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( ^ω^)シェアハウスへようこそ!のようです
1
:
◇52n.8e9fBY
:2015/11/10(火) 01:21:04 ID:OqTNi1fI0
( ^ω^)ひたすら嘘予告をしていくようです
>>402
様より
設定のみもらって書いてます。
近日公開!
74
:
◆52n.8e9fBY
:2016/04/05(火) 00:48:27 ID:9yvMq4760
ようこそ、シェアハウスへ!のようです
75
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 00:49:00 ID:HFJIqLyI0
お、来たな
76
:
◆52n.8e9fBY
:2016/04/05(火) 00:49:56 ID:9yvMq4760
この国でも有数の大都市でもあるVIP市。
首都ラウンジの隣にあるこのVIP市は、
国内有数のおしゃれスポットを多く有し、
週末ともなればデートをする為に、年中
どこからともなくカップルがやってくる。
その心臓とも言うべきこのVIP駅はとにかく大きく、複雑な構造をしている。
電車を降りてから目的の改札まで行き着くのに3度も階段を昇降し、
5度も友人に電話で案内をしてもらった。
にも関わらず、目的の場所に着いた時は待ち合わせからすでに30分も経っていた。
(;^ω^)「やべぇお、この駅の難易度高すぎるお…」
(;^ω^)「そもそも、改札何個あるんだお…? 東口と西口が3個ずつあるとか、聞いたことねぇお…」
軽く額に浮いた汗をぬぐい、独りごちる。
ヴィーヴィー
ポケットの中で小刻みに震えるスマホを取り出してみると、
おぉ、天の助け。
本日6回目だけど。
.
77
:
◆52n.8e9fBY
:2016/04/05(火) 00:51:19 ID:9yvMq4760
『ブーン、着いたか?』
(;^ω^)「ドクオ、やっと西口着いたお…」
『まぁ、最初は誰でも迷子になる』
『俺は家に着くまでに5時間かかった』
( ^ω^)「家まで徒歩15分とか言ってなかったかお…」
『とりあえず、目の前のエスカレーターで地上出てこい』
( ^ω^)「お! 了解だお!」
改札から短いエスカレーターに乗って、地上に上がる。
日の射す方へ、歩いて行く。
.
78
:
◆52n.8e9fBY
:2016/04/05(火) 00:52:35 ID:9yvMq4760
光に導かれるままに外へ出ると、そこは広いロータリーだった。
前髪を揺らす優しい春の風が、爽やかな陽気を運んでくる。
人でごった返す駅前、昼間から路上で歌うミュージシャン、
手を繋いで歩くカップル、人が歩いていてもお構いなしの鳩。
新たな地での新生活は、キラキラと輝く駅前の日常風景から始まった。
('A`)「ブーン! こっちだ!」
車の中からタバコを咥えた男が手を振っていた。
( ^ω^)「お! ドクオ久しぶりだお!」
髪はボサボサ、顔は青白く傍から見れば不健康極まりない男だが、
暖かい気温と陽射しの柔らかさのせいか、それとも久しぶりに会った幼馴染に補正がかかったか、どことなく好青年に…
うん。
( ^ω^)「わざわざお迎えありがとうだお! 少し痩せたかお?」
('A`)「むしろ太ったんだがな…」
( ^ω^)「どうせ大学生っぽい、酒浸りの生活でも送ってるんだお? 飲み過ぎは身体に毒だお」
('A`)「再開も早々にカーチャンみたいな事を…」
.
79
:
◆52n.8e9fBY
:2016/04/05(火) 00:54:37 ID:9yvMq4760
冗談も交えながら、久々の2人の会話は尽きず、春風に乗って車は軽やかに進む。
西口のVIP大通りを抜けて行くと、活気のある商店街が見えてきた。
店の店員と買い物客との間で笑顔で会話がなされている、
活気溢れる、雰囲気の良さの伝わるとても優しい空気。
( ^ω^)「おっおっ、この商店街は盛り上がってるおね」
('A`)「店側も客側も、基本的にここで生まれ育った連中ばっかりだからな」
('A`)「だからといって、俺らみたいな外様に厳しい訳でもないし、良い町だよ」
( ^ω^)「ドクオが上手くやっている…?」
('A`)「おい、なんつー目をしているんだ…」
タバコをふかしながらどこか憂いを帯びた目線を寄越す。
( ^ω^)「僕、何だか感動だお」
('A`)「またカーチャンみたいな事を…」
はぁー、と深い溜め息を1つ。
('A`)「よし、もう着くぞ」
商店街の脇道を入っていくと、閑静な住宅街が広がっていた。
先ほどの商店街の盛り上がり方が嘘のように、緩やかな空気が流れている。
.
80
:
◆52n.8e9fBY
:2016/04/05(火) 00:55:46 ID:9yvMq4760
('A`)「ここだ」
( ^ω^)「」
目の前に現れたのは、家というよりも屋敷が近いかもしれない。
巨大な門に、庭付き3階建ての豪邸だ。
建物の大きさと、あまりの存在感に圧倒されながらも門を潜ると広い西洋風の庭があり、その中心には大きな桜の木がある。
咲き乱れるその淡いピンク色が、僕を歓迎してくれている様だ。
( ^ω^)「お? あの子は…」
ξ゚⊿゚)ξ
ピンク色の咲き誇る桜の木の前には、まるで人形のような女の子が、桜の木を見上げる様に立っていた。
桜を見る姿は儚くて、それでいて凛とした立ち姿。
それはとても…
( ^ω^)「綺麗だお」
('A`)「あぁ、桜か? ありゃ爺様の趣味だ」
( ^ω^)「爺様?」
.
81
:
◆52n.8e9fBY
:2016/04/05(火) 00:57:18 ID:9yvMq4760
('A`)「ここのオーナーの爺さんだよ。 このご時世に格安でシェアハウスなんてさせる酔狂な爺さんさ」
( ^ω^)「そういえばドクオ、これ本当に家賃はあの値段なのかお…?」
('A`)「1部屋8帖家具付き、台所・風呂共有、共有スペースの掃除は当番制」
('A`)「ま、みんな自室の風呂なんて使わねえけどな」
('A`)「そして! なんと家賃は相場の半額以下だ!!」
( ^ω^)「ビンボー学生には本当に助かるお!」
('A`)「さて、今日は誰が居たか…とりあえず紹介するわ」
( ^ω^)「あいお! ちなみに、住んでるのはどんな人たちなんだお?」
('A`)「見てからのお楽しみだよ」
ドクオが右の口角のみを上げて、意地の悪そうな笑みを見せる。
この人がこういう笑い方をするときは、昔から大抵よろしくないことが起こる。
('A`)「とりあえあず、中に入れよ」
ふと、思い出した様に桜の木を見ると、先ほどの少女の姿は無かった。
('A`)「どうしたんだ?」
( ^ω^)「お…何でも無いお!」
.
82
:
◆52n.8e9fBY
:2016/04/05(火) 00:58:34 ID:9yvMq4760
そして、僕はドアを開ける。
これから
ここから、新しい生活が始まる。
内藤ホライゾンの新しい生活が。
.
83
:
◆52n.8e9fBY
:2016/04/05(火) 01:00:04 ID:9yvMq4760
ドアを開けると、人1人が悠々と生活できるような玄関が広がっていた。
しかし、驚いたのは広さだけではなく
( ^ω^)「真っ白だお…」
壁に掛かる絵画こそ色着いているが、壁、床、階段全てが白。白。白。
絨毯、置物、何もかもが、白。白。白。
( ´ω`)「何か変な感じがしてくるお」
('A`)「暫くすれば慣れるよ」
( ^ω^)「それにしても、まるでクッパ城だお」
('A`)「おぉ、改めて見るとそう見えなくもないな。」
('A`)「ん? 少し前にもこんなやり取りを…」
(;^ω^)「やめろお」
壁には数多の絵画が綺麗に整列しており、
高校の音楽室を彷彿させる。
が、この値段はきっとその何百倍、何千倍もするのだろう。
玄関の中央にはニケの様に羽の生えた彫刻があり、
その彫刻の両端から半円を描きながら、まるで双頭の龍の様に上へと階段が伸びている。
('A`)「さてと、まずは大広間だ」
.
84
:
◆52n.8e9fBY
:2016/04/05(火) 01:01:37 ID:9yvMq4760
ニケの裏側、正面の一段と大きな扉を前に、ドクオが急に足を止める。
('A`)「…この匂い」
( ^ω^)「どうしたんだお? 匂い?」
('∀`)「おい、ブーン。 いきなりだがお前の度胸を試させてもらう」
にやりと、片側の口角を…いや、口角どころか、全力で意地の悪い笑みを浮かべる。
(;^ω^)「お? なんだお…?」
('A`)「引くなよ!!」
声と共にドクオがドアを勢いよく開けると
そこには
.
85
:
◆52n.8e9fBY
:2016/04/05(火) 01:02:54 ID:9yvMq4760
川 ゚ q。)「おっぴろぱぽーん」
.
86
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:03:50 ID:9yvMq4760
( 。A・)「うきょきゃうぃー」
.
87
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:04:57 ID:9yvMq4760
(´^€€☆`)「おすまんとるこ」
.
88
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:06:09 ID:9yvMq4760
( ^ω^)
(^ω^ )
(^ω^)
('A`)「逃げるな。こっちを見るな。 現実を見ろ」
もうここでの生活が心配で堪らない。
何この人たち。
ぶっ飛ぶとかそういったレヴェルではない。
あ、レヴェルとか言っちゃった。
レベルではない。
.
89
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:07:24 ID:9yvMq4760
('A`)「お前ら、まーたこんな時間から呑んでるのか」
1人がスッと立ち上がり、先程の壊れ方が嘘のように平然とした顔でこちらに向かってくる。
( ・∀・)「おぉ、ドクオか。 ん? そっちの彼はもしかして…」
さっきまでのぶっ壊れ具合はどこへやら、スマートな出で立ちのお兄さん。
え? さっきの何だったの? 変顔芸か何か?
('A`)「急に普通の顔になるなよ… こっちは噂の新メンバーだよ」
(;^ω^)「内藤ホライゾンですお!ブーンって呼んでくださいお!」
( ・∀・)「ブーンか、よろしく。 俺はモララーだ」
(;^ω^)「よ、宜しくお願いしますですお!」
( ・∀・)「まぁそんなに緊張するな。どうだ? 駆け付け一杯」
差し出された高価そうなグラスには、琥珀色の液体が入っていた。
(*^ω^)「お! お茶ですかお? ありがとうございますお! 丁度喉が…」
(;'A`)「馬鹿! お前それは!」
ドクオの制止も空しく、風呂上がりのコーヒー牛乳宜しく、一気に口に含むと…
.
90
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:08:15 ID:9yvMq4760
( ゜ω ゜)「こはぅっっっっっ」
盛大に吹き出した。これ、酒じゃねぇか。しかもこれ
(;^ω^)「ウィスキーですかお? しかもストレート…」
( ・∀・)「あぁもったいない… でもウィスキーって分かるのか?」
(;^ω^)「割って飲んだことはありますお」
( ・∀・)「よし…じゃあある程度は飲めるな?」
(;^ω^)「まったく飲めなくはないですが…」
ドクオの方を見ると顔を抑えて頭を振っていた
('A`)「ブーン、ミスったな」
(;^ω^)「お? どういうことだお?」
('A`)「地雷踏んだんだよ…」
( ・∀・)「おい! お前ら正気に戻れ!! 歓迎会だ!!!」
川 ゚ -゚)「何? 歓迎会だと?」
(´”+@ω99`)「びざんつ」
('A`)「一人だけどう考えても正気じゃねぇよ…」
.
91
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:09:09 ID:9yvMq4760
リビングにある背の低い、しかし重厚な丸いテーブルを囲んで、全員が向き合う形で座る。
( ・∀・)「改めて自己紹介をしよう。俺はモララー。26歳、ここの最年長だ。多分」
( ^ω^)「多分?」
( ・∀・)「『多分』の理由は今度話すよ。今は自己紹介だ」
('A`)「俺は必要ないと思うが、ドクオだ。今年で23歳。今は大学院で研究してる。」
( ^ω^)「てっきり留年してるものかと」
('A`)「そこら辺の馬鹿リア充共と一緒にするなドアホウ」
川 ゚ -゚)「私は素直クールという。歳はドクオと同じ23。職業は看護師。みんなからはクー、または女王様と呼ばれている」
綺麗な黒髪ロングのストレート。
一升瓶瓶を片手にしても尚溢れる気品。
まさにお姉様、といった風貌の和風美人。
('A`)「変な嘘をつくな、この飲んだくれが」
川 ゚ -゚)「あ? 誰が飲んだくれだ。 三枚におろすぞこの素人童貞が」
(;'A`)「し、し、素人童貞ちゃうわ!」
川 ゚ -゚)「ほう? では素人とも寝たことがあると?」
( ・∀・)「まぁ落ち着け。 その件は後で追求するとして、紹介を続けよう」
('A`)「え? 後で追求されんの?」
(´・ω・`)「じゃあ次は僕の番だね」
('A`)「おい、勝手に話を進めるんじゃねぇ」
.
92
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:10:13 ID:9yvMq4760
次はショボくれた眉毛が特徴の青年だった。
僕と同い年くらいか? 少々幼さを感じる。
しかし、僕との決定的な違いは、彼の目が完全に座っている事だ。
(´・ω・`)「先程はとんだ醜態を。僕はショボン。今年で21歳、ドクオと同じ大学で学生をしている」
( ^ω^)「お? 先輩だったんですかお? だったら僕も同じ大学ですお!」
(´・ω・`)「じゃあ僕たちの後輩になるんだね」
( ・∀・)「なんだ、ブーンもVIP大学なのか」
( ^ω^)「モララーさんもVIP大生なんですかお?」
( ・∀・)「いや、俺はOBだよ。今は会社員だ」
('A`)「モララーは俺の先輩、ショボンは後輩だ」
( ^ω^)「先輩なのにタメ語かお? 生意気だお」
('A`)「お前も俺にタメ語じゃねぇか…呼び捨てはここのルールなんだよ」
( ^ω^)「ルール?」
('A`)「おぅ、これな」
そう言ってドクオは壁に貼り付けられた紙を指した。
.
93
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:10:56 ID:9yvMq4760
--------------------------------------
1.日常生活は協力して行うこと
2.喧嘩は厳禁、口論が発生しそうな場合はコインで決めること
3.住居者同士で敬語は使用してはならない
4.許可無く異性の部屋へ入ってはならない
5.オーナーによる緊急招集を拒否してはならない
--------------------------------------
.
94
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:11:51 ID:9yvMq4760
(;^ω^)「こんなルールがあるのかお…2はなんて幻影旅団だお…」
( ・∀・)「このルールを破ると大変なことが起こる」
(;^ω^)「一体何が起こるんです…起こるんだお…?」
( ・∀・)「5ヶ月だ」
( ^ω^)「5ヶ月?」
( ・∀・)「昔、住人に眉毛というアダ名の奴がいてな。そいつはルールを破り」
( ・∀・)「全治5ヶ月の重症を負った」
( ^ω^)「」
.
95
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:12:54 ID:9yvMq4760
( ^ω^)「眉毛さんとやらに何があったんだお…?」
( ・∀・)「それは…」
川 - )「おい、お前ら…」
(;・∀・)(;´・ω・`)「あっ」(‘A`;)
川# ゚ -゚)「歓迎会をやるのだろう!!ルールだの何だのは後でいい!とにかく酒だ!」
川# ゚ -゚)「酒を持って来い!!!」
その瞬間、ドアが吹き飛びそうな、物凄い勢いで重厚な両開きの扉が開く。
ξ# ゚⊿゚)ξ「うるっさい!何を騒いでるのよ!!勉強出来ないじゃない!!!」
そこには、さっき庭で見た桜の少女。
( ^ω^)「お、君はさっきの…」
ξ゚⊿゚)ξ「あぁ、あんたが新しい住居人?…なんだっかパッとしないわね」
( ´ω`)「あうあう」
良い先制パンチを喰らってしまった。
可愛い顔して随分なモノをお持ちのようだ。
.
96
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:13:54 ID:9yvMq4760
( ・∀・)「ツン、これから彼の歓迎会なのだが君もどうだい? 勉強の気晴らしにでも」
ξ# ゚⊿゚)ξ「どっかの誰かさん達が昼間っからココで騒いでる所為で気が散るのよ!!」
そういって彼女はブリブリと部屋を出て行ってしまった。
あんなにイライラして、先の思いやられる女子高生…か? 制服も着ているし。
川 ゚ -゚)「まったく、ツンには困ったものだ」
(´・ω・`)「未成年に対して、勉強してる最中にも一杯付き合え! なんて言ってるからだよ」
(´・ω・`)「彼女の家庭教師を兼任しているとは思えないね」
川 ゚ -゚)「気分転換に付き合ってやろうというお姉様の心遣いだろうが!」
('A`)「お前がただ飲みたいだけじゃねえか。 大体、ツンは未成年っつってんだろ」
川 ゚ -゚)「と!に!か!く! 歓迎会だっ!!」
ドンッ、と言う音と共にテーブルには様々な種類の酒が置かれる。
ビール、ウイスキー、ジン、ウォッカ、ラム、日本酒、etc…
川 ゚ -゚)「そういえば、まだ君の名前を聞いていないな。新入居者くん」
( ^ω^)「お! 僕の名前は…」
川* ゚ -゚)「いや、いい。まぁまずはこれを飲んでから自己紹介してみよう」
そう言われてテーブルをみると、小さなグラス…ショットグラスというのか?に注がれた少し泡立つ、先程と似た琥珀色の液体。
そして一緒に塩とレモンが添えてある。
( ^ω^)「ジンジャーエールかお?」
川 ゚ -゚)「そんな生温い物を薦めると思うか? ショボン、手本を見せてやれ」
(´-ω-`)「はぁ、これあんまり好きじゃないんだけどな…」
一つ溜息を吐くと、グラスの上部を掌で塞ぎ、机にグラスを軽く叩きつける。
そしてシュワシュワと泡立つそれを一口に飲み干し、ライムをかじる。
.
97
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:14:45 ID:9yvMq4760
(´\%♪〒〆|`)「かるたご」
.
98
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:15:30 ID:9yvMq4760
いやいや、何だこれ意味わからん。
(;^ω^)「クーさん!これは一体何だお!? ショボンさんがいきなりぶっ壊れたお!!」
川 ゚ -゚)「クーでいい。 ショットガンと言ってな、テキーラの飲み方の一つだ。」
川 ゚ -゚)「ささ、ずずずいーと逝ってしまおうか」
明らかに字がおかしい。
助けを求めにドクオに視線を送るも
('A`)
('A`)
('∀`)
なんなんだ、このブサイクが。
口角上がりまくってるじゃないか…
( ・∀・)「さぁ、飲まないと歓迎会が始まらないよ?」
川 ゚ -゚)「さぁさぁ」('A`)
(´°ω°`)「すぇあすぇあ」
( ^ω^)「黙ってろ、このしょぼくれ眉毛が」
冷めた目をショボンへ向けつつ、グラスを手に取る。
まったく、未成年に何て事させるんだ。
('A`)「まぁ、流石にまともに酒飲んだ事ない奴にこれはキツいかもな」
('A`)「と、言うわけで勘弁してやってくれよ」
川 ゚ -゚)「馬鹿者、これが大人の通過儀礼だ」
川# ゚ -゚)「大人の! 男なら!! これ位やりきって見せろ!」
.
99
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:17:11 ID:9yvMq4760
全くもって災難だ。
転居初日にしてけ喧嘩を売られるとは。
こんなに煽られて飲まない訳にはいかない。
これでも僕は男で、何より僕は
( ^ω^)「負けず嫌いなんだお」
グラスに手を伸ばし、軽くテーブルに叩きつける
( `ω')「やってやるお!!」
グイッ
.
100
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:18:28 ID:9yvMq4760
?
??
.
101
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:19:25 ID:9yvMq4760
(;^ω^)「ジンジャー…エール?」
('A`)「おー! 凄いな! やりやがった!」
( ・∀・)「ショボンのあの状態を見てからなのに、なかなかの度胸だね」
川 ゚ -゚)「実行までに時間がかかり過ぎだ、手本を見せてやる」
そういうと、クーはグラスにテキーラとソーダを注ぎ、タンッ、と軽くテーブルを叩いて一気に飲み干した。
川 ゚ -゚)「な? これ位スマートにやらないと」
('A`)「そりゃ常日頃これやってる奴ならスマートにもできるわな」
(;^ω^)「どど、どういうことなんだお!?」
周りは平然と笑いながら、和やかな空気で会話をしているが、嵌められた?方はたまったものではない。
とにかく説明が…
( ・∀・)「まぁ一種の度胸試しだよ。 これ位できないようなら、今後ココでやっていくのは難しいかもね?ってことで」
柔らかい笑顔の奥に何か冷たい物が見え隠れしているが、今は気にしないようにしよう。
( ・∀・)「何はともあれ、これでブーンも無事に僕たちの仲間だ」
.
102
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:20:37 ID:9yvMq4760
川 ゚ -゚)( ・∀・)「ようこそ!シェアハウスへ!!」(´・ω・`)('A`)
.
103
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:21:18 ID:9yvMq4760
そして始まる。
これから
ここから、新しい生活が始まる。
内藤ホライゾンの新しい生活が。
第1家 完
.
104
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:22:02 ID:9yvMq4760
さて、立て続けに2話目もいきます。
105
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:23:44 ID:9yvMq4760
( ・∀・)「ここが君の部屋だ」
( ^ω^)「部屋まで真っ白だお…」
知らない天井だったよろしく、色味が無い部屋。
まさに「整然」という言葉がぴったりな部屋。
( ・∀・)「部屋は改造自由だ。 みんなDIYし放題で楽しんでいる」
( ^ω^)「お! みんなはどんな風にDIYしてるんだお?」
( ・∀・)「みんなそれぞれイメージカラーを持っていてな。自然とそれに沿った部屋になっている」
( ・∀・)「例えば俺は青。クーは深緑。ドクオは黒だ」
( ^ω^)「なるほど… 僕の色…」
( ・∀・)「まあ、そのうち改造はみんなで手伝うよ」
( ^ω^)「それは助かりますお!」
.
106
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:24:34 ID:9yvMq4760
( ・∀・)「とりあえず、入学式は明日だろう? 今日はパーティーだ」
(;^ω^)「また飲むんですかお?」
( ・∀・)「さっきみたいな無茶な飲み方をさせられるのは俺とショボンだけだよ」
( ^ω^)「それなら安心…なのかお?」
( ・∀・)「荷物を置いて、一段落したら降りておいで」
( ^ω^)「了解ですお!」
部屋を出ようとするモララーがドアノブに掛けた手を離した。
( ・∀・)「あと、飲み会からここでのルールが適用される」
( ・∀・)「礼儀正しいのは素晴らしいのだけどね、気を付けろよ?」
ドクオとはまた違った意地の悪そうな笑顔。
悪戯っ子の様な、起こることを楽しむような、どこか可愛らしいと感じてしまう。
いや、別に僕はモーホーとかじゃないです。
.
107
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:25:21 ID:9yvMq4760
(;^ω^)「善処しますお」
( ・∀・)「でないと、クー辺りに酒漬けにされるからな…」
( ^ω^)「結局飲まされるのかお!?」
( ・∀・)「はは、冗談だ (多分)」
( ^ω^)「言葉の後に括弧ついてないかお?」
( ・∀・)「ブーン、君は人の心を読むことが… いや、もしかして俺がサトラレなのか…?」
( ^ω^)「やっぱり付いてるんじゃねえか!」
( ・∀・)「その調子だよブーン。 では、また後でな」
ヒラヒラと手を振って出て行った多分最年長。
どうにも読み辛い、掴み辛い人物だ。
ここで生活すれば分かるようになるのだろうか?
.
108
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:26:12 ID:9yvMq4760
部屋の隅へ荷物を投げ、ベッドに飛び込む。
( ^ω^)「僕の色…」
ベッドに仰向けに寝そべり呟く。
色、つまりは個性、というのが近いのか。
僕の個性とは…
今時の若者は没個性的だ、量産型だ、なんてネットの記事を見たが、
その最たる例がこの僕なのではないだろうか。
周りに合わせ、自身の存在を希薄にし、衝突を避け、
それなりに楽しみ、なあなあで事を済まし、
薄っぺらいすました顔で、薄っぺらい嘘で、薄っぺらい自分を隠す。
何とも近代日本的に進化を遂げた人間だ。
小難しい事を考えたらお腹が空いてきた。
とりあえずみんなのいる下へ…
.
109
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:27:19 ID:9yvMq4760
| ω・`)
| ∀・)
| A`)
| -゚)
(;^ω^)「おあっ!? な、な、なにしてるんだお!?」
川 ゚ -゚)「ちっ、流石に一夜目はナニもしなかったか」
( ^ω^)「そのナニの表記は故意か? 故意なのか?」
川 ゚ -゚)「私は恋多き乙女だが、君には恋していない。 申し訳ないがな」
('A`)「ブーン、こいつらを話しの通じる相手と思うな。 基本バグってるからな」
(´・ω・`)「僕をこの人達と一緒にしてほしくないな」
('A`)「そんなお前が1番バグってるんだからな?」
( ・∀・)「ここで騒いでいると、またツンに怒られるぞ? 」
川 ゚ -゚)「さぁ、さっさと行くぞ!」
歓喜のあまり狂気を感じる様な表情で階段を降りていくクーさん。
綺麗な花には何とやら。
尤も、彼女の場合には棘とか毒では済まないものが含まれているが。
( ・∀・)「いくぞブーン、これをこれ以上面倒な状態にしたくない」
(;^ω^)「了解だお…」
ここから先は割愛させて欲しい。続きはwebで。
とにかく言えることは、クーの腎臓は人のものではない、それだけだ。
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110
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:28:16 ID:9yvMq4760
意識がはっきりしたのは、まさに見慣れぬ天井を見上げた時だった。
( ω )「うおおおおおあああ、頭痛ってえええええええ」
ガチャッ
( ・∀・)「ブーン、今日は入学式だろ? 大丈夫か? こんな時間までゆっくり過ごしていて」
( ω )「今何時だお?」
( ・∀・)「小づらさんがテレビに映り始めて1時間位だな。」
( ω )「えー、トクダヨ!が8時スタートだから…」
あっ、やったわこれ
( ゚ω ゚)「9時じゃねえかお! 入学式9時半! やっちまったじゃ済まねえお!!」
布団から跳ね上がり、モララーを押し退けて準備を始める。
歯を磨き、髪を整え、着馴れぬスーツとネクタイに苦戦し、1階の扉を開ける。
(;^ω^)「ドクオ! 車出してくれお!」
リビングではドクオが新聞を広げ、朝の優雅なコーヒータイムを過ごしていた。
('A`)「そんな事だろうと思ってたよ」
僕が遅刻する事が分かっていたかの様にそう言って、ドクオはヘルメットを投げてきた。
( ^ω^)「お? バイクかお?」
('A`)「裏道抜けて行かないと間に合わないからな。 式の開始まで15分…何とか間に合うか」
.
111
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:29:01 ID:9yvMq4760
( ^ω^)「というか、まず起こしてくれお!」
('A`)「何で俺がお前のカーチャンみたいな事をしなければいけないんだ」
('A`)「何より、俺は寝起きの男の顔を見たいなんて願望はない。」
('A`)「とりあえず出るぞ、時間ねえんだろ?」
( ^ω^)「頼むお!」
屋敷の隣にある車庫から、小気味良いエンジン音をさせ、
真っ黒なビックスクーターに乗ってドクオが登場した。
('A`)「早く俺のBLACK DO ぶーん「やめなさい」
('A`)「安心しろよブーン。 別にブチ切れた市松人形にはならねえから」
(;^ω^)「心配している部分が圧倒的にズレてるお…」
('A`)「さて、式場には10分で着いてやるよ」
( ^ω^)「大学は海の辺りだお? 流石にそりゃ無理だお」
('A`)「普通の奴なら20分以上は掛かるだろうな。 でも、俺の運転なら5分だ」
(;^ω^)「どういう運転なんだお…」
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112
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:29:45 ID:9yvMq4760
アクセルを回し、バイクが唸る。
('A`)「ブーン、舌噛むなよ?」
(;^ω^)「だから、どういう運転なんだおおおああああああ!!」
突然加速したそのビックスクーターは、車1台通れるか否かの様な細道を縫う様にして走る。
真っ黒なビックスクーターは周囲の華やかに色付いた景色との対比で、
まるで影として街中を走っているような気分だ。
細道を抜け、橋を渡り、大通りを突っ切り、示し合わせたように変わる青い色に幸先の良さを勝手に感じながら、本当に10分で式場に着いてしまった。
('A`)「ほい、到着だ」
( ゚ω ゚)「本当に10分で着いたお…ジェットコースターみたいだったお…」
('A`)「そういえば二日酔いは大丈夫なのか?」
(;^ω^)「朝の驚きと今の運転で二日酔い飛んだお…」
('A`)「そりゃ斬新な覚まし方だな。 今度クーに教えよう」
( ^ω^)「やめろお。 そうしたらあの人毎日無限に飲むお」
('A`)「否定できねえな」
( ^ω^)「じゃあ行ってくるお! どこも変じゃないかお?」
その場でネクタイを締め直し、気を引き締め直す。
.
113
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:30:27 ID:9yvMq4760
('A`)「馬子にも衣装だな。 さて、じゃあ最後に後輩にアドバイスを贈ろう」
( ^ω^)「お?お説教かお?」
('A`)「アドバイスだっつってんだろ、まったく」
海風で桜の雨が降る中、タバコに火を点けた彼が言う。
('A`)「俺がここでの生活をスタートした時に、とある先輩から言われた言葉だ」
('A`)「死ぬほど遊べ。死ぬ気で学べ。死んだ様に休め。死んでも後悔するな。」
('A`)「要は、半端なことやって、輝かしい最後の学生生活に未練を残すなってことだ」
('A`)「やる時はトコトンやれ。手を抜く時は全力で抜け」
('A`)「結果がどうであれ、全力でやった事には不思議と後悔は無いんだとよ」
( ^ω^)「ドクオに似合わない熱いお言葉だおwwww」
('A`)「うっせwwwwww ほら、遅れるぞ?」
( ^ω^)「そうだったお、それじゃあ! また家でだお!」
('A`)「おう、後でな」
相も変わらず、気怠げな目で手をヒラヒラと振っているが、
今日はどこか嬉しそうな、そんな風に感じられた。
優しさの中に、少し羨ましさとかそういったものを感じて、
何となくだが、これから始まる最後の学生生活に悔いや
未練は残さないように楽しもう。 そう思えた。
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114
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:31:44 ID:9yvMq4760
( ^ω^)「さてと…」
地元球団『ヴィッパーズ』の本拠地VIPスタジアム、通称Vスタを横目に式場に入ると、そこには溢れんばかりの人人人…
( ´ω`)「おーん、酔いそうだお」
ドンッ
( ´ω`)「お?」
(,,゚Д゚)「ん? おぉすまねえ、ちょっと人が多くて酔っちまってよ」
見るからに体調の悪そうな、目付きの鋭い男だった。
180近い身長、3代目なんちゃらみたいな髪型、ギラつく装飾品、顎の傷、これは…
(;^ω^)(やっべーお、間違いなくヤンキーだお)
(,,゚Д゚)「お前、今俺のことヤンキーって思ったろ」
(;^ω^)「そ、そ、そ、そんなことなななないお!!」
(,,゚Д゚)「ぎこははは、そうビビるな、よく間違われるんだよ」
そう言って豪快に笑いながら僕の肩を叩く。
いや、痛いっす…
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115
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:32:32 ID:9yvMq4760
(,,゚Д゚)「ところで、お前は何処の部だ?」
( ^ω^)「教育学部ですお! えっと…」
(,,゚Д゚)「そういやまだ名乗って無かったな。 俺はギコってんだ。」
( ^ω^)「僕はブーンって呼ばれてますお!」
(,,゚Д゚)「ブーンか、OK覚えたぜ。 じゃあ行こうぜ」
( ^ω^)「え? 何処にですかお?」
(,,゚Д゚)「俺も教育学部だ。 この先が教育学部の集合場所なんだってよ」
( ^ω^)「そうなんですかお! 危く迷子で遅刻でしたお」
(,,゚Д゚)「ブーン、敬語なんて他人行儀なもんは使わなくていいぜ?」
(,,゚Д゚)「これから4年間を過ごす友達1号だ、肩の力は抜いて行こうぜ?」
ヤンキーの様な見掛けに反して爽やかな笑顔。
子犬とか可愛がっちゃうやつだ。そして女の子にそれ見られてモテるやつだ。
(,,゚Д゚)「? 何ボーッとしてるんだ? 置いていくぞ?」
( ^ω^)「お、今行くお!」
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116
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:33:17 ID:9yvMq4760
その後は長い理事長?の話を聞いて、学部ごとにガイダンスを受け、すぐに解散となった。
(,,゚Д゚)「おいブーン、LINE教えてくれよ! 履修とか相談してぇしよ」
( ^ω^)「お、そうするお!」
(,,゚Д゚)「サンキューな。 ブーンはこの後何するんだ?」
( ^ω^)「家に帰るお! まだ片付いてないから…ギコはどうするんだお?」
(,,゚Д゚)「暇だし、明日は土曜だし、折角だから飯でも行こうかと思ったが、また今度にするか」
( ^ω^)「ごめんお、まぁこれからいつでも食べたり飲んだりできるお」
(,,゚Д゚)「そりゃそうだな」
( ^ω^)「ちなみに、ギコは実家暮らしかお?」
(,,゚Д゚)「いや、俺は一人暮らしだ。 ブーンも一人暮らしか?」
( ^ω^)「僕はシェアハウスだお! まだ片付けとか終わってないんだお…」
(,,゚Д゚)「おぉ、そうなのか。シェアハウスとかオシャレだな! 今度遊びに行かせてくれ」
( ^ω^)「もちろんだお! 落ち着いたら是非遊びに来て欲しいお! 一緒に住んでる人も楽しい人達ばかりだお!」
(,,゚Д゚)「そりゃ楽しみだ! それじゃあまたな!」
何だか心がチクチクするのは何でだろうか。
別に嘘は吐いていないが…あの人達は楽しい人で済むのだろうか。
…ギコは良い人だし、まぁ何とかなるか。
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117
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:34:00 ID:9yvMq4760
ギコとVIP駅で別れ、1人で家までゆっくりと散歩をする。
風に流れていく桜の花びらを横目に見ながら、ゆっくりと家路へ向かう。
散桜でできた絨毯の真ん中を進み、あの活気溢れる商店街を通る。
「お! 兄ちゃんV大生かい?」
( ^ω^)「はいですお! さっき入学式を済ませてきたんですお!」
「そうか!そりゃめでてぇな! よし、これはサービスだ持っていけ!!」
バンッと出されたそれは…
( ^ω^)「また酒かお…」
「当たり前だろ! お前クーちゃんの所の新入居者だろ? だったらこれよ!」
そう言って一升瓶を差し出してくる。
なんなんだあの人は…この商店街に顔が利くのか…
( ^ω^)「ありがたく貰っておくお。 クーが喜びそうだお…」
「間違いねぇな! これを渡したのは俺ってちゃんと伝えておけよ!?」
( ^ω^)「魚屋の親父さんに貰ったと伝えておくお」
「ちょっと待て! その酒はうちで買った酒だ!」
「その日本酒に合うつまみはこれだ。 クーちゃんに渡してやってくれ」
「「抜け駆けしてんじゃねえ!!」」
いつの間にか始まった商店街のドンちゃん騒ぎに商店街はお祭り騒ぎ。
「おい兄ちゃん! 今のはこいつが悪いよな!?」
「いや、抜け駆けも何も無いだろう」
(;^ω^)「落ち着くお! みんなクーの為に色々してくれてるって伝えるお!」
「「「ならいいんだけどよ」」」
(;^ω^)(単純すぎるお…)
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118
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:34:48 ID:9yvMq4760
その後はお礼にとまた大量の酒とつまみを貰って帰路につく。
(;^ω^)「なるほど、これで毎晩宴会ができてるってことかお…」
毎晩宴会ができているカラクリを知り、両手に一杯の酒とつまみを手に皆の待つ家路へ着く。
( ^ω^)「ただいまだお」
('A`)「お帰りさん。おぉ、大量、大量」
( ^ω^)「お? あんまり驚いてないお?」
('A`)「まあな。そうなる様に仕向けたのは俺だし」
( ^ω^)「お!? どういうことだお!?」
('A`)「まぁまぁ、細かいことはいいから。 入学式はどうだった?」
( ^ω^)「早速友達ができたお! そいつはギコって言うんだけど…」
('A`)「ゆっくり話せよ。 とりあえず着替えて降りてこい。」
('A`)「折角クーもいねぇんだ、ゆっくり飲みながら聞くぜ?」
( ^ω^)「すぐ着替えてくるお!」
明日は土曜日だ、多少飲み過ぎても大丈夫だろう。
…クーさえ帰って来なければ。
第2家 完
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119
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 01:36:06 ID:9yvMq4760
これにて第2話終わりになりまする。
第3話も近々公開予定っす。
仕事も落ち着いたので、ぼちぼち書けるかと。
ではでは。
120
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 07:34:41 ID:EU9tI64Q0
乙
この雰囲気いいやん
121
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 10:22:59 ID:3JJxRRJ60
http://ow.ly/3zsUBU
122
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 11:28:22 ID:6CJPF98I0
http://qq2q.biz/t61A
123
:
名も無きAAのようです
:2016/04/05(火) 15:09:31 ID:6CJPF98I0
http://bit.ly/1P4RJkb
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