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鬼和尚の仏教購読会 別館

198避難民のマジレスさん:2019/01/04(金) 01:02:23 ID:LC3de7YgO
>>196
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
 
第四話 光を輪のように巡らせる(つづき)
 より抜粋

薬物はあなたの批判力を取り去るだけだ。
薬物はあなたの理性を麻痺させるだけだ。
そうなると夢の世界がそのすべての窓を開き、止めどなく あらゆる方角に流れ
出してゆく。
批判力が働かなくなると ・・・理性が働きを停止し、空想力が全開になり、歯
止めがまったく きかなくなると、あたかもそれが究極の真理であるかのような
感じがしてくる。
が、そうではない。
それは真理とは何の関係もない。
真理は化学的な薬物だけではなく、宗教的な薬物の影響すらまったく 受けてい
ない者、微塵みじんも影響を受けていない者に対して のみ開かれる。
そういう者たちだけが真理を知る力を秘めている。
聞いた話だが・・・ 笑気ガスを吸った偉大な心理学者ウイリアム・ジェーム
ズは、究極の ”真理”に到達した。
彼は薬物ドラッグの実験を最初に行なった人々 のひとりだった。
当時は、薬物を常用している人々はいなかった。
彼は笑気ガスの影響を受けて、究極の真理に出くわしたと感じた。
彼は優れた心理学者であるとともに哲学者でもあったが、人がほとんど やらな
いようなことをやった。
ただちにその体験をノートに書き記したのだ。
彼には何かとほうもない価値のあることが自分の意識に起こったので、 ただち
にそれを書き記さなければならないと気付くだけの分別がまだ残されていた。
薬物による体験が終わってしまえば、それを忘れてしまう かもしれない。
そこで彼はその体験を書き記し、出くわした究極の真理が何であるのかを読む
ことができるように、薬物の影響が消える瞬間を待った。
彼は自分が仏陀やキリストのような人物になり神を見たとか、 あるいはウパニ
シャッドの賢者、老子、ツァラツストラ、マホメット たちが見たものを、それ
ほど重要なものを見たと考えた。
だが、正気に もどり、ノートを見て、彼はひじょうに戸惑い、驚いた。
ノートにはこのようなことが書かれていた。
ホガマス、ヒガマス、男は一夫多妻バリガマスである。
ヒガマス、ホガマス、女は一夫一婦モノガマスである。
これが彼の出くわした”究極の真理”とやらだった。
どんなに 馬鹿げたことでも、正気を失い、理性が働かず、批判力 が完全に眠り
こけているときには究極的なものに見える ―どんなに馬鹿げたことでもだ。
だが、その瞬間には、それは馬鹿げたものではない。
その瞬間には、それは究極の真理のように見える。
オルダス・ハックスレーは言っている。
はじめてLSDを飲んだとき、 彼はごくふつうの部屋に座っていた。
彼の前には何の変哲もない ふつうの椅子があった。
いったんLSDが体内で効きはじめ、化学組成に 影響を与えはじめると、椅子が目
を疑うほど美しく見えはじめてきた。
彼の生涯でものがそれほど美しく見えたのははじめてだった。
椅子 は輝いていた。
椅子から極彩色で、サイケデリックな光があらゆる方角に流れ出していた。
椅子は同じままであり、そのゲーム全体を つくりだしているのは空想力にすぎ
ない。
たんにLSDが狂気に駆り立てているだけだ。LSDが批判力の芽をすべて摘み取って
しまっている。
(´・(ェ)・`)
(つづく)


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