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【ミ】『忘れじの瑕、コメットテイル』

108ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/04/15(月) 23:20:57
>>104-105

「…………」キュイーン

窓の外を見て、霧を観察する。


(超常現象でしょうか)
(赤い霧は、全体にかかっているのでしょうか、ね)
(そして、この異音は、何事でしょうか)

分析を続けながら、視線を下げて振り向きシャロとリッカを見る。

「私のデータベースが告げています」
「何かが、起こるかもしれないと」

「ご用心をしてください。ホウムさんも起こした方が良いかもしれません」

そう告げれば、窓へ向き直り周囲の様子を確認する。

109宗海『エトセトラ』:2019/04/15(月) 23:53:00
>>104-105
「……何を、騒いで……」

意識を覚醒させながら、
叫んでいる『天雨』と添乗員に合わせ、
窓の外に出ている『霧』を眺める。

110『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/16(火) 22:32:29
>>106(黒峰)

「夕焼け? 何が? とゆーか、あの女クソうるさいわね。
 どんだけ『霧』が珍しいってのよ。そこまでは珍しくなくない?」

笹井には何も見えていないのか? 騒ぐ②の女に舌打ちしている。
時計を見る……時間が変化した様子はない。『午前11時頃』だ。

音は――――耳に響くはっきりした音という風でもない。
霧に包まれた窓の外、その全体から聞こえるような、
はっきりとしない感覚だ。それ自体が異常の元、とは思えない。

>>107(小石川)

「――――『映画』でなら見たことはありましたけれど、
 それより貴女には見えていますのね!? この『赤い霧』!」

          「明らかに異常ですわ」

   「とはいえ」

             スッ

天雨はスマートフォンを取り出し、
カメラを窓の外に向ける。
液晶に移るのは、普通の霧交じりの公道だ。

「私達の目のほうがおかしい、という可能性もあるでしょうし」

           「少なくとも窓の外に異常は見当たりませんわ。
            もちろん『霧が赤いこと』以外で、だけれど」

先ほどの焦りを抑え込むように、天雨は平静の表情を作っている。

>>108(ヨロズ)


「で、でーたべーす? なんだかその、わかんないですけどぉ」

            「ホーちゃん、ホーちゃん起きて、
             ヨロズさんが何かあるんだってぇ」

         ユサユサ

「んん、な、なんだ……なんだね……」

仲真は小角を起こそうとしている。
大丸は何言ってんだ?って顔で、つられるように窓の外を見た。

ヨロズは赤い霧を観察する――――どこまで広がっているのかは知らないが、
バスの前側方向は完全に赤いし、その中にバスが進んでいるため、
後ろもだんだん赤い霧に覆われて行っている、といった状態だ。

そうではあるが、バスに損傷が出ているとか、乗客が苦しんでいるとか、
そうした危険な兆候はない――――異音も、『現実』を伴わない感じがする。
身近な例でいうなら、ヨロズが『ボーダー・リーヴァー』を伸ばすとき、
それ自体に意味はないが『シュルル』だの『バシュッ』だの、音が鳴る事がある。

        ・・・ああいう、実体のない『スタンド音』に、近い気がする。

111『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/16(火) 22:32:57
>>109(宗海)

霧・・・今やそれは、『夕焼け』のような赤色に染まり始めていた。
天雨は添乗員に声をかけるのを止め、『③』の女性と話しているのが見える。
同列に座る①の城井は眠っているため、彼にこれがどう見ているのかは不明だ。

突然塗料が混じったような赤ではない。窓が汚れている、という様子でもない。
かといって、バスの中に入り込んでくるとか、車体を削り取っているとか、血の匂いとか、
そのようなあからさまな危険性も見えない・・・変な言い方だが『普通の異常気象』ともとれる。

>全体

天雨が食って掛かるのをやめた後、運転手も添乗員も怪訝な様子でそのまま運転を続けている。
ただ、濃霧と言って差し支えのない領域になりつつあるため、走行速度が落ちてはいるが……

            ブ ロ ロ ロ  ・ ・ ・ ・

                         『ボフ……』

                                 ・・・・・・

そのまま走り続けていると――――――霧が、少しずつ、薄くなり始めていく。

      オ
          オ
            ォ
               オ 
                   オ   ォ  

                           オ  ・・・

               ――――――――だが依然、『赤い霧』だ。

そして霧の間から除く、『空』もまた、薄く赤みがかっている。夕焼けのフィルタをかけられたかのように。

                                  │\
      ┌────────────────┘  \
      │     この先 .:.:.::         ;:;:;       \
      │     :;:; :;:;:;:;:;:;:;:   『紅鏡町』      ;:;:;:;:;;:/
      └────────────────┐  /
                                  │/

                                     ・・・『行先看板』だ。『それ以外の行く先はない』。

112小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/04/17(水) 00:11:45
>>110
>>111

  「そう――ですね……」

液晶と実際の光景を見比べながら、曖昧な言葉を返す。
この異変に『スタンド』が関わっているとしても、今のところは何も分からない。
もしかすると、何かをするべきかもしれない。
けれど、それが却って良くない結果を招いてしまうことも考えられる。
それを思うと、今は静かに座っていることが最善のように思われた。

  「――『注意』を……していましょう」

  「今できることは、それくらいのようですから……」

  「もし何か気付いたことがあれば、お知らせします……」

声量を抑えた小さな声で、天雨に語りかける。
少なくとも、彼女には見えている。
これから何かが起きてしまった時に、助け合うことができるかもしれない。

  「……『目的地』でしょうか?」

視界に見えた『看板』――ここが『ミステリーツアー』の『目的地』なのだろうか。
いつの間にか、『霧』だけではなく『空』までも赤みを帯びている。
朝に出発して、今は昼前のはず。
『夕方』になるには早すぎる。
この場所そのものが、赤く染められているようにも感じられた。

   ――『赤』……。

外の霧は、血のような赤色ではない。
それでも、『赤い色』から無意識に『血』を連想してしまう自分がいる。
『発作』を抑えるための『自傷』を行う度に目にしている、馴染み深い色。
自分の腕を伝う『赤色』を見つめていると、気持ちを落ち着かせることができる。
けれど、外を包んでいる『赤い色』を眺めていても、不安な思いは消えなかった。

113黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/04/17(水) 20:24:53
>>110-111
「……」

(気づいてない……?
 ……まさか……スタンド……?)

「……あ、いま看板が……。
 『紅鏡町』って……書いてあったような……。
 ……ツアーの目的地でしょうか……?
 聞いたことない、地名ですけど……」

看板に反応した人はいるだろうか?

114宗海『エトセトラ』:2019/04/18(木) 00:14:01
>>110-111
例えば、車窓に『偏光フィルム』を貼り付けたり、
予め準備していた『プロジェクトマッピング』の投影など、
風景を『赤色化』させる『人為的手段』は存在する。

    「まるで、『ヒッチコック』の『マーニー』ね。

     ――――どういう『趣向』で、
     こんな『演出』を仕掛けたのかしら?」

『赤い霧』を眺めながら、ほくそ笑んだ。
『紅鏡町』と書かれた『看板』が、視界の端を過る。

ここが『A県』であれば、
タイムスリップ感覚を愉しめる『歴史的テーマパーク』もある。
そう安くないが、『貸し切り』も可能だったはずだ、と思い返す。

とどのつまり、『久遠宗海』は、
この『異常事態』に、全くの『ノーガード』で挑んでいた。

115ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/04/18(木) 23:52:36
>>110-111

視覚、聴覚より得た情報を整理するヨロズ。

(結局のところ)
(『スタンド能力』に関係する可能性) が高い)

「……このバスの目的地が、本当に予定通りであれば良いのですが」

「『ミステリーツアー』で到着した場所に文句を言うなど、『人間』のする事ではないですし」ギュインッ

首から上だけを動かして後方の3人の方を向く。

「不安を煽ってしまっておいて、本当に申し訳無いのですが」
「今の所は、成り行きをに従うしか無いようです」

「行くしかありませんね」
「『紅鏡町』へ」ギュインッ

また窓の外へ注目する。

116『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/20(土) 08:06:14
>>112(小石川)

「――――ええ、『注意』に越したことはございませんわ。
 何か問題が起きるとしても、少なくともこの天雨サトリは予期している。
 それに、貴女もね。これでかなり『不意を打たれる』可能性は下がるでしょう」

危険な事態が起きてもおかしくない、と彼女は考えているようだ。

     「……『紅鏡町』?」

少し思案するような表情で、天雨は看板を見ていた。
じきにバスがそこを通り過ぎ、見えなくなってから。

「……? 聞き覚えのない地名ですわね……ツアーの『仕込み』かしら?」

ありえない話でもないだろうが、天雨自身その言葉には半信半疑の様子だった。
いずれにせよ、赤い世界をバスは走る。天雨の顔色にも、若干の不安の色は感じられた。

>>113(黒峰)

「ウソ、見てなかったわ。『紅鏡町』ぅ〜?
 まあ……こんな田舎の町の名前なんてそりゃ知らないけど、
 どうも『観光名所』に連れて行って貰える風じゃないわね」

           「『町興し』の一環ってとこかしらん」

明確に看板に反応した人間は、②と③の『ロリータ』と『喪服』コンビ。
他は、そうそう露骨な反応を見せているものは見当たらない。
後ろのほうから聞こえてくる声から察するのであれば⑩の『おかっぱ』の少女もか?

>>114(宗海)

あくまで『ミステリーツアー』――――その前提の範疇でも、
このような異常事態を引き起こすことは、決して不可能ではない。
赤い霧の世界も、謎めいた看板も、すべて『お楽しみ』の謎と思えば、
何も警戒する理由はない。『愉しむ』のが、むしろ作法と言える。

「『マーニー』?」

「――――確かに『映画』みたいな『演出』ですね」

         「こうなると、そろそろ目的地かな。
          ずっとこれを続けてはいられないでしょうし」

そういう意味では『宗海』の姿勢は正しいし・・・
この事態にも大げさに慌てている人間など、ほとんどいないようだった。

117『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/20(土) 08:06:28
>>115(ヨロズ)

スタンドによるもの、と断定はできない。
金をかければこの状況を『演出』出来なくはないだろうし、
予想だにしない異常気象、というのはどこにでもあるものだ。
あるいは――――スタンドとは無関係な『不思議』も、あってもおかしくない。

「『紅鏡町』? え、あ、そっすね。成り行きに従うしかないすよね」

「あたし旅行ってあんまりいかないし、どんなところでも楽しみですぅ」

大丸は怪訝そうな顔で、二度に分けてうなずいた。
仲真についてはよくわかっていない様子で笑みを浮かべており・・・

        「なっ」

            「な……なんだ、これは……!?」

  「何って霧だろ。別に普通じゃん」

                    「ふ、普通ではないだろう……!」            

――――小角だけが、その『異様な光景』を見て、固まっている様子に見えた。

窓の外には、相も変わらず赤いフィルタを通した霧の風景と、田舎道が続いている。
なお、赤いのは『霧』や、雲間に見える『空』で、その内に根付くアスファルトや草木などは普通の色だ。

>全体

しばらくすると、霧のほうはほとんど薄まり始めていた。赤いのは――――『空』だけ。

俄かに『謎』の立ち込め始めた旅路だが、深刻視している者はごく少ない。
実際のところ――――特に、何か深刻な事態が起きている、というわけでもない。
が、『何かあるかもしれない』という考えは、『ミステリー』には重要だろう。
実際のところ――――何が、深刻な事態につながるのか、誰にも分らないのだから。

とはいえ、少なくとも今のところ、このバスは『娯楽』を大きく脱線することもない。

            「…………」

                    「矢田さん、ちょっと」

     「? はい?」

運転手が添乗員に声をかけて呼びつけ、何か小声で話している。
見えた限りの表情は、どちらも『疑問』が一番即しているだろう。
客席から運転席は見えづらい。二人して何かを見ているようにも見えた。

            ブロロロロロロ ・ ・ ・

濃霧を警戒して徐行気味に走っていたバスが、霧が薄まるにつれて、速度を取り戻していく。
が、その走行にはどこか迷いが見えた。もちろん事故を起こすような蛇行運転というわけではないが、アクセルを踏み切れないような。

      ・ ・ ・ そして。

                     ・ ・ ・行く先に、『赤い町』が見えてきた。
                          赤く塗りつぶされている、という風ではない。
                          赤色の建物がやけに多い。そういう町が見えてきたのだ。

118小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/04/20(土) 16:46:47
>>116
>>117

ツアー側の用意した『仕込み』というのは、一つの可能性としては考えられた。
実際、以前に参加した旅行も『林間学校』のような趣向で行われていた。
それと同じように、雰囲気作りのための仕掛けと受け取ることもできる。

  「『仕込み』――ですか……」

『看板』なら、あらかじめ準備しておける。
赤色の『建物』が多いというのは、元々そういう場所だと思えば有り得なくはない。
けれど、『空』を赤く染めることができるだろうか。

  「……そうだといいのですが」

『看板』と『町』は『ミステリーツアー』の一部かもしれない。
ただ、少なくとも『赤い空』は『仕込み』の類ではない。
そして『空』が『予定外』なら、『看板』と『町』も予定の範疇ではないかもしれない。

  「――何かあったのでしょうか……?」

運転手と添乗員の様子に視線を向ける。
果たして、これは『予定外』なのだろうか。
普通の旅行とは違って、それが判断しにくい。

  「天雨さん……」

  「こんな所で申し訳ないのですが――あの……驚かせるつもりはありません」

  「……どうか、私の見苦しい振る舞いをお許し下さい」

声を落として天雨に告げてから、座ったままで軽く身を屈める。
床に落ちたものを拾う時のような姿勢だが、何も落としてはいない。
これから行う行動を、他の乗客から見えにくくしたかった。

        スラァァァァァ―――――z_____
                       
自身の左手に、『スーサイド・ライフ』を発現する。
その刃で『左目』を抉り取り、『左耳』を切り落とす。
それから帽子の角度を斜めに変え、切断された箇所が見えないようにしたい。
『スーサイド・ライフ』は、自分の脚に根元まで突き刺しておく。
スカートで隠れる部分に刺しておけば、外から見える心配はないはず。

  「天雨さん――勝手なお願いですが……」

  「運転手さんと添乗員さんの目に留まってしまうかもしれません……」

  「……その際は、お二人の注意を少しだけ引いていただけませんか?」

姿勢を戻し、自分と『同じ』であると予想した天雨に小声で頼む。
そして、『目』と『耳』を運転席方向に移動させる。
自分の席は運転席の後ろだから、移動距離はごく短い。
移動は座席の下を通し、遮蔽物の陰になるようにして進ませたい。
目的は、二人の会話を聞くことと、二人が見ているものを確かめること。

       パーツ
切り離した『部位』は、一般人も含めて全ての人間の目で目撃できる。
目立つ『浮遊』は避けたいが、避けられない場合は、できるだけ物陰を選びたい。
もし誰かに気付かれてしまった時は、騒ぎになる前に解除して消すつもりでいる。

今は、できることはないと思っていた。
しかし、ツアー側の二人の様子が、どうしても気にかかる。
実際に何かが起きた後では遅いかもしれない。

   ――思い過ごしならいいけれど……

そのために、現状を早い内に知っておきたい。
少なくとも『空』は赤いまま。
『異変』は、今も確かに続いているのだから。

119黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/04/21(日) 21:44:19
>>116-117
(反応したからスタンド使い、反応しなかったから非スタンド使い……とは、さすがに早計ですね……)

「……町が見えてきましたね……あそこでしょうか……。
 名前に違わず……ずいぶん赤い町です……」

人の姿は見えるだろうか?

120宗海『エトセトラ』:2019/04/21(日) 23:26:37
>>116-117
「そうでしょうね。

 看板に書かれた『紅鏡町』、
 どんな『町』なのか、楽しみですね……」

『不吉さ』と『好奇心』を覚えながら、
『町』へ到着するまで、窓の外を眺めている。

121ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/04/22(月) 22:57:17
>>117

「……なるほど」

「『紅鏡町』に迷い込んだのか、招かれたのかはわかりませんが」
「あの霧に包まれた時点で、辿り着くのは決まっていたような気がしますね」

独り言のように呟いて、3人の方を振り返る。

「よろしければ、バスを降りた後も一緒に行動させていただけませんか」ウィーン

3人に問う。

122『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/23(火) 21:09:18
>>118(小石川)

仕込み。確かに不可能ではないだろう――――
なにせ、これは『ミステリー』と銘打ったツアーなのだ。
空を赤くするトリックも、もしかしたらあるのかもしれない。

「『ノヴレス・オブリージュ』――――ご存知でして?
 『高貴なるものの責務』とでも言えばいいのかしらね、
 『力ある者』は『力なき者』のために振舞うべき、という事」

        スラァァァァァ―――――z_____
                       
 ザシュッ・・・          

「例え無知な者には見苦しく見えようと、
 それに則った行動は称賛に値し…………!?」

余裕ありげに笑みを浮かべる天雨だったが、
小石川の『スーサイド・ライフ』による『自傷』、
そして浮遊する『左目』と『左目』には冷や汗を垂らす。
屈んだとはいえ、さすがに隣り合った席である天雨には見える。
とはいえ、他の者には見えまい。足に刺した刃も、浮かべた感覚器も。

「……そ、それ、痛くはございませんの?
 ――――いえ、失礼。少々取り乱しました。
 良いでしょう。貴女の頼み、確かに承りましたわ」

               「『10cc』」

       キュイ―ン

手元に『アンティーク調』の如雨露を発現し、軽く掲げて見せる天雨。

「陽動向けの能力ではないけれど――――見せたのは『信用の証』と受け取ってくださいまし」

そして……『耳』と『目』は、運転席の状況を、誤魔化しなくリアルタイムで伝えてくる。

「…………『紅鏡町』。知ってるか?」

             「聞いたことないですね……経路になら、なおさら」

「…………電波は圏外とはいえ、ついさっきまで『ナビ』も機能していた」

             「道を間違えた……? いや間違える余地ないですよね」

「……とりあえず、むやみに走り続けるべきじゃないな。町内で止まれる場所を探す」

             「ですね……幸い旅程は皆さん知りませんし、誤魔化せるかな……」

                     ・・・『よろしくない』状況であっても。これを他人に伝えるか、否か。

123『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/23(火) 21:15:47
>>119(黒峰)

長いバス旅に揺られ寝ている人間もそこそこいるし、
その判断基準はスタンド使いなら考え付く可能性はある。
隠そうと思えば隠せる――――意味があるかはともかく。
逆に、リアクションの激しい人間などは『霧』だけで珍しがっていてもおかしくはない。

「インスタ映えしそォ〜〜〜ッ。あんたインスタやってる?」

ともかく、笹井からは呑気な言葉が返ってきた。

人は……ごく普通の、通行人の姿が見える。
彼らまで赤く染まっているとかはなく、本当に『ただの一般人』のように見える。
衣服や、髪の色、時折手に持っているのが見えるガラケーなども、常識的なカラーだ。

>>120(宗海)

「紅鏡町? 看板――――見逃してたみたい。
 ここが『目的地』ってことですかね、なんだか外国みたい」

「ええ、オシャレそうな雰囲気で楽しみです」

笑みを浮かべる。不吉さは、彼は感じていないのだろうか。

    「……・どこだったかな、白い建物ばっかりの町がある国は」

           スススッ

                 「……あれ、『圏外』?」

タブレットで何げなく検索を掛けようとした刈崎の手は止まり、
仕方ないか――――といった様子で宗海と同じく窓の外を見始めた。赤い町を。

>>121(ヨロズ)

「?? なんか霧と関係あるんすか、この町。
 霧がめっちゃ出るとか? 『ロンドン』みたいな?
 ――――私もあんま星見町から出たことないんで、
 もしこの辺詳しいなら、同行してもらえるのは助かりますけど」

        「あたしもいいですよぉ〜」

大丸は、ヨロズの問いに特に何か迷うでもなく答えた。仲真もそれに続く。
心の底から三人だけで楽しみたいなら『ツアー』に参加はしないだろうし、
それは自然だろう――――だが、小角は何か品定めするようにヨロズを見ている。

          キョロッ

「・・・・・・い、いいだろう。いや、ぜひだ。
 『人手』は、一人でも多いほうがよさそうだからね」

                   キョロッ

       「仕事みたいな言い方すんな」 「人たくさんのほうが楽しいもんねぇ」

それから、大きな鳥のように首を動かし、窓の外とヨロズの顔を繰り返し見比べ答えた。

なお、もう一つ後ろの座席の女子三人はロングヘアの少女以外寝ており、
その起きている少女も『英単語帳』をめくるのに夢中で外は見ていない。
最後尾の『武谷富黎武』とそのツレも、今は半分寝ているらしく反応は不明だ。

>全体

そうしてバスは――――謎めいた『赤色の町』紅鏡町へと、ややゆっくりと入っていく。
乗客のある程度は眠るなどしていたが、起きている者の多くは、その風景に感嘆していた。
チェーン店などは別だが、多くの建物が『赤』の要素を含む、統一感のある町並み。
とはいえ、ちらほらと見える人影はごく普通の町民で、髪が赤いとかそういうのはない。

               ブロロロロロ ・・・

                        ・・・

                            ・・・ 

町の風景には『学校』……のように見える大きな建物や、
遠景に見える、あまり大きくはなさそうな『観覧車』らしき影、
そして、今しがた通過した、少し古びた『商店街』の入り口。

         ブ ロ ロ ロ・・・

――――――――― やがてバスは減速し、『ロータリー』のような場所に、ゆっくりと駐車しようとしている。

                      ・・・一同の『旅』は往路を終え、『本題』に入ろうとしていた。

124黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/04/23(火) 23:45:39
>>123
「……いえ……私はインスタは……やってませんね……」

見える携帯電話はガラケーだけ?
スマホを持った人はいない?

125小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/04/24(水) 18:32:45
>>122
>>123

二人の会話から、現在の状況は概ね理解できた。
乗客に聞かれることを前提としていない所でまで、演技をする必要はない。
これが事実であることは間違いないはず。

  「――……」

しかし、これを闇雲に広めることは躊躇われた。
それをしてしまうと、少なからず混乱を招くだろう。
逆に、今の事態を悪化させてしまうかもしれない。
それに、必ずしも信じてもらえるとは限らない。
これも『演出の一部』だと受け取られる可能性も考えられる。

  「天雨さん――この状況は『予定外』のようです」

  「私たちは、偶然『迷い込んでしまった』のか……」

  「あるいは『引き込まれた』のではないか――と……」

自分が知り得た事実を、隣の天雨だけに小声で伝える。
しばらく他の参加者には伏せておき、あくまで内密に注意を払う。
今の段階では、それが最善のように思われた。

  「……今は、少し様子を見ているつもりです」

  「ここで混乱が起きてしまうと……却って危ないかもしれません」

  「それに、信じてもらえるかどうか――少し心許ないですので……」

バスが停まる直前を見計らい、先程と同じルートで『目』と『耳』を本体の所へ戻す。
戻せたら、目と耳を左右のポケットに分けて入れておく。
『スーサイド・ライフ』自体も、まだ解除しない。

   ――『赤い町』……。

ここに辿り着いたのが、『ミステリーツアー』とは無関係の事態であることは確実。
何が起きるかは分からないし、何が起きても不思議はない。
町の景観を静かに見つめながら、心の中で思った。

126宗海『エトセトラ』:2019/04/25(木) 23:17:58
>>123(GM)
「『世界の車窓から』で見たような……。

 『南洋』だったかしら。
 ……あら、本当に?」

『圏外』と聞き、自身の『スマートフォン』もチェックする。
『霧』の影響か。それともたまたま調子が悪いのか。

    「――――随分と、ギラギラした景観ね。

     ……結構、『予算』が掛かってるのかしら」

『ディズニーランド』でミッキーの耳を付ける程度には、
洒落の解っている『宗海』も、街並みの色彩に驚くあまり、
ついつい『無粋』な言動が飛び出してしまった。

127ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/04/26(金) 00:20:23
>> 123

「ええ、よろしくお願いいたします」ウィーン

3人と会話しながら停車を待つヨロズ。
今のところは、他の乗客に自分から声をかけるつもりはないようだ。

128『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/26(金) 01:13:57
>>124(黒峰)

「なんで? なんでよ、投稿とかしなくてもさぁ〜。
 俳優とか……芸能人のアカウント見たりするじゃん。見ない?」

        「てかあんたテレビとか見るの?
         寝ながら点けてるとかナシでね」

目に見えた範囲ではとりあえず『ガラケー』のようだったが、
誰彼なく携帯を見える位置に持っているわけではないため、
実際のところの『シェア率』は、今のところはよく分からない。
ただ、偶然で済ますには妙に『ガラケーが多い』ような気はした。

>>125(小石川)

図らずも――――というわけでもないが、『予定外』を知ってしまった小石川。
だが、『予定外』の塊であるスタンド使いの自分や『天雨』などはともかく、
他の人間がこのような異常事態を、素直に受け入れてくれるかはあやしいところだ。
伏せておく、という判断は、おそらく正しいものと思われた。

「そう、『予定外』――――好きではない言葉ですけれど、
 この状況を見せられれば、納得するほかにはございませんわね」

平静を装っているのがわかる声色で、
天雨は窓の外の風景を眺めながら答える。

「私も、様子を見るのに賛成ですわ。乗客も『子供』が多いですし、
 『パニック』に陥るよりは『予定通り』を装うほうがいくらか安全でしょう」

目と耳をポケットに入れる様子にやや目を細めつつも、
天雨も小石川の考えに同意しているようだ。とりあえず『協調』出来る。

「・・・『迷い込んだ』なら、まあ、出ればいいとして」

     「『引き込まれた』なら厄介でしょうね。何が目的かにもよるにせよ」

霧の中の奇妙な町、紅鏡町。それが何を齎すのかは謎ばかりだが、『何かある』。
それは間違いない――――とはいえ、赤い街並みと澄んだ空気は旅行先としては悪くない景観だった。

>>126(宗海)

自身の『スマートフォン』も『圏外』のようだ。単純に『電波が悪い』のだろうか?
山中などは今も電波が通じない場所はあるものの、ここは仮に『田舎』だとしても町中だ。

「ギリシャだったか、スペインだったか――――――
 日本にもこういう町があったなら、もっと宣伝してくれればいいのに」

            「それとも、そうですね、全部『セット』なのか……
              だとしたらこの旅の内に堪能し尽くさなくちゃ」

幸いか、『無粋』な言葉にも刈崎は前向きな反応だった。
目が痛いような下品な赤ではないが『奇抜』な情景であるのは間違いない。
町単位でこのような『セット』を作るあたり、相当な『予算』と『やる気』があるのだろうか。
あるいは元からこういう『セット』なのか・・・いずれにせよ、調べるための端末は今は使えない。

>>172(ヨロズ)

他の乗客たちも、ヨロズたちに何か干渉してきたり、割り込んできたりはしない。
寝ているからというのもあるし、座席の制約もある。人間関係で何かあるとしても降りてからだろう。

>全体

              プシュ  ゥゥゥ ――――― ッ ・・・

やがてバスは完全に停車しきり、添乗員の案内で一同は荷物を手に『ロータリー』へと降りていく・・

「大きな荷物ありましたら、え〜……宿泊施設に行くまでバスで預かっておきますよ〜ッ」

眠っていた『ヤス』なども目を擦りながら外に出て、辺りを見渡し始めていた。

                『20人』。

ひとまずは何事もなく、バスに乗っている全員が謎めいた『赤い町』に降り立とうとしている。
何か理由があって残っておきたいとか、少し待ってほしいなら、申し出れば多少は問題ないだろう。

                 ヒュ

                      オ オ オ ・・・

なお、この付近にはあまり人気がない。
バスを泊めたのはそういう理由もあったのかもしれないが・・・

     ザッ

            ザッ

バスを降りた者にはこちらに向けて歩いてくる人影が見える。
黒い髪を覆うように『赤い飛行帽』を被り、カメラを首から提げた若い男性のようだった。

                   「…………」

その陽気そうな表情は、降り立った大所帯にか、別の何かにか、どこか『驚いている』ようにも見える。

129黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/04/26(金) 19:16:59
>>128
「ううん……テレビはあまり……。
 芸能人の知識も……ほとんどありません……」

バスが停まったようなのでとりあえず降りよう。
周囲に今の日時が確認できるようなもの・場所はないか見回す。
コンビニ等でもあれば新聞で日付は確認できそうだが……。

130小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/04/26(金) 21:25:09
>>128

  「――ありがとうございます……」

天雨の方を向いて、軽く頭を下げる。
少なくとも、明確に『協力者』と呼べるのは彼女になるだろう。
これから先どうなるかは分からないが、今の時点ではそうだ。

  「もし何かが起こった時に、私たちの力で対応できればいいのですが……」

スタンド使いだと分かっている人は、もう一人いる。
三人の少女の中の一人。
彼女の能力は知らないが、スタンド使いであることは知っていた。

  「もう一人……私たちと『同じ』方がいます」

  「先程お話した『三人の内の一人』ですが……」

おそらく、彼女も何か普通ではないものを感じてはいるだろう。
ただ、この状況の中で協調できるかは、まだ分からない。
まだ年若い少女に、あまり危険なことをさせたくないという思いもあった。

  「……ともかく、今は出来ることをしましょう」

指示に従い、自分の手荷物を持ってバスから降りた。
そして、一行の最後尾につく。
目的は、周囲に注意を払うこと。

   ――今、私に出来ることは、これぐらい……。

誰かに見られていないことを確認し、『目』を操作してポケットから移動させる。
移動先は、自分の後頭部。
帽子の陰に隠れながら、外を覗き見るような形にしておく。
やや視界が狭くなることは避けられないとしても、ないよりはいい。
これで、自分の『前後』を同時に把握する。

  「――……」

顔に残った右目で男性を見て、その視線をカメラに移す。
そのカメラは、どのようなものだろうか。
こういったものに詳しくはないけれど、少しぐらいなら何か分かるかもしれない。

131宗海『エトセトラ』:2019/04/26(金) 23:27:45
>>128(GM)
『スマートフォン』を振って見たり、
車窓へ向けた結果、『電波』が届かないと理解する。

    「あら、……どうしましょう。

     ――――『電波法』は大丈夫、なのよね?
     ……ちゃんと『許可』があっての『利用』なら良いのけれど」

    「『撮影場』でも使用の許可は、……下りるのかしら」

『劇場』や『コンサート会場』、
果てや公的な『試験場』にも利用されている、
『妨害電波発生装置』の存在に行き当たるのは、自然な思考法だった。

    「それにしても、『邪魔』と『ジャマー』って、

     ――――フフフッ、ちょっと不思議ね」

手荷物だけを持ってバスから降りると、
驚きを示した『飛行帽』の男性へと、視線を向ける。

132『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/28(日) 23:01:01
>>129(黒峰)

「マジ? じゃあネットとかばっかり見てたりするの?
 最近多いらしいじゃん、テレビ見ないでYoutubeって人」

日時がわかるものは、少なくとも今すぐ目に入る範囲にはない。
コンビニは先ほど、バスが町中を回っていた時に見かけたので、
何か心当たりがあるのならば――――それを確かめる事は出来るだろう。

>>130(小石川)

「――――――『スタンド』の能力は人によって大きく違う。
 どのような能力かわからない、それも子供の手を借りるのは、
 あまり望ましくはございませんけれど……覚えてはおきましょう」

「根本的に、私達二人ではどうにでもならないケースもあるでしょうし」

20人だ。町中に味方がいる――――『作れる』可能性はあるが、
少なくとも星見町から今日、このバスで来た『同胞』は『20人』。

「ただ、そうですわ。『出来る事』は出来る限りやりましょう」

              「――――それが『持てる者』の責務ですもの」

イマイチ不確かな戦力であっても、頼る必要は出てくるかもしれない。
彼女も今はバスを降り、『ほかの二人』と……『おかっぱの少女』と共にいる。

             スゥーーーー ・・・

後方のの視界を確保しつつ、男性のカメラを見る。
よくわからない――――というのが正直なところだ。片手で扱えそうなサイズではある。
いわゆる『デジカメ』だろう。それなりに使い込まれた風にも見える。……といったところ。

>>131(宗海)

「『道路』と『ロード』とか――――
 この町、『歩道』までちょっと『赤っぽい』んですね」

言葉通り、ロータリー沿いの歩道は赤レンガのような色合いだ。

「それにしても『連絡』できないのはちょっと困っちゃいますね。
 ネットで検索とかされると、ミステリーに不都合なことはあるんでしょうけど」

        「よいしょっ、と――――それじゃ、降りますか」

バスの外は空気が澄んでいる。さすがは山中、といったところか。

                スタ  スタ

流石にいつまでも付きまとうつもりはないということか、
刈崎は宗海の近くではあるがやや離れた位置で添乗員達の降車を待つ。

飛行帽の男性の表情はそれほど長続きはせず、生来のものらしい陽気な笑みに変わる。

133『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/28(日) 23:03:04
>全体

『矢田』:
「 はぁい、それではですねっ、この、えー、この町がこのツアーの最初の目的地でして! 」

            「 え〜〜〜これからぁ、ですね・・・ 」


『飛行帽』:
「いや〜〜〜〜〜」

と、添乗員の『矢田』はやや迷いがちに言葉を選んでいたが、
彼女もまた『飛行帽の男』に気づき、そしてその『声』に振り向かざるを得ない。


『飛行帽』:
「――――――ここに『バスツアー』ご一向だなんて。珍しいッスね! この時期に!」

           「ホラ、『紅葉の時期』には、よく、来たもん、なんスけど!」

     ニィィ

カメラを手に持ち替え、見知らぬ町に降り立った一同に向ける男性。


『飛行帽』:
「あっ、申し遅れました。皆さん初めまして!
 自分、『フリーカメラマン』の『出雲 明(いずも あきら)』ってものッス」
 
             パシャーーッ

                 「まずは記念に一枚ィッ!」

と、そのまま写真を撮ってしまった。
これには添乗員の『矢田』も面食らった様子で、彼に遠慮がちに詰め寄る。

『矢田』:
「あのぉ〜〜〜ッ、すみません、『記念撮影』とかはこっちで間に合ってますんでぇ〜〜〜」

『出雲』:
「まあまあ、写真ってのは何枚あっても困らないものッスよ! 金とかは、取る気ありませんから!」

もめ事になりそう、といった雰囲気ではないが、必要だと思うなら割って入ってもいいかもしれない。
これを『バスツアーの一環』と考えるなら、彼もまた『仕込み』なのかもしれないし。

特にそういうつもりがないなら、見ていたら見ていたで話はまとまる気はする。
あるいは、暇をつぶすために他の乗客や今まで話していた相手と話していてもいいかもしれないし、
痺れを切らしてこの場所から動き出すのも、まあ、自由ではある。ソワソワしている者はすでにいる。

                         ・・・狭いバスを出た今、真の意味で『何をしてもいい』。

(☆基本的に、その場にいても特に注目されていない・主な行動にかかわっていない人間については描写を省きます。
  どんな会話をしているか知りたい、あるいはどういう様子か知りたい人間がいれば、レス中で指定とそれに必要な行動の描写をお願いします)

134黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/04/29(月) 21:57:30
>>132-133
「……なんでしょう、あの人……」

出雲の様子を見る。

ところで太陽はどれくらいの高さにあるだろうか?

135小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/04/29(月) 22:50:02
>>132
>>133

現時点では、まだ何も起こっていない。
先程の『赤い霧』や『赤い空』を除いては。
そして、今も普通ではない事態である以上、注意を払う事は続ける。

  「――……」

状況を説明する矢田の様子を静かに見守る。
彼女が苦慮しているのが見て取れた。
何かするべきか考えていると、カメラマンを名乗る男性の声が耳に届く。

  「……あの――」

  「『紅葉』……それが『紅鏡町』の『名物』なのでしょうか?」

遠慮を含んだ声色で、出雲に声を掛ける。
まずは、この町の事について知っておきたい。
この出雲という彼は、ある程度は詳しいようだし、話しやすいように思える。

  「もし他にも『名所』などをご存知でしたら、教えていただけませんか?」

  「そのような場所があれば、ぜひ足を運んでみたいと思いますので……」

今は、これが『予定内』であるように振舞うのが最善だと考えていた。
この申し出は、ツアー側に対して助け舟を出すという意味もある。
今が『予定外』であるという事は、まだ伏せておかなければいけない。

136宗海『エトセトラ』:2019/04/29(月) 23:51:54
>>132-133(GM)

>             パシャーーッ

      「ひっ」

突然のシャッター音に驚き、反射的に肩を竦める。
それが突然の撮影だと解れば、ツカツカと『出雲』へ歩み寄る。


      「いきなりの写真撮影なんて、困りましたね。

       ――――それ、『消せます』よね?」

柔和な態度を崩さぬまま、『出雲』へと強く要請する。

137ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/04/30(火) 14:24:50
>>132-133

「失礼、少し『フリーズ』しておりました」
「ええ、ここからはきちんと稼働しますのでご容赦を」

3人に告げながら、スマートフォンを確認。
使用可能か、電波は来ているか、地図は使えるか。

「ともかく、降りましょうか」
「そして、ええと……」

バスを降りながら、添乗員か運転手に集合時間を確認する。


「さて、どうしましょうか、シャロさん、リッカさん、ホウムさん」

「ちなみに、私は『機械』を『操作』するのが得意です」
「具体的には、少し目立つ行動をすれば『出雲』という者が使ったカメラの画像を確認、消去することができるでしょう」

「別に気にしないのであれば、早速、探索を提案します」
「とりあえずは、村役場が妥当ではないでしょうか」ギュインギュインガシャンウィーンプシュー

『駆動音』を鳴らせながら早口で3人に話す。
『ミステリー』は始まったと、ヨロズは解釈している。

138『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/30(火) 23:07:40
>>134(黒峰)

「やばっ、撮られると思ってなかったわ、変な顔で写ってたらどうしよ」

出雲は『外ハネの少女』に詰め寄られ、また『喪服の女』に観光案内をしている。
暴力に訴えるとか暴言を吐くとかそういう様子はない。
とりあえずは様子を見ていても問題ないだろう。

太陽は――――特におかしな高さにはない。『この時間の空ならこれくらい』って感じだ。

>>135(小石川)

「おっ! ご婦人、い〜いとこに目付けますね。
 『紅葉そのものがすごい!』ってわけでもないスけど、
 『赤い町並み』に『紅葉』の景色は結構、評判でしたよ」

         ニィィッ

「他の名所なら――――『日時計広場』はここから近いかな。
 ガッカリ名所、なんていわれることも、なくはないスけど。
 初めて見るなら一回見とくべき、そして撮っとくべきスね!
 あとは、『遊園地』! 小さいですけど色々アトラクションがありましてね」

              「それ以外だとォ〜〜〜ッ」

熱の入ったトークを始める『出雲』。 
小石川に語り掛けるというより、『演説』のような色を帯びた響きだ。

>>136(宗海)

『出雲』:
「――――・・・おっと、失礼、もちろん消せますとも。
 カメラマンとして『望まない』なら『残さない』のはマナー」

ばつが悪そうな顔で、謝罪を返す『出雲』。

                   スッスッ

カメラを操作し、最新写真の『データ削除』を行った。
望むのであれば『消す画面』も見せてくれるだろう。
無許可での撮影は、とりあえず何も残さない形になったようだ。

「配慮がなってなかったッスね、大変失礼〜〜〜ッ」

139『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/30(火) 23:07:54
>>137(ヨロズ)

『小角』:
「? ああ、うむ、かまわないよ。ぼーっとすることくらい誰だってあるさ」

『仲真』:
「ですねぇ〜」

『大丸』:
「シャロとかしゃべってる途中にフリーズすることありますからね」

スマートフォンは使用可能だが、電波は来ていない。
地図は、『位置情報がわからない』旨を示し『紅鏡町』を示さない。
集合時間については降りる際には『後で案内する』と言われたが、
なるほど、やや前後するが『矢田』のほうからアナウンスがあった(後述)

『大丸』:
「カメラはあの子が言ってくれてますし、いいんじゃないすか?
 べつに撮られてヤバいようなカッコもしてないすし……
 子っていうか年は知らないすけど、まあ、乱暴することもないんじゃ」

             「あ、ちなみに私は『速読』とか得意っす」

『小角』:
「わたしは謎解きが得意だぞ! なにせ、探偵になる女だからね……」

『仲真』:
「あっ、えーっとぉ、あたしはおしゃべりとか料理とか得意ですぅ」

いまいち頼りになるのかならないんだかわからないが、
とりあえずこの三人を当座の仲間として『謎解き』は幕を開けそうだ。

『仲真』:
「役場……たしかに、探索ならまずは地図とかほしいですもんねえ」

一応、『出雲明』はこのあたりの地理に詳しそうだ。利用できるかもしれない。

>全体

出雲が宗海や小石川への対応に気を取られている間に、
『添乗員』である矢田が、やや慌て気味に全員に呼びかける。

『矢田』:
「 とッ――――とりあえずぅ〜〜〜ですねっ 」

    「 皆さんこの、新天地に色々期待もあるかと思います!! 」

          「 まずは『自由行動』ということでっ 」

                     「 『2時間後』にここにもう一度集合!」

                           「 〜〜〜とっ、いう流れに! なります!! 」

切羽詰まった感のあるアナウンスに、乗客たちの反応は様々だ。
いきなりこの瞬間動き出す者は、とりあえずいないようだし、
大声で騒ぎ立てる者なども、今この瞬間には少なくともいない。

反応をうかがいたい人間がいれば話しかけてもいいし、 
今話している相手については――――まあ、自然に知れるだろう。
もちろん自由行動、という言葉に従って、早速この場から動き出してもかまわないはずだ。

140小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/01(水) 07:00:37
>>138
>>139

  「――ありがとうございます」

丁寧に頭を下げ、感謝の言葉を告げる。
まずは、その辺りに行ってみるべきだろうか。
ただ、一人で向かうのは良くない。
この赤い町で、これから何が起きるか分からない。
バスに残るという選択もあるが、それでは『情報』は集められないだろう。

  「――……」

出雲から視線を外し、天雨の様子を確かめる。
しかし、彼女と行動を共にしようとは思っていない。
彼女は『事情』を知っている。
現状を知る人間が一ヶ所に固まっていては、目が行き届きにくくなってしまう。
何しろ、人数が多いのだから。

  「あの……もし良ければ、ご一緒させていただいてもよろしいでしょうか?」

自分の近くで、『一人でいる参加者』を探して声を掛けたい。
何をするにしても、一人きりで行動するのは避けた方がいいように思う。
自分が同行することで、それを防ぐ。

141ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/01(水) 12:30:06
>>139

「承知いたしました」

それぞれの得意な事柄を聞けば小さく頷いて、『出雲』の方を向く。

「そう、でしたね」
「スマートフォンは圏外で、地図アプリも使えませんから」
「地道に位置情報を取得していくべきでしたね」キュイン

真っ直ぐに『出雲』の方へ歩き、問いかける。

「すいません、『地図看板』のようなものは、この辺りにあるでしょうか」
「無いようでしたら、役場か観光案内所のようなものの場所を教えて頂けるでしょうか」

142黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/01(水) 21:30:21
>>138-139
「一応……言えば消してくれるようですね……」

出雲がデータ削除する様子を見ながら。

「……ふむ、どうしましょう……。
 さすがに……往来の真ん中で眠るわけにはいきませんし……。
 適当に歩こうかな……」

笹井と一緒に行動してもいいが……その前に先程看板に反応していた2人の様子を確認する。

143宗海『エトセトラ』:2019/05/01(水) 23:31:10
>>138-139(GM)
データが消えたと解れば、剣呑な雰囲気を崩し、
にこやかに笑い掛けながら、小さく一礼をする。

  「お手間掛けますね。

   ――――ほら、最近は『SNS』とか、
   無用な騒動が多いですから、……過剰かしら?」

そんなことはないだろう、と言外に押し込みながら、
『小石川』へと街並みの説明をする『出雲』へと念を押す。

   「あら、この町にはお詳しいみたいですね。
    『フリー』と伺ってましたけど、この辺りで活動されてるのかしら。

    ……ところで、どうしてこんなに『赤い』の?
    赤い建物に関係して『訴訟』が起きたくらいですし、
    その、住みづらくはないのかな、なんて思いますけど」

町の説明を聞くに、事情に詳しいだろうと考え、『出雲』に問い掛ける。

144『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/02(木) 21:43:07
>>140(小石川)

「………………」

        チラ

やや引いた位置で話を聞いていた天雨と、視線が合った。
天雨は『出雲』に警戒的な視線を向けていたようだ。
彼女のほうから『近寄ってくる』といった様子はない。
小石川と同じく、『目を行き届かせる』ためだろうか、
最後尾の列にいた『女子三人組』に近づいていくのが見えた。
彼女らは小石川から遠い位置にいるため、いまいち会話などはわからない。
マスクと眼鏡の少女がスマホを触り、空を見ながら何かほかの二人に言っているのは、わかる。

そして一人でいる人間を探すが――――

「ん〜! いいですよ、ってゆーかむしろ『大歓迎』かなァーーーーっ。
 あっ、自己紹介はしましたけど――――改めまして『緑里主水』でェす」

            ヘラッ

     「『旅』とか慣れてるんで、色々聞いてくれていいですよォーーー?」

間延びしたような口調で話す、ワンレンボブの髪の青年。⑦に座っていた『緑里』だ。
ナンパ男前回の自己紹介をしたためか、彼の周りにはちょうど、あまり人がいなかった。

他に『リーマン風』の男性もいるが、彼は1人立ちつくす『城井』に声を掛けようとしている。

>>141(ヨロズ)

仲真達『室内遊戯トリオ』は、カルガモ親子のように『ヨロズ』についてくる。
先頭が小角、真ん中に仲真、一番後ろに大丸。ちょうど『身長順』。ある種の美意識を感じる。

『小角』:
「うむ、情報を集めなければ――――――『推理』が出来ないからね」

『大丸』:
「『ミステリー』っても、そこまで張り切るもんでもないんじゃないの……」

                    ドヤ…

静かな自信を表情に浮かばせる小角。霧が『赤くなった』頃の狼狽具合は、
とりあえず今のところは収まっているようだ。再発するかどうかは読めない。
大丸についてはそもそも事態を把握できていないので、どこか生返事だ。

『仲真』:
「ホーちゃん『なぞなぞ』とか得意だもんねぇ。すごいんですよ、あたしが考えたのすぐ解いちゃうんです」

仲真の出題に問題があるのかもしれないが、まあ、『得意』らしいので任せてもいいだろう。

『出雲』:
「この近くの『日時計広場』のほうに、『観光案内図』があるよ。大体の建物はそこに書いてるかなァ〜」

大人相手ではないからか、砕けた口調で返す出雲。『日時計広場』は小石川にも説明していた『観光地』だ。

145『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/02(木) 21:44:38
>>142(黒峰)

「ま〜スッピンとかならともかく、アタシは撮られたくらいで何も言わないけど」

喪服の女性は『出雲』と話していたが、今は先ほど自己紹介をしていた⑦の『緑里』と話している。
もう一人、『ロリータ服』の女性は――――『2つ後ろの列』にいた女子三人組に近づいていくのが見える。
女子三人組はやや遠いため何を言っているのかはわからないが、マスクと眼鏡の少女がスマホと空を見比べて愚痴っている。

「あんたどうすんの? 一緒に行く? 一緒に。てゆーか、こんな町中で寝るのはさすがに無いでしょ」

笹井は黒峰の『眠り』をまだ甘く見ているのかもしれない・・・

>>143(宗海)

「『プロカメラマン』ですんで、『SNSで無料公開』なんてのはね。
 もちろん金とッて公開するつもり、ってわけでもないッスからご安心を。
 ・・・金取れる『被写体』だとは思いますけど、ってのは余計なハナシか」

            ニィィっ

『無断使用』を否定しつつ、笑みを浮かべる出雲。
カメラは首にかけなおし、それ以上『盗撮』をすることもない。

「…………ええ、『拠点』みたいなもんスね〜。『第二の、故郷』って言ってもいいかな」

「赤いのは『観光戦略』ッスね。海外に『白い町』があるの知ってます?
 もちろん、見て回れば分かりますけど全部赤いわけじゃないですし、
 絶対に赤くしなきゃいけないわけでもないんスけどね」

「なにせこの町、『遊園地』は……あるけど小さいっちゃ小さいし、
 名所になってる『日時計』は、まあ、地味ってのが定評ですし?
 あとは……観光地ってわけでもないスけど―――――
 『隕石落下地点』も、東海なら『星見町』のが有名ですし。
 なんというか『普通の色』だと、こう、決め手に欠けるんですよ。
 だから『なんとか観光客を集めるために』ってことで、
 補助金? 助成金ってのかな、そーいうのまで出してるんスよね」

そして、町について饒舌に、小石川にしていたように語りだす。
先ほどに比べれば『陽気』が薄いのは『実情』を語るがゆえだろう。

『出雲』:
「オレみたいに『町の空気』が好きな人間はともかく、
 知らない人を呼び込むには『個性』が必要スからね〜ッ」

『刈崎』:
「――――久遠さん、ワタシはその『日時計』、っていうのを見に行きますけど」

                    「また後で、ですかね」

話していると、『刈崎』が宗海に声をかけてきた。特に同行を強いる語調ではない。

146小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/03(金) 01:16:25
>>144

緑里という男性を見ると、昔のことを少しだけ思い出す。
それは、バスの道中でも思ったことだった。
けれど、それを表情には表さない。

  「ええ……お名前は、先程バスの中でも伺いました」

  「――小石川文子です」

  「何かありましたら、その際はよろしくお願いします……」

緑里に会釈を返し、これからの行動を考える。
ともかく、この紅鏡町のことを知りたい。
しかし、今は特に手掛かりらしいものが見当たらない。

  「……『日時計広場』という場所があると、『あちらの方』にお聞きしました」

  「ここから近いようですから、そこへ行ってみたいのですが……」

出雲に軽く視線を向けてから、緑里に提案する。
とりあえずは、出雲から聞いた場所に向かうことにしたい。
ひとまず、近い場所にあるという『日時計広場』を最初の目的地にする。

  「すみません――」

  「『日時計広場』までの『道順』を教えていただけませんか?」

改めて出雲に声を掛け、『日時計広場』の行き方を聞いておきたい。
それが済み、緑里の了承が得られたなら、『自由行動』を始める。
ロータリーから立ち去る前に、もう一度だけ天雨の方に顔を向ける。

147黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/03(金) 20:59:25
>>145
「さすがに、人の迷惑になる場所で……眠るのはよくないですからね……。
 笹井さんは……どこか行ってみたいところってあります……?」

笹井からそこはかとなく『一緒に行きたい』オーラを感じる……。
こちらとしても特別どこへ行きたいというのもないし、行きたいところがあるならひとまず合わせよう。

148ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/04(土) 23:27:59
>>144

「なる、ほど」
「ありがとうございます。では、皆さん行きましょう」ウィーン

周囲を確認。
見渡して、『日時計広場』らしきものが見えれば先頭に立ってそこを目指す。
見当がつかなければ、再度『出雲』に行き方を問おうとする。

149『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/05(日) 16:44:16
>>146(小石川)

緑里はそうした小石川の心情を、当然のように読み取らない。
ポンチョの裾から垂れる飾り紐を弄りつつ、爽やかに笑みを浮かべている。

『緑里』:
「日時計? おれはなんでも楽しいですから、なんでもい〜ですよ」

         「お姉さんみたいなキレーな人と一緒ならね〜ェ」

喪服の意図も察していないのかどうなのかは、わからない。
ともかく出雲に話を聞きに行く。緑里も、やや距離を置いて付いてくる。

『出雲』:
「こっから『日時計広場』でしたら――――
 あそこの『ビジネスホテル』の角をこういって、こう、ッスね」

「途中に『看板』があるから、ま、多分迷う事はないッスよ!」

天雨は『女子三人組』と話し始めていたが、
小石川の視線に気づくと振り向き、一度小さく頷いた。
女子達も、釣られたのか同じくこちらもを向いてきたが、
全員がバラバラのタイミングで会釈した程度でそれ以上はない。

あまり話が盛り上がっている様子はないが……
少なくとも、今は助け舟などはいらなさそうだ。
特にやり残しがなければ、緑里と共に『自由行動』の時間だ。

>>147(黒峰)

「あたし? あたしはね、そうね〜〜〜ッ」

同行の流れになったからか、主導権を握れたからか、
ややテンションを上げつつスマホをポケットにしまう笹井。

「とりあえずさ、あっちのお子様チームが『地図』がどうとか言ってるし、
 あたしらもその場所行かない? それ。それがあるとこも観光地っぽいし」

彼女は出雲と、『おかっぱ少女』が率いる女子たちの会話を立ち聞きしていたようだ。
特に意見がないのであれば、『日時計広場』までついていく事になるだろう。

>>148(ヨロズ)

見渡してみれば、看板があった。観光用なのだろう。
それに従って歩けば、すぐにそれらしい場所が見えてきた。

『仲真』:
「日時計…………えぇーと、あれかなあ?」

『大丸』:
「あれっぽい」

・・・あまり芳しくない反応を示す仲真と大丸。

仲真が小さく指差す先にあるのは……なるほど、あれは日時計だ。

石造りの土台に金属の指針が取り付けられたいわゆる『水平型』で、
当然のように土台の石は仄かに赤い。指針については黒っぽい。
それが、広場の中心に・・・多少の花壇と、ベンチに囲まれ設置されていた。
横から見れば単なるオブジェにしか見えないのがイマイチな反応の理由だろう。

『小角』:
「ほう……これで時間がわかるのか、どれどれ」

ヨロズの背に遮られていたらしく、
小角は横に一歩出てから日時計に歩み寄る。

『仲真』:
「えっとね、影の向きで分かるみたいだよぉ。ここにそう書いてる〜」

『大丸』:
「ふうん…………おっ、ヨロズさん、観光案内図もここみたいすよ」

他方では仲真が目ざとく案内板を見つけ、大丸もそちらに着いて行った。

それ以外では、現地人らしき人間も多少は見当たる。
犬の散歩らしき男性や、待ち合わせらしき少女などだ。

150宗海『エトセトラ』:2019/05/05(日) 22:37:48
>>145(宗海)
「『ふるさと創生事業』、かしら。

 憶を超える『補助金』を各自治体に交付して、
 ――――結局、超芸術的な『モニュメント』や『黄金像』、
 そんな『無駄遣い』に終わってしまった市町村もありましたけれど」

無論、この町のように『並木道』を整備したり、
『基金』や『貯金』で利益を上げたりと、プラスになった自治体もあるが。

    「けれど、とても映えるでしょうね。
     交付時期と違って、カメラの精度も上がってますから。

     ――――私の写真なんかより、よっぽど『人目』を惹きますよ」

笑みを浮かべた『出雲』の雑談を受け流すように、最後の一言を付け加えた。
そのまま別れようとするが、ふと気になる単語が耳に入る。

> 『隕石落下地点』も、東海なら『星見町』のが有名ですし。

    「あら、それって……。ここから近いの?

     ねェ、『出雲』さん。
     よろしければ、『案内』して頂けないかしら」

    「――――ええ、『刈崎』さん。また後で」

『刈崎』に挨拶を返し、『出雲』に同行をお願いする。

151小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/06(月) 00:40:00
>>149

向こうに見える三人は、天雨に任せる。
二人だけでは、参加者全体に気を配ることは困難だろう。
それでも、今は出来ることをしなければいけない。

  「ありがとうございます――」

  「――行きましょう」

出雲に頭を下げて、緑里に向き直る。
そして、『日時計広場』を目指して歩き出す。
緑里との間は、近すぎず離れすぎない程度の距離を保つ。

  「……『旅』には慣れているとおっしゃいましたね」

  「今までは、どんな場所に行かれたのですか……?」

歩きながら、緑里に問い掛ける。
自分は、旅行の経験は少ない。
旅慣れている人だからこそ、何か気付く事があるかもしれない。
あるいは、知らない土地に来た時の心得のようなものを知っているとも思える。
目的地に着くまでの間、そういった話を聞いてみたかった。

152黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/06(月) 20:48:56
>>149
「……地図……そうですね、街のおおまかな地理を……把握しておくのは大切です……。
 迷子になったら困りますし……」

広場へ向かう。

153ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/07(火) 21:16:45
>>149

「なるほど」

「『日時計』、ですね」
「地味ではありますが、趣深くて私は好きですよ」

日時計に近づく小角を横目に、2人と共に案内図に近づく。
役場の位置、観光名所の位置を確認。

(住所、最低でも県名や市名や郡名くらいは書いてあっても良さそうですけど、どうでしょうかね)
(あとは、隣接している自治体名とかも読み取れれば良いのですが)

案内図から情報を得ようとするヨロズ。

154『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/08(水) 04:59:39
>>150(宗海)

「へえ、詳しんスね――――――それじゃ、よい観光を」

             「っと、と」

受け流されるがままに、どこかに去ろうとしていた出雲だったが・・・

「と、『隕石落下地点』ッスか? ――――『隕石』はないッスよ。
 『落下地点』……ただの凹みッスけど、まあ、ちょっと遠いスね」

宗海の申し出に、立ち止まる。
 
         「遊園地とかの方なんで。
          行きたいなら案内はしますけど」

あくまで『落下地点』でしかない、というのは『星見町』のそれと同じだろう。
観光地ではないという但し通り、それほど乗り気ではなさそうだったが、出雲は歩き出す。

「・・・・・・なんか、宇宙とか隕石とか好きなんスか?」

>>151(小石川)

三人のうち、『マスクと眼鏡』の少女がこちらに再び視線を向けたが、
いずれにせよ物理的な距離もあるし、向こうには天雨もついている。
とりあえず今のところは、緑里と共に日時計広場を目指すことになる。
彼は小石川の定めた距離を特に乱す事もなく、歩いている。

「国内がほ〜とんど、ですねぇ。国外はあ〜〜んまり」

「北から南まで、いろんなとこ行きましたよ、いろんな相手とね・・・」

           「海も山も行きましたよ」

                 「都会も田舎も・・・」

「ここは、その中でも相〜〜〜当、『変わった町』みたいですけどね〜〜ッ」

抽象的な答えが返ってきたのは、質問自体、深く掘り下げるものではないからだろう。
旅慣れた彼にもこの町は『変わっている』ようだが、彼が見ている空の色はわからない。

「逆に、お姉さんはどんなところの話聞きたいです?」

そうこうしていると、『日時計広場』が見えてきた。
同じころ、『眠そうな女』と『シニヨンの女』も、ここに来たし、
先に来ていたらしい『小角たち』と『おかっぱの少女』の姿も、見受けられた。
小角はあまり目立たない日時計を眺めており、おかっぱの少女らは案内板を見ている。

>>152(黒峰)

「まあバスとか? あるなら使えば手っ取り早いけどさ、
 知らない町で適当に乗ったら損するもん。損。
 ある程度はどこに何があるか、知っといた方がいいわよね」

広場にはそれほど時間を要さずに到着できた。
地味な感じの『日時計』がなるほど確かに存在し、
鹿撃ち帽をかぶった、乗客の一人の少女がそれを見ている。
そのツレである面々は、観光案内図のほうに群がっているようだった。
また、同じころに『喪服の女』がポンチョの男『緑里』と共にこの場に到着する。

>>153(ヨロズ)

『仲真』:
「あ〜、でも、あたしもちょっと好きかも。ほら、あたしも地味なとこあるしぃ〜」

『大丸』:
「私はもうちょっとわかりやすい観光地のが好きすね。
 まあ、一応写真だけ撮っとくか……後で忘れないように」

            パシャー

『仲真』:
「あっ、あたしもあたしも〜」

スマホを日時計に向け、画面に納める大丸たち。

『小角』:
「なっ、なんだなんだきみたち、撮るなら先に言いたまえ!」

『大丸』:
「時計を撮ってんだよ時計を」

『仲真』:
「あっあたしはホーちゃんも撮ってるけど、ポーズはしなくて大丈夫だよぉ〜」

自分が撮られていると思ったのか、あわててポーズを決め始める小角。  
そしてそれらを横目に、ヨロズは案内図で役場や各観光地の位置を把握した。
遊園地のほかには、商店街、校庭開放も行われている私立の学校、隕石落下地点、
それから今いる日時計広場に、ここの周辺を含む『駅前通り』――――これが『紅鏡町』だ。

だが・・・『この町のこと』以外は、まるで何も書かれていない。

             ・・・『不自然』だ。

この町については書いている。だが、外からこの町を見た、逆にこの町から外を見た文章がない。
それは例えば住所であったり、県名や市名――――周辺の地域といった、ごく普通に書かれるべき情報もだ。
案内板の文字数は、その面積に対して『少ない』。すっかりと書き忘れられているかのように。 

                     ・・・『そういうもの』なのか?

155黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/08(水) 23:11:16
>>154
「あれが地図ですね……忘れないようにいちおう撮っておきましょう……」

観光案内図に向かい、撮影する。

156小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/08(水) 23:15:50
>>154

  「そう――ですね……」

  「これまで行かれた場所で……
   この町のように『変わった景色』をご覧になったことはおありですか?」

  「たとえば――『夕方でもないのに空が赤い』というような……」

世間話をするような口調で質問を投げ掛けながら、軽く空を見上げた。
この赤い空は、彼の目にはどのように映っているのだろう。
心の中で思いながら、『日時計』に近付いていく。

  「――……」

ふと、先程の少女が脳裏を過ぎる。
気のせいか、こちらに視線を向けていたように見えた。
しかし、今その意味を確かめることはできない。

  「……あれが『日時計』のようですね」

ひとまず第一の目的である『日時計』を見物する。
一度は見るべきだと推薦されているし、何か分かることがあるかもしれない。
もし大体の時刻が読み取れるようなら、『日時計』で今の時間を確認しておく。

  「すみません――」

  「お手数ですが、今の時間を教えていただけませんか?」

緑里に声を掛け、現在時刻と『日時計』に大きな違いがないか確かめる。
一連の行動が済んだら、案内板の方に足を向ける。
それを見て、次の移動先について考えてみたい。

157ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/10(金) 22:47:24
>>154
(なるほど)

(最近似たようなことがありましたね……)

案内図を読み終えれば、首から上を動かして、日時計の方を向いて問いかける。

「ホウムさん、今、『何時』でしょうか」

158宗海『エトセトラ』:2019/05/10(金) 22:50:45
>>154(GM)
「ええ、それなりに」

『出雲』についていく。

159『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/11(土) 00:28:49
>>155(黒峰)

特になにか邪魔が入るわけでもなく、写真撮影を済ませた。
空の色こそ不安だが、この町それ自体は『赤信号』のような危険状態ではない。

「この近くだと、デカく書いてるのは学校、商店街……遊園地は遠いかァ」

「てゆーか学校って観光地じゃなくない? 『清月』くらいデカいのかな」

笹井は明らかに案内板をよく見ていないので、知らないで口にしているが……
黒峰にはその『私立鏡ヶ丘学園』が『校庭開放』を行っているという文面が見えている。
地図に書かれている面積を考えれば相当な『マンモス校』か、『金がかかっている』のだろう。

他に『地図』を見て探したい建物があるなら、そう時間をかけずに見つけられるはずだ。もちろん、あればだが。

>>156(小石川)

「………………………『夜なのに空が明るい』なら知ってますけど、
 空が赤い? 異常気象かなんかで聞いたことは、あるようなァ〜〜〜」

          「『心当たり』でも、あるんですかぁ〜っ?」

彼の目に映る空の色は、わからない。その笑みの意図もだ。
仮に『スタンド使い』だとしても――――『申告』しない可能性だってある。

        ザッ  ザッ

とりあえず小石川の後に続いて、日時計の元に歩いてくる緑里。
腕を軽くまくって腕時計に視線を向けているあたり、思惑は同じらしい。

「へー、洒落てるけど……『映(ば)え』はあ〜んま良くなさそうですね。
 んで、今は『11時45分』ですけど〜、あっ。日時計と比べる感じですよね〜〜〜」

         「こんなもんでちゃんと時間見られるのか〜、気になりまぁすもんね〜っ」

時間については――――同じだ。
少なくともこの町の『現在時刻』は、霧に入る前と、あるいは自分たちの時計と地つなぎだ。
ちょうど、日時計のほうで『小角』が『おかっぱの少女』に同じことを聞かれ、同じ時刻を答えた。

そして案内板に向かう。だいたい、『出雲』が話していたような建物や地名が大きく扱われている。
その他で目当ての『施設』等があるなら、探せばそう時間をかけずに見つける事もできるだろう。あればだが。

>>157(ヨロズ)

謎めいた『町』に取り込まれる経験は二度目という『ヨロズ』だが、
あの白い町とこの赤い町では、差異も大きい。探るべき要素も、だ。
初めから完全に目的を同じとしていた『今泉』や『カレン』らとは違い、
半分以上事態を把握していない『小角』らは『協力者』としてもやや覚束ない。

『小角』:
「ん? 今は……ああ! ちょっと待ってくれたまえ、この角度だと見づらいから」
 
             スタスタ

      「え〜っと・・・『11時』で・・・影がここだから、『45分』だね」

一瞬腕時計を見ようとしていたが、『日時計を見てくれ』と解釈したらしく、それを伝えてきた。

『仲真』:
「撮った写真、あとでグループラインに上げとくからねぇ〜」

『小角』:
「気が利くなあシャロは……わたしも何か撮ったら上げておくか」

すでにスマホを下ろして案内板に興味を移していた大丸と違い、
仲真はその様子もカメラに収めている。というより、基本的に撮っていそうだ。

『大丸』:
「ヨロズさん、こっからだと『商店街』とか……あと『校庭開放』してる学校が近いみたいすよ」

その大丸が声をかけてくる。もちろん急かすような響きはないが、『参考』にしてもいいかもしれない。

>>158(宗海)

「なるほどッスね。――――――ああ。『タクシー』乗るッスけど、いいスか?
 バスも出てるけど、あんま本数ないんで……この時間ならたぶん、待たされるッスから」

            「それか『歩いていきたい』なら、それでもいいスけど。
             まあ〜……30分あれば着けなくはないんで、歩けるならそれでも」

出雲はそう言いながら、携帯電話をポケットから取り出す。
彼の視界は周囲を見渡しているが停車しているタクシーはない。呼び付けるため、だろう。

「『宇宙の神秘』って感じじゃ、ないッスけどね。『記念碑的』っていうか……」

特に異論がないならすぐにタクシーは来るだろう。歩きたいなら、それもまた『旅行』の醍醐味だ。

160小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/11(土) 06:06:48
>>159

  「……いえ――『ありません』」

  「赤い町並みを見て、いつか耳にした『赤い空』の話を思い出したものですから……」

  「もし、この町の空が赤ければ――『似つかわしい』のではないか、と……」

探りを入れるつもりは少しもなかったと言えば、嘘になる。
しかし、期待していた訳ではない。
ただ、『スタンド使いであることを隠そうとしていない』という可能性はなくなった。

  「そうですね……」

  「これで時間が分かるというのは……何か不思議に思えます」

  「『神秘的』というと少し違うかもしれませんが……」

  「何となく……この町には似合っているような――」

  「――そんな気がします……」

この『日時計』に、これ以上の気になる点は見当たらなかった。
少し変わった名物ではあるけれど、おかしいとは思えない。
少なくとも、今のところは。

  「……『遊園地』があるというようなお話も聞きました」

  「どのような場所か見てみたいと思うのですが……」

案内板を眺めて、『遊園地』の位置を調べる。
現在地から歩いていける距離なら、道順を頭に入れておきたい。
もし遠ければ、この近くにバス停などがないか確かめる。
小さくても『遊園地』なら、そこに行くまでの『交通機関』も用意されているかもしれない。
そういった移動手段があるなら、それを利用することも考えたい。

161黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/11(土) 20:04:22
>>159
「見たところ……相当大きそうですね……。
 近頃は、防犯を意識して……関係者以外立入禁止が普通……。
 ……どういう学校なのか……少し興味があります……」

ホテルの類があるか確認する。
遊園地があるならどこかしらで泊まれそうだが。

(ガイドさんたちは……予定外という感じでしたが……どうするんでしょう?
 私は別に……外でも寝れますけど……)

162宗海『エトセトラ』:2019/05/12(日) 22:50:07
>>159
「では、『タクシー』で参りましょう」

タクシーを待つ。

163『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/13(月) 14:20:14
>>160(小石川)

「…………ああ、『夕方』になったら、きっと映えますよね〜。
 あのカメラマンのヒトがここに滞在してんのも分かる気がするなぁ〜」

この青年の言葉は『軽く』中身が見えない。
単に詰まっていないだけなのかもしれないが、
あえて詰めていない、としてもおかしくはない。
悪意か善意か、それについても判然とはしない。

「町自体が神秘的? っていうか、『浮世離れ』してるっていうか?
 雰囲気の話ですけど〜〜、なんかそういうの、良い感じですよね〜〜」

スタンド影響下の謎の町と分かるなら、警戒は誰でもするだろう。
もっとも、日時計の前で彼女の考えたであろうポーズを決めていた小角などは、
知人が多いからか場慣れしているのか、目に見える慌てはもう消えていたが。

「遊園地? いいですねぇ、こういうとこのローカル遊園地って味がありますよ。
 おれも、そ〜こまで詳しいってわけじゃあ、ないんですけどぉ〜〜〜」

「『なんでそんなデザインにした?』って言いたくなるようなキャラがいたりとか〜〜っ」

歩いて行けなくもない……気はするが、相当に疲れる距離ではある。
それよりはこの近くと、遊園地の付近に書かれたバス停の表記をアテにするのが良さそうだ。

「じゃ、遊園地行ってみます? おれ、遊園地とか結構行くんで得意ですよ」

           ヘラッ

どうやら緑里はこの後も同行するようだ。

・・・というより、このナンパ男は何も言わなくても着いて来そうな気はする。
もし何か理由があって着いて来てほしくない時が来たら、明言した方が良さそうだ。

>>161(黒峰)

ホテルは近辺にも見つかる。硬い名前から察するに、ビジネスホテルだろう。
それから推定『旅館』も一軒……これは商店街の方にあるようだ。
ほかに遊園地の側にもホテルはあるらしく、泊まる場所には困るまい。

「デカい『大学』とかなら知らない人が入れるのもまーよくあるけど、
 名前的に『高校』でしょこれ。流石に校舎とかには入れないんでしょーけど」

「歩いて行けなくもない距離っぽいし、行きたいなら行っても良いけど? 行きたいならね」

笹井は、無意味とは分かっているのだろうが、
最新型スマホの画面を未練っぽく撫でつつ言う。

>>162(宗海)

タクシーはすぐに到着し、二人を載せて『隕石落下地点』に向かった。
運転手は特に雑談を好む者でもなく、出雲もそれに口は開かない。
道路はさほど混んでおらず、赤い街並みがハイスピードで流れていく。
沈黙が苦にはならない程度には『華やか』に映える風景ではあったが、
住んでいる人間も『特別』かと言えば、特にそういうわけでもないらしく、
星見町と違いがあるなら、『歩き携帯』がほとんど見られないくらいだ。

・・・・・・十数分後には、『それ』が見えた。

「着きましたよ、『隕石落下跡』」

「早速、落下跡見に行くッスか?
 それともこの辺の散策でも?
 ――まあ、赤くもないただの公園ッスけど」

止まったタクシーから降りれば、自然公園のような趣きの風景。
流石に芝生や木々まで赤いはずもなく、空気の澄んだ冷たさ以外は『普通』だ。

「観光スポットにはイマイチですけど、
 地元民はここで犬の散歩とかしてるッスね」

と出雲が言う。その視線の先には確かに、犬連れの若い女性がいるようだった。
特に際立って目立つ様子もない。空が赤い以外にこの町に異常は・・・『今のところ』見られない。

164小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/14(火) 00:53:16
>>163

  「――ええ……行きましょう」

今は、一人にならなければいけない理由はない。
むしろ、それを防ぐために同行を申し出たのだから。
もし差し迫った危険などが見えれば、それに応じて対応を考えたい。

  「『遊園地』までは、バスが通っているようです」

  「『バス停』は……」

周囲を見渡し、この近くにあるらしい『バス停』を探す。
見つかったら、出発時間と行き先を確かめたい。
今の時間に最も近い便に乗って、『遊園地』に向かうことにする。

   ――……

バスの車内にいた時から、『スーサイド・ライフ』を発現し続けている。
しばらく何も起こらないなら、今は消しておくべきだろうか。
ただ、その後で起こる何かを見落とす可能性があるかもしれない。
それを考えると、解除することがためらわれる。
今の状態から疲労を感じるまで、まだ猶予があるかどうかを確認したい。

165黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/14(火) 19:22:37
>>163
「行ってみたいですね……。
 ……特に何もなく……すぐ他所へ向かうことになるかもしれませんけど……」

歩いて行ってみよう。

166ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/14(火) 22:34:24
>>159
「なるほど」
「では、『商店街』へ向かいましょう」

スマートフォンで現在時刻を確認し、3人を待って目的地へ移動しようとする。

167宗海『エトセトラ』:2019/05/14(火) 23:00:29
>>163(GM)
「『クレーター』がハッキリと目立つのなら、
 行ってみたいですけれど、――――『説明書き』はあります?」

自身もタクシーから降りると、澄んだ空気を静かに吸い込んだ。

「クイズ。世界で一番、隕石が発見されてる場所は?
 ……答えは『南極』。世界のおよそ『8割』の隕石が、
 『南極』で発見されてますけれど――――」

「別に『地軸』や『重力』の影響で、
 『南極』にたくさん落下するわけじゃあないんですよ」

別段、意味のある行為ではないが、
話をしながら『犬種』を確認する。宗海は『犬派』だ。

「周りが『氷』だから、見つかりやすいだけ。
 ですから、『落下跡』が残る程の『隕石』であれば、
 『神話』や『伝説』が残るんじゃないか、って思いましたけど」

「――――大体の『落下地点』は、近現代でもない限り、
 その『落下』に尾ひれが付きまとうものですから……」

168<削除>:<削除>
<削除>

169<削除>:<削除>
<削除>

170『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/15(水) 16:35:17
>>164(小石川)

遊園地のほうに向かうバスは、数分後にも訪れるようだった。
周り・・・『おかっぱ』『小角』らを特に気にしないのであれば、
問題なくバスに乗り込み、そのまま遊園地に到着してしまえそうだ。

「バスですか〜。おれ小銭めっちゃあるんでバラしたかったら言って下さ〜い」

疲労については――――『スーサイド・ライフ』は『2時間』は能力を持続させられる。
まだ1時間も経過していない今、運動を伴っているとはいえはっきりした疲れはない。

問題があるとすれば、深く刺したとはいえ『刃』に固定などはない事か。
歩き回っているだけならいいが、足を動かせば当然それだけ『干渉』する。
もちろん、落としてしまっても『スタンド使い』以外には見られないし、
見られたとしても何か『攻撃』しているわけでもないので、致命的ではないにせよ。
逆に『帽子』で隠している『耳目』は、何かの拍子で見られれば『よろしくない』だろう。

>>165(黒峰)

「学校だもんね。校庭開放っても、別に『観光地』じゃなくて地元民向けでしょーし」

               スタスタ
                    スタ
笹井も歩いてついて来る。
地図通り、そう時間がかからず『それ』が見えてきた――――まずは『時計塔』が。
そしてそれが何の建物なのか考えるより早く、隣接する清廉な『校舎』が。

「デカッ」

笹井のシンプルな感想も無理はないかもしれない。
星見町が誇る『小中高大一貫校』の『清月』にも匹敵する学舎。

                       ――――『私立鏡ヶ丘学園』だ。

>>166(ヨロズ)

現在時刻は『11時50分』を過ぎている。商店街に着くころには『12時』を回るだろう。

『大丸』:
「そろそろお腹すいて来ますしね、私がすいてるわけじゃないすけど」

『仲真』:
「『名物』とかあるのかなぁ〜? あたし、えと、甘いものとか食べたいなぁ〜!」

『小角』:
「う、うむ、行こうか。……この町の『謎』を解く鍵は、今のところ見当たらないしな」

小角はさほど周囲を探索していなかったようなので、鍵がないとは言い切れないが、
まあ、確かに赤い霧の『ヒント』のようなものが配置されていたりはしなかった。
あるいは――――スタンド能力の影響である以上、『そんなものはない』かもしれないが。

          スタ

             スタ

『小角』:
「………………………………よ、ヨロズさん、ちょっといいかい」

そうして商店街に向け歩く道中・・・相変わらず、三人組の中では先頭を歩く小角が小さな声で話しかけてきた。

>>167(宗海)

「まあ、映像記録が残ってるような『最近』落ちた物でもないし、
 今ある『クレーター』が、本当に隕石で出来た物なのかどうか」

「その辺はわかんないッスけど……ありますよ、一応。
 それに『説明書き』も。もうちょっと歩きますけどね。
 ――――『伝承』とかが好きなんスか?」

             ザッ

「この町は、『そういうの』はそこまで多くはないんスよね〜」

犬種は『チワワ』だ。別段、珍しいものでもないが、『王道』の愛らしさがある。
出雲に着いていけば、『落下痕』と説明書きにたどり着くまでにそう時間はかからない。

       ザッ

「・・・・・・?」

その出雲が足を止めたとき、視界にまだ『それらしい』ものはなかった。
彼の視線の先には普通に今風な恰好の男がいるだけだったし、彼も少しして、歩くのを再開した。

171黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/16(木) 18:55:43
>>170
「……これは……本当に大きい……。
 ちょっと、予想以上に……」

人はいる様子だろうか?

172小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/16(木) 19:43:08
>>170

このままバスに乗って、『遊園地』に向かってもいい。
ただ、彼女――小角がスタンド使いであることは知っている。
今後のことを考えると、彼女には伝えておくべきかもしれない。

  「……ここで少し待っていて下さいますか?」

緑里に一言掛けてから、移動を始めた少女達の方へ歩いていく。
三人とは顔を合わせていたが、『おかっぱ』の少女とは初対面だ。
まず、『おかっぱ』の少女に向かって会釈したい。

  「――こんにちは……」

簡単な挨拶を済ませてから、『小角』に近付く。
他の少女が近くにいれば、『小角』を少し離れた所に呼びたい。
できる限り伏せることにした以上、他の少女に聞かせたくはない。

  「……ここに来たのはツアーの予定ではありません」

  「何か分かったら……またお知らせします」

  「――それでは……」

それだけを伝え、呼び止められることがなければバス停に戻りたい。
その後は、考えていた通りバスに乗って『遊園地』に向かうつもりでいる。

173ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/16(木) 22:56:54
>>170

(日時計とスマートフォンに時差はほぼ無し)
(13時半に一度バスに戻るとして、そうですね……)

ふと空を見上げるヨロズ。
空の色、雲の様子、日の高さなどを簡単に確認しようとした。

「ええ、何か食べに行きましょうか」ウィーン

視線を下げて三人を確認し、出発する。

 スッ
スッ

(『おかしなこと』は、間違いなく発生している)
   
   シュイーン

(しかし、まだ『何も起こっていない』とも言えます)

(『何かが起こる前にミステリーツアーを中止して帰還を目指す』か)

(『何も起こさずにミステリーツアーを完了させる』か)

(私は、どちらを目指すべきでしょうか……)




>『小角』:
>「………………………………よ、ヨロズさん、ちょっといいかい」

「はい」ギュインッ

行動方針を選択しかねていたヨロズだったが、
ホウムから声をかけられれば歩きながら顔を彼女に向ける。

174『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/17(金) 22:57:55
>>171(黒峰)

とにかく大きい――――が、現実的にあり得なくはない規模なのが、
これが『スタンド』による錯覚や幻覚ではないことを示しているようだった。

「これなら『開放』してもよさそうだわ、 
 校庭とかどう考えても持て余してそうだし」

「それにホラ、警備員もいるし」

人は――――警備員がいた。

門に配備されているようで、所謂『警備バイト』の雰囲気ではない。
いや、雇用形態はバイトかもしれないが・・・説明を受けただけの素人、という雰囲気ではない。

>>172(小石川)

「ん、ああ、い〜ぃですよ〜。バス来そうになったら呼びま〜すからね」

緑里をその場に待たせて、小角に一声かけに行く。
特にそれで彼の心象に影響するような事もなさそうだ。

       スタスタ

その『おかっぱの少女』らは、今まさにどこかに歩き出そうとしていた。
とはいえ十分追いつけるような距離ではあり、緑里から離れすぎる事もない。

小石川が話しかけたとき、おかっぱの少女に小角が話しかけようとしていた気もしたが、
これについては『タイミングの事故』であり、小石川に何か責任があるわけではないだろう。

『大丸』:
「あ、ども」

『仲真』:
「こんにちはぁ〜」

『小角』:
「やあ、小石川さん……む、な、なんだい?
 すまないヨロズさん、それにシャロたちも。少し彼女の要件を済ませてくるよ」

挨拶をして、小角を誘い出して『情報』を伝えることには成功した。
元から知り合いという事もあり、他の二人がそれを疑問視することもない。
なお、おかっぱの少女については『ヨロズ』という名前なようだ。

『小角』:
「…………なっ……い、いや。その可能性は、あり得るとは思っていたが」

そして――――不吉な『裏事情』に、彼女の顔がみるみる内に強張っていくのを感じる。
仲真や大丸は特にこの『秘密の共有』に聞き耳を立てたりはしないようだが、『ヨロズ』はどうだろう。

(※ヨロズ組との時系列調整のため、このレスではバス停に戻っていません)

>>173(ヨロズ)

『大丸』:
「シャロ昨日何食べた? 昨日の晩な」

『仲真』:
「えぇ〜〜〜〜〜〜っとぉ、パン…………フランスパンと、シチューと…………」

空は、赤い。だが『赤いだけ』で、血の匂いも不吉な唸り声もない。
喧噪があるわけでも、明らかに異様な建物があるわけでもない。
まだ何も起きていないのか、それとも『何か起きるわけではない』のか。
行動の指針すら、少なくとも今この場で『答え』が示される事はなさそうだ。

『小角』:
「わっ……! き、きみ、フクロウみたいだなあ……オホン」

             「じ…………実はだね…………」

そしてどこかためらいがちな小角が二の句を継ごうとした、ちょうどその時。

『喪服の女』:
「――こんにちは……」

『大丸』:
「あ、ども」

『仲真』:
「こんにちはぁ〜」

そうして商店街に向かおうとすると、『喪服の女性』が挨拶をしてきた。
彼女は『小石川』というらしく――――『この三人』とはすでに顔見知りのようだ。

『小角』:
「やっ、やあ。小石川さん……む、な、なんだい?
 すまないヨロズさん、それにシャロたちも。少し彼女の要件を済ませてくるよ」

そして、彼女の目当てはどうやら『小角』だったらしい――――
小角のほうも、彼女からの呼びかけには何か意味があるのか、そちらに寄っていく。

何か秘密の話でもあるのだろうか? 少し離れた位置から見る限り、
小石川の話を聞いた小角の顔色は露骨に『旅の高揚』が冷めつつあった。

その小角からの話についても、要件が済むのを待ってからか……あるいは、今ここで改めて聞くか?

(※小石川PCとの時系列調整を行っております)

175宗海『エトセトラ』:2019/05/17(金) 23:52:54
>>170
> ――――『伝承』とかが好きなんスか?」

  「ええ、不思議なことですけれど、
   根も葉もない『伝承』というのは、早々根付かないですから。
   ……ある意味で、『真実』を映している、そう思えるんです」

『チワワ』を目で追って、小さく手を振りながら、『出雲』に応える。
とりあえずは『出雲』の背を追って、『落下跡』まで歩いていく。

176小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/18(土) 08:03:34
>>174

離れた場所に呼んで話をする以上、疑問を持たれても仕方がない。
ただ、それを含めても話はしておいた方がいいように思われた。
なにしろ、事態が事態なのだから。

  「……ええ、そのようです」

  「矢田さんと運転手さんのお話ですが――」

  「小角さんには、お伝えしておこうと……」

『ヨロズ』という名前の少女は、今が初対面だ。
他の三人とも親しい間柄ではないが、ある程度のタイプは理解できた。
『ヨロズ』は、どのようなタイプの少女なのだろうか。

  「……あまり広めるべきでない話だとは思っています」

  「ただ、こういった状況ですので……」

  「――『もしもの事』がありますから……」

できる限り声量を落として言葉を続ける。
伝えるべき内容は概ね伝えられた。
話を終えようとした時、『天雨』に言及していないことに気付く。

  「……私の隣に座っていた女性も事情を知っています」

  「それから――彼女も私達と『同じもの』を持っているようです」

  「今、私からお伝えすることはここまでです……」

そう言って、話を締めくくる。
話に対する『小角』の反応を待ち、三人の少女達の様子は浮遊する『目』で確認する。
その後は誰かに呼び止められない限り、バス停に向かって歩いていきたい。

177ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/18(土) 13:55:03
>>174
(…ふくろう、ですか)

「こんにちは。ヨロズと申します」キュイーン

喪服の女性『小石川』に丁寧に頭を下げて挨拶を返すヨロズ。

(3人と知り合いなのに、ホウムさんだけに話があるのは奇妙ですが)
(尚更、強引に探るべきではなさそうですね)

立ち止まって、ホウムが戻ってくるまで待つことを選択する。

178黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/18(土) 23:19:46
>>174
「開放してると言っても……さすがに、見張りは必要ですよね……。
 しかし……こんな大きな学校を作るほど、人口は多いんでしょうか……?」

警備員以外、生徒や教師の姿はなさそうだろうか?

179『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/19(日) 23:03:45
>>175(宗海)

         キャンッ

チワワは一度宗海のほうを見て短く鳴いたが、そのまま飼い主を連れて去る。

「『火のない所に煙は立たぬ』――――なんて言いますもんね」


    スタ
         スタ

              「ああ、見えてきたッス」

                     「……よ」

    オ オ オ オ オ ・ ・ ・ 

                      ザッ…

隕石の落下地点――――というにはあまり派手ではないが、
確かにそこには『クレーター』のように『凹んだ痕』がある。
が、それよりはそこに設置されている『記念碑』の方が目立つ。
伝承を目当てにするならなおのこと、そちらを見る方が話は早そうだ。

ともかく出雲は、それを前にして足を止める。

――――周りに、人はいないようだ。あまり流行っていないらしい。足跡など、いた形跡はあるが。

>>176(小石川)

浮遊する目で見る限り、三人はおとなしく待っているようだ。

「つ……伝えてくれてありがとう。わかった、わたしも広めはしないよ。
 小石川さんと……え、ええと、あの『ドレスみたいな服』を着てた人だね」

   「……覚えておこう。いざというときのために」

               「…………じゃあ、わ、わたしは『商店街』に行くから」

話を聞き終えた小角は、明らかな異常事態に――――慌ててこそいるが、騒ぐことはない。
まだ若い彼女も『スタンド使い』として、なにかしらの経験値を積んでいるのかもしれない。

言葉通り、小角は『ヨロズ』のほうに戻っていく。
今話したことをそのまま横流しにする、という事はなさそうだ。
少なくとも、『小角が知る限り』彼女は『使い手』ではないという事か?

             クルッ

「……小石川さん、わ、わたしは『探偵』だ。
 謎を解く専門家だ。そして……わたしの『能力』も」

                 「…………もしだぞ」

「も、もし『何か手掛かりがあれば』……次にわたしに会ったとき、教えてくれないだろうか?」

                       「こ、答えも……次に会ったときでいいよ」

――――そして立ち去る前、小角は最後に振り返って、小石川にそのような提案を投げかけてきた。
いずれにせよ、バス停に戻るとちょうど、バスが来た。それに乗り込んだ小石川は、じきに『目的地』に着くだろう。

180『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/19(日) 23:03:55
>>177(ヨロズ)

しばらくすると、小角が何か返答してこちらに戻り・・・一度振り返り、何か一言。
それを最後まで聞いた小石川は、そのまま『緑里』待つバス停へと立ち去った。
ちょうどというほどでもないがそのすぐ後にバスが来て、彼女はそれに乗り込んだ。
行先は――――『べにかがみファミリーランド前』とある。遊園地の名前だった。

『小角』:
「た、ただいま。待たせてしまってすまないね……それじゃあ行こうか」

『仲真』:
「おかえりぃ〜、けっこうしゃべってたねえ。何のお話だったの?」

『小角』:
「そ、それはだね……いろいろこう、あるのだよ……探偵にはね!」

『仲真』:
「そっかぁ、『探偵』の知り合いなんだぁ? ホーちゃん知り合い多いもんねぇ」

『小角』:
「ま、まあ……そんなところさ。さ、とにかく商店街に向かおうっ!」

戻ってきた小角の笑みは、どこか引きつっているようだった。
・・・先ほど言いかけていた話の続きがすぐに始まらないのは、何か理由があるのだろうか?

>>178(黒峰)

「むしろ見張りにクソ高い予算割けるから開放してんのかもね。
 大学とかもそういうとこあるじゃん、警備員があちこちにいてさァ」

旅行が組まれているように、今日は一応季節休暇を考慮せずとも『休日』のため、
そのあたりの事情もあるのかもしれない――――が、生徒らしき声は時折聞こえる。

「人口……確かにそうね、こんな田舎なのに」

「昔は人がいたのか、清月みたいに一貫校か、それか単に『1人頭の面積』が広いんじゃない?」

ただ、教師らしい姿は見えない。校門近くにいる理由もない、という事かもしれない。
待っていれば学生などはここに来るかもしれないが、入りたいなら警備員に話すのが早そうだ。

181小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/20(月) 16:53:43
>>179

同意の意を込めて、小角に向けて軽く頷いてから立ち去る。
彼女の能力は分からないが、この状況を解決する助けになってくれるように思えた。
そのためにも、まず何かしらの手掛かりを掴まなければいけない。
『スタンド』を持っていて事情を知っているのは、少なくとも自分を含めて三人。
この状況の中で足りているとは思えないけれど、今は出来るだけの事をするしかない。

  「――お待たせしました」

緑里に声を掛けてバスに乗り込み、空いている席に腰を下ろす。
やはり、このバスも『赤い色』が目立つのだろうか?
今の内に、バスの外観や内装を確かめておきたい。
そして、運転手や他の乗客にも目を向ける。
普通のバスと比べて、何か変わった所がないか確認したい。

  「『遊園地』……私が最後に行ったのは、学生の頃だったように思います」

  「何だか、とても懐かしい気がしますね……」

記憶の一部を思い返しながら、窓の外を見やる。
また、乗客の中に何か話している人がいれば、そちらに『目』と『耳』を送る。
最初にしたように座席の足元付近に位置取らせ、『聞き耳』を立てたい。
もしかすると、何か有用な情報が得られるかもしれない。
誰かに見つかりそうになった時は、すぐに解除して消すつもりでいる。

182黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/20(月) 20:27:20
>>180
「あの、すいません……」

警備員に話しかける。

「私達は観光でこの街に来たんですけど……この学校、ずいぶん大きいですね……」

183ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/20(月) 23:33:01
>>180

「なるほど」
「ホウムさんは探偵の活動もなさっているのですね」
「頼もしい限り、です」ギュイン

ホウムが戻って来たのを確認すれば、また商店街に向けて歩き始めるヨロズ。

「大急ぎで謎を解く必要は『まだ無い』と、私はとりあえず判断します」
「まずは昼食にしようと思うのですが、いかがでしょう」

少し不自然な表情を見せていたホウムに目を合わせて問いかけた。

184宗海『エトセトラ』:2019/05/21(火) 00:37:09
>>179
「あら、結構大きいのね」

素直に感嘆を示した。
目測でどれくらいの大きさだろうか。
――――と思ったが、『記念碑』に記載があるだろうか。
まずは『記念碑』の記述に目を通してみる。

185『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/21(火) 23:22:28
>>181(小石川)

バスは外装こそ『えんじ色』のような、落ち着いた赤系統の色だったが、
内装については『星見町』のそれとさほど変わらない内装であったし、
乗客にも異常な様子などはない。この町は『空』以外、今のところ普通だ。

「大丈〜夫ですよ。スマホ、繋がらないけど『ダウンロード』した本とかは読めますし」

        ブロロロロロ

「前付き合ってた子とか、平気で3時間待たせるとか――――っと、と。
 元カノの話はNGぃ〜ですよねぇ。たまに思い出しちゃうんですよね〜〜〜」

街道を走るバスの乗客はあまり、多いとはいえなかった。
雑談に勤しむ住民などは輪をかけて少なく、有用な情報は見当たらない。
休日とはいえ、遊ぶならこの昼間からではなく朝からにする……から、か?

「社会人になったら、中々なさそうですもんね〜、行く時間とかぁ〜〜〜」

「どんなアトラクションが好きとか〜〜〜あったりします?
 ジェットコースターは無理とか、観覧車は最後がいいとかそういう希望もね」

とりとめのない話をしながらしばらくバスが走れば、『観覧車』が見えてきた。
それから・・・おそらく『ジェットコースター』のものであろう、レールも見える。

     《『べにかがみファミリーランド前』》

              《『べにかがみファミリーランド前』停車しまァーす》

                  「・・・それじゃ、降りましょっか〜〜〜」

>>182(黒峰)

『警備員』:
「あー、はい、観光……『校内見学』ですか?
 本校は御覧の通り、『 ―――  ザザッ 』地方でも有数の敷地面積と」

「『鏡ヶ丘校生』である以上、人との交流もまた『勉強』――――という方針」

           「それゆえ、『校庭開放』を行っております。
            もちろん警備のほうも『有数』ですので、
            将来ご子女を通わせたいという事でも、
            どうぞご安心いただければ、と思います、はい」

どうやら『見学』を望む観光客がそこそこ多いようで、若干そうと決めてかかった口調だ。
笹井は何か返答しようとしている気もする。黒峰から何かなければ、対応を彼女に任せるのも手だ。

186『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/21(火) 23:22:39
>>183(ヨロズ)

             スタ
                 スタ

『小角』:
「『星見町』で『謎』あるところにわたしあり! ――――そう呼ばれるつもりさ。
 も、もちろん探偵漫画みたいに『行く先々で謎が起きる』のを望んでいるのではないぞ!」

『仲真』:
「七つ道具とかももう考えてるもんねぇ〜。あたしもそういうこれ!っていうのほしいなあ」

『大丸』:
「ルーペと、なんか……丈夫なペンとか見せられた記憶あるな」

三人を交え、会話をしながら歩く『ヨロズ』。
そして――――小角と目を合わせるが、その大きな瞳は自然に少しそらされた。

『小角』:
「そっ」
「そ、そうだな。み、ミステリーツアーなんだ、焦りすぎるのも禁物……うむ、うむ」

何だろうか? 小石川と話す前と――――何か『事情が変わった』というのか?
ヨロズへの警戒や敵意は感じられない。先ほど何かを言い出す時のような不安も感じない。

『大丸』:
「何食べ行きます? 名物とかあれば、それかファミレスあれば早いすけど」

『仲真』:
「せっかく旅行なんだし、珍しいもの食べたぁい」

食事話を始める二人はともかく――――小角と、あるいはあの小石川には何か秘密があるのかもしれない。

>>184(宗海)

「…………ああ」

黙って周囲を見渡していた出雲だったが、宗海の言葉に振り向き、うなずく。

「隕石のクレーターにしちゃ小さいらしいッスけど、ま〜十分ないサイズっていうか」

                「『宇宙のパワー』は感じますよね」

――――――記念碑には、『隕石』についての記載が『記念碑的に』印されていた。
というのは娯楽が勝るわけでも、学術的な見地にあるわけでもない、簡素なものという事だ。

クレーターの大きさは具体的な『数字』では書いていないが、
目測とほぼ変わらない『人が5人は寝ころべる』位の大きさのようだ。

逆に言えば、小規模なものはすぐに風化してしまうクレーターの中で、
落下は『18XX年』――――百と数十年以上は『痕跡』を保っているという、
その事実こそが『記念』として碑を立てるに値する、のかもしれない。
それ以外で驚くべき神話などはない。近代ということもあったし、
クレーターや隕石を発見した当時の人々の様子など、実に庶民的な内容だ。

そして、それを生み出した隕石自体は、さる『刀工』の手によって『加工』され――――

「で…………なんかおもろい事書いてたッスか? 気になる『伝承』とか?」

             ・ ・ ・
――――いわゆる『流星刀』として、今は『鏡ヶ丘ミュージアム』に寄贈され『展示』されている、とのことだ。

187小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/22(水) 01:58:49
>>185

  「――……」

昔の恋人の話を耳にして、また『彼』のことを思い出す。
『彼』とは、一緒に遊園地へ行ったことはなかった。
二人とも自然のある場所や、静かな場所が好きだったから。
もし、今――隣にいるのが『彼』だったら。
『彼』と私は、どんなアトラクションに乗っただろう……。

  「……ええ、行きましょう」

バスを降りたら、入場料を払って園内に入る。
車窓から眺めた限り、特に変わった所はなかったように思う。
実際に見る内部の様子は、どのようなものなのだろう。

  「……少し歩きませんか?」

  「どんなものがあるのか見てから――」

  「ここで何をするか決めましょう……」

遊園地なら、普通は案内板が用意されている。
まず、それを見つけたい。
きっと、分りやすい場所に設置されているはず。
施設を紹介するためのパンフレットも、どこかで配布されているのではないだろうか。
もし見つかれば、それを手に取りたい。

  「――緑里さんは……どんなアトラクションがお好きですか?」

歩きながら、遊園地の職員や他の入場者を『前後の目』で追う。
バスの中では、特に気になる点は見当たらなかった。
ここも同じなのだろうか。

188黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/23(木) 00:01:29
>>185
(……今のノイズは……)

「……ええと、警備員さんはさっき……何地方って言いました……?」

小声で笹井に尋ねる。

189ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/23(木) 21:32:35
>>186
タッ

「小石川さんが」

ホウムが逸らした視線の先に移動して言葉を続けるヨロズ。

「信用できる存在で」

「『仕掛人』ではないと、ホウムさんが確信を持っているのであれば」

「何か事情が変わったのだとしても」
「それで問題はありません」キュイン

進行方向へ向き直る。

「ともかく、行きましょうか」
「わかりやすい名物があると良いのですが」

190宗海『エトセトラ』:2019/05/23(木) 23:07:03
>>186
「明治辺りに落ちてきた……。

 結構、新しいのね。
 ――――ああ、『流星刀』があるそう、です」

『流星刀』の部分を指差し、指の腹でなぞっていく。

    「百数十年前となると、日本でも『近代戦』の時期ね。
     『日露戦争』の戦勝祈願に、鍛えたのかしら?」

    「――――ええ、面白い話が書いてあるわ。
     私は『夏の大三角』や『ミルキーウェイ』を見て、
     乙な気分に浸るのも好きだけれど、」

    「一つの事件で、人がどう動いたのか。
     ……そういうのも好きなの、行きましょうか。
     『鏡ヶ丘ミュージアム』、どこにあるのかしら?」

191『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/24(金) 00:28:27
>>187(小石川)

「い〜ですよ。遊園地っていつも『駆け足』になるんで〜。
 ファストパスがどうとか? そーいうの抜きで歩くのもありですね〜」

入場料は都市部の遊園地に比べてかなり安かったが、
園内の様子も――――値段相応、といった雰囲気だ。


        スタ
          スタ

「ん〜〜〜そ〜ですね、こういうとこにあるのなら『ミラーハウス』とか?」

       「あとは、ま〜普通に『ジェットコースター』とか?」

どこか哀愁の漂う着ぐるみキャラクターから風船を渡され、
パンフレットについても、特に問題なく手に入れられた。
案内板もすぐに見つかる。読むためには一度立ち止まる必要はあるが。

「逆に『メリーゴーランド』とかはちょぉーーーっと退屈かな、とか思いますけどね」

「なんとゆーかこう、『スリル』とか、『非日常』ってのがい〜〜いんですよ。
 旅行が好きってのも、その辺かな〜って自己分析してみたり、するわけですけどぉー」

                    ヘラヘラ

なお、前後の目は今のところは――――気になるもの、というのは見つけられていない。
客数はまばらで、錯覚だろうが時折歩いているのが見当たる着ぐるみのほうが多く感じるほどだ。

>>188(黒峰)

「? さあ……? よく聞こえなかったけど。
 でも、ここならどう考えても東海でしょ。多分滑舌悪いんじゃない?」

あまり気にしていないのは性格なのか、どうか。
・・・さらに追及するか、それともここまでにして話を続けるかは自由だ。

>>189(ヨロズ) 

「わっ、な、なんだいその動き……」

回り込むようなヨロズの動きに面食らう小角。

「し……『信用』か。……・100パーセント信用は出来ないかもしれない。
 それほど親しいわけじゃあないし……でも、『これは彼女のとは違う』んだ。
 ……あっ! いや、つまりだね。こ、こんな大それた仕掛けを……いや。オホン!」

  「か……彼女はだなあ」

     「『女優さん』とかじゃないから、違う……ということだ!
       そう、そういうことだ。とにかく『仕掛け人じゃあない』」

「それはまず間違いないと確信できる……これは、信じてくれていい」

小角には何かそれ以外にも根拠があるようだったが、
この少女は意外と『警戒心』が強いのかあまり核心を話そうとしない。

「す、すまないが……それだけだっ。わたしが今、ヨロズさんに言えることは……」

ともかく、進行方向に向き直れば三人は変わらず後ろをついて歩いてくる。

      スタ

         スタ

何か三人で話しているようだが、
あまり声が大きくないためよく聞こえない。
ヨロズの話をしているわけではなさそうだが。

           スタ

              スタ

そのままもうしばらく歩いていくと――――ちょうど視界の先に『看板』が見えてきた。
商店街の入り口にはつきものの『アーチ』状の看板。少しずつ、人通りも増えている気がした。

>>190(宗海)

「『流星刀』――――隕石、あ〜『隕鉄』で作った刀ッスね。
 さすがに時代が時代ですし、実用品として作られたってよりは、
 ま〜おっしゃる通り何かの『祈願』って見方が、多いらしいッスよ」

「昔のことなんで――――当時生きてたヒトしか、答えは知らないスけど」

         ザリッ

「えーと、博物館……ミュージアムは『鏡ヶ丘学園』のすぐ近くッスね。
 こっから鏡が丘学園は――――えーと、今からなら『8分後』位にバス出てたはずッス」

記憶力が良いのだろうか。単に町に慣れている、というだけか。
彼は赤色の腕時計を見ながら、出雲は公園の入り口のほうに振り向き、指で示す。

「ここ出てすぐ左にバス停ありますけど……案内、この後も続けた方が良いッスか?」

         「あーいやっ」

「めんどいとかじゃなくて、逆に『流れで着いて来てるけど断りづらい』とかなら」

         「バス停まで見送って、おれは別んとこ行きますけど――――ってね」

192小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/24(金) 01:48:15
>>191

着ぐるみに会釈して、風船を受け取る。
歩きながら、パンフレットに軽く目を通したい。
こうした施設のパンフレットには、簡単な地図が載っていることが多い。
そこに地図が載っていても載っていなくても、案内板の前で立ち止まる。
場所を確かめるなら、そちらの方が詳しいだろう。

  「『ミラーハウス』――そういった場所は特に『非日常』が強いように思います」

  「……ここにもあるでしょうか?」

案内板を見て、『ミラーハウス』があるかどうか確かめる。
見つかったら、そこに向かいたい。
なければ、『ジェットコースター』に向かうつもりでいる。
高い所から見渡せば、何かが分かるかもしれない。
『観覧車』の方が適しているが、今は緑里の希望を優先したい。

193黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/24(金) 23:34:15
>>191
「……まあ、そうですね……」

(少なくともノイズは……聞こえてなさそうですね……。
 聞こえていればさすがに、滑舌どころではない違和感がある……はず……。
 ……何らかの力が精神に作用していると……いうことでしょうか……)

ひとまず追求は止め、笹井がなにか話すつもりなら任せよう。

194ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/25(土) 22:07:15
>>191
「……」ガシャーンガシャーン

商店街へ向かうヨロズ。

(小石川さんについては、概ね見当がつきましたが)
(ーーやはり言い方が悪かったでしょうか)

ガシャーンガシャーン
ガシャーンガシャーン

右手と右足、左手と左足が同時に出る奇妙な歩き方になりながら目的地に着けば
町並みを見渡して、土産物屋や飲食店を探そうとする。

195宗海『エトセトラ』:2019/05/26(日) 21:26:24
>>191(宗海)
「いいえ、むしろ『案内』して頂きたいくらい。

 だって、『スマートフォン』も使えないのでは、
 とてもとても、一人で回るだなんて、出来ませんから」

『出雲』の配慮には首を振って、同行を促す。
何にせよ、『ミュージアム』に行って『流星刀』を見てみたい。

196『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/27(月) 04:49:12
>>192(小石川)

会釈に、着ぐるみは愛想のいいポーズで答えてきた。
そうはいっても(小石川に経験があるかは知らないが)巨大テーマパークのような、
ファンサービスと夢を両立した動きというより、ほとんど人間らしさが隠せない愛想だった。

                  キャッキャッ

それでも、前方に見えた子供連れの家族は楽しそうにしている。等身大の幸せってやつかもしれない。

「デカい遊園地なら〜〜〜そこ自体が『非日常』って感じですけど…、
 こ〜いうとこでお手軽に楽しむなら、『強い』かな〜って思うんですよね〜」

パンフレットに目を通すが――――そこに『現在地』は載っていないので、わかりづらい。
案内板を見れば、とりあえず『ミラーハウス』はあるようだ。『ジェットコースター』も近い。

いずれにせよ、そこに歩いていくことになるだろう。
なお、高所を望むなら『ジェットコースター』と『観覧車』以外に、
いわゆる『バンジージャンプ』などもあるようだ。
立って周りを見渡せることを考えれば、一考の余地はあるかもしれない。

>>193(黒峰)

ひとまずは追及しないことを選んだ。警備員も笹井も、突っ込んでは来ない。

『笹井』:
「あー、ええと、『観光』がてら『校内見学』したいんですけどォ。
 料金とかかかったりとか、なんか手続きとかいったりするんです?」

『警備員』:
「校内は料金は不要ですが、隣接の『博物館』では別でお支払いが必要です、ハイ。
 それと手続きというほどではありませんが、入口で見学者向けの入場証をお渡ししております」

いくら警備が充実していても、入場者管理は必要という事だろう。
もしここを散策するのであれば、このまま笹井に任せてしまってもいいだろう。

               ザワ…

風が吹き、入り口近くの花壇の花が揺れた。自然豊かで、寝るのにも悪くはなさそうな校内だ。

>>194(ヨロズ)

         トコトコ
               スタスタ
                    ザッザッ

足跡は後ろから、三つついてくる。
小角の発言から察せる『小石川』の『根拠』はおそらく、正しいものだろう。
核心までは教えてくれなかったのは、言い方の問題か、答える小角の性格か。

     ザッ

『大丸』:
「ふーん、シャッター街って感じじゃなくっていい感じすね」

『小角』:
「ひねくれた言い方はよしたまえ。いろんな店があって目移りするな……」

言葉通り、土産物屋や地元向けと見える『食料品』を扱う店もあるし、
ちょっとした食事をとれる店も多い。山間部だからか『鮮魚』などは少ないが、
肉屋や漬物屋、まんじゅう専門、甘味、あとは客にはなれないが飲み屋などもある。

『仲真』:
「あたし、お団子とか食べたいなぁ〜」

                      スタ スタ

――――と、前方を歩いているのは『同じバス』に乗っていた『緑のロリータ服の女』だ。

『ロリータ服』:
「…………あら、ごきげんよう。あなた方も『散策』でして?」

           チラッ

                 「……」

彼女は問いながら、何故か『小角』に視線を向けた。小角も……意味ありげに彼女を一瞥する。
そして、彼女ととくに絡んでいるようには見えないが、付近にこれも同じバスにいた『別の女子三人グループ』もいた。

>>195(宗海)

「……そッスか。それじゃあご一緒させていただきますよ」

             ザッ

あいまいな笑みを浮かべた出雲は、宗海に同行して歩き出す。
彼が言う学園に向かうバスも、そう時間を置かずに到着した。

理由がなければそれに乗り込み、じきに現場にたどり着けるだろう。

「紅鏡町は分かりやすい『観光名所』はあんま多くないスから、
 観光するなら、まあ、誰か案内はいた方が良い……でしょうしね」

「ちなみに、同行の方は誰か――――
 この町を知ってる方とか、いらっしゃったりします?」

            「皆さん初のご来訪……ッスよね?
             あー、『雰囲気』がそういう感じだったんで」

バスに乗り込む前に、出雲はそのようなことを聞いてきた。どういう意図かは、顔からは読めない。

197小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/27(月) 13:26:32
>>196

  「――……」

幸せそうな家族連れが視界に入り、同時に『彼』の事を思い出した。
そして、『彼』と共に築くはずだった家庭の幻像に想いを馳せる。
いくら願っても叶わない願いだと分かっていても、そうせずにはいられなかった。

  「あの……緑里さん」

  「――『バンジージャンプ』の経験は、おありですか?」

『ミラーハウス』に向かうつもりだったが、案内板を見て予定を変更する。
さっき見た家族のせいか、妙に晴れない気持ちが心の中にあった。
私は、それを払拭したかったのかもしれない。

  「……私は、まだありません」

  「一度試してみたいと思うのですが……」

緑里に告げて、『バンジージャンプ』のアトラクションへ向かう。
普段とは違うことをして、気持ちを切り替えたい。
今は、そういう気分だった。

198黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/27(月) 22:10:38
>>196
「博物館もあるんですね……」

入り口へ入場証を貰いに行こう。

(校内のどこかしらには……『ここはどこなのか?』がわかるものがあるはず……。
 ……賞状とか、トロフィーとかは……来客用の玄関あたりですかね……?)

199ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/28(火) 22:53:43
>>196
「……」

少しの沈黙の間に落ち着いたのか、人間らしい歩き方に戻るヨロズ。

「ええ、それではあちらにーー」

そう発声しながら甘味処の方向を向いたところで、声のかけられた方向を向く。

「ええ、散策ですね」
「『ミステリー』を解くには、まだ情報がたりません、ので」

『緑のロリータ服の女』に応答する。

200『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/29(水) 22:47:00
>>197(小石川)

「おっ、『積極的』ですね〜〜〜〜。バンジーはもちろん、『経験者』ですよ」

「『転落死』の疑似体験なんて、まさに『非日常』ですし。アレは良〜〜〜いですよ」

                 ヘラッ

軽薄な笑みを浮かべる緑里にはやはり小石川の『憧憬』は伝わらないようだが、
伝わって余計な気を使ってくるのと、客観的にどちらがいいのかは難しいところだ。
幸福な無関心という暗雲に包まれたこの遊園地では、彼の態度も『太陽』に思えなくはない。

     『ワイ』

          『ワイ』


アトラクションが近づくと、寂れ気味とはいえさすがに活気がある。
多少並ぶようだが、『バンジージャンプ』はそう時間ががかるものでもない。
おそらく、たいして待たずに『転落死』することができるだろう。

「こ〜いう『スリル系』好きだっての、意外ですねなァんか」

             「『大人の女性』って印象でしたんで〜〜〜」

>>198(黒峰)

「鏡が丘学園そのものの施設ではないんですが、
 提携して学生の学習活動にも使用させていただいております」

「それでは、是非ごゆっくりとご見学ください」

入り口に行くと――――名簿のようなものに名前を書かされ、
首から紐で提げるタイプの『入場証』を手渡された。

「こちら、『首から提げたまま』にしておいてくださいね。
 そうでないと『入場許可』が出てるかどうか、警備の方にわかりませんから」

入場口の警備を務める中年の男性が、穏やかな笑みと共に横に一歩、どく。

>>199(ヨロズ)

視界に入った甘味処には『団子』の形をした看板がぶら下がっている。
店の軒下にも席があるほか、店内には小上がりの飲食スペースが見える。

『ロリータ服の女』:
「そう――――そうですわね、この町はあまりに『謎が多い』」

                フッ

「目に見える謎も、見えない謎も、ね」

『小角』:
「う、うむ…………その通りだよきみ。解くべき謎が多すぎる……」

落ち着いた口調だが、目は一点に定めず、ヨロズと小角……そして空を見る。
意味深な雰囲気を漂わせる『奇抜』な女の登場に、大丸や仲真は一瞬反応を失う。

『仲真』:
「……そっ、そうですねぇ〜。なんだかミステリアスな感じの町ですよねぇ」

それでも社交性の賜物か仲真は無難な言葉を返すも、女は微笑に留め言葉を続ける。

『ロリータ服の女』:
「私(わたくし)も手がかりを探しているところですの。
 なにせ、『ミステリーツアー』ですものね、
 いきなりすべてが解ける、とは考えていませんけれど、
 こうして散策していれば、何かヒントがあるかも、と思いまして」
  
                        『少女』:
                        「おおっ見てください!!
                         まだ春なのにかき氷がありますよ!!!」

「――――ああ、貴女方も今からお食事でしたかしら? ごめんあそばせ、お邪魔してしまって」

どういう関係性なのかは不明だが、『別の女子三人』の一人が上げた声に一瞬振り向き、
それからヨロズたちに向き直り、小さく頭を上げて謝罪する。話を打ち切るならいいタイミングだろう。

201黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/30(木) 20:34:32
>>200
「はい……ありがとうございます」

入場証を首にかけて入る。
校舎は何階建てだろうか?

202宗海『エトセトラ』:2019/05/30(木) 22:24:56
>>196
>「ちなみに、同行の方は誰か――――
> この町を知ってる方とか、いらっしゃったりします?」

   「さぁ……?

    私達、『ミステリーツアー』でこの町に来ましたから、
    バスに降りて初めて、『紅鏡町』を知った方が、ほとんどじゃないかしら」

真っ赤な街並みにおっかなびっくりな『雰囲気』が出ていたのだろう。
問い掛ける『出雲』に対し、なんでもないように答える。

   「着いたら実家だった、なんて不幸な方がいたら、
    愚痴の一つでも聞こえてきそうなものですけれど、
    そんなことは聞いていませんし……」

203小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/30(木) 23:44:17
>>200

『転落死』の疑似体験。
こういった機会でもなければ味わうことはないだろう。
常備している『鎮静剤』の代わりとして試してみたい気持ちもあった。

  「いえ……その――」

  「私も『非日常』を感じてみたくなったもので……」

  「せっかくの旅行ですから……」

何かの事故が起きて、途中で『命綱』が切れたりしないだろうか。
切れて欲しいとは思わないけれど、同時に切れることを期待する部分もある。
その二つは、どちらも自分にとって本心だった。

  「……どれくらいの高さがあるのでしょうね」

先に飛び降りる人が見えれば、その様子を観察して大まかな流れを把握しておく。
所定の位置に立てば、比較的遠くまで見渡すことができるだろう。
そこから、この町の謎を解くための手掛かりが得られるかもしれない。

204ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/31(金) 20:34:33
>>200

「いえ、よろしければまた後ほど」

そう答えて、店内へ向かおうとする。

205『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/01(土) 00:24:27
>>201(黒峰)

「あ、それと校内の撮影などは『禁止』しておりますので! ご了承ください!」

生徒の安全――――プライバシ―なども考えれば、それは仕方ないかもしれない。

              サァァ ・・・

門を抜け、少し歩いて敷地に入ると――――噴水が見えた。
近くに腰掛ける女学生は木を見ながら『スケッチブック』にペンを走らせる。
映画のセットと言われれば納得してしまいかねない『風景』だ。

「デカいわ〜。写メ撮りたい。バレるかな? どう思う?」

ロクでもないことを言い出す笹井。つながらなくてもスマホは手放せないようだ。
校舎については、とりあえず左右に『1つずつ』見えるが、どちらも『5階』はありそうだ。

>>202(宗海)

「――――そッスか、いや、そうスね、それが……いや、それはそれでいいッスね」

               「新鮮というか、案内しがいがあって。
                にしても、『ミステリーツアー』……か」

       ブロロロ……

 「『紅鏡町』は……」

             ……
                  「いい町ッスよ。本当に。きっと、好きになりますよ」

                        ……        

そうして――――特にバスが爆発するなどもなく、『鏡が丘』に到着した。
まず目に入るのは『学園』だ。生徒数がそう多い地域とも思えないのだが、広大な学び舎に見える。
それなりの『お嬢様学校』ないし『お坊ちゃま学校』、というやつなのかもしれない。共学かもしれないが。

「ミュージアムはこっちッスね。学園と隣接してて、学生は気軽に入場できるんスよ」

                「自習スペースとかもあったりして、ま〜『図書館』感覚でも」

     ザッ  ザッ

ガイドさながらの解説トークを挟みつつ、出雲はゆっくりと『こっち』と指した方へと歩き出した。

206『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/06/01(土) 00:24:38
>>203(小石川)

      ヘラッ

「い〜〜〜いですねえ、そのスタンス。好きです。あ、『スタンスが』ね!
 もちろん、お姉さんのことも『Like』ですよ。少なくとも〜〜〜今のところは」

             ヘラッ

「ほ〜んと、『旅行』は『非日常』じゃなくっちゃあ」

軽薄な笑みが、軽薄なままで喜びにあふれているようだった。
この軽くて薄い感情で、彼の『幸福』にとっては十分なのだろう。
感情は重ければ重いほどいい、と、誰が決めたわけでもない。

「ん〜〜〜、10mはあるぅ、かな? 
 20かそこら、あんま高くはないな〜〜〜〜。
 なんとゆーかまさに、小さい遊園地って感じで〜すね」

            「初心者にはちょうどいい、かもォ〜っ?」

                        ワ  ァ ァ  ァ  ァ ァ ッッ

今まさに、家族連れの父親らしき人物が決死のダイブに挑んだようだ。
しっかりした感じのゴム紐があるとはいえ、傍から見ていても結構な『死』の感はある。

   ボ ヨォォン

そしてゴムの反動でエアマットの上で弾む姿は、どこか『達成感』に満ちているようでもある・・・

>>204(ヨロズ)

『天雨』:
「ええ、また、集合したときにでもお会いしましょう――――ご機嫌麗しゅう」

                     スゥ

「ああ、それと私、『天雨サトリ』と申しますわ。以後お見知りおきを」

いわゆる『カーテシー』のしぐさを見せ、『天雨』はその場を歩き去った。
そうして、ヨロズら一同は『和菓子屋』兼『甘味処』の小上がりへと通された。

『仲真』:
「わぁ〜本格的っ! あたし、こぉいうお店好きなんですぅ〜〜〜」

『大丸』:
「写メ撮っていいのかなこういうトコって。
 いきなり竹刀で叩かれて追い出されたりしねーかな」

         スッ

『小角』:
「メニューがひとつしかないな、いや当たり前か……誰から見る?」

『仲真』:
「こーいうときは横のテーブルから取っちゃっていいと思うよぉ。他にお客さんいないし!」

『小角』:
「な、なるほど……冴えてるねきみ」

                     スッ

四人掛けの座敷に、ごく自然に向かい合う形――――と言えば聞こえはいいが、
隣り合わない形で座る『小角』と『大丸』。そして立ち往生からメニューを取りに動く『仲真』。

ヨロズは、どうしようか。老店主は特に何を言うでもなく、老成した笑みで様子を眺めている。

207小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/06/01(土) 09:57:29
>>206

もし、下にマットがなかったら。
そして、途中でゴムが切れてしまったら。
先に飛び降りた人の様子を見て、無意識に想像してしまう。

  「……やはり見た目よりも『安全』なようですね」

  「当たり前といえば当たり前なのでしょうが……」

少なくとも、今ここで事故が起きるようなことはなさそうに思えた。
自分の番が来ても、それは同じなのだろう。
そのことに対して安堵しつつも、残念に感じる部分があったことは否定できない。

  「――私の番が来る時は……荷物を預かって頂けませんか?」

荷物を持ったまま飛ぶことはないと思うので、その時には緑里に預かってもらう。
あとは、静かに飛び降りる順番を待つ。
きっと、その時は直に来るだろう。


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