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▲▲▲エジプト ギザ ピラミッド関連情報スレ▲▲▲

216在カイロ スルタンホテル 塾長まる。:2011/10/19(水) 22:20:38 ID:P1EoDP8k
>>215

学術交流シンポジウム:東日本大震災とエジプトの「革命」 両国の専門家、東大で議論

 1万5000人超が犠牲となった東日本大震災と、約850人に上る死者を出しながらも独裁政権を崩壊に導いたエジプトの「革命」。多くの人々が亡くなった二つの歴史的出来事に焦点をあて、両国の専門家らが死生学の観点から討議する学術交流シンポジウムが、このほど東京大(東京都文京区)で開かれた。タイトルは「死者の追悼と文明の岐路−−2011」。当日の議論を紹介する。【高橋弘司】

 ◇多くの死、どう記録すべきか
 シンポではまず、エジプト高等文化評議会の前議長で作家のアッディーン・フィシェールさんが基調講演を行った。イスラエルとパレスチナの武力衝突やイラク戦争など、戦火が絶えないアラブ諸国では「人々は多くの喪失を経験し、根深い悲嘆がある」と指摘。「アラブ人は苦境からの再生に強い欲求がある」と述べ、エジプトの政変は「その明らかな兆しだ」とした。

 続く基調講演では、樺山紘一・東京大名誉教授(西洋中世史)が、1347年以来ヨーロッパ各地を襲った黒死病(ペスト)や、1755年にリスボンなどを襲った大地震の例を紹介。「黒死病という不幸をルネサンスという飛躍に転換した社会があった。大地震からの復興を経て、今の美しいリスボンが誕生した。日本人もまた、大震災の体験をいかに継承し、そこからの脱出をどう構想するかが問われている」と訴えた。

 さらに、原武史・明治学院大教授(日本政治思想史)は、天皇、皇后両陛下が被災地の慰問を重ねていることについて、関東大震災後の貞明皇后ほか皇族の対応との共通点を指摘した。鈴木岩弓・東北大教授(宗教民族学)は今回の震災後、土葬が相次いだものの、火葬場に余力が出てくると、遺体を掘り起こして荼毘(だび)に付す「改葬」が続いたと報告。「津波で遺骨も流された地域では、祖先の記憶をいかに伝えるかが課題」と述べた。

 エジプト・アレクサンドリア図書館のハーレド・アザブ・メディア部門長からは、今春の「革命」に関する新聞記事をはじめ、写真、風刺画や街頭の落書きに至るまで幅広い資料を収集・保存するプロジェクトが進んでいることが紹介された。

 これらの報告に、大稔哲也・東京大准教授(中東社会史)は「日本でもエジプトでも国民の絆が強調され、死者の追悼や記録のあり方が問われている」と指摘。池澤優・同大教授(宗教学)は、阪神大震災後に建てられた慰霊碑の中に、「復興」が強調されるあまり個々の死者のイメージが希薄化した例がみられるとして、「多くの人々の死に際して、さらなる安全な社会を志向するだけでなく、私的な喪失や悲しみの記憶をも同時に記録すべきだ」と問題提起した。

 また、アレクサンドリア図書館のロワイ・マフムードさんは「人々は痛みを癒やすことで将来を再構築できる。今回、広島の平和記念資料館を訪ねて感動した。がれきの町から再興した広島に学び、エジプトの革命を記録したい」と締めくくった。

毎日新聞 2011年10月19日 東京夕刊


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