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はじめましてマイセルフネットワークです

15知的障害関係者:2012/11/13(火) 00:17:00
■性と障害の二重の伝わらなさ
荻上 坂爪さんはご著書の中で、日本社会は性に無理解な「性蒙社会」であると指摘していました。これを克服するためには様々なハードルがありますね。今でも、認められていない権利はたくさんあり、性の権利を主張し浸透させるにも時間がかかります。

坂爪 「セクシュアル・リテラシー」を社会全体で底上げすることが大事ですね。とはいえ、抽象論や社会批判ばかりを唱えていても、現実は何も変わらないので、まずは、私たちを含めた、必要最低限の人や組織が、率先して変わっていくしかない、と考えています。

荻上 性に対する偏見と同時に、障害者に対する思い込みもまだまだ強くあります。昔ながらの偏見がまだ残っている。「性」と「障害」の二重の伝わらなさがあると思います。

坂爪 私は障害学会で何度か発表していますが、研究者の中からも、意外と外在的な批判が多いです。女性に対するケアは入れるのか入れないのか、あるいは、射精だけが障害者のQOLを上げるものではない、とか。もちろんそれらにも一理ありますが、できれば内在的な視点から批判をして頂けると嬉しいな、と思います。

荻上 僕は、1点の現状をなんとか2点、3点にしようと模索している活動を、「100点じゃない」と叩くような議論は、あまり好きではないですね。

坂爪 性をエロから切り離すのは本質的に不可能だという当事者からの批判があって、確かに、それはその通りだと思いました。ただ、「本質的に」切り離すことは不可能でも、介護福祉という立場から、性的な面でのケアを実施するためには、「形式的に」切り離すことは十分可能であるし、やっていかなければいけない、と考えています。

また、射精介助を性教育のケアとして提供するのは、どこか無理があるんじゃないのか、という意見もありました。その点は、難しいところですね。

荻上 実際に現場で悩みを聞いたりしますか。

坂爪 ケアが終ったあとには、担当ケアスタッフから、ケアの内容を報告してもらっていますが、言語障害をもっている利用者の方が多いので、コミュニケーションがなかなかとりにくい、という悩み相談を受けることはあります。また、性的な面でのケアということもあって、どのタイミングで、どういった内容の声がけをしていいか、どこまで性的な話をすればいいのか、という点に悩んでしまう、という相談は、比較的よく受けます。


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