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鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 4

828避難民のマジレスさん:2019/04/25(木) 23:29:10 ID:LC3de7YgO
>>825
『I AM THAT 私は在る』
【98 自己同一化からの自由】(つづき)

 質問者 言葉は意思伝達のために必要とされます。
 マハラジ
 確かに、情報の伝達のためには必要だ。
 だが、人びとの間の真の伝達は言語によるものではない。
 関係性を確立し維持していくには、直接行動によって表された感情豊かな気
 づきが要求されるからだ。
 あなたが何を言うかではなく、何をするかが重要なのだ。
 言葉はマインドによって作られ、マインドのレベルにおいてのみ意味を持つ。
 あなたには「パン」という言葉を食べることも、それによって生きることも
 できない。
 それは単に概念を伝えるだけなのだ。
 それは実際に食べることによって意味を獲得する。
 それと同じ感覚で私はあなたに「普通の状態とは言語上のものではない」と
 言っているのだ。
 それは賢明なる愛が行為のなかで表現されたものだとも言えよう。
 だが、あなたがその豊かさと美を自ら体験しないかぎり、言葉では言い表せ
 ないのだ。
 言葉にはそれ自体のかぎられた有益性がある。
 だが、言葉に制限を与えてこなかったことが、私たちを崩壊の淵へと追いや
 ったのだ。
 私たちの高尚な考えは、不名誉な行為によって絶妙に相殺されてきた。
 私たちは神、真理、愛について語る。
 だが、直接の体験の代わりに定義を蓄えてきた。
 行為を広め、そして深めていく代わりに、定義づけに忙しかったのだ。
 そして定義できることを、私たちは知っていると想像してきたのだ。
 質問者 どのようにして言葉を通さずに体験を伝えることができるのでしょ
     う?
 マハラジ
 体験は言葉で伝えることができない。
 それは行為とともに表されるのだ。
 体験のなかに強烈に在る人は、確信と勇気をまわりに放っている。
 ほかの人たちも行為し、行為から生まれた体験を得ていくのだ。
 言語上の教えは、マインドがマインド自体とその蓄積してきたものを取り除
 き、空にするのを助けるのだ。
 一切の外的なものに価値がなくなり、ハートにそのすべてを放棄する用意が
 あるとき、ひとつの霊的な成熟のレベルに到達されたのだ。
 そのときこそ実在はチャンスを得、それをしっかりとつかむ。
 もし遅れがあるとしたら、マインドが見ること、あるいは捨て去ることを望 
 まないことが原因なのだ。
 質問者 私たちはそれほどまでに孤独なのでしょうか?
 マハラジ
 いいや、そうではない。
 もっている者たちは与えることができる。
 そして、そのような与える者たちは多くいる。
 世界自体が、誠実な犠牲的行為によって支えられている最高の贈り物なのだ。
 だが賢明で、謙虚な、受け取るにふさわしい人たちはまれだ。
 「求めよ。さらば与えられん」は永遠の法則なのだ。
 あなたはとても多くの言葉を学び、とても多くの言葉を話してきた。
 あなたはすべてを知っている。
 だが、あなた自身を知らないのだ。
 なぜなら、自己が言葉を通して知られることはないからだ。
 ただ直接の洞察だけが自己を露(あら)わにする。
 内側を見なさい。
 内側を探求するのだ。
 質問者 言葉を放棄するのは本当に難しいことです。私たちの精神的人生は、
     ひとつの絶え間ない言葉の流れなのです。
 マハラジ
 それはやさしいとか難しいという問題ではない。
 あなたに選択権はない。
 試みるか、試みないか。
 それはあなたにかかっているのだ。
 質問者 私は何度も試み、そして失敗してきたのです。
 マハラジ
 もう一度、試みなさい。
 あなたが試み続けるなら、何かが起こるだろう。
 試みなければ、あなたは立ち往生するだけだ。
 あなたはすべての正しい言葉を知り、聖典を引用し、討論において優秀であ
 るかもしれない。
 しかしそれでも、ただの薄っぺらな人間のままだ。
 あるいはあなたは目立たない、謙虚な、取るに足りない人かもしれない。
 それでも愛に満ちた優しさと、深い知恵に輝いているかもしれないのだ。
(´・(ェ)・`)
(おわり)


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