[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
1001-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
鬼和尚の仏教購読会 別館
124
:
避難民のマジレスさん
:2018/12/09(日) 00:04:17 ID:LC3de7YgO
>>122
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第二話 燃えあがる茂み(つづき)
より抜粋
彼は神に向かって泣き叫んだ。
「私をお見捨てになったのですか? 私をどうなさるのですか?私を見放された
のですか?もう私のそばには いらっしゃらないのですか?私は消えようとして
います。 なのに私を守ってくださるあなたの御手が見えません」
露が大海に落ちようとしている。
「あなたはどこにいらっしゃるのですか?私は深い<無>のなかに落ちようとして
います。死がやってきました。あなたは死のなかにあっても、そこで待ちうけ
、私を抱きしめ、包み込んでくださる、暖かい、愛にあふれた方だと思ってい
ました。なのにあなたはどこにいらっしゃるのです?私をお見捨てになったの
ですか?私を見放してしまわれたのですか?どこにもあなたの姿が見えません」
実際、目に見える神は存在しない。神は人物ではない。
神とはこの完全な<無>を表す肯定的な名前だ。
だが、イエスは神を人物とみなすユダヤ的観念を抱いて生きていた。
このような混乱が、このような恐怖が彼の心に起こるのはそのためだ。
彼には愛する者、天なる父に会いたいと待ち望んでいた自分が見えていない。
彼は天なる父を「アバ」と呼んでいた。彼は天なる父に会いたいと待ち望んでい
た。
だが誰もいないように思われる。
この世の幕が降りようとしているのに、彼方には大きな口を開いた<無>、底無
しの深淵しかない。
それはきわめて人間的だ。イエスの生涯はきわめて人間的だ。
そしてそれがその美しさだ。
彼の生涯が多くの人々の心をとらえたのはそのためだ。
---まさにその人間性が人々の心に触れる。
だが、やがてイエスは要点を見抜いた。
彼は永遠<無>を深くのぞき込んだにちがいない。
彼は大切なことを見抜いたにちがいない。
「神が人間の顔をしているはずがない。これこそが神の顔だ。 神が人間の手を
もっているはずがない。この<無>が私を抱きしめようとしている。そのふとこ
ろ深くに私を受け入れようとしている」と。
続いてイエスは神に言う。
「御国は到来しました。御業はなされました。 ですから、そのままに、御心の
ままに。 あなたは<無>なのです。覚悟はできています。私はあなたを信頼しま
す。あなたが<無>であることさえ信頼します」
キリスト教徒、イスラム教徒、ヒンドゥ教徒、ユダヤ教徒たちはみな--- 神の
人格という観念を抱いて生きてきた者たちはみな、このことに直面しなければ
ならない。
この不安な時、この苦悶を通り抜けなければならない。
神は<無>であり、<無>の別名だという仏教徒の観念や道家タオイストの観念が
美しいのはそこだ。まさにその始めから、その<無>という観念とともに 生きて
きた者はたじろぐことがない。彼はただそのなかに消えてゆく。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板