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はじめましてマイセルフネットワークです

1マイセルフネットワーク:2007/07/26(木) 08:40:40 ID:7Zyxcqok0
はじめまして、マイセルフネットワークと申します。
マイセルフネットワーク(通称:マイセルフ)は高知県西部に誕生した、「障害者」と「高齢者」を中心とした、ネットワークグループです。
高知県の情報化プロジェクトである「KOCHI2001 PLAN」の「幡多四万十デジタルビレッジ構想」の一環として、「障害者のパソコン活用と社会参加」を目的とし、高知県及び地元民間企業の支援により平成9年10月より実験事業としてスタートしました。
実験事業終了後はメンバー自らが「テレワーク」をキーワードにパソコン・インターネットを活用し、障害者の新しいライフワークの創出とともに、より具体的な就労と社会参加へ向けての取り組みを行なっています。
よろしければ、一度私たちのホームページをご覧ください。

┌――――――――――――――――――――
|  マイセルフネットワーク
|障害者・高齢者の在宅就労と社会参加を目的
|に活動しています。
|   http://www.gallery.ne.jp/~myself/
└┰──────────――――――――┰┘

2shinkai★:2007/07/26(木) 15:33:51 ID:???0
マイセルフネットワーク会長: 山戸光子 様
パソコン療法というのは面白いですね。相互リンク依頼お願いします!

3知的障害関係者:2008/12/31(水) 07:35:29
【社会】「私だけひとりぼっち」「自分以外の人はみんな楽しそう」 東京自殺防止センター、元旦、2日は24時間特別相談 

1 :出世ウホφ ★:2008/12/31(水) 03:30:23 ID:???0
悩んだり苦しんだりしている人の声を電話で聴く活動を続けているNPO法人「東京自殺防止センター」
(新宿区)は、元日と2日、24時間態勢の特別相談を実施する。不況による解雇など厳しい社会情勢のなか、
正月に孤立感を募らせて自殺する人が出ないようにと緊急に決めた。(大井田ひろみ)

同センターは通常、午後8時から午前6時まで年中無休で無料相談を受け付けている。
電話相談が中心だが、必要に応じて面接や手紙での相談にも応じる。相談を受けるのは、
研修を受けたボランティアの相談員だ。年間自殺者数が初めて3万人を超えた98年に設立した。

普段はさびしさや孤独感を訴える電話が多い。しかし、この1カ月は、世界的な景気悪化による
雇い止めや派遣切りを受け、「働く場所がなくなった」「年内で仕事を打ち切られる」
「就職したくてもできない。将来がとても不安だ」といった声や借金の悩みが目立った。

「私だけひとりぼっち」「自分以外の人はみんな楽しそう」。24日のクリスマスイブには
そんな相談電話も寄せられたため、「多くの人が家族だんらんのときを過ごすお正月は
、孤立した人にとってつらい気持ちが募りがち。なんとかできないか」
と24時間電話相談の実施を決めた。

今回、元日と2日に24時間対応することで、31日午後8時から1月3日午前6時まで、
続けて相談を受けることができるようになる。同センターは「電話を通してつながることで、
自殺したいほどつらい気持ちを和らげてほしい」と話している。
電話番号は、通常と同じ(03・5286・9090)。
朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/1231/TKY200812300182.html

4知的障害関係者:2009/02/16(月) 20:23:24
 「絶対弱者」への明確な処方箋(せん)は、残念ながら本書には示されていない。

 三浦さんは、大学に落ちることによって「根拠のないプライド」が一度踏みにじられれば、そこから自分なりの努力ではい上がることによって、実力に裏打ちされた「地に足のついた自信」が得られるだろうと指摘する。

 しかし、「根拠なきプライド」の持ち主は受験生だけではない。大学を卒業し、会社に入ってくる新入社員も十二分に持っている。

 私が社会人になった20余年前は、そんなヤワいものは、徒弟制のもとで、完膚なきまでに叩き潰された。ところが最近はそのような新人教育はできない、なぜなら辞めてしまうから、と元同僚は話していた。大学全入時代に突入し、企業が全般的に優しくなった今は、「仮想的有能感」はヌクヌクと生育し放題なのかもしれない。

 一方、渋井さんは、正規雇用が増え、それを絶対弱者が選択できるようになれば、絶対弱者ゆえにニートやフリーターになって生活のリスクを背負ってしまう確率は下がると指摘する。しかし、それでは企業社会で抱え込んで、存在を目立たなくするだけであって、根本的な対策とはいえないだろう。

 対策や処方箋(せん)の解明は、したがって、後続の課題として残っている。

 余談だが、弊サイト編集部内では12月以降、「それ、やります」「それ、できます」と言ったまま一向にアウトプットが出てこないスタッフに対し、「あなたはもしかして、絶対弱者なのですか」と柔らかく言い合い、互いに奮起を促している。渋井さんにはまだ確認していないが、使い方はさほど誤っていないはずだ。

5知的障害関係者:2009/04/20(月) 12:13:33
障害者郵便制度の悪用 両容疑者は【民主党】の【牧義夫】議員が【議員事務所】で仲介したそうです
beチェック

1 名前: ヒヨクヒバ(西日本) 2009/04/20(月) 11:11:16.88 ID:8NzSD/Kg PLT(12005) ポイント特典

<郵便不正>議員事務所で伝授 白山会創設者が会長に手口


 障害者団体向け割引制度を悪用した郵便法違反事件で、障害者団体「白山会」会長の守田義国容疑者(69)が、支援する国会議員の
事務所などで同会創設者の倉沢邦夫容疑者(73)と出会い、制度悪用の手口を伝授されていたことが分かった。

伝授の場所となったのは、民主党の牧義夫衆院議員(51)=愛知4区=の事務所。関係者によると、守田容疑者とは牧議員が鳩山邦夫
総務相の秘書時代(87年8月〜98年12月)に知り合った。今でも2、3カ月に1度は会う関係という。

一方、倉沢容疑者は元々、石井一二・元参院議員の秘書で、事務所で一緒だった後輩秘書が牧議員の下に転属して以降、牧議員の東京
都内の事務所を頻繁に訪問するようになった。


両容疑者は05〜06年ごろ、牧議員の関係者を通じて紹介され、牧議員の東京都内の事務所で初めて面会。後援会の集まりでもよく会う
ようになった。

牧議員の関係者は守田容疑者を「経営のプロ」として紹介し、守田容疑者が「白山会」として倉沢容疑者の事業を継承。事務所での会話で
手口なども伝えられ、守田容疑者は違法DMビジネスに傾倒していったという。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090420-00000028-mai-soci

6知的障害関係者:2009/06/30(火) 13:39:37
1)やるべきこと
・自殺に代わる手段(alternative)を強調する。
・ヘルプラインや地域の支援機関を紹介する。
・自殺が未遂に終わった場合の身体的ダメージ(脳障害、麻痺等)について記述する。

2)避けるべきこと
・写真や遺書を公表しない。
・使用された自殺手段の詳細を報道しない。
・自殺の理由を単純化して報道しない。
・自殺の美化やセンセーショナルな報道を避ける。
・宗教的、文化的固定観念を用いて報道しない。

○日本における自殺報道の現状
・個々の自殺の手段を詳細に報じる傾向
 例:X-Japanヒデ氏の自殺報道、ネット自殺報道、練炭自殺についての報道
→新しい自殺手段が入手可能であることを大々的に宣伝してないか?
→模倣自殺(ウェルテル効果)
・自殺を考慮中の人が読者に多数いることを前提とした報道がなされていない。
→そのような人々をサポートするメッセージ等がセットで紹介されていない。
   (例:相談機関連絡先)

○諸外国における自殺予防につながるマスコミ報道の実践
・Austria (Etzerdorfer et al. 1998)
 地下鉄自殺に対しメディアが大々的に報道
 →ウィーンの地下鉄自殺急増(1984-87)
 →オーストリア自殺予防協会がガイドライン作成(1987)
 →メディアによる自殺報道のコントロール
 →地下鉄自殺減少(1987後半〜)
 →総自殺率低下(1987後半〜)
・Sweden (山下志穂、金子能宏、反町吉秀. 2004)
 国立自殺予防センターによる自殺対策

http://www.lifelink.or.jp/hp/jisatsuhoudou.html

7知的障害関係者:2009/07/23(木) 15:57:25
特集 自殺は防げる
データで見る日本の自殺

詫摩雅子(編集部)

 自殺は男性では死因の6位,女性では8位となっている(1998年,厚生省人口動態統計)。過去最悪となった1999年は3万3048人が自ら命を絶ち,人口10万人あたりで示す自殺率は26.1人になった(警察庁統計)。直近の2001年では3万1042人,率で24.4人とやや減ったが,依然として高いままだ。
 日本は世界的に見ても自殺の多い国ではあるが,1998年以降の数字はこれまでの推移から見ても高すぎる。現在は戦後3回目のピーク期にあたるが,1950年代後半と1980年代中ごろの2回のピーク時でも年間2万5000人くらいだった。ピークの谷間にあたる高度成長期(60年代)は1万 5000人程度だったから,人数で見れば現在はほぼ倍になったといえる。
 警察庁の統計データを見ると,1978年から1997年まで自殺者数はだいたい2万人台の前半で推移していた。戦後2回目のピーク期にあたる1983年と86年に2万5000人をやや上回った程度だ。ところが,1998年に突如として3万2863人に増加する。前年1997年の1.35倍だ。グラフにすると,97年から98年はまるでジャンプしているように見える。

http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0305/sp3.html

8知的障害関係者:2010/03/20(土) 17:04:15
【東京】「いつか息子と一緒にパンを焼きたい」 廃業寸前も障害者施設の支援受け店主の夢復活
1 :夏まっさかりφφφ ★:2010/03/18(木) 14:41:17 ID:???

◇パン屋再生「いつか息子と」 廃業寸前…店主の夢復活

「いつか一緒にパンを焼きたい」と、ダウン症の息子を抱える父親が脱サラして
開店したものの、廃業の危機に追い込まれていた江東区のパン屋が、
社会参加を目指す障害者の仕事場として、再出発することになった。
父親の夢を知った障害者施設の代表が手を差し伸べ、4月から
店の運営を引き継ぐ。父親を施設の職員として採用し、
障害者にパン作りなどを指導するという。(北浦義弘)

このパン屋は、同区の「ブレドール・一心堂」(亀戸3)。ハチミツを混ぜた
高級感のある食パンや、干しブドウたっぷりのブドウパン、金時豆を使った
豆パンなど、30〜40種の焼き立てのパンを提供し、地元ではちょっとした人気だ。

店主の工藤隆さんは、もともと会社員だったが、1988年に生まれた
長男の紀之さんがダウン症と診断されると一念発起。37歳で転職し、
大手パンメーカーでパン職人として修業を始めた。「息子の将来に
不安を感じていた。パン屋で独立すれば、将来、息子と一緒に働ける」。
そんな思いからだった。

ようやく、店を構えることができたのが2000年。順調だった経営は、
大型店の進出やコンビニの増加で商店街の人通りが減ってきた
数年前から徐々に苦しくなり、折からの不況も重なって業績悪化に
拍車が掛かった。

今年1月、区内の障害者通所施設「さくら」(塩浜)の所長、
夏梅(なつうめ)照子さんから、「障害者が作るパンの商品開発に
力を貸してほしい」と頼まれた時、工藤さんは「廃業を考えている」
と打ち明けた。工藤さんの息子への思いを知った夏梅さんは、
店を施設の分室として継続させることを提案。工藤さんも快諾した。

テナント料や障害者が働きやすい店内への改装費などは、
心身障害者の職業訓練を援助する区の補助金制度も活用。
4月1日から改装オープンする店内では、30〜70歳代の
障害者8人が、商品の袋詰めや接客を担当し、工藤さん夫婦も、
施設の職員としてパン作りと指導役を務める。

店名は、工藤さんの夢とともに引き継がれ、製造したパンは、
区役所内の売店「るーくる」でも販売される。夏梅さんは
「障害者の手で、皆さんに喜んでいただけるおいしいパンを作り、
社会に貢献したい」と話している。

紀之さんは現在、別の施設で豆腐作りに取り組んでいる。
閉店後に再就職先を探すつもりでいた工藤さんは、
「一度は挫折した夢が復活した。息子と一緒にパン作りが
できるかもしれない」と喜び、「障害者の方が笑って
働ける場にしたい」と張り切っている。

ソース(読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20100318-OYT8T00113.htm

▽障害者通所施設さくらの分室として再出発する「ブレドール・一心堂」
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20100318-167134-1-L.jpg

9知的障害関係者:2010/04/13(火) 21:33:58
【裁判】 “インターネットの書き込み” 権利の侵害されたことが明らかな場合、プロバイダーに賠償責任 最高裁初判断
1 :かしわ餅ρ ★:2010/04/13(火) 20:17:06 ID:???0
インターネットの書き込みで名誉を傷つけられたと訴えた藤沢市の被害者が、書き込んだ人の
情報を明らかにしなかったプロバイダーに損害賠償を求めた裁判で13日、最高裁判所は、
プロバイダーが賠償責任を負うのは書き込みによって権利が侵害されたことが明らかな場合に
限るという初めての判断を示しました。

この裁判は、発達障害などの子どもたちが通っている藤沢市の「湘南ライナス学園」の学園長が
インターネットの掲示板に中傷する内容を書き込まれたとしてプロバイダーのKDDIに書き込んだ人の
個人情報を開示するよう求めたのに応じなかったのは不当だと訴えて100万円の賠償を求めたものです。

1審は訴えを退けましたが、2審は逆にKDDIに15万円の賠償を命じていました。

13日の判決で最高裁判所第3小法廷の田原睦夫裁判長は「プロバイダーが賠償責任を負うのは
書き込みによって権利が侵害されたことと情報を開示する必要性が明らかな場合に限る」という初めての
判断を示しました。

そのうえで学園長の訴えについては、書き込みによって権利が明らかに侵害されたとはいえないとして
退けました。

判決は、プロバイダーが賠償をおそれて書き込んだ人の情報を開示する基準を下げれば表現の自由や
プライバシーが侵害されかねないとして、プロバイダーの賠償責任を限定的にとらえるものとなりました。

04月13日 17時13分
“書き込み”賠償責任 初判断 - NHK神奈川県のニュース
http://www.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1006406191.html

10知的障害関係者:2011/08/05(金) 10:55:00
追跡やまがた:山形に若者サポートステーション ニートらに相談の場 /山形
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20110801ddlk06040008000c.html

 ◇就職、就学に息長い支援

ニートや引きこもり、不登校の問題に取り組むNPO法人「発達支援研究センター」
(山形市小荷駄町)が、若者の職業的自立を支援する厚生労働省の「地域若者サポート
ステーション事業」を受託した。6月から「やまがた若者サポートステーション」を
センター内に開設。若者らの声に耳を傾け、就職や就学につながるよう支援を続けて
いる。【安藤龍朗】

「引きこもりの子供がテレビゲームばかりしていると言われる。なぜゲームをするのか。
何かやらないと一秒一秒が苦しいから」。高橋文子副代表(64)は02年のセンター
発足以来、相談者の心情と向き合ってきた。「学校では進路相談ができるが、所属する
場所がないとそれもできない。
履歴書に空白の期間がある理由を面接で聞かれて、泣き出してしまう場合もある」。
高橋副代表は、相談者が社会的な居場所を失った後で仕事を探す難しさを実感している。

(後略)http://news.2chblog.jp/archives/51628834.html

11知的障害関係者:2012/11/13(火) 00:13:00
「障害者の性」問題を通して、新しい「性の公共」を考える 坂爪真吾
http://blogos.com/article/50055/

「障害者の性」問題を解決するための非営利組織「ホワイトハンズ」代表の坂爪真吾さん。
障害者への射精介助を中心に、現在は全国18都道府県でケアサービスを展開している。
事業立ち上げのきっかけや今後の活動などについてお話を伺った。
(聞き手:荻上チキ)

■性産業の社会化
荻上 『セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱』が話題ですね。ホワイトハンズの活動をはじめてから何年目になりますか。

坂爪 2008年からスタートして今年で5年目になります。

荻上 活動内容はどういったことを?

坂爪 「障害者の性に関する尊厳と自立を守る」という理念を掲げて、性的な面でのケアサービスを行っています。自力で射精行為ができない重度の男性身体障害者に対する、射精の介助がメインです。介助方法は、普通の訪問介護と同じ倫理・サービス基準で、スタッフが介護手袋をはめてローションを使って介護します。

荻上 どうして、事業を立ち上げようと考えたのですか?

坂爪 私は元々社会学を勉強していて、大学時代は上野千鶴子ゼミに所属していました。その時の研究テーマが「ジェンダーとセクシュアリティ」。その中で風俗を研究しようと思いついたんですね。

私の出身は新潟県ですが、高校卒業後の浪人時代に、地元のソープで働いている女性と話す機会がありました。「ソープってどんな利用者が来るんですか?」と訊ねたら、70〜80歳の年輩の方が多くて、彼らは朝一番に年金を握りしめてやってくるという話を聞いてびっくりしたんです。歳をとっても性欲というのはきちんとあるんだなと。それが風俗に興味をもったきっかけです。

荻上 「性=健常者の若者たちのもの」ではないと認識したきっかけであったと。

坂爪 東京に出てくると、池袋や渋谷などの風俗街で調査をはじめました。研究を進める中で強く疑問に思ったのは、性というのは人間の自尊心の基盤であるにもかかわらず、今の社会の中で、性に関して受けられるサービスは、なぜ風俗しか存在しないのだろうか、ということでした。

性欲と並んで、同じ人間の基本的欲求である「食欲」で例えれば、街中、どこを歩いても、ハンバーガーやコーラだけを売るようなファストフード店しか存在せず、それ以外に食べるものの選択肢が無いので、皆がそれを食べ続けて、心と身体の健康を害している、というような状況です。

「風俗が悪い」という単純な批判的感想ではなく、「風俗以外の選択肢が無いことが悪い」という感想を抱きました。

12知的障害関係者:2012/11/13(火) 00:14:23
一般に、「風俗の世界に入ると不幸になる」というイメージがありますが、正確にはそうではなく、「元々、何らかの不幸(借金や心の病、過去の性的トラウマ)を抱えている人が、その不幸を解決する最終手段として風俗の世界に入るものの、結局解決できずに、さらに輪をかけて不幸になってしまう」というのが、実態だと思います。

その意味で、「本来、風俗で働くべきではない人」が、「風俗以外に選択肢が無い」という理由で、悪い意味で簡単に参入できてしまい(参入させられてしまい)、そして、心も身体もボロボロになってしまう、という不毛な構造がある、と感じました。

また、風俗の世界で、プロのサービスであるにもかかわらず、女性の「素人性」や、サービスの「恋人気分」をやたらと売りにする傾向があるのは、「本当は、一般の素人女性と恋愛やセックスをしたい(だけど、それができない)」男性のニーズを満たすためです。

もちろん、風俗の世界の中で、「素人」と称される女性と、いくら「恋人プレイ」をやろうが、利用者の恋愛欲求は、決して根本的に満たされることはありません。
風俗の利用者に関しても、今の社会に「風俗以外の選択肢が無い」がゆえに、「そもそも風俗を利用することでは、決して解決できない問題」を、風俗を利用することで何とか解決しようとしている人が多い、という不毛な構造がある、と感じました。

性産業にまつわる、こうした不毛な構造や、「風俗以外の選択肢の欠如」という社会的な問題点をきちんと可視化した上で、誰も不幸にならないような形で、性産業を社会の表舞台に引っ張り出すことができれば、性産業にかかわっている人たち自身を含め、もっと多くの人たちの役に立つことができるんじゃないかと考えました。

もちろん、ソープやヘルスといった、既存の業態やサービスを、そのままの状態で社会の表舞台に出すことは、倫理的にも法律的にも、逆立ちしても不可能だと思うので、きちんと市民権が得られるような形、そこで働く人や、利用する人が、誰も不幸にならないような形に、理念やサービス内容を再構築する必要があります。私は「性産業の社会化」といっていますが、これをテーマに事業を行えば面白そうだなと思ったんですね。

荻上 性産業のフィールドワークをするとその商業形態の特徴を痛感します。労働者への権利保障など、「アタリマエのこと」をやれていない部分というのは多々あるわけですね。

坂爪 荻上さんが『セックスメディア30年史』で触れていた「情報の非対称性」の話にも通じますね。店側はそれなりの情報を持っているけど、働く側の女性、利用する側の男性客は、ほとんど持っていない。風俗産業自体が、その「情報の非対称性」を利用して、事業者側の短期的な利益を最大化することだけが目的になっている世界、働く女性の人権や労働環境、利用する男性の長期的な満足度を全く考えていない世界である、というのは私も実感としてありました。そのあたりを透明化していければいいのかなと思っています。

13知的障害関係者:2012/11/13(火) 00:15:31
■娯楽ではなくケアとしての性
荻上 事業は具体的にどのように進めていきましたか。

坂爪 はじめは「傾聴サービス」を東京で開始しました。これは、キャバクラからヒントを得たものです。キャバクラは、基本的に、若くて綺麗な女の子と、お酒を飲みながら、楽しく会話ができることを売りにしている業態ですが、この、キャバクラの「売り」である、相手の話を親身になってきく=「傾聴」というコアの部分だけを抽出してサービス化し、さらに、今の社会で最も傾聴を必要としているであろう、高齢者向けサービスとして展開すれば、社会性のあるサービスにできるのではないか、と思いついたんです。

つまり、「性産業の社会化」事業を始める前の試作として、「キャバクラの社会化」をやってみよう、と考えたわけです。

実際にやってみると、高齢者の話を聴く側=リスナーをやりたいという人が殺到して、メディアでも取り上げられました。でも3年ぐらいでうまく回らなくなりました。

荻上 その失敗の本質は本にも書かれていましたね。

坂爪 はい、利用者が全く集まらなかったんです。リスナーを応募してくる人自体が、誰かに話を聞いてほしい人だった。つまり、会話をしたい人にとっては、お金を払って自分の話を聞いてもらうより、お金をもらって誰かの話を聞くほうが、会話もでき、お金ももらえて、一石二鳥です。当事者のニーズを掴むのもなかなか難しいんだなと痛感しました。

荻上 そのときはどうやって人を募集したんですか?

坂爪 ウェブサイトに広告ページを作ったり、地域の公民館でチラシを配ってもらったり、雑誌の取材を受けて記事を書いてもらうといったことを主にやっていました。

荻上 利用料はどれくらい?

坂爪 スタッフと利用業者が話し合って決め、仲介料を払うという形式です。

荻上 なるほど。それから、射精介助の事業に至るまでには、どのような経緯があったのでしょうか。

坂爪 とにかく障害者の性に関する情報を集めようと思って、まずは、このテーマに関する情報サイト作りをはじめました。「障害者の性」や「性の介護」について、文献を集めて情報をアップし、現場にもぐるためにヘルパー2級の資格も取得。訪問介護の会社で半年間アルバイトして、現場のデータを収集しました。

荻上 そのとき集めたデータで、ニーズは確かにあると。

坂爪 ニーズを確信したというよりは、バイト先では夜の8時から朝の6時まで、おむつ交換をしてまわったので、同じ陰部に対するケアであるおむつ交換を応用してやれば、うまく事業を回すことができるんじゃないかという、システム面での気付きがあったというのが一つ、です。

また、その会社の「高齢者の尊厳と自立を守る」という経営理念からも、性のケアを「障害者の性欲処理」ではなく、「障害者の尊厳と自立の保護」という観点から捉える、という新しい視点を得ることができ、とても参考になりました。

障害者専用の風俗店の調査も行いましたが、所在地や代表者氏名は全て非公開であり、利用者も、実際にいるかどうかわからないところが大半でした。

そして、最も疑問に思ったことは、「障害者専用」と銘打っているにもかかわらず、利用対象となる「障害者」の定義や区分を明確にしていない、つまり「誰のための、何を目的としたサービスなのか」が、完全に曖昧になっていたところです。

当然、身体障害と知的障害では、性に対するニーズも、ケアの方法も異なりますし、同じ身体障害という区分の中でも、先天性の障害と、中途障害では、また別のケアが必要です。にもかかわらず、そういった点を明記しているところは全く無く、ただ「障害者であれば誰でもOK」と宣伝しているだけ。つまり、障害者福祉の現場を全く知らない人が、思いつきでやっているだけ、といった状況でした。

そうした様々な先行事例の研究をしていくうちに、障害者にとって、「性的娯楽や、性欲処理のための支援」ではなく、「ケアとしての性的支援」が大事であることに気付き、ホワイトハンズでは、自力での射精行為が困難である、男性重度身体障害者に対象を絞った「射精介助」に焦点を当てたケアサービスをやろうと決めました。

14知的障害関係者:2012/11/13(火) 00:16:08
■教育プログラムへの導入を
荻上 事業立ち上げから4年が経ちましたが、軌道にのったポイントは何だったのでしょうか。 

坂爪 2008年の4月に起業して、最初は新潟市内にこだわっていたのですが、それではまったく人が集まらなかったので、県外の地域にも手を伸ばしてみました。「まず、ケアに対するニーズのある地域(利用希望者とケアスタッフ希望者のいる地域)から始める」というスタンスへの切り替えが転機だったと思います。

荻上 今後さらにサービスを拡大していこうと考えてますか。

坂爪 理想は、射精介助については、射精介助の専門組織から専門スタッフを派遣する、という形ではなく、普段、その利用者を担当しているヘルパーが、毎日のケアの流れの中で、食事介助や入浴介助と同様の、日常のケアの一環として、当たり前にできるようになることを目指しています。

荻上 そうすると、これからはヘルパーに射精介助を教える団体になっていくのか、それともホワイトハンズ自体が射精介助込みの介護サービスを提供していくのか、どちらの方向を目指しているのでしょうか。

坂爪 全ての介助を行うには手間とコストがかかりすぎるので、ホワイトハンズとしては、あくまでも射精介助だけに集中して、ノウハウを教えることも同時並行でやっていきたいな、と考えています。

荻上 長期的には介護施設を作ることも考えていますか。

坂爪 障害者は、統計的に見れば、在宅の方が圧倒的に多いので、施設を作ることは考えていません。介護者の教育課程に、性的支援の理論と方法を教えるカリュキュラムを入れてもらうのが、まず第一段階だと考えます。

加えて、男性重度身体障害者への射精介助は、(精神的な抵抗や、介助者側の性的な経験値・免疫の有無も含めて)、ヘルパーであれば誰でもできるケア(誰もが絶対にしなければいけないケア)、というわけではないので、基本的には、「できる人がやり、できない人はやらなくてもいい」というスタンスで、必要十分である、と考えています。

さらに言えば、「できる人は、できない人に強制したりしない」「できない人は、できる人を批判したり、足を引っ張ったりしない」そうした環境作りも必要です。

15知的障害関係者:2012/11/13(火) 00:17:00
■性と障害の二重の伝わらなさ
荻上 坂爪さんはご著書の中で、日本社会は性に無理解な「性蒙社会」であると指摘していました。これを克服するためには様々なハードルがありますね。今でも、認められていない権利はたくさんあり、性の権利を主張し浸透させるにも時間がかかります。

坂爪 「セクシュアル・リテラシー」を社会全体で底上げすることが大事ですね。とはいえ、抽象論や社会批判ばかりを唱えていても、現実は何も変わらないので、まずは、私たちを含めた、必要最低限の人や組織が、率先して変わっていくしかない、と考えています。

荻上 性に対する偏見と同時に、障害者に対する思い込みもまだまだ強くあります。昔ながらの偏見がまだ残っている。「性」と「障害」の二重の伝わらなさがあると思います。

坂爪 私は障害学会で何度か発表していますが、研究者の中からも、意外と外在的な批判が多いです。女性に対するケアは入れるのか入れないのか、あるいは、射精だけが障害者のQOLを上げるものではない、とか。もちろんそれらにも一理ありますが、できれば内在的な視点から批判をして頂けると嬉しいな、と思います。

荻上 僕は、1点の現状をなんとか2点、3点にしようと模索している活動を、「100点じゃない」と叩くような議論は、あまり好きではないですね。

坂爪 性をエロから切り離すのは本質的に不可能だという当事者からの批判があって、確かに、それはその通りだと思いました。ただ、「本質的に」切り離すことは不可能でも、介護福祉という立場から、性的な面でのケアを実施するためには、「形式的に」切り離すことは十分可能であるし、やっていかなければいけない、と考えています。

また、射精介助を性教育のケアとして提供するのは、どこか無理があるんじゃないのか、という意見もありました。その点は、難しいところですね。

荻上 実際に現場で悩みを聞いたりしますか。

坂爪 ケアが終ったあとには、担当ケアスタッフから、ケアの内容を報告してもらっていますが、言語障害をもっている利用者の方が多いので、コミュニケーションがなかなかとりにくい、という悩み相談を受けることはあります。また、性的な面でのケアということもあって、どのタイミングで、どういった内容の声がけをしていいか、どこまで性的な話をすればいいのか、という点に悩んでしまう、という相談は、比較的よく受けます。


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