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全国の都市間競争の現実

1凡人:2011/10/02(日) 02:59:05
他都市の繁栄や生き残りのための試みや取り組みに関連したニュース。

126凡人:2012/01/13(金) 17:25:22
「零士ワールドサミット」開催・富岡で7月15、16日 群馬
2012年1月12日(木) AM 07:11

松本さんが描いたサミットマークを披露する大日方委員長(中央)

 漫画家の松本零士さんの作品を使って町おこしに励む全国の団体が一堂に集う「零士ワールドサミット」が7月15、16の両日、富岡市内で開かれる。全国初の試み。各団体が活動をPRして地元への誘客につなげるほか、原画の展示やアニメソングライブ、コスプレ大会など多彩な催しを予定。11日にはサミット実行委員会が発足。大日方(おおひなた)康博委員長(62)=富岡市中沢=は「富岡から全国に元気を発信するサミットにしたい」と意気込んでいる。

 松本さんの作品を使って町おこしに励む団体は、北海道から九州まで計21団体。このうち富岡市を含めて11団体がサミットへの参加を表明している。

 初日は松本さんが市立美術博物館を訪れ、1カ月半にわたって開かれる「大松本零士展」のテープカットやサイン会を実施。旧官営富岡製糸場では各団体が活動を報告する「サミット会議」が開かれる。2日目は、市かぶら文化ホールでプロによるアニメソングライブや宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士の講演が行われ、町中ではコスプレ姿の人々が練り歩く。

 昨年7月、松本さんの弟子でデザイナーの板橋克己さんが、上信電鉄沿線住民でつくる「銀河鉄道999号を走らせよう!実行委員会」(大日方委員長)にサミットの開催を依頼。同会の募金活動などで上信電鉄は2008年から松本さんのイラストを使ったラッピング電車「銀河鉄道999号」を1日約4往復運行しており、高崎から下仁田を結ぶ中間地点ということで富岡が選ばれた。同会員が中心となり、市職員や住民らでサミット実行委員会を発足させた。

 11日に市役所で記者会見した大日方委員長は松本さんがサミット成功への思いを込めて描いたサミットマークを披露した。松本さんのマネジメントをする安斉勝則さん(46)は「初のサミット開催。全国の団体やファンの方々が集結するので、松本先生も楽しみにしている」と話し、岡野光利市長は「サミットを通して、世界遺産登録を目指す富岡製糸場も全国の人にPRできれば」と期待を込めた。

127凡人:2012/01/13(金) 19:43:39
埼スタに超大型画面を設置へ 埼玉
(2012年1月13日 読売新聞)

LEDで35%省エネ、縦10メートル、横23メートル=pic

テニスコート1面分で、国内最大規模となる埼玉スタジアムの大型映像装置(イメージ図、三菱電機提供) 埼玉スタジアム(さいたま市緑区)に、国内最大規模のフルハイビジョン超大型映像装置(オーロラビジョン)が設置されることになった。工事を受注した三菱電機が発表した。新しい画面は現在の約1・2倍で、テニスコート1面分に相当する。国内外のサッカー大会誘致が有利に進められそうだ。

 新たに設置する映像装置は縦10メートル、横23メートルで、スタンドの南側と北側の2か所に設置する。画素数が大きいフルハイビジョン対応なので、ボールを追いかける選手の素早い動きをなめらかに映すことができる。もう一つの特徴は、省エネ対応だ。発光ダイオード(LED)を使い、現在の画面よりも消費電力が約35%抑えられる。

 また、全長約400メートルに及ぶ帯状の映像装置も据え付ける。南北ゴール裏のカメラマン席前と東西のメーンスタンド、バックスタンド中央を横切り、グラウンドを取り囲むように設置。ゴールが決まったときに、ボールが帯状の映像装置を伝ってスタンドの画面に転がるといった、大型映像装置と連動した映像演出も可能になる。

 スタジアム表玄関には、近くでもくっきり見える大型映像装置(縦2メートル、横4メートル)を設置する。広告を映したり、対戦チームのデータなどを紹介したりするのに活用する。大画面は近くから見づらいのが弱点だったが、新しい画面は2メートルの近さならば、鮮明に見える。

 受注総額は三つの設備を合わせて約9億円。2013年3月にまずオーロラビジョンの運用を開始し、他も含めた全面運用は14年3月の見込み。

 サッカー大会を誘致する際は、収容人員数の多さに加え、観客が観戦に熱中できる環境のよさがカギになる。県公園スタジアム課は「誘致の起爆剤になりそうだ」と期待を寄せる。

 三菱電機は、屋外型の大型映像装置の製造を強みにしている。1980年にフルカラーの大型映像装置を米ロサンゼルスのドジャースタジアムに納入してから、東京ドームなど、国内外1700以上で映像設備を受注している。

128凡人:2012/01/13(金) 19:55:38
家畜排せつ物で発電ビジネス 赤城南麓が総合特区指定 群馬
2012年1月13日(金) AM 07:11

 国が規制緩和や財政支援で優遇する「地域活性化総合特区」に、畜産バイオマスの発電利用を目指す赤城南麓地域(前橋市、桐生市)が指定されたことを受け、県は今月にも具体的な計画策定に向け、国との協議に入る。廃棄物処理法などで制限がある家畜排せつ物の活用について規制を緩和し、国に研究開発費用の財政支援を求める。農家が余っている家畜排せつ物を活用して発電した電力を売るという、畜産業の新しいビジネスモデルを構築し、臭気・環境対策にも結びつける。国は新年度に計画を認定する方針だ。

 県によると、県内で年間310万トンの家畜排せつ物が発生しているが、農地の減少に伴い堆肥の利用も減り、年間60万トンが余っている。特に畜産が盛んな赤城南麓では余剰排せつ物の活用が課題で、県はその対策として「環境調和型畜産振興特区」を国に申請した。

 県構想によると、特区では畜産農家の負担を軽減するため規制緩和を進める。廃棄物処理法では、産業廃棄物の家畜排せつ物を処理するには都道府県知事の許可が必要だが、特区内は排せつ物を法の対象外とする。発電装置を扱う際には、電気事業法で設置が求められる主任技術者を置かなくていいようにする。

 畜産バイオマスの発電装置については、県や群馬大、焼却プラントメーカーのキンセイ産業(高崎市)などが連携し、開発に取り組んできた。通常800度とされる排せつ物の熱処理を600度で行い、発生するメタンガスや水素を用いてエンジンを動かし発電。1日当たり100キロの家畜排せつ物を処理できる。

 1日2トンの処理能力を持った装置を13年度に開発。さらに能力を向上させ、15年度には地域で1日20トン処理できるようにする。

 県の試算によると、1日20トンを処理するには装置の設置費用が約6億円。ただ、1日1万8千キロワット時を発電でき、売電額は年間9800万円になる。ガス化の過程で発生するニッケル微粒子も年間1900万円で販売できるとしている。

 県科学技術振興室は「家畜排せつ物の問題は赤城南麓に限らない。国内だけでなく、東南アジアや欧州にも普及していきたい」とし、「装置の製造にも部品を含めれば多くの企業が関わる。県内製造業への波及効果も大きい」と期待する。

 総合特区は昨年12月、政府が全国33地域を指定した。うち「地域活性化総合特区」は26地域。本県は鶏ふんを堆肥化する装置の実用化も進める。

129凡人:2012/01/14(土) 09:07:36
北関東で展開する商圏を超えてのお客の奪い合い。一都2県に人口がとられている北関東3県にもかかわらず増床の拡充合戦。しかも経済不況の真っ只中。海外へ工場撤退、増税、デフレ、倒産、失業、減給、高齢で国民の可処分所得が減っている。このままの拡充が持続できるとは思えない。近い将来には闘いの勝敗がハッキリする。それぞれの店舗が撤退と進出を繰り返して商圏の勢力図が大きく変っていることだろう。
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アウトレットなど増床続々、広域集客狙う 北関東の商業施設
テナント充実 観光ツアーも 日経
2012/1/14 6:10

 北関東で、アウトレットモールなど広域集客型商業施設の増床やサービス拡充が相次いでいる。北関東の外からも幅広い年齢層の客を取り込もうと、テナントの充実だけでなくツアーバスの運行も始めるなど、特色を打ち出すのに懸命だ。ただ関東全域でアウトレットの店舗は増え続けており、競争は激しくなるばかりだ。

あみプレミアム・アウトレットは店舗数を従来より5割増やした

 「まもなく開きます」。昨年12月8日の朝。茨城県阿見町にあるあみプレミアム・アウトレットでは、約1000人の客が増床による新装開店を待ちわびていた。

 20〜30代向けと50代以上向けを中心に店舗数を従来より5割増やし、151店となった。店舗面積も3万平方メートルと約4割増。米国のゴルフウエアなど3店は国内アウトレットで初めての出店だ。

■直行バス新設

 米国の街並みを模した敷地内ではあちこちに行列ができている。千葉県から来た女性(53)は「最近足が遠のいていたが、好きなブランドが出店したので来た。非日常の空間で楽しい」と話す。

 同店はこれまで茨城や千葉など近隣客の比率が高かった。増床の狙いの1つは「より広域からの誘客と滞在時間の拡大」(運営会社のチェルシージャパン)。そのため福島県いわき市などからの直行バスを新設した。

 さらにはとバス(東京・大田)と組み、東京電力福島第1原子力発電所事故で客が減った袋田の滝など、茨城の観光地巡りと買い物を組み合わせた応援ツアーも始めた。

 アウトレットを含む約100の専門店が集まる「ニューポートひたちなか ファッションクルーズ」(茨城県ひたちなか市)も昨秋、13店を新規に開店したほか既存11店も改装。服飾や靴、雑貨を充実させた。

 栃木では、西武プロパティーズ(埼玉県所沢市)が運営する那須ガーデンアウトレット(那須塩原市)の増床工事が年末に始まった。店舗面積を2割超広げ、有力ファッションブランドやアウトドア用品、喫茶・飲食店など35前後の新テナントを誘致する計画。7月中旬の開業を予定する。

 那須エリアは震災直後の観光客減などで苦戦したが、12月の売り上げは前年を超え、年明け以降も1割近く上回る水準だ。市野健二支配人は「年末年始などを除けば厳しい状況は変わらない。増床を話題に地域の魅力を高めたい」と意気込む。

■円高追い風に

 群馬でアウトレットと並ぶ集客力を持つのが、昨夏に北関東で初めて開業した米会員制ディスカウント店のコストコ(前橋市)。ベイシアの大型モールの核テナントで、開店時点の会員数は5万人超と国内で過去最多だった。北関東自動車道の前橋南インターチェンジの隣にあり、週末には長野や埼玉の車も並ぶ。

 特徴は海外産の売れ筋商品を大量に仕入れ、大容量で安く売る戦略。為替相場の変動に合わせて価格を随時見直すため、今のような円高の局面では追い風が吹く。

 ベイシアのモールにはその後、国内最大の蔦谷書店も開業。集客力の高い店舗の集積で集客を押し上げる。年内にも全テナントが入居し、敷地面積23万平方メートルの県内最大級の施設が完成する。

 家族連れに向けたきめ細かなサービスも目立つ。あみと運営主体が同じ佐野プレミアム・アウトレット(栃木県佐野市)は、親が買い物中の4歳から小学6年生までを預かり、リース作りなどで遊ぶプログラムで家族層をひき付ける。那須ガーデンアウトレットは飼い犬を運動させられる「ドッグラン」を併設し、観光客らに好評だ。

(水戸支局 大林広樹)

130凡人:2012/01/14(土) 12:46:19
「東北進出、先手で」「旧態の観光捨てよ」 函館の研究(7)
松本栄一氏・清水慎一氏インタビュー 2012/1/14 3:00

 東北市場の開拓を訴える函館商工会議所の松本栄一会頭と、市の経済再生会議の委員を務める立教大学観光学部の清水慎一特任教授に函館経済圏の展望を聞いた。

■東北市場進出、先手打て 函館商工会議所会頭 松本栄一氏

 ――北海道新幹線開業を見据えて東北への南進政策を掲げた理由は。

 「函館の最大の衰退要因は人口の減少にある。人口減少によって失った市場を取り戻すには広域化して補うしかない」

 「函館に進出している企業が1400あるのに対し、函館から外へ進出する企業は430しかない。函館―青森間は青函トンネルができても約2時間かかり、東北との経済・文化的なつながりは薄かったが、新幹線で初めて“陸続き”になる。東北にどう足がかりを作っていくかにかかっている」

 ――具体策をどう講じるか。

「東北進出で有効なのは地元企業のM&A(合併・買収)だ。突然出て行くと、よそ者扱いされて10年はまともに商売ができない。金融機関から情報を得て戦略を練る必要がある」

 「函館は親しい仲間でグループを作り、競争が生まれない地域ぐるみの『仲良しクラブ』になっている。仲良しクラブから抜け出して競争に挑まなければならない」

 ――新幹線が札幌まで延伸する影響は。

 「新幹線延伸で札幌は盛岡や仙台など東北と連携を強めるだろう。札幌から東北にヒト、モノ、カネが流れていく時代に函館は中抜きになる。函館が生き残るためには、札幌延伸までに東北での足場を固めなければならない」

 ――柱となる観光と水産加工の振興に必要なことは。

 「関連業種が多い観光を守るために、宿泊施設が値引き競争を止め、質と価格を維持する意識が必要だ。函館観光は宿泊率が高いが、もう1泊したいと思う魅力をどう作るか。今年は観光の専門家を交えて、観光客の満足度調査を実施する」

 「観光はアジアからの集客に向けて取り組んでいるが、水産加工業も同じ視点が必要になる。水産加工は国内競争力はあるが、人口減少でいずれ行き詰まる。北海道教育大が函館校に新設を計画している国際関係学部の卒業生の語学力を生かし、アジア進出を支える仕組み作りも目指したい」

■旧態依然の観光捨てよ 立教大学観光学部特任教授 清水慎一氏

 ――新幹線開業が函館観光を活性化するとの期待が高まっている。

 「新幹線に乗って、初めて函館を訪れる観光客が増えるだろうが、開業ブームは1年で消える。函館を初めて訪れた観光客を、いかにして『もう一度来たい』というリピーターやファンに育てるか、ここに函館観光の生死がかかっている。従来の東北や首都圏を狙った『いか。ないと。函館』キャンペーンなどは函館の魅力を矮小(わいしょう)化し、誘客の効果もみえない」

 ――函館観光が抱える課題とは。

 「夜景、朝市、イカに頼りすぎだ。成熟化した観光客は、マンネリ化した観光地には見向きもしない。魅力があれば値引きせずとも人を引き寄せられる。個人客の獲得に成功した九州の由布院温泉の平均宿泊単価は約2万円で、湯の川温泉の2倍の額を稼いでいる」

 「函館には飲み歩きイベントの『バル街』や観光関係者で作る『箱館会』など、有望なイベントや団体がすでに存在している。函館市や業界団体も海外へのトップセールスに熱心だ。だが実際にはそれぞれがバラバラに観光振興に取り組み、連携していない。団体ごとにホームページがあり、観光客はどれをみたらよいのか分からない状況にある」

 ――どう対応していくべきか。

 「各団体の役割分担を明確にし、関係者全体で専門窓口などのプラットフォームを構築すべきだ。パリは市の観光局が運営する案内所が美術館のチケット販売からホテルの予約まで幅広い分野の相談に応じ、観光客の満足度を高めている」

 「何よりも重要なのは観光振興への市民の参加だ。名所を巡る観光は過ぎ去り、街歩きが新しい観光資源となっている。市民による街づくりで中心市街地ににぎわいを生み出し、景観の美化にもつなげていく。そうすることで観光客が2泊3泊と長く滞在したい街に変わっていけるはずだ」(おわり)

 この連載は山本公啓、遠藤邦生、小野沢健一、酒井恒平が担当しました。

131凡人:2012/01/15(日) 12:44:13
メーカーさん、我が市へ…1億円まで土地代助成 広島県府中市
(2012年1月15日10時08分 読売新聞)

 広島県府中市は、市内に進出する企業に土地の購入費用の一部を、1億円を上限に助成する制度を設けた。

 土地、建物などの投資額が1億円(中小企業などは5000万円)以上などの条件を満たす製造業の企業が対象。助成額は土地の購入費用か、鑑定評価額のうち、低い方の10%とする。

 操業開始から3年度分の固定資産税と都市計画税に相当する額や、従業員を新たに雇用した場合に人数に応じた額を奨励金として支給することを定めた工場等設置促進条例を、「企業立地促進条例」と改称し、土地購入への助成も加えた。旧条例は1997年に制定され、30社が助成を受けた。しかし、市外企業の誘致は2社にとどまっており、土地購入費用への助成を行うことで市外からの企業が進出しやすくする。

 市産業活性課は「府中市にはモノづくりの集積があるので企業にも興味を持ってもらえるはず。積極的にPRしたい」としている。

132凡人:2012/01/18(水) 18:22:00
>>270
他県では民間がすでにここまでやっている。それに比べて、こんにゃく芋の国内産9割を生み出す群馬は官主導、しかも研究会が立ったばかりだ。どちらが競走に勝つかって?そりゃー、時代の変化するスピードについていけるとこが生き残るだろう。
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原田食品、コンニャクの輸出拡大 米・台湾に代理店
2012/1/18 6:00

 コンニャク製造販売の原田食品(山口県岩国市)は、海外市場の開拓を加速する。米ロサンゼルス市に代理店をこのほど設置し、1月末からカリフォルニア州で販路開拓を本格化する。今春には台湾にも代理店を設置する。海外向け商品の開発も強化する。コンニャクの国内販売は伸び悩む中で、従来、年間数百万円だった海外売り上げを来年度は1億円超に増やす。

 同社は2006年から商社経由で、米国、英国などにコンニャクを輸出してきたが、いずれもスポット販売で年3000個程度と、安定的な販路を確立していない。

 米国代理店を通じ、29日にロサンゼルス市ハリウッドで開かれる展覧会「Food&Sake」に海外向けに開発した新商品などを出品する。

 同市でチェーン店を展開する日系スーパーなどで販売を始め、カリフォルニア州で販路を開拓する。初年度の販売目標は120万個。

 海外市場向け商品開発も強化する。糸コンニャクを束にして米国で人気のあるホタテの貝柱の形に加工した商品を展覧会に出品、ホタテ味のタレをつけて販売する。

 昨年末から国内市場にも投入した、コンニャクをむきエビの形にしてチリソースを絡めて調理する商品や、糸コンニャクをねじって筒状に固めることで短時間で味がしみこむように工夫した商品も海外で販売する。

 米国以外にも販路も広げる。3月をメドに台湾に代理店を設け、4月からの販売を目指す。

 昨年11月、カナダ・バンクーバー市の流通業者と年間12万個の販売計画を結び出荷を開始した。輸出量を20万個まで増やす計画だ。

 東京電力福島第1原子力発電所の事故後、海外では日本からの食品輸入を減らす動きが広がったが、最近は新たな引き合いが増えてきたという。

 原田食品は08年から、コンニャクイモの世界的な産地、ミャンマー・ヤンゴン市の協力工場でコンニャク粉の製造技術を指導しているほか、中国江蘇省揚州市の現地企業と業務提携し、07年にしらたきの製造を開始した。将来、これらの工場で生産する商品を直接海外向けに販売することも検討する。

 同社の12年2月期の売上高は約7億5000万円の見込み。3年後の売上高は10億円を計画しており、このうち海外向けは3億円を目指す。
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コレ(ウィキ)をみると安い中国産の蒟蒻芋が大量に日本に出回っていると予想。「Grown In Japan」のマークで中国産との差別化をはかる広報戦略が先ず第一に頭に浮かんでくる。(凡)
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コンニャク(蒟蒻)は、サトイモ科の植物、あるいはその球茎から製造される食品。

コンニャクを食用としている地域は日本、中国、ミャンマー、韓国の各国で、中国は主に南部で日本の10倍以上のコンニャク芋を生産する。コンニャクの原料となるコンニャクイモの2007年度(平成19年度)の日本での収穫量は66,900t。主産地は群馬県(89.5%)で、第2位栃木県(4.1%)、第3位茨城県(1.7%)と続き、全国の約95%は北関東で生産されている。(ウィキ)
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コレによると中国産蒟蒻製品の品質の向上によって輸入される品物と国内産が差別化がしにくくなるとしているが、凡人の考えでは中国産と国内産の差別化は品質に違いが無くても、また少々価格が国内産の方が高くても、化粧品のようにブラウンド力の違いで十分な効果があると見る。(凡)
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2005年と古い記事だが、蒟蒻の輸入状況が分かる記事

WTO農業交渉とこんにゃく産業
http://www.nochuri.co.jp/report/pdf/r0511wto1.pdf

133凡人:2012/01/22(日) 21:36:42
金融界最大の国際会議、大阪で日本初開催 5000〜6000人参加
2012/1/6 6:02

 金融業界最大規模の国際会議「サイボス」が10月下旬、大阪で開催される。欧米を中心に世界の銀行や証券会社ら金融機関の関係者5000〜6000人が参加する見通しで、100億円規模の経済効果を期待する声もある。日本でのサイボス開催は初めて。大阪での会議が成功すれば、今後の関西への国際会議誘致に弾みがつきそうだ。

トロントで開かれた会議には7600人が参加した(2011年9月)

 サイボスは金融機関向けの通信インフラを提供する協同組合組織「スイフト」が主催する会議。日本からも大手銀行などが参加している。スイフトの運営メンバーでもある三井住友銀行の川越洋上席推進役は「実務者が中心に集まる最大の情報収集の場」という。

 大阪会議は10月29日から4日間、インテックス大阪(大阪市)を主会場に開催される予定だ。欧州の債務危機問題や金融機関への規制の動向が今年の主なテーマになるとみられる。参加者数は未定だが、2009年に香港で開催した時の5800人程度は確保する見込みだ。インテックス大阪での会議のほか、各金融機関がホテルなどを使ってパーティーを開く。

 11年はカナダのトロントで開催され、金融機関やIT関連企業など200社以上が出展。参加者数は約7600人に上った。約8100人が参加した08年のウィーンでの開催では約100億円の経済効果があったとされ、大阪会議でも、地元に大きな経済効果が期待される。

 さらに、国際会議など大規模コンベンション誘致戦略にもプラスに寄与しそうだ。サイボスは「コンベンション業界のメルクマール(指標)」(大阪観光コンベンション協会の奥野雅生氏)としての側面も持つからだ。

 海外から大勢の参加者が集まるサイボスを受け入れるには一定の基準以上の展示会場やホテルなどの宿泊施設、国際空港などの交通インフラが整っていることが条件となる。サイボスの開催地となれば、コンベンション業界内で受け入れ能力の高い地域とみなされる。

 歴史的な円高で、これまで関西経済をけん引してきた輸出中心の製造業は苦戦している中、観光・コンベンションを成長の柱の1つに育てる上でも、サイボス開催の成否が注目される。

134凡人:2012/01/23(月) 20:40:55
難波の活気、南へ広がる 「大阪球場跡」再生で新施設続々
2012/1/21 5:58

 大阪・ミナミの中心的存在の難波。高島屋がある南海難波駅北側に比べて集積に乏しかった駅南側に人の流れが拡大している。南海ホークスの本拠地、大阪球場跡を中心とした14.5ヘクタールの難波再開発が進み、「なんばパークス」など新しい施設が続々と開業したからだ。南海電気鉄道やクボタなど地権者が進めてきた球場跡の再生は今年3月、スタートから25年で完了する。



難波再開発で整備した道路沿いに建設中の「Zepp Osaka」(左)と南海新本社
 駅の南西側に2007年に全面開業した「なんばパークス」がある。ここから南へ伸びる900メートルの道路が3月に完成する。道路沿いには今や超高層オフィス、マンション、ヤマダ電機の大型店舗が並ぶ。かつて球場が立ち塞がって道路はなく、人通りは少なかった。

■剰余金28億円

 球場跡の「なんばパークス」の10年度の来場者は2816万人だった。ホークス最後の年、1988年の大阪球場の入場者は45万人で、周辺施設と合わせても90万人程度。30倍以上を集客する計算だ。

 区域内の南寄りに今春、2500人収容のライブホール「Zepp Osaka」が開業する。年100万人の集客が期待できる。にぎわいは南に広がっていく。

 難波再開発は区域内の道路や敷地を造っていく土地区画整理事業だ。新しい施設の用地を提供すると同時に、容積率を上げ開発をけん引した900メートルの道路を計画した。

 「道路は大阪市役所が造ったのではない。民間企業が造った」と南海の金原克也取締役不動産営業本部長は胸を張る。南海、クボタ、ニッピ、高島屋を中心に保有地を減らし、道路用地や工事費を確保した。税金は使っていない。

 87年、地権者が研究会を発足し、再開発が動き出した。当初、50階と30階の2棟の超高層オフィスビルを建設する計画はバブル崩壊でオフィス需要が急減。1棟は断念し、オリックスグループが46階建てマンションを建設した。オフィスは30階建て1棟だけになったが「4000人の雇用があり、難波の昼間人口を支えている」(金原取締役)。

 実質で約64億円の区画整理の事業費の調達にも苦労した。合計2500平方メートルの土地を売却すれば賄える計算だったが、地価下落で1万5000平方メートルが必要になった。南海は9000平方メートル、クボタは5000平方メートルの所有地を減らした。クボタは自社ビルを一部撤去し、地下駐車場を埋め戻して道路用地にした。

 3月に区画整理の事業が終わるが、28億円の剰余金が出る見通し。南海など地権者に分配される。バブル期に計画した行政主導の開発は追加投資を迫られるケースが多く、これとは対照的だ。

■未利用地残る

 区域外にも波及効果が出ている。隣の木津市場がスーパー銭湯、外食など従来少なかった集客施設を整備した。「再開発エリアを訪れる人を呼び込みたい」(同市場)という。

 高島屋は昨春、増床を完了し、売り場面積は4割増の7万8000平方メートルになった。12年2月期の売上高は1219億円と前年同期で6%増を見込む。ピークだった91年度の2000億円より4割少ないが、反転攻勢をかける。南海は本社を再開発区域内で建設中のビルへ来春移転し、現本社を超高層の商業業務ビルに建て替える。

 ただ、難波全体の課題も多い。大阪市が保有する精華小学校跡は今年度中の予定だった売却のメドが立っていない。新歌舞伎座の跡も未利用のままだ。難波再開発区域内でもクボタ本社の将来の建て替えが未定のほか、未利用地が残る。

 大規模な商業施設が集積する梅田に比べ、難波駅周辺は地価の下落幅が大きい地点が目立つ。開発可能な土地にどのような施設を誘致できるかが、にぎわいを左右する。

(大阪地方部 清水英徳)

135凡人:2012/01/23(月) 20:46:20
MM売れ残りに思案 横浜市 4月から仲介業者に報酬も 【神奈川】
2012年1月22日

雑草が伸びているMMの売れ残っている土地=横浜市西区で

 横浜市が、みなとみらい21地区(MM、西区と中区)などで販売している土地の買い手が見つからないことから、事業費の赤字額が七百十九億円に拡大したことが分かった。赤字は将来、市の税金で穴埋めすることになる。同市港湾局は四月から、売却を加速するため、売却の仲介に成功した業者に、手数料を支払う制度を始める。 (荒井六貴)

 同市港湾局によると、市内の東京湾岸の土地は一九五五年度から、海の埋め立てで土地を造成してきた。

 MMなどの造成の事業費は、特別会計で企業債を起債して捻出。土地を企業に売却したり、賃貸したりすることで償還することになっていた。償還が求められる額は、千六百六億円(二〇一〇年度末現在)に上る。

 近年の不況により、土地の買い手が見つからず、事業費の利子がかさんでいるほか、土地価格が大幅に下落し、すべての土地を売却しても、償還額には届かない赤字状態となっていた。

 さらに、南本牧(中区)の埋め立て地で整備が遅れ、事業費が膨らんだことも、赤字額の拡大に追い打ちをかけた。

 総面積が百八十六ヘクタールのMMは、八十七ヘクタールが開発対象で、五十二ヘクタールが企業への売却などで開発された。売れ残る三十五ヘクタールのうち、市は開発を担う十二ヘクタールを売却する必要があるが、一部が遊園地「よこはまコスモワールド」とサッカーJリーグの横浜Fマリノスの施設「マリノスタウン」として、賃貸されているだけだ。

 同局は七年前、赤字額を五百九十一億円と見積もっていたが、一一年度にあらためて試算したところ、百二十八億円増え、計七百十九億円に上ることが判明。この赤字額は企業債の償還期限の三二年度までに、市が穴埋めすることになる。

 売却が進まないと、さらに利子が増え、赤字が拡大することから、市は土地の売却を急いでいる。

 MMでは、居住人口が上限の一万人に迫り、これ以上のマンション建設ができない。そのため、商業ビルなどを建設する開発業者を求めている。

 四月から始める販促の制度は、開発業者を見つけた仲介業者に、成功報酬を支払う仕組みで、民間の手法を取り入れたという。

 同局の平井嘉寿子経理課長は「リーマン・ショックや東日本大震災などもあり、不況の見込みができなかった。マンション建設の声はかかるが、そのほかは厳しい。赤字を圧縮するためにも、早く売りたい」と説明した。

 MMは二十日、国から「特定都市再生緊急整備地域」に指定され、開発する民間事業者が税制面などで優遇されるようになる。林文子市長は「企業も、進出意欲はある。起爆剤になるのは間違いない」と期待をかけるが、切り札になるかどうかは不透明だ。

136凡人:2012/01/24(火) 04:43:43
川崎市、東大の研究誘致 ナノテク集積拠点めざす
2012/1/23 22:46

 川崎市は23日、東京大学が4月に市内で新たな研究開発プロジェクトを始めると発表した。ナノテク(超微細加工技術)を使った省エネ型の電子部品の開発をテーマに東大とスポンサーの日本IBMが共同で研究に着手する。市は起業支援施設のかわさき新産業創造センター(KBIC、幸区)の一部を提供し、研究を側面から支援する。

 公益性の高い研究課題について東大が企業の資金や技術支援で運営している「社会連携講座」の一環。予算は年3000万円で8年契約という。

 同日に記者会見した東大大学院工学系研究科長の北森武彦教授は「従来にない、まったく新しい原理の省エネ型プロセッサー(演算処理装置)の開発に取り組む」と話した。

 東大が教授、准教授を派遣し、同大学院の学生や日本IBMの研究員らで共同研究に当たる。省エネ・高効率の演算装置は「高度な医療診断システムの開発など幅広い技術分野への応用が可能」(北森教授)という。

 川崎市はJR新川崎駅前の新川崎・創造のもり地区にナノテク産業の集積を進めている。中核となるKBICには3月に新研究棟が、8月にクリーンルーム棟が完成する。市は今回の東大誘致を他の企業や研究機関への呼び水にしたい考えだ。

137凡人:2012/01/26(木) 01:47:25
ユネスコ世界文化遺産に登録されているものは世界が注目する観光スポットで占められる。たとえば万里の長城やエジプトのピラミッドという風に。古都京都や奈良の建物文化群も名を連ねている。ところで日本にはユネスコ登録の世界文化(自然遺産)が結構ある。ウィキによると現在47都道府県中18都道府県。その内訳は北海道、青森県、秋田県、岩手県、栃木県、東京都、富山県、岐阜県、滋賀県、京都府、奈良県、三重県、和歌山県、兵庫県、島根県、広島県、鹿児島県、沖縄県。その中には群馬はないが、現在県と市が取り組んでいる富岡製糸工場跡はユネスコ世界産業遺産への2014年登録。文化・自然とは別カテゴリー。産業カテゴリーに入っている他の物件を簡単に眺めたが、ほとんど無名のものばかり。これを持って観光で町おこしするには、ちょっと無理があるのではという思いが走る。
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政府、富士山と鎌倉を正式推薦 ユネスコ世界文化遺産
(2012/01/25 12:32)

 政府は25日、世界遺産条約関係省庁連絡会議を開き、「富士山」(山梨県、静岡県)と「武家の古都・鎌倉」(神奈川県)を、2013年の世界文化遺産登録に向け正式推薦することを決めた。

 国内手続きはこれで終了し、2月1日までに推薦書をパリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産センターに提出。今年の夏から秋にかけユネスコ諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が現地調査し、13年6、7月ごろに開かれる世界遺産委員会で登録の可否が決まる。

 世界遺産を目指す国内候補であるユネスコ暫定リストには、富士山と鎌倉以外に10件が記載され、登録成否は後続組にも影響しそうだ。

138凡人:2012/01/27(金) 05:55:47
日本の将来を暗示しているかのようだ。アメリカのシリコンバレーが世界のテクノロジーをリードし続けるのは、なにも研究設備や建物が世界一であるからではなく、世界の頭脳・人材が集まるからであることに注目。アメリカ国内ばかりかインドや中国から集まった大学院レベルの若者が世界と競合しあっている。日本のようにどんなに税金を使って優れた設備を作ろうが、優秀な人材が集まらないことには絶え間なく革新する技術により、その場所は数年で時代遅れになる。優秀な人材は地方の老人が支配する保守的な場所には集まらない。シリコンバレーの周辺にはリベラルで有名な大学群、たとえばカリフォルニア(州立)大・バークレーやスタンフォード(私立)大、その他などがあるのはまったく偶然ではないのである。
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「先駆け」踏んばれず/TI日出工場閉鎖 大分
2012年01月25日

 23日に発表された米半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)日出工場の閉鎖方針は、昨年末の東芝大分工場(大分市)に続き、進出企業を取り巻く厳しい状況を示した。大分空港開港直後の1973年に操業を始めたTIは県内の半導体産業をリードしてきただけに、関係者はショックを隠せない。

 TI日出工場はテレビのチューナーや携帯電話の中央演算処理装置(CPU)などを製造する。関係者によると、世界で20の工場を展開する同社の中では生産量自体は多くないが、技術力に定評があるという。

 「半導体の先駆者で大分のシンボルだった。ショックですね」。大分市で中堅企業を経営する男性社長は話す。ITバブルが崩壊した2000年ごろからTI撤退のうわさはあったというが、「本当に終わりなら残念」と声を落とした。

 県内に半導体企業の進出が始まったのは大分空港が国東市に開港した約40年前から。TIや東芝大分が代表格で、関連の中小企業が大分市から県北を中心に育った。09年の出荷額は2732億円で、1993年以降、都道府県別国内シェアの7%以上を占め続ける。

 九州は安い人件費や豊富な水に魅力を感じて半導体産業が集積し「シリコンアイランド」と呼ばれる。TIや東芝大分は県内でその先駆け的な存在だった。

 企業集積を生かそうと05年には、産官学連携で「県LSIクラスター形成推進会議」が設立され、126の企業や団体が加盟している。10年には韓国、11年には台湾で協力協定を結び、競争力強化を図ってきた。

 ただ、歯止めがかからない円高や海外との競争で国内の業界自体が激しい状況にある。24日に取材に応じたTI日本法人の和田健治社長は「高品質とチームワークで世界をリードする工場だが、39年が経過した。改修には費用がかかり、生産コストの面でも課題があった」と語った。

 立命館アジア太平洋大学の平田純一副学長(経済学)は「寿命を迎えた設備をスクラップ・アンド・ビルドする際、コスト面を考えれば今回の判断は分かりやすい」と指摘する。

 企業関係者は「下請けなどで大手と一緒に戦っている地場企業は多い。影響は当然あるだろう」と懸念する。県の中島英司・産業集積推進室長は「工場は規模が大きく地域雇用に影響が出る恐れがある。会社側の対応を見極めて対応したい」と語る。大分労働局は「おそらくTIに失業防止の働きかけをすることになる」と話している。(丹治翔、軽部理人、山中由睦)

139凡人:2012/01/30(月) 16:59:36
過去のニュースの記録がまだ新しい。そこで来場100万人をめぐって「ぐんまちゃん家」とリニア・鉄道館の簡単な比較をしてみた。リニア・鉄道館は名古屋市港区金城ふ頭にある。100万人達成期間がなんと約11ヶ月で入場料が個人は大人 1,000円、小中高生 500円、幼児(3歳以上未就学児) 200円 を取る。一方「ぐんまちゃん家」の場合、達成期間は約3年と4ヶ月。場所は東京銀座の一等地にあり、入場料はゼロ。こうみてくると100万人という数値はビジネス上、まったく大きなものではないことが分かる。「ぐんまちゃん家」がいかに採算が取れないか、入場数でも推し量れて面白い。
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リニア・鉄道館、来場者100万人達成 名古屋 (場所:名古屋市港区金城ふ頭、期間約11ヶ月、入場料が個人は大人 1,000円、小中高生 500円、幼児(3歳以上未就学児) 200円)
2012/1/30 1:48

新幹線「100系」が祝いの汽笛を鳴らした(名古屋市)

 プォー。JR東海が運営するリニア・鉄道館(名古屋市港区)で29日、普段は鳴らされない汽笛が、特別に5秒ほど響いた。展示車両の新幹線「100系」が、来場者、100万人達成を祝った。

 愛知県春日井市の鳥居洋治さん(66)と4人のお孫さんが100万人目。鳥居さんは「お守りを任された。すいていると思って来た」と話した。100系の模型などが記念に渡された。孫の莉子(8)ちゃんは「来たのは初めてで、びっくり」と目を丸くした。

 昨年3月14日に開館し、初年度の目標(60万人)を大きく上回る人気。金子利治館長(63)は「日本各地、海外からも来館があり感謝している」と笑みをみせた。

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「ぐんまちゃん家」来場100万人達成  (場所:東京銀座、期間:約3年と4ヶ月、入場料:ゼロ)
2011年11月22日(火) AM 07:11

100万人達成を祝い、くす玉を割る大沢知事(右から2人目)と高岡さん(同3人目)ら

 県が首都圏における総合情報発信拠点として2008年7月に開設した東京・銀座のぐんま総合情報センター「ぐんまちゃん家(ち)」が21日、来場者100万人を達成した。

 2階のイベントスペースで行われた記念式典で、100万人目となった千葉県市川市の高岡紀子さん(38)が登場すると、拍手とともにくす玉が割られ、大沢正明知事から認定証と温泉宿泊券(3万円)の副賞が贈られた。

 大沢知事は「観光PRや物産販売をはじめ企業誘致、市町村とのキャンペーンを行い、成果を挙げている。今後も群馬の発信基地として活用していきたい」とあいさつした。

 友人とともに訪れた高岡さんは「群馬は温泉などいろいろあって好きな場所なので、(100万人目になり)うれしい。宿泊券で草津へ行きたい」と笑顔を見せた。

 100万人到達日予想クイズには252人の応募があり、44人が正解。大沢知事が抽選し、東京都目黒区の女性に1等の2万円の温泉宿泊券が当たった。

 ぐんまちゃん家は100万人達成記念セールとして、22〜28日の1週間、1階の常設商品を1割引きで販売。24日には農畜産物フェアを開く。

140凡人:2012/01/30(月) 17:01:14
バンダイなど3社、ガンダムのテーマパークを臨海副都心に4月オープン 東京
2012.1.30 15:47

 バンダイ30日、サンライズ、創通とともに東京臨海副都心に人気アニメ「機動戦士ガンダム」の世界を体験・体感できる小型テーマパーク「ガンダムフロント東京」を4月19日にオープンすると発表した。

 運営はバンダイなど3社が作る有限責任事業組合(LLP)が担当する。場所は青海地区にある複合施設「ダイバーシティ東京プラザ」内。フロア面積は約2050平方メートルで、有料と無料でそれぞれ利用できるエリアがある。

 有料エリアでは、直径16メートルの巨大な半球による映像や、ガンダムの発祥の秘密から最新作までの貴重な資料などをみることができる。有料エリアの入場料は大人1000円(高校生以上)、子供800円。

 無料エリアでは、ガンダムのプラモデル、通称「ガンプラ」を一堂に集めて展示している。オリジナル商品を販売するショップの展開も計画している。

 施設前広場には、2009年に機動戦士ガンダムの放映30周年を記念して製作された高さ18メートルの「実物大ガンダム」が設置される。また、同施設の2階には、飲食店「ガンダム カフェ」もオープンする。

141凡人:2012/02/04(土) 08:16:12
国内安住改め海外へ 新生北関東 流通業の最前線(3)
中国市場「日本流」で開拓 2012/2/2 3:41

 「中国でもヤマダブランドが浸透してきた」。家電量販大手のヤマダ電機の山田昇会長は中国市場での手応えに胸を張る。2010年12月に瀋陽市で開いた1号店の販売は開店直後に比べ3倍のペース。メーカー別に売り場を作る現地量販店と違い、客が選びやすいように各社の商品を一緒に並べる日本式を持ち込んだ。中国で珍しいポイントカードの会員も国内の2倍のスピードで増え、客の囲い込みが進む。

■接客教育も徹底

多くの現地客で混み合うJINS天津大悦城店(中国・天津)

 売り場には日本メーカーの製品をズラリと並べ、拡大する中間層に照準を合わせた。店舗運営を担うのは大量採用した中国人留学生。日本の研修で培ったきめ細かい接客技術を現地店員に教え込むなど徹底的に日本流を導入した。13年までに都市部で大型店5店体制を整え、売上高1000億円を稼ぐ計画だ。

 北関東流通業の海外戦略が本格化している。背中を押すのは国内市場の低迷だ。少子高齢化で「持続的な成長を目指すなら海外に出て行かざるをえない」(山田会長)。

 中国展開を急ぐのはヤマダ電機のように国内での店舗展開が一巡した大手だけではない。「3億人の中間層を取り込む」。眼鏡専門店「JINS(ジンズ)」を展開するジェイアイエヌの田中仁社長は鼻息が荒い。

 中国1号店を瀋陽市に出した時点では国内87店。将来の500店計画の緒についたばかりだったが、隣の巨大市場を黙視できないと、国内外で同時に店舗拡大する「二正面作戦」に踏み切った。

 並べる商品は国内と同じ自社企画商品だ。1本4990〜9990円で日本では低価格店とされる同社だが、1200円でも眼鏡が買える中国では急増する中間層の購買価格帯に一致。店舗の壁に「ジンズ・フロム・ジャパン」と掲げて日本ブランドをアピール、おしゃれに敏感な若者を中心に販売を伸ばしている。

 今後、北京から上海にかけての沿岸部で集中的に出店するほか、アジア2カ国目への進出も検討中。「10年後に海外売上高は1000億円」(田中社長)とぶち上げる。

 海外からの商品調達の動きも盛んになってきた。テレビ、DVDプレーヤー、デジタルカメラ――。ケーズホールディングスの店舗では家電量販世界最大手の米ベストバイのプライベートブランド(PB)製品が花形商品の売り場に並ぶ。「日本の消費者はナショナルブランド(NB)しか買わない」(ある家電量販店首脳)という業界の常識に風穴を開けようと、提携開始から4年間で延べ200種類の商品を投入してきた。

 もとの価格が安いうえ、円高の進行で値下げを進めており、NBの同等品と比べて2割前後安い。ベストバイ製品の売り上げは11年3月期に50億円に拡大。さらに種類を拡充する方針だ。

■円高逆手に調達

 「商品の輸入比率を現在の3分の1から、半分くらいまで高めてもいい」。栃木県鹿沼市に本部を置く家具専門店チェーンの東京インテリア家具(東京・荒川)も円高を背景に海外に熱い視線を送る。欧州製の家具には根強いファンが多く、ユーロ安が追い風。中国やタイ、マレーシアなどアジアの取引先からも輸入を増やす好機と見る。

 ただ海外戦略にはリスクがつきもの。中国に進出したある国内流通業の幹部は「新規出店の際に、現地業者が横断幕を持ったデモ隊を送り込んできた」と地元企業の抵抗を指摘する。商品調達では為替相場の変動が収益を大きく左右する。国内に安住してきた北関東の流通業にとってハードルは多い。こうした課題を乗り越えて海外の活力を取り込んだ企業こそが次の時代の主役となる。

142凡人:2012/02/04(土) 08:17:57
百貨店、地元との絆 核に 新生北関東 流通業の最前線(4)
「対・東京」意識、横の連携も 2012/2/3 1:05

 「私の肌の乾燥を防ぐにはあのクリームの方が向いていたみたい」「スポーツウエア売り場で紹介されたタイツでジョギングに挑戦してみようかな」――。東武宇都宮百貨店(宇都宮市)が毎月1回開く「店内ミニツアー」。常連客の小グループに店員が付き添い、商品のこだわりや豆知識を解説しながら売り場を案内して巡る催しだ。

東武宇都宮百貨店は店内ツアーで得意客をひき付ける

■客と距離縮める

 郊外に立地する大型ショッピングセンターや専門店、さらには東京都心部の同業他社にも押されて苦戦を強いられてきた北関東の百貨店。中心市街地の顔が元気を取り戻すには何が必要か。試行錯誤のなかで起こった東日本大震災はそれぞれの店が掲げてきた「地元重視」の原点を見つめ直す契機となった。

 震災後に本格展開し始めた東武宇都宮百貨店の店内ツアーも狙いは地元客の心をつかむことにある。商品のよさはもちろん、使用時のちょっとしたコツや開発秘話まで語る。店員一人ひとりも商品知識を深め、接客の質を上げる。来店客との距離が縮まり、店内ツアーにはリピーター客の姿が目立ってきた。

 「百貨店は割高」と指摘されがちだが、それに見合った価値を感じてもらえれば売り上げ増につながる。実際に月次売上高は昨年12月から今年1月にかけて前年実績をクリア。原子力発電所事故の風評被害が大きい日光地区を特集する5月の栃木・福島物産展など、今後も「地元との絆」を核に企画を仕掛ける。

 「買い物するなら東京」という声を意識した横の連携も広がる。高崎高島屋(群馬県高崎市)はライバルとして争ってきた地場百貨店スズラン(前橋市)の高崎店など周辺大型店と協力し、スタンプラリーを展開する。

 高崎エリア全体の魅力を高め、買い物客の東京への流出を少しでも食い止めたい考えだ。「東京の店には行かせない」と対抗心を燃やす影山勝高崎高島屋社長は4月から2年がかりで1億円超を投じ、テナントも拡充。地域の得意客相手の外商部門でも店内での買い物同伴の強化や高齢者向け企画に乗り出す。

■高級品アピール

 同様に周辺大型店と組んだスタンプラリーを昨秋企画した水戸京成百貨店(水戸市)は「東京に行かなくてもここにある」を目指し、高級ブランドを相次ぎ誘致。「固定客がつき、都心への流出は抑えられつつある」(営業政策部)。スズランも食品フロアをテコ入れし、高級食材の品ぞろえで地域の客に訴える。

 東武宇都宮百貨店は店内改装にも地元客との接点を増やす発想を盛り込む。6階の屋上イベント広場を1千万円近くかけて改修。3月中旬に完成後は今まで少なかった子ども向けのキャラクターショー、高齢者も楽しめるカラオケ紅白歌合戦、大道芸、ゲーム大会などを土日祝日はほぼ毎日開催。地域の祭り・イベントとも連動する。

 屋上広場だけでなく、他の売り場でもそれぞれメーキャップショーや実演販売会などを展開。休業中の8階レストラン街は秋にも再開させる計画だ。小林高行本店長は「店づくりのコンセプトはずばり『孫の力』。3世代家族が楽しめる場所にしたい」と意気込む。

 百貨店を取り巻く環境は依然として厳しく、全国売上高は2011年も前年比2%減と減少傾向が続く。低価格志向が定着するなか、地元客が「納得」して財布のひもを緩めるモノやサービスを打ち出していけるのか。淘汰の波に耐えてきた北関東の百貨店それぞれの地力が問われる。

143凡人:2012/02/08(水) 10:05:06
税制の特典を与えて企業の誘致合戦が全国で活発だが、インフラがキチンと整えられていることが前提条件。
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過疎地の空き家にITオフィス 徳島・神山町に東京から進出
2012/2/7 6:03

 東京都内のIT(情報技術)関連企業など2社が3月、徳島県神山町の古民家の空き屋にサテライトオフィスを開設する。すでに設置している1社は機能を増強する。同県は光ファイバー網の整備が進んでおり、県や地元の特定非営利活動法人(NPO法人)が自然に恵まれた過疎地で新たなビジネスモデルを構築しようと誘致していた。ほかにも都内の3社が設置を計画しており、県などは誘致を強化する。

 ITサービスのダンクソフト(東京・中央)は3月から、企業内ネットワークの構築などを神山町のサテライトオフィスでも手掛ける。オフィスに使う古民家で昨年実証実験を行い、ネット回線の速度などで優れたブロードバンド環境を確認した。同社は「東京でやるべき仕事と、それ以外の方が能率が上がる仕事がある」と話す。

 コールセンター大手のテレコメディア(東京・豊島)は、神山町で3月から始める高齢者の見守り事業の拠点施設を開設する。見守りは高齢者宅のタブレット端末(多機能情報端末)が異常を検知、コールセンターに伝える。新オフィスを拠点に社員が高齢者宅を訪問し、端末の使い方を指導するほか、対象地区の回覧板を作成する。「コミュニケーションの拠点にしたい」と話している。

 名刺管理システム開発の三三(東京・千代田)は顧客サポートなどの事業を始める。2011年8月から古民家を借り、エンジニアがデータ管理などを行っていたが回線を増強し、顧客との緊密な連絡が必要なサービスも実施する。4月以降は新卒社員の研修を古民家でする。3〜4人が1組となり一定期間泊まり込む。

 IT関連会社の社員は長時間パソコンに向かうため、精神・健康面のケアが不可欠。山間部の神山町は過疎化が進み、空き家が増える一方、ブロードバンド環境には恵まれているうえ、1戸あたりの賃借料は数万円程度と都心に比べれば家賃は格安。IT関連は場所を選ばない仕事も多く、県はサテライトオフィス誘致に力を入れている。

 各社のサテライトオフィス開設に際しては、古民家を活用した地域活性化などに取り組む同町のNPO法人、グリーンバレーが、物件の選定や所有者との交渉、改築する場合の業者の紹介などを支援した。

144凡人:2012/02/08(水) 11:55:30
「新函館」駅、ガラス張りに 北海道新幹線
北斗市審議会、デザイン案 2012/2/7 21:10

 2015年度に開業する北海道新幹線の新函館駅(仮称、北斗市)について、高谷寿峰市長の諮問機関「新幹線新駅周辺空間デザイン審議会」は7日、駅舎デザインを決定した。同会は3月、推薦案として市長に答申する。

 審議会が決定したのは、外壁の大部分がガラス張りで、内部にはトラピスト修道院のポプラ並木をイメージした枝分かれした鉄骨の柱を設置するデザイン。鉄道建設・運輸施設整備支援機構は1月下旬に3案を提示。この日の審議会では2回目の投票で決まった。

 メンバーからは地元の素材を使って建設することなどが追加要望として提案された。

 会長の韮沢憲吉・函館高専名誉教授は「構造としては新幹線の駅らしい安定した形。レンガや道南スギなど地元素材を生かした駅舎にすることを検討してほしい」と話した。

北斗市の審議会が決定した新幹線新駅のデザイン=写真

145凡人:2012/02/15(水) 11:50:21
神奈川の製造業、「航空・宇宙」参入広がる
2012/2/15 6:04

 神奈川県内の製造業で、航空・宇宙産業に参入する動きが広がっている。製品を供給する際に求められる国際基準の品質管理規格を取得したり、産業が集積する欧州に営業拠点を設けようとする企業も出てきた。取引先の生産拠点の海外シフトが進み、重厚長大とされる神奈川の産業構造が変化するなか、金属加工など持ち前の技術を生かして新たな市場開拓につなげたい考えだ。

 金属加工を手掛ける日本スピン(横浜市、濱中矩子社長)は昨年、航空・宇宙産業に製品を供給する際に必要となる国際基準の品質管理規格「JISQ9100」を財団法人の防衛調達基盤整備協会から取得した。規格の取得を生かし、航空自衛隊の哨戒機「XP―1(旧名PX)」や輸送機「CX」に使う金属製の板金加工品などを受注し、来月にも完成させる。

 国産主力ロケット「H2A」の先端保護カバーや人工衛星向けの部品も生産する。年商は22億円。航空・宇宙関連の売上高に占める比率を現在の2割弱から3年後には3割に引き上げる計画だ。

 同社はもともと、半導体関連部品などの金属加工を手掛ける。「IT不況などで半導体関連の受注が減り海外に取引先が生産拠点を移すなか、新たな収益源を見いだす必要があった」(濱中社長)。金型と板金を回転させながら先端にへらが付いた棒を押し当てて複雑な形状の部品を加工する技術「へら絞り」に強みがあり、航空・宇宙向け部品にも同技術を応用する。

 規格「JISQ9100」を取得した国内企業は約350社とされる。研究開発用の試作品を生産する湘南デザイン(相模原市、松岡康彦社長)も規格を取得した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)関連施設から民間航空機のエンジン周りの部品を受注し、生産する。「航空・宇宙産業は参入の敷居は高いが、契約期間が数年から十数年と長い傾向があるため、安定した受注獲得につながる利点がある」(同社)

 航空・宇宙産業が集積する欧州に営業拠点を設ける動きもある。金属加工の由紀精密(茅ケ崎市、大坪由男社長)は年内にも、エアバスなどの本社があるフランスに部品受注などに必要な営業拠点となる子会社を設立する。現地企業から受注を獲得し、湘南地方に本社を置く同業のシンクフォー、ダイショウ、永井機械製作所の3社とそれぞれ加工技術を持ち寄り、共同で生産にあたる。

 国内の航空・宇宙分野の市場規模はリーマン・ショック後に落ち込んだものの、年々増加傾向にあり、県も参入支援を本格化させる。11年度には国際見本市への出展を支援したほか、参入を望む企業や技術などを調査。12年度中に複数の企業が連携し製品を生産する官民連携のコンソーシアム(企業連合)をつくり、販路開拓を後押しする。

146凡人:2012/03/01(木) 03:52:14
イメージの悪さもさることながら、地理的に北関東として括られる栃木や茨城と比べても大きな差で劣っていることが数値に表れている。行政や政治家の質が大きく問われるところ。首相が何人でようと、群馬の発展には、この数値を見る限り関係なさそうである。
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県民所得、平均279万円 沖縄が最下位脱出 09年度、地域間格差は最小
2012/2/29 18:43 日経

 内閣府が29日発表した2009年度の県民経済計算によると、各都道府県の1人当たり県民所得は平均279万円となり、前年度に比べて4.3%減少した。リーマン・ショック後の景気悪化をうけ、大企業が集まり所得水準が高い都市部ほど落ち込みが激しかった。地域間格差を示す指数は1975年度の統計開始以来、最も低くなった。

 1人当たり所得は都道府県ごとに、働き手の賃金、企業の利益、配当や利子の収入の合計を人口で割って求める。全国平均の減少率は08年度(6.0%)より縮まったが、44都道府県でマイナスだった。

 1人当たり県民所得の地域間格差を示す「変動係数」は13.06と、4年連続で低下した。係数が低いほど、県民所得のばらつきが小さいことを示す。内閣府は「景気が悪くなると、係数が下がる傾向がある」と指摘。地方ほど、公共事業など財政支出の景気下支え効果が大きいとみられる。

 1人当たり県民所得の実額をみると、トップは東京都の390万円で、神奈川県、愛知県が続いた。47位は高知県の201万円。08年度まで20年連続で最下位だった沖縄県は46位に順位を上げた。

都道府県の1人当たり県民所得
(2009年度、単位:千円)
1 東京都 3,907   *25 群馬県 2,535
2 神奈川県 3,086   26 岡山県 2,534
3 愛知県 2,970   27 新潟県 2,529
4 滋賀県 2,955   28 岐阜県 2,520
5 静岡県 2,926   29 宮城県 2,478
6 千葉県 2,917   30 奈良県 2,408
7 大阪府 2,879   31 和歌山県 2,394
8 埼玉県 2,867   32 北海道 2,369
*9 栃木県 2,859   33 青森県 2,366
10 京都府 2,815   34 秋田県 2,356
11 三重県 2,731   35 愛媛県 2,323
12 山口県 2,708   36 大分県 2,290
13 長野県 2,701   37 佐賀県 2,272
14 広島県 2,685   38 島根県 2,265
15 福井県 2,663   39 山形県 2,223
*16 茨城県 2,653   40 岩手県 2,214
17 富山県 2,638   41 鹿児島県 2,207
18 福岡県 2,626   42 鳥取県 2,199
19 徳島県 2,590   43 熊本県 2,183
20 兵庫県 2,580   44 長崎県 2,155
21 福島県 2,574   45 宮崎県 2,068
22 石川県 2,569   46 沖縄県 2,045
23 香川県 2,551   47 高知県 2,017
24 山梨県 2,542

147凡人:2012/03/01(木) 13:23:38
古墳文化を語るに相応しい中部地方が次世代成長産業の創造を模索して奮闘している。ところが群馬県行政は東国文化一番と古墳を売り物にしている。あまりの対照をなす。文化が優れているというよりも、全国に群馬が文化的に遅れていることを証明しているような行政である。
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自動車に続く一大拠点に 中部 航空宇宙産業が挑む(1)
2012/2/28 6:04

 中部地方の次世代成長産業として、航空宇宙分野への期待が高まっている。愛知、岐阜の両県は国際戦略総合特区の指定を受け、三菱航空機(名古屋市)が国産初のジェット旅客機「MRJ」の開発を進めるなど、この領域では国内随一の集積地だ。国際競争力などで課題を抱えているとはいえ、特区を推進力に、自動車産業とともに地域経済の浮揚を担う両翼になり得るのか。業界の挑戦を追う。

■韓国勢も脅威に

 「これでは日本は負けてしまう」。川崎重工業常務で航空宇宙カンパニーの村山滋プレジデントは、韓国・泗川(サチョン)市にある韓国航空宇宙産業(KAI)の工場を視察し、脅威を感じた。

 KAIはサムスンや現代など有力財閥の航空関連事業を統合して発足。材料の切断、加工、表面処理といった部品メーカーが特区内の徒歩圏にあり、集積を生かして「一貫発注」できることが強みだ。部品メーカー各社は税制優遇を受け、最新設備もそろえている。

 岐阜県各務原市の川崎重工・岐阜工場。主要取引先は各務原のほか関、美濃加茂、可児など各市に点在している。戦前からの歴史を持つ分、「のこぎり発注」と呼ぶ取引形態も残ったままだ。

 部品メーカーに図面と材料を渡して指示を出すが、加工を終えた部品をいったん工場で引き取り品質を確認。次の工程で、別のメーカーへと部品を渡す。のこぎりの刃のようにジグザクな取引が繰り返され、コストは膨らみ、時間もかかる。

中部国際空港で行われたB787の飛行訓練(24日)

 富士重工業常務執行役員の永野尚・航空宇宙カンパニープレジデントは「特区指定を機に、リードタイムを短縮したい」と力を込める。特区内で部品メーカーがコンソーシアムを組み、品質を管理できれば、自社を介さず取引先の間で受け渡す一貫発注が可能となり、生産効率は改善する。

 米ボーイングの中型旅客機「787」は機体の約35%が中部製部品。全日本空輸や日本航空を含め世界で800機超の受注残があり、ボーイングは2013年にも月産10機と、現状の3〜4倍に生産ペースを上げる。

■取引形態に課題

 「来年度から787の部品価格を4割下げてほしい」。ある部品メーカーは重工大手から打診されたと明かす。歴史的な水準を脱したものの円高が続き、重工各社は海外での部品調達や生産も模索する。中小にとって特区を活用した取引形態見直しは喫緊の課題だ。

 中部は日本の航空宇宙産業でシェア5割を握るが、競争相手は海外勢だけではない。東京都の部品メーカー10社で構成する「アマテラス」など、一貫体制を武器に航空機部品への本格参入を目指すグループは全国各地で立ち上がっている。

 三菱重工業グループがおよそ半世紀ぶりの開発に取り組む国産旅客機のMRJは、12年4〜6月に初飛行する当初計画の実現が難しい情勢になっている。採算ラインとされる350〜400機に対し、現段階の受注は130機。先行するエンブラエル(ブラジル)やボンバルディア(カナダ)の背中はまだ遠い。

 それでも自動車に続く基幹産業の育成は中部経済界の悲願。10月にはアジア最大のエアショーが名古屋で開かれるなど、地域を挙げた取り組みが続く。愛知県の大村秀章知事は特区をてこに「米シアトル、仏トゥールーズと並ぶ世界3大航空産業拠点にする」と壮大な将来像を描いている。

 ▼国際戦略総合特区 2011年6月成立の総合特別区域法に基づき、経済成長につながる産業の集積を目指す制度。規制緩和の特例措置に加え税制、財政、金融上の支援が受けられる。愛知・岐阜県の「アジアナンバー1航空宇宙産業クラスター形成特区」は11年12月に指定を受けた。3月中旬にも国の認定を受けて実質スタートする。
1-2

148凡人:2012/03/01(木) 13:24:53
「供給網改革で競争力」 小林孝・三菱重工航空宇宙事業本部長

 三菱重工業は大江工場(名古屋市)など中部に航空宇宙関連で4工場を抱える。取締役常務執行役員の小林孝・航空宇宙事業本部長に特区の課題や事業の動向を聞いた。

 ――航空宇宙に成長の期待が寄せられている。

 「日本の航空宇宙産業は売上高が約1兆円。自動車産業の35分の1程度にすぎない。海外と比べても米国やフランスは国内総生産(GDP)の1%以上あるのに対し、日本は1%未満。中部を世界3大集積地に育てる特区構想は素晴らしいが、実現は容易ではない」

 ――特区への要望は。

 「サプライチェーン(供給網)強化が進むと助かる。部品メーカーは小規模で得意技はあっても全工程を担えず、部品が行ったり来たりしている。一括発注できる仕組みづくりをお願いしたい」

 ――海外勢との競争も厳しくなっている。

 「787の増産対応を急ぐ。CFRP(炭素繊維強化プラスチック)など主力部材は国内を中心に製造するが、アルミ部品は海外を含めて安いところに発注する。組み立ても海外での一部実施を検討中だ。しがらみにとらわれずサプライチェーンを改革する。国内勢は生き延びるためにコスト競争力を磨いてほしい」

 ――MRJの状況は。

 「旅客機は高い信頼性が求められ、開発工程は複雑。(12年に初飛行という計画に対し)多少時間がかかっており、今後の予定を詰めている。健全な航空宇宙産業を育てるには(米ボーイングなど)巨大企業と組んで一部を担当することも大事だが、自前で完成機を組み立てる力も必要だ」

 ――航空宇宙産業の将来性をどうみる。

 「技術や品質に対する要求や規制は厳しい。それが参入障壁になっている面もあるが、投資負担が大きく、黒字転換まで時間がかかるため、我慢を続ける事業。決してバラ色だとはいえない」
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149凡人:2012/03/01(木) 13:37:31
「787」で変わる ものづくり 中部 航空宇宙産業が挑む(2)
金属代替の新素材、飛躍担う 2012/2/29 0:16

 愛知県弥富市の川崎重工業名古屋第1工場。米ボーイングの旅客機「787」向けに、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)を成型した前部胴体が並ぶ。樹脂を含ませた炭素繊維を円筒状に積層、世界最大級のオートクレーブ(複合材硬化炉)で焼き固め、窓枠やドアを切り抜く。大型設備が多く、従業員が少ない工場内は静寂に包まれる。

B787の前部胴体を生産する川崎重工業の名古屋第1工場(愛知県弥富市)=写真

■機体生産35%に

 隣接する「777」向け胴体の製造現場。防音用ヘッドホンを装着した作業員がアルミ板に「リベット」と呼ぶ接合用部品を打ち込み、つなぎ合わせる。同じ胴体でも、風景は対照的だ。

 「ゲームチェンジャー」。関係者は、航空機製造の姿を一変させた787をこう呼ぶ。カギを握るのがアルミなどの金属を代替するCFRP。重量比で5割を占め、11%にすぎなかった777よりも格段に増えた。一体成型が進み、使用するリベットの数は777のわずか100分の1だ。

 川崎重工の前部胴体に加え、中部では三菱重工業が主翼、富士重工業が中央翼を生産。機体全体に占める比率は35%(777は約20%)に達する。ボーイングが米国外企業に主翼の生産を任せるのは初めて。三菱重工はサプライヤーとして、最上級の「ステータス」を手にした。

 「CFRPで秘密保持契約が必要な取引が増えた」。航空機の組み立て請負を主力とする東明工業(愛知県知多市)の二ノ宮啓社長は明かす。航空機、自動車、鉄道車両などのメーカーから、基幹部品を試作する依頼が絶えないという。

 2010年のピーエヌシー(長野県松本市)と11年の茨木工業(大阪府茨木市)と、オートクレーブやプレス機を備え、CFRPの成型・加工ノウハウを持つ企業を相次ぎ子会社化した。東明工業は2社を原動力に、労働集約型の請負から研究開発に軸足を移す。

 愛知、岐阜両県は特区を通じ、名古屋大学などが13年に設立する「ナショナルコンポジットセンター」でのプレス成型技術確立を後押しする。CFRPを使う大型部品の成型技術では欧州勢が先行しているが、名大複合材工学研究センター長の上田哲彦教授は「低コストの量産技術を確立したい」と話し、自動車などへの応用にも意欲を示す。

■量産技術が急務

 新たな事業機会ももたらしている。切削工具のOSGではCFRP加工に使うダイヤモンドコーティング工具の販売が好調だ。ボーイングなどを新たな顧客企業として開拓。独自のコーティング技術は“門外不出”として避けていた米国生産にも昨年踏み切った。同社は売上高の5割を自動車関連に依存するが、石川則男社長は「航空機関連で2割を目指す」と意気込む。

 金属に取って代わる勢いのCFRPだが、米アルミ大手のアルコアは新たなアルミリチウム合金素材を開発。切りくずの再利用が難しいなど実用化には課題も残るが、CFRPを採用した機体に比べ約1割軽量化できる特徴があるという。強力なライバルが登場するなか、低コスト量産技術確立は素材としてのCFRPの“延命”にとどまらず、日本の産業界が競争力を高めるためにも欠かせない。

 ▼炭素繊維強化プラスチック(CFRP) 炭素繊維と樹脂を組み合わせた複合材料。鉄やアルミに比べ軽く強度も高い。航空機の機体や自動車の車体に用途が広がっている。オートクレーブで焼き固めると軽量で強度が高まるが、コストも上がる。プレス加工は安価で大量生産に向くが、強度と安定性で劣る。

150凡人:2012/03/01(木) 13:38:54
専門人材、裾野の拡大急務 中部 航空宇宙産業が挑む(3)
技術・国産性…産官学下支え 2012/2/29 23:47

 「年齢は問わない。もっと人を送り込んでほしい」。人材派遣会社パーソナック(津市)の子会社、Japanエアロインスペクション(東京・千代田)の梅津三男社長のもとには、重工各社から依頼が相次ぐ。梅津社長は日本航空が経営破綻するまでの35年間、同社の整備士として働いた。退職した仲間と自分たちの経験を今度は航空機の製造現場に生かそうと、2011年12月に会社を設立した。

中日本航空専門学校はオートクレーブ(複合材硬化炉)などを導入し、人材を育成=写真

■元整備士が活躍

 航空機部品の製造には、「Nadcap」「JISQ9100」といった認証プログラムに基づく厳格な品質管理が求められる。専門人材の育成には時間がかかるが、「日航の整備士は重工各社に負けない目を持つ」(梅津社長)。設立数カ月で30人以上を現場に送り込んだものの、米ボーイングの「787」増産もあり、まだ足りない。

 「中部は航空宇宙の『メッカ』なのに、このままでは人材が不足する」。中日本航空専門学校(岐阜県関市)の浅野敏美校長は、裾野の縮小に危機感を抱く。航空整備科や地上支援業務を学ぶエアポートサービス科は志願者が多いが、航空機の製造や電子制御を学ぶ航空システム科は約30年前に前身となる学科ができて以来、第1志望の受験生だけで定員(現在は100人)を上回ったことがない。

 09年に対策として打ち出したのが、川崎重工業の主要取引先で構成する川崎岐阜協同組合(岐阜県各務原市)などとの連携だ。インターンシップを通じて、航空システム科の学生が仕事に具体的なイメージを持てるようにした。航空宇宙にかかわる人材の底辺を広げようと、岐阜工業高校(同県笠松町)や関商工高校(同県関市)とも協力、専門学校の授業を高校の単位に認定してもらっている。

 設計・開発にかかわる高度な人材も不可欠。名古屋大学は「航空機開発DBT(デザイン・ビルドアップ・チーム)リーダーシップ養成講座」を10年に開講した。三菱重工業の社員らを講師に、約3カ月にわたり英語で議論し、プロジェクトを発表するなどの訓練を積む。「海外メーカーと交渉できる従業員が限られている企業は多い」(浅野益之特任准教授)からだ。

 外国企業と機体部品の仕様やコスト、生産スケジュールを話し合う際の公用語は英語。従業員を講座に派遣した旭金属工業(京都市)の中村止常務は「アジア企業では担当者が当たり前のように英語を話し、米国メーカーから受注を取っている。日本語では戦えない」と危機感を募らせる。

 中部は比較的、人材育成組織が充実しているとされる。設計技術者の育成は名大や中部航空宇宙技術センター(名古屋市)、生産技術・技能者は第三セクターのVRテクノセンター(岐阜県各務原市)が担う。

■仏と厚みで差

 ただ、ライバル視する仏トゥールーズには「国立航空宇宙大学院大学(SUPAERO)」「国立民間航空学校(ENAC)」などフランスのみならず欧州屈指の教育機関がそろう。

 産業を支える人材は3万人の日本に対し、フランスは15万人。中部の生産高(約7千億円)はトゥールーズ(約1兆円)に近づきつつあるが、金額の差ほど人員の差は縮まっていない。中部がもう一段の飛躍を遂げるためには、人的資源の開発が必要だろう。

 ▼航空宇宙産業の品質認証 高い信頼性と安全性を確保するため定めた制度。「Nadcap」は米ボーイングや欧エアバスも参加する認証機関が、溶接や表面処理などの特殊工程を認証するプログラム。日本の「JISQ9100」は国際規格である「ISO9001」に航空宇宙分野の要求事項を加え作成した。

151凡人:2012/03/02(金) 15:26:21
ロケット・衛星、成長軌道へ 中部 航空宇宙産業が挑む(4)
2012/3/2 3:00

 愛知県飛島村にある三菱重工業の名古屋航空宇宙システム製作所・飛島工場。国産大型ロケット「H2B」の通算3度目となる今夏の打ち上げに向け、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)への出荷準備に追われている。今回の役割は無人輸送機「HTV(愛称・こうのとり)」を国際宇宙ステーション(ISS)に向けて送り出すことだ。

名大、大同大、MASTTが開発した小型人工衛星(名古屋市)

 成功すれば、H2Bの打ち上げは宇宙航空研究開発機構(JAXA)から三菱重工に移管され、民間主導の事業に切り替わる。

 H2Bより小ぶりな「H2A」は昨年末の打ち上げ成功で、国際的な信頼性の目安となる成功率95%(20機中19機)を達成。欧「アリアン」や米「デルタ」など世界の有力ロケットと肩を並べた。ただ、米欧勢の打ち上げ回数は200回超と10倍以上。製造・打ち上げコストはH2A(100億円)より2割ほど低い。

■初の海外受注

 「ショーウインドービジネス」。関係者は宇宙関連の事業についてこう話す。技術力や知名度の向上には役立つが、「宇宙で飯は食えない」という意味だ。

 それでも国産宇宙事業を黒字軌道に乗せる挑戦は続く。三菱重工の小林孝・取締役常務執行役員は「海外に活路を見いだす。政府の力を借りながら、衛星から地上設備までパッケージで販売する」と話す。2012年度には初の海外受注案件として、H2Aで韓国の衛星打ち上げに臨む。

 ロケットや人工衛星など日本市場は09年で2697億円。軍需・民需とも規模が大きい米国(4兆7000億円)や欧州(9000億円)とは格差がある。

 ただ日本も衛星通信・放送は7371億円、カーナビゲーションなど衛星を利用する民生機器は3兆6722億円。これらの活用で波及効果が見込める周辺産業も加えれば、8兆円近い市場が横たわっている。

 「発想を転換し、新たな用途を開拓する」。田島宏康・名古屋大学教授が大同大学、三菱重工名誘協力会(MASTT)と共同開発した中部初の小型人工衛星「ChubuSat―1(愛称・金シャチ1号)」が年内にも宇宙に飛び出す。

■中小からも参加

 50センチメートル四方の立方体で可視光カメラや赤外線カメラなどの観測機材を搭載し、重さは50キログラム。同等の機能を持つ衛星は制御不能に陥るのを防ぐため何重にもシステムを組みあげるが、「失敗もありうる」と割り切り、構造を簡素にして製造コストを1億円と、100分の1程度に抑えた。

 MASTT会員の光製作所(岐阜県笠松町)は「新しいことに挑戦しないと中小企業は衰退してしまう」(松原功社長)との危機感からプロジェクトに参加。中部製の衛星をまずは20機ほど飛ばし、事業化につなげたいと意気込む。

 愛知県とJAXAは2月、航空分野の連携協力協定を締結した。JAXA名古屋空港飛行研究拠点(愛知県豊山町)などを活用し、研究開発を進める。立川敬二JAXA理事長は「宇宙分野でも愛知県を拠点に頑張っていきたい」と述べており、中部とJAXAの結びつきはさらに強くなる。

 産官学の協力のもと、中部の宇宙産業は新たな成長軌道を見据えている。

152凡人:2012/03/05(月) 07:04:58
関係者に期待や戦略を聞く 中部 航空宇宙産業が挑む(5)
2012/3/3 2:11

 ともに航空宇宙カンパニーのプレジデントを務める川崎重工業の村山滋常務と富士重工業の永野尚常務執行役員に、特区に対する期待や航空宇宙事業の戦略などを聞いた。

特区で中小参入後押し 川崎重工業常務、村山滋氏

 ――特区への要望は。

 「航空宇宙分野への参入や業容の拡大を目指す中小企業を支援してほしい。取引形態を『のこぎり発注』から『一貫発注』に変える最大のネックは投資負担が重い表面処理工程。こうした分野の支援も必要だろう。税務手続きに時間やコストがかかりすぎるのも問題だ」

 「物流の申請も手続き煩雑。防衛機の主翼は宇都宮市から茨城県の日立港まで陸送し、船で名古屋に運び岐阜工場(岐阜県各務原市)に入れているが、一括申請できるよう簡素にしてほしい」

 ――中部は世界3大集積地になれるのか。

 「重工各社で大量の仕事を取れればそういう絵も描ける。ただ、民間航空機は先行投資に莫大な資金が必要で、1社でどこまで耐えられるか。(リスクが大きく)川崎重工でも航空宇宙部門の売上高は全体の15%にとどまっている。米ボーイング『787』の部品でも黒字化の実現にはかなり時間がかかるはずだ」

 ――中小部品メーカーとの関係はどうなる。

 「当社の生産方式を外注先に教えているが、彼らもここ1〜2年、コストダウンが絶対条件との危機感を持つようになった。東南アジアメーカーの競争力が高まり、現行水準の為替レートでは(日本勢が)共倒れになりかねない。海外での部品調達も考えないといけない」

 ――前部胴体を担う787の増産対応は。

 「組み立て工程で最初の基準となる部位のため先行して投資している。名古屋第1工場(愛知県弥富市)では治具などを増やしていけば、月産10機までは対応が可能。ただ、為替レートを考えるとそれ以上は、海外での生産も視野に入れることになるだろう」

増産投資に優遇税制を 富士重工業常務執行役員、永野尚氏

 ――特区への要望は。

 「民間旅客機は年率5%で継続して成長するとみられている。増産投資が必要で税制面の優遇措置があると助かる。半田工場(愛知県半田市)は緑地面積が少なくなり、工場立地の規制緩和は利点が大きい。部品の輸入手続きが簡素になればより精巧なジャスト・イン・タイムもできる」

 「ただ、世界と同じ条件で戦うためには規制緩和はこれで十分だとはいえない。特区は1回やって終わりではなく、PDCA(計画・実行・検証・見直し)サイクルを繰り返すことが大切。政府や自治体はできることをどんどんやってほしい」

 ――海外生産に踏み出す可能性は。

 「出ていくだけの体力はないし、出ていきたくもない。海外で労働やインフラのコストを下げても、品質や納期が守れなければ原価が上がってしまう。自動化や機械化などのコスト低減に向けた技術開発を国内で進め、日本の強みを生かすべきだ」

 ――円高で海外勢とは厳しい競争が続く。

 「円高対策としてはカイゼンによるコスト吸収と、海外での部品調達比率の引き上げしかない。787関連の総原価はすでに6割を海外が占めている。生産技術が確立しているものを中心に、日本や米国などの比率を抑え、アジアの比率を高めていくつもりだ」

 ――中央翼を担う787の増産対応は。

 「今秋に設備が完成すれば、現在の月産3〜3.5機分から10機分の体制になる。787の部品は工期が2008年度から10年度までの間に半減したが、さらに生産性を高め、月産12〜13機分にしたい」(おわり)

 浅沼直樹、若杉朋子、瀬口蔵弘が担当しました。

153凡人:2012/03/30(金) 11:15:49
中部の玄関、世界に開く MEIEKI 変わる名古屋駅前(上)
リニアにらみ新ビル続々 2012/3/28 6:03

 リニア中央新幹線の開通を15年後に控え、名古屋駅周辺が変貌を遂げようとしている。今秋には、半世紀にわたり駅前のランドマークとして親しまれてきた「大名古屋ビルヂング」の解体作業が始まり、超高層・複合ビルの建設・開業ラッシュを迎える。「名駅」は中部の玄関口として国内外からヒト、モノ、カネを呼び込む国際競争力の高い「MEIEKI」に生まれ変われるのか――。

名古屋ターミナルビルの解体が進み、今夏から「名古屋駅新ビル」の建設が始まる

 名駅の北側に、約1万1700平方メートルの空き地が出現した。松坂屋名古屋駅店などが入居していた「名古屋ターミナルビル」の跡地だ。東海旅客鉄道(JR東海)が約1200億円を投じる再開発で、2010年12月着手の解体工事をほぼ終え、16年度開業を目指す新ビルの建設に入る。

■高さ200メートル級建設

 地上46階建てで高さ220メートル。既存の「JRセントラルタワーズ」よりは低いが、JR名古屋駅の上だけで3棟の超高層ビルがそびえ立つ。ジェイアール名古屋高島屋の増床部分や、家電量販店大手のヨドバシカメラなど、商業施設のテナントも決まりつつある。27年に東京―名古屋間が開通するリニアの駅も、新ビルの地下30〜40メートルの位置に設ける公算が大きい。

 駅前では再開発案件が目白押し。三菱地所が大名古屋ビルヂングを15年秋に34階建てに建て替える。日本郵政と名工建設も名古屋中央郵便局跡地で40階建て、高さ200メートルの新ビルを同時期に完成させる。トヨタ自動車系の東和不動産は「第2豊田ビル」の西館と東館を一体で再開発、17年春に複合ビルを開く。

 駅から南側に約1キロ離れた国鉄笹島貨物駅跡地「ささしまライブ24地区」では4月、愛知大学が学生7000人の利用を想定した新名古屋キャンパスを開く。豊田通商などのグループは会議場や商業施設を備えた「グローバルゲート(仮称)」を開業する計画。中京テレビも新社屋を設け、16年度内に移転する。

■回遊性高める

 名古屋駅地区街づくり協議会の藤井修事務局次長は「新たな人の動きが生まれる」と期待する。名古屋市は笹島交差点から下広井町交差点まで約300メートルの地下歩道を整備する計画。行政の支援で、回遊性を高めるインフラも充実しそうだ。

 「リニア開業は大きなチャンス」。名古屋鉄道の山本亜土社長は19日の記者会見で、20年にも名駅周辺の再開発に着手するため準備を進めると明らかにした。駅前とささしま地区を結ぶ「駅南」再開発の中心事業者となる名鉄が動き出せば、ビル建て替えという「点」から新たな街づくりという「面」へと、名駅の進化はもう一歩進む。

154凡人:2012/03/30(金) 11:18:12
街づくりへ企業連携 MEIEKI 変わる名古屋駅前(中)
にぎわい演出、構想続々 2012/3/29 3:52

 名古屋駅前で7日から88枚の旗が春風に揺られている。東海旅客鉄道(JR東海)のダイヤ改正、名古屋鉄道のIC乗車券「マナカ」1周年などを知らせるフラッグ型の広告だ。名駅周辺は広告スペースが少ないため、一斉に企業広告が並ぶのは初めてだという。

■新たな広告手法

名駅前では3月から企業広告が一斉にはためく

 仕組みも新しい。道路空間を民間に開放する国土交通省による規制緩和の対象に認められた。PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)と呼ぶ手法で民間の資金を引き出し、道路の整備や清掃の原資に充てる試み。広告主が資金の出し手にあたる。

 今回は月末までの実証実験だが、将来は名駅前の管理、整備に必要なコストを賄えるような事業モデルを目指す。企画メンバーでもある名古屋工業大学の伊藤孝紀准教授は「小さな変化だが、名駅変革の大きな一歩」と力を込める。

 リニア中央新幹線開通や大型ビル建設、地下街拡張などハード面と並行し、ソフト面でも整備が進んでいる。さらに、街づくりを軸に連携も生まれている。

 トヨタ自動車、JR東海といった有力企業のほか、デベロッパー、ゼネコン(総合建設会社)、地権者である地元企業など77社が会員に名を連ねる「名古屋駅地区街づくり協議会」は、リニア開通後の交通網や景観、安全性などで重点施策をまとめ、14年にも街づくりの方向性を提言する。

 提言に先立ち、情報発信に利用する街の統一ロゴマークの導入を模索している。「MEIEKI」のアルファベットを使い駅周辺のビル群を表現したものなど、複数の候補から急ピッチで最終案を取りまとめる考え。ロゴ入りのグッズや土産物などを開発、にぎわいを演出し、内外に名古屋の変身をアピールする。

■範囲を「再定義」

 「名駅の範囲を定義し直す発想が必要だ」との指摘もある。名古屋都市センターの羽根田英樹上席調査研究統括監は「スーパーターミナル構想」と呼ぶ大胆なアイデアを披露する。名駅通を歩行者専用道に変え、那古野、名古屋城、大須、栄などをつなぐ次世代型路面電車(LRT)を敷くといった具合に、広域な“名駅圏”を築くのだ。

 リニアは東京―名古屋間を約40分で結ぶが、移動時間短縮の弊害として「ストロー現象」が懸念される。企業が名古屋の支社・支店を閉鎖したり人材が東京に流出したりするマイナス効果だ。名古屋市の河村たかし市長が市町村合併や広域連携により人口400万人規模の都市を形成する「尾張名古屋共和国」構想を掲げた背景にも、都市間競争での危機感がある。

 英誌エコノミストの調査部門と米シティグループが世界120都市を対象にまとめた「国際都市競争力指数」によると、総合得点(満点100)で名古屋は52.3の50位。東京(68.0の6位)との差は大きい。

 解決策のひとつとみられるのが、滞留時間を延ばすこと。例えば観光。時間とお金をいかに使ってもらうか、栄や大須、伏見が単に競い合うだけでなく、協調も必要だ。名古屋市内で近視眼的な競争を避けるのも羽根田氏が提唱する「再定義」の狙いという。

 名駅は15年後、新幹線とリニアという2つの高速鉄道が乗り入れる世界でも例のない地域となる。中部・北陸9県の観光ルートを一体にして外国人などを誘客する「昇龍道プロジェクト」でも、名駅は有力な入り口として期待されている。

 観光に限らず、ビジネスや文化・芸術でも、豊かなアイデアが、グローバル都市として存在感を発揮していくために欠かせないことは間違いない。

155凡人:2012/03/30(金) 11:20:16
オフィス偏重から脱皮 MEIEKI 変わる名古屋駅前(下)
ホテル・商業施設、進む集積 2012/3/30 3:02

 “ホテル空白地帯”の汚名返上――。名古屋駅周辺の主要な都市ホテルの客室数は5年後、再開発に伴う新ホテル誕生もあり6割増の2500室超になる。

 中部は自動車産業をはじめものづくりの集積地だけに、国内外からの出張需要は多い。しかし「ビジネス客向けの手ごろなホテルが少なく、駅前の一画は慢性的に客室数が不足状態だった」(関係者)。大手企業のオフィス集積が進むなか、宿泊需要の拡大をカバーできていないという。

ヤマダ電機は美容家電などを集め、若い女性の集客を図る(LABI名古屋)

 東海旅客鉄道(JR東海)は2016年度開業の新ビル内に客室数約350室のホテルを用意する。三菱地所は11年2月に閉鎖した「ロイヤルパークイン名古屋」の後継施設として、「ロイヤルパークホテルザ名古屋」(170室程度)を13年秋にも開業する。

■若者集う場に

 17年春には三井不動産系の「三井ガーデンホテル名古屋」(約300室)が開く。「ビジネス、観光で人が集まる傾向が強く、宿泊需要は大きい」と判断、中部進出の地を再開発で活気づく名駅周辺に決めた。

 街の色合いも変わりつつある。名駅の“エキウエ”ともいえるJRセントラルタワーズ13階。「スターバックス」などがある飲食コーナーには、午後になると制服姿の女子高生らが集い、たまり場と化す。帰宅途中に、友人と雑談して羽を伸ばす憩いのスペースだ。

 名駅周辺には、実は若者が気軽に集まって楽しめる施設が少ない。沿線の高校、大学の学生らが立ち寄りやすい立地条件にもかかわらず、オフィス用途に偏重した街づくりが原因。企業の視点では、事業機会の損失が浮き彫りになる。

 「今の名駅に欠けている部分を補い、駅前をオフィスと商業のバランスがとれた『総合型』に近づける」。JR東海の田中君明執行役員は、新ビルのコンセプトをこう説明する。

 例えば、駅周辺に勤務者が増えたことから保育所を設置。会社帰りの利用を見込んでスポーツジムも備える。飲食や物販・サービスのテナント選定に力を入れることで、学生や若者、休日の家族連れの集客を強化しようとの試みだ。

 10年ほど前に本格化した国内随一のオフィス街、東京・丸の内の再開発でも週末の活性化が重要テーマとなった。ターミナル駅としては国内最大の東京駅を擁しながら「街として機能がそろっていなかった」(三菱地所)ため、土日は閑散としていた。商業施設の整備で新たな来街者を取り込み、にぎわいを創出。「ビジネス一辺倒から脱却し、街の魅力が高まった」

■電気街も誕生

 名駅では、家電量販店がにぎわいに花を添えると期待される。ヤマダ電機が昨年、旗艦店の「LABI名古屋」を開業したのに続き、16年度にはヨドバシカメラが出店。迎え撃つエイデン本店やビックカメラと、4社でしのぎを削る電気街の顔も持つことになる。

 リニア開通まで15年。名駅地区で1999年に開業した超高層・複合ビルの「JRセントラルタワーズ」と07年開業の「ミッドランドスクエア」は、景気動向と相まって地域経済を活気づけ“中部の春”を演出した。今回の建設ラッシュを再び地域活性化の起爆剤に据えるための創意工夫に終わりはない。

 糸井夏希、森園泰寛、依田翼が担当しました。

156凡人:2012/05/09(水) 09:26:12
GWの観光、道内客減少で苦戦 天候不順で日帰り低迷
2012/5/7 23:30

 ゴールデンウイーク(GW)の道内観光は道内客の減少で苦戦した。GW後半の天候不順で日帰り旅行が落ち込んだほか、宿泊の間際予約が伸び悩んだためだ。今年は2日休むと9連休となったため海外旅行にシフトする人も目立った。一方で海外を含む道外客の回復は鮮明となり、札幌市内のホテルや主力路線の新千歳―羽田の航空利用は震災前の水準に戻った。

■来場者30%減

天候不順で道内客の集客は伸び悩んだ(小樽市)

 「雨で日帰り客が大幅に落ち込んだ」。ルスツリゾートホテル&コンベンション(留寿都村)の柳原博志総支配人は肩を落とす。同施設はGW期間中は道内客が中心。宿泊客は例年並みの水準を確保したが、遊園地の来場者は昨年比で30%減。天候不順に加え、4日に札幌とルスツを結ぶ道路が土砂崩れで通行止めになったことも響いた。

 鶴雅グループ(釧路市)は阿寒湖温泉にある主力3ホテルの客室稼働率が96〜97%と昨年比で2〜3ポイント低下。「道内客の宿泊の間際の予約がほとんど無かった」(鶴雅)。野口観光(登別市)も道内12施設の宿泊客が昨年比で16%減少した。

 昨年のGWは震災の影響で本州や海外からの観光客が激減。観光需要を喚起するため宿泊施設が相次ぎ値下げをした結果、GW直前の宿泊予約が伸び道内客が好調だった。今年は天候不順で道内旅行を控える動きが広がった。

 一方で道外客の利用が多い札幌市内のホテルは堅調だった。札幌プリンスホテルはGW期間中の客室稼働率が71%と昨年比で5ポイント上昇。京王プラザホテル札幌も同9ポイント伸ばした。「首都圏からの家族客が目立つ」(京王プラザ)。客室単価は両ホテルともに昨年より20%程度引き上げ、例年並みの単価を確保した。

 運輸業界では、全日本空輸など航空4社のGW期間中の新千歳―羽田間の搭乗客数が昨年比13%増の25万9230人。「利用率は65.1%となり震災前の水準に戻った」(全日空)。北海道旅客鉄道(JR北海道)は、道内主力4路線の輸送実績が30万人と昨年と比べて17%増えた。昨年は震災の影響で落ち込んだが、一昨年並みの数字に戻った。

■海外旅行は好調

 円の高止まりや日並びの良さを追い風に海外旅行は好調だった。JTB北海道はGW期間中の海外パックツアーの参加者が昨年、一昨年と比べて2割増。阪急交通社札幌支店も昨年比で約3割増、10年比でも2割ほど伸びた。昨年来の円高傾向で現地での買い物などに割安感が強まったためで、「特にアジア方面が好調だった」(阪急)。

 道内はこれから観光の本格シーズンを迎える。今夏はジェットスター・ジャパンなど格安航空会社(LCC)の国内線の就航が相次ぐほか、JR北海道や旅行会社などが手掛ける大型PR事業「北海道デスティネーションキャンペーン」が始まる。道外客の増加に期待がかかる半面、道内客のテコ入れが課題といえそうだ。

157凡人:2012/05/09(水) 09:30:27
GW、東北観光の回復鮮明 復興応援で平泉など震災前上回る
2012/5/8 6:05

 東日本大震災から1年が経過し、東北の観光地で客足の回復が鮮明になったきた。ゴールデンウイーク(GW)の訪問客数は多くの観光地で前年より増加した。復興応援ムードの高まりもあり、震災前の水準を上回った地域もあった。交通機関の利用状況では鉄道が好調だった一方、割引制度が縮小された高速道路は前年実績を下回った。

連休中の天候も客足を左右した(4月29日、青森県弘前市の弘前公園)

 奥州藤原氏の遺跡群が世界文化遺産に登録されてから初のGWとなった岩手県平泉町では4月29日〜5月5日に前年同期の約8倍に当たる37万5千人が中尊寺や毛越寺を観光した。震災の影響がなかった2010年と比べても15%増だった。昨年は震災で中止した「春の藤原まつり」を2年ぶりに開催。若手俳優が源義経にふんするイベントを開いた3日には、悪天候にもかかわらず期間中最大の18万5千人が訪れた。

 桜の名所として有名な青森県弘前市では弘前公園で開催した「弘前さくらまつり」に4月23日〜5月6日の集計で前年同期比2%多い205万人が来場した。ただ、10年と比べると2割減。今年は3日から4日にかけて降った雨と強風により花が散ってしまったため、「来場者数が思うように伸びなかった」(弘前観光コンベンション協会)という。

 東京電力福島第1原子力発電所事故に伴う風評被害を最も受けている福島県でも主要施設の観光客数がほぼ震災前の水準に戻った。

 いわき市のレジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」では4月28日〜5月6日の入場者数が5万5093人と10年比3%増。新ホテル「モノリス・タワー」の開業やフラガールによるダンスショーが集客に結びついた。施設を運営する常磐興産の担当者は「落ち込みが大きかった首都圏からの家族客が震災前の9割程度まで回復したことが大きかった」と話す。

 会津若松市の鶴ケ城も天守閣への入場者数が4月23日〜5月6日に6万5492人と例年の9割程度に回復した。

 津波被害があった地域を巡る「被災地ツアー」も好調だ。岩手県内のバス会社が主催する陸前高田市や釜石市などの沿岸部を巡るバスツアーは4月28日から5月6日までに3コース合計で465人が利用。1日1コース当たり平均17.2人が参加し、採算ラインの11人を大きく上回った。

 交通機関別では東日本旅客鉄道(JR東日本)の新幹線が好調だった。

 東北新幹線の那須塩原〜郡山間は4月27日〜5月6日の利用者数が前年同期比77%増の107万2千人だった。震災の影響で昨年は運行本数が少なく反動増の側面があるが10年比でも16%増。同区間の5月6日の利用者数は15万2千人で1987年の会社設立以来、過去最多だった。

 同社仙台支社は「曜日配列が良かったことに加えて、ボランティアが被災地に入る動きが目立った」とみている。

 高速道路は無料化実験の廃止が大きく影響した。東北6県のインターチェンジ(IC)の1日平均利用台数は4月27日〜5月6日に前年同期比16%減の37万3997台だった。特に前年は無料化実験の対象区間が多かった山形県で47%減、秋田県41%減、青森県27%減と落ち込みが大きかった。

 一方、被災3県は福島県が24%増だったのをはじめ岩手、宮城の両県もほぼ前年並みで堅調だった。前年に適用された「休日上限1000円」の割引制度は廃止されたが、「被災地で観光イベントが企画され利用台数が増えた」(東日本高速道路東北支社)という。

158凡人:2012/05/09(水) 09:38:10
前半の好天で花見好調 後半は雨で屋内人気、県内GW
(2012/05/08 14:38 秋田魁新報社)

 今年の県内のゴールデンウイーク(4月28日〜5月6日)は、前半の3連休(28〜30日)が好天に恵まれたものの、後半の4連休(3〜6日)は肌寒い雨の日が続いた。行楽地の人出は、東日本大震災による自粛ムードがあった昨年に比べ回復、その一方で、桜の満開時期や天候に左右されるなど明暗を分けた。

 仙北市角館町の観桜会には4月20日〜5月6日の期間中、約122万人が訪れた(市観光課まとめ)。自粛ムードがあった昨年に比べ8割増しで、ほぼ例年並みの水準。

 秋田市の千秋公園は前半の3連休が見頃に。市によると、3日間の人出は約18万人で、昨年の3連休(4月29日〜5月1日)の約3倍に上った。

 行楽施設は天候に左右されない屋内施設が好調だった。同市のクアドーム「ザ・ブーン」はゴールデンウイーク期間中、昨年を約千人上回る約7400人が利用。横手市の秋田ふるさと村には約8万8千人が訪れ、昨年同期比約2万人の増。

 屋外施設は後半の悪天候に泣き、秋田市の大森山動物園は来場者が昨年より約1万人少ない約2万9千人にとどまった。

159凡人:2012/05/09(水) 09:39:32
GW八戸−盛岡 新幹線利用2.5倍
2012年5月8日(火) 東奥日報

 JR東日本は7日、ゴールデンウイーク(GW)期間中(4月27日〜5月6日)の各線の利用状況をまとめた。東北新幹線八戸−盛岡間の利用は21万3千人余で、東日本大震災の影響で運行本数の少なかった前年(8万4千人余)に比べ約2.5倍の大幅増、2010年と比較しても38%の増となった。

 同社の広報担当者は「11年9月からダイヤが正常化しているため、利用客が伸びたと考えられる。10年と比べても増えているのは、新青森開業(2010年12月)の効果」と話している。

 奥羽線青森−弘前間の期間中の利用は、13万2千人で前年比24%増。津軽海峡線青森−函館間も、5万9千人余と同60%増。青森−秋田間を走る列車「リゾートしらかみ」の利用も、上下合わせて5900人で同47%増だった。

 一方、弘前さくらまつりでにぎわった弘前駅の降車人数は6万人(前年比3%増)で、ほぼ横ばいだった。

 東北新幹線は東日本大震災で施設が損傷。11年4月29日に全線での運行を再開したが、9月23日まで一部区間で徐行運転を続けた。

160凡人:2012/05/09(水) 09:41:07
雨が影響 足利三名所、GW客足伸びず
(5月8日 朝刊 下野新聞)

 【足利】市産業観光部は7日、ゴールデンウイーク(4月28日〜5月6日)中の「足利三名所」の入場者数を公表した。9日間の入場者総数は21万2892人で、東日本大震災の影響で大きく落ち込んだ前年に比べ約2千人増にとどまった。同部は3日の大雨や、あしかがフラワーパークのフジの開花遅れなどが客足に大きく影響したとみている。

 三名所の中で最大の集客力を誇るフラワーパークの入場者は、昨年より1822人多い18万9463人。例年3、4、5日は1日で3〜4万人が訪れているが、悪天候だった3日は前年に比べ約2万2千人の減少。4日も約9千人減と振るわず、入場者を押し上げられなかった。

 同部は「週末の12、13日に何とか挽回できれば」と、同パークの入り込みに期待を寄せている。

161凡人:2012/05/09(水) 09:44:05
群馬はイメージ力やブランド力が他の都道府県とくらべて最低なのに「観光立県」をスローガンに上げているという。とても摩訶不思議。それを推進している行政者の正気度が気になる。つまり「観光力」と「イメージ力」「ブランド力」は正の相関関係にあるからだ。イメージがよければ産業の誘致にもプラスに働くから、「産業立県」としての道も拓ける。凡人が思うに群馬は何が何でも産業立県にすべきであると考える。多分行政側は産業誘致を呼び込むだけの力量がないから、観光立県にして県民に幻想の夢を売りつけているのであろう。行政側にとっては、いくらでもいい訳ができて都合がいいし、第一祭り気分で楽しく出来るというもの。ところで、この記事にある数値は観光立県の名に相応しいのだろか。そうは思わない。特に日本一の人口を誇る関東圏に位置することを考慮にいれると、むしろ低いのではと思っている。つまり「観光立県」とは程遠い状況と言いたい。
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GWの人出 温泉地好調 悪天候で屋外は苦戦
2012年5月9日(水) AM 07:11

 ゴールデンウイーク(4月28日〜5月6日)の県内主要温泉地9カ所の宿泊客数は、東日本大震災の反動などで前年比13・6%増の29万1千人となったことが8日、県のまとめで分かった。昨年の群馬DCを契機とした集客への取り組みなども影響し、前々年比でも10・3%増となった。主要観光施設22カ所の入場者数も55万7千人、前年比13・0%増となったが、連休後半の雨など悪天候で屋外施設を中心に客足が伸び悩み、前々年比では10・5%減となった。

 県観光物産課によると、四大温泉地の宿泊状況は水上が27・0%増、四万が25・6%増と大きく伸びたほか、草津が11・7%増、伊香保が3・6%増と好調だった。「DC以降に反動が来ると思ったが、宿泊客数が落ちていない。取り組みが定着してきたのではないか」とDC効果を要因として挙げた。

 観光施設で増加が大きかったのは、カリビアンビーチ(桐生市)62・4%増、ぐんま天文台(高山村)41・1%増など。「全線開通した北関東道の影響で、東毛地域を中心に増加が目立った」と分析する。

 一方で減少が大きかったのは、浅間園・浅間火山博物館(長野原町)12・5%減、るなぱあく(前橋市)9・9%減で、連休後半に雨や雷など不安定な天候が続いたことで屋外施設を中心に伸び悩んだ。つつじが岡公園(館林市)は約9万8千人と来場者数が最多だったものの6・6%減。開花の遅れで、満開になった時にちょうど雨が降ったことが影響した。

 一方、JR東日本高崎支社が発表した輸送概況(4月27日〜5月6日)によると、上越・長野新幹線(大宮−高崎)と上越線特急・急行(高崎−渋川)の輸送人員は前年比13・1%増の計89万4千人となった。前年の自粛の反動や曜日の配列などが影響して伸びた。ただ、前々年比では0・2%減で、同支社は「東北新幹線が復興支援で大幅に増えた(前年比151%増)のに比べると、完全に戻ったとは言えない状況」と分析した。

162凡人:2012/05/09(水) 09:45:26
GW、北陸の観光地の客足は前年上回る 立山黒部15%増
2012/5/8 0:09 小サイズに変更javascript:void(0)中サイズに変更javascript:void(0)大サイズに変更javascript:void(0)印刷

 ゴールデンウイーク(GW)期間中、北陸3県の主要施設や観光地を訪れた人は軒並み昨年を上回ったことが分かった。昨年3月の東日本大震災後、観光を自粛するムードが広がり、来訪者が減少したが、回復傾向が鮮明となった。ただ、連休後半は天候に恵まれない日もあり、屋内型と屋外型の施設の間で集客に明暗が分かれた。一方、JRなど主要交通機関も首都圏客を中心に昨年より利用が増えた。

29万8千人が訪れた「となみチューリップフェア」(富山県砺波市)

 福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)は4月28日〜5月6日の入館者が5万4293人と、ゴールデンウイーク期間中として過去最多だった11年を12%上回った。県が2009年に米国から購入した草食大型恐竜「カマラサウルス」の復元頭骨などが人気を集めた。

 1日の入館者数も5月4日に1万1843人を記録し、10年7月18日の1万945人を超え過去最多となった。連休後半に雨模様となり、屋内施設が人気を集めた面もあったようだ。

 同期間の立山黒部アルペンルートの観光客数は11年に比べ15%増の7万7500人。企画運営する立山黒部貫光(富山市)は「団体客は国内・海外ともに前年を大きく上回った」。

 特に外国人観光客は震災でキャンセルが相次いだ11年の4倍以上となる6100人。一方で「個人客は連休の後半に減った」(同社)。

 富山県砺波市で4月25日〜5月6日に開かれた国内最大級のチューリップ祭「となみチューリップフェア」の入場者数は11年比8%増の29万8千人。団体客は震災後の落ち込みから回復したが、駐車場の普通車の利用実績が微減となるなど個人客はやや減ったとみられる。

 石川県がまとめた兼六園(金沢市)の入園者数(4月28日〜5月6日)は8万7684人。1日平均9740人で、11年のGW期間中の一日平均の9040人を上回った。07〜11年のGW期間中の1日平均(9394人)も上回っており、県公園緑地課は「平年並みか少し多い水準に回復した」と話す。

 一方、福井市によると、ソフトバンクのテレビCMで全国的に知名度が高まった同市郊外の一乗谷朝倉氏遺跡の来場者数は7万9956人と昨年より14%減少した。連休後半に天気が崩れた影響が出たようだ。

■JR・航空便、首都圏客増える

 北陸3県の主要交通機関の利用者も軒並み前年のゴールデンウイーク(GW)期間を上回った。首都圏からの帰省や旅行客が増えた。

 JR西日本金沢支社が7日まとめた同支社管内を発着する特急・急行列車のGW期間(4月27日〜5月6日)の利用者数は39万7千人と、前年に比べ3万7千人増えた。

 東日本大震災の影響で落ち込んだ首都圏からの利用が盛り返し、特急「はくたか」「北越」など首都圏・新潟方面の区間の利用者数が17%増加。全体でも10年実績に比べ1万7千人増えた。

 小松空港を発着する日本航空と全日本空輸の各便(同)の利用者数も羽田便を中心に前年を上回った。

 日本航空金沢支店によると小松―羽田線の搭乗者数は11年よりも22%増えた。全日空金沢支店によると小松発着の羽田線も16%増えた。能登空港発着の羽田線は13%増えた。同社富山支店によると富山空港発着の羽田線は8%増えた。

163凡人:2012/05/09(水) 09:47:03
GW、中部のレジャー・商業施設は好調 改装や日並び寄与
2012/5/8 6:00

ゴールデンウイーク前半を中心に天候に恵まれにぎわった志摩スペイン村

 今年のゴールデンウイーク(GW)は中部地域のレジャー、商業施設がおおむね好調だった。後半に一時天候が崩れたことから伸び悩み、東日本大震災の影響で西方面に向かう観光客を集めた昨年の集客数を下回る施設も目立ったが、まとまった休みを取りやすい日並びも寄与した。鉄道や空の便も軒並み利用量が前年を上回った。

 ナガシマリゾート(三重県桑名市)はGW期間(4月29〜5月6日)の来場者数が30万人。10年を1万5千人上回る好実績だった11年並みを維持した。4月にリニューアルした子供向け遊戯施設やゲーム「ポケットモンスター」に関連したイベントが好評。運営する長島観光開発は「昨年からの消費者の『安・近・短』志向が継続している」と分析する。

 名古屋の百貨店も来店客数を伸ばした。松坂屋名古屋店(名古屋市中区)は期間中の来店客数の前年比伸び率が7割を超えた。カジュアル衣料店「H&M(ヘネス・アンド・モーリッツ)」など4月に改装開業した新店効果に加え、同期間中の催事を増やしたことも奏功した。レストラン・喫茶の売上高も前年より3割増えた。

 名古屋三越栄店(同)と隣接する専門館「ラシック」も来店客数が約5%増加。4月29日と5月6日に大津通で歩行者天国を実施していたこともあり、「栄地区全体に客が増えた印象」(同店)という。

 天候に恵まれた前半に対し、後半の風雨で客数が伸び悩んだ屋外レジャー施設もあった。志摩スペイン村(三重県志摩市)は9万5千人と2%減。2月に始まった巨大迷路のアトラクションが好評。晴れた4日間(4月28、29、5月4、5日)は前年から1万5千人増えたが、4月30日の夕方から5月3日の風雨が全体の足を引っ張った。

 野外民族博物館リトルワールド(愛知県犬山市)など名鉄インプレス(名古屋市)が運営する4つのテーマパークも、悪天候のため合計で前年の水準を割り込んだ。入場者数は19万2千人と2%減。天候に恵まれた前半は28%増と大幅に伸びたが、一時雨や強風に見舞われた3日はほぼ半減した。GW最終日で集客を見込んだ6日も天候が不安定で客数が伸びなかった。

■鉄道・航空、軒並み利用増

 航空、鉄道など交通機関各社は7日、GW期間(4月27日〜5月6日)の利用実績を発表した。

 東海旅客鉄道(JR東海)は名古屋発着の東海道新幹線が前年同期比14%増の293万人。在来線特急が8%増の16万2千人。震災の影響がなかった一昨年と比べても合計6%増だった。名古屋鉄道も定期券以外の利用が5%増えた。JR東海輸送課は「震災後の出控えの反動や休日が多い曜日配列に加え、景気回復の影響が少しずつ出ているのでは」と話す。

 中部国際空港発着の国内線は全日本空輸が10万3千人、日本航空が2万6千人とともに1割弱増えた。国際線は日航が1割増の1万1千人、香港線が新たに加わった全日空が3割増の5千人だった。「円高と日並びの良さ、昨年の震災影響の反動の三点が重なって改善した」(日航)

 高速道路は平均交通量、渋滞回数ともに減少した。「休日特別割引」の終了や新東名による分散が影響した。中日本高速道路によると、管内の高速道路の平均交通量は1日あたり11%減の5万4400台。渋滞(10キロメートル以上)は43%減の114回となった。

 新東名、東名が並行する御殿場ジャンクション(JCT)―三ケ日JCT間は両高速の合計交通量が約2割増えたが、渋滞は前年の60回から計5回と大幅に減った。一方、合流部分にあたる三ケ日インターチェンジ(IC)―音羽蒲郡ICは9回から15回に増えた。

164凡人:2012/05/09(水) 09:48:21
関西のGW活況 JR西の利用者11%増・ピーチ搭乗率90%超
2012/5/8 0:31

 関西のゴールデンウイーク(GW)は昨年を上回る活況だった。曜日の配列にも恵まれ、西日本旅客鉄道(JR西日本)の利用者数は前年比11%増を記録。商業施設や観光地もにぎわった。関西国際空港を拠点とする格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションの搭乗率も90%を超えた。

 JR西日本が7日発表した4月27日〜5月6日の利用者数は、新幹線・在来線合わせて223万人と前年比で11%増えた。けん引役となったのは新幹線。山陽新幹線と九州新幹線が相互直通運転している「みずほ」「さくら」は前年比55%増となる18万人が利用した。京阪神地区の近距離券の利用者数は前年比3%増と、関西圏内の人の動きも活発だった。

 JR大阪駅に直結するファッションビルのルクアは、GW期間中に通常の土日の1.5倍の入店客数を記録。ピークの5月4日には約20万人を呼び込んだ。期間中の売上高も計画を5〜10%上回るなど好調だった。大阪駅南側に位置する大丸梅田店も計画を約5%上回る売れ行きだった。

 周辺のホテルにも波及効果が出た。ホテル阪急インターナショナルでは、昼のバイキング利用者が前年同期と比べて1.5倍に増えた。午前11時〜午後2時半までの2部制のところ、予約が殺到したため3時〜4時半を追加して3部制にした。

 展望台をリニューアルした通天閣のGWの来場者数は前年同期比1割増の4万人に達した。開業100周年を記念したライブなどのイベントも集客力アップに一役買った。

 航空各社の関西発着路線もおおむね好調だった。3月に就航したピーチの搭乗率は90.8%。関空を拠点に札幌や福岡など国内4路線を運航しており、GWの期間中には通常の2〜3割増しとなる、3万5963人が利用した。

 全日本空輸の利用者は国内線が前年同期比8.5%増(30万4730人)、国際線が8.7%増(1万7540人)となった。日本航空は国内線こそ2.3%減(18万5852人)だったが、国際線は5.9%増(2万5837人)と回復した。全日空の国内線は関空、伊丹、神戸空港の合計。日航は神戸空港に就航していないので、関空と伊丹の合計。

165凡人:2012/05/09(水) 09:50:03
GWの集客、中国地方は明暗 清盛効果で宮島は18%増
2012/5/9 0:15

 今年のゴールデンウイーク(GW)は中国地方では前年の東日本大震災による落ち込みからの反動増に加え、大河ドラマ効果や近隣商業施設の開業で例年以上ににぎわった観光地が多かった。夏の行楽シーズンに向け一層の集客増を期待する声も出ていた。

鳥取市の砂の美術館もゴールデンウイークはにぎわった

 世界遺産の厳島神社がある宮島(広島県廿日市市)の4月28日〜5月6日の来島者数は21万5590人で、前年同期に比べ18%増えた。特に5月4日は4万6200人と、GW期間中の1日としての過去最多を記録した。

 広島県の湯崎英彦知事は「(宮島にゆかりがある平清盛を主人公にした)大河ドラマ『平清盛』の効果や、関連した観光キャンペーンが複合的に影響した」と分析する。

 今後は平清盛に関連する宮島と音戸(広島県呉市)や、広島市中心部などを周遊する観光客の誘客を図る施策を強化。各所を巡る旅行者向けのキャンペーンを夏休みや秋の行楽シーズンにも展開する予定だ。

 広島県福山市では4月28日から景勝地の鞆(とも)の浦で、300年を超える歴史がある伝統漁法「鯛(たい)網」が始まった。今年からは希望する観光客が漁船に乗り鯛をすくい上げる網を握る機会を設けた。ただ、大型連休期間中は強風で海が荒れ、観光客の漁船への乗船は見合わせたこともあって、今年の人出は例年を下回ったという。

 岡山市にある岡山後楽園では来場者が3万6825人と、前年から約8200人減少した。天候に恵まれない日があり客足が伸びなかった。一方、倉敷市の美観地区にある大原美術館には前年より約5000人多い、約2万9000人が訪れた。倉敷駅北口では大型商業施設の開業が相次ぐ。「買い回りの観光客が大幅に増えており、夏も期待できそう」という。

 鳥取市の鳥取砂丘周辺は、東日本大震災が影響した前年に比べ38%増の約21万3000人が訪れた。4月にオープンした砂像の屋内展示施設「鳥取砂丘砂の美術館」が集客に貢献した。8月からは県内で大型イベント「国際まんが博」が開かれ、夏休みには一層の客数増を期待している。

 松江市では期間中の松江城周辺の主要観光施設への入り込み客数は10万3443人と、昨年の同時期と比べて0.5%下回った。

 「松江開府400年記念博覧会」の開催や高速道路無料化などが観光需要につながった昨年と比べてやや低調な状況となった。島根県では古事記編さん1300年を記念した「神話博しまね」を夏から開催の予定。「各種イベント開催により観光需要を盛り上げていく」(市観光振興部)としている。

 5日の米軍の岩国基地(山口県岩国市)の一般公開の来場者数は同基地によると、28万人を超え過去最高だった。昨年は米軍が東日本大震災の復興支援にあたったため、中止となり、一般公開は2年ぶりとなった。

166凡人:2012/05/09(水) 09:53:56
GW観光、四国は振るわず 「1000円高速」廃止も響く
2012/5/8 6:00

 ゴールデンウイーク(GW)期間中、四国各地の観光地では昨年より来場者を減らす施設が目立った。高速道路の休日割引がなくなったことに加え、九州方面に客を奪われたことも響いており、夏休みに向けた巻き返し策を迫られている。ただ、「いやし博」を開催中の愛媛県南予地域や世界ジオパークに認定された高知県の室戸岬などは人出を大幅に伸ばした。

「いやし博」のイベント会場は家族連れでにぎわった(愛媛県宇和島市)

 「土日祝日上限1000円割引」廃止の影響は、高速と関係の深い施設に強く表れている。神戸淡路鳴門自動車道の大鳴門橋の橋げたから渦潮を見る「渦の道」(徳島県鳴門市)は4月28日から5月6日までの合計来場者数が4万3230人と昨年より約1割減少した。

■道後温泉、入館13%減

 瀬戸大橋の与島パーキングエリア(PA)も昨年は駐車場が朝から満車となる日が多かったというが、今年は5日の昼から夕方にかけて満車になったのみだった。

 道後温泉本館(松山市)はGW中の入館者が5万3596人で前年比13%減。「県外からの利用者が減った」(管理する松山市)という。広島県と松山市を高速船で結ぶ新観光ルート「瀬戸内はいくるーず」をアピールし、巻き返す構えだ。

 高松市の栗林公園もGW中の1日平均来園者数が前年より13%少ない3284人だった。

 高知県ではGW中、35の県内主要観光施設の観光客数が21万4325人と昨年から4%減った。県立坂本龍馬記念館(高知市)は38%減、高知城(同)も17%減った。

■「いやし博」には人出

 一方、イベント効果などで例年以上ににぎわった観光施設もある。高速道路の宇和島市(愛媛県)までの延伸に合わせて4月22日に開幕した「えひめ南予いやし博」では、イベント会場のひとつの道の駅「きさいや広場」に期間中、約5万2000人(前年比約1割増)が詰めかけ、4日には土産物の売上高が354万円と2009年の開場以来の記録となった。

 関連行事として宇和島港に来航した練習帆船「日本丸」にも、予想を3割上回る3万8500人が見物に訪れた。

 徳島市で5月3〜5日に開かれたアニメ関連イベント「マチ☆アソビ」は、著名アニメ声優の出演が増えたことなどで来場者数が前年同期の2倍の4万人に上った。

 昨年9月に世界ジオパークに認定された室戸ジオパーク関連の道の駅「室戸キラメッセ」(高知県室戸市)も期間中の入館者が41%増。5日は1004人とGWの1日入館者の記録を更新した。清流として知られる仁淀川の関連施設、いの町紙の博物館(同県いの町)が27%増。高知県観光コンベンション協会は「注目を集めている場所では来場者が増えている」とみて集客を強化する。

▼高速道の利用落ち込む

 西日本高速道路(NEXCO西日本)と本州四国連絡高速道路が7日まとめたゴールデンウイーク期間(4月27日〜5月6日)の利用状況によると、本州―四国間、四国内の高速道路利用はいずれも前年比で落ち込んだ。昨年まで実施されていた「土日祝日上限1000円割引」や一部区間の無料化社会実験が終了したため。一方で鉄道やフェリー利用は伸びた。

 本四高速によると、神戸淡路鳴門自動車道、瀬戸中央自動車道、西瀬戸自動車道の3線利用台数は前年比10%減の89万7200台だった。

 自動料金収受システム(ETC)搭載の普通車料金を比較すると、「1000円割引」があった昨年は、例えば岡山―高松西IC間が1500円だったのに対し、今年は2400円と900円上がっており、利用者が敬遠したようだ。

 NEXCO西日本がまとめた四国内の高速利用は、各料金所の出口台数ベース(1日平均)で14.4%減の17万667台となった。特に高知自動車道と松山自動車道の減少率が大きい。

 「1000円割引」に加え、松山、高知道の一部区間で実施されていた無料化実験の終了が影響した。

 公共交通は久しぶりに伸びた。四国旅客鉄道(JR四国)は瀬戸大橋線が10%増の25万7300人、四国内の主要3線区が6%増の12万6700人となった。高松港―宇野港(岡山県玉野市)を結ぶ宇高航路を運航する四国フェリー(高松市)も「高速道路の1000円割引終了で、昨年よりも増えたようだ」としている。

167凡人:2012/05/09(水) 09:56:17
九州の行楽地、GWの集客好調 有田陶器市に131万人
2012/5/8 1:30

 九州の主要観光地のゴールデンウイーク(GW、4月28日〜5月6日)の集客はおおむね好調だった。東日本大震災に伴う自粛ムードが消えたほか、全線開業から1年が過ぎた九州新幹線の利用客も高水準を維持。宮崎県では霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)の噴火などの影響による落ち込みから回復した。ただ、天候不順などから観光客が減った行楽地もあった。

「有田陶器市」で品定めをする買い物客ら(4月29日、佐賀県有田町)

 鹿児島市の仙巌園の入場者数は前年同期比7.6%増の2万171人。九州新幹線と山陽新幹線の直通運転本数が増えたこともあり、「福岡、大阪方面からの観光客が増えた」という。同市の城山観光ホテルも宿泊者数が10%伸びた。

 佐賀県有田町で開催した有田陶器市の来場者数は10%増の131万人を記録。震災による観光自粛ムードがなくなったことが大きく寄与した。九州最大のテーマパーク、ハウステンボス(長崎県佐世保市)の入場者数は4%増の13万500人で、「関東方面から訪れる人も多かった」としている。

 昨年は新燃岳噴火のほか、家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)の影響が尾を引き、観光客が激減した宮崎県も客足が回復した。同県都城市の高千穂牧場は来場者数が41%増の5万1800人となり、「今年はようやく例年並みに戻った」。

 一方、大分県ではGW前半の雨や霧の影響から、県内の27観光施設への入場者数は2.6%減。41宿泊施設の宿泊者も1.2%減った。福岡市内で3〜4日に開いた恒例の「博多どんたく港まつり」の人出は前年より20万人少ない210万人だった。昨年はJR博多駅の新駅ビル「JR博多シティ」の開業効果もあり、にぎわいが増したが、「今年はその反動が表れた」(福岡商工会議所)とみられる。

■九州新幹線、熊本―博多間5%増

 九州旅客鉄道(JR九州)と航空各社は7日、4月27日〜5月6日の期間中の利用者数を発表した。JR九州は九州新幹線が引き続き好調で、利用者が増加。航空大手も関東地方からの旅客が伸びた。

 JR九州の新幹線、在来線の利用者数は前年のGW期間中に比べ6%増の73万8000人。今年はまとまった休みが比較的取りやすい日並びだったこともあり、九州新幹線の博多―熊本間は5%増、在来線特急(長崎線、日豊線)は7%増を記録。九州新幹線の平均乗車率は山陽新幹線と直通運転する「みずほ」「さくら」が71%と前年より3ポイント増えた。

 福岡と韓国・釜山を結ぶ高速船「ビートル」の利用者数は36%増の1万7304人。このうち、日本人利用者は26%増の1万2375人だった。

 空の便は日本航空の福岡発着便の旅客数が16%増の13万1100人、全日本空輸が4%増の18万7000人。ともに成田や羽田など関東を結ぶ路線が堅調で、「東日本大震災から一年が経過し、観光需要が戻った」(全日空)という。

168凡人:2012/05/09(水) 09:58:00
GW鹿児島県内人出、60万人 県警まとめ
(2012 05/08 00:10)

 鹿児島県警は7日、今年のゴールデンウイーク(4月28日−6日)期間中の主な行楽地やイベント会場など、県内13カ所の人出をまとめた。合計60万1000人で、多くの会場で前年を上回った。県警は「好天に恵まれ、東日本大震災の影響も薄らいできたのでは」と分析している。

 県警地域課によると、最も人出が多かったのは吹上浜砂の祭典(南さつま市)の11万1000人(前年比3000人増)。お釈迦(しゃか)祭り(志布志市)は前年並みの10万人、まぐろフェスティバル(いちき串木野市)は9万8000人(同2万3000人増)だった。

 全国都市緑化かごしまフェア(花かごしま2011)が開かれていた前年のゴールデンウイークは、74万9000人の人出だった。

169凡人:2012/05/10(木) 05:32:30
GW人出 123万1200人 前年比14万7200人増 岡山
(2012/5/9 12:03山陽新聞)

 岡山県警は9日、ゴールデンウイーク(4月28日〜6日)の県内の主な行楽地とイベント会場など20カ所の人出をまとめた。うち9カ所・会場で前年割れして全体に低調だったが、新設イベントの集客などで総数は前年比14万7200人増の123万1200人に上った。

 低調ぶりについて県警地域課は、行楽地やイベント主催者からの聞き取り結果として、期間が昨年より1日短かったことと、期間中盤の天候不順を挙げている。

 行楽地(10カ所)は倉敷美観地区が21万3千人(1万2千人増)で最多。次いで蒜山高原18万人(5千人減)、鷲羽山8万8500人(7500人増)、深山公園6万人(3万7千人減)の順となった。

 イベント会場(8カ所)は、今年創設され倉敷市児島地区中心部で開催された「せんいのまち児島フェスティバル」が18万人でトップ。「ハートランド倉敷」(倉敷市)が10万2千人(2千人増)、「ゴールデンフェスタ岡山2012」(岡山市)が8万6千人(2千人減)と続いた。

 倉敷美観地区とハートランド倉敷の増加について、県警地域課は「JR倉敷駅北口にオープンした大型商業施設の影響があるとみられる」としている。

170凡人:2012/05/10(木) 05:48:28
大阪マラソン、15万5千人が応募 昨年より1万6千人減
2012.5.9 22:56

 大阪府は9日、第2回大阪マラソン(11月25日開催)のランナーの最終応募者数を発表した。フルマラソンと、チャレンジラン(8・8キロ)の定員計3万人に対し、15万5482人の応募があり、抽選結果は6月中旬、応募者に通知する。

 応募者数は昨年の第1回と比べると、約1万6千人減少。神戸マラソンと同日開催になった影響があったとみられるが、松井一郎知事は「PRでは神戸マラソンとしっかり連携して、マラソンを通じた関西の活性化に取り組んでいきたい」と述べた。

171凡人:2012/05/10(木) 07:03:42
自然が多く残る首都圏のベッドタウンで人口が約10万7千人で増加中。
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富士見 ららぽーと建設決定 3年後の開業目指す 【埼玉】
2012年4月19日

国道254号バイパスの西側に広がる「ららぽーと」予定地=富士見市で

 富士見市役所北側の「山室勝瀬地区」に大型商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーと」(敷地面積約十七ヘクタール)が建設されることが決まった。三井不動産が二〇一五年の開業を目指し、施設内容などについて地元住民らと協議を進めている。同社広報部によると、ららぽーとは全国で八カ所目。県内では三郷市に次いで二カ所目となる。 (中里宏)

 富士見市は市の中心部に当たる市役所周辺の約百ヘクタールを、行政・文化・商業の中心となる「シティーゾーン」と位置付け、山室勝瀬地区には商業施設の誘致を目指していた。〇四年に地権者組織が結成され、〇六年、ららぽーとの誘致を決定。同年六月に三井不動産が市に開発許可を申請した。しかし、二年間の期限を定めた地権者全員の同意が得られず、計画は中断していた。

 その後、今年に入って全員の合意がまとまり、市は三月に開発許可を出した。

 三井不動産は「内容を公表できる段階ではない」としているが、同社が昨年十一月、地元住民らに行った説明によると、施設の住宅地側には約九千平方メートルの緑地公園を造って騒音低下を図り、集中豪雨などによる洪水対策として、県条例を上回る雨水貯留施設を造るとしている。

 主要出入り口は国道254号バイパス側とし、施設内に誘導用の左折車線を作るなどして渋滞緩和を図るという。

172凡人:2012/05/10(木) 18:58:32
国の借金、過去最大959兆円に 1人当たり752万円
3月末時点 2012/5/10 15:06

 財務省は10日、国債や借入金などを合わせた「国の借金」の総額が3月末時点で959兆9503億円に達したと発表した。2011年12月末時点から1兆3118億円増えて、過去最大を更新した。長期国債を中心に普通国債の発行が増えたことや、短期の借入金が増えた。

 総務省発表の4月1日時点の日本の総人口(概算値で1億2765万人)で割ると、1人当たりの借金は約752万円になる。

 財務省は、今後も普通国債の発行や政府短期証券の増加が続くため、12年度末に当初予算ベースで1085兆5000億円と1000兆円の大台を超える見通しとしている。〔日経QUICKニュース〕


国の借金、過去最大の1085兆円 12年度末見込み
2012/1/25 1:47

 財務省は24日、2012年度末の国債や借入金などを合わせた国の借金が過去最大の1085兆円規模になる見込みだと明らかにした。12年度は新規国債を44兆2440億円発行する計画になっている。さらに為替介入の際に発行する外国為替資金証券を限度枠(195兆円)分すべて発行したとして計算に含むことなどが影響した。11年度末の同見込み額は985兆3586億円だった。

 国の債務残高については複数の指標があるが、今回の見通しは国債や借入金、財投債、政府短期証券を合計した国の資金調達の全体像を示している。国の予算は09年度以降、新規の国債発行額が税収を上回る事態が続いている。国債が金融市場で信認を失えば、金利上昇で利払い費が急激に膨らみ、財政が危機に陥る可能性もある。

173凡人:2012/05/12(土) 14:16:01
トヨタ社長「本気度示す」 宮城県で新型カローラ生産
2012/5/12 6:03

 トヨタ自動車は11日、新型「カローラ」を生産する宮城県大衡村のセントラル自動車宮城工場でラインオフ式を開いた。トヨタは東北を国内での小型車生産拠点と位置づけている。豊田章男社長は記者会見で「コンパクトカーの代名詞であるカローラを持ってくることで本気度を示した」と強調した。カローラは宮城で生産する車両の8割を占める主力車種になる。

 セントラルでは新たにセダン車「カローラアクシオ」とワゴン車「カローラフィールダー」の新型車を生産する。1966年のカローラ誕生以来11代目となる両車種について、豊田社長は「原点に立ち返った」と説明。これまで顧客のニーズに合わせて大型化してきたが、「狭い道が多い日本で大人4人が快適に移動できる車」というテーマのもとに全長を従来より5〜6センチメートル小さくした。

 改良型のエンジンや無段変速機(CVT)、信号待ち時にエンジンを自動停止するアイドリングストップ機能を採用し、走行性能と燃費を改善。豊田社長は「コンパクトカーの究極の形を実現した」と胸を張った。

 セントラルではカローラに加え、国内向け小型車「ベルタ」と輸出用の「ヤリスセダン」も並行して生産する。同社の通常の年産能力は12万台だが、今年度は操業時間を延長し12万8000台を生産する計画。葛原徹社長は「カローラをどんどん買っていただければ、その台数は増える」として増産に意欲を示した。

 トヨタはセントラル、関東自動車工業、トヨタ自動車東北(宮城県大和町)の3社を7月に統合し、新会社「トヨタ自動車東日本」を発足させる。関東自動車が岩手工場(岩手県金ケ崎町)で生産する小型ハイブリッド車「アクア」に加え、セントラルでカローラが造られることで名実ともに小型車の生産拠点としての性格が強まる。共用部品の利用を拡大し、生産を効率化したい考えだ。

 カローラの生産は東日本大震災の復興に資する意味も大きい。カローラは全世界でこれまでに約3900万台を販売し、2011年度の国内新車販売でも6位につけるトヨタの主力車種だ。豊田社長は「時間のかかる復興に対して仕事(をつくること)で支援したい」と述べ、部品の調達などで大きな経済効果が生まれるとの考えを示した。

 ラインオフ式に出席した宮城県の村井嘉浩知事は「国民車といえるカローラの生産は雇用だけでなく関連産業の振興に役に立つ」と歓迎した。

174凡人:2012/05/17(木) 02:51:47
第5次振興計画スタート アジアの活力取り込む 沖縄復帰40年
空港・貨物ハブ整備など、経済自立の10年に 2012/5/15 13:00

 第5次沖縄振興計画(2012〜21年度)がスタートする。政府は11日、新たな沖縄振興策の指針「沖縄振興基本方針」を決定、物流拠点や観光産業の強化を盛った。新振興計画は15日に決まる予定。計画はこれまで政府が策定していたが、今回は主体が沖縄県に移譲された。沖縄の経済自立に向けたキーワードはアジア。距離が近いアジアの活力をどう取り込むかが振興のカギとなる。

国際便の到着にあわせ、多くの外国人観光客が押し寄せる(那覇空港の国際線ターミナル)

 ■観光 沖縄を訪れる観光客は復帰直後の1972年度(55万人)から約40年で約10倍に急増。2011年度の入域観光客数は同552万人で、外国人観光客は30万人を上回った。観光収入が09年度に3778億円と県民総所得の約10%を占めるなど、観光は沖縄の主力産業となっている。

 13年春には新石垣空港が開港。政府の基本方針には那覇空港第2滑走路の早期着工も明記された。アジアなどの観光客受け入れ強化に向けた態勢が整いつつある。

 ■物流 国際物流拠点の整備にも期待が集まる。全日本空輸が09年に那覇空港に国際物流基地を設け、深夜時間帯を活用して国内外の8都市を専用の貨物便で結ぶ。

 那覇空港が扱う外国貨物取扱量は成田、関西国際に次ぐ国内3位まで増加した。県は14年度までに近隣に新たな物流拠点を整備する。那覇空港の第2滑走路も空港の物流機能の強化につなげる。

 ■先端産業 新計画には先端産業の振興も盛られる見通し。バイオ産業には期待が高い。今年秋には沖縄科学技術大学院大が学生の受け入れを開始。ノーベル賞学者らが教員に名を連ね、環境・生態学などで最先端の研究・教育拠点となる。

稼げる産業を創出できるか

 沖縄振興計画は、沖縄が日本に復帰した1972年に始まった10カ年計画。沖縄県は戦後27年にわたり米軍施政下に置かれたうえ、現在も日本にある米軍基地の74%が集中している。こうした事情に配慮する意味合いもあり、国は10年ごとに特別措置法を制定し、振興策を打ち出してきた。

 4回の沖縄振興予算は計約10兆円。道路や学校整備で一定の成果があったが、経済をけん引する製造業の集積は進んでいない。沖縄の雇用者のうち第2次産業の割合は復帰直後の21%から2010年は15%に下がった。

 県は観光に次ぐ基幹産業としてIT(情報技術)産業に期待する。進出したIT企業は11年1月時点で216社。ただ付加価値が高いソフト開発業は62社にとどまる。

 国が手厚い振興策を講じている間に、世界で稼げる産業を創出できるかが問われている。

175凡人:2012/05/17(木) 03:41:21
ビジネスになっても、競争相手に勝てるのか。それは世界観光地の東京や京都などの日本国内だけではない。医療の進んだ国アメリカで、一年中ゴルフが楽しめるハワイやフロリダの世界観光ブランド。アメリカの起業家は日本と同様に、中国に熱い視線を向けている。日本の富裕層とサラリーマン庶民層では趣味・知性・好みが違うように、中国富裕層も同じことが言える。ところが群馬の観光は庶民を対象にした寂れた温泉街が中心。それにどれだけの富裕層が魅力を感じるというのか。日本を誇れる景観や町並みや施設建物がなく、ブランドもなく、日本人観光客さえ行き先を迷う群馬とそれに輪をかけての付け焼刃的な群馬観光行政。富裕層観光客が求める要求にどう応えられるのか、答えより疑問しか浮かんでこない。
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ヤマダ電機 中国人富裕層向け、医療観光ツアー 群馬
2012.5.17 02:03

 ■日中で誘客プロジェクト

 家電量販店大手のヤマダ電機が県内の温泉地や高崎市内の病院と連携し、中国人富裕層をターゲットにした「メディカルツアー」を企画していることが16日、分かった。医療と観光を結びつけて県内への誘客増を図る試みで、今秋にも第1弾のツアーを実施する。家電量販店業界をめぐっては、売り上げ5位のビックカメラが今月、6位のコジマを買収する方針を決め、ヤマダ電機に次ぐ2位に浮上することになる。ヤマダ電機は独自企画で競合他社との差別化を狙う作戦に打って出るようだ。(萩原淳子)
                   ◇
 ツアーを計画しているのはヤマダ電機をはじめ、全国で宿泊施設を展開するホテルチェーン、高崎市筑縄町で真木病院を運営する医療法人「真木会」など日中両国の民間8法人による「大連群馬誘致プロジェクト」。

 ◆がん検診が目玉

 ツアーはPET(陽電子放射断層撮影)のほか、MRI、超音波検査、マンモグラフィといった総合的ながん検診を目玉に、温泉リゾートやゴルフなどのレジャー、さらに家電製品ショッピングを組み合わせた「医療観光」を前面に打ち出す。

 検診後、結果を中国側のクリニックと共有、旅行者が帰国した後の継続的な治療に生かす試みも行われる予定だ。

 同プロジェクトによると、大連市内で先月、開催した説明会には銀行やゴルフ場経営者ら約100人が参加。観光スポットの紹介ビデオを上映するなどして群馬をアピールした。参加者からは同プロジェクトにツアー価格の問い合わせがあり、すでに家族1組の来日が予定されるなど具体的な動きが出ている。

 ◆新規顧客開拓も

 同プロジェクトは中国遼寧省大連市の「大連安心国際旅行社」で代表をつとめる吉沢秀房さんを中心に昨年、発足した。吉沢さんは富岡市内でプラスチック成型の会社を経営する一方、約10年前に大連市に進出。中国人の外国旅行斡旋(あつせん)を行っている。

 また、ヤマダ電機はツアーを通じ新規顧客の獲得を望めると判断。「創業の地、群馬に貢献したい。県内観光の起爆剤になるよう成功させたい」(同社)としてプロジェクト参画を決めた。


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