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作業療法の治療って?

1OTRになりたい:2008/01/03(木) 22:30:04
OTSの4年ですが、作業療法士が病院の臨床場面で行っている治療?を見ても
何が治療なのかがさっぱりわかりません。作業を用いた治療がわかりません。
作業療法士の皆様は、自信を持って治療だと断言できるものはありますか?
私は、臨床実習で聞かせれてきたのは、「生活のために」や「その人の作業遂行のために」
とは聞いてきましたが、本質は支援ではないのかと思えて仕方がありません。
支援であれば、PTと並列ではいけないですよね?

2名無しのOTさん:2008/01/04(金) 08:12:17
わたしも、手工芸を使った治療がよく分かりません
生活障害や作業遂行のためにといいますが、急性期回復期にどう応用して
変化をだすのか、患者さんに納得していただけるのか分かりません
精神障害や老人ホームだけだろうか、OTが介入できるところは?と悩んでいます

3M:2008/01/04(金) 21:00:23
精神科病院で作業療法士をしているMです。
現場で手工芸を治療的介入手段の一つとしております。
「自信を持って治療だと断言できる」ものはありませんが、
効果はあるのではないか、と個人的関心を持って取り組んでおります。
しかし、これは経験からですが、手工芸だけやっててもだめですね。
あくまでも手段の一つです。

何を持って「治療」とするのか私も学生時代は相当悩みました。
作業療法ってなんか「治療」っぽくないなぁって。
私がイメージしていた「治療」というのは、「治すこと」であって、
そもそも治らないから障害を得た方々に行うことというのは、
「治療」ではなく、「訓練」なのではないか、と。
その考えもあながち間違ってはいない、と今でも思っていますが、
「やまい」というのは「治す」ものなのではなく、「治る」ものだ、ということを病理学で学び、
そうかぁ、病める人が治っていく過程をよりよく援助していくのが、
医療であり治療なのだな、と思うようになりました。
医師の行う治療にしても、特に薬物療法の多くは対処療法です。
「やまい」の原因を完全に取り去り「治す」治療は、以外と少ないのですよね。

OTRになりたいさんのおっしゃる通り、作業療法の本質は支援だろうと私も思います。
それと同時に医師も看護師もPTも行っているのは支援です。
病める人が治ろうとする、障害を軽減しようとする、そういう営みが
よりよく行えるように、各職種がもてる知識と技術を持って行う支援だと思います。

4OTRになりたい:2008/01/04(金) 21:13:18
Mさん、貴重なコメントをありがとうございます。
ただ、医師・看護師はあまり把握しておりませんが、理学療法士も支援とまとめて
しまうことに疑問を感じるのですが・・・。
私は、脳卒中や整形疾患、それ以外に腰痛患者などが多い病院で臨床実習をさせていただきましたが、
理学療法士は、診断名が腰痛や膝関節痛という患者を治しておりましが、
これは支援ではく、治療ではないのかなーっと思っているのですが・・・。
こんな現場を間の当たりにしてしまった私は、OTとPTを並列に考えてはいけない
なーって思ってしまってわけで、OTに治療ってないよなーって感じたわけです。
大変な疑問を感じてしまいましたが、頑張るしかないとは思ってはいますが、
また、コメントがあれば幸いです。

5:2008/01/05(土) 01:34:24
OTRになりたいさんが何に悩んでいるのかがよく分からないのですが・・・
あなたのイメージする「治療」って何ですか?
それをPTはやっていてOTはやっていないとあなたは思うから「並列に考えて
はいけない」と言われるんですよね?
ではあなたの言う「並列」ってどういうことですか?地位?待遇?「支援」
より「治療」が上、とか?
PTとOTが「並列」だと、あるいは「並列」じゃないと何か不都合があるんで
すか?
あなたを責めているつもりはまったくなく、素朴に感じた疑問ですのでどう
ぞ気楽にコメント下さい。

6名無しのOTさん:2008/01/06(日) 08:57:06
作業療法が基本的に支援であれば、「療法」の文字をどう解釈するのだろう?
療法はあくまでも治療でしょう、名称を変更したほうがいいということ?

7M:2008/01/06(日) 12:06:12
OTRになりたいさん、「大変な疑問を感じて」しまったとのことですが、
とても重要なことですし、
自分で考えもせず、教えられたことを鵜呑みにする人よりも誠実で真摯な姿勢だと思いますので、
国試で大変な時期だとは思いますが、一生懸命疑問を感じてください。
黒さんのレスにあるように、OTRになりたいさんにとっての「治療」とは何なのか、
そのあたりを考えてみてはいかがですか?
診療報酬上の、もしくは行政用語的な「治療とは何か」ではなく、
個人の哲学的な、自分の行動の規範となるような定義づけというのは、
できるだけ早いうちに考えておいたほうがいいんじゃないかなぁ、と思います。

私にとっての「治療」とは3番に書きました。
「支援」とは福祉行政用語として用いているのではなく、
日本語としての意味「助ける」という意味で用いています。
私は、あくまでも、病気や障害というのは当事者自身が「治す」もしくは「軽減させる」のであって、
医療専門職はそれを手助けしているという立場です。
どのような手段を用いて当事者の潜在能力を引き出すかは、
専門によって異なるだけだろうと。
だから、作業療法では手段の一つとして手工芸を用いることがある、ということです。

6番さん。
「療法」という言葉がついているのだから「治療」だろう、と
単純明快に考えられるのであれば、それはそれで幸せなことだろうと思います。
疑問を感じずに仕事ができますものね。

8チラ見:2008/01/06(日) 14:07:46
OTRになりたいさん、こんにちは、9年目です。
学生の時から、そのことに気づいたり疑問に思っている人がいることを知り、
共感を持ちメールしました。
確かに、OT分野でのアプローチには治療根拠がないものが多いですよね。
そうなると、ADL訓練やレクリエーションなどのアプローチを用いて支援していくことになるんです。治療的というよりは、支援という色が強くなります。
高齢者の方や維持期のリハであれば、私も納得せざるを得ませんが(精神科については性質が異なると思いますので、ここでは控えさせて頂きます)、
回復期や比較的若い患者さんがいる場合は、私がというか、、患者さんが納得しないでしょう。治療をしてくださいよ!と。
逆の立場になった時のことを考えれば、話は早いですよね。
私もPTみたいなことをやっています(理学療法もOTの一つの手段ですよ)。
今後も色々考えてみてください、病院やOTRそれぞれの考え方がありますから。良い指導者にいつか会うことでしょう。

9名無しのOTさん:2008/01/06(日) 14:09:18
支援を広義に解釈してしまうと、勘違いもでますよ
すべて支援ですんでしまう
OTの存在意義が問われている今、語彙は慎重に使わないとね

10marimari:2008/01/07(月) 00:39:17
数年前、作業療法を「生活環境コーディネーター」という名称に変えたほうがいいというような内容が出たと聞いています。九州の専門学校での生涯教育の講座内で聞きました。
確かに、作業療法は理学療法のように数値的なデーターによる結果が少なく、エビデンスも少ないように思えます。私も疑問を持っていて、ネット内で作業療法のエビデンスを質問しても的を得た答えが無いのが現状でした。
例えば、作業療法の中で筋力強化が出来るのか?ということを考えても、運動療法の基礎をしらない方は直ぐできると答えるかも知れません。しかし、作業療法で用いる活動の内容では、筋持久力になってしまいます。必要な%を考えたら分かりますね。何をどの位置で、どの高さで、どの椅子を用いて腰掛けて、台の高さは何cmにして、どの方向でなどを考えて輪投げなど行っている作業療法は少ないのではないでしょうか?坐位バランスに対して協調性に対してなど‥。
しかし、数値化しにくいファジーな部分が多い作業療法で患者様は変化が見られます。今後、確実に医療従事者・患者様が分かるようなエビデンスを打ち出していかないといけませんね。

11名無しのOTさん:2008/01/07(月) 05:03:30
作業療法を活動上分割したらどうだろう
各領域の主張が分かりやすくなると思う
治療に近い領域、支援に近い領域などと・・・
学会なども分割して行ったほうが利益が多いのではないか

12名無しのOTさん:2008/01/07(月) 07:07:32
とうとうこういう掲示板でもこの問題が表面化してきたんですね。
学生さんのうちに気付いてしまうのは酷ですが、これが作業療法の大きな弱点です。
セラピストがよく学生さんに自分で考えろと答えるのはあくまで逃げ口実の手段に今はなっています。それにくじけないで、どんどん深く疑問点をついてやってください。それがセラピストにとってもこの弱点に向き合わせる良い機会となりますから・・・

13名無しのOTさん:2008/01/08(火) 03:03:33
理学療法士及び作業療法士法より抜粋

 この法律で「理学療法士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、理学療法士の名称を用いて、※ PTは、 医師の指示の下に、理学療法を行なうことを業とする者をいう。

 この法律で「作業療法士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、作業療法士の名称を用いて、※ OTは、 医師の指示の下に、作業療法を行なうことを業とする者をいう。

14名無しのOTさん:2008/01/08(火) 17:07:00
活動を分割する必要はないかもしれないね
わたしはOTは支援が中心だとおもうから、名称変更に賛成です

15名無しのOTさん:2008/01/09(水) 20:45:16
OTが支援中心であるならば、医療施設からは必要なくなりますよ。
医療従事者ではないと見なされれば、需要は減少すると思いますよ。
給料も更に下がるし・・・。
ソーシャルワーカーや介護福祉士、児童相談員などなど、支援する方々の給料
は安いよ!
それでも構わないっておっしゃる方は、適職なんですね。
まぁ、支援の専門職か医療従事者なのかは、国とOT協会に委ねられていますから
どうなることやらです。
最後に、支援中心であれば、ROMex'sのような人に触れる手技は、行わないことですね。
支援者は、素人ですからね。

16チラ見:2008/01/09(水) 21:47:05
15さん、ごもっともです。
OTR以外の方が今の治療場面を見た場合、このように受け取られるのは当然だと思います。
支援色の強いアプローチをやっている方も自分なりの知識や技術、経験などを通して奮闘していることも
理解できます。
支援か医療か、、というよりは、患者さんやご家族などの第3者が納得できるようなアプローチを選択すべきではないでしょうか。

17名無しのOTさん:2008/01/10(木) 07:40:57
 急性期で働く8年目のものです。

 横レス失礼致します。
 
 言われるように、疼痛軽減をはかる理学療法の手技(徒手療法というんですかねぇ)は
 いかにも「治療」という感じがしますが、
 個人的には、理学療法のメインはあくまで、基本動作や歩行の改善だと思っています。

 そういったところでは、動作や行為の学習ということが主となってくると思います。
 
 作業療法ではそれよりも高度な操作スキル等が付加される部分をサポートするものだと
 思っているので、そんなにPTとOTとの違いは感じていません。

 またADLから余暇活動になると身体能力のみでなく、認知能力、社会的な能力や
 、個人のパーソナリティが加味されるべきだと思いますので、「作業」を使いながら
 総合的なスキルやその人の志向性を評価し、介入していくことが必要だと思います。

 こういう営みを「治療」と呼ぶのか、どうかは
 薬物や手術などに使う「治療」という言葉そのものの定義の問題になるように感じます。

 個人的には作業療法は運動制御や行動心理学・脳科学などをもっと取り込める
 フロンティアな学問のように感じ、目の前の対象者のお役に立てるように日々研鑽する日々です。

 とっちらかっっておりますが、何かしら皆様の参考になれば幸いです。


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