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科学と疑似科学とを判別する(2)

41Ken:2021/06/29(火) 00:10:12 ID:l3c2r2bk
>私がそれを具体的にイメージできるかどうかも関係ありません。

そうでしょうか? 科学とは、この世の具体事象を説明し、かつ予測するものですから、具体イメージは不可欠だと思いますよ。

「太陽が昇る∧太陽が昇らない」を考察するには、まず「昇る」と「昇らない」を具体的にどう定義するのか、から始まるはずです。そして重要なことは「昇る」と「昇らない」の定義の中では「昇る」「昇らない」を用いてはいけないということです。

私は角速度ωを持ち出して、「昇る」を「ω>0」、「昇らない」を「ω≤0」と定義しましたが、その定義は否定されました。ところがdiamonds8888xさんの論を伺っていると、「昇る」の定義には結局「昇る」しか出てこないし、「昇らない」の定義は「昇る」の補集合つまり「昇らない」しか出てきません。

「昇る」の定義は「昇る」、「昇らない」の定義は「昇らない」・・・・・そんな定義がありますか?

どうやら、抽象と具体が、問題の根幹で、かつ意思疎通を妨げる要因になっているようです。もう一度ニュートンの法則を例にして整理を試みます。

「F = ma」自体は数式で表した抽象論でも、ここからは具体事象が導けます。たとえば、

「1kgの質量に、1Nの力を加えると、1m/s²の加速度を生じる」

1kgと1Nと1m/s²という3つの物理量は、それぞれが観測可能な値ですから、上の具体事象が実現しているかは、観測で判定できます。

非常に重要な点は、「F = ma」を検証する際のFとmとaは「F = ma」を利用して定義してはいけないということです。例えばmとaの積をFの観測値と見なしたら検証になりません。F(力)はそれ以外の形で、例えば1アンペアの電流が流れる導線間に働く力のような形で観測します。

次に、否定形を考えましょう。たとえば「F < maはありえない」という抽象表現ですが、この命題を科学の問題として検証するには、「ありえない」とされることがもしも実現したら、どういう具体事象が観測されるかを考えます。ここでは、質量(m)と加速度(a)の積が、力(F)よりも大きくなるといってますから、具体事象の1例として、

「1kgの質量に、1Nの力を加えると、2m/s²の加速度を生じる」

などがあります。そして、1kgの質量に1Nの力を加えても2m/s²の加速度は生じないことは観測で確かめられます。

このように、否定形の命題であっても、もしも実現したらどういう具体事象が観測されるかを挙げることから始まります。思考プロセス上は実現を前提としなれば、具体化のやりようがありません。

では「太陽が昇る∧太陽が昇らない、はありえない」という抽象論は?

上の例に従えば、もしも「太陽が昇る∧太陽が昇らない」が実現したら、どういう具体事象が観測されるかを考えるわけですが、この段階で停滞しているのです。

私は、コンピュータ・シミュレーションの話をしたときからずっと、「太陽が昇る∧太陽が昇らない」を具体的な観測事象とみなせる例を提案してきましたが、それは例になっていないと言われてきました。ところが、>>27のように、それではdiamonds8888xさんが考える例を出してくださいと求めても、出していただけません。

これでは、具体事象になってない、と考えるしかありません。

まずは「昇る」と「昇らない」を定義してみてはどうでしょうか? おそらく「昇る∧昇らない」が具体イメージになると思うのですが。

>「質量を運ぶ∧質量を運ばない」

その問題を持ち出すと長い話になるのですが。

質量移動の話をしていたときと最も条件が異なるのは、エントロピーの起源問題に関連して、メカニズムを説明できないことを想定してもよいという、私が予想もしなかった論点が出されたことです。古典力学の知識体系の中で、メカニズムが明らかな知見をベースにするなら、「質量を運ぶ∧質量を運ばない」はありえませんが、メカニズムの説明が不要で、いくらでも都合のよい想定をしてもよいのなら、話は異なってくるでしょう。


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