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鬼和尚の仏教購読会 別館

222避難民のマジレスさん:2019/01/12(土) 12:50:19 ID:LC3de7YgO
>>221
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
 
第四話 光を輪のように巡らせる(つづき)
 より抜粋

光が巡るのはたんなる空想ではない。
覚えておきなさい。光が巡るのはたんなる空想ではない。
最初のうちは空想のように見えるが―あなたはたゆまず努力しなければならな
い―すぐにそれは実際に起こる。
それは事実だ。それはそもそものはじめから事実だった。
ただあなたがそれに一度も触れたことがなかったために、最初は空想のように
見えるだけだ。
(p153)
思考を集中させることで、人は飛翔することができる。
欲望を集中させることで、人は落ちる。
道家タオイストは下方へ、外へと向かうエネルギーを「欲望」と名つ゛けてい
る。
道家は内側に向かうエネルギーの象徴として「思考」という言葉を使っている

だから誤解しないように。
道家の言う「思考」は、いわゆる思考のことではない。
「思考」という言葉で彼らが言おうとしているのは、欲望を浄化した思考エネ
ルギーのことだ。
思考から欲望を浄化し、いっさいの欲望が消えてしまえば、外に向かう必要は
なくなる。
なぜなら、あなたが外に向かうのは、ひとえに何かを欲しがっているからだ。
家が欲しい、金が欲しい、力が欲しい、男が、女が、あれやこれやが欲しい。
そうなると、あなたは外に向かう。
欲望がなければ、思考は外に向かう必要がない。
それは内側に向きを変えはじめる―百八十度の転換が起こる。
欲望のない思考は内側に向かって動く。
欲望に満ちた思考は外側に向かって動く。
覚者ブッダたちが口をそろえて無欲さを強調するのはそのためだ。

学人がみずからの思考に少しも注意を払わず、欲望に かまけるならば、下方
へ向かう道に沈み込む。
弟子がみずからの思考に少しも注意を払わず、欲望にかまけるならば、彼は世
間に呑み込まれてしまう。

黙想と静けさによってのみ、真の直観が湧き起こってくる。
このために逆流の技法が必要となる。
思考から欲望の流れを落とさなければならない。
欲望の汚れを落とした思考は無思考になる。
欲望をもたない心は無心になる。
パタンジャリが「サマーディ」と呼び、禅の人々が「悟り」と呼び、道家の人
々が「結晶化」―外向と内向のバランス―と呼んでいるのはそれだ。
そうすればエネルギーが失われることはない。
鳥が朝になると空に飛んでゆき、日が暮れると巣にもどってくるように、それ
は世間に出てゆきもどってくる。
みずからのエネルギーをくり返しくり返し巣にもどってこさせなさい。
エネルギーを自分に帰らせずに、出てゆくままにしておいてはいけない。
そうすればあなたは貯水池になり、内側でとほうもなく力強くなる。
その力のなかではじめて直観が働きはじめる。

その力のなかで精神の火が生まれる。
その力のなかで真の光の極が現れる。
その力のなかでみるみる真珠の種子が育ってゆく。

それはあたかも男女が交わって受胎が行なわれるようなもの である。
このときには静かな状態で待たなければならない。
瞑想が完成すると、祈りがはじまる。
瞑想を祈りへと成長させること―タオの仕事はそれにつきる。
(p154)

(´・(ェ)・`)
(おわり)


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