、と小角がつぶやいた。その言葉は『ヨロズ』に向いている気がした。

『小角』:
「わたしや、ヨロズさんが推理したり『口に出す』分には問題はないらしい。
 わたしたちがおかしな状態になっているなら、そこも妨げられそうな気がする。
 そうなるとやはり、『この町』に何かが起きているのではないか……
 あるいは、こ、『この町が何かで起きた町なんじゃないか』と、思えてならない……」

                  ゴクリ

『大丸』:
「異質って言っても……なんか、セットとか演出とかじゃないんすか?
 それに危険っていうのはないでしょ、今時そんなんSNSでいくらでも拡散されるんだし」

『仲真』:
「セットなら……ちょっと大掛かりすぎるかなぁって気はしますけどぉ……」
 
           「あっ、でも、ロッちゃんの言うこともわかるしなぁ……」

小角は言葉と共に、入り口の方――――厳密にはその『空』を見たようだった。
多くを語ろうとしない彼女だが、追随して同じ方角を見た仲真の怪訝そうな顔と、
小角自身の『確信』を帯びたような視線には、何か大きな違いがあるように思える。

・・・『ボーダー・リーヴァー』に異常などはない。スマホそのものにも異常はなさそうに思える。

>>217(宗海)

乗客たちは、女生徒の描く『絵』を見ながら会話しているようだった(>>215
何か芸術に興味でもあるのだろうか? 単なる『交流』の一環なのかもしれないが。

『出雲』:
「えー確か全体が『清月学園』で、『ナントカ等部』が下から上まで。ややこしいッスよね」

笑みを浮かべ、視線を空に走らせる出雲。『星見町』の方角を見ているつもりだろうか。

「あの町は……知り合いが、一応いるんスよ。だから何度か行ってますね。
 ま、この前行ったときはソレじゃなくって、仕事がメインでしたけど。
 あ〜卒業式じゃなくて、もうちょい前っすね。去年の、『学園祭』ってヤツッス」

                  ハハハ

「とにかく被写体の数も多いんで、カメラマンも引く手あまたってところで。
 オレはこの町だけじゃあなくって一応、このあたり一帯が仕事場なんでね、
 フリーでギリギリやってる身分なんで、呼んでくれたなら!ッてすぐ駆け付けましたよ」

そこまでごく最近、というわけでもないようだった。
彼くらいの年になると、『数か月前』までは『最近』だったりするのだろう。

「用意いいスね。それじゃ、行きましょうか――――っと、あそこの二人も『ツアー客』でしたっけ」

               「なんか用とかあるなら、ここで待っときますけど?」
 
宗海の走らせる視線に気づいたのかそう問いかけてきたが、特に必要ないならすぐ歩き出すだろう。

220小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/06/07(金) 14:37:47
>>218

まるで世界全体を覆い尽くしているかのように、果てしなく続く『赤い空』。
その奇妙な世界の中で、人々は普通に振舞っている。
それが却って、この町の『異質さ』を際立たせているように感じた。

  「――……」

あるいは、『世界の切れ目』のようなものが見えるのではとも思っていた。
しかし、自分が考えていた以上に『赤い空』は広い。
実際に目の当たりにしたことで、その事実を改めて実感した。

  ――『森』……。

落下の感覚を味わいながら、先程の光景を思い浮かべる。
手掛かりらしいものといえば、それしかないだろう。
当面は、そちらを調べてみるのが良さそうに思えた。

  「……ッ――」

『命綱が切れる可能性』を、直前まで期待していた自分がいる。
そうならなかったことに安心しながら、心の中には幾らかの『物足りなさ』が残った。
きっと今の自分は、それらが入り混じったような表情をしているのだろう。

  ――『治生』さん……。

  ――私は……。

地上に降りたら、係員が胴衣を外しに来るのを待つ。
次は、緑里が飛び降りる番だった。
ひとまず彼に預けた荷物を受け取り、緑里の跳躍を見守る。

  ――私は……まだ生きています。

それが済んだら、一旦『観覧車』に向かうつもりでいる。
地上からだと、木々に遮られて『歪み』の位置が分かりづらくなってしまう。
出来るだけ正確な位置を、『観覧車』の窓から把握しておきたい。

221宗海『エトセトラ』:2019/06/08(土) 16:41:02
>>219
「あちらは『生徒数』が多いですから、
 催し物も『活気』があって、撮り甲斐があるでしょうね」

    「『星見町』は、どちらだったかしら。
     ここは『A県』だから、より『西方向』ですけれど」

アウトドア慣れしてはいないので、
パッと『東西南北』を確認する方法は思いつかない。

>               「なんか用とかあるなら、ここで待っときますけど?」

    「いいえ、行きましょう」

      「『流星刀』に興味があるの」

それだけ言い残して、『入場』の受付を済ませたい。

222黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/06/08(土) 20:20:15
>>218
(……町の住人に、夕焼けが見える人はいるんでしょうか……。
 バス客でも見えていたのは一部でしたが……)

「……なるほど。
 ありがとうございました……」

学生にお礼を言って教えられた玄関へ向かおう。

223『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/09(日) 05:11:12
>>220(小石川)

赤い空――――それが実際のところ『どこまで』なのかはわからない。
目に見える限りなのかもしれないし、あるいは単に見えているだけで、
実際の範囲というのはそれほど広いわけでもないのかもしれないが、
いずれにせよ『森』の方角に見える『異常』には何か意味があるだろう。

    ・・・

          ・・・
               
                ・・・

地上に戻ると、やや『浮遊感』を感じた。
それが収まるかどうか、といううちに緑里から荷物を受け取る。

「叫んだりしないんですねぇ〜。なんか『もっとスリルが欲しい』〜ってな顔でしたよ」

「それじゃ、行ってきま〜す」

物足りなさはやはり顔に出ていたようだが、この浅い男から深い追及などはなかった。
彼も言葉に反して絶叫などはすることもなく、高所からの跳躍を事も無げに済ませ戻ってくる。

「ん〜〜〜でも、自分でやったら確かにアレはちょっと物足りなァ〜いですね。
 やっぱこう、『生きるか死ぬか』みたいなスリルこそ『非日常』かな〜〜〜ってぇ」

               「次、どうしま〜す?」

観覧車に向かうのであれば、何となく歩き出したらしい彼についていけばその方角だ。

>>221(宗海)

『出雲』
「どちら――――方角ッスか? ……さあ、どっちッスかねえ。
 さすがに、いきなり言われてもそこまではピンとこないッス。
 まあ、ここからだと『東』だとは思うッスけど…………ね」

返答はどこか、あいまいだ。
視界の端では同乗客二人が『校舎』方向に歩いていくが、
宗海と出雲はそちらではなく『ミュージアム』方面に向かう。

    ・・・

         ・・・
 
                 ザッ
    
                     ザッ

少しだけ歩き――――赤煉瓦つくりの『アーチ』をくぐると、その先に入り口があった。

『受付』:
「ご来館ありがとうございます――――入場料、学生は300円、大人500円頂いております」

                  スッ

受付の男性に入場料を支払えば、空調の整った清潔な『文化施設』が視界に広がる。
展示のほかに学生向けの『自習スペース』や、『シアター』なども用意されていると、案内板も見えた。

『出雲』:
「『流星刀』はこっちッス。――――――触ったりは、出来ないッスけどね。当たり前ッスけど」 

                               スタ
                                   スタ

>>222(黒峰)

『女子生徒』:            
「いえ、お気になさらず……えと、ぜひ色々御覧になっていってくださいね。それでは」

               ペコリ

女子生徒に見送られて、『校舎』の玄関のほうへと向かう『黒峰』ら。
もちろん教室などをすべて見られるかは分からないところだったが、
何か面白いものはあるかもしれない――――

『笹井』:
「なんか浮かない顔してるけど? 眠い? いやいつも眠いんだっけ?」

移動の際、『外ハネ』が特徴的な少女(>>221)と『出雲』が歩いているのが視界に入った。
向こうからこちらに特にアクションはないようだったが、ここにいる事は覚えていてもいいかもしれない。

224小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/06/09(日) 15:05:17
>>223

この『赤い町』こそが、今は何よりも大きな『非日常』。
それに比べると、むしろバンジージャンプは『日常的』とさえ呼べるかもしれない。
緑里の言葉を聞いて、そんな考えが頭をよぎった。

  「『非日常』――そうですね……」

  「ええ……そう思います」

今、自分達は紛れもなく『非日常』の中にいる。
緑里の言うような『差し迫った危険』は、今のところ感じられない。
ただ、分からない部分が多いことに不安を感じるのは確かだった。

  「――『観覧車』は、いかがですか?」

  「丁度この先にあるようです……」

彼の横に立って歩きながら、『観覧車』の方向へ向かう。
乗ることができたら、先程の歪みの位置を改めて確認したい。
『観覧車』なら、後ろに並ぶ人のために早く飛び降りる必要もない。

  ――もし、写真に写るなら……。

移動の最中に、頭の中で考える。
この世界で、スマートフォンのカメラ機能は使えるだろうか。
あの『歪み』を撮影することができるなら、試してみるべきかもしれない。

225黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/06/10(月) 18:34:18
>>223
「……眠いのもそうですが……少し……気になることが……」

(言うべきか言わざるべきか……悩みますが、向こうから尋ねてきたのなら……。
 ……信じてくれなくても、『寝ぼけている』と誤魔化すことは、できるでしょう……。
 笹井さんは……あまり細かいこと気にしないタイプのようですし……)

「……『空』が。
 私には……まだお昼だと言うのに、夕焼けのように赤く見えるのです……」

226宗海『エトセトラ』:2019/06/10(月) 22:16:14
>>223
「ショーケース越しでしょうね」

『流星刀』を見てみる。

227<削除>:<削除>
<削除>

228『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/12(水) 15:29:43
>>224(小石川)

『緑里』:
「昼から乗るのは初めてですけど〜〜〜、いいんじゃないですか?」

   「ま〜〜〜;『ロマンチックさ』には欠けますけど」

           「……」
 
             「晩にまた来れるとも限らないし?」

空を見上げ、返答する緑里。

観覧車には、緑里の言葉通り『時間』のせいか、
たいした待ち時間もなく乗車することができた。

『少女』:
「それではァ、ごゆっくり『紅鏡町』の景色をお楽しみくださァ〜〜〜い」

パレードの衣装……遊園地の『制服』なのか?
楽隊のような恰好をしたスタッフらしき少女が、案内を務めた。

そして……

               〜〜〜〜〜♪

ファンシーなBGMとともに、ゴンドラが赤い空に向けて上昇し始める。
歪みは、もう少し上がって『木』にさえぎられて見えない……『地上』にあるのだろうか。

>>225(黒峰)

「へ? 何言ってんの? ……普通に『青空』に見えるけどォ?
 『寝ぼけてる』んじゃないの? それかなに、なんかポエムなの?」

笹井には、見えていない。
彼女と、あるいは女生徒と自分の違いは何なのだろうか?
あるいは笹井と女生徒も『同じ』とは限らないのかもしれないが。

「そんなんなってたら皆騒ぐし、なんか錯覚とか、そういうのでしょ」

                                ザワ…

吹く風に揺れる花壇の花の音が聞こえる程度には、誰も騒いでいる様子もない。
赤い空を目にしている人間は、非常に『限られている』のは、ほぼ間違いないだろう。

>>226(宗海)

「展示物じゃなくっても、刃物ッスからね」

――――『流星刀』は、特に異変などもなく『展示』されている。

それを納めるためであろう『鞘』はさすがに隕鉄製ではないようだが、
実用品としては過度なほど、緻密な細工が施された『工芸』的な美。

                オ  オ  オ  ォ ォ ォ ・ ・ ・

「……」

鎮座する刀身の光沢は、『鋼』とは異なる・・・『宗海』の目にもそれが分かる。
分かる? 違う。『知っている』。

ある冬の田園風景、『上ノ田村』――――宗海は『それ』に近いものを、既に『知っている』。

「どうスか? 『流星刀』――――――なんか、感じます? 『歴史』とか」

                       「……『神秘』とか」

出雲が、その『鞘と刃』に視線を向けながら声をかけてきた。
他にこの展示を見ている客は、少なくとも『今のところ』は、誰もいないようだった。

229小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/06/12(水) 21:10:32
>>228

少女に会釈をしてから、ゆっくりとゴンドラに乗り込む。
そういえば、『飛び降りた』時も同じような格好の少女を見かけた。
彼女が着ているのは、バンジージャンプの場所で見た少女と同じ服装だろうか。
その二つを、頭の中で照らし合わせてみたい。
また、外見から分かる年頃や顔立ちについても可能な限り思い出す。

  「集合は『二時間後』――でしたね……」

スマートフォンを取り出して、今の時刻を確認する。
ロータリーを離れてから、どれくらいの時間が経ったのだろう。
今頃、矢田と運転手の二人は今後どうするか話し合っているのだろうか。

  「――先ほど、向こうの方に『森』が見えました」

  「『自然』は……お好きですか?」

窓の外を眺めながら、ゴンドラが上昇しきるのを待つ。
一番上まで来たら、まず『歪み』の位置を探したい。
見つかったら、その方向を見ながら緑里に声を掛ける。
あの『歪み』が、誰にでも見えるものなのかどうか。
『見えていない振り』をする場合もあるが、参考の一つにはなるかもしれない。

  「私は――晴れている日は森の中を散歩します」

  「『森林浴』をするのが好きなので……」

緑里が入らないように配慮して、スマートフォンのカメラで『歪み』の撮影を試みたい。
写らない可能性が高いと思われるので、『歪み』が中心に入るように撮影する。
ゴンドラの位置と併せれば、後から『歪み』の位置を確かめる参考にはなるはず。
小角からも、『手掛かり』の入手を頼まれている。
『手掛かりになる可能性のあるもの』は、出来る限り当たっておきたい。

230黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/06/13(木) 20:41:46
>>228
「バスで……何人か、外を見て反応していましたよね……。
 おそらくあの人達も……空の様子に気づいていたと思います……」

スマホで空の写真を撮ってみる。

231ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/06/13(木) 21:11:28
>>219

「……G県、M県、N県、Y県、A県」
「なるほど」

深く頷くヨロズ。

「確かに、何か事件があって切り離された町であると考えた方が辻褄があうかもしれません」

「となるとあの『霧』が出入り口と設定されているのですかね」
「ともかく、食べ終わりましたら一度バスに戻る事を提案します」
「そろそろ『集合時間』も近づいてきましたし」

232『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/14(金) 21:42:17
>>229(小石川)

服装については、制服なのだろう。同じだ。
年頃は近そうだったが、顔は流石に違うようだ。
・・・特に見覚え、既視感もない気はする。
顔を見ただけで正確な年齢は読めないが、
おそらくは『高校生』くらいではないだろうか?
地元の学生が、バイトでもしているのかもしれない。

「そうですねぇ〜〜〜、あんときから二時間後」

    「今で『一時間ちょっと』は過ぎてますねえ」

緑里もスマホを取り出し、見ている。
12時は過ぎている――――13時までは、多少は時間はある。

「自然? ん〜〜〜そうですね、嫌いじゃあないですよ。
 森林浴なんてのが似合う身分でもないんですけど、
 一時……そ〜いうのが好きな子と、仲良かったんで」

       「バードウォッチングとか、したっけなァ〜……」


            〜〜〜♪

そして・・・見え始めた。空間そのものに広がる『歪み』。
あれは『何』なんだ? ――――緑里の視線も、遅れて向く。

       「・・・・・・」

            「あれが、その『森』ですか〜?」

言葉に僅かに遅れがあったような気がする。
見えているのか――――あの歪み。それを『気のせい』としたのか、
小石川には見えていないと考え黙っているのか、それとも別の理由か。

          パシャ

スマートフォンには、赤い空と同じで『映らない』。
これに近い性質があるとすれば――――『スタンド能力』や、その影響だ。

>>230(黒峰)


「ああ! そーいえばなんか騒いでる子たちいたわ、
 コスプレみたいな恰好の子が多かったから、
 なんかホラ、『そういうの』だと思ったけど……
 あんたはそういう感じではないし、じゃあ、マジ?」

「……『モスキート音』みたいな話なのかなァ。
 ホラ、聞こえない人がいるっていう音……よね?
 いや、あれは子供には聞こえない音、だっけ。
 まあいいや、あれと同じで……同じようなもんで」

           パシャ

スマホに映る空は『青空』だ。
黒峰に、『それ』を試した経験があるかは知らない。
だが、一般論で言えば――――『スタンド』を映すのと、同じだ。
空そのものがスタンドなのか、赤い霧だけがスタンドなのか、
完全には読めないが、『物理的ではない存在』が、この空に介在している。

「見えないあたしにはフーンって話だけど、
 見えちゃうあんたには、大変な話なのかもね」

             ぱしゃっ

真似して空を撮る笹井のスマホでもやはり青い空が映るので、スマホの個体差でもないだろう。
・・・そのような話をしていると、向かっている『校舎玄関』から、一人、女子生徒が出てくるののも見える。

>>231(ヨロズ)

『小角』:
「た、試してくれてありがとう。わたしにも普通に聞こえた。
 やはり、『この町のもの』が外のことを表現できない……
 あるいは、外を知らない? ……表現しようとしてもできないのか、
 それともそもそも表現するつもりもないのか、難しいところだね」

県名を口に出すヨロズ。自分にも、小角の耳にも問題なく聞こえたようだ。
仲真も分からなさそうだが何度かうなずいており……おそらく大丸にも正常に聞こえている。

『大丸』:
「うーん、切り離されたっていうか、この企画のために『作られた』って感じじゃないんすか。
 ミステリーツアーのために町一つ隔離するとか、さすがに無理があるんじゃないすかね?」

『小角』:
「町を作り出す、か。ううむ、たしかにそれもあり得ない話ではない……」

現実的な視点しか持ちようのない大丸は疑問を呈する。小角もまだ答えには遠いようだ。

『大丸』:
「とりあえず、行動方針はヨロズさんに賛成す。食べ終わったら、いい時間でしょ」

『仲真』:
「たとえだよぉ、たとえ〜。あっうん、あたしもバスに戻るんでいいと思いまぁす」

そうこうしていると、注文していた品を老店主が席まで運んできた。
とりあえずこれを食べてしまってもいいし、何か店主に聞くことがあるなら、それも悪くはないだろう。

233小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/06/15(土) 17:28:19
>>232

スマートフォンを下ろし、『歪み』を見つめる。
ここから分かる範囲で大体の大きさを測ると共に、『歪み』の周囲の状況を確認する。
また、地上から見た時に目印になりそうなものを探したい。

  「ええ――『あれ』です」

現時点では、あの『歪み』が最大にして唯一の手掛かり。
確かめない訳にはいかない。
それも、出来るだけ早く。

  「あの……」

  「――よろしければ、ご一緒に行ってみませんか?」

『歪み』に視線を向けたまま、緑里に提案したい。
彼に話を振ったのは、この言葉が不自然になることを防ぐためでもある。
一人で行っても構わないが、可能なら二人で行くべきだろう。

  「……『ミラーハウス』がお好きでしたね」

  「その後で――というのはいかがでしょう?」

『歪み』から視線を外し、緑里に微笑する。
彼の答えを聞いてから、今度はロータリーのある方向を眺めてみたい。
バスが見えるのであれば、近くに人がいないか見ておく。

234宗海『エトセトラ』:2019/06/16(日) 18:32:51
>>228
飾られた『流星刀』をまじまじと眺める。

    「『美しい』、と思います。

     『鋼』とは違う、『黒曜』の煌めき。
     決して、『殺傷』の為に作られた『凶器』ではない。

     救済を求めて彫られた『仏像』のように、
     超常的な『神秘』を願って、この一振りが生まれたのでしょうね」

純粋な『感想』ではあるが、かの寒村にて出会った『石像』、
その存在を知らずしては、決して出てこなかった言葉だ。

    「『天』から降りたという『現象』そのものが、
     この『隕鉄』を特別な何かに変えた、そう思います。

     『月の石』はメディアによる『ブーム』の産物ですが、
     もっと強い『熱意』を込める何かがなければ、
     『刀匠』の方も、わざわざ『隕鉄』を加工しようなど、到底思わないはず」

235黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/06/16(日) 18:51:34
>>232
「写真で見るぶんには……ちゃんとお昼らしく青空ですね……」

校舎から出てきた生徒を見る。

236ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/06/16(日) 22:07:40
>>232

「何か、最近変わったことはありませんでしたか?」

店主に問う。

237『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/18(火) 00:01:53
>>233(小石川)

単に『森』が広がっているだけで、分かりやすい印を探すのは難しいが、
比較的近くに……『送電塔』が見える。あれを目印にしてもいいだろう。
大きさはそれほどでもない。車は通れるくらい・・・ではないだろうか?
周囲の状況については、繰り返すようだが『単に森』と言ってよさそうだ。
木々の影に何かがあってもおかしくはないが、ここからでは見えないだろう。

また――――ロータリーはさすがに見えない。
方角を把握していても『建物』などに遮られるし、
何より距離がそれなりにある。少なくとも人間が見える距離ではない。

「森林浴デートって感じですか〜〜〜、それも悪くない、ですねえ〜〜〜ッ・・・!」

          ニィィ…

「いや、むしろすごくイイ。『ミラーハウス』で迷いまくるなんかよりね。
 ……あ〜、もちろん実は興味あるとかでしたら、そっちからでもいいですけど〜〜〜ッ」

「…………森のほうが『興味深い』って感じの顔、してますもんね〜〜〜?」

微笑みに応えるかのように、緑里の笑みも深まる。
彼も歪みが見えていて、興味があるのか――――それとも『役得』でも狙っているのか?

                 ・・・やはり真意は読めないが、同行は出来そうだ。

>>234(宗海)

視線を吸い込む――――と形容しても言い過ぎではない程度に、『それ』は印象的だ。
出雲も、宗海の横に立ってそれに向ける視線には『熱』が感じられる。

「………………なるほど、ッスね」

           ズ ズ

「確かに、美しい。『魔性』ッスよ…………この刀はね」

                ズ ズ

「普通の『隕鉄』で刀を作る――――ってのは、相当難しいらしいッス。
 刀工が扱う鋼とはまるで性質が違うし、『刀の形』にするのさえ一苦労。
 だから、他で現存してる『流星刀』ってのは、『鋼入り』の混ぜモンなんス」

         「でも」

「こいつは違う――――『純粋な隕鉄』。何も合わせていない、隕鉄だけで作られた『刃』」

               「それは、『隕鉄』自身が望んだ形だった――――と。
                 これを鍛えた『刀工』は、言い残していたそうッス。
                  『夢十夜』の『仁王』が埋まった木みてェーに、
                    隕鉄自体が『刃』の形に刀工を導いた……なんてね」

         スゥ

出雲の指先が、展示の横の壁に備えられた『解説文』を指す。
例え話や言い回しはともかくとして、彼の語ったような内容が、書かれている。

「…………なんてのは、ここに書いてることッスけどね。
 『昔の人』の言ってることで、それが本当かなんてのは分からない……けど、この『刃と鞘』が、
 『道楽』や『流行』だけで作られたものじゃあないのは間違いない。武器でもない。コレは、『そういうのじゃあない』」

              「これはきっと……『儀式』のための刃ッス。
               まさに人間が、『神秘』に足を踏み入れるためのね」

                ズ  ズ
                                『カッ』
                          『チッ』

「…………………心当たり、あるッスか? 『隕石』が人間にもたらす、『熱意』ってヤツに」

そして・・・その指、その腕には、に『赤い外骨格』が螺旋状に巻き付いた、『豪腕』が重なっている。

238『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/18(火) 00:02:24
>>235(黒峰)

『笹井』:
「一応言っとくと、あたしにはこの写真と同じように見えてるから。
 雲の位置とかも同じだし……あんたも空の色以外は普通に見えてるのよね?」

写真の空と黒峰の見る空で違うのは『色』だけだ。
薄雲のかかり方や、鳥などがいない点、相違点は見いだせない。

『女子生徒』:
「どうも、どうも……こんにちは。校内見学の方ですよね?
 それにしては空ばかり眺められて、いるようですケド……」

       「それに……ねえ、なんだか……面白い話をしてらっしゃいませんか!?」 

生徒は、やや灰色がかった髪の少女だ。
片腕には『報道部』の腕章がある。言葉のイメージ通り耳聡いのか、興味津々といった様子で寄ってきた。

>>236(ヨロズ)

『店主』:
「変わった……そうねぇ、特に思いつかないけれどねえ……
 ああ。今日は時季でもないのに観光の方が多いみたいで嬉しいですけれどねえ。
 それ以外だと、特には思いつきませんけれど……ねえ?」

商売としてはありがたい話なのだろうが、『意味』があるのかは分からない。

具体的に『どんなこと』があったのか知りたい、という目星があれば、
より情報は引き出しやすくなるかもしれないが・・・
とはいえ、この店主が核心に迫るような情報を知っているとも限らない。

『大丸』:
「とりあえず、これいただきます。ヨロズさんも食べましょ」

『小角』:
「うむ……甘いものを食べれば思考が冴えるかもしれない。いただきます」

『仲真』:
「あっ、いただきま〜〜〜す」

ともかく三名は甘味を食べ始める。これを食べ終えたらどうするか・・・まだ時間はある。
他の店で聞き込むか、この店でさらに情報を深く掘るか、何か別の場所に行ってみるか。
あるいは室内遊戯の面々と、緩やかな時間の経過に身を任せるのも一つの手なのかもしれない。
現状、目に見えての異変は赤い空だけだが、時間や場所が違えば『何かある』可能性はある。

・・・店の外をちょうど例の『別の女子三人』が横切っていった。天雨はいない。
それぞれ『饅頭』のようなものや袋などを持って歩いており、どこか別の場所で食べるつもりなのだろう。

239小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/06/18(火) 16:22:58
>>237

緑里の考えは読めなかった。
分かりやすいように見えて、掴み所がない。
そんな印象を受ける人物だと感じる。

  「ええ……おっしゃる通りです」

  「よく、お分かりになりますね……」

無理に否定せず、彼に話を合わせることにした。
実際、森の方が気になっているのは確かなのだから。
彼の方から言い出してくれたのは、却って良かったかもしれない。

  「――先程も私の考えを言い当てられたでしょう」

緑里に同行してもらうのは、彼を一人にしないためだけではない。
『歪み』に対する彼の様子を見るのも、目的の内に含んでいる。
近くで見れば、また違った反応がないとも限らない。

  「『物足りないようだ』……と」

この『異変』の原因が『内部』にある可能性も、完全には否定できない。
それが緑里だという証拠はないが、そうではないという根拠もない。
少なくとも、今のところは。

  「……鋭い観察力をお持ちなのですね」

『観覧車』を降りたら、まず『遊園地』から出ることにする。
森まで歩いて行けそうなら、徒歩で入り口付近まで移動する。
距離が遠い場合はタクシーを探し、それに乗って森の入り口まで進みたい。

240黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/06/19(水) 19:15:37
>>238
「そうですね……空以外は、ごく普通に見えます……」

>「どうも、どうも……こんにちは。校内見学の方ですよね?
> それにしては空ばかり眺められて、いるようですケド……」

>       「それに……ねえ、なんだか……面白い話をしてらっしゃいませんか!?」 

「……ええと、はい、私達は見学者ですが……あなたは……?」

あなたは? と言っても腕章からして報道部員なのだろうけど。

241宗海『エトセトラ』:2019/06/19(水) 22:57:22
>>237
>「こいつは違う――――『純粋な隕鉄』。
> 何も合わせていない、隕鉄だけで作られた『刃』」

    「でしたら、この『流星刀』は、純度100%のミステリー」

    「……『チャンドラヴァルマンの鉄柱』もビックリね。
     『ダマスカス鋼』のように、失われた『技術』なのか、
     それとも、与り知らぬ『超自然』に導かれたのか――――」

『出雲』の言葉を聞き、傍らに置かれた『説明書き』に視線を走らせ、
何よりも、鎮座する『魔剣』の佇まいに只ならぬ『魅力』を覚え、

                ズ  ズ
                                『カッ』
                          『チッ』

だからこそ、『出雲』から浮き上がる『豪腕』への反応が、遅れたのだ。
浮き上がる赤色の『ヴィジョン』を、確かに視界に留め、思考を巡らせる。

     「……『心当たり』は、あるわ。

      恐らく、私はその『片鱗』を宿している」

額に浮かぶ『汗滴』を指先で拭いながら、黒髪の毛先を手櫛で梳く。
動作に意味はない。何の布石でもない。唯、細く伸びた指間で毛艶を拭う。

     「けれど、私に宿ったのは『熱意』じゃあなかったわ。
      確固たる『柱』よ。かの鉄柱のように、錆び行くことのない『礎』が……」

     「この点から、食い違ってしまったけれど。
      ――――どうなのかしら? 私達、『協力』し合えるの?」

単純な『危害』を加えるならば、郊外の『隕石痕』の方が手っ取り早い。
そして、『不意打ち』であれば既に行っている。……彼の目的はまだ不明だが、
可能性があるとするならば、『隕石』に興味の惹かれた人間を探すこと。

それ即ち、『スタンド使い』を探すことに他ならない。

242『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/21(金) 21:10:47
>>239(小石川)

「だって――――ねえ? 夢中で見てましたも〜ん。あの『森』を、ね?
 観覧車から景色見るときに……な〜んもない『森』見る人って相当森好きでしょ〜!
 ホラ、町のほう見たら屋根がそろいもそろって赤くって綺麗ですよ〜〜〜?」

     「それに〜、ミラーハウスは俺の好みに合わせてくれたわけで、
      でも森には自分から行きたいって言いだしてくれたでしょ〜?
      それなら森のほうを優先したくなるのは、『男のサガ』ってやつですよ〜」

先ほど『言い当てた』件には特に言及がなかったが、
小石川自身表情に出ている可能性を考えていたように、
普通に『顔に出ていた』のを見られたのかもしれない。
それだけ顔をじろじろ見ているのは、男もとい『ナンパ男』のサガだろうか。

           ゴウン
                   ゴウン

                        シューー

観覧車はやがて地上に戻り、件のスタッフらしき少女が扉を開けた。

「それじゃ〜〜〜行きましょっか、『森』」

距離感は完全には把握できかねるが、『タクシー』を探す時間と『歩く時間』を考えれば、
それほど大きな差はないだろう――――徒歩で移動し始め、しばらくすると『木々』が見えてくる。

              オ   オ    オ    

  
                     『ザワ』  『ザワ…』

風で葉が揺れる音が聞こえる。この奥地に『歪み』があるはずだ――――幸い、地面はある程度整備されている。

>>240(黒峰)

『少女』:
「エエ、申し遅れました……鏡ヶ丘学園、報道部の者です!」

            ペコ…

「見学に来られた方には、よく『取材』を申し入れておりまして。
 それにお二人、地元民でもないでしょう? 興味深い話が聴けそうです!
 ・・・それに、それを抜きにしても『ユーモア』のある話をしてるじゃあないですか?」

      クイ

            「『空が赤く見える』――――とか?
             ねえ、それ、詳しく聞かせてくれません?」

少女は指を空に向ける。彼女にも赤く見えているなら、もう少し慌ててもよさそうなものだ。

>>241(宗海)

『出雲』:
「いずれにせよ――――『オーパーツ』ッスね。
 この世には、存在しえないはずの……解明不可能な遺物」

             スッ

「だから、こいつを欲しがるヤツは必ずいる」

髪を梳くしぐさを見て、男の『スタンド』の腕は『ホールドアップ』のような構えを取る。
危害を加えるつもりはない、というサインだろう。だが警戒もしている――――という。

「『柱』に、『礎』・・・つまり『他人に振りかざす為』の物とは考えていない。
 あくまで自分を律するとか、確立するとか、そーいう物として『力』を捉えている。
 もちろん、『自分を貫く』ために力を振るうことは、あるんでしょうけど――――」

                『カッ』 

「いや。良い例えッスね。オレにはきっとそういう答えは出せない」

                     『チッ』

「オレは『協力』し合えると思うっス。いや、むしろ『お願いしたい』」

                  ――― シュン

そして腕のヴィジョンは、その存在感を即座に消失させる。
信用を得られたのは彼の洞察力が優れているからというより、
何か『策』を講ずることなく、『宗海』の誠実な応対によるものだろう。

「試すっていうか、見定めるような真似をしたのを、まずは謝ります。
 ただ……今、この『紅鏡町』に…………『危険』が入り込んでいる。
 そいつらの狙いは、この『流星刀』にある……その『可能性』が高い」

                フゥーーーーーッ ・ ・ ・ 
 
「……自分の目で見たわけじゃないッスから、『可能性』ッスけど。
 この町に来て、隕石に興味を示した人間を『放置』は出来なかった。
 いやまあ、ここまでべったり横について回る気は……なかったんスけどね」

様々な点について、『なぜ』や『どうして』は、今のところ見えて来ないし――――
彼が『正当性』を以て『守る』立場に立っているのかは、分からないところだ。

が、ともかく出雲としては、宗海の『素性』を知らないなりに・・・『協力』の可能性を見出しているようだ。

243宗海『エトセトラ』:2019/06/21(金) 21:57:46
>>242
「『入り込んでいる』、というのは。

 ――――私達の参加している『ミステリーツアー』に、
 『スタンド使い』がいて、『流星刀』を狙っている……」

     「『出雲』さんが言いたいのは、
      そーいう『懸念』かしら。それとも、そーいう『確信』?」

ヴィジョンの『解除』を確認し、ゆっくりと話しかける。
ヨソモノ相手に行き過ぎた『警戒』を抱いた彼が、
たまたま『ビンゴ』を拾った、そういう可能性も否定できない。

   「何かしらの『スタンド能力』による『影響』が、
    私達の乗る『観光バス』の接近と共に進行し、
    『町』への到着と共に、気付かぬように『発揮』された……」

   「それなら、『危険』を察知した貴方が、
    『バス』の到着を待って、『写真』を撮った理由も解るわ」

『目』で見たわけはないなら、他の四感に頼っ『超感覚』。
――――若しくは、『肉眼』ではない『媒介』を用いた『超視覚』。
彼が『写真』を撮った理由は、果たして『観光客』への『チップ』の要求だけだったか。

   「――――私は『久遠宗海』。
    見ての通り、唯の弱々しい『女子高生(モブ)』に過ぎないけれど」

   「猫を噛むだけの『力』は持っているわ。名前は『有象無象(エトセトラ)』」

『流星刀』を狙った『スタンド使い』が本当にいるのなら、
それが飾られた『展示室』は、最も『危険』な場所だ。
だが、彼が『流星刀』を重要視するのであれば、
『破損』のリスクを犯してまで、暴れる可能性は低い。

この場所に陣取って、まずは『出雲』の仔細を確かめる。

244小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/06/22(土) 05:44:37
>>242

普段なら、森の散策は乱れた気持ちを落ち着かせてくれる。
しかし今は、葉が揺れる音を聞いて心なしか緊張を感じた。
この奥には、正体の分からない『歪み』が存在しているのだから。

  「……せっかくですから、少し歩きましょうか」

  「幸い、道は整備されているようですし……」

緑里に声を掛けて、森に続く道を歩き出す。
口には出さないが、目的地は先程の『歪み』。
目印となる『送電塔』を頼りにして、進んでいきたい。

  「『以前の旅行』でも……森の中を歩いたことがありました」

歩きながら、看板の類や伐採の跡など、人の手が入った痕跡を探す。
町の人々にとって、この『森』が『どのような場所なのか』を知る参考にしたかった。
それが分かれば、他の新しい手掛かりを得るための助けになるかもしれない。

  「――『ウソ』という鳥を見たことを覚えています」

本体の目は正面を見つめ、切り離した『目』は引き続き後方付近に気を配る。
機会があれば、『目』を動かして少しだけ緑里の様子を確かめておく。
彼に何らかの危害が及ばないためでもあり、それ以外の理由もあった。

245黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/06/22(土) 21:04:47
>>242
「はあ……。
 ……詳しく、と言われましても……そのまま、『空が赤い』以上のことは……。
 例えばこの街にそういう伝承は……あったりするんでしょうか……?」

246ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/06/23(日) 21:47:11
>>238

「なるほど」
「いつでも観光客がいるわけではないのですね」

そう言いながら店の外を通る3人を目で追っていたが
特に追うことはせず、出されたものに手をつける。

シャクシャク シャクシャク キーン

247『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/24(月) 01:11:57
>>243(宗海)

「それは――――『懸念』ッスね」

「流石に事情を全部ゲロる気は、ないッスけど。……『共に進行』じゃないんス。
 町に別から『危険』が入ってきたのと、あんたらのバスが来たタイミングが近すぎる。
 別から来た危険はあんまりにもいきなりだったんで『正確な位置』までわからなかったんスけど、
 それで警戒してる時に来たあんたらは、バスって目印もあって『察知』することが出来たってワケで」
 
「要するに――――『何かが起きたタイミングで』『普段来ないバスが来た』んス。
 それなら……『何かを起こしたヤツの仲間』がそっちにも紛れてる、としてもおかしくはない」

        「だから、言いがかりみてーッスけど警戒させてもらってました。
          写真はその通りで。どんな人間がいるか、把握しときたかった」

そこまで『バスが来る』のが珍しいのだろうか。神経が過敏すぎるのか。
いずれにせよ、何か確信があるわけではないようだ――――バスについては。

「久遠さん――――と、『その他色々(エトセトラ)』ッスか。
 …………ま、『弱々しい』ってのは話半分で受け取りますよ。
 自分から『弱い』って言い出すスタンド使いは、だいたい『厄介』」

「それにその目。『修羅場』の一つや二つは、潜ってきてそうだ」

            ザッ

「こいつは『イレテ・ユンヌ・フォワ』――――オレの『熱意』」

                   『カチッ』 『カチッ』

全身は見せない――――やはり、腕だけが重なっている。
そして、発現されたばかりのそれはすぐに解除される。
腕しかないスタンドという風でもないので、これも警戒の証だろうか。

「とにかく…………『未知の危険』の狙いは、まず間違いなく『流星刀』。
 この町で悪党に『狙われる』のは――――こいつ、くらいしか思いつかないんでね」

                オ  オ  オ  ・・・

「ここでずっと待ってるのも考えたんですが、出来るならここに来る前に敵の正体が掴みたい。
 もし敵がここに辿り着いて乱戦になったら、あの刀を守れる保証は……あんまりないッスし」

                   「・・・その手段があいにく思いつかないんスけど。
                    『もう片方』から来た連中はもう、分散してるだろうし」

>>244(小石川)

緑里は、『目』の見える範囲で何かをしているような様子はない。
ただ歩いている……大きく広がるポンチョの下に両手を入れ、どこか『蝙蝠』のように。

「いいですよ〜、『森の入り口』だけ見て帰るのも謎ですからね〜〜〜っ」

           ザッ
                  ザッ

道には、『足跡』がある。
森から出てきたであろう人間の足跡だ。

どうやら――――人の出入りは、かなり最近にでも、あるようだ。
反面看板らしい看板は無い。が、道の横に茂る草は刈られている。
おそらく送電塔の整備など、必要最低限の人間だけが使う道なのだろう。

「『森』ね〜、『送電塔』みたいなのさっき見えましたし、
 それ用に整備してるんですかね? 『子供の遊び場』って風ではないですし」

           「『遭難』とかしないように、しないとなァ〜〜〜」

    ザッ   
          ザッ
                ザッ 
                       ザッ ・・・
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜、『ウソ』!」

「なぁ〜〜んでしたっけ、なんか小さい鳥ですよねェ〜?
 バードウォッチング……あんま真剣に、やらなかったんだよなァ。
 昔の彼女が探してたなあ。見せてやりたいとか言ってさ〜〜〜〜ッ」

     「『主水くんウソつきだからちょうどいい』〜〜〜とか言ってェ」

              「か〜〜〜わいい、子だったなあァ〜〜〜〜〜〜」

       ザッ ・ ・ ・

しばらく、歩き続ける――――送電塔は、もう近い。
ふと、足跡が『横道』から出ている箇所が見えた。それより先、道には足跡がない。

        ・・・道の向こう、『送電塔』から来たわけではないのか?
            そしてその方向を見れば、木々のはざまに『歪み』が見える。

248『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/24(月) 01:12:22
>>245(黒峰)

『報道部員』:
「いえいえ、『ファンタジー』じゃありませんから。
 『夕焼け』や『異常気象』ならともかくとして……
 『一部の人』にしか見えない『赤い空』なんて初耳ですよ」

『笹井』:
「ああ、異常気象とかでそうなるのは聞いたことあるわ、地震の前兆だっけ。
 これはこのヒトしか見えてないっぽいから、そういうのじゃないだろうけど」

笹井の言っていることは根拠がなさそうだ、ネットの受け売りとかだろう。
ただ実際、『空が赤くなる』現象自体は確認されている――――が。

『報道部員』:
「いえ、その人だけじゃあないんですけど…………ああいえ、詳しくは知らないんですね。
 となると他の人にもあたって見るべきかしらん、『情報は足で稼げ』と言うことだし……」

                 ブツ  ブツ

「ちなみに『赤い空』を見たって人、一応確認ですけど『バスの中に他にいました』?」

                               ・ ・ ・ ?

>>246(ヨロズ)

「そうですねぇ、大した観光名所があるわけでもないですもの……
 そのために町を真っ赤にしたりしたけれど、それもねえ。
 見た目だけ変えたって、そう何度も人が来てくれる程じゃあ、ねえ」

                 キャイ
                   キャイ

外の三人の会話は聞こえては来ないが、
主に一人が盛り上がっており、かしましい様子だった。
逆に内一人はまるでつられて盛り上がる様子もなさそうに、
気がかりな視線を空に向け・・・他二人と共にそのまま見えない所へ歩き去った。

――――もしかすると彼女も『赤い空』が見えるのかもしれない。
だからどう、というわけではないが、協力の可能性はあるし、
逆の言い方をすれば『放っておいても何か貢献してくれる』可能性もある。

「特に若い子はね……景色よりレジャーのほうがお好きでしょう?
 地元の子だって、あえてこういうところには来てくれませんし。
 最近はコンビニなんかで、お菓子もいくらでも買えますからねえ。
 お嬢ちゃんたちみたいな年頃の子は、本当に、久しぶりのお客さんだわ」

            ニコォ…

「お茶、おかわりもできますから。ゆっくりしていってちょうだいねえ」

旅情を味わうにはいい店かもしれない。小角らもしばし甘味に集中している。
ヨロズのほうで何か行動の方針――――バスに戻る以外にあるなら、今言い出せば間に合うだろう。

逆に何も言わないなら、もうじき食べ終わるであろう彼女らに合わせ、あとはバスに戻るだけになる。

249小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/06/24(月) 17:01:40
>>247

今の場合、送電塔は単なる目印に過ぎない。
あくまでも目的は、『歪み』の正体を確かめること。
だから、どうしても『横道』に入る必要がある。

  「……今、ご覧になりましたか?」

  「向こうの方で、『小さな鳥』が見えたのですが……」

その場で足を止めて、『横道』に視線を向ける。
『森』の中に鳥がいるのは、ごく自然なこと。
もちろん、それは『この場所』にも当てはまるだろう。

  「もしかすると……『ウソ』かもしれません」

  「――行ってみませんか?」

静かに振り返り、緑里に微笑み掛ける。
『鳥が見えた』というのは、本当のことではない。
彼に言った言葉は、私の『嘘』だった。

250黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/06/24(月) 23:50:27
>>248
「……。
 何人か……『いました』。
 ……伝承は無くとも……なにか気になることでも……?」

単なる『記事になるかもしれないから食いついてみた』、というふうではないような気がする……。

251宗海『エトセトラ』:2019/06/26(水) 20:34:26
>>247
「『敵の正体』を掴む。
 『流星刀』を護る。

  ――――大丈夫、『策』ならあるわ」

『ショーケース』に付属する『センサー』、
周囲に『監視カメラ』の有無を確認する。
また、この展示室は『扉』を閉ざせば『密室』になるか、確認したい。

『出雲』の傍へと近づき、耳打ちをする。

    「――――『流星刀』、盗んじゃいましょう。
     『ターゲット』が消失すれば、敵は必ず『手掛かり』を探す」

    「当然でしょう? 世界に一つしかない『隕鉄刀』なのよ。
     それを『盗人』から『盗み返す』だけで、簡単に手に入るのだから。
     限られた『ツアー』の中で動くのなら、絶好の『隙』になる」

    「敵が動かなければ、その程度の『熱意』ということよ。
     後でコッソリと返して、知らんぷりすれば心配ないわ」

『ハンドバック』に手を入れ、『エトセトラA』を発現。
『双眼鏡』を噛み削らせ、『真っ二つ』にしてバッグから取り出す。

    「私の『エトセトラ』なら、
     『ショーケース』も『飴玉』と一緒。
     この『密室』の外から『破り取れる』わ」

『共犯』の示唆によって自身のスタンド能力を明かす理由を作り、
それは『イレテ・ユンヌ・フォワ』の詳細を語らせる切欠となる。
何より、『ショーケース』を静かに破れるという『結果』が、
計画そのものへの『説得力』を高めるだろう。

    「スタンド使いに『共謀罪』はないのよ。
     つまりは『やる』か『やらない』か。
     それとも、『立ち聞き』で終わらせる気?」

最悪、『失敗』したとしても『未遂』の犯行は町内に伝わる。
そうなればどの道、『犯人』は黙ってはいられないだろう。

252『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/27(木) 23:21:57
>>249(小石川)

「……いや? 見てなかったですねェ〜〜〜。良いですよ、行きましょうか!」

              「『こっち』ですよねえ〜?」
 
      ガササッ

           ガサッ

「『ウソ』でもなんでも〜、
 こういう『探検』みたいなの『イイ』ですよね〜ッ」

   ザッ ・・・

「『順路』をめぐるのだけが、旅じゃあないってゆ〜か? これも『スリル』かな〜」

草木をかき分け、横道に入る。

                     『ザザッ』 

木や地面はごく普通にそこにあり、見える光景も本当に、特に違和感はない。
だからこそ、ただそこにある『空間のゆがみ』としか言えない何かが際立っている。

    『ガガガッ』

                  オ       『ガガ』
                       オ   
                            オ

       「う…………」

    オ               「ウ……ぐ…………」

            オ   
                  オ

その光景が何を意味するのか――――

『緑里』:
「………………………………………」

空間に開いた『穴』を中心に、さながら前衛芸術のように『罅われ』『ねじれ』た森の一角。
その穴の向こうは――――『霧』が広がる峠。かすかに覗くその空の色は、透き通るような『空色』の空。

                       ・・・そして、どこかから微かに聞こえるうめき声。

>>250(黒峰)

『報道部員』:
「ああやっぱり、私の聞き違えじゃあなかったんですね。
 まあ……『気になる事』と言いますか、これは『特ダネ』ですけどね。
 私しかおそらく掴んでいない情報なんですが…………内緒ですよ?」

         スゥーー ・・・

もったいぶるように言葉をためる少女。
そして辺りを少し見まわし、誰もいないのを見てから・・・口を開いた。

「伝承どころかね―――――『今日外から来た人』だけなんですよ。
 この町で『赤い空』の話をしてるのは、ね。
 こんな偶然ってあります? 私は、ないと思いますよ……!」

彼女がどのようにしてそれを知ったのかも謎ではあったが、
それ以上に『奇妙』な現象・・・それでは赤く染まる『紅鏡町』を見る人間はあまりに限られる。

なぜ? どうして? どういう目的で――――あるいは『事故』で、そうなっているのか。
 
「で、見えてる人に何か共通点があるのかな〜、と思いまして。
 ちなみに、『どんな人』だったかとか、お分かりになられます?」

『笹井』:
「……どんなやつらだっけ、騒いでたの。あたしあんまり覚えてないわ。覚えてる?」

253『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/27(木) 23:33:08
>>251(宗海)

「――――策?」

ショーケースにセンサーは、少なくとも見当たる限りではない。予算が無いのだろうか?
それとも『価値』が真に理解されていないのか。一応監視カメラは、天井の隅に存在する。

また、展示室を密室にするのは不可能ではないが、あまり現実的ではなさそうだ。
確かに扉はあり、閉じる事も出来るだろうが現在は解放されっぱなしだし――――
なにせ、他の展示品もある――――幸い客こそ他にはいないが、それなりに広い空間で、
外には学芸員などもいた。もし仮に閉じたとしてすぐに開かれるなりする可能性は高い。

「いやッ、それは――――――いや、いやいや」

ともかく。宗海の囁きに、出雲は驚愕の表情を見せる。

「『盗む』ッて」     「・・・『おれら』で?」

「そりゃ――――まあそりゃあ、確かに、いい案、ッスけど。
 未知の敵相手にここで待ち構えてるよりは、こっちから動く方が良い、ってのは。
 それにその能力なら確かに、間違いなく『盗み出す』事も……」

       「いやでも」       「しかし、ッス、よ」
  
                         「…………」

             「…………いや」

      「おれの」

双眼鏡に、視線が落とされる。

「おれの――――『イレテ・ユンヌ・フォア』は」

          ズギュルル
                ッ

                    『カチッ』

「作り出した『時計の針』――――――を突き刺した、魂の無い存在を『止められる』」

       『コチッ』

発現した腕、その手に現れる『ねじれた針』は、なるほど『長針』のようにも見える。
宗海の話術、示した『結果』が、彼の口を開かせる。能力の全貌では、無いのだろうが。
少なくとも、宗海がしたように『試して見せてくれる』様子はないようだった。

・・・だが、出雲の表情には『出し惜しみ』は無い。『本心の熱意』を帯びているようだった。

「…………悩んでる時間は、惜しい。『やりましょう』――――その前に一つだけ聞きたい」 

                 「『謀(はかりごと)を共にする』のを越えて、
                  そこまで協力してくれるのはすごォ〜くありがたい。
                  『共犯』になる――――その『対価』は? 何か、『望み』でもあるんスか?」

254小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/06/28(金) 00:52:20
>>252

思わず声を上げてしまうことを堪え、その場に立ち尽くす。
遠目から見ていても、それが異様な光景であることは分かった。
近くで確かめたことで、その『異常さ』が一層強烈に感じられる。

  「……申し訳ありません」

  「どうやら『小鳥』を見失ってしまったようです……」

努めて平静と変わらない声色を意識して、緑里に呼び掛ける。
それによって、彼の反応を確かめたい。
ここまで目立った反応を見せなかった彼だが、念のために確認する。

  「もしかすると……『見えにくい場所』にいるのかもしれません」

『穴』に向かって歩いていき、五メートルほど手前で立ち止まる。
『向こうの景色』を見ると、この『穴』の奥が『現実の世界』である可能性が考えられる。
おそらくは正常な色であろう『空色の空』が、それを裏付けている。

  「――とても小さな鳥でしたから……」

『呻き声』が聞こえていない風を装いながら、辺りに視線を巡らせて緑里の注意を引く。
その間に、切り離し済みの『目』を操作する。
後頭部から背中、背中から脚を通って、地面に下ろしたい。

  「ああ――」

『森の中の横道』なら、地面には草が生い茂っているだろう。
それを物陰として利用すれば、緑里が視線を下に向けたとしても気付かれにくいはず。
草に隠れながら『目』を『穴』まで進ませ、そのまま『通過』を試みる。

  ――ここに『誰か』がいる……。

  「……『鳴き声』で分かるかもしれませんね」

『呻き声』が人のものだとすれば、『声の主』がいるはず。
声に耳を澄まし、それが聞こえてくる方向を掴みたい。
『助け』を必要としている人なのか、それとも――。

255小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/06/28(金) 01:01:03
>>254

『穴』が空中にあるなら、四メートルほど手前で立ち止まる。
そこから一旦『目』を地面に下ろして進ませ、自分の身体の陰で『穴』に飛び込ませたい。

256黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/06/29(土) 19:15:11
>>252
「……どんな……と、言われましても……。
 ええと……女性が多かった? ……ような……」

記憶を手繰り寄せながら。

257宗海『エトセトラ』:2019/06/30(日) 17:34:04
>>253
>「おれの――――『イレテ・ユンヌ・フォア』は」

>「作り出した『時計の針』――――――を突き刺した、魂の無い存在を『止められる』」

    「――――『決定』ね」

『防犯センサー』が存在しない理由は納得できる。
『監視カメラ』がある上、展示規模が小さければ『有人警備』で事足りる。
何より、簡単な悪戯で『誤作動』を起こすセンサーは、『学校』と相性が悪い。

    「その針、『投げられる』?

     狙いは『監視カメラ』よ。
     私達は部屋の外に退避し、『監視カメラ』の時間を止める。
     そうすれば、私達が『盗み』を働く間も、『無人空間』を中継し続ける」

    「少なくとも、『レンズ』に縛ってスタンド能力を行使すれば、
     『電子機構を活かしたまま』、『レンズ』だけが無人空間を映し続ける」

『ショーケース』の構造を確認する。
台座部分に『収納スペース』などはないだろうか。

    「今のところ、『望み』はないわ。
     きっと、貴方が叶えるには『大きすぎる』から。

     貴方が何がなんでも『流星刀』を手に入れようとするなら、
     その『スタンド能力』を利用して、容易く奪い取っているはず」

ある種の『隕石』が『スタンド能力』を目覚めさせる。
限られた者のみが知る『情報』を知り、『悪意』があるのなら、
既に得た『スタンド能力』を以て、実力を行使しているはずだ。

    「――――そうしていないのは、悪事を働く『人間』ではないからよ。
     だから、この『流星刀』を貴方に預ける、――――そういう話、ってだけ」

ニコリを微笑むと、『出雲』の袖を掴んで、引っ張る。
外へと退出するように、促した。

258『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/07/01(月) 23:55:06
>>254(小石川)

           「あ」

「ああーーっ、いや、いいんですよぉ〜っ。
 鳥は見失いやすいもんですしねえ。
 大人しくしてる鳥が見たいなら動物園でいいんですし〜?」

緑里は動揺している…………ように思える。
その感情は決定的ではない。だが、『なぜ決定的でない』のか。
何もない人間に、『動揺していることを隠したがる理由』があるのか?

      スゥーーーー ・ ・ ・

草陰を抜ける目は、そのまま『空間の穴』を抜けて『外』に出る。
冷たい空気の感覚は小石川が立つ森の中と地続きだったが、
やはりその空は『空色』――正常な空だ。通過に抵抗もない。

            そして・・・

 「ぐ…………」

         「…………?」

「う…………だ、誰か…………いる、のか?」

声は、歪みの外から聞こえるのが分かる。
つまり・・・音についても、物体と同じく通過出来るようだ。

この歪みを超えるか・・・それとも、超えずに何とかして外の声と接触するか。

>>255(黒峰)

『報道部員』:
「なるほど、女性ですか………………確かに。
 …………『赤い空』の話を私が聴いたのも、
 ほとんどは女性でした。全員ではないですけど」

得心したような様子で頷く、報道部の少女。
懐から取り出したメモ帳に何事かを書き込み、
穏やかな笑みを浮かべて小さく一礼した。

「……さて。私は他の人にも話を聞きに行こうと思います。
 『情報は足で稼げ』――どんな便利な道具を持ってても、それが鉄則」

    スッ…

        『ピョコッ』              

「――――それでは、校内見学をお楽しみくださいね」

そして・・・校門の方へと歩を進めるべく動き出したその足。
彼女が踏んでいた地面に『花』のような物が咲いている。
ずっと踏みっぱなしだったのだろうか? それにしては元気なものだ・・・

『笹井』:
「どーする? 学校の中もっと見て回る? 帰る?
 集合時間まで……まーそんなに余裕はないけど、
 さすがに広いっても学校の中見るくらいはいけるよね」

259『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/07/01(月) 23:55:32
>>256(宗海)

宗海の言葉にやや考える様子を見せる出雲。その間にショーケースの構造は調べられた。
台座部分には引き出し式の収納が存在する。何に使うのかは分からないが、
理由があると言うよりは、『収納付きの台』を流用しただけかもしれない。

・・・とはいえ当然というか『鍵』は掛かっているようだし、
現在使われているのかも不明――つまり鍵の有無も不明だが、
宗海には『マスターキー』がある。そこは問題あるまい。

「――そうスね。その作戦通りの事は、出来ますよ。
 カメラの機能を保たせたまま、リアルタイムの録画を止める。
 ただ、カメラの『時間を止めてる』ってわけじゃあないッスから・・・
 もしアドリブで何かやるなら、そこんとこはヨロシクって事で」

時計の針という形状が招いた誤解だが、言い方にはやや含みが伺える。
時計。能力の『外見』には『無意味』なものも珍しくはないが・・・
類推するには、『場数』と『推理』に長けた宗海と言えど材料は足りなそうだ。

        スタ   スタ

「そ、ッスか。ま、おれは確かにそうそう大それた事が出来る男でもない。
 それに・・・きっと、たぶん、『善人』なんかでもない。
 ――せめて、その『信用』にはしっかり答えるくらいは、させてもらうッスけど」

袖を引かれた出雲は、スタンドに『針』を固く握らせ、
促されるままに外に出る。その表情から感情は読みづらいが、
少なくとも信任を口にした宗海への悪意は感じない。喜びや安堵とも、違うようだが。

「『イレテ・ユンヌ・フォア』」

    グググッ

        「――もう後戻りは出来ないッスよ」

           ヒュ ォォッ

そしてスタンドの腕が、さながら弩の如く引き絞られ・・・投擲のフォームに入る。

今ならギリギリ止められる。何か最終確認があるのなら、今だ。
逆に止めないのであれば、『針』は次の瞬間には監視カメラを射抜いているだろう。

260小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/07/02(火) 04:53:01
>>258

目の前の『歪み』も『赤い空』も、どちらも写真には写らなかった。
そして、『赤い空』は一般人には見えないらしい。
それらを考え合わせると、『歪み』もスタンド使いだけに見えていると思える。

  「ええ――」

  「でも……まだ近くにいるような気がします」

もし自分の考えている前提が正しいなら、一般人が『歪み』を前にして驚くことはない。
動揺する者がいるとすれば、『それが見える人』だけなのだから。
彼には――緑里の目には、どのような景色が見えているのだろう。

  「この辺りを少し探してみたいのですが……」

  「緑里さんは『あちらの方』を見てきて頂けませんか?」

そう言って、ここに来るまで通ってきた『横道』の方向に視線を向ける。
緑里の真意については、まだ分からない部分が多い。
だから、今は深い追及をすることは控える。

  「最初に見た辺りにいるのを見落としていたのかもしれません」

  「ここで見当たらなければ……私も向こうへ戻るつもりです」

ひとまず緑里と離れ、一人になりたい。
木に止まる小鳥を探すように辺りを見渡しながら、彼の姿が十分に遠ざかるのを待つ。
それから、『歪み』の方へ足を進める。

  「はい――私は『ここ』にいます」

緑里に聞こえないように、声を落として『歪みの外』に声を掛ける。
また、ポケットに入れていた『耳』を操作し、『目』と同じく『歪みの外』へ進ませる。
草陰を這わせ、それらが『声の主』に見えないように注意を払う。

  「……『あなた』は、どなたですか?」

  「もし何かお手伝い出来ることがあれば……おっしゃって下さい」

『声の主』の状況を知るために、『歪み』を通して言葉を送る。
そして、『耳』で詳しい方向を探り、その方向にいるであろう『声の主』を目視確認したい。
言葉で伝えられる状況と、実際の様子に食い違いがないかどうかを知るために。


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