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鬼和尚の仏教購読会 別館

230避難民のマジレスさん:2019/01/15(火) 03:50:14 ID:LC3de7YgO
>>228
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
 
第五話 解放の機縁(つづき)
 より抜粋

私たちがここでやっているのはごく小さな実験に 見えるかもしれない。
だが、そこに潜む力は無限だ。
人類の未来はひとえにこの一事にかかっている。
宗教が再び人間を導くことができるかどうか、 宗教が再び人間に根源的な影響
を与えることができるかどうか、 宗教が再び人類の夢となることができるかど
うかに。
そして、それはひじょうにむずかしい夢であることを―不可能に近い夢である
ことを覚えておきなさい。
神とともにあるという夢、神のなかにあるという夢 は、実現しえない夢のよう
なものであって当然だ。
人間は勇気を失ってしまった。
今や人間の夢はちっぽけなものに、 ごく世俗的なものになってしまっている。
もはや人間が超越的なものを夢見ることはない。
そして、いいかね、超越的なものを夢見ることを止めてしまったら、人は無意
味な生を生きることになる。
意味というものは超越的なものに触れてはじめて生まれてくるものだ。
意味というのは人が大いなる全体の一部、 自分よりも高次なものの一部、自分
よりも 大きなものの一部となってはじめて生まれるものだ。
人が自分自身を超えようとするとき、そこに宗教が生まれる 。
そして私が「宗教のダンス」と呼んでいるものはそれだ ―自分自身を超越しよ
うとすること。
それができる動物は 他にいない。
他の動物にはそれはできない。
人間だけが 自分自身を超越する潜在能力と、その可能性を有している。
そして自分自身を超越した者が何人かいる。
彼岸に到達した者が何人かいる。
あなたがたに語っているとき、 私は彼岸から語りかけている。
それゆえ、私は それを借り物の知識から語っているのではない。
私は自分自身の体験から語っている。
私は不可能なことが可能になりうることを知っている。
私のなかで実現したのだから、それはあなたのなかでも 実現しうる。
ひとたびあなたの内なる実存が光で満たされれば 、ひとたびあなたの内側に闇
がないことを知れば、 あなたは宗教的になる。
不可能な夢を見なさい。
最初はほとんど馬鹿げているように見える かも知れない。
確かにそう見える。
だが、その夢が充分に強ければ、 あなたの現実リアリティは変容を遂げる。

聞いた話だが…… 丘の中腹に三本の樹が生えていた。
樹々はそよ風に 揺られ、自分たちがなりたいものを夢に見ていた。
「いつか切り倒されて、ゆりかごになりたいなあ」と最初の樹 が言った。
「いつか切り倒されて、海を渡る大きな船になり、 宝物や宝石を運びたいなあ
」と二番目の樹が言った。
すると三番目 の樹が言った。
「丘の上に立って、人々に天国を指し示したいなあ」
ある日のこと、樵きこりたちがやって来て、最初の樹を切り倒し 、
「これで馬小屋をつくろう」と言った。
樹は 「僕は馬小屋なんかになりたくない。ゆりかごになりたいんだ」 と言って
泣き叫んだが、樵たちは馬小屋にしてしまった。
やがてイエスが生まれ、他に場所がなかったので、彼らは 赤ん坊をその馬小屋
にそっと寝かせた。
すると樹は言った。
「おやおや、僕が夢に見ていたものよりずっとすばらしいじゃないか」
樵たちは二番目の樹を見て「この樹で漁船をつくろう」と言った。
樹は「いやだ!漁船なんかになりたくない。僕は宝物や宝石を運ぶ 大きな船に
なりたいんだ」と言ったが、樵たちは漁船をつくり、それを島の湖に浮かべた。
するとシモン・ペテロという名の漁師がその船 を買い、イエスがその船に乗っ
て人々に説教した。
すると樹は言った。
「おやおや、僕が夢に見ていたものよりずっとすばらしいじゃないか」
樵たちは三番目の樹を見て、
「これで十字架をつくろう」と言った。
樹は「十字架なんかになりたくない。人がその上で死ぬなんて耐え られない。
僕は丘の上に立って人々に天国を指し示したいんだ」と 言った。
だが樵たちはその樹で十字架をつくり、やがてイエスが 磔はりつけにされた。
そして、いつの時代にも人々は 十字架に目を向けてきたが、それは神を指し示
している。
(´・(ェ)・`)
(つづく)


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