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▲▲▲エジプト ギザ ピラミッド関連情報スレ▲▲▲

283在カイロ スルタンホテル 塾長まる。:2012/05/10(木) 20:28:12 ID:MceOo6IE
>>282


◆ハワード・カーターの驚異的な功績

 ハワード・カーターの方法論が綿密だったことは、ペンシルバニア大学のエジプト学者デイビッド・シルバーマン(David Silverman)氏も認めている。「その働きぶりは驚異的だ」と評する同氏によると、カーターの徹底した仕事は今なお現代の考古学者に恩恵をもたらしているという。

 カーターは、ツタンカーメン王の墓から見つかった5000点を超す遺物のすべてを写真撮影しただけでなく、絵画の素養を生かして、それらのスケッチも残した。カーターは「写真がつねにすべてを語るとは限らない」ことを知っていたとシルバーマン氏は述べている。

 それでも、「カーターの不注意をあれこれ指摘する声が定期的に上がるようだ」とイェール大学のダーネル氏は言う。例えば、ツタンカーメン王のミイラが発見当時、固まった樹脂によって石棺に貼りついており、取り出せなかったときのことだ。そのままでは新たに盗掘を受ける危険があった。

「まともなやり方では(樹脂を)はがすことができない。どうすればいいのか」とカーターは著書『ツタンカーメン発掘記』の中で述べている。

 そこでカーターは、王のミイラを砂漠の日光にさらし、樹脂を溶かそうとした。それが失敗に終わると、遺体を石棺から切り離した。

「カーターが1920年代に行ったことのせいで、ミイラは非常に劣悪な状態にある」と考古学者のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)氏は2005年、エジプト最高考古庁を率いていた当時にナショナル ジオグラフィック誌の取材に対して述べている。

 それでもなお、「カーターはすばらしい仕事をした」とイェール大学のダーネル氏は評価する。「カーターの真の功績は、発見に心を動かされながらも、自分を抑え、非常に方法論的なやり方で仕事を進められたことだ。(中略)これほど略奪とかけ離れた行為もない」。

 一方、ペンシルバニア大学のシルバーマン氏は、カーターの大発見がもし現在行われていたら、発見した試料をもう少し慎重に扱っていたかもしれないと述べている。現代の考古学者は、CTスキャンやMRI(核磁気共鳴画像法)、DNA研究などの医療技術を利用できるからだ。「われわれが後知恵で彼の仕事にほんの少しけちをつけるとしたら、そのような点だ」。


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