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鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 4

686避難民のマジレスさん:2019/03/07(木) 05:15:07 ID:LC3de7YgO
>>684
『I AM THAT 私は在る』
【83 真のグル】(つづき)

 質問者 あなたは、実在が実在の知識と教えを超えていると言わ
     れました。実在の知識は至高なるもの自体ではありませ
     んか、そして教えはその達成の証明なのではありません
     か?
 マハラジ
 実在あるいは自己の知識はマインドの状態だ。
 ほかの人たちに教えることは、二元性のなかの動きなのだ。
 彼らはマインドの関心があるだけだ。
 サットヴァ(純粋性)もやはりひとつのグナ(質)でしかないの
 だ。
 質問者 それでは、何が実在なのでしょうか?
 マハラジ
 マインドを非実現と実現のものとして知る人、無知と知識をマイ
 ンドの状態として知る人、彼が実在だ。
 ダイヤモンドと砂利の混ざったものをもらったとき、あなたはダ
 イヤモンドを見つけるかもしれないし、見失うかもしれない。
 問題は見ることのなかにあるのだ。
 見る力なくして、どこに砂利の灰色とダイヤの美しさがあるだろ
 う?
 知られるものは形にすぎず、知識は名前にすぎない。
 知る者はマインドの状態にすぎないのだ。
 実在はその彼方にある。
 質問者 もちろん、客観的知識やものごとの観念は自己知識と同
     じものではありません。ひとつは脳を要し、もうひとつ
     は必要としません。
 マハラジ
 議論のためにあなたは言葉を脚色し、それらに意味を与えるかも
 しれない。
 だが、すべての知識は無知から来たものだという事実は残る。
 もっとも精密な地図も、ただの紙にすぎない。
 すべての知識は記憶のなかにある。
 それはただの認識なのだ。
 一方、実在は知る者と知られるものという二元性の彼方にあるの
 だ。
 質問者 それでは、実在は何によって知られるのでしょうか?
 マハラジ
 何とあなたの言葉は誤解をまねくものだろうか!
 あなたは無意識のうちに、実在もまた知識によって到達できるも
 のだと思っている。
 その上、実在を超えた、実在の知者を話のなかにもたらすのだろ
 う。
 在るために実在が知られる必要はないということを理解しなさい。
 無知と知識は実在のなかではなく、マインドのなかにあるのだ。
 質問者 もし実在の知識というものが存在しないのなら、どうや
     ってそれに到達するのでしょうか?
 マハラジ
 すでにあなたとともに在るものに到達する必要はない。
 到達しようとすること自体がそれを逃してしまうのだ。
 それを見出していないという考えを放棄しなさい。
 そしてただ、マインドのなかのすべてを取り除くことによって、
 今ここにある直接の知覚の焦点へとそれを入ってこさせなさい。
 質問者 去るべきものがすべて去った後には、何が残るのでしょ
     うか?
 マハラジ
 空が残る。
 気づきが残るのだ。
 意識的存在の純粋な光が残るのだ。
 それはすべての家具を取り除いたとき、部屋には何が残るのかと
 尋ねるようなものだ。
 もっとも役に立つ部屋が残るのだ。
 そして壁さえもが取り払われたとき、空間が残る。
 空間と時間の彼方には、実在の今とここがあるのだ。
 質問者 観照者は残るのでしょうか?
 マハラジ
 意識がそこにあるかぎりその観照者もまたそこに在る。
 その二つはともに現れ、ともに消えるのだ。
 質問者 もし観照者もまた一時的なものなら、なぜ、それほどに
     も重要性を与えられるのでしょうか?
 マハラジ
 知覚されるものだけが実在だという既知の幻想の魔力を破るため
 だ。
 質問者 知覚が第一のもの、観照者は第二のものです。
 マハラジ
 これが問題の核心だ。
 外側の世界だけが実在だと信じているかぎり、あなたはその奴隷
 なのだ。
 それから自由となるには、あなたの注意が観照者である「私は在
 る」に引きつけられなければならない。
 もちろん知る者と知られるものは二
つではなくひとつだ。
 だが、知られるものの魔法を破るには、知る者が最前面にもたら
 されなければならない。
 どちらも主要なものではなく、どちらも言い表すことのできない、
 つねに新しく、つねに今にあり、言葉に置き換えようのない、マ
 インドよりもすばやい体験の記憶の反映なのだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)


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