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【ミ】『忘れじの瑕、コメットテイル』

219『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/06(木) 23:09:23
>>216(ヨロズ)

               ストンッ

席に着いたヨロズ。大丸はすでに怪訝そうな表情を緩めていたが、
小角については眉間にしわを寄せ、考え込むようなポーズを見せていた。

『仲真』:
「こ、声がらがらだったねぇ。風邪とか流行ってるのかな……?」

そして仲真は、困惑一色といった表情だ。
何かがおかしい、それはどこか緩い雰囲気の彼女にもわかり始めている。

スマートフォンを確認するが、時間は今までと『地続き』だ。
12時を回っている・・・そして、アンテナが示すのは『圏外』。

『小角』:
「推理するが…………こ、『ここはG県だと思う』」

ぽつり、と小角がつぶやいた。その言葉は『ヨロズ』に向いている気がした。

『小角』:
「わたしや、ヨロズさんが推理したり『口に出す』分には問題はないらしい。
 わたしたちがおかしな状態になっているなら、そこも妨げられそうな気がする。
 そうなるとやはり、『この町』に何かが起きているのではないか……
 あるいは、こ、『この町が何かで起きた町なんじゃないか』と、思えてならない……」

                  ゴクリ

『大丸』:
「異質って言っても……なんか、セットとか演出とかじゃないんすか?
 それに危険っていうのはないでしょ、今時そんなんSNSでいくらでも拡散されるんだし」

『仲真』:
「セットなら……ちょっと大掛かりすぎるかなぁって気はしますけどぉ……」
 
           「あっ、でも、ロッちゃんの言うこともわかるしなぁ……」

小角は言葉と共に、入り口の方――――厳密にはその『空』を見たようだった。
多くを語ろうとしない彼女だが、追随して同じ方角を見た仲真の怪訝そうな顔と、
小角自身の『確信』を帯びたような視線には、何か大きな違いがあるように思える。

・・・『ボーダー・リーヴァー』に異常などはない。スマホそのものにも異常はなさそうに思える。

>>217(宗海)

乗客たちは、女生徒の描く『絵』を見ながら会話しているようだった(>>215
何か芸術に興味でもあるのだろうか? 単なる『交流』の一環なのかもしれないが。

『出雲』:
「えー確か全体が『清月学園』で、『ナントカ等部』が下から上まで。ややこしいッスよね」

笑みを浮かべ、視線を空に走らせる出雲。『星見町』の方角を見ているつもりだろうか。

「あの町は……知り合いが、一応いるんスよ。だから何度か行ってますね。
 ま、この前行ったときはソレじゃなくって、仕事がメインでしたけど。
 あ〜卒業式じゃなくて、もうちょい前っすね。去年の、『学園祭』ってヤツッス」

                  ハハハ

「とにかく被写体の数も多いんで、カメラマンも引く手あまたってところで。
 オレはこの町だけじゃあなくって一応、このあたり一帯が仕事場なんでね、
 フリーでギリギリやってる身分なんで、呼んでくれたなら!ッてすぐ駆け付けましたよ」

そこまでごく最近、というわけでもないようだった。
彼くらいの年になると、『数か月前』までは『最近』だったりするのだろう。

「用意いいスね。それじゃ、行きましょうか――――っと、あそこの二人も『ツアー客』でしたっけ」

               「なんか用とかあるなら、ここで待っときますけど?」
 
宗海の走らせる視線に気づいたのかそう問いかけてきたが、特に必要ないならすぐ歩き出すだろう。


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