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▲▲▲エジプト ギザ ピラミッド関連情報スレ▲▲▲

386在カイロ スルタンホテル 塾長まる。:2013/03/14(木) 20:10:17 ID:oaXrp/do
>>385

◆墓が明かす秘密

 アマルナ・プロジェクトによると、南の墳墓群の200基以上の墓を発掘した結果、棺はわずか20しか見つからなかったという。ほとんどの人骨は“むしろ”のような物で巻かれていた。棺での埋葬が望ましいと考えられていた当時の社会にあって、これはおそらく質素な埋葬方法だと思われる。見つかった数少ない棺の1つには、古代エジプト文字ヒエログリフの彩色が施されていたが、文字は解読しても意味をなさず、棺の職人とおそらくは注文主も読み書きができなかったとみられる。

 またこれらの墓は、富裕層の墓所から見つかる副葬品の多くを欠いていた。アマルナの庶民に副葬品をそろえる余裕はなかっただろうが、一方で簡素な埋葬は当時埋葬品の重要性が薄れつつあったことを示す可能性もあると、考古学者で発掘プロジェクトの副責任者を務めるアンナ・スティーブンス(Anna Stevens)氏は述べる。墓から見つかった数少ない物品の中にはカバの形をしたビーズが3個あり、これはおそらく女性か子どもが生前にお守りとして身につけていたものとみられる。

 実際、アマルナの子どもたちは多くの危険にさらされていたようだ。ローズ氏とともに調査に参加するアーカンソー大学の学生キャスリーン・カケンズ(Kathleen Kuckens)氏によると、3〜25歳で死んだ人々の骨には壊血病やくる病を患った形跡があるという。

 カケンズ氏が発表予定の報告では、子どもたちの歯に栄養失調の証拠である溝があったという。アーカンソー大学の大学院生アシュリー・シドナー(Ashley Shidner)氏が同じく学会で発表予定の予備データにおいても、8.5歳前後より年長の子どもたちに深刻な発育不全の兆候がみられた。子どもたちは満足な栄養を与えられずに体を異常なほど酷使していた可能性が考えられる。シドナー氏によると、子どもたちの骨には絶えず筋肉を使っていた痕跡がみられるという。

 アマルナでは大人も子どもに劣らず過酷な暮らしをしていた。詳しく調査された人骨の75%以上が四肢や脊椎に関節炎を起こしており、重労働に従事していたことを示している。背骨が折れたり押しつぶされていることも多く、調査した人骨の67%から骨折が治癒した、または治癒しかかっている痕跡が最低1カ所見つかっている。これは「非常に高い」確率であり、「過酷な労働量を示している」と、ギザのピラミッド周辺で発掘調査を行っている古代エジプト調査協会の骨考古学者ジェシカ・カイザー(Jessica Kaiser)氏は述べている。

 アマルナ・プロジェクトによる今回の研究成果は「Antiquity」誌の最新号に発表された。

Photograph courtesy Amarna Trust


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