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科学と疑似科学とを判別する(2)

567ゲジゲジ:2023/11/30(木) 21:55:58 ID:CqR32Ulo
さて、それはそれとして、改めて論点を整理・・・というより、全体像を俯瞰してみましょう。
ドーキンスの寄稿文の解釈はいったん保留します。


まず、基準2「対立仮説の否定だけでは自説の検証にならない」があります。
これを言い換えると「対立仮説の否定だけではダメ」となります。
ここまでは私たちの認識は一致しています。


次に「対立仮説の否定だけではダメ」に2通りの解釈が生じています。この先の説明をしやすいように、以下のように定義します。

基準2-1
対立仮説の否定だけしかなく、他に何もない状態はダメ
言い換えると、基準2を満たす必要条件は、対立仮説の否定の他に何かがあること

基準2-2
物証ない状態がダメ
言い換えると、基準2を満たす必要条件は、物証があること


さて、論点は、世間は「基準2-1」に従って行動しているのか、それとも「基準2-2」に従って行動しているのか、ですね。


実はKen様ご自身が非常に重要なことを仰っています。

 >[>>491]
 >「対立仮説の否定だけではダメだ」から言えるのは、対立説の否定以外の何かが必要という、
 >論理の第1ステップにすぎません。
 >要するに「対立仮説の否定」が十分条件ではないといってるだけです。
 >必要な「何か」は、条件Xかもしれないし、条件Yかもしれない。
 >XとYの両方が必要かもしれません。

そう、まさにその通りなんですよ!
則ち、「基準2-1」は「基準2-2」の第1ステップなのです。
「基準2-1」を満たす必要条件というのは、科学に必要な「何か」ではなく、飽くまでも「基準2-1」の命題・文章を満たす必要条件なのです。


 >「対立仮説の否定だけではダメだ」から出発して、
 >「対立仮説の否定の他に何かがあればそれは何でも良い」と結論するのは、
 >「水だけではダメだ」から出発して「水の他に何かがあればそれは何でも良い」といってるのと同じです。

「水だけではダメだ」から出発して、第1ステップの「水だけではダメだ」にとどまれば、「水の他に何かがあればそれは何でも良い」となりますよね。
人間の生存に、水の他に何が必要かは関係ありません。
飽くまでも「水だけではダメだ」という第1ステップを満たす必要条件は、水の他に何かがあることです。



因みに、これも実は既に、私が別の表現で申し上げていることです。

*** [>>359]から再掲 ***********
入力された値を以下の基準でチェックして、基準をクリアすれば「OK」、クリアしなければ「NG」と出力するプログラムを考えます。
 基準1:入力された値は偶数でなければいけない
 基準3:入力された値は10以上でなければいけない
 基準2:入力された値は数値でなければいけない

本来の基準2の趣旨からすると、このプログラム例の基準2は、「値が入力されなければいけない」になるのかもしれません。
******************

で、これに対してKen様はこのように仰いましたね。

 >[>>363]
 >それこそ基準2は不要ではないですか。
 >入力値が偶数とか10以上とかチェックするには、その変数は数値型でないと、
 >1も3もプロセスがはじめから走りませんよ。

基準2(今ここで言う基準2は「基準2-1」のこと)が不要かどうかはともかくとして、プログラムに喩えるなら「基準2-1」は、まず第1ステップとしてプログラムが走らなければならない、と言っているのです。第1ステップ以前の第ゼロステップと言ってもよいかもしれませんが・・・


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