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科学と疑似科学とを判別する(2)

157diamonds8888x:2021/09/11(土) 05:58:34 ID:Qix9q/lA
>>155
>>そんな自然科学理論は存在しえない

> とは、基準05違反と判定される理論は存在し得ないから、「太陽が昇る∧太陽が昇らない」を含む、どんな命題でも基準05はパスしてしまうという意味なのです。

 「どんな命題でも」という条件なら、もちろんパスしない命題はありますよ。「太陽が昇る∧太陽が昇らない」が一例です。
 [>>154]では私は「Kenさんや私のようにまともな科学観を持っている者が提唱するような」という条件を付けた上でなら、「そんな自然科学理論は存在しえない」と書きました。何も条件を付けないなら、パスしない命題はあります。


 [>>154]の論点が十分に通じたとは思えませんので詳しく説明します。
 以下、理論をフィルターにかける過程を順を追って述べましょう。

 まったくフィルターのかかっていない状態では、どんな理論も存在しえます。どんなに非論理的理論でも、「へそ理論」でも、「太陽の運行は太陽神アポロンの意思によるという理論」でも。そこにフィルターをかけることで、科学的に正しい理論を絞っていきます。そのためのフィルターには様々なものがあります。

  1) 例えば、基準01-06
  2) 例えば、観測事実と一致するか否か?
  3) 例えば、メカニズムを説明できるか否か?

 観測事実との一致は自然科学理論の最終フィルターと言えますが、基準01-06はその前にかけるフィルターです。端的に言えば観測事実との一致を調べるのは非常に困難な場合も多いので、遥かに簡単な基準01-06で一次スクリーニングをかけるのです。

 まず基準05でフィルターをかけると、
  「太陽が昇る∧太陽が昇らない」は排除されます。
  熱力学第2法則は排除されません。

 次に3)のフィルターをかけると、Kenさんの考えによれば(私の見解は保留)、
  熱力学第2法則は排除されます。

 以上。


 さて現在の議論は基準01-06に関するものであり、「メカニズムを説明できるか否か?」というフィルターに関するものではありません。基準01-06を適用する際には、観測との一致というフィルターの是非は無関係であることは、既にKenさんと私で合意していました。同様に、「メカニズムを説明できるか否か?」も無関係です。

 これが[>>154]の私の最重要な趣旨です。

 冒頭の言葉を別の言葉で繰り返せば、[>>154]で「そんな自然科学理論は存在しえない」と書いたのは、【基準05を適用する前に】「Kenさんや私のようにまともな科学観を持っている者が提唱するような理論」という別のフィルターをかけているから、存在し得ないという結論になったのです。


 ちなみに「太陽の運行は太陽神アポロンの意思によるという理論」の場合は、基準01-06はパス、「メカニズムを説明できるか否か?」もパス、「観測事実と一致するか否か?」でパスしないということになると思います。直接的に観測事実と不一致というよりも、既知の科学的事実と相容れないというべきかも知れませんが、似たようなものと考えていいでしょう。

 もっともメカニズム・フィルターの場合は、どの程度までなら説明したことになるのかという基準が曖昧なように思えますので、わかりませんが。


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