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ブラジルニュース5

1taro:2008/09/02(火) 06:59:57
ブラジルニュース3のスレッドが1000になったので5を立てます
主にhttp://www.nikkeyshimbun.com.br/
http://www.spshimbun.com.br/conteudo_area.cfm?DA_N_ID=12
の記事です
ニッケイ新聞は有料メールマガジン「ブラジル新聞」の開始にともない、
記事本文の更新は発行日の10日後となりました
ブラジル新聞の購読は↓です
http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/70/P0007044.html

2taro:2008/09/02(火) 07:01:46
ニッケイ新聞 2008年8月21日付け

リースにもIOF=歯止めが利かない過熱消費

 政府はクレジット拡大による過熱消費を懸念し、リースに対し金融税(IOF)三・三八%を課税する意向と十七日付けヴァロール紙が報じた。これまでリースは、貸借取引と見て金融取引とは考慮しなかった。
 財務省は、自動車のリースで様子を見て最終決定を下す。自動車販売のクレジットは殆ど、金融取引と見なされなかったリースに流れ込んでいる。リースの貸与期間は現在、自動車に二十四カ月。五年以上使用可能な資本材は三十六カ月となっている。
 政府は一月、クレジットに対するIOFを一・五%から三・三八%へ増税、五月発効とした。他に中銀は、基本金利を一一・二五%から一三%に引き上げている。政府は一連の過熱市場の抑制策を打ったが、消費の抑制は難しいと関係者が見ている。

3taro:2008/09/02(火) 07:03:54
ニッケイ新聞 2008年8月21日付け

聖市の電話番号変更8月分

 聖市の電話のうち、最初の四桁が六で始まる番号の変更が続いている。
 二十一日からは、6851〜59が2851〜59に変わる。
 二十三日からは、6408〜09、6440〜44、6447、6459、6461、6463〜64、6466〜72、6475、6479の頭の6が2に変わる。
 三十日からは、6110〜15、6117、6119、6139の頭の61が20に、6401〜07、6431〜33、6436〜39、6492、6962の頭の6が2に変わる。

4taro:2008/09/02(火) 07:04:28
ニッケイ新聞 2008年8月21日付け

農産物輸出27%増の740億ドル

 二〇〇八年度の農産物輸出は、昨年の五百八十四億ドルから二七%増の七百四十億ドルに達する見込みと農務省が発表。農産物の貿易黒字は、昨年の四百九十七億ドルから二四%増の六百二十億ドルの見込み。全輸出に占める農産物の割合は、昨年の三六%から三七%へ増えた。

5taro:2008/09/02(火) 07:05:09
スペース
ブラジル国内ニュース
ニッケイ新聞 2008年8月21日付け

東西南北

 十九日午後、ミナス州内フェルナン・ジアス道で、農業従事者を乗せたトラックがカーブを曲がり切れず、防護壁にぶつかって横転。荷台から放り出された農業従事者と運転手ら十四人が死亡、十六人が負傷の大惨事となった。コーヒー園の収穫からの帰りの事故で、下り坂でブレーキが利かなくなったための事故と見られている。また、同日午後、ラポーゾ・タヴァーレスで、トラックのタイヤが外れ、直撃を受けた女子学生が死亡する事故も起きた。
     ◎
 二日に聖市の鉄道の駅で切符を買った際、もらった直後の給与の一部を落とした青年。気付かず歩き出した様子と、落ちていたお金を拾って警備員に渡す少年の様子が防犯カメラに写っていたのを十九日のテレビ放送で見た青年は、二日の服装で駅に行き、札の特徴などを告げてお金を受け取った。届けた少年は申し出ていないが、正直さが感動を呼んでいる。
     ◎
 オリンピックの水泳男子自由形五十メートルで金、百メートルで銅のシエロ選手が十九日に帰国し、聖市内をパレード。人々の声援に応える笑顔の裏には、同日知らされた祖母の死を悼む悲しみも込められていたという。本番の競技に差し障らぬよう、約一月前に亡くなったことを内緒にしていたという家族。また、その配慮に感謝するシエロ選手。スポット・ライトの陰には様々なドラマがあるものだ。
     ◎
 オリンピックでは、女子遠泳(十キロ)で伯国選手が五位入賞。日系のポリアナ選手も七位と健闘した。伯国勢同士の対戦となった男子ビーチバレーはファビオ/マルシオ組が決勝へ。金、銅獲得が期待されている。男子バレーは中国に勝ち、準決勝進出を決めた。

6taro:2008/09/02(火) 07:05:44
農融関係債務の返済に特恵 上院議会、暫措令変更案を承認
 二七日の上院議会で政府の暫定措置令(MP)四三二号に対する変更案が可決された。農業界の債務R$八七五億中のR$七五〇億にデスカウント、金利引下げ、債務期限延長を認める内容。すでに下院議会で可決ずみ。

 対連邦債務(DAU)として台帳に記載された債務の金利は経済基本金利のSelic、年一三%を年六・二五%の長期金利(TJLP)に切り替える。財務省は同債務総額はR$七二億として下院議会での審議中、金利切り替えに反対したが、今回は意見を控えている。

 農業界をバックにする国会議員らの奔走による。ルーラ大統領が否決する可能性がある。



 2008年8月30日付け

7taro:2008/09/02(火) 07:07:13
プレサウ油田で新たな議論 ロイヤルテイー再配分法案 リオ州は海盆殆どを失う
 リオ州政府は原油生産関係ロイヤルテイー配分を受け取る権利を失い、反対にサンパウロ及びサンタ・カタリーナ両州に同収入が急増する。このような内容の法案がさる六月から与党PT(労働者党、サンタ・カタリーナ州)のイデリ・サウヴァッチ上院議員によって国会に提出されている。原油関係ロイヤルテイー配分を地理的に見直す内容。



 《サウヴァッチ上院議員が提案》



 巨大原油埋蔵量で期待されるサントス海盆プレサウ油田の開発のあり方が政府、ペトロブラス、外資企業間でもめているところへ新たな議論が巻き起こりそうである。

 ブラジル地理統計院(IBGE)が一九八六年に定めたところによると、サントス海盆の油田地帯はいま注目されているトウピ及び周囲の二ブロックはリオ州に属する。

 それ以外のパラチー、ベンテヴィ、グアラー、カリオッカの各ブロックはサンパウロ州所属となる。

 これが、新法案によると境界線がトウピ・ブロックのかなり北方に引かれる関係からリオ州はすべての権利を失い、サンパウロ州が漁夫の利を占めることになる。

 サントス海盆の海底油脈はサントス沖合いから南方に広がり、サンタ・カタリーナ海岸沖合いに及ぶとされる見方が強い。確認されればサウヴァッチ上院議員の地元州が大いにうるおう。

 エスピリット・サント州も見直しによってリオ州に持って行かれ失うものが大きい。同州(地元市)の現在のロイヤルテイー収入を見ると、カンポ・デ・ホンンカドールのR$一億七四〇〇万が四分の一に減る。カーボ・フリーオのR$二五〇〇万は三分の一へ。しかし、その半面増える分もあり相殺されるであろう。

 リオ州のフランシスコ・ドルネーレス上院議員(進歩党=PP)は、サウヴァッチ上院議員と話し合って見る。他州を痛めつける意図があるとは思えない。リオ州が損失をこうむることはあるまい、との意見である。

 セーハ・サンパウロ州知事(ブラジル民主社会党=PSDB)は、フランシスコ・ルーナ企画長官を委員長とする研究委員会を設置、プレサウ油田関連の検討に着手した。

 州知事は研究結果を待って責任ある発言を行う、と慎重姿勢である。



 2008年8月30日付け

8名無しさん:2008/09/02(火) 07:07:40
複雑な問題が山積 連邦最高裁採決延期の背景
 連邦最高裁(STF)による二七日のハポーザ・セーハ・ド・ソウ先住民居住区を定めるにあたって境界線を引く境界画定案採決は延期になったが、それは問題が複雑であることを意味する。

 判事数人の次ぎの意見がそれらを物語る。

▽ 先住民たちはすでに文化レベルが高まり、広大な土地に隔離されて住む必要がなくなっている。現行の境界区画のモデルはあまりにも官憲的。政府は至急に変更する必要がある。政府機関の植民農地改革院(Incra)と国立インデイオ財団(Funai)は境界画定地を定めるに当たって呼吸が合わず衝突してばかりいる。

▽ハポーザ・セーハ・ド・ソウ方面に住む先住民たちの多くは、国境の向こう側のベネズエラに親戚がいる。何の制約もなく双方は自由に往来でき、それを取り締まるための軍隊の兵舎設置も効果がうすい。それは軍隊ですら先住民の土地にを踏み込むために彼らと特別な約束をする必要があるのを見ても分かる。そのような状況下で連邦憲法の定めるところに沿って境界画定案を認めるのは先住民と白人の完全分離への第一歩だ。

 ガイアナ及びベネズエラとの国境線のブラジル領でブラジル軍が自由に行動できるようにする必要がある。あるいは、憲法通りに境界画定をするが居住地区の規模を縮小する。

 死活問題とあって米作農園主らは最高裁に反対運動をすすめているが、ロライマ州の現地パカライマ市からパウロ・クワルチエロ市長(民主党=DEM)は二八日、ブラジリアで全国農業連合(CNA)の首脳部と会談、地元ホライマをはじめ全国各州で同種危機発生に対応する委員会の立ち上げを話し合った。

 一方、アイレス・ブリット判事(記述説明担当)が、境界画定案に賛成票を投じたことに意を強くした先住民四〇〇人は同日夜、ヴィラ・スルムで舞踏会を開いた後、翌二八日朝ベネズエラ及びガイアナとの国境の山岳地帯に戻った。



 2008年8月30日付け

9名無しさん:2008/09/02(火) 07:08:29
PCCの活動計画拡大 三権及び地方政界に働きかけ
 都第一コマンド(PCC)は組織及び豊富な資金をバックに国会へひそかに取り入り、刑務所におけるきびしい特別規律(RDD)を緩和させようと動いていた。

 一非政府組織が仲介に立ちロビー活動を国会の刑務所システム調査委員会(CPI)に向け展開した。サンパウロ州検察の特別組織犯罪取締りグループ(Gaeco)の調べによる。

 PCCは弁護士二〇人を抱え、R$二四〇万の資金を準備、中央では司法、立法、行政府にも取り入りを図った。

 地方ではサンパウロ、南マット・グロッソ、南リオグランデ、サンタ・カタリーナ、ペルナンブッコ各州の議員らと接触を図った。

 当局によるさる七月二五日のプリマドンナ作戦は、サンパウロ市内の女性弁護士二人の自宅からパソコンや各種書類を押収、それによってPCCの行動が明らかになった。

 PCCの活動範囲拡張計画は果てしなく、インターネットにポータルを立ち上げる予定で、その準備のためウェーブデザイナーにR$一万の謝礼金を支払っていた。それもNGOを通じて進められていた。



 2008年8月30日付け

10名無しさん:2008/09/02(火) 07:09:32
アグレンコ破産申請に動く シティバンクとフィブラ
 大豆輸出会社の最大手アグレンコは二七日、会社更生法適用を申請した。経営上の不正疑惑で連邦警察がさる六月に重役三人を逮捕している。同社はその後、引受け手を探していたが思わしくなく今回の更正法適用申請となった。

 債権銀行のシティバンク及びフィブラ銀行は、犯罪捜査の対象になり同社の法的更正はむりとして裁判所への破産申請に持ち込む動きである。

 同社の債務は六億ドル。つい昨年までは〇四年の年商三億ドルが〇七年に二〇億ドルに増大したとして、一〇月に株式公募で六・六億ドルを調達、市場でもてはやされていたが、不正疑惑いらい株価は九五・七七%の下落、二七日は四四センターボで取引されていた。



 2008年8月30日付け

11taro:2008/09/03(水) 07:05:20
サンパウロでのボサノヴァ展、最終週は無料公開


 サンパウロ・イビラプエラ公園内の半球状の建物、Ocaで開催中のイベント、Bossa na Ocaが、今月7日で終わってしまうのを前に、本日2日より入場が無料になる。

 このイベントはボサノヴァ生誕50周年を記念してItau brasilが開いている展覧会で、ボサノヴァの歴史や今までの著名人の証言や記録などがパネルでわかりやすく説明されているそう。通常では入場料は20 レアル(約1314円)と高めだから、この無料公開はかなりお得。

 入場無料は本日から7日まで。

12taro:2008/09/03(水) 07:27:35
ニッケイ新聞 2008年8月22日付け

最高裁=公務員の縁故採用禁止=公職の私物視に断=連邦と自治体を含めて=交換縁故の抜け道は?

 最高裁は二十日、三権における縁故採用を満場一致で禁じる決定を下したと二十一日付けエスタード紙が報じた。同法廷は、全ての国家と地方公務員が親族を管理職や信任職へ起用することを禁じる大要を作成し公布する。これまで縁故採用は就任と情実を混合し、公職を私物視していたとして最高裁は情実採用に終止符を打つ。
 縁故採用は、合法性と公平性、品行性、適応性の四点で連邦令に抵触するという。直接採用も間接採用も同様。縁故採用の不合理は自明の理であり、敢えてそれを禁じる法令の上程は不要と最高裁は見ている。
 公務員試験を経ない親族の採用は、連邦令の公平性に違反する。さらに交換縁故の是非について最高裁は審理を行う。自分の息子を採用しない代わりに血縁関係のない判事の息子を採用し、返礼として自分の息子を判事の下へ入れてもらう。
 縁故とは、第三親等までを差す。別の法令では、縁故とは第二親等までと明示している。最高裁は縁故採用の禁止令を上程しないので疑問の場合は、最高裁へ申し出るよう指示した。地方自治体には、同決定に抵触する例が多数ある。
 その場に居わせた従兄弟を臨時の運転手に採用した場合、公職赴任と見なさない。期間限定契約のない取り込み中の臨時採用は、最高裁がその扱いを協議する。
 縁故採用の是非については、長い攻防戦がある。同令は遥か以前、制定されながら反故にされてきた。今ようやく最高裁が腰を上げたが、これで未資格公務員の採用に断が下るか期待するところ。公職が政治の道具となり、大安売りが続く限り、ブラジルの悪い習慣は続く。
 公務員職とは、同人クラブのようなもの。出世した者が、分け前を配る。木の上に巣を作った鳥のように、親鳥が持ってくるエサに、雛鳥が飛びつくのと同じ。
 縁故に似た閨閥もある。閨閥抜きにブラジルの役職維持は、困難らしい。閨閥主義は帝政時代から培われ、グループの利益を守るために仕組まれたシステムだ。
 ブラジルの政治機構はもちろん、国民の社会生活に至るまで代理父制度は生きている。血のつながりのない閨閥主義は、縁故に代わる生活の知恵だが、交換縁故という抜け道をどうするか。

13名無しさん:2008/09/03(水) 07:29:10
ニッケイ新聞 2008年8月22日付け

飲酒運転禁止の経済効果=国道のみで4840万R$=救急医療の場にもゆとり

 二十一日伯字紙が、飲酒運転禁止法発効二カ月で国は四八四〇万レアルの節約と報じた。これは国道での事故集計のみで算定されたもの。
 六月二十日〜八月十九日の国道での交通事故は二万一三二七件。〇七年同期の二万四四六件と比べ四・三%増だが、死者の出た事故は九九八件が八六二件と一三・六%、死者は一二五〇人が一〇九一人と一二・七%減少。負傷者の出た事故は七三五八が七三〇三件と〇・七五%、負傷者も一万二三八四人が一万二一七四人と一・七%減少。被害者のない事故は一万二〇九〇人が一万三一六二件と八・九%増えた。
 事故処理などにかかる経費は、被害者のない場合一万九〇〇〇レアル、負傷者一人九万六〇〇〇レアル、死者一人四六万七〇〇〇レアルで算定される。
 一方、この二カ月に飲酒運転として摘発された人は、〇七年の一〇三〇人に対し一八三九人と増加。逮捕された人も、〇七年の〇に対し一二二三人。基準厳格化と取締り強化の結果と見られる。
 二十一日エスタード紙には救急車両SAMUの出動数も出ているが、新法発効前三〇日間の一万一九一八回に比べ、発効後の三〇日間は一万一四六回と一四・八六%減。減少率の高かった州都は、カンポ・グランデ、ベレン、マナウス、マカパ、サルバドール、サンルイス。聖市は一四・二六%、リオ市は一〇・八五%と平均を下回った。
 また、十九日フォーリャ紙によれば、六月十九日〜八月十七日に大聖市圏内の州立病院に搬送された交通事故被害者は、〇七年の一万六五六五人に対し九三六四人で四三・五%減少。また、新法発効前二カ月と発効後の二カ月の比較では四九・二%減少ともいう。
 SAMU出動数や救急患者の減少は、交通事故以外の患者への車両振替を可能とし、医療関係者のゆとりにもつながる。
 渋滞の深刻な聖市はバイクによる救急隊員派遣や患者延命のために特別点滴使用などの工夫もしているが、走行車両が増え、渋滞や事故の増加が当然な状況下での被害者減少は、新法による効果の一端といえそうだ。
 ただ、新法の効果は取締りとの相乗効果で、取締りが厳重ではない農村部では減少率は低いという見解や、雨などで取締りが緩む可能性をあげる人がいるなど、減少傾向維持には当局の継続した取組みが必須といえる。

14taro:2008/09/03(水) 07:29:55
ニッケイ新聞 2008年8月22日付け

新養子縁組法を可決=迅速化で二年以内に成立

 下院は二十日、養子縁組を敏速化する里子制度改定案を可決と二十一日付けエスタード紙が報じた。改定案は法制委員会で起草され、希望の養子探しを容易にするため全国レベルの登録制度をつくり、二年以内に縁組成立を可能にする。
 青少年らが、施設に待機する期間も縮小する。同案は上院で既に可決済みであるが、条文中にある同性愛者の養子希望は削除された。これは宗教関係者を代表する下議の要請であった。
 現実には、同性愛者の養子縁組は、法律により合法化されている。しかし、養子となった児童にとって、新しい両親が同性愛者であることは問題だというのだ。養子となった子供には、同情するしかなさそうだ。
 これまでの養子縁組が三年から五年かかったのから見れば二年は早い。扶養能力のない両親の父権や母権の喪失は、百二十日以内で成立する。異議申し立ては、六十日以内という。養子先は、ブラジル人家庭が優先と明記してある。
 里親の要求があれば、血筋や出自、家系、養子縁組に至った経緯を明らかにする。特に先住民の子供は先住民文化があり、一般社会への同化が難しい。そのため、先住民文化を理解する家族を斡旋機関が探し出す。
 外国人との養子縁組は、数々の条件が付く。同案は一部修正したので、再度上院へ回る。しかし、ネックは解決されていない。養子希望が、白人の五歳以下に集中していること。施設で長期間暮らした子供は、異なる環境に馴染み難い。里親となった父親が死亡し、母親に扶養能力がないと、折角慣れた家族を離れて施設へ帰らねばならないのも問題だ。

15taro:2008/09/03(水) 07:31:06
ニッケイ新聞 2008年8月22日付け

FGV調査=伯国は経済に水を=高利とインフレが夢を奪う

 ミュンヘン大学経済調査部とバルガス財団(FGV)は二十日、ブラジルが減速経済に入り、予測した経済環境指数(ICE)は縮小し、高金利とインフレで経済発展の期待は薄れたと発表。
 それでも米国やEUのICEよりは、まだ良いという。ICEは標準を五とし、ブラジルは四月が五・一であったのに、七月は四・八に下がった。悪化したのは、インフレ懸念が現実化したのと政府が基本金利引き上げを表明した四月から七月であった。
 過熱消費の抑制に打ち出した政府の経済政策が、成長路線にあった経済に冷水を浴びせた。それでも対米依存の強いラテン・アメリカの国々よりブラジルの経済環境はまだマシという。外資に頼っている途上国ほど、情況は深刻だ。
 外資依存の低い国ほど、米金融危機のリスク克服が容易である。国際経済のICEは、四月の四・六から七月四・一へ下がった。これは九・一一テロ時の水準である。しかし、先進国より途上国の方が楽観的なのが救いだという。

16taro:2008/09/03(水) 07:31:41
ニッケイ新聞 2008年8月22日付け

原油ロイヤリティ=州や市へ配分変更=岩塩下採掘で委員会設立

 政府は二十日、国内で産出する原油のロイヤリティ配分システムを変更する意向を明らかにしたと二十一日付けエスタード紙が報じた。岩塩下油田が予想を上回る埋蔵規模のため国家資産という建前から、別扱いにする考えのようだ。
 従来のロイヤリティは、市の資金運営方針がないため個人的意図に使われたからだ。岩塩下のロイヤリティは、リオ州だけで二十億レアルが落ちる。それが、五十億レアルに跳ね上がった。
 現行法では原油を産出する十州と九百六市へロイヤリティを配分する。リオ州は昨年、総額の八四・五%に当たる四十三億六千万レアルを受け取った。
 上院では、岩塩下採掘のロイヤリティ配分で超党派諮問委員会の設置を提案した。

17taro:2008/09/03(水) 07:32:18
ニッケイ新聞 2008年8月22日付け

自動車増税はインフレと投資に影響

 財政政策委員会(Confaz)が二十日、自動車の流通税(ICMs)を一二%から一七%へ引き上げる検討を始めたので自動車製造協会 (Anfavea)は、関係業者へ増税の影響を計算するよう命じた。同協会は「増税がインフレの原因になるばかりでなく、検討中の直接投資に影響を及ぼす」と警告した。

18taro:2008/09/03(水) 07:32:49
ニッケイ新聞 2008年8月22日付け

東西南北

 聖市や近郊都市で小規模な野菜栽培に携る人たちがいる。高圧電線の下など、家は建てられない所を利用するもので、大聖市圏では一三七二件の土地使用許可が出されている。残念ながら、政府の支援が途絶えて計画中断の例もあるが、〇四年創設の非政府団体(NGO)では、聖市東部に二〇カ所の農地を持ち、七〇〇人が働いている。庭にある木などで気温が下がるというが、温暖化防止と趣味、実益を兼ねた挑戦も楽しめる。
     ◎
 冬とは思えない気温が続き、冬物衣料の売れ行きはぱっとしない一方、ビールやアイスクリームが好調な売れ行き。氷入りのジュースやカキ氷を楽しむ子どもたちもいるが、季節を忘れる営みの中でも、木々には新芽が吹き出しており自然はその法則を忘れていない。
     ◎
 二十日にスペインのマドリッドで起きた飛行機事故では、離陸時に右側エンジンが火を噴き、一〇メートルほど上ったところで墜落したという。一七二人の乗員、乗客中、一五三人が死亡したというが、死亡者の一人は伯国人で、七月三日に聖市でスペイン人女性と結婚して、ハネムーンに行く途中だったという。ハネムーン後に花嫁の家族を迎えての結婚披露をとの夢は、今回の事故で消えてしまった。
     ◎
 夢が消えたといえば、決勝まで進みながら、一対〇で米国に破れた女子サッカー。金以外考えていないと言っていたのに、アテネの悪夢再現となってしまった。九六年にオリンピック種目となって以来、メダルを獲得してきた女子ビーチバレーも四位で終り、夢が破れた。一方、男子ヨットのスターという階級で伯国チームが銀メダル。これで、金一個、銀二個、銅五個となった。

19taro:2008/09/04(木) 06:55:04
ブラジルの若者が世界で一番楽観的!?

  「ブラジルの若者は将来へ大きな期待を抱いている」。これは、Gallup World Pollの研究結果によるもの。この研究は「現在と将来の幸せ指数」と呼ばれるもので、132の国で調査が行われた。

 この結果が2日、Fundação Getúlio Vargas(ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団)によって公開された。それによると、ブラジル人の個人所得が世界で52位なのにもかかわらず、15歳から 29歳の青年たちは今後5年の生活を考えるにおいて、一番楽観的である、という。

 調査は「自分の将来への期待度を0から10までの数字で表して下さい」というシンプルなもの。ブラジルの若者の平均はなんと 9,29。2位は北アメリカの若者で9,11、次がヴェネズエラ(8,87)、フランス(8,78)、デンマーク(8,78)、カナダ(8,00)だった。

 また80歳までの人の平均も8,29とブラジルが世界一だった。「これはブラジル人のスピリットにも関係している。まぁ、結局はブラジルはとても若い国で、未来を信じる気持ちも若い、ということです。」とジェトゥーリオ・ヴァルガス財団の研究者、マルセロ・ネリ氏は語る。また彼は「この楽観性は若者の個人所得が増えたことの結果でしょう。そして、この所得の増加は若者たちの仕事市場における圧倒的な影響力の直接的結果と言えます」とも話している。

 しかしながら「現在における幸せ指数」の調査では、ブラジルの若者は平均6,6ポイント(53位)と雲泥の差。ブラジルが「これからの国」であることを改めて浮き彫りにした。ちなみに「今一番幸せな若者」はイスラエルの若者、次にオランダ、フィンランドという結果。ラテンアメリカ諸国の中で一番いい位置につけたのはプエルトリコで5位だった。

20taro:2008/09/04(木) 06:58:21
ニッケイ新聞 2008年8月23日付け

大統領府=カリウム鉱山の売却撤回=PBと政府、同舟異夢=戦略物資を知らない公社=農業立国の悲願、肥料自給

 大統領府は二十一日、ペトロブラス公社(PB)がカナダのファルコン社へ一億五千万ドルで売却したアマゾナス州北ノーバ・オリンダのカリウム鉱山取引きを撤回と二十二日付けエスタード紙が報じた。カリウムは、肥料三大要素の一つで農業立国を目指す、ブラジルにとって戦略物資とされる。
 カリウム鉱山の売却は、ロウセフ官房長官を怒らせたようだ。カリウムは、燐酸や窒素に並ぶ肥料三大要素の一つであり、ブラジルはこれまで輸入に頼ってきた。農産物の国際市場支配を目指すブラジルは、カリウムと燐酸が国内にないのが泣き所であった。
 そんな折、ようやく発見したカリウム鉱山を国外企業へ売却するのは、無神経にも程があるというのだ。官房長官は、ペトロブラス総裁にたとえ罰金を払っても取引きを撤回するよう要請した。ルーラ大統領も同感だ。
 ブラジルは広大な農地とアマゾン川とパンタナルに守られた豊かな環境条件を有するが、肥料三大要素の二つを欠いた。ペトロブラスは、政府の市場支配戦略など眼中になかったようだ。
 政府の肥料自給計画をペトロブラスは無視し、カリウムの世界最大企業へ鉱山を売却した。政府とペトロブラスは、岩塩下油田でも同じような同舟異夢を演じている。カリウム鉱山をカナダ企業へ売却するのは、態々商売仇をつくるようなもの。
 北ノーバ・オリンダのカリウム鉱山は十年以上前に発見され、政府が喉から手が出るほど欲しがっていたのを、ペトロブラスは知らなかった。同鉱山の売却は過去数年、何度も浮上したが誰も何もいわなかった。
 たまたま民間企業が、同鉱山はカリウムの宝庫であると洩らしたことで注目を浴びた。カリウム鉱石は、幅百キロメートル、長さ四百キロメートルにわたる世界でも稀に見る大鉱山。カナダへ売却した一〇%だけでも、一国の経済を大きく左右する。

21taro:2008/09/04(木) 06:59:06
ニッケイ新聞 2008年8月23日付け

リオの安全確立はいつ?=市民7人殺害のミリシア=市長候補は軍の使用擁護

 リオ市で起きた市民七人殺害事件に、警官五人を含む一七人が関与と二十二日伯字紙が報じた。
 事件発生は十九日夜〜二十日朝で、西部のファヴェーラ・バルバンテの住民七人が殺された。ミリシアと呼ばれる、警官や消防士、犯罪者による組織によるもので、首謀者で実行犯の一人は、同地区を支配するミリシア「リーガ・ダ・ジュスチッサ」の首領として逮捕された市会議員の息子だという。
 事件担当の警部は、犯行は地域にはミリシアが不可欠と考えさせるためで、首領逮捕後に影響力を失った近くのファヴェーラ・カロビーニャに入ってきた麻薬密売組織に対抗する意味もあったと見ている。
 ミリシアや密売組織の存在はファヴェーラでは無視できず、プロヴィデンシア丘の青年惨殺事件関与の軍人らも、犯罪組織関係者とつながりがあったという。生まれた時から犯罪組織が身近にあり、勢力争いの様子も知っているファヴェーラ住民だが、首領逮捕後のリーガ・ダ・ジュスチッサ勢力域での殺人は五一%、殺害後の遺体遺棄は三八%減少。ミリシア議会調査委員長は「ミリシアはリオにとって最大の脅威」ともいう。
 また、逮捕中の市議の娘は市議選候補で、選挙に圧力をかけるための事件との見方もあるが、娘は事件への関与を否定し、政治的迫害と弁明。
 他方、事件関与者には軍警三人、市警二人、消防士一人が含まれ、拘留中の市議も退役市警。弟でやはり逮捕された州議も元市警で、市議の息子は、地域の担当警察署長殺害を指示したと七月二十六日エスタード紙が報じた人物でもある。
 二十二日エスタード紙によれば、プロヴィデンシア丘プロジェクト立案者のクリヴェーラ市長候補が、同丘での軍人起用は安全確保のためで、青年惨殺事件は上官命令に不服従の軍人が起こしたと弁明。当選すれば、治安維持のための軍派遣要請も積極的に考えるという。また、同日アゴーラ紙には、選挙高等裁判所が選挙戦での治安確保のために軍派遣を正式に要請とも報じている。
 一四年ワールド・カップ競技地の一つで、一六年のオリンピック招致にも積極的なリオ市。ベトナム外交官も巻き込む誘拐事件発生で治安不安の報も流れた後だが、治安対策は大丈夫だろうか。

22taro:2008/09/04(木) 07:00:02
ニッケイ新聞 2008年8月23日付け

貧困層居住区の起源=対策意欲に欠ける自治体

 ブラジルでは一九四〇年から一九八〇年の四十年間に人口の大部分が、地方から都市へ移動した。この時期の都市無計画がもたらした問題は、所得格差よりも所得格差を生み出すシステムを構築したことだと、ル・モンド・ディプロマチッケ八月号が報じた。
 どっと都市へ押し寄せた人々を待っていたのは、資産家にだけ許される複雑な土地制度と建築許可システム。この条件を克服できない大部分の人々は、都市計画法や環境法が禁じた地域へ侵入し、雨露を凌ぐ不法建築を余儀なくされた。
 宅地の違法造成や無責任造成が横行し、身を寄せるところがない多くの難民は、みんなで赤信号を渡った。また通勤の便が良い場所を選んだ者は、違法や不法、危険も意に介さず空き地に掘建て小屋を建てた。
 ブラジルの五千五百六十四都市には、底辺の人々のための都市計画法も法整備もない。自治体にとって下層民は、虫ケラであって人間と思っていない。底辺の人々自身が、自治体をつくって統制管理を行っている。
 雨が降れば、がけ崩れで生き埋めによる犠牲者が出る。しかし、市が反省して対策を採ることはない。自治体にとってそこは、市内でも管轄外市街地なのだ。
 ブラジルの無秩序や無関心は、それを生み出すシステムが完成し、昼夜のべつなく稼動している。底辺の人々が働くチャンスは、都市に満ちている。このチャンスをバスがつなぐ。都市の空気が汚染されても、彼らには関係がない。
 この無秩序の原因は、どこから来たのか。植民地時代の一獲千金の夢から始まり、現代社会に引き継がれた。現代の一獲千金は、公金横領や汚職だ。これを更に煮詰めるとブラジルの政治にある二つの要素、不明瞭と曖昧さが原因らしい。この要素は、公私混合や合法と違法の混合という形で現代でも生きている。

23taro:2008/09/04(木) 07:00:39
ニッケイ新聞 2008年8月23日付け

さらにGM綿公認=裁判沙汰で遅れる市販

 国家バイオ委員会(CTNBio)は二十一日、遺伝子組み替え(GM)綿で二種目となるリバティリンクの生産販売を公認した。これでGM農産物は、大豆の一種とトウモロコシ三種、綿二種の計六種の生産販売が正式に公認された。
 更にGM十種が、公認を待っている。リバティリンクは除草剤グルフォシナット・デ・アモニアに強く、同剤を散布すると雑草は枯れ、リバティリンクだけが生き残る。
 表決は賛成十八票、反対三票、棄権二票。次の表決は、九月の予定。トウモロコシのシンジェンタなど二種で、モンサント産。どちらも除草剤に強いとされる。
 これまでに公認されたGM種は、どれも裁判所か国家バイオ審議会への異議申し立てが出され、市販が遅れている。GMに対する反応は国外に較べて、ブラジルは異常なまでに慎重である。

24taro:2008/09/04(木) 07:01:15
ニッケイ新聞 2008年8月23日付け

5州道の管理入札=国際環境悪化の中の競売

 聖州政府は二十一日、アイルトン・セナとドン・ペードロ、ラポーゾ・タヴァーレス、ロンドン・レステ、ロンドン・オエステの五州道の管理委託で近日、入札の意向を表明した。
 全長一千八百キロメートル。委託期間三十年における保全費は、八十億レアル。通行料金の徴収額は、三十五億レアルと見られている。これまでと異なるのは、管理委託料の支払いが二十四カ月から十八カ月に短縮されたこと。
 国際経済が前回の入札時よりも悪化し、国際金融の資金調達が困難なので、外資系企業の参加が危ぶまれている。それでも常連の五大企業が参加するので、ロドアネルの入札の時のような盛況を期待している。

25taro:2008/09/04(木) 07:01:50
ニッケイ新聞 2008年8月23日付け

米とWTO、ドーハ再開を模索

 世界貿易機関(WTO)のレミー専務理事は二十一日、シュワッブ米通商代表とドーハ・ラウンドの復活に向けて接触した。米代表は少数国代表と九月、関税障壁削減で会合予定。新しい案を求め、メンバーの交代も選択肢に入れるという。

26taro:2008/09/04(木) 07:02:20
ニッケイ新聞 2008年8月23日付け

先住民保護区継続への最高裁決議間近

 二十八日に予定されている最高裁による先住民保護区継続に関する決議直前の二十日、ロライマ州のラポーザ・セーラ・ド・ソウ地区を国連の先住民人権担当官が訪問した。上空からの視察後、代表者との会談も行ったが、最高裁の審議決定以前から計画されていた訪問で、最高裁に圧力をかけるためでないと明言。先住民保護区継続か、米作り農家の営農承認か。いずれの決定にせよ、衝突回避は不可と見られ、ブラジル全国司教会議は軍派遣も要請している。

27taro:2008/09/04(木) 07:02:55
スペース
ブラジル国内ニュース
ニッケイ新聞 2008年8月23日付け

東西南北

 ホンダとミツビシの乗用車のリコール。ホンダは〇八年製のNew Civic Flex(シャッシ番号93HFA66308Z218896〜93HFA66808Z225445)とFit Flex(同93HGE57608Z205611〜93HGE57608Z207890)で、燃料用フィルター交換の必要あり。また、ミツビシは Pajero Fullのブレーキの部品交換が必要だという。問合せは、ホンダ0800-701-3432かwww.honda.com.br、ミツビシ0800- 702-0404かwww.mitsubishimotors.com.brとなっている。
     ◎
 ミナス連邦大学(UFMG)文学部で二十日夜、車椅子利用の前学生が銃を持って教室に乗り込み、ドイツ語教師で修士コース学生のポリアナさん以外は外に出るよう命じた後、床とコンピュータに向け発砲。前学生はその直後、自分の頭に銃をあてて発砲し、病院に運ばれたが、昏睡状態だという。ポリアナさんに恋焦がれ、なさぬ恋に身をやつした結果の行動と見られている。
     ◎
 こちらもミナス州。十九日夜、以前の恋人に殺害された妊婦は即死したが、約二〇分後に駆けつけた救急隊員らは、胎児が動いていることに気付き、その場で緊急手術。双子のうち一人は助からなかったが、心拍が残っていた胎児の方は、病院に運ばれ、集中治療室で観察中。状態は安定しているという。母親が死んだ場合の胎児生存は、通常、母親の死後五〜七分以内に限られる。
     ◎
 オリンピックのビーチバレー男子はサッカー女子同様、米国に破れ銀。ビーチバレー男子とサッカー男子の三位決定戦はどちらも勝ち、銅二つ。陸上女子幅跳びのマウレン選手は女子陸上初、女子個人でも初の金獲得。二十三、二十四日のバレー男女決勝は米国と対戦するが仇はとれるか。

28taro:2008/09/04(木) 07:04:19
小麦の輸入関税復活 アルゼンチンの供給正常化で
 貿易協議所(Camex)は二九日、輸入小麦に対する関税一〇%の復活を承認した。今年初め、アルゼンチン政府が輸出制限を実施したことからメルコスールの対外共通関税(TEC)リストからはずし税率ゼロとしていた。八月末までの期限付き。

 ブラジル国内では小麦収穫開始、アルゼンチンの供給も正常化され(一五〇万トン。殆どが対伯)国内需要を満たす見通しが出たところから取られた措置。また、牛乳、チーズには二八%の関税適用。メルコスール各国へ伝えた。

 肥料原料の燐酸及び硫黄には輸入関税が四%をゼロへ引き下げ。



 2008年9月2日付け

29taro:2008/09/04(木) 07:05:04
為替レートと株価
 《ドル、今月の金融投資の儲け頭》

 二九日、サンパウロのドル相場は〇・〇六%高、引け値はR$一・六三三へ。八月は四・五五%上昇で月の金融商品投資益のトップ。長期にわたってどん尻にあったのがトップに帰り咲いた。

 サンパウロ平均株価は一・二四%安、指数は五万五六八〇ポイントへ。出来高はR$四七億。月に六・四三%の下げで金融投資商品としては最悪。今年一二・八四%の損。

 米株式市場ではデルが第2四半期に一七%の減益。また個人消費指数が低調だった等からダウジョンズ、ナスダック、S&P指数が一%強のマイナス。



 2008年9月2日付け

30taro:2008/09/04(木) 07:06:25
為替レートと株価
 《ドル0・86%高 株価0・93%安》



 一日、サンパウロのドル相場は〇・八六%高、引け値はR$一・六四七へ。

 サンパウロ平均株価は〇・九三%安、指数は五万五一六二ポイントへ。出来高は米国が休日だったこともあり極端に減り、二〇億レアル以下の一九億レアルだった。

 国際原油先物相場はWTIの一〇月渡しがバレルあたり一一一ドル台、ロンドンでブレント種が一〇九ドル台。



 2008年9月3日付け

31taro:2008/09/04(木) 07:07:14
4州都の10月市長選挙 選挙宣伝開始で様変わり 40%へ急上昇のラセルダ候補
 一〇月市長選挙向けテレビ及びラジオの選挙宣伝開始から二週間目、国内四大州都のサンパウロ、リオ、ベロ・オリゾンテ、レシフェにおける情勢が一変した。国内二大紙のエスタードとグローボの依頼により世論調査機関のIbopeが八月二六〜二八日に行なった調査結果による。



 《2位を追い上げるカサビ候補》



 最も目立つのはベロ・オリゾンテ市だが、リオ、サンパウロ両市でも様代わりを呈している。

 サンパウロ市ではマルタ・スプリシー候補(労働者党=PT)が依然としてトップにあるが、前回調査結果に比べて二ポイント下がり三九%の支持率。

 二位のジェラルド・アルキミン候補(ブラジル民主社会党=PSDB)は七月に三一%だったのが八月に入って二六%へ、さらに今回四ポイント下がり二二%へ。これに対して三位のジルベルト・カサビ候補(現市長、民主党=DEM)は四ポイント上昇で一二%へ。二位との差が八ポイントに縮まった。

 前回までの世論調査において定まった候補をもたなかった有権者(四四%)が、今回三三%に低下。その多くがカサビ候補支持に回った結果と見られる。また、自由意志回答ではカサビ候補が四ポイント伸びてアルキミン候補と技術的に互角となり、場合によっては決選投票がマルタ、カサビ両候補で争われる可能性も出てきた。



 《ラセルダ候補急上昇のベロ市》



 それまで三位だったマルシオ・ラセルダ候補(ブラジル社会党=PSB)は、テレビ、ラジオによる選挙宣伝開始と同時に支持率九%が四〇%に急上昇、第一回の投票で勝利を決めそうな状況である。

 同候補はアエーシオ・ネーヴェス・ミナス州知事(PSDB)とベロ・オリゾンテのフェルナンド・ピメンテウ市長(PT)が超党派で推挙する候補者である。

 これまでトップだったジョー・モラエス候補(ブラジル共産党=PC do B)は、前回調査の一八%が一五%に下がり、三位のレオナルド・キントン候補(PMDB)は引き続き一〇%。



 《パエス候補が優勢となったリオ市》



 エドワルド・パエス候補(ブラジル民主運動党=PMDB)は、一気に七ポイント上昇で一九%、トップの座に迫った。トップのマルセロ・クリヴェラ候補(ブラジル共和党=PRB)は前回二八%が二四%へ下がり、技術的にはパエス候補と互角。

 三位のジャンジーラ・フェガリ候補(PC do B)は、前回一一%が今回一〇%に下がり、このまま行けばパエス、クリヴェラ両候補の票争いになりそうだ。八月初めにわずか八%だったパエス候補は決選投票に持ち込めば三六対三三%で、クリヴェラ候補に勝てるとの予測も出ている。

 

 《コスタ候補がトップのレシフェ市》



 前回調査で三〇%だったジョン・ダ・コスタ候補(PT)は今回四七%へ、二位のメンドンサ・フィーリョ候補(DEM)を大きく引き離し第一回投票で当選を決めそうである。

 これまでメンドンサ候補は二七%で、コスタ候補とほぼ互角だったが今回調査の結果は支持率二二%へ低下。テレビ、ラジオの選挙宣伝開始、ルーラ大統領(PT)、エドワルド・カンポス・ペルナンブッコ州知事(PSB)、ジョン・パウロ・レシフェ市長(PT)の後押しに力を得た。



 2008年9月2日付け

32taro:2008/09/04(木) 07:08:00
受難期の各業界監督庁 トップは原油・ガス・バイオのANP
 予算カット、間断ない政治的干渉が原因で国内の主な業界監督庁が政府、企業、消費者間の調整機関としての本来の役目を果たせない状況下にある。

 国レベルでナシオナルを冠した同種機関は原油・天然ガス・バイオ燃料庁(ANP、鉱業エネルギー省系)、陸路輸送庁(ANTT、運輸省系)、電力庁(Aneel、鉱業エネルギー省系)、電気通信庁(Anatel、通信省系)水路輸送庁(Antaq、運輸省系)、水資源庁(Ana、環境省系)、民間航空庁(Anac、国防省系)が存在する。

 いずれも創立は一九九〇年代から二〇〇〇年代初めにかけてだが、このところ以上の理由から抗議の訴えが裁判所に持ち込まれ、創立いらい最大の窮地に追い込まれている。

 訴えが最も多いのがANPの六六八件。ANTTはその半分強の三九七件。Ameelは二七六件。最小のAnacは三八件。

 ブラジル・インフラ・基礎工業協会(Abdib)は、今年七月までに各庁の行政決議に反対して裁判に持ち込まれた件数は合計一七五四件。〇二年から〇七年間に件数は二九三%増加している。特にこの二年間に増えており、全体の二五%が昨年発生した。

 その内容は料金の計算方法、ビジネス上の権益保護令申請、原油・ガス産地郡のロイヤルティー支払い請求、庁の決議否定、等々で、裁判問題を最も多く抱えるのは原油などエネルギー関係のANPで合計六六八件。

 ロイヤルティーに関しては東北伯地方の郡からのうったえが多い。ANPによると、存在しない権利の要求という。

 ANPは国内ガソリンスタンドにおける不良品販売取締りを行い、ばあいによっては小売店の営業を停止させる。その措置に対する権益保護令適用の申請も多い。同庁の監督を避けたいとする要求。

 似たようなケースが陸上輸送関係のANTTにおいても見られる。同庁は道路管理を監督するが、州間輸送機関のバス会社をも取り締まる。条件を満たさない不正営業を停止させられたバス会社が運行再開を求めて訴える。同庁によると、全国で毎日、もぐりのバスが少なくとも二〇〇台は走っている。

 同庁へはそれ以外に道路管理業務にあたる企業が通行料金調整率に不満で訴えるケースがある。

 料金関係では電力のAneelを裁判に訴えるケースが少なくない。電気料金改定は四年に一回で、すべての業者を満足させる調整方法はない。業者だけでなく消費者にも負担がかかり、これが裁判件数を増大させている(以上エスタード紙)。



 2008年9月2日付け

33taro:2008/09/04(木) 07:08:33
リオのファヴェラ事情 ミドルクラスが増える
 リオ市のファヴェラに住むミドル・クラスが増えた。グローボ紙がブラジル社会調査研究所(IBPS)に依頼して行った調査の結果。

 住民の八%が五歳賃(R$二〇七五)以上の月収と回答している。二〜五歳賃までの層は全体の三四・八%である。

 一方、同紙はカンポ・グランデ方面のファヴェラ・ド・バルバンテで、二〇年間にスーパー、薬局、ビデオ・レンタル店などを手広く経営していて貧民層に給食も心がけ、住民から慕われていた事業成功者のアリオヴァウド・ヌーネスさんを一九日、覆面組一味が事務所から引き出し射殺する事件が発生したと伝える。  

 警察によると、ミリシアが同ファヴェラを支配し、保護料を徴収していたがアリオヴァウドさんは支払いを拒んだために殺害された。



 2008年9月2日付け

34taro:2008/09/04(木) 07:10:09
1・9億人にいま一歩 伯国総人口、サンパウロがトップ
 ブラジル地理統計院(IBGE)はこのほど、さる七月一日にブラジルの総人口は一億八九六一万二八一四人に達したと発表。全国五五六五郡在住。

 現在の人口増加率は年一・三%で三〇年後に二億二〇〇〇万人に達するが、以後は増加が止まる。ブラジル人女性一人の平均出産率が一・五人以下に低下する予想による。現在は二人。欧州の傾向は現在、これが平均一・一人から一・二人で、ブラジルも近代社会価値観、避妊、新しい家族組織により女性は子供一人の家庭を希望する。

 現在の国内最大州都はサンパウロで人口一、〇九九万人。二番目がリオ・デ・ジャネイロ六一六万人。この二大都市はすでに人口増加率が低下し高年層が増えている。向こう一〇、二〇年後には人口が減ることもありうる。

 人口の多い州都は三番目がサルヴァドール二九五万で、これに④ブラジリア二五六万、⑤フォルタレーザ二四七万、⑥ベロ・オリゾンテ二四三万、⑦クリチバ一八二万、⑧マナウス一七一万、⑨レシフェ一五五万、⑩ポルト・アレグレ一四三万の順。

 州都以外での一〇〇万都市はグアルーリョス一二八万とカンピーナス一〇六万。



 2008年9月3日付け

35taro:2008/09/04(木) 07:12:21

最終決定は最高機関で 飲酒運転事故は生命保険の対象外
 飲酒運転事故死に生命保険金はおりない。高等司法裁(STJ)の第三小法廷による裁定。

 明確に保険契約書に書かれていたことによる。これまでのいきさつを見ると、事故発生は一九九九年。被保険者はルイス・コエリョさん(当時三三歳)。死亡診断書には交通規則が認める以上の濃度のアルコールが検出された、とある。遺族は事故死後、保険引き受け会社のサンタンデールを訪れた。会社は保険金支払いを断った。付保額は二万五〇〇〇レアル。

 遺族は裁判に訴え一、二審で敗訴。しかし、あきらめきれずにSTJへ。昨年、一判事は個人意見では反対だが、としながら遺族に有利な見解を出した。出したが先週になり、同じ判事が見解を変えて遺族側に不利。

 飲酒運転にはこれが前例となって今後は多くのケースがこれにならうようになる事が考えられる。第三、第四小法廷が見解を一致させたこともあり。

 前言をひるがえした判事は「最近取り締まりがきびしくなった運転者への禁酒令とは無関係」とのべている。

 裁きはまだ終わらず、最終的にSTJの特別法廷に上げられる。



 2008年9月3日付け

36taro:2008/09/04(木) 07:14:02
Abin総務局長一時休職 最高裁長官の電話傍受 違法傍受エスカレートに歯止めを
 有力週刊誌ヴェージャが、ブラジル情報庁(Abin)によるジウマル・メンデス連邦最高裁長官の電話違法傍受を報じ、その責任を追及された同庁のパウロ・ラセルダ総務局長は一日、離任した。一時的休職で調査の結果次第では現職に復帰する予定だが、連邦政府内では実現の可能性は薄いと見る。野党の攻勢もあり事態険悪化がこのままでは収まりそうにないと見たルーラ大統領の決断による。



 《大統領不信任要求も飛び出す》

 ヴェージャ誌によると、Abinはメンデス最高裁長官とデモーステネス・トーヘス上院議員(民主党=DEM)の電話をひそかに傍受した。また、大統領事務局のジルベルト・カルヴァリョ局長、ジウマ・ルセフ官房長官、ジョゼ・ムーシオ・モンテイロ制度担当相の周囲に探りを入れていた。

 メンデス長官は二日、予定していた韓国旅行を中止、ルーラ大統領に午前中、連邦警察による調査だけでなく、厳重な処罰を要求すると申し入れた。

 ネルソン・ジョビン国防相も長官に同意し、大統領府制度局のジョルジ・フェリキス局長(将軍)と協議、局長はラセルダAbin総務局長の解任を進言した。

 総務局長は解任を免れたが、Abinのジョゼ・カンパナ局長補佐と共に一時休職処分となった。

 プラナルト宮が二日夜公表したノートには、大統領が国会による電話傍受行為への取り締まり厳格化法案の速やかな成立をのぞむ。法務省が最高裁と共に電話傍受に加担する公務員の責任、及び処罰に関する法案を準備するよう求めた、とある。

 電話を傍受されていたジウマ官房長官は「まずユダヤ人、ついで反対派、しかるべき後に国民全体を」とする反ナチスの神学者ニーモレルの詩を引き合いに出し、メンデス最高裁長官ののべる警察国家までブラジルは行っていないが、電話傍受を規制するメカニズムが必要であることを指摘した。

 野党PSDB(ブラジル民主社会党)のジョゼ・セーラ・サンパウロ州知事、及びアエーシオ・ネーヴェス・ミナス州知事は、違法な電話傍受はデモクラシー侵害、司法、行政、立法三権は厳格な規則を設け、責任者を模範的に処罰する必要がある、ときびしい姿勢。

 アールヴァロ・ジアス上院議員(PSDB、パラナー州)は「Abinは大統領府と直結している。もはやルーラ大統領も責任を免れることは出来ない」と強い語調である。

 モザリウド・カヴァルカンチ上院議員(ブラジル労働党=PTB、ロライマ州)は二日の上院議会で、ルーラ大統領不信任案を求めると共に、ブラジルが大統領制をやめ、大統領のアクションを待たずにスキャンダルに巻き込まれた政府要員を速やかに議会が解任できる議員内閣制を採用するよう強く主張した。

 ラセルダ総務局長は四年一〇か月間にわたり連邦警察長官の要職をつとめて後、昨年一〇月同局長に就任。ルーラ大統領の信任が厚い(ゴヤス州アナーポリス出身。六二歳)。



 2008年9月3日付け

37名無しさん:2008/09/04(木) 07:44:00
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38taro:2008/09/05(金) 07:04:20
麻薬組織アジトにアリゲーター、死体の「処理」にも関与?ブラジル

【9月5日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)北部のスラム街Coreiaで3日、警察当局が地元の麻薬組織のアジトを急襲したところ、アリゲーター数匹が発見された。警察によると、このワニは付近の住民を脅すだけでなく、対立組織のメンバーを殺害した際に死体の「処理」をするために使われた可能性があるという。

 地元の警察署長は記者会見で、「われわれは、麻薬密売人がアリゲーターを飼っているという話は都市伝説だと思っていた。だが今回、それが証明された」と述べるとともに、「押収したアリゲーターはまだ若かったことから、このスラムにはまだアリゲーターがいる可能性がある」と語った。

 同スラムの住民は警察に対し、麻薬組織メンバーは、ATMなどから金を引き出させる目的で拉致された被害者を脅す際に、このアリゲーターを使っていたと証言している。

 また、対立組織メンバーを殺害した際に、アリゲーターに死体を食べさせ証拠隠滅を図っていた疑いが持たれている。

 だが、同市のニテロイ(Niteroi)動物園の生物学者Saulo Toledo氏は地元紙グロボ(Globo)に対し、警察が押収したアリゲーターは子どもを殺したり、大人に重傷を負わせることはあるかもしれないが、人をまるごと食べさせることは簡単ではないとの見解を示した。一方で、Toledo氏は「非常に飢えていて、そういった食事に慣れていたのなら別だが」とも語った。(c)AFP

39taro:2008/09/05(金) 07:07:11
野球=ブラジル遠征の日本高校選抜がブラジル代表に勝利
 【サンパウロ4日綾村悟】日本人移民100周年記念行事の一貫として、ブラジルに遠征している野球の日本高校選抜は3日、同国中西部のマットグロッソドスル州カンポグランデ市で親善試合を行った。

 第1試合は、奥村(大阪・大阪桐蔭)などの活躍で日本選抜がマットグロッソドスル州選抜に対して8回コールド勝ち(11―0)した。しかし、第2試合はブラジル選抜の同点ホームランなどで延長までもつれこむ好ゲームとなり、延長10回で日本選抜が競り勝った(3−2)。

 日本選抜監督の西谷浩一監督(大阪桐蔭)は、「ブラジルはパワーがある、簡単には勝たせてもらないと思っていた」「ブラジル選抜には今すぐにでも日本へ連れて帰りたい選手がいる」などと、ブラジル選抜の感想を述べた。

 マットグロッソドスルは、ブラジルで3番目に日系移民が多い州で、6万人の日系人コミュニティがある。野球も盛んで、週末には子供から大人までが日系野球協会が所有するグラウンドで野球を楽しんでいるという。

2008/9/4 19:39

40taro:2008/09/05(金) 07:09:07
ブラジルがイランからのOPEC入り要請を辞退
 【サンパウロ4日綾村悟】ブラジルのエジソン・ロボン鉱業エネルギー相は3日、イラン大使からブラジルの石油輸出国機構(OPEC)入りに対する公式な要請があったことを認めた上で、現時点でのOPEC入りを考慮していないことを明らかにした。AP通信、政府系ブラジル通信などが報じた。

 ロボン鉱業エネルギー相によると、イラン大使との話し合いは先月半ばに行われたという。

 ブラジルでは近年、海底油田が次々に発見されており、今年初めには同国南東部沖の大西洋海底で推定最大330億バレルの巨大油田が発見されている(埋蔵量世界で3位油田)。

 同油田は深海にあるために開発・採掘には困難が予想されているが、採掘にめどがつけば「原油生産のピーク論が崩れる可能性すらある」(石油業界関係者)とも言われている。

 OPECは現在、13カ国の主要石油輸出国で形成されており、サウジアラビアとイランなどが最大産出国。サウジアラビアは今年5月のOPEC緊急総会に、ブラジルをオブザーバーとして招待している。

2008/9/4 22:57

41taro:2008/09/05(金) 07:12:00
ブラジルがイランからのOPEC入り要請を辞退
 【サンパウロ4日綾村悟】ブラジルのエジソン・ロボン鉱業エネルギー相は3日、イラン大使からブラジルの石油輸出国機構(OPEC)入りに対する公式な要請があったことを認めた上で、現時点でのOPEC入りを考慮していないことを明らかにした。AP通信、政府系ブラジル通信などが報じた。

 ロボン鉱業エネルギー相によると、イラン大使との話し合いは先月半ばに行われたという。

 ブラジルでは近年、海底油田が次々に発見されており、今年初めには同国南東部沖の大西洋海底で推定最大330億バレルの巨大油田が発見されている(埋蔵量世界で3位油田)。

 同油田は深海にあるために開発・採掘には困難が予想されているが、採掘にめどがつけば「原油生産のピーク論が崩れる可能性すらある」(石油業界関係者)とも言われている。

 OPECは現在、13カ国の主要石油輸出国で形成されており、サウジアラビアとイランなどが最大産出国。サウジアラビアは今年5月のOPEC緊急総会に、ブラジルをオブザーバーとして招待している。

2008/9/4 22:57

42taro:2008/09/05(金) 07:16:04
冬のブラジルで39℃を記録!

 ブラジル南部の州、サンタ・カタリーナで冬なのにもかかわらず39℃という記録的な気温が観測された。

 ご存知の通り、ブラジルは南半球にあるので季節は日本と真逆。赤道に近い地域では常夏だが、南部のこの州は変化は少ないものの四季がある。例年の冬は10℃前後、夏は最高でも30℃前後。今は冬からだんだん夏になるところではあるものの、この気温はありえない!

 首都Florianópolis(フロリアノーポリス)でも日中の気温は32,6℃、湿度も40%と蒸し暑い陽気となり、たくさんの人が涼を求めて海岸へ。インタビューに応えた29歳の教師をしているという女性は、午前中働いて午後は海岸にきたとのこと。「もう春は来ているわ。ちょっと泳ごうかしら。」だそう。しかし、今後は10℃まで気温が下がる日もあるらしく、本格的な春の到来はもう少し先になりそうだ。

43taro:2008/09/05(金) 07:18:31
為替レートと株価
 《ドル続騰、株価続落の聖市場 伯でプレサウ層の原油生産開始》



 二日、サンパウロのドル相場は〇・九七%高、引け値は一・六六三レアルへ。

 サンパウロ平均株価は一・三七%安、指数は五万四四〇四ポイントへ。出来高は四二億レアルだった。

 ハリケーン被害が予想以下とあって国際原油価格が下げたことからペトロブラスの株価が下げ、おりからのドル高が金属鉱物相場にマイナスとあってヴァレ株も下げ全体に影響した。

 採油が困難とされる海底プレサウ層からの原油生産が二日、エスピリット・サント州沖で開始した。始業式にルーラ大統領が出席した。

 二五〇メートルと比較的浅い層で日量生産一万八〇〇〇バレル。

 同席のジウマ官房長官は、ブラジル人作家モンテイロ・ロバート(故)の「一九三七年に原油が発見され、ブラジルは原油輸出国になり、経済独立を宣言した」の期待を画いた作品を紹介した。タイトルは「ポッソ・ド・ヴィスコンデ(子爵の油井)」。

 実際にバイア州サルヴァドール市近くで原油が発見されたのはその二年後。ロバートはブラジル原油を守るよう常に強調した人物。

 なお、ジウマ官房長官は二日、ヴィトリア市(エスピリット・サント州都)で次期大統領選向け運動を開始した。



 2008年9月4日付け

44taro:2008/09/05(金) 07:19:49
ブラジルは未来の国 ギャラップ調査に見る現在と将来の幸福度
 ギャラップ調査による「現在、将来の幸福度指数」についてジェトウリオ・ヴァルガス研究院(財団)がこのほど発表したが、それによると、世界一三二か国中、ヤング層が将来に最も希望を持つ国はブラジル。

 年齢一五から二九歳の若者を対象とした調査。国民所得でブラジルは世界で五二番目だが、向こう五年間の生活については期待を持っている。一〇点満点のクラシフィケーションで、ブラジルは九・二九。米国のヤング層は九・一一で二番目。これにベネズエラ、フランス、デンマーク、カナダの順。

 次に現在はどうか、ではブラジルは六・六点、世界の五三番目。

 トップはイスラエルで、これにオランダ、フィンランドがつづく。ラテンアメリカではプエルトリコが五番目で上位。。

 他方、現在の幸福度の調査対象に八〇歳までを含めると、ブラジルは二三番目にあがる。ラ米ではコスタリカが一八番目で上位。ここではデンマークがトップ。ついでフィンランド、スイス、オランダ、カナダ、ノルウェーの順。



 2008年9月4日付け

45taro:2008/09/05(金) 07:20:24
金属労、パラナでスト サンジョゼ・ドスカンポス 飛び火
 クリチーバ市近郊のルノー/日産、フォルクスワーゲン/アウディ、ボルボ工場で一日に二四時間スト。会社側の回答を不満とする抗議スト。

 大クリチーバ圏内金属労組はさきに約一三%の賃上げを求めて提案。インフレ目減りカバー七・六%、実質増給五%、これに一五〇〇レアルのボーナス。会社側は先週末、インフレ目減りカバーは認めるが、実質は〇・五%と回答。ボーナスには触れていない。

 一方、サンジョゼ・ドス・カンポスでも自動車工場で労使交渉。警告の一日ストを予告、GM工場ではすでに一日、二時間ストがあった。



 2008年9月4日付け

46taro:2008/09/05(金) 07:20:54
自動車、8月に販売低下
 八月の自動車販売は二四万四七〇〇台で、前月比一五%減だった。今年一〜八月は合計一九四万台で前年同期比二六・三増。軽商用車、バス、トラックを含む。自動車工業会のAnfavea発表。

 自動車業界は、政府が景気過熱さましに金融税(IOF)引き上げ、あるいは生産州における自動車への商品流通サービス税(ICMS)引き上げを実施するのではないか、を懸念する。



 2008年9月4日付け

47taro:2008/09/05(金) 07:21:30
尾を引く電話傍受問題 連邦政府内で意見が対立 総務局長後任は旧SNI幹部
 ジウマル・メンデス連邦最高裁(STF)長官の違法電話傍受の責任を追及されて一時休職となったブラジル情報庁(Abin)のパウロ・ラセルダ総務局長後任にウイルソン・トレザAbin運営・予算・企画局長が就任した。軍政時代に活躍した旧国家情報局(SNI)の元幹部。連邦警察がAbinが行った電話傍受の内容を調査する。



 《連警のAbin調査に2か月》



 プラナルト宮は、メンデス長官の電話をAbinがひそかに傍受していたのは、さきのサチアグラハ作戦によって連邦警察が二度逮捕した金融界の大物、ダニエウ・ダンタス氏を同長官が二度とも釈放させたのが原因ではないかと見る。

 連邦政府内部では今回の事件について意見が二分する。タルソ・ジェンロ法相は連邦警察擁護派で、サチアグラハ作戦の延長線上でAbinがメンデス長官の違法電話傍受を行ったとの意見。

 これに対して制度安全局(GSI)のジョルジ・フェリッキス局長(将軍)は、Abin擁護派で、電話傍受行為を調査する議会調査委(CPI)において、Abinのメンバーが電話盗聴のような行為を行うことは考えられないとのべ、ラセルダ前総務局長を称賛した。

 ラセルダ前局長も最高裁長官の電話に盗聴器を仕掛けたのは上院議会の電話関係業務を請け負っている会社ではないのか、を疑う。

 また、ネルソン・ジョビン国防相が、Abinは電話盗聴や周囲の動きをキャッチするための設備を持つ、とのべたことに対してGSIのフェリキス局長は、現状分析のため陸軍に専門技術将校の派遣を求めた。

 国防相とGSI局長の議論は二日、GSI及びAbin関係者の間で大きな話題となっていた。

 《元SNI署員がAbinの新総務局長》

 Abinの職員数は現在一六〇〇。うち旧SNI署員が約三〇〇人。軍政時代に活躍したSNIはコーロル元大統領によって九〇年に廃止され、Abinに変わった。

 トレザ新局長は旧SNIに二〇年間勤務した人。さきごろ連邦政府のコーポレート・カード乱費が問題となったさい、その調査のための国会、連邦会計検査院、プラナルト宮における査問で内容説明を強く拒んだことで知られる。

 Abinの同カード利用による出費が〇七年に一気に五〇〇万レアル増大したためだが、トレザ局長は「情報局の業務内容は極秘である」と突っぱねた。

 なお、ラセルダ前総務局長と共に情報局幹部のジョゼ・カンパナ、パウロ・マウリシオ両氏、及びレナット・ダ・ポルシインクラ特別補佐官も退いた。しかし、いずれも今後はプラルウト宮内で、Abinを統括する制度安全事務局で勤務する。

 なお、メンデス長官の電話傍受関係調査は向こう六〇日以内に行われ、連邦警察のウイリアン・モラジ、ホームロ・ベヘドの両若手幹部署員が担当する。

 両幹部は二日、連邦警察首脳部代表と共に連邦最高裁を訪問、調査についての打ち合わせを行った。

 他方、フェリキスGSI局長が国会内にも電話盗聴器が仕掛けられている可能性があるとのべたことから、ガリバウジ・アルヴェス上院議長(ブラジル民主運動党=PMDB、北リオグランデ州)は、国会内をくまなく調べるよう下命した。



 2008年9月4日付け

48taro:2008/09/05(金) 07:22:04
ニッケイ新聞 2008年8月26日付け

Unctad報告=07年対伯投資が途上国一=BRICsの雄、伯国=来る40年は牽引車になる=眠り竜が目を覚ますか

 国連貿易開発会議(Unctad)は二十四日、ブラジルへは二〇〇六年から二〇〇七年にかけ、発展途上国では最大の直接投資が行われたことを発表と二十五日付けエスタード紙が報じた。投資額は前年の百八十八億ドルから一挙に三百七十四億ドルと飛躍し、中国やインドを上回った。二〇〇八年は世界的に投資が三七%減と落ち込む中、ブラジルへは七月までに二百億ドルが投じられた。
 BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)は七年前、ゴールドマン・サックス銀行がブラジルの台頭を予見して命名した名前であるが、二〇〇六年まで「来る四十年BRICSsの指導者がブラジル」とは誰も信じていなかった。
 多くの多国籍企業や大手ファンドが、ブラジルを見直したのは最近のことだ。これまでブラジルの産業発展を「鶏の羽ばたき」と揶揄したが、新しい時代のときめきが今訪れたのだ。世界の投資家が長期投資先として、ブラジルに白羽の矢を立てたからだ。
 ブラジルのマクロ経済が、確固とした地盤を築いた数々の現象がある。インフレが、コントロールされている。基本金利は、引き下げ傾向にある。所得の向上、拡大ローンの消化、消費力の激増。自動車産業やゼネコン、食品工業、銀行、電子電気メーカーの業績が順調なことなど。
 弱点は、国内市場がBRICs中最小。労働法が現実に即していない。それでも国外投資家は、ブラジルの消費市場に魅力を感じている。
 資源では人材と天然資源に恵まれ、BRICs中で最高。アルセロール・ミタルが二十二日、八億三千万ドルを投じて鉄鉱石の鉱山を購入したことで納得できる。その他に、岩塩下油田やエタノールがある。
 二〇〇八年のビッグ・ニュースは、ブラジル人の五一%が中流階級入りしたことだ。これでウオル・マートは今年、十八億レアルを投資する。レデ・アメリカーナが十二億レアルを。
 もう一つ特記すべきは、ブラジルの技術開発費がBRICs中で最大であること。特に多いのは、ソフト・ウエアとサービス。二〇〇六年には、BRICcsのBは、どこへ行ったといわれた。それが二〇〇七年、コンピューターの爆発的売れ行きで蘇った。

49taro:2008/09/05(金) 07:24:30
ニッケイ新聞 2008年8月26日付け

聖市と伯国の文化の殿堂=メインホール焼失後1週間=同じ場所に再建目指す

 十七日未明の火事でメインホールと二点の絵画を消失した聖市芸術文化劇場(二十日本紙一部既報)は、近代化した劇場を現在地に再建する方向で歩み出した。
 一九五〇年に巨匠ヴィラ・ローボスの演奏で落成式が行なわれた同劇場は、一九一二年に芸術文化社会団体発足以来、音楽に深い造詣を持つメンバーの夢をつないで建設されたもので、音楽や劇の上演などで幅広く用いられて来た。多くのファンから、当時の建築の粋を尽くした劇場の再建を危惧する声もあった。
 十九日フォーリャ紙によれば、十八日も壁面温度が五〇〜六〇度だった同劇場は、火災時には八〇〇度の高温になったと考えられ、壁面温度が下がれば、崩壊の危険が増すとみられていた。
 その後、火災による損傷は小さかったジ・カヴァルカンチのモザイク画倒壊の危険を案ずる声などもあがったが、現時点では、モザイク画倒壊の危険はないとの見解が出た一方、劇場そのものは、創設当時の構想を保ちながら、施設増設も含めた近代化を行い、伝統と近代建築の統合を目指す方針が発表された。
 新しい劇場については二十日エスタード紙が報じているが、同紙は、消防法の基準は満たしていたといわれた劇場が、五月に行われた現代建築を学ぶ学生の論文作製のための視察では、剥き出しの電線、壁の湿気、コンクリート劣化などの問題点が二〇〇点の写真で指摘されていたとも報道。学生は結果を指導教授に提出するとともに、芸術文化社会団体にも報告したが、団体側は何の興味も示さなかったという。
 この点について、二十四日フォーリャ紙に、同劇場に対する消防法基準は一九八三年作成版で、不十分であること、煙感知器の感度がもっと高ければ、これほど大きな損害は受けずに済んだことなどが報じられている。消防法審査は、建造年によって適用基準が違い、同劇場は古い基準によって審査されていたことになるが、それでも、非常口の広さや数などの問題もあったようだ。
 火事で焼失した二台のピアノの替わりにと、篤志家からのピアノの寄贈も約束された同劇場だが、最高の芸術を最高の場で演出し、楽しんでもらえるためにも、新しい劇場には、音響設備以外にも、新消防法に沿った安全で快適な建築が求められている。

50taro:2008/09/05(金) 07:28:17
ニッケイ新聞 2008年8月26日付け

農業は最先端時代=勘と経験の栽培は終焉

 ミッチェル氏はトラクターの上でリモート・コントロールを使いながら、全農場の農作業と在庫管理、農産加工、機械設備を操作する。宇宙衛星から播種や施肥を操作する。現在は世界中の農業生産者が、農業の合理化に挑戦しIT技術の導入に取り組んでいる。
 生産者にとってコモディティの好調は、IT農機具を揃えるチャンスであった。燃料や農薬、肥料の高騰は、コモディティの高騰を手伝った。これをハイテク農業革命の時代と同氏はいう。
 同氏はハイテク農業を導入し、肥料や農薬の使用量を従来の二〇%減らし、収穫量を三〇%増量した。同氏のハイテク機器は、ナビゲーターや播種機、施肥機などを入れると三万ドルだ。
 最近は、ハイテク農業を導入する農場が多い。自分の農場の作付け情況を赤外線写真や宇宙衛星写真で観察する。トラクターやコンバインは値下がりしたが、セスナは高い。そこで残された方法が、ハイテクだ。
 農機具メーカーと宇宙産業合弁事業が、進んでいる。ナビゲーター企業が、精密農業の分野へ進出している。トラクターのトップ・メーカー、ジョオン・デール社は、従来型トラクターの生産中止を発表した。
 現在のトラクターは「動くコンピューター」だ。農機具メーカーは、
 最先端技術の新時代に入ったという。トラクターは、最善の施肥から栽培法、収穫を指示する司令塔である。生産者が勘や経験で栽培した時代は終わった。
 トラクターが、赤外線写真で農作物の健康状態を診断する。作物の健康状態によって肥料や農薬の量を指示する。作物は全体が同じような状態で成長し、収穫量も予測が可能になった。

51taro:2008/09/05(金) 07:28:52
ニッケイ新聞 2008年8月26日付け

最高裁=無脳症で最終審理=生命の尊厳で見解が二分

 最高裁は、無脳症胎児の妊娠中絶について宗教的面の審理を二十六日、科学的面の審理を二十八日、社会的面の審理を九月一日に行うと二十四日付けフォーリャ紙が報じた。十月または十一月に最終判断に至ると思われる。
 無脳症に関する審理は、幹細胞と殆ど同様の人間生命の尊厳論だ。現在まで是とするもの四票、非とする者四票で、残るはエレン・グラシエ判事とカルメン・ルーシア判事、メンデス裁判長の三人となった。
 審理の焦点となるのは、二歳で死亡したマルセラちゃんが妊娠中に無脳症と診断されたこと。医師の診断では、死産か生後まもなく死亡と予想した。幹細胞では、どこから人間生命と認めるかで、見解が二分した。無脳症の中絶は中絶ではなく、人間生命の中断だという見方のようだ。

52taro:2008/09/05(金) 07:29:39
ニッケイ新聞 2008年8月26日付け

ロゴフ発言=金融危機は更に悪化=米大手銀が九・十月死に体に

 国際通貨基金(IMF)の元経済顧問ケネス・ロゴフ教授は十九日、「米発金融危機は、さらに悪化して世界の金融市場を襲う。米大手銀行が九・十月、死に体状態になる」と警告したことを二十日付けヴァロール紙が報じた。
 米国の金融危機は、まだ終わっていない。更に悲観的事態がブラジルを襲うから、腹をくくって待てという。現在は中クラスの銀行がバタバタしているが、大クラスの番が来たら何が起こるか。兜の緒を締めて備えろと呼びかけた。
 不動産大手のファニー・メイとフレジー・マックは数年後、廃虚となるから早く国営化するのが望ましい。不動産ローンの不良債券は、十二兆ドルに上る。同債券に投資した人は、米政府が最終保証をしてくれると思っていたらしい。

53taro:2008/09/05(金) 07:30:12
ニッケイ新聞 2008年8月26日付け

ロライマ州先住民、戦闘態勢へ

 ロライマ州の先住民保護区ラポウザ・セーラ・ド・ソールで先住民が二十日、最高裁の境界線見直しで判決次第では一戦も隔さないと戦闘態勢に入った。先住民らはブラジリアの最高裁へ一千人を傍聴のため送った。現地には、万が一のため治安部隊も到着した。

54taro:2008/09/05(金) 07:30:49
ニッケイ新聞 2008年8月26日付け

東西南北

 国内に出回っている禁煙のための薬が不足しているという。禁煙を希望する人の六〇%はニコチン入りのガムや抗うつ剤を利用しているが、保健統一システムでの対応には一年以上待たされるのがザラだといい、禁煙そのものをあきらめる人も多いらしい。一方。喫煙者の傍で煙草の煙を吸う複流煙による死者は、全伯では一日七人に上るとの報告も。一五州の州都に住む三五歳以上の人を対象にした調査の結果で、農村部での死者や、乳児の突然死、呼吸器系の病気で関係が疑われるケースは省かれている。
     ◎
 企業家らを対象にした調査によると、各種の情報源への信頼度が、新聞は一〜五段階の三・八、雑誌は三・四、ラジオ三・三、テレビ三・二、インターネット三・〇。情報源としては、印刷物が五六%、インターネットが三三%、テレビ八%、ラジオ三%。新聞に求めるものは、信頼性と内容の深さとの記事もあり、エリを正されている。
     ◎
 二十四日のF1ヨーロッパ・グランプリで、フィリッピ・マッサが優勝。年間のトータルでは、一位のハミルトンとは六ポイント差で二位に付けている。
     ◎
 二十四日で北京オリンピックが終り、伯国のメダル総数は、女子バレーの金、男子バレーの銀、タイコンドー女子の銅が加わり、一五個に。金が三つでアテネ大会より二つ少ないため、総合順位では一六位から二三位に下がったが、総合数では、アトランタ大会に並ぶ最多。今大会ではバレーと走り幅跳びの金、サッカーの銀、柔道、ヨット、タイコンドーの銅と女子の活躍が目立った。惜しいところでメダルを逃した選手たちにも拍手を送りたいものだ。

55taro:2008/09/05(金) 07:34:28
ブラジルのヴァーレ、中国の製鉄会社に鉄鉱石価格20%上げ通告

9月4日14時9分配信 ロイター

 [上海/北京 4日 ロイター] ブラジルの鉱山大手ヴァーレ<VALE5.SA><RIO.N>は、中国の製鉄会社に対し、鉄鉱石価格を1日付で20%値上げすることを通告した。中国の関係筋が4日明らかにした。
 ヴァーレは8月中旬に中国の鉄鋼メーカー、宝鋼集団(バオスチール)に対し、値上げを打診していた。
 ブラジルと並ぶ鉄鉱石産出国のオーストラリアの鉱山会社は、7月に鉄鉱石価格の引き上げに成功している。ヴァーレの値上げに中国の製鉄業界が合意すれば、同社の2008年度の鉄鉱石価格はオーストラリアの鉄鉱石価格と並ぶ水準となる。
 しかし、ある関係者は、中国の製鉄業界は値上げに合意しない可能性もあると述べた。

56taro:2008/09/05(金) 08:13:54
ブラジル人とBOMおどり 大泉カルナバル開幕

 人口の約12%をブラジル人が占める大泉町で三十日、日本人のブラジル移民百周年を記念した「大泉カルナバル2008」が始まった。初日は、ポルトガル語で「すばらしい」の意味をもつ「BOM」を、盆踊りに掛けた日伯友好の「BOMおどり」を開催。メーンの盆踊りでは、浴衣姿の日本人と、タンクトップのブラジル人が輪をつくり、親交を深めた。

 「BOMおどり」では、参加者がよさこいやダンスなど多彩な踊りを披露。締めくくりの盆踊りで、八木節の太鼓の音が会場に響き渡ると、ブラジル人も日本人も次々と踊りの輪に加わり、一緒になって心地良い汗を流した。

 町内のブラジル人学校「日伯学園」の生徒も盆踊りは初挑戦。ビデオを見ながら、見よう見まねで練習を重ねた。日伯共生のきっかけに、と「BOMおどり」を提案した戸沢江梨香園長は「地元の人と日系が一緒にイベントを成し遂げられ、感動しました」と目を赤くした。

 学園で踊りのリーダー役を務めた熊谷マイラさん(16)は、盆踊りを通じて日本人との距離が縮まったと感じた。「違和感なく輪に入ることができ、一体感を感じました」

 町内の主婦橋本のり子さん(67)は「ブラジル人と一緒に盆踊りをすることができ、とても楽しかった」と目を輝かせた。

 三十一日は、ブラジルから招待したサンバチームがカルナバルに加わり、イベントを一層盛り上げる。 (神野光伸)

57taro:2008/09/06(土) 07:16:01
ホベルタ・サーのコンサートに有名人集結!

 今週水曜日の夜、リオのカネカゥンスタジアムでホベルタ・サーのコンサートが行われ、彼女の最新アルバム『Que belo estranho dia pra se ter alegria(邦題:なんて奇妙で素敵な一日)』の収録曲を歌い上げた。写真はそのときの様子。赤と白のワンピースが印象的だ。

 歌った曲は「Alô Fevereiro」「Interessa?」「A Vizinha do Lado」「Janeiros」「Samba de Um Minuto」など。

 ホベルタ・サーは2005年に『BRASEIRO(ブラゼイロ)』というアルバムでメジャーデビューし、本作が2作目というまだまだ新人ながら、会場には、Elba Ramalho(エルバ・ハマーリョ)やBeth Carvalho(ベッチ・カルバーリョ)、Ana Carolina(アナ・カロリーナ)、Fernanda Abreu(フェルナンダ・アブレウ)、Lúcia Veríssimo(ルシア・ヴェリッシモ)など大勢の有名アーティストが姿を見せ、彼女に大きな拍手を送った。

58taro:2008/09/06(土) 07:33:21
ニッケイ新聞 2008年8月27日付け

中銀発表=ローン総額が1兆670億Rに=高利でもローン依存=95年以来の新記録に=明日は明日の風が吹く

 中央銀行は二十五日、企業や個人が高金利に関わらず益々ローンを受けることに奔走と発表したことを二十六日付けエスタード紙が報じた。七月の融資総額は、前月比一・七%増の一兆六百七十億レアルに達し、GDP(国内総生産)の三七%に相当という。金融機関は、平均で三九・四%の利子を徴収している。
 ローンの増加は、国民が所得の向上で生活にゆとりを感じ始めた徴と関係者は見ている。法人、個人ともに高金利は、眼中にない。中銀の基本金利引上げの歯止めは、効果がないようだ。
 八月十三日時点で平均金利は四〇%、個人ローンの金利は五一・九%にも達する。貸越特別小切手に至っては、年一六五・四%だ。中銀が金利を上げても、返済期限を引き伸ばせば、引き上げ効果など溶解する。
 生活費の高騰を先送りすることで、生活の豊かさを即時に満喫しているのだ。明日は、明日の風が吹くということ。企業は消費市場の需要に応えるため、銀行融資を受けて増産する。特に運転資金が必要だ。
 中銀は、ローンの限度をGDPの四〇%としている。これを超えると最後の晩餐になり、米国の轍を踏む。ローンの攻勢には、銀行スプレッド(銀行間取引) の影響がある。スプレッドの平均金利は今、二五・六%。銀行は必要な資金を調達するために手綱を緩め、市中金利を引き上げた。
 もう一つ、ローンに勢いをつけた理由がある。九十日以上の債務不履行者が四%から四・二%へ増えたが、思ったより少なかったことだ。この程度の損害なら、金利徴収分で十分償却できる公算があるからだ。
 特に盛況なローンは、リーシング。自動車の購入には、金融機関からローンを取り付けるより、リーシングで借り受け、後で引き取るのが安くなるからだ。リーシングは年間で、一四一%増の盛況振り。
 リーシングがレンタル業者の専売であった時代は終わり、個人のリーシングが一般化している。続いて不動産ローンの三〇・二%増がある。消費市場は二次軍が健在だから、インフレ・リスクはあるものの安泰だ。
 中銀発表の他に、サラ金のローンがある。これも加えるとローンは、GDPの六〇%を超えると見られる。表に出せない金を扱う人たちが、アングラ・マネーを必要としているのだ。

59taro:2008/09/06(土) 07:36:19
ニッケイ新聞 2008年8月27日付け

聖州で今も続く奴隷労働=サトウキビ収穫をめぐる抗争=アルコール躍進の陰に死も

 二十六日フォーリャ紙に、地面に押さえつけられた青年や、銃を手に取り巻く警官の写真。聖州サトウキビ労働者のスト中に起きた二度目の衝突の様子を伝えるものだ。
 国内のサトウキビ生産の六〇%を占める聖州での労働者スト開始から一週間。砂糖アルコール業界は二十二日に、労働者のバス運行阻止を禁ずる裁判所の仮処分を得たが、これを不服に思う労働者らは労働者組合前に集結。基本給一〇%引上げと収穫量毎の報酬(畝一メートル当たり八〜一三センターボ)の二〇センターボへの引上げ要求中の労働者らの抗議行動は、三人逮捕、六人負傷の事態にまで及んだ。
 二〇一四年までに収穫の完全機械化を目指すサトウキビ栽培では、機械より高くつく人件費は安く抑えたいところ。大躍進の砂糖アルコール業界の収益は収穫労働者にまで届いていない状態だ。
 二十日フォーリャ紙によれば、サトウキビ労働者の日給は、一九八五年の三二・七レアルから二〇〇七年の二八・九レアルと減額。一方、一人当たりの一日の平均収穫量は、同時期に五トンから九・三トンに増加している。
 この一人当たりの収穫量増加は、労働者が休憩時間を削って勝ち取ったもの。そのため、過労死、身体を壊した労働者、鎮痛や労働効率を上げるための麻薬常用などの問題も引起こした。
 また、労働者の文盲を悪用し日当を少なく払う雇用者や、防具も提供せずに働かせる、劣悪な条件の住居など、奴隷労働にあたるケースも多い。
 最新技術を集約した工場や、大統領も英雄扱いする業界の陰に、聖州では家族収入が二最低賃金以下の労働者が八一%という実態や、この分野の黒人や黒人系労働者が人口比や農業全体の構成比より各々七六%、五四%増の四九%(全伯では四三・四%、五五%に対し六三・七%)と多い、平均就学年数は三・七年などの事実をどれだけの人が知っているだろうか。
 夜明け前から働く父親を見慣れず、父親が怖いと泣き出す子や、奴隷労働から解放のニュースも読めない労働者。日々の糧を得るために働く労働者にはスト実行者の考えがわからないのか、スト参加率も低いという。
 日々の糧のために奴隷労働に追われ、将来の失職の恐怖に悩む人々。サトウキビ栽培だけを見ても、社会の歪みはなかなかなくなりそうもない。

60taro:2008/09/06(土) 07:36:48
ニッケイ新聞 2008年8月27日付け

瓶詰め飲料水=伯の消費世界四位=当局は水道水飲用を奨励

 水資源国際団体は、ブラジルの瓶詰め飲料水消費が百三十六億リットルと米国やメキシコ、中国に次いで世界四位と発表したことを二十六日付けエスタード紙が報じた。一人当たりの消費が、年間七十七リットル。
 同団体は有限な水資源の消費が年々、七・四%増で伸びていると警告した。ドイツやイタリア、フランスの先進国は、地下水の枯渇化と将来の淡水不足が危惧されることで、無制限な消費の抑制を始めた。
 瓶詰め飲料水は、環境コストが軽視できない。石油資源とともに、加工用熱源としての天然ガスを消費するペット・ボトルの使用量増加は、有限資源の消費に拍車をかける。また、全伯へ瓶詰め飲料水を出荷するミナス州のサンロレンソ川は、環境破壊のため環境団体の圧力を受けている。
 水資源国際団体は人口増加に伴う水資源の確保が絶望的で、アフリカやアジア地域人口の三五%から五〇%が飲料水不足で悩まされると予測した。既に世界で十億人は、飲料水を購入する経済力もなく、水危機の瀬戸際にあるという。
 飲料水企業にとって水不足地域の中流階級は、黄金の山だ。聖市水道局は飲料用の水質向上に努力しているが、消費者は先入観で水道水を飲もうとしないという。しかし、瓶詰め飲料水は消費がのび悩み、将来性がないという見方もある。
 水道水を飲料用に常用するなら、家庭の貯水槽を清潔に。蛇口にフィルターを付けて殺菌するなら、水道水は飲料水として遜色ないという。フィルターは、保全が必要だから注意する。

61taro:2008/09/06(土) 07:37:36

ニッケイ新聞 2008年8月27日付け

空港行き特急建設=ルース・クンビッカを20分

 聖州都電公社(CPTM)は「クンビッカ空港特急」に関する州政府の合弁事業案をサイトで公表と二十一日付けヴァロール紙が報じた。
 同案に民間企業の出資率や事業計画具体案が、明記されている。同特急は、聖市内の都電ルース駅(地下鉄への乗り換えも可能)とクンビッカ空港を二十分で結ぶ。事業参加の公募は、九月初旬の予定。
 懸念は、十七億レアルの投資に対し乗車料を二十八レアル徴収し、需要がどこまで伸びるかにある。民間企業は、投資に見合う集客力があるか疑問視している。この疑問に応えるため、営業権の形式を各種提案できる。権利期間を三十五年、官民方式の経営など。
 州政府には航空行政で培った集客ノウハウがある。現在はコンゴーニャス空港に集中している旅客を、地下鉄と特急でクンビッカ空港へ誘導する考えだ。

62taro:2008/09/06(土) 07:41:53
ニッケイ新聞 2008年8月27日付け

北東伯、自動車に増税を

 二十一日ヴァロール紙によると、北東伯の九州は、州外売却の商品流通サービス税(ICMS)を現行の一二%から一七%へ増税するよう税制審議会 (Confaz)へ要請する。北東伯でも自動車の売上が激増し税収増を見込んだようだが、自動車協会(Anfavea)は自殺行為だという。

63taro:2008/09/06(土) 07:46:58
ニッケイ新聞 2008年8月27日付け

北東伯、自動車に増税を

 二十一日ヴァロール紙によると、北東伯の九州は、州外売却の商品流通サービス税(ICMS)を現行の一二%から一七%へ増税するよう税制審議会 (Confaz)へ要請する。北東伯でも自動車の売上が激増し税収増を見込んだようだが、自動車協会(Anfavea)は自殺行為だという。

64taro:2008/09/06(土) 07:47:49
郵便配達人装い泥棒:50万レアル以上の金品盗む
 郵便局の配達人に変装、「デテックス」と印刷された小包みを両手に抱えた男が呼び鈴を鳴らすと、スクリーンに写し出された映像を見た家族の一人が安心してドアを開けた。ドアを開けると仲間と思われる他の男五人も続いて侵入、入り口にいた家族三人に銃口を向けホールドアップ、自由を奪った。

 事件は二十五日正午過ぎ、聖市南部アルト・ダ・ボア・ビスタ区の資産家の家で起こった。彼らは侵入後すぐタンスの引出しなど開け、貴金属、宝石、電子・電気器具など高価な品物ばかり三十万レアル以上奪ったあと、袋に入っていた現金二十万レアル近くも奪取、僅か三十分足らずのうちにすべてを家の外に持ち出している。

 この事件で、夫クリスト・ファーと妻アレサンドラさん(三〇―学生)はあっという間に金品五十万レアル以上失ったが、夫婦が何よりも憤慨したのは奪われた金品の金額ではなく事件に対する警察官の態度だった。 事件に応対した警察官は犯人らに引っ掻き回された部屋に十五分ほどいただけで、「捜査にそんなに多くの時間をかけられない」とさっさと引き上げている。妻によると、この家は超近代式防犯システムが完備しており、電子による監視システムの他、十台の防犯カメラが犯人たちがいる間、屋内のすべての状況を詳細に写し撮っている。その上、夫は警察署に出頭、事件の模様を三時間にわたり詳細に説明しており、警察がもし我々の防犯システムを信用できないなら我々自身の手で犯人のイメージ写真を作り犯人逮捕に協力する旨宣言。「犯人の逮捕が遅れれば遅れるほど事件の解決は困難になる」と警告している。(二十七日付けエスタード紙より)

65taro:2008/09/06(土) 07:48:19
娘に火をつけ殺害:夫婦喧嘩後、妻が暴挙
 夫婦喧嘩後、気持ちの安定を失った妻が、家内で遊んでいた二人の娘にアルコールを振り掛け点火、一人は三度の火傷を負い死亡、一人を重傷に陥れるという悲惨な事件が二十六日午後十一時ごろ、聖市南部パレレイロス区で起こった。亡くなったのは生後三か月の末子エミリーで、生後一年四か月の長女エベリンは重態で最寄りの病院の集中治療室に入院。自動車修理工の夫ジュニオール(二一)はアルコールの入った瓶を妻から取り上げ台所の流しに捨てたが、妻といさかい中に右手と顔面に負傷。

 事件を目撃した隣人たちによると、子供たちの遊んでいた部屋に放火した妻アナ・カルラはもうもうとたちこめる煙に驚き外に飛び出すと、隣人たちに子供たちの救出を求め大声で叫んだ。路上の住人たちもバケツやごむホースなど手に手に消火に協力、消防隊が駆けつけたときは火勢はおおむね治まっていた。ハンモックで寝ていたエミリーは全身に火傷を負い死亡、揺りかごで寝ていた姉エベリンは父が救出、グラジャウ病院の集中治療室で手当てを受けているが、頭部と手足に二度の火傷を負いかなり重傷だ。その上かなりの煙を吸い込んでおり一部内臓の損傷も懸念されている。

 ちなみに、妻アナ・カルラは用品店の店員として就職が決まり、二十六日から働くことになっていた。(二十八日付けJT紙より)

66taro:2008/09/06(土) 07:48:54
自転車利用者に便宜:メトロの駅で自転車預り所
 九月末から聖市のメトロ八駅で自転車預り所が開設される。同プロジェクトはまず聖市の中央部、東部、南部で実施、最初はセー、アニャンガバウー、マレシャル・デオドロの都心部三駅とカロン、ギレルミナ・エスペランサ、コリンチアンス・イタケーラの東部三駅、パライゾ、ビラ・マリアナの南部二駅に設置される。

 料金は最初の三十分が無料、それ以降は一時間につき二レアル、一日では五十レアルとなる。第二プロジェクトではリベルダーデ、サンベント、チラデンテス、スマレー、サンタ・セシリア、ブラス、バラフンダの七駅が予定されている。

 現在、車を使用できる聖市の道路、アベニーダは全長一万七千キロにも及ぶが、公園を除き自転車を使用できる道路は市内に四・五キロしかなく、その上、この自転車専用道路は主要ポントを結ぶ役割を果たしていない。原因はインフラストラクチャーの不足だが、この弊害を取り除くため、聖市の環境保護局とメトロがコンビとなり、メトロのラッシュアワーや車の専用道路の混雑緩和、交通事故の減少に取り組もうというのがこのプランの目的となっている。(二日付けフォーリャ・デ・サンパウロ紙より)

67taro:2008/09/06(土) 07:49:28
為替レートと株価
 《ドル続騰、株価続落 政府の輸出振興策をまとめ》



 三日、サンパウロのドル相場は〇・九%高、引け値は一・六七八レアルへ。今月三日間で二・八%上昇である。

 サンパウロ平均株価は一・六一%安、指数は五万三五二七ポイントへ。出来高は五〇億レアルだった。

 ドルの連続高とは反対に平均株価は四日間連続安。九月は三日間で三・八七%の下落、指数は昨年九月のレベル近くまで落ちた。外国人投資家が世界不況を見越して投資を引きあげているとされる。

 通産開発省はこのほど「ブラジル輸出戦略」のタイトルで、輸出振興関係方策を発表した。

 連邦政府が二〇一〇年までに輸出振興をめざして投入する資金は総額三四〇億レアル。振興策内容はいままでに公表された成長促進計画(PAC)、多年度プラン(PPA)、新工業政策、連邦予算の貿易項目等に盛り込まれている。

 うち二一〇億レアルは小企業を主とした輸出企業に対するクレジット、及び官僚主義排除並びに港湾インフラ整備など 

 輸出会社数を二〇一〇年末までに一〇%ふやし、世界の貿易額におけるブラジルのシェアを一・二五%に上げたいとする。〇八年発行の国連関係資料によると、それは現在一・一六一%である。到達できればマレーシア及びスイス並みになる。

 ドローバック・ヴェルデ・エ・アマレーロ制度を強化、現在の同制度利用輸出企業数一三〇〇社を五〇〇〇社に増大させたいとする。輸出向け製品づくりへの国産原料購入に対する税金を免除するもので、施行細則令は今月末までに発表予定。



 2008年9月5日付け

68taro:2008/09/06(土) 07:50:03
大金引出し直後に撃たれる:犯人ら銀行前で待機:被害者、現金引渡しを拒否
 銀行口座から大金を引き出し、カバンや内ポケットに入れるのを見届けた監視役の犯人が外部にいる仲間に連絡、襲わせる犯罪が流行している。仲間は通常、犯行道具として機動力のあるオートバイを使用、一人が運転、一人が後部シートに腰掛け、目当てとする顧客が銀行から出てくるのを待機。標的とする男が現れると、実行役の後部シートの男がピストルを突きつけ現金を引き渡すよう要求するのが常套手段だ。

≪胸部と腹部に被弾≫

織物会社の販売部に勤めるコウントリオチスさん(四五)は二十八日午前、聖市西部ペルジーゼス区スマレー大通り一一二八番所在の連邦貯蓄銀行を訪れ、自分の勤続年限保証基金(FGTS)の口座から七千八百四十九レアルを引き出すよう要求した。コウントリオチスさんはこの金を他の銀行の口座に移そうとしていたが、手数料として十七レアルを要求されたので諦め自分の足で移すことに決定。七千八百レアル余りの大金を大型カバンに入れ同銀行の出口に向かったが、犯人グループの監視役の男に見届けられ仲間に連絡されている。

 コウントリオチスさんがカバンを持ち大通りに現れるとピストルを持ち待ち構えていた実行役の男がカバンの引渡しを要求、コウントリオチスさんが拒否すると男は三発発砲、二発は胸部、一発は腹部に当たった。二人組は何も取らずに慌てて逃走。警察ではこの二人の他、内部で監視していたもう一人の男がいたと推定、三人目の容疑者逮捕に全力を挙げている。 第二十三軍警大隊は、重傷を負ったコウントリオチオスさんを救急車でピニェイロスのクリニカ病院に運んだが、コウントリオチオスさんはその一時間後の一時半ごろ、出血多量で死亡した。ちなみにコウントリオチオスさんは十八年前に結婚、三十七歳の妻との間に十歳の娘がいる。

 聖市西部のペルジーゼス、ピニェイロス、ラッパ、ブタンタン各区はハイクラスの中産階級が住む高級住宅街として知られているが、銀行強盗の最多発地区としても有名だ。今年の上半期、同地域で起こった銀行強盗件数は二十五件にも達する。銀行強盗のスペシャリストは「銀行強盗の予防法」として次の事がらに注意するよう警告している。一度に大金を下ろさない。もし一度に大金が必要になれば銀行のモビメントの少ない日を選ぶ。(二十九日付けJT紙並びにエスタード紙より)

69taro:2008/09/06(土) 07:50:47
警官がレースに参加:追突事故で四人を死傷

 大都市近郊のエストラーダやハイウエイでは乗用車によるカーレースが大流行の兆しを見せている。二十五日夜、大サンパウロ圏グアルーリョス市近郊で起こったカーレースには聖市東部ビラカロン区在住の民警ノバエスさん(二五)も参加、ゴール車を運転、ボヤジ車とトップ争いをしていたが、時速百二十キロで飛ばしていたノバエスは運転のコントロールを失い、道端に止まっていたコルサ車の後部に追突、後部トランクに腰掛けレースを観戦していた三人を跳ね飛ばした。観戦していたロジェイロさん(二六―鋳型士)は十メートル近く空中高く跳ね飛ばされたうえ三十メートル先の地面に墜落、即死した。ロジェイロさんの父マルチンスさん(鋳型士)はテレビ局との記者会見で「息子がもしレースに参加すると知っていたら反対していたはずだ」と納得の行かない息子の死に憤然としている。もう一人の負傷者は保管業のリカルドさん(二〇)で鎖骨と大腿骨を骨折し重態。証人によるとリカルドさんがコルサの持ち主らしい。

 一方、事故を起こしたノバエス刑事は頭部を傷害、顔の一部を骨折しているが、症状は安定している。ノバエスの兄によると、弟は近く結婚することになっており、結婚資金を稼ぐためゴールを売ることにしていた。弟は車を高く売るため買い手に車の性能の良さを見せると約束していたが、その時、強盗が現れたので全速で逃げたようだと弁護している。(二十七日付けエスタード紙並びにJT紙より)

70taro:2008/09/06(土) 07:52:37
「殺人鬼に正義の裁きを」:市民らが抗議のプラカード
 麻薬クラックを常用、意識のコントロールができなくなったロドリーゲス(一九)が二十七日、大サンパウロ圏グァルーリョス市で逮捕された。ロドリーゲスは十七日から二十七日の僅か十日間の間に婦女子四人を暴行のうえ二人を殺害、現金や携帯電話などを奪っている。ロドリーゲスは既婚者で三歳の息子が一人いるが、グァルーリョス警察の婦女子保護課のアメリア課長によると、容疑者はこの他、五十人以上の婦女に暴行を加え、殺害のうえ金品まで盗んだと供述しており、警察では真偽のほどを調査中。ロドリーゲスはこの供述をクラック吸引後に発表しているが、犯罪スペシャリストらは、短時日でこれだけの罪を犯すのは不可能で、クラックによる妄想ともとられ信憑性に欠けているとも見ている。

 軍警隊は容疑者の両親の協力でロドリーゲスの似顔絵を作成、全員に配っていたところ、二十七日午前二時半ごろ、半ズボンにぞうり履き姿の容疑者が、軍警派出所の前に現れ逮捕された。軍警派出所前に押し寄せた市民たちは「殺人鬼に正義の裁きを」と書かれたプラカードを掲げ「人間の仮面を付けた悪鬼にリンチを」と口々に叫びながら押し掛けている。(二十八日付けJT紙並びにエスタード紙より)

71taro:2008/09/06(土) 07:53:13
今度は国連総会の場へ ドーハ・ラウンド諦めず Cebriでアモリン外相
 アモリン外相は二日、リオで開催された「ブラジル国際関係センター(Cebri)」のセミナーにおいて、七月の世界貿易機関(WTO)閣僚会議で不成功に終わったドーハ・ラウンドを来る二二、二三日の国連総会に交渉の舞台を移し、一一月の米大統領選挙以前にまとめたいと講演した。これが成功を見なければ新多角化貿易交渉の成立は二、三年後になるため。



 《カ元大統領は伯外交政策を批判》



 外相はブラジル政府が各国政府に働きかけており、出来れば向こう三、四週間以内に決着をつけたいとする。

 不成功の原因を大統領府のガルシア国際問題特別補佐官は、米国とインドの農産物輸入におけるセーフガードと説明している。この問題を取り除くことが出来れば形がつくと見るもの。

 同席のカルドーゾ元大統領は、すべてをドーハ・ラウンドに賭けたブラジル政府の失敗である。ブラジルは二国間自由貿易協定を軽視しすぎた。チリは世界三〇か国と二国間自由貿易協定を結んでいる。メキシコもだと批評し、メキシコとは大統領時代に部分的な協定をまとめたことを付言した。

 一方、ランプレア元外相は、九月末までに解決策を見出すのは不可能だし、国連総会を利用するのも意味がない。まとまる可能性はない、と批判した。

 アモリン外相はまた、メルコスール関係で国際問題の中心は農産物補助金であり、これは世界貿易機関のレベルで対応すべき。メルコスールとEU、あるいはメルコスールと米国間での協定で解決できる問題ではない、と説明。

 

 《BNDESの特別フォーラム》



 メルコスール関係では翌三日の社会経済開発銀行(BNDES)における特別セミナーで、セーハ・サンパウロ州知事が、国際通商交渉においてメルコスールがブラジルの立場を困難にしていると批判した。

 アモリン外相はこれに対して、メルコスールを強化することは我々の国際舞台における立場の強化につながる。ブラジルの農産品輸出関係で補助金問題を世界貿易機関のレベルで解決する必要がある、と強調した。



 2008年9月5日付け

72taro:2008/09/06(土) 07:53:46
自動車工員ストほのめかす メーカー組合の数字に不満
 金属労によるベア要求ストが全国的に波及しそうな気配である。

 三日まで労使交渉が進んだのは、工員たちが単独で交渉したボルボのみ。同日、工員らは職場に復帰した。

 サンパウロのABC地帯では全国自動車工業界(Sinfavea)の提示した回答が、インフレ分カバーを認めるが実質増給は一・二五%で、前回の〇・五%を若干引き上げだけで、労組側は不満。きょう午後二時に交渉が再開予定だが、スト予告期限(四八時間)切れで四日から工場で不穏な動き。しかし、ゼネストではなくデモ程度か。

 サンパウロ州のヴァレ・ド・パライーバでは三日に労使交渉が行われたが午後六時までに歩み寄りがなく、労組側はスト開始の準備。

 サンジョゼ・ドスカンポス労組は調整率一八・八三%を要求。それ以外にボーナス一五〇〇レアル。また、インフレ率が三%に達する都度、インフレ損を埋め合わせる給料調整の方法を求める。

 ジャカレイーのGM工場では工員らの二四時間スト予告がある。

 タウバテーのフォード、フォルクスワーゲン工場では二日朝に作業中止。スト入り準備態勢。工員合計七一〇〇人。

 パラナ州ではルノー・日産、フォルクスワーゲン・アウデイの工員八〇〇〇人がスト入りを決定。



 2008年9月5日付け

73taro:2008/09/06(土) 07:55:11
本格的雨季は十月から 春迎え州内農作物収穫順調
 ブラジル農牧調査研究公社(Embrapa)の情報によると、九月に入り月レベルでは平均並みの雨量期待だが、本格的な雨は一〇月以降との予報。

 八月は乾燥したがサンパウロ州内各地の作物収穫には最適。まずコーヒーもぎが順調。今年は生産性が高くドル高、及びコストアップを相殺できそうである。

 サトウキビは収穫がおくれを取り戻した。潅水設備のない地方では問題があるが。

 ジャーレス、モジ・ダス・クルーゼス、グアイーラでは潅水の普及した方面ではブドウ、菜園、トウモロコシ、フェイジョン豆に水の需要が高まった。

 ピエダーデのアウカショフラ、アチバイア、ジャリヌのイチゴ、イタペチニンガ、イタペヴァ、タクアリヴァイの小麦、カラス麦、タクアリチンガ、イターポリスのみかん、イグアペ、パリケラアス、レジストロのバナナなども収穫は順調。



 2008年9月5日付け

74taro:2008/09/07(日) 08:56:20
あわや大惨事、飛行機が滑走路をオーバーラン

新華社リオデジャネイロ(ブラジル):ブラジルのサンパウロにあるコンゴニャス国際空港で3日午後、1機の小型飛行機が離陸しようとして滑走路をオーバーランする事故があった。機内にいた3人の人員に怪我はなかったが、あわや昨年の大惨事が再現されるところだったという。
空港管理会社によると、この事故により同空港は1時間閉鎖された。
同空港はブラジルで最も混雑した空港といわれている。サンパウロ市中心部に位置し、土地が少ないため滑走路が比較的短くなっている。昨年7月にも1機の旅客機が着陸しようとして滑走路をオーバーランし、建物に激突して199人が死亡するという事故が起きている。

75taro:2008/09/07(日) 09:00:37
世界に広がる大胆でクリエイティブなブラジル水着(極小ビキニ)

ブラジルでビキニが使用され始めたのは50年代の終わりだ。カルメン・ヴェロニカ(Carmem Verônica)やノルマ・タマル(Norma Tamar)といった女優が 、南アメリカで最も有名なホテル、コパカバーナ・パレスの前に人々を集めその新しいスタイルを披露したのが始まりという。

その後他の国と同様にビキニが禁止された時代を経て、「デンタル・フロス( Fio Dental )」と呼ばれた糸のように細い水着が、リオデジャネイロのビーチのシンボルとなったのが60年代のことだ。70年代にはブラジルでTバック水着が大流行し世界中へ飛び火。現在の布地の面積が少ないビキニスタイルが定着した。90年代には海外輸出向けに、布地の面積を大きくして生産していたという。それが近年のアメリカにおけるブラジル水着の大流行を機に、南国らしい色彩と、繊細なデザインに大胆なカットを特徴とするブラジル水着が世界に知れ渡ることとなった。



ブラジル水着の流行と共に、それを着こなすブラジル美女の姿にも注目が集まった。水着姿の美女が寝そべるビーチの風景は、いまやポストカードの代表的写真だ。ブラジル水着ブランドには、伝統的なワンピース型の水着からビキニ、ビーチウェアまでそろっているのが一般的だ。しかし多くのブラジル女性が愛するのは、身体をより美しくみせると信じられている極小ビキニ。着こなすためにジムへ通い身体を鍛え、脱毛技術まで発展させてきたのだ。



しかし実際のビーチはそんなスーパーボディーで埋め尽くされているわけではない。肥満体質の女性が少なくないのはブラジルも例外ではない。それでも彼女達の愛するのは極小ビキニだ。垂れ下がろうが食い込もうが、あくまでもブラジリアン・スタイルを保とうとする誇り高き女性達には頭が下がる。


そんなブラジル女性を2005年、ニューヨーク・タイムズが「“イパネマの娘”はもう過去の話だ」と皮肉った。ビキニからはみ出た肉の多い女性の写真を掲載し、ブラジルが誇るトム・ジョビンのボサノバ曲を引き合いに出しての記事だった。これに対しブラジル側は猛反発。写真に写っている女性を探し出し、外国人観光客だったことを証明し汚名を 挽回したものの後味の悪さが残った。



ジョギングする人、日光浴をする人、ビールを片手におしゃべりに熱中する人々。ブラジル人にとってビーチは集いの場、社交の場だ。一年中ビーチライフを楽しめる地域、何キロにもわたる美しい海岸線を誇る観光地が多く存在する。そんな気候と地形が大きく影響し、「ブラジル水着」を発展させてきたブランドは更なる世界進出を試みている。


アメリカンリゾートで大注目のブランド、「小さな布」を意味する「 POKO PANO(ポコパノ)」は24カ国で水着を販売。またジゼル・ブンチェン、ナオミ・キャンベル、レティシア・バークホイヤーがモデルを務めたことがある「Lenny」。男性用水着も有名な「 Rosa Chá(ローサッチャ)」など数々のブラジル水着ブランドがすでに世界進出を果たしている。


2008 年8月、ニザン・グゥアナースは11月に「Rio Summer(リオ・サマー)」と称される、ビーチファッションのコレクションをリオデジャネイロで開催することを発表した。広告コミュニケーション企業「グループABC」の創立者で、高級ブランド専門デパート、「Daslu」の有名バイヤーであるDonata Meirellesを妻に持つニザン・グゥアナースのこの計画は、新たな経済効果を生む大イベントのひとつとして大きく報道された。

「コパカバーナ城砦」で11月5日から8日に開催予定のこのイベントには、デザイナー、ヴァレンティノの右腕を20年以上務めたCarlos de Souzaが、国際的セレブを多く招待すると公言しており、ブラジル国内だけでなく、世界からの注目が集まることが予想されている。カエターノ・ヴェローゾ のライブでのオープニングが予定されており、「ブラジル水着」が更なる国際的飛躍を遂げる舞台になるだろう。


参加ブランドは、「アドリアナ・デグレアス」、「BLUE MAN」、「カルロス・ミーレ」、「カンパーニャ・マリッチマ」、「クリス・バロス」、「284」、「Iódice」、「Jo de Mer」、「イザベラ・カベト」、「Lenny(レニー)」、「OSKLEN(オスクレン)」、「Patrícia Vieira」、「Raia de Goeye」、「 Rosa Chá(ローサッチャ)」、「サリナス」、「Totem」、「TRIYA(トリーヤ)」が予定されている。ジゼル・ブンチェン、ナオミ・キャンベル、イザベリ・フォンタナがモデルとして参加するといわれている。

76taro:2008/09/07(日) 09:10:48
サンパウロに新空港建設案、リオ国際空港の運営民営化も
 【サンパウロ6日綾村悟】ブラジルのジョビン国防相は5日、サンパウロに新空港を建設する可能性があると言明した。AP通信が報じた。

 また、同相は、新空港が民間で運営される可能性についても言明、同時にリオのアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港の民営化も検討されていると説明した。

 ブラジルでは、これまで空港管理はブラジル空港インフラ業務公社(INFRAERO)が行ってきた。また、航空安全の最高責任者は国防相となっている。

 ブラジルでは近年、経済発展に伴う飛行機による輸送量の増加と共に、運行が麻痺・停滞するなどの事態が頻発しており、空港運営業務の効率化や機能向上が課題となっていた。

 ジョビン国防相は、新空港の建設案や空港管理の民営化は2014年のブラジル・サッカーW杯開催に伴う観光客の増加に対応するために必要な処置だと説明した。リオ国際空港の民営化と増改築は、2016年の夏季オリンピックに立候補しているリオデジェネイロ市が候補地選定で勝つためにも必要な条件になるとみられている。

2008/9/7 0:02

77taro:2008/09/09(火) 06:58:57
日本高校選抜が7勝1敗でブラジル遠征終える
 【サンパウロ8日綾村悟】ブラジルに遠征している野球の日本高校選抜は7日、サンパウロのボン・ヘチロ球場でブラジル選抜と親善2試合を行い、2連勝で通算成績を7勝1敗として全日程を終了した。

 第1試合は日本高校選抜が2本の本塁打などで8−3と快勝、第2試合は慶応高校の田村投手などの力投でブラジル選抜を1点に抑えた(試合は6−1)。

 球場には、日曜日ということもあって多くの日系人らがつめかけて、普段は国際衛星放送などのニュースで見ることしかできない日本の高校球児とブラジル選伐(ジュニアクラス)の試合を楽しんでいた。

 今回の国際親善試合は、日本人移民100周年記念祭にちなんだもの。8月にはサンパウロで早慶戦が行われたほか、10月には日本の都市対抗野球もブラジルの各都市で行われる。

2008/9/8 21:06

78taro:2008/09/09(火) 07:04:59
ブラジル大統領、公共の場所での喫煙禁止に消極的?

【9月7日 AFP】ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領は4日、「国民は場所を選ばず喫煙できるとの考えを支持する」と述べ、愛煙家を擁護する発言をした。現地日刊紙アゴラ(Agora)が報じた。

 屋内での喫煙を禁止する法案について質問されたルラ大統領は、「たばこを吸うのはたばこを止められない人だけだ」と述べた。ルラ大統領の喫煙への立場が完全に中立だとは言い難い。アゴラ紙の取材中も、大統領は小さな葉巻をくゆらせていたという。

 近年ブラジル政府は喫煙に関係する規制を強化してきた。今日、ブラジルで販売されるたばこの包装には、喫煙が原因で重い病気にかかった人の写真などが印刷されている。

 ブラジル保健省は、屋内の公共の場所における喫煙の禁止を提案しているが、ルラ大統領は「私は法案を議会に提出するが、採決では票を投じない」と喫煙問題について自らの立場を煙に巻いた。

79taro:2008/09/09(火) 07:28:25
中国、ブラジルの全二輪に先進環境技術を搭載
2008.9.9 00:27

 ホンダが中国とブラジルで販売するすべての二輪車に、先進の環境技術である電子制御式の燃料噴射装置を搭載する方針を決めたことが8日、分かった。2010年末までに全面搭載し、世界的なガソリン高や排ガス規制の強化に対応する。両国は二輪保有台数でともに1000万台を超える「オートバイ大国」だが中国など新興メーカーの追い上げで競争が激化している。二輪世界首位のホンダは環境技術をてこに競合他社を引き離す考えで、同技術を両国で全面採用するメーカーは初めて。

 ホンダが搭載するのは「フューエル・インジェクション(FI)」と呼ばれる燃料供給装置。ガソリンをエンジン内に噴射する際に、エンジンの燃焼状態からコンピューターが最適なガソリンの噴射量などを計算し、効率的な噴射が可能になるほか、排ガス浄化機能も併せ持つ。現在、世界で主流となっている機械式の噴射装置「キャブレター」と比べ燃費を15〜20%改善できるのがメリット。日本国内ではスクーターなどに採用している。

 ホンダは全世界で発売する二輪車の大半にFIを搭載する方針を表明しており、第1弾として09年末までにタイで販売する全二輪車にFIを搭載することを決めた。さらに、世界有数の巨大市場である中国とブラジルで全面採用することで、同業他社も何らかの対応を迫られそうだ。

 ホンダは2010年までに二輪車の世界販売台数を07年比35%増の1800万台超に高める計画。ホンダが販売シェア7割を誇るブラジルと、年間約1700万台という断トツの市場規模を誇る中国で「全車FI化」を進めることで、「競合他社に対してアドバンテージ(優位性)をつくりたい」(幹部)としている。

80taro:2008/09/09(火) 07:35:34
ニッケイ新聞 2008年8月28日付け

ロライマ州ラポウザ=最高裁が境界線の審理開始=先住民保護か州経済か=大統領令は地政学的誤り?=未開でないインディオも

本文 ロライマ州ラポウザ・セーラ・ド・ソールで米作者と先住民が一触即発の状態で対峙するなか、最高裁は二十七日、先住民保護区の境界線と地形の審理を開始と二十七日付けエスタード紙が報じた。最高裁は、双方を刺激しない範囲で折衷案を模索する。インディオにも未開民族と有識者がいるので、線引きで一絡げにできない複雑な問題だ。
 起案担当のブリット判事は、単刀直入には双方とも調停に従わないという。しかし、現在の状況も不都合だ。最も懸念するのは、先住民を怒らせ結果をこじらせることという。腫れ物でいうなら、膿みきっていない状態といえそうだ。
 多くの判事は、最終判決を先送りすることを考えている。しかし、先住民問題は境界線の見直し基準の設定で先送りを繰り返し、長年放置してきた経緯がある。保護区の土地係争は、百四十四件の提訴が保留されままだ。問題の複雑さを諸官庁は、知らない。
 応急措置として襲撃されそうな場所は、防御柵を設置した。同州には四万三千八百人の先住民が居住し、事あれば一致団結する運命共同体。広さは、ラポウザ・セーラ・ド・ソールだけで、聖市の十一倍もある。
 ルーラ大統領は二〇〇五年、同地域を先住民保護区と認め、先住民以外の居住者に米作者も含め退去を命じた。先住民以外の居住者は、保護区内にある市街地や集落の集団退去で裁判所へ異議を申し立てた。
 同問題は、大別して二つの見方がある。人権団体とカトリック教会、連邦政府は、先住民は生業を持たないため蔑ろにされるので、先住民の独自文化を守る明確な線引きで保護すべきだという。先住民保護は法律で定められ、先住民への接触を制限している。
 一方、州政府と米作者は、保護区が州の面積を制限し、州経済は六%を失っているうえ、先住民保護区はベネズエラやギアナと国境を接し、治安対策や土地係争で紛争を起こしているという。
 保護区の線引きは、地域経済の妨げで地政学的誤りという意見もある。地域産業で働く先住民が、多数いるからだ。無学で労働意欲のない先住民と高等教育を受けた先住民有識者もいる。先住民全体を未開民族と考えるのは無理がある。

81taro:2008/09/09(火) 07:36:28
ニッケイ新聞 2008年8月28日付け

狂気の沙汰のカーレース=グアルーリョスで1人死亡=事件の背後には何が?

 青年たちが一般道で行なう違法なカーレース(ラッシャ)は各地で起きるが、二十五日のグアルーリョスのレースでは死者も出たと二十七日伯字紙が一斉に報じた。
 事故発生は二十五日二三時ごろ。ヴォヤージと競っていたGolがコントロールを失い停車中のコルサに衝突。コルサのトランク部分に腰掛けてレース観戦中の三人がはねられ、一人即死。Golの運転手と同乗者を含む四人が負傷した。
 ただ、コルサは停車していたという目撃証言に対し、調書を取った警察官はコルサもレースに参加していたという。また、アゴーラ紙は、レースは四台で行なわれ、最初に二台が出発。その後出発した二台がヴォヤージとGolで、時速一六〇キロで走っていたGolが突起でコントロールを失い、停車中のコルサにぶつかったという。
 スピードについては、エスタード紙は時速一二〇キロと食い違うが、はねられた青年たちについても、車外にいたという証言や、即死した青年は高さ一〇メートル、距離も三〇メートルまで飛ばされたというエスタード紙記述と、車に乗っていたとの警察の調書とには食い違いが見られる。
 また、一連の報道で目を引くのは、事故を起こしたGolの運転手は市警だったという事実。市警の兄弟は、本人は結婚資金を作るために車を売ろうとしており、買い手がついて出かけたところで強盗にあい、逃げようとして事故を起こしたと供述。調書を取った警察官は市警の言い分を聞いてくれなかったという。
 兄弟の供述はエスタード紙のみの記載だが、その他、一〇〇〇ccクラスのコルサでレースに参加できるはずはないという家族証言など、警察調書への疑問もある。また、現場のラウロ・デ・グスマン・シウヴェイラ大通りは頻繁にレースが行なわれ、事故当事者が警官でなかったら、注目されなかった可能性さえある事件で、真相解明には時間もかかりそうだ。
 五月二十八日には聖市モルンビーで死者の出るレース、三週間前にもマルジナル・ピニェイロスでレースなど、青年たちを狂気に走らせる事件が続いているが、スピードにはけ口を求める若者の背後にはどんな問題があるのか。就学前児童にまでうつ病が起きる現代の病んだ世相がここにも現れているといえる。

82taro:2008/09/09(火) 07:38:29
ニッケイ新聞 2008年8月28日付け

農業の温暖化対策=開花期高温で結実せず

 地球温暖化のためにフェイジョン在来種の収穫量が激減したことで、パラナ州農事試験場(Iapar)が二十六日、気温上昇と旱魃に強い作物の品種改良に取り組んでいると発表したことを二十七日付けエスタード紙が報じた。
 在来種の異常は九〇年代半ばに始まり、収穫が六〇%も減少した。開花期に気温の異常上昇がおきると結実しない。特に気温の影響を受けるのは、フェジョアーダ用の黒豆だ。
 気温の変化による適作地の移動が始まる。南伯では水分ストレスのため不適とされた黒豆栽培は、北東伯では思わぬ収穫量を上げ、これからの効果が期待される。
 高温に強い黒豆「ウイラプル」種が、Iaparで開発された。その後さらに、改良種「チジウ」「グラーリャ」が生まれた。フェイジョン・カリオッカでは、高温乾燥に強い「タンガラー」が発表される。
 コーヒー栽培地域は、一時平均気温の低下でミナス州などへ北上。パラナ州からコーヒーが引き上げたが、また帰還する。気温上昇で降霜のリスクが減少。コーヒー改良種といえば病気と虫害に強く多収穫であったが、今は高温乾燥に耐えるが加わった。
 大豆栽培では、温暖化対策として土壌と品種で二つの方法がある。土壌の保全と播種、輪作、放牧をかみ合わせる。この作業は土壌の硬直化を避け、毛細管現象を促すので、水分をよく土壌に浸透させ、かつ湿度を保つ。
 サトウキビ栽培では、地域に適した品種選択が決め手になる。ブラジルは、サトウキビの適作地として四百地域がある。降雨が少ない地域のサトウキビは、水分ストレスに強い。栽培農家は各地域を訪ね、高温乾燥に強い多種試作をすること。畑に木を植えるのも、温暖化対策の一つだ。

83taro:2008/09/09(火) 07:39:19
ニッケイ新聞 2008年8月28日付け

ショッピング・センター=SCは店子奪い合い=株式上場で投資家が圧力

 聖市証券取引所に上場しているショッピング・センター(以下SC)四社のイグアテミとBRマルス、ムルチプラン、ジェネラル・ショップは、建設中SCのテナント探しで苦戦中と二十日付けヴァロール紙が報じた。
 〇九年から一〇年には、十七のSCが開店する。テナントが、SCを追った時代を懐かしがっている。テナントのないまま建設に入ったSCは今、投資家が経営陣に圧力を掛けている。
 SCの採算基点は、投下資金に対し粗利益が開店後、年三〇%以上あること。二〇〇七年までは、三五・九%から四九・三%を挙げた。
 新規SCでは、核になる有名店の出店が投資の回収と商業戦略の鍵になる。話題になっているCクラスの取り込みも、SCの課題といえそうだ。

84taro:2008/09/09(火) 07:40:33

軍警90%は内職兼業=出勤時は疲れ果て上の空

 聖州警察署長協会のロッケ会長は、軍警の九〇%が内職と掛け持ちしているので治安当局の機構改革が必要だと述べたことを十八日付けエスタード紙が報じた。
 軍警は給料だけでは、生活が苦しいので不足分を内職で補っている。だから、内職と本職が入れ替わっている。警察が事件解明に取り組めるのは、届け出た事件の五%に過ぎないと現状を説明した。
 法規では、各署には当番制で刑事と捜査員二人、書記の四人が待機となっている。夜事件が起きると、刑事は署を出ることができない。強盗被害者は調書(B0)作成を拒否し、盗品の奪還だけを訴えるが、それはできない。
 一方、治安当局は犯罪の発生率低下や盗難絵画の奪還を挙げて、会長の声明に反論している。

85taro:2008/09/09(火) 07:41:01
ニッケイ新聞 2008年8月28日付け

米ソフト企業買収が続出

 伯企業による米ソフトウエア企業の買収が、相次いでいる。レアル高のため米国資産は、割安といわれる。景気減速中の米国とはいえ、鯛は腐っても鯛。米国は、世界一のIT技術の本山。企業債務を肩代わりすれば、顧客リストと蓄積ノウハウ、米国ビジネス文化のおまけが来る。後は営業戦略の練り直しだけで、こと足りる。

86taro:2008/09/09(火) 07:41:34
ニッケイ新聞 2008年8月28日付け

東西南北

 六月に絵画盗難事件の起きた聖市ピナコテッカ駅美術館では、二十六日から盗難にあった四点の絵画の展示を再開。健全経営や、修復困難な文化財の保護や警備など、美術館や博物館の悩みの種は尽きないが、観光省と文化省では、一四年のワールド・カップを見越し、全国の七つの美術館や博物館の改築・改修工事に、二〇〇万レアルの支出を決めた。
     ◎
 最高裁が縁故採用禁止をうたっても、簡単には従えないのが政治家の世界。縁故採用できる人数枠を決めようと言い始める国会議員や、自分の関係者は解雇すると発言する議員など、反応は様々だが、大臣や局長クラスでの採用は枠外であることを利用して、親族を配置換えする政治家も。蛇の道はへびが知る?
     ◎
 インフレは多少落ち着いてきたようだが、インフレ高騰に伴い、購入品目や量の変更など、これまでの習慣を変えたという人は八割に上る。そんな動きを反映している一例は、路上生活者や失業者対策に開業されたはずの一レアルのレストラン。聖市のボン・プラットでは学生や自由業の客が増え、月一二〇〇レアルの月謝を払うために昼食代を節約している医学部学生やホワイト・カラー組までいる。
     ◎
 総長が辞表を提出した後のサンパウロ連邦大学では、二十六日、二十七日にかけ、副総長や四人の総長補佐も辞意を表明。二十七日に総長代理に選出されたマルコス・フェラース教授は、二十八日にも学生たちと会合を持ち、次の総長選出について話合う。総長代理の任期は六〇日で、新総長の選出はこの任期内に行なわれる。また、公金の不正使用に関しては、聖副総長や総長室主任らの責任が問われている。

87taro:2008/09/09(火) 07:42:04
低所得者に8月はデフレ
 ジエトウリオ・ヴァルガス研究所(FGV)調べによる低所得層の消費者物価指数(IPC・C1)は八月に食料品の値下がりにより〇・三二%のデフレ。一〜二最低賃金(R$四一五〜一、〇三七・五〇)の層を対象。

 食料品が七月は〇・九八%だったが、八月に一・三五%下がったのが最大要因。



 2008年9月6日付け

88taro:2008/09/09(火) 07:42:44
為替レートと株価
 五日、サンパウロのドル相場は一気に二・四四%高、引け値は一・七一九レアルへ。一時一・七二レアルをつけた。

 サンパウロ平均株価は三・九六%の暴落で指数は五万一四〇八ポイントへ。出来高は五二億レアルだった。

 米国で失業保険申請件数が一万五〇〇〇件の増、ニューヨークの原油相場は一〇月渡しがバレルあたり一〇七ドルへ下げ、ドイツ景気悪化でEUの経済成長が下向き修正される―等がマイナス材料。

 サンパウロ平均株価はこれを受けての下落。昨年八月二一日いらいの安値。金利は二〇一〇年一月ものが一四・八二%に急騰。

 世界的な経済減速化を懸念しラ米の株価も下落。ブエノスアイレス三・六一%、リマ二・一三%、メキシコ一・一九%、サンチアゴ一・七%。



 2008年9月6日付け

89taro:2008/09/09(火) 07:43:21
政府、空港民営化を研究 ガレオンとヴィラコッポス カブラウ州知事の希望叶う
 国内二大空港(ガレオンとヴィラコッポス)をブラジル空港インフラ整備公社(Infraero)の手から切り離して民営化し、ついで同公社をサンパウロ証券取引所に上場、株式を公開する。国防省と社会経済開発銀行(BNDES)がルーラ大統領の意向により研究に入る。空港内施設の整備が不十分なガレオンを見たセールジオ・カブラウ・リオ州知事は「Infraeroは骸骨を切り捨てるべき」と批判したほど。



 《Infraero上場か》

 二空港の民営化情報はカブラル・リオ州知事(ブラジル民主社会党=PMDB)が四日、ロンドンからもたらした。「ルーラ大統領によると、ネルソン・ジョビン国防相と今週話し合った。来週中に民営化コンセッションのモデルが煮詰まる」。同情報はプラルウト宮によって確認された。

 カブラル州知事はさらに、これによってリオ市が一四年のWサッカー大会、一六年の国際オリンピック大会会場に立候補するのを助ける、と付け加えた。

 リオのガレオン、カンピーナスのヴィラコッポス二空港の売り上げはInfraero全体の二割に達する。このドル箱を同公社が簡単に手放すかどうか。今年上期にガレオン一二〇〇万レアル、ヴィラコッポス四八〇〇万レアルの売り上げ。

 Infraeroのセルジオ・ガウデンジ社長は四日「二空港民営化で公社は大きな収入源を失う。しかし、空港は国家、連邦の所有。公社のものではない」としながら、もし民営化の結果が悪ければ誰が責任を取る。最終的には再び政府の管理にもどる、と懸念を表明した。同社長は公社の上場には最も安全かつ適切な方法であると賛成した。

 サンパウロ州工業連盟(Fiesp)は、二空港に限らず国内空港の民営化に全面的に賛成である。スカフィ会長は、発着機数及び利用客の増大に主要空港は対応できないところまで来ているとコメントした。

 航空会社もTAMは、早速ガレオン空港に自社名のターミナルを新設すると意気込む。同社は一昨年、国内主要空港が管制官問題でもめているとき空港民営化案を持ち出して政府の不興を買ったことがある。



 2008年9月6日付け

90taro:2008/09/09(火) 07:44:12
AbinのSS発展を危惧 恐怖心をあおる当局の電話傍受
 ブラジル情報庁(Abin)によるジウマル・メンデス連邦最高裁長官の電話を違法傍受した事件は尾を引く。

 メンデス長官は四日、国会議員数名と会談したが、一部判事と警察署長らが組んでおり、将来ミリシアのような行動に出る可能性があり、それは司法権を根底から揺るがす危険性がある、と伝えた。

 すでに判事が確証を握るために調査命令を出し、それをもとに裁くケースがある。このスキームでは判事は警察の役割を果たし裁判官ではないというもの。

 国会議員の一人は、このミリシアの一種は法律よりも上の存在で恐怖をもたらすにいたる、との危惧を感じた模様。

 長官によると、マネーロンダリング犯罪を取り扱う裁判所は警察とのコンタクトが多く、判事と署長がつながりやすい。

 エスタード紙記者質問に対してメンデス長官は、ミリシアという表現はしていない、と否定した。

 野党のアルトウル・ヴィルジリオ上院議員(ブラジル民主社会党=PSDB、アマゾーナス州)は四日、Abinをかつてのヒトラーの親衛隊と比較し「捜査上の行き過ぎがAbinをしてヒトラーのSS(親衛隊)のような存在に発展することを恐れる」と語った。

 同議員は社会経済開発銀行(BNDES)主催のセミナーに出席、タルソ・ジエンロ法相も同席している場でそれをのべた後、メンデス長官の電話をAbin職員が違法傍受した件につきルーラ大統領が国会で説明するよう求めるとものべた。

 また、同席していた下院議会のアルリンド・キナリア議長(労働者党=PT、サンパウロ州)は、その問題につき新たな調査委員会(CPI)を設置する意向を表明したが、CPIがもし犯罪内容を突き止めることが出来なければ国会に反動がくるとの意見。

 ブラジリアの連邦最高裁判所ビル内の警備は最近きびしくなった。以前は携帯品検査もなく、訪問者は自由に入ることが出来たが、もれなく検査機械にかけられ、バッグなどはすべて中身を調べられるようになった。



 2008年9月6日付け

91taro:2008/09/09(火) 07:45:16
自動車生産、販売共に減 フレックスカーは全体の約9割
 八月の自動車生産は三一万四七〇〇台。前月比一%減、前年同月比はしかし一二・六%増。今年一〜八月生産は二三二万台で、前年同期比二〇・三%増。

 輸出額は一三億三〇〇〇万ドルで前月比七・六%増。前年同月比は六・八%増。また一〜八月輸出合計額は九四億四〇〇〇万ドル、前年同期比九・一%増。

 国内自動車販売のほうは八月に二四万四八〇〇台、前月比一五・一%減。しかし、前年同月比は四%増。

 国内のフレックスカーの販売は八月に二〇万三九六台(乗用車、軽商用車)で、全体の八六・七%。一〜八月の販売合計は一六一万台。全国自動車メーカー協会(Anfavea)発表。



 2008年9月6日付け

92taro:2008/09/10(水) 07:57:10
ニッケイ新聞 2008年8月29日付け

中銀発表=公債金利支払いが重荷に=7カ月間で1068億Rも=伯経済は曲がり角=債務政策の改革が必要に

 連邦政府と地方自治体の公債に対する利子返済額が一月から七月までで一千六十八億レアルにも達し、昨年同期比一四・九%増となったと中央銀行は二十七日に発表したと翌日付けのエスタード紙が報じた。公債の金利支払いが七カ月間で一千億レアルを超え、負担となり始めたのは初めてのこと。二〇一〇年の黒字財政計画が、色褪せつつあるようだ。
 国庫は堅調な税収増のお陰で、基礎収支の黒字を保っている。だが、利子支払いを含む歳出は、歳入より多いので名目収支では八十五億七千九百万レアルも赤字に転落した。それでも一月から七月の累積名目赤字は、昨年同期比三五%減で一九九三年以来の最低水準とヴァロール・オンラインは報じている。
 国庫による投資銀行や投資家へ支払った金利が記録的額となったのは、インフレで全ての歳出が修正されたため。特にインフレ修正付き公債の金利支払いは七カ月で二百二十億レアルとなり、例年の約一年分にも相当した。
 四月から始まった基本金利(Selic)の引き上げも、金利の増加に拍車を掛けた。Selicによる負担は年初、月五十億レアルであったが、七月は七十七億レアルへ跳ね上がった。
 支払い金利の記録的増加と同引き上げ傾向は、財務省の「二〇一〇年名目収支赤字ゼロ計画」を暗雲で覆った。四月から始まった通貨引き締め政策は、さらに国庫へ金利負担を増やす。その上、世界的な減速経済が税収にブレーキをかける。
 ブラジル経済はいま、金利支払い負担で疲れがでてきたらしい。来る数カ月のシナリオは経済の陰りを示しそうだ。最大の悩みは大量発行した国債の金利支払い負担だ。
 基本金利引上げ前の年初、均衡財政は安泰であった。財政黒字も達成可能と思われた。だからと今、通貨の緩和はできない。基本金利の四月引き上げは、ブラジル経済の首に縄を掛けた。
 産業界は年末に再度、金利の引き上げを行うと予想し、政府財政は金利支払い負担増で窮迫すると見ている。その結果は、二〇〇九年の経済に表れるだろう。
 そうなると、中銀は驚いて基本金利を徐々に下げる。そのため税収は減る。政府は経済の舵取りで、リズムを間違えたら大変なことになる。現在は経済が好調で税収増と基礎収支黒字で順調だが、減速経済に入ったら税収減で悪循環になる。
 さらに泣き面に蜂が、社会保障制度。二年前の経済水準で調整した最低賃金を基礎に社会保障費は来年、八%で調整しなければならない。

93taro:2008/09/10(水) 07:57:53
ニッケイ新聞 2008年8月29日付け

麻薬常用が昂じた犯罪?=19歳で連続強姦・殺人犯=被害者は50人と言うけれど

 二十八日伯字紙によると、聖州グアルーリョス市で起きた連続強姦・殺人事件で二十七日未明に逮捕された一九歳のレアンドロ容疑者は、五〇人の女性を手にかけたと自供しているという。
 二十六日に女性の遺体が発見されて逮捕に至った容疑者については、被害者女性と一緒にいたとの目撃証言があり、自宅逮捕が出来なかった警察は市内に写真配布。二十七日未明、警官詰め所前を通った容疑者を警官が尋問、逮捕に至った。
 クラッキ吸引後の容疑者は、二十六日の殺人と十七、二十一両日に起きた強姦事件容疑を認めた後、「トメウゾンにも遺体」と供述。容疑者同行で現場に赴いた警察は、二人目の女性の遺体を確認。強姦被害者たちも、容疑者が犯人と認めた。
 エスタード紙は、容疑者は、今回の事件以前にも、別の殺人事件の被害者女性と歩いていたとして、ファヴェーラ住民から追い出されそうになったことがあり、殺害は三人と報じているが、三人目の被害者に関する情報記載はない。
 一方、聖州とミナス、リオの三州に五〇人の被害者との自供は、麻薬吸引後の供述でもあり、信憑性が薄いとみられているが、四件以外の被害者がいる可能性は十分で、警察では女性の殺人事件全件の洗い直しを指示。連続殺人事件には犯人毎の特徴があるというが、今回の容疑者についても、特徴分析後、殺人被害者の情報検索がかけられる。
 ミナス州で父親と同居中にも麻薬使用での逮捕歴がある容疑者は、グアルーリョスで母親と同居中。被害者たちは、クラッキ仲間だという。
 クラッキは、コカインより粗悪で廉価。二十七日フォーリャ紙は、吸引後わずか一〇秒で成分が脳に至る一方、効果が切れるのも早く、回数を重ねるため中毒になり易いし、体も壊し易いと報道。クラッキ使用は中流階級にも急速に拡大中で、大麻に混ぜた品物も出回っているという。
 二十五日エスタード紙によれば、聖州では、麻薬犯罪摘発用の電話181には、七月までに前年比二一・四%増の二万六六九四件の通報。通報数トップ三は聖市、ソロカバ、グアルーリョス(各三六%、四%、三%)。人口比順はソロカバ、聖市、グアルーリョス。
 麻薬がもたらしたといえる今回の事件だが、容疑者逮捕後も、麻薬問題や同様の事件再発防止などの課題が残っている。

94taro:2008/09/10(水) 07:58:27
ニッケイ新聞 2008年8月29日付け

時代の変化と新聞=オフ・ラインの橋渡しを

 全国新聞協会(ANJ)主催の第七回新聞大会が、十八・九日に開催された。十九日の発題者は、仏紙リベラシオンが哲学者サルトル氏の提案を入れ、特集「現在の世界情勢をどう思うか」を発行したことで、同紙が売上高を急減させたことをテーマにしたと二十日付けヴァロール紙が報じた。
 何故、急減したのか。特集の編集がつまらなかったのか。世界情勢に興味がなかったのか。同紙の購読を止める理由が他にあったのか。同紙の例は、二十一世紀における新聞と読者の関係を複雑に示している。
 読者は、ありきたりの情報よりも深く掘り下げた情報を欲している。しかし、それは編集者として時間がないし、広く情報収集することもできない。編集者の悩みは、そこにある。限られた時間で読者の要求に応えることは、至難の業。
 読者は、沈思黙考のできる日曜日の新聞購読を楽しみにしている。調査によれば、新聞を読む時間は平均三十分。自分なりに結論を出すには、一時間となっている。
 新聞は読者の関心は何かを、認識して欲しいという意見もある。心理学的にいえば、他より優るため何かが欲しいのだ。それを読者の立場で、読みやすく意義ある内容にという注文だ。
 時代はオン・ラインに向かっているが、その前のオフ・ラインは、まだ終わっていない。オフ・ライン時代にやり残していることが沢山ある。従来の新聞にもう一味加えた新しい新聞で、思い切って賭けて見ることも重要ではないかとニュース・デザイン紙のエレア氏が訴えた。
 読む新聞から見る新聞への試作品が、多数出品された。そこから十品が優秀作品に選ばれた。しかし、どこでも通用するかは疑問だ。各国の習慣や文化に応じて、現状打破の参考にする。
 新しい新聞は読者の注意を引き、見てもらうことがポイントとされる。新聞には、社説とかポリシーなど保守的な面があった。前衛派への配慮や新聞の社会的影響を盾に柔軟性を欠いた。IT時代の新聞は変化するが、新聞や情報が不要になるのではないという。

95taro:2008/09/10(水) 07:59:52
ニッケイ新聞 2008年8月29日付け

セッツバル氏が逝去=イタウ銀と銀行近代化の父

 イタウー・グループ経営評議員会長のオラーボ・セッツバル氏(八五歳)が二十七日早朝、心不全で逝去した。同氏は、起業家の鏡として尊敬された。同氏十三歳のとき、弁護士で作家の父親は肺病で早世。
 父の遺言は法科に学ぶことだが、四五年ポリテクニカを卒業し、友人レフィネッチ氏とともにIPT(技術研究所)へ入った。二人は一万ドルを貯め、ベレン区で小さな町工場Decaを設立。蛇口の部品を作った。
 創業の苦しみを経て、バルブHydraを買収。この頃、父親代わりとなった叔父からフェデラル・デ・クレジット銀行とイタロ・ブラジル保険の経営を任された。
 当時の銀行業務は、揺籃時代で約手の発行だけの幼稚なものであった。現在の銀行業務システムは、同氏の考案。いわば同氏の一生は、ブラジルの銀行史である。

96taro:2008/09/10(水) 08:01:48
ニッケイ新聞 2008年8月29日付け

負債のある人の車差し押さえは即日に

 二十六日から、負債のある人の車の差し押さえをその日の内に可能にするシステムが全国規模で動き出した。
 五月から連邦直轄区などで試行されていたもので、車両所有者に負債のある場合、裁判所はオンラインで転売差し止めや車の差し押さえをすることができる。ローンの支払いもせず、偽の書類を作って車を転売という事件も起きているが、裁判所は、差し押さえた車を負債取立てのための競売にふすこともできる。

97taro:2008/09/10(水) 08:02:27
ニッケイ新聞 2008年8月29日付け

東西南北

 二十七日に最高裁審理が行なわれたロライマ州ラポウザ・セーラ・ド・ソールの先住民保護区の境界線問題は、起案担当のブリット判事が現状維持の一票を投じたところで、慎重を期し、結審延長を求める声が出、審理を中断。この時点で米作り農家らは歓声を挙げ、先住民たちは抗議のデモ行進をしたという。中断された審理は、年内再開の予定。
     ◎
 レシフェ市で二十七日、一歳半の男児が三階から転落。ソファーによじ登って窓から転落した男児は、二階の窓のコンクリート枠に続き、一階の窓に干してあった傘に衝突。傘の弾力で高さ二メートルの塀に跳ね飛ばされた男児を救ったのは紙おむつ。泥棒よけの金属片に刺し貫かれた形の紙おむつで宙吊りになった後、地面に落ちた男児は、左大腿骨と肋骨を骨折したが、墜落の後遺症や裂傷はないという。
     ◎
 十六日に逝去したドリヴァウ・カイーミ氏未亡人で、結婚前は歌手だったエステーラ・マーリス氏が、二十七日昼過ぎに多臓器不全で逝去。享年八六歳。二十八日午後、リオ市南部のサンジョアン・バチスタ墓地に埋葬された。二男一女を得、七人の孫に恵まれた夫妻だったが、夫人が昏睡状態に陥った後にドリヴァウ氏が亡くなり、夫人が後を追った形となった。
     ◎
 オリンピック女子幅跳びの金メダリストで閉会式旗手を務めたマウレン選手が二十六日に帰国。ロンドン大会にも挑戦すると発言すると、三歳の娘ソフィアちゃんが銀メダルをとねだり、金の方が価値があると説明しなくてはと苦笑する場面もあった。二十七日には、同じく金メダルの女子バレーチームも帰国し、二年後の世界選手権優勝を目指すと発表した。

98taro:2008/09/10(水) 08:03:05
為替レートと株価




 《ドル一服、株価引けぎわに反騰 ペトロブラス株へ国内投資家百万》



 先週、連続高で来たサンパウロのドル相場は週末の五日、〇・一二%安、引け値はR$一・七一七へ。

 サンパウロ平均株価は正午ころ二・三五%安だったが、引けぎわに戻して一・〇三%高で終えた。指数は五万一九三九ポイントへ。出来高は四九億レアルだった。

 九月は六・七一%下落、今年一八・七%の下落である。

 国際原油価格がグローバル不況による原油需要減予想から下げ傾向にあり、五日もニューヨーク先物(一〇月渡し)が一・五四%低下、バレルあたり一〇五ドル台にきて米株価指数が引けぎわに戻し、サンパウロ株式市場がこれに連動した。

 全体的に株価続落のなか、ペトロブラスの株価は今年二七・四六%とサンパウロ平均株価よりも大きな下げ幅。全国で一〇〇万と言われる投資家たちは気が気ではない。虎の子の自己資金、勤続保障基金(FGTS)を投じて購入したが損がふくれるばかり。

 ペトロブラスが発見した新プレサウ油田を開発するために連邦政府が新たに公社を設立する案が議論されているが、これはペトロブラスにとって損失を意味する。マイナス材料である。

 先週末の同社株はPNが三一・八六レアルで終わった。適切な株価はどのあたりか。一証券ブローカーは五〇〜六〇レアルと見る。市場回復でそこまで行けば八八%の値上がり。しかし、外国人投資家が海外での投資損カバーのために真っ先に売るのがペトロブラス株。したがって海外金融危機がつづく間、値上がりは望めそうにない。



 2008年9月9日付け

99taro:2008/09/10(水) 08:03:35
インフレ、IPCAは8月に0・28%


 政府の公定インフレ指数である広範囲消費者物価指数(IPCA)は八月に〇・二八%と低かった。ブラジル地理統計院(IBGE)の発表。ウエイトの高い食料品の値下がりによる。七月のIPCAは〇・五三%だった。

 八月の食料品、飲料値下がりは〇・一八%。前月は一・〇五%値上がり。また八月はガソリン〇・二五%、医薬品〇・四一%、長距離バス料金〇・六三%それぞれの値下がりも影響した。

 反対に値上がりしたのは固定電話、電気代、水道代等。

 これで一〜八月のIPCAは四・四八%となり、過去一二か月累計は六・一七%となった。今年のIPCAベースのインフレは六・五%予想である。



 2008年9月9日付け

100taro:2008/09/10(水) 08:04:11
実業家拉致に失敗し逃走 連邦警察署員に化けた4人組


 連邦警察署員の服装をした武装四人組が三日、サンパウロ市内ペルジーゼス区で一実業家(製薬関係)の自動車を停車させ、拉致しようとはかったが失敗、サンターナ車で逃走した。

 実業家は四人の言動になんとなく不審をいだき、逃れようとしたさいに後頭部に強い一撃を受けた。それでも大声で助けを求めたので、一味は拉致をあきらめ慌てて逃げた。

 目撃者がいて自動車のプレートナンバーを筆記、軍警兵隊に通報した。テオドーロ・サンパイオ街で軍警兵二人がサンターナ車を見かけて追跡を開始したが、車窓から銃を発射しながら逃げた。同車は後刻、ジャルジンス区に乗り捨てられていて車内から小銃、ピストル、弾薬、防弾チョッキ、連邦警察の制服などが出てきた。サンターナ車を乗り捨てた一味はタクシーをひろいイタインビビ方面に向かったとされる。



 2008年9月9日付け




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