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ブラジルニュース5

975taro:2008/12/03(水) 07:57:34
ニッケイ新聞 2008年11月20日付け

黒人の収入、非黒人の半分=聖州=歴然とある人種格差=黒人は昇進で断然不利=Seade財団などが発表

 Seade財団(州立データ分析システム)とDieese(労組調査部)は十八日、大聖市圏ではパルド(混血)を含む黒人の収入が非黒人の受け取る収入の約半分であると発表したことを十九日付けフォーリャ紙が報じた。黒人以外の白人や黄色人種が一時間当たり平均七・九八レアルを支給されるのに対し、黒人は四・三六レアル。社会的地位が上るとその差は縮小するが、無くならない。黒人意識向上の日にちなみ、依然として横たわる人種問題に関する統計が発表された。
 黒人は奨学の環境が乏しい上、人種差別などにより出世街道を精進する機会を狭められているようだ。義務教育を終えていない黒人の平均時給は三・四四レアル、非黒人は四・一〇レアルで、差は一九・二%もある。
 ズンビー・ダス・パルマーレス大学のジョゼ・ビセンチ学長は「この時給の安さを考えるに、帝政時代の奴隷制度にあった、黒人奴隷への寝食提供は間接給与のうち、という考え方はなにも変わっていないと言える」と厳しく告発する。
 失業率は一九九九年、非黒人が一六・八%に対し、黒人は二四・三%。二〇〇七年は非黒人一三・三%に対し、黒人は一七・六%へ変わった。Dieeseは、この割合を全国共通という。
 ブラジル経済が好転した二〇〇四年、黒人の就職率も向上。黒人の社会参加に多少の変化は生じたろうが、収入の差は殆ど変わっていない。
 調査の結果、憂慮されるのは大学を卒業しても両者間の格差が縮まらないこと。大学卒の一時間当たり平均収入は、黒人が十三・八六レアルに対し非黒人十九・四九レアルで、差が四〇%ある。
 企業の要職を目指す黒人にとって人種差別は、歴然たる事実のようだ。多くの黒人は実力がありながら、昇進を断念。そこで生じる黒人と非黒人の所得格差は明白だ。
 ビセンチ学長は「黒人と白人の技師志望者がいたら、通常、白人が選ばれる。黒人には能力がないと判断されやすい」と断じる。企業社会に人材登用の不文律がある。採用は非黒人で二十五歳から三十九歳。黒人なら、格段若いか年寄りに限るとなっている。
 人種の格差是正には、幼少時代から人種差別を乗り越える訓練をする必要がある。大学に黒人枠を設けたのは、格差是正の一端だ。「五十年前までは、白人と同じ水道から水を飲むことすらできなかった米国ですら、黒人大統領が誕生したのだ」と同学長は訴えた。




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