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鬼和尚の仏教購読会 別館
299
:
避難民のマジレスさん
:2019/02/08(金) 23:52:46 ID:LC3de7YgO
>>297
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第七話 光の循環と呼吸(つづき)
より抜粋
物語をひとつ……
いにしえの禅師、道悟どうごには崇信そうしんという弟子がいた。
道悟に帰依したばかりの崇信は、教師が生徒を教えるように、師が禅の手ほど
きをしてくれるものと思い込んでいた。
だが、道悟はこれといって何も特別なことは言わなかった。
どうやら師には何も変わったことを弟子に伝えるつもりがないようだった。
とうとう我慢できなくなった崇信は、少しも禅を教えてくださらないと言って
師を責めた。
「おまえがここに来てから、禅を教えなかった日はない」と道悟は言った。
「なんですって?」と崇信は言った。
「いつ教えてくださったというのです?」 「朝、おまえがお茶を運んでくれば」と道悟は言った。
「私はそれを飲む。食事を運んでくれば、私はそれを 食べる。おまえがおじぎ
をすれば、私もおじぎをする。
禅を学ぶのに、おまえは他に何を期待しているのかね」
タオは分かち合うことはできるが、分割することはできない。
タオは示すことはできるが、言葉で表現することはできない。
師はタオのなかに生きている。
弟子はその精神スピリットをくみ取らなければならない。
それは教えではないし、教えにはなりえない―教えというのはすべて皮相的な
ものだ。
それは教えよりも深いものでなければならない。
それはエネルギーの伝達でなければならない。
それはこころハートからこころハートへ、 魂から魂へ、肉体から肉体へと伝わ
ってゆくものでなければならない。
それを言葉にすることはできない。
そして弟子は、師の姿をとって顕れているエネルギーを見、観察し、感じ、愛
さなければならない。
やがて徐々に徐々に、師のそばに坐っているだけで、弟子はけっして説かれる
ことのない多くの奥義を学んでゆく。
最も深い奥義のひとつは、師のそばに坐っていると、弟子の呼吸が師の呼吸と
合いはじめるということだ。
距離を越えた響き合い シンクロニシティが起こる。
そうして距離を越えて響き合うことで、二人は出会う。
それは恋人どうしのあいだでも起こる。
深い恋に落ち、愛する人と一緒に肩を並べて坐っているとき、そこで観察する
なら、あなたは驚くだろう。
突然、まったく何の理由もなく、合わせようとしたわけでもないのに 二人の呼
吸が合ってくる。
恋人が息を吐くと、あなたも吐く。 恋人が息を吸うと、あなたも吸う。
突然、二人はつながり、輪になっている。
呼吸はこのうえもなく重要だ。
母親はそのようにして子供とつながっている。
ときに子供と母親が何千マイルも遠く離れているのに、子供に危険が迫ると、
母親の心臓は即座に影響を受けるということがある。
彼らの呼吸は深くつながっている ―彼らは同じような呼吸をしている。
そしてそうなるには明らかな理由がある。
母親の胎内にいる子供は九ヶ月のあいだ母親を通して呼吸していた。
子供は自力で呼吸していたのではない。
それは母親の呼吸だった。
子供は母親の呼吸に従っていただけだ。
母親は子供のために、彼に代わって呼吸をしていた。
九ヶ月のあいだ、二人は深いシンクロニシティのなかで生きていた。
子供が生まれた後でさえ、それはつつ゛いてゆく。
本当の愛があるなら、それは生涯にわたってつつ゛いてゆく。
今や科学でさえもそれを証明している。
アメリカや、ロシアや、他の国々でも、最近、鳥や動物を使った実験がひんぱ
んに行なわれている。
子供を遠くへ連れ去って殺し、同時に最先端の装置につないだ母親を観察する。
子供が殺されると―たとえ何千マイル離れていても―ただちに母親の呼吸が変
化する。
まさにその瞬間、間髪を入れず、母親の呼吸は乱れ、身体に震えが走る。
理由などないのに、はっきりした理由などないのに、母親はパニックに襲われ
、苦痛を感じる。
母親と子供のあいだには何の媒体も介在しない。
何か直感的なつながりがある―彼らを結びつけているものを目でとらえること
はできないが、どこかに見えない糸がある。
弟子は師が何を説いているかではなく、師 の 実 存 の あ り よ う を学ばな
ければならない。
道悟が言おうとしているのはそのことだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
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